JP5123812B2 - 道路標示認識システム - Google Patents

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Description

自車に搭載されたカメラで撮像した画像から予め設定された場所の道路標示を認識する道路標示認識システムに関する。
従来より、車両に搭載されたカメラで走行路面を撮影し、その撮影した画像から予め設定された道路上の特定の道路標示を認識して、カーナビゲーション装置等による自車位置の認識精度を向上させることが行われている。
このように、自車位置の認識精度を向上させることによって、より正確なタイミングで運転手に対する必要な報知や、車両の制御を行い、車両事故を防止する運転支援が可能になる。道路標示を正確に認識するためには、カメラで撮影した画像から道路標示を高い認識率で認識することが必要になる。
しかしながら、検出対象である道路標示は、ペイントで描写されるものが大半であり、時間が経過するにつれて、タイヤとの摩擦等の原因で一部が剥れたり、かすれたりすることにより、不鮮明な部分が存在するようになる。
そこで、種々の道路標示に対して、それぞれ複数のかすれ状況をパターン化して予め記憶しておき、道路標示の取得画像にかすれ状況がある場合には、パターン化したかすれ状況との一致の程度により道路標示の種別判定を行なう技術が特許文献1に記載されている。
特開2007−066305号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、1つ1つの道路標示に対して、複数のかすれパターンを予め設定しておき、カメラで取得した画像と比較して種別判定を行なうものである。従って、予め設定するかすれパターンは、多ければ多いほど道路標示の認識率は高くなるが、かすれパターンの記憶が膨大になり、記憶容量が増大する問題がある。
また、特許文献1に記載された技術では、カメラで取得した画像が、記憶されたかすれパターンの基準に満たな結果に対しては、種別判定をしないこととしている。従って、基準に満たないかすれ状況の道路標示は、再ペイントによりかすれ状況を解消しない限り、道路標示の種別の判定ができないという問題を有する。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理負荷を増大させることなく、道路標示の認識精度を向上させることが可能な道路標示認識システムを提供することにある。
本発明の道路標示認識システムは、自車に搭載されたカメラで撮像した画像から予め設定された場所の道路標示を認識する道路標示認識システムであって、道路標示に対する過去認識結果データに基づいて認識用パラメータを設定し、認識用パラメータを用いて画像から道路標示を認識し、認識結果と認識用パラメータに基づいて過去認識結果データを更新することを特徴とする。
本発明の道路標示認識システムによれば、道路標示の認識結果と認識用パラメータに基づいて過去認識結果データを更新することができる。従って、かすれ状況を含む不鮮明な道路標示に対して、同一地点を再走行したときに、過去認識結果データを用いて設定された認識用パラメータを用いて再度の認識処理をすることができ、道路標示の種別を積極的に認識することができる。従って、道路標示の認識率を向上させることができ、自車位置精度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施の形態]
図1は、本実施の形態における道路標示認識システムの機能ブロック図を示したものである。道路標示認識システムは、カーナビゲーション装置100と道路標示特定装置200によって構成される。
カーナビゲーション装置100は、自車の現在位置情報と地図データに基づいて、予め入力された目的地までの経路に関する案内情報を出力する機能を備えており、要求道路標示情報通知手段110、データベース(記憶手段)120、各種情報通知手段130、認識結果受信手段140、処理結果情報更新手段150を有している。
要求道路標示情報通知手段110は、各種センサ135からGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)135aによる現在位置情報111を取得し、また、データベース120から地図データ121、道路標示位置データ122、過去認識結果データ123を取得し、その地点の道路標示の認識要求を道路標示特定装置200に通知する。
データベース120には、地図情報及び道路情報を有する地図データ121、道路標示の種別及び位置に関する情報を有する道路標示位置データ122、過去に同一位置を通過した際に認識した結果の情報を有する過去認識結果データ123が記憶されている。
各種情報通知手段130は、各種センサ135のGPS135aから時刻情報を取得し、また、無線通信135b、ワイパスイッチ135c、降雨センサ135dから降雨情報132を取得する。そして、各種センサ135の照度センサ135eから照明情報133を取得し、また、車速センサ135f、操舵角センサ135g、ジャイロセンサ135h、加速度センサ135iから車両情報134を取得する。そして、これらの各種情報を道路標示特定装置200に通知する。
認識結果受信手段140は、道路標示特定装置200の認識結果が認識成功の場合に結果出力処理手段260から認識結果出力261として送信される道路標示種別ID、道路標示までの距離、道路標示の角度の情報を受信する。
処理結果情報更新手段150は、道路標示特定装置200の認識結果が認識失敗の場合に結果出力処理手段260から処理結果情報出力262として送信される認識履歴フラグ、認識結果フラグ、形状特徴情報、確信度情報、未認識要因情報、時刻情報、降雨情報、照明情報、車両情報を受信し、データベース120の過去認識結果データ123を更新する。
道路標示特定装置200は、撮像手段であるカメラ220、カメラ制御パラメータ設定手段210、認識用パラメータ設定手段240、認識手段250、結果出力処理手段260を有する。
カメラ220は、自車走行道路の路面を撮像する装置であり、例えばCCDカメラによって構成されており、自車の車体後部に設置されて、駐車時に車両後方を撮像し、その画像をカーナビゲーション装置100のモニター(図示せず)に表示する、いわゆるバックカメラが用いられている。
カメラ制御パラメータ設定手段210は、各種情報通知手段130からの情報に基づいて、カメラ220を制御するためのパラメータを設定する。例えば、認識し易い画像を取得するために、各種情報通知手段130から取得した自車周囲の明るさや車速に応じたゲイン値やシャッター速度を設定する。
認識用パラメータ設定手段240は、認識手段250において画像230から道路標示を認識するための認識用パラメータを設定するものであり、要求道路標示情報通知手段110から、要求されている道路標示の種別、過去認識結果データ123を受け取るとともに、各種情報通知手段130から現在の時刻情報131、降雨情報132、照明情報133、車両情報134を受け取り、これらの情報を総合的に考慮して最適な値の認識用パラメータを設定する。
認識手段250は、カメラ220によって撮像した画像230から特徴量を抽出して道路標示を認識する処理を行う。なお、認識手段250における処理の詳細については、後述する。
結果出力処理手段260は、認識手段250による認識が成功した場合に、認識結果受信手段140に対して確定した道路標示種別ID、道路標示までの距離、道路標示の角度の情報を認識結果出力261として出力する。一方、認識手段250による認識が失敗した場合には、これらの情報は出力しない。
そして、認識手段250による認識が成功したか否かにかかわらず、処理結果情報出力262として、後述する認識履歴フラグ、認識結果フラグ、認識手段250の特徴量抽出手段251で得られた形状特徴情報、認識判定手段252で得られた確信度情報、未認識要因情報、走行時の各種情報130を、カーナビゲーション装置100の処理結果情報更新手段150に出力する。
図2は、道路標示特定装置200の機能ブロックの処理をフローチャートで示したものである。ステップの記号について、ステップSに続く数字記号が図1に示す機能ブロックの数字記号と同一のものは、その機能ブロックの処理を示している。
ステップS100のカーナビゲーション処理では、ステップS130で各種情報を設定し、ステップS110で要求道路標示情報を生成し、ステップS200の道路標示認識処理に移行する。
ステップS200の道路標示認識処理では、まず、ステップS240の認識用パラメータ設定処理が行われる。ここでは、過去に同一地点を走行した際にかかる場所に位置する道路標示に対して認識処理を実行したか否かについて、ステップS241の認識履歴フラグ判定を実行し、認識履歴フラグ=0、すなわち初めての走行の場合にはYES判定となり、ステップS242のデフォルトの認識用パラメータを設定し、ステップS243で認識履歴フラグを1に設定する(認識履歴フラグ=1)。
一方、ステップS241の認識履歴フラグ判定を実施した結果、認識履歴フラグ≠0、すなわち過去に同一地点を走行した記録がある場合にはNO判定となり、過去に道路標示の認識に成功したか否かについて判断すべく、ステップS244の認識結果フラグ判定を実行する。
そして、ステップS244の認識結果フラグ判定を実施した結果、認識結果フラグ=0、すなわち過去に道路標示の認識に失敗している場合には、YES判定となり、ステップS245に移行し、新たな認識用パラメータを設定する処理が行われる。
一方、ステップS244の認識結果フラグ判定を実施した結果、認識履歴フラグ≠0、すなわち過去に道路標示の認識に成功している場合には、NO判定となり、ステップS246に移行し、現在の環境情報が過去の環境情報と同等か否かの判定を実行する。
そして、現在の環境情報が過去の環境情報と同等である場合(ステップS246でYES)は、ステップS247に移行して前回と同じ認識用パラメータを設定し、現在の環境情報が過去の環境情報と同等ではない場合(ステップS246でNO)は、ステップS245に移行して新たな認識用パラメータを設定する処理が行われる。
ここで設定される認識用パラメータは、各種情報通知手段130のデータから道路標示を認識するための最適なパラメータを設定する処理であり、パラメータとしては、特徴量抽出に関わる閾値、たとえば、エッジ抽出の閾値、エッジ累積値の閾値、二値化の閾値、抽出領域面積の閾値、パターンマッチングの相関値の閾値などがある。
ステップS210では、カメラ制御パラメータを設定する処理が行われ、ステップS230では、カメラ制御パラメータに基づいてカメラ220で撮像した画像230を取得する処理が行われる。
そして、ステップS250では、ステップS251で特徴量抽出処理が行われ、次いでステップS255で認識判定処理が行われる。
ステップS251の特徴量抽出処理では、画像230に対して道路標示の特徴量を抽出するための画像処理が行われ、画像処理が施された処理画像から認識対象の道路標示である度合いを示す確信度スコアを算出する処理が行われる。
そして、ステップS255の認識判定処理では、ステップS251の特徴量抽出処理により算出された確信度スコアが、道路標示としてみなされる認識判定閾値と比較する処理が行われ、確信度スコアが認識判定閾値以上であれば道路標示の認識に成功と判定され、認識判定閾値よりも小さい場合には認識失敗と判定される。
ステップS261の認識結果出力処理では、ステップS255の認識判定処理で道路標示の認識に成功した場合に、認識結果出力261をカーナビゲーション装置100の認識結果受信手段140に出力する処理が行われる。これにより、ステップS100のカーナビゲーション処理のステップS140では認識結果受信処理が行われる。
また、ステップS262の処理結果情報出力処理では、ステップS255の認識判定処理で道路標示の認識に失敗した場合に、処理結果情報出力262をカーナビゲーション装置100の処理結果情報更新手段150に出力する処理が行われる。これにより、ステップS100のカーナビゲーション処理のステップS150では処理結果情報更新処理が行われる。
図3は、図2のステップS251における特徴量抽出処理の内容を詳細に説明するフローチャートである。
ステップS2510では画像処理、ステップS2520では二値化画像のかすれ状況認識処理、ステップS2530では二値化画像の対称性認識処理、ステップS2540では二値化画像の幅・高さ認識処理が行われる。
具体的には、ステップS2510の画像処理では、ステップS2511で画像230の処理エリアが設定され、ステップS2512で処理エリア内の画像を二値化する画像処理が行われる。
ステップS2520の二値化画像のかすれ状況認識処理では、まず、ステップS2521で面積フィルタ付きラベリング処理が行われる。この面積フィルタ付きラベリング処理により、二値化された処理エリア内の画像の中に存在する予め設定された面積よりも小さな面積を有するもの、例えばノイズ等に起因した小さなゴミが取り除かれ、認識対象の道路標示の画像が抽出される。
次いで、ステップS2522にて、二値化画像のかすれ状況を認識すべく、ラベリング処理後の抽出領域の面積和と閾値との比較処理が行われる。ここでは、ステップS2521の処理で抽出した領域の面積の総和が算出され、閾値との比較がなされ、面積和が閾値以上の場合(ステップS2522でYES)は、ステップS2523で確信度スコアにポイントを加算し、閾値よりも小さい場合(ステップS2522でNO)は、ステップS2524で未認識要因のかすれ状況の形状パターンとして「かすれ」フラグを設定する。
ステップS2530における二値化画像の対称性認識処理では、ステップS2531で二値化画像の縦方向、横方向線対称性特徴抽出処理が行われる。線対称性の特徴量抽出方法は、折り返し線を境界として、縦方向であれば上下、横方向であれば左右の二値画像の形状類似度を演算する。折り返し線を縦方向、横方向各々ずらしながら類似度を順次演算し、類似度の最大値を線対称性特徴スコアとして保存される。
そして、ステップS2532でその線対称性特徴スコアと閾値との比較が実行され、特徴スコアが閾値以上の場合(ステップS2532でYES)は、ステップS2533で確信度のスコアにポイントを加算し、閾値よりも小さい場合(ステップS2532でNO)は、ステップS2534で未認識要因の対称性不一致状況の形状パターンとして「対称性不一致」フラグを設定する。
なお、ステップS2531の縦方向、横方向線対称性特徴抽出処理は、二値画像に限らず、濃淡画像に対して同様の処理をしてもよい。
ステップS2540における二値化画像の幅・高さ認識処理では、ステップS2541で二値化画像の縦方向・横方向輝度投影パターンを取得する処理が行われる。ステップS2541の縦方向・横方向輝度投影パターン取得処理では、二値化画像の縦方向における輝度の投影量と横方向における輝度の投影量を算出する処理が行われる。そして、ステップS2542でその縦方向・横方向輝度投影パターンに対して予め登録された当該道路標示におけるテンプレートとのパターンマッチング処理が行われて、認識用パラメータにより設定された認識用パターンとの一致度合いを示すマッチングスコアが算出される。
そして、ステップS2543でマッチングスコアと、認識用パラメータにより設定された閾値との比較が実行され、マッチングスコアが閾値以上である場合(ステップS2543でYES)は、ステップS2544で確信度スコアにポイントを加算し、閾値より小さい場合(ステップS2543でNO)は、ステップS2545で未認識要因の幅・高さの不一致状況の形状パターンとして「幅、高さ不一致」フラグを設定する。
なお、ステップS2541の縦方向・横方向輝度投影パターン取得処理は、二値画像に限らず、濃淡画像に対して同様の処理をしてもよい。
そして、以上のステップS251の特徴量抽出処理が終了すると、図2に示すステップS255において、認識判定処理が行われる。ステップS255の認識判定処理では、かすれ状況認識処理S2520、対称性認識処理S2530、幅・高さ認識処理S2540で得られた確信度スコアの総計が、認識用パラメータにより設定された認識判定閾値と比較される。
そして、確信度スコアの総計が認識判定閾値以上の場合(ステップS2551でYES)には、認識対象の道路標示の認識に成功したと判断して、ステップS2552で認識結果フラグを1にセットする。そして、ステップS2553で道路標示の距離・角度計測処理を実行し、ステップS261の認識結果出力処理が実行される。
一方、確信度スコアの総計が認識判定閾値よりも小さい場合(ステップS2551でNO)には、認識対象の道路標示の認識に失敗したと判断して、ステップS2554で認識結果フラグを0にセットする。そして、ステップS262の処理結果情報出力処理が実行される。
以上、図1から図3の処理動作が、同一地点を通過するごとに、かかる位置に存在する道路標示に対して繰り返し実行される。
繰り返し実行される処理のまず第1の実施例として、1回目の走行で取得画像の認識結果において確信度が閾値以上、すなわち道路標示の種別の認識が成功し、2回目の走行で認識用パラメータが新しく設定される処理について説明する。
まず、同一地点の天候が晴天の1回目の走行において、カーナビゲーション装置100の要求道路標示情報通知手段110により、認識対象の道路標示を認識するための要求道路標示情報が道路標示特定装置200に送信され、認識用パラメータ設定手段240は、ステップS241で認識履歴フラグの判断を行う。
ここでは、1回目の走行であるので、データベース120の過去認識結果データには通過記録は存在せず、認識履歴フラグが0にセットされている。従って、ステップS241で通過記録なし(YES)と判断され、ステップS242でデフォルトの認識用パラメータが設定され、ステップS243で認識履歴フラグを1にセットする処理が行われる。
そして、ステップS210で設定されたカメラ制御パラメータに基づき、ステップS230でカメラ220により撮像が行われて画像が取得される。ステップS250の処理で、図3のかすれ(ステップS2520)、対称性不一致(ステップS2530)、幅・高さ不一致(ステップS2540)がなく、画像認識が成功した場合は、確信度スコアがステップS2523、S2533、S2554においてすべて加算されるので、確信度スコアの総和はステップS2551の認識判定閾値より大きくなり、ステップS2551でYESと判断される。
そして、ステップS2552で認識結果フラグを1にセットし、ステップS2553で道路標示の種別と距離・角度計測処理を行う。そして、図2に示すステップS261の認識結果出力処理によってカーナビゲーション装置100の認識結果受信手段140に認識結果出力が送信される。また、ステップS262の処理結果情報出力処理によってカーナビゲーション装置100の処理結果情報更新手段150に処理結果情報出力が送信され、データベース120の過去認識結果データ123に記憶される。
次に、同一地点の2回目の走行では次の処理が行われる。ステップS241の認識履歴フラグの判断では、2回目の走行であるので、データベース120の過去認識結果データに通過記録が存在しており、認識履歴フラグが1にセットされている。従って、ステップS241で通過記録有り(NO)と判断され、ステップS244で1回目の走行時の認識結果が成功であったか否かが判断される。
ここでは、1回目の走行時の判断結果が認識成功であったので、認識結果フラグが1にセットされている。従って、ステップS244で認識成功(NO)と判断されて、ステップS246に移行し、ステップS246で現在の環境情報は過去の環境情報と同等か否かが判断される。
2回目の走行においても天候が晴天であれば、環境情報のデータと過去認識結果データ123が同等(YES)となり、ステップS247で1回目と同じ認識用パラメータが設定される。一方、2回目の走行において天候が雨天であれば、環境情報のデータと過去認識結果データ123が異なり(NO)、ステップS245で1回目とは異なる新たな認識用パラメータが設定される。
ここで設定した認識用パラメータは、ステップS262の処理結果情報出力処理により、ナビゲーション装置100に出力され、ステップS150の処理結果情報更新処理によりデータベース120の過去認識結果データ123の更新に用いられる。
なお、上記した第1の例では天候の変化の場合を例に説明しているが、その他各種情報通知手段130からのデータによっても、ステップS246の環境情報は変化する。なお、カメラ制御パラメータ設定手段210によるカメラ制御パラメータも、環境情報によって変更される。
繰り返し実行される処理の第2の例として、1回目の走行で取得画像の認識結果において確信度スコアが閾値以下、すなわち道路標示の種別の認識が失敗し、2回目に同一地点を走行した場合の処理について説明する。
1回目の走行について、ステップS250の前までの流れ、すなわちステップS240の認識用パラメータ設定処理からステップS230の画像取得処理までの流れは、上記した第1の実施例と同じである。
そして、1回目の走行のステップS250で、図3のステップS2520のかすれ状況認識処理において、ステップS2521の面積フィルタ付きラベリング処理の結果、抽出領域の面積和が閾値以下(NO)では確信度スコアが加算されず、未認識要因のかすれ状況の形状パターンとして「かすれ」フラグが設定される。なお、対称性不一致、幅・高さ不一致はなく、これらの確信度スコアはステップS2533とS2544でそれぞれ加算されるものとする。
この結果、確信度スコアの総和はステップS2551の認識判定閾値より小さくなり(NO)、ステップS2554で認識結果フラグが0にセットされ、ステップS262の処理結果情報出力処理により、カーナビゲーション装置100の処理結果情報更新手段150に処理結果情報出力が送信され、ステップS150の処理結果情報更新処理によりデータベース120の過去認識結果データ123に記憶される。
そして、2回目の走行では、ステップS240の認識用パラメータ設定処理において、ステップS241で認識履歴フラグは1(NO)、すなわち通過履歴有りと判断され、ステップS244で認識結果フラグは0(YES)、すなわち1回目は認識失敗と判断され、ステップS245において新たな認識用パラメータ設定がされる。
この認識用パラメータは、データベース120に記憶された1回目の走行で認識に失敗した過去認識結果データ123と各種情報通知手段130からのデータによって、特徴量抽出に関わる閾値、たとえば、エッジ抽出の閾値、エッジ累積値の閾値、ニ値化の閾値、抽出領域面積の閾値、パターンマッチングの相関値の閾値などが設定変更される。
ステップS245による新たな認識用パラメータ設定により、特徴量抽出、認識判定処理(ステップS250)のかすれ状況認識処理(ステップS2520)において、面積フィルタ付きラベリング処理(ステップS2521)の抽出領域の面積和が閾値以上(YES)になった場合には、対称性不一致、幅・高さ不一致がなかったステップS2533の確信度スコアとS2544の確信度スコアに、ステップS2523の確信度スコアが加算される。
そして、確信度スコアの総和は、図2のステップS2551の認識判定閾値より大きくなり(YES)、ステップS2552で認識結果フラグを1にセットし、道路標示の種別と距離・角度計測処理(ステップS2553)の結果を認識結果出力処理(ステップS261)からカーナビゲーション装置100の認識結果受信手段140に送信する。
なお、同一地点の2回目の走行でも確信度スコアが閾値以上にならない場合は、その後の走行で、認識用パラメータ、未認識要因であるかすれに対して面積フィルタ付きラベリング処理の閾値、対称性不一致に対して線対称性特徴抽出の閾値、幅・高さ不一致に対してマッチング処理の閾値を変更しながら道路標示の認識処理を実行する。また、同一地点の前回走行で確信度スコアが閾値以上になった場合でも、更に正確な距離、角度を取得するため、繰り返し認識処理を実行するようになっている。
また、図3のかすれ状況認識処理(ステップS2520)、対称性認識処理(ステップS2530)、幅・高さ認識処理(ステップS2540)で加算される確信度スコアのポイントは、道路標示の認識重要度に対して重み付けをして、ポイント数を設定してもよい。
さらに、図3では、確信度スコアのポイントは、かすれ状況認識処理(ステップS2520)、対称性認識処理(ステップS2530)、幅・高さ認識処理(ステップS2540)で加算するようにしているが、これら3つに限定されるものではなく、重要度からいずれか一つでもよく、他の道路標示の特徴量を抽出する要因を追加することもできる。
上記した第1実施の形態によれば、同一地点の道路標示に対して、走行毎の各種認識処理データや各種環境情報データをナビゲーション装置100のデータベース120に過去認識結果データ123として記憶させているので、同一地点の走行時に要求道路標示情報通知手段110から道路標示特定装置200に送信することができる。
従って、前回の走行時に道路標示の認識に失敗した場合に、その過去認識結果データに基づいて、今回の走行時用に認識用パラメータ設定手段240により認識用パラメータを再設定することができ、道路標示の種別を積極的に認識させることができ、データベース120の精度を維持できる。従って、道路標示の認識率を向上させることができ、自車位置精度の向上を図ることができる。
[第2実施の形態]
上記した第1実施の形態では、ステップS250の認識処理において、かすれ状況認識処理S2520、対称性認識処理S2530、幅・高さ認識処理2540で得られる確信度スコアのポイントを加算する場合を例にして説明したが、本実施の形態では、かすれ状況認識処理S2520に限定した例について、処理の詳細を説明する。
図4は、本実施の形態におけるかすれ状況認識処理S2520の内容を示すフローチャート、図5は1つの道路標示の例(T字路)に対する処理結果を示している。図5において、符号1Aは道路標示の取得画像であり、種々のかすれが生じている。
取得画像1Aに対して、図3に示したステップS2511の処理エリア設定処理と、ステップS2512の二値化処理を施した画像が、図5に示す二値化画像1Bであり、かすれ部分のデータが欠落した画像となっている。
同一地点の1回目の走行では、二値化画像1Bに対して面積フィルタ閾値が100(デフォルト値)として設定され(ステップS2521a)、面積フィルタ閾値以上の抽出領域の面積を算出する面積フィルタ付きラベリング処理が実行され、抽出面積の総和が算出される。
面積フィルタ閾値X1をデフォルト値100に設定した場合、ラベリング処理画像1C1に示すように、欠落部分が大きく、規定の道路標示が有する面積よりも大幅に小さくなり、抽出面積の総和S1は閾値以下となっている。この結果、確信度スコアのポイントは0、未認識要因としてかすれフラグFC1がセットされ、道路標示の認識結果は失敗と判断される。
次に、同一環境における2回目の走行では、1回目の走行による過去認識結果データから、認識用パラメータ設定手段240により、面積フィルタ閾値X1が60に設定される。従って、二値化画像1Bに面積フィルタ付きラベリング処理を実行したラベリング処理画像1C2は、欠落部分が小さくなる。その結果、抽出面積の総和S1は閾値以上となり、確信度スコアのポイントは9となる。確信度スコアの閾値を8にセットしたと仮定すると、図2のステップS2551での判定がYESとなり、道路標示の認識が成功したことになる。
上記構成によれば、第1実施の形態と比較して、特徴量抽出手段251における処理内容を削減することができる。従って、道路標示認識システム全体の処理負荷を軽減し、処理速度を向上させることができる。
[第3実施の形態]
本実施の形態では、複数の道路標示に対して認識処理を行う方法について図6〜図8を用いて説明する。図6は、道路標示「T字路」11P、「横断歩道あり」の「菱形」12Pと13P、「停止線」14P、「横断歩道」15Pなど複数の道路標示がペイントされた道路10上を、自車両20が1回目に走行した時の特徴量閾値と認識処理結果を示したものであり、図8は、2回目に走行したときの特徴量閾値と認識処理結果を示したものである。
そして、図7は、図6に示す各道路標示に対して、図3のかすれ状況認識処理(ステップS2520)、対称性認識処理(ステップS2530)、幅・高さ認識処理(ステップS2540)の画像認識項目と閾値、1回目と2回目の走行時の認識処理結果を示している。
まず、自車両20による道路10上の走行により、ナビゲーション装置100の要求道路標示情報通知手段110は、データベース120のデータに基づき、道路標示特定装置200に対して各道路標示11D〜15Dの認識要求を送信する。
道路標示特定装置200は、カメラ220で撮像した画像11C〜15Cから、道路上10にペイントされた道路標示の画像を取得する。本実施の形態では、図6に示すように、「T字路」11C、「菱形」12C、「停止線」14Cは、かすれを含んだ画像、「菱形」13C、「横断歩道」15Cは、かすれがない画像が取得されている。
最初に、1回目の走行時における取得画像の認識処理について、図6、図7を用いて説明する。取得画像11C〜15Cについて、図3のステップS2512の二値化画像処理を実行し、それぞれの二値化画像に対して、ステップS2520のかすれ状況認識処理のラベリング処理閾値X10、ステップS2530の対称性認識処理の線対称性特徴量閾値X20、ステップS2540の幅・高さ認識処理のパターンマッチング処理閾値X30を設定する。
ラベリング処理の特徴量閾値X10は、11C1N、12C1N、13C1N、14C1N、15C1N、線対称性の特徴量閾値X20は、11C2N、12C2N、13C2N、14C2N、15C2N、パターンマッチングの特徴量閾値X30は、11C3N、12C3N、13C3N、14C3N、15C3Nとする(各閾値の末尾記号Nはデフォルトを表わしている)。
取得画像11Cを二値化画像とし、特徴量閾値X10を11C1N、11C2N、11C3Nとして認識処理を実行した場合、図6、図7に示すように、確信度スコアの結果は、取得画像11Cでは、かすれ状況認識の確信度スコアのポイントが0、線対称性認識の確信度スコアのポイントが3、幅・高さ認識の確信度スコアのポイントが3で各確信度スコアの総計が6になる。
なお、認識が成功した場合の確信度スコアのポイントは、かすれ状況認識で4、線対称性認識で3、幅・高さ認識で3が与えられるものと仮定し、確信度スコアの総計が10になるように設定されている。
取得画像11Cでは、確信度スコアの総計が6であり、認識が成功する確信度スコア10以下であるので、道路標示の認識に失敗したことになる。ここで、認識に失敗した要因は、かすれ状況の特徴量が特徴量閾値11C1Nよりも小さかったためであり、未認識要因フラグとして、11C1Fを設定する。
そして以下同様に、取得画像12C、13C、14C、15Cについてもそれぞれを二値化画像として、特徴量閾値を用いて認識処理を実行する。
その結果、取得画像12Cは、かすれ状況認識では確信度スコアのポイントが0、線対称性認識ではポイント0、幅・高さ認識ではポイント3で総計が3であり、認識に失敗、未認識要因フラグ12C1Fと12C2Fを設定する。
取得画像13Cは、かすれ状況認識では確信度スコアのポイントが4、線対称性認識ではポイント3、幅・高さ認識ではポイント3で総計が10であり、認識に成功、未認識要因フラグの設定はない。
取得画像14Cは、かすれ状況認識で確信度スコアのポイントが4、線対称性認識でポイント0、幅・高さ認識ではポイント3で総計が7であり、認識に失敗、未認識要因フラグ14C2Fを設定する。
取得画像15Cは、かすれ状況認識で確信度スコアのポイントが4、線対称性認識でポイント3、幅・高さ認識ではポイント3で総計が10であり、認識に成功、未認識要因フラグの設定はない。
以上より、1回目の走行時に道路標示として認識し、道路標示種別ID、道路標示までの距離、道路標示の角度がナビゲーション装置100に送信されるのは、道路標示の13Pと15Pとなる。また、取得画像11C〜15Cで得られた処理結果は、ナビゲーション装置100のデータベース120に記憶される。
次に、2回目の走行時における取得画像の認識処理について、図7、図8を用いて説明する。
要求道路標示情報通知手段110は、認識要求を道路標示特定装置200に送信する。この認識要求には、認識要求される道路標示11D〜15Dの種別、及び1回目の走行時の認識処理結果が含まれている。道路標示特定装置200では、1回目の走行時の認識処理結果に応じて特徴量閾値を設定する処理が行われる。
1回目走行で認識に失敗した取得画像11C、12C、14Cの特徴量閾値は以下のように設定される。取得画像11Cの二値化画像に対して、ラベリング処理の特徴量閾値を11C1Nから11C1aに設定変更する(図7を参照)。そして、取得画像12Cの二値化画像に対して、ラベリング処理の特徴量閾値を12C1Nから12C1aとし、また、線対称性の特徴量閾値を12C2Nから12C2aに設定変更する。
それから、取得画像14Cの二値化画像に対して線対称性の特徴量閾値を14C2Nから14C2aに設定変更する。なお、1回目走行で認識に成功した取得画像13C、15Cの特徴量閾値は、1回目と同一の特徴量閾値(デフォルト)が設定される。
2回目の走行時における認識結果は、図7及び図8に示すように、すべての取得画像11C〜15Cの二値化画像について、確信度スコアの総計が10となり、認識に成功し、未認識要因のフラグは設定されない。
従って、すべての道路標示11P〜15Pに対して、道路標示種別ID、道路標示までの距離、道路標示の角度がナビゲーション装置100に送信され、処理結果は、ナビゲーション装置100のデータベース120に記憶される。
[第4実施の形態]
上記した第1〜第3実施の形態では、認識処理250において、かすれ状況認識処理(ステップS2520)、線対称性認識処理(ステップS2530)、幅・高さ認識処理(ステップS2540)にそれぞれ確信度スコアを付与する場合について説明した。しかし、道路標示の全体についてこれらの認識処理を実行すると、道路標示の重要特徴部分以外の画像に対しても処理を実行することになり、無駄な処理時間を要する。そこで、本実施の形態では、道路標示の重要な特徴部分についてのみの認識処理を行い、道路標示を認識するようにした場合を例に説明する。
図9は、かすれ状況認識処理S2520を、道路標示の重要部分についてのみ実行する場合のフローチャート、図10は、その認識結果の一例を示す図である。本実施の形態では、図10に示すように、要求道路標示16Pのエッジ部分を、A、B、C、Dの領域に分割する。
1回目の走行時において、図10の初期設定により、二値化処理された画像に対して、ステップS2521の面積フィルタ付きラベリング処理で、エッジA〜エッジDに対して面積フィルタ閾値SAN〜SDN(Nはデフォルトを表示)と、未認識フラグFAN〜FDN(Nはデフォルトを表示)と、確信度KA〜KDとを設定し(ステップS2521c)、エッジA〜エッジD領域の面積を算出する(ステップS2521d)。
ステップS2525においてエッジA領域の面積と閾値SA、ステップS2526においてエッジB領域の面積と閾値SB、ステップS2527においてエッジC領域の面積と閾値SC、ステップS2528においてエッジD領域の面積と閾値SDを比較する。
図10の1回目走行結果では、エッジB領域の面積が閾値SBN(デフォルト)より小さく、確信度が0で未認識フラグFBが設定され、エッジA、C、Dではそれぞれの閾値より大きく、確信度がKA、KC、KDとなり、未認識フラグはデフォルトのFAN、FCN、FDNが設定される。この結果、確信度スコアの総計は、確信度KBが0になり、閾値以下となって道路標示の認識が失敗したことなる。
次に2回目の走行時は、1回目の走行時に認識できなかったエッジBについて、未認識フラグFBをもとに面積閾値SB1に設定して、認識処理を実行する。その結果、エッジBの確信度はKA、KB、KC、KDが得られ、確信度スコアの総計は、閾値以上となって道路標示の認識に成功する。
上記した第4実施の形態では、道路標示の重要部分に限定した処理であるので、処理時間の無駄を省くことができ、迅速に判断処理を行うことができる。なお、第4実施の形態では、かすれ状況認識処理の重要部分のみを例にしているが、線対称性認識処理、幅・高さ認識処理のそれぞれ、また、他の特徴量抽出と認識判定においても同様の処理を実行してもよい。
上記した第1〜第4実施の形態における道路標示特定装置200は、過去に同一地点の道路を走行した時の処理結果情報に対して、新しい処理結果情報を生成して、再度、道路標示の認識処理をする、いわゆる学習機能型道路標示認識と言える。
また、上記した第1〜第4実施の形態における道路標示特定装置200の認識手段250では、かすれ状況認識処理(ステップS2520)、対称性認識処理(ステップS2530)、幅・高さ認識処理(ステップS2540)という3つの処理によって確信度スコアを得るようにしているが、これら3つの処理に限らず、他の特徴量に対しての処理を複数用いてもよい。
さらに、第1〜第4実施の形態では、自車両20に搭載されたナビゲーション装置100に、地図データ121、道路標示位置データ122、過去認識結果データ123を記憶するデータベース120を有し、現在位置を特定する現在位置情報111を具備している場合を例に説明した。
しかしながら、自車両20には現在位置情報111を具備し、データベース120は、同一ナビゲーションシステムの共通データベースとして基地局に独立して設置する構成としてもよい。データベース120が基地局に設置される場合は、同一システムの車両と基地局との間で無線通信手段により、地図データ121、道路標示位置データ122、過去認識結果データ123の送受信が行なわれる。
データベース120が基地局に設置されると、自車両20が同一地点を走行した場合に限らず、同一システムを有する他の車両が同一地点を走行した場合でも、過去の認識結果データ123を共有することができる。従って、認識結果261や処理結果情報262を頻繁に更新することができ、道路標示の認識率を向上させてデータベース120の精度をさらに向上することができる。
なお、本実施例で述べた特徴量の閾値、それぞれの特徴量の確信度スコアとして与えるポイント、確信度の閾値は、該当する道路標示それぞれに個別に設定されたり、過去認識結果データのみならず各種情報によって、道路標示認識処理ごとに設定される値である。
第1実施の形態における道路標示認識システムのブロック図。 第1実施の形態における道路標示認識処理の内容を示すフローチャート。 第1実施の形態における特徴量抽出処理の内容を示すフローチャート。 第2実施の形態におけるかすれ状況認識処理の内容を示すフローチャート。 第2実施の形態における道路標示の認識結果の一例を示す図。 第3実施の形態における1回目走行時の道路標示認識処理と認識結果を示す図。 第3実施の形態における特徴量閾値と確信度スコアのポイント数を示す図。 第3実施の形態における2回目走行時の道路標示認識処理と認識結果を示す図。 第4実施の形態におけるかすれ状況認識処理の内容を示すフローチャート。 第4実施の形態におけるかすれ状況認識処理の閾値、未認識フラグの状態、及び、確信度スコアを示す図。
符号の説明
100 ナビゲーション装置
110 要求道路標示情報通知手段
120 データベース
130 各種情報通知手段
140 認識結果受信手段
150 処理結果情報更新手段
200 道路標示特定装置
210 カメラ制御パラメータ設定手段
220 カメラ(撮像手段)
230 画像
240 認識用パラメータ設定手段
250 認識手段
260 結果出力処理手段
11P、12P、13P、14P、15P、16P 道路標示
1A、11C、12C、13C、14C、15C 取得画像
1B 二値化画像
1C1、1C2 ラベリング処理画像、
11D、12D、13D、14D、15D 認識要求される道路標示

Claims (11)

  1. 自車に搭載されたカメラで撮像した画像から予め設定された場所の道路標示を認識する道路標示認識システムであって、
    前記道路標示に対する過去認識結果データを記憶する記憶手段と、前記過去認識結果データを更新する更新手段と、を有するカーナビゲーション装置と、
    該カーナビゲーション装置から受け取った前記過去認識結果データを用いて認識用パラメータを設定する認識用パラメータ設定手段と、該認識用パラメータ設定手段により設定された認識用パラメータを用いて前記画像から前記道路標示を認識する認識手段と、を有する道路標示特定装置と、を有し、
    前記認識用パラメータ設定手段は、過去に同一地点を走行して前記道路標示の認識に成功していた場合に、該成功していたときの認識用パラメータと同じ認識用パラメータに設定し、過去に前記道路標示の認識に失敗している場合は、該認識に失敗した過去認識結果データに基づいて新たな認識用パラメータを設定し、
    前記更新手段は、前記認識手段による前記道路標示の認識に失敗した場合に、前記認識手段による認識処理の処理結果情報に基づいて前記過去認識結果データを更新することを特徴とする道路標示認識システム。
  2. 前記認識用パラメータ設定手段は、前記記憶手段が前記道路標示に対する過去認識結果データを未だ記憶していないときは、予め設定されたデフォルトの認識用パラメータを設定することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  3. 前記過去認識結果データには、前記道路標示の認識時における自車周囲の環境情報が含まれており、
    前記認識用パラメータ設定手段は、前記過去認識結果データが有する前記道路標示の認識結果が認識成功である場合は、該認識結果の認識時における環境情報と、パラメータ設定時における環境情報とが同等であるか否かを判断し、環境情報が同等であるときは前回と同じ認識用パラメータを設定し、環境情報が同等ではないときは前回とは異なる新たな認識用パラメータを設定することを特徴とする請求項又はに記載の道路標示認識システム。
  4. 前記認識手段は、
    前記画像から前記道路標示の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    該特徴量抽出手段により抽出された特徴量と前記認識用パラメータ設定手段により設定された認識用パラメータとを比較して、前記特徴量が前記認識用パラメータ以上の場合に認識成功と判断し、前記特徴量が前記認識用パラメータよりも少ない場合に認識失敗と判断する認識判定手段と、
    を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一つに記載の道路標示認識システム。
  5. 前記特徴量抽出手段は、前記特徴量を抽出するための画像処理を前記画像に施し、該画像処理が施された処理画像から認識対象の道路標示である度合いを示す確信度スコアを算出し、
    前記認識判定手段は、前記特徴量抽出手段により算出された確信度スコアと前記認識用パラメータにより設定された認識判定閾値とを比較して、前記確信度スコアが前記認識判定閾値以上である場合に認識成功と判断し、前記確信度スコアが前記認識判定閾値よりも小さい場合に認識失敗と判断することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  6. 前記特徴量抽出手段は、
    前記画像処理手段によって前記画像を二値化画像に変換する画像処理を行う画像処理手段を備え、該画像処理手段により画像処理された二値化画像から前記確信度スコアを算出することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  7. 前記特徴量抽出手段は、
    前記画像処理手段により画像処理された二値化画像に基づいて、前記道路標示のかすれ状況を認識し、該かすれ状況が前記認識用パラメータにより設定された閾値以上である場合は、前記確信度スコアにポイントを加算することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  8. 前記特徴量抽出手段は、
    前記画像処理手段により画像処理された二値化画像に基づいて、前記道路標示の線対称性を認識し、該線対称性が前記認識用パラメータにより設定された閾値以上である場合は、前記確信度スコアにポイントを加算することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  9. 前記特徴量抽出手段は、
    前記画像処理手段により画像処理された二値化画像に基づいて、前記道路標示の投影パターンを認識し、該投影パターンと前記認識用パラメータにより設定された認識用パターンとの一致度合いを示すマッチングスコアを算出し、該マッチングスコアが前記認識用パラメータにより設定された閾値以上である場合は、前記確信度スコアにポイントを加算することを特徴とする請求項に記載の道路標示認識システム。
  10. 自車周囲の環境情報と自車の走行情報を取得して通知する情報通知手段と、
    該情報通知手段から通知される情報に基づいて、前記カメラの制御パラメータを設定するカメラ制御パラメータ設定手段と、を有することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一つに記載の道路標示認識システム。
  11. 自車位置情報と、地図データと、道路標示位置データに基づいて認識対象の道路標示を特定し、該特定した道路標示の情報及び前記過去認識結果データを要求道路標示情報として前記認識用パラメータ設定手段に通知する要求道路標示情報通知手段を有し、
    前記認識用パラメータ設定手段は、前記要求道路標示情報に基づいて前記認識用パラメータの設定を行うことを特徴とする請求項から請求項10のいずれか一つに記載の道路標示認識システム。
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