JP5121199B2 - 基板検査装置および基板検査方法 - Google Patents
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Description
また、Z方向の位置補正については行っておらず、透過照明部と顕微鏡との距離が異なると、照明範囲内で照度の均一性を保つことが困難となることから、測定位置に拘わらず照度の均一性を保つという課題は残されたままであった。
本発明の基板検査装置は、基板ステージ上の基板を挟むように顕微鏡と透過照明部とを対向配置させ、前記顕微鏡の移動に追従させて前記透過照明部を移動させて前記基板を検査する基板検査装置において、前記顕微鏡を一軸方向となるX方向へ移動可能に支持する案内部を有する顕微鏡移動機構と、前記透過照明部を前記X方向へ移動可能に支持する案内部を有する透過照明移動機構と、前記顕微鏡又は前記透過照明部を前記X方向、前記X方向と直交するY方向、および前記Xおよび前記Y方向と直交するZ方向へ移動調整する微調整用ステージと、前記顕微鏡移動機構および前記透過照明移動機構により前記顕微鏡と前記透過照明部とを同期させながら初期位置から前記X方向に所定ピッチごとに移動させて各X座標における前記顕微鏡の光軸と前記透過照明部との光軸とのずれを補正するための光軸ずれ補正量を予め求めて作成した光軸補正用マッピングデータと、前記各X座標における前記顕微鏡の焦点位置と前記透過照明部との焦点位置とのずれを補正するための焦点位置ずれ補正量を予め求めて作成した焦点位置補正用マッピングデータとを記憶する記憶部と、前記顕微鏡移動機構と前記透過照明移動機構を前記X方向の所定位置に移動させると共に、前記光軸補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する光軸ずれ補正量を求め、当該光軸ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡の光軸と前記透過照明部の光軸とが一致するように前記微調整用ステージを駆動させ、さらに前記焦点位置補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する焦点位置ずれ補正量を求め、当該焦点位置ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡の焦点位置と前記透過照明部の焦点位置とが一致するように前記微調整用ステージを前記Z方向に駆動させる制御部とを備えることを特徴とする。
<第1実施形態>
図1〜図3は本発明の第1実施形態を示し、図1は装置全体の概略構成を示す斜視図である。図1において符号1は基台である。基台1上には、検査対象である基板Aを基板表面に沿うY方向へ移動させる基板ステージ(Y軸ステージ)2が配置されている。基板ステージ2は、後述する門型アーム3を挟んで左右2つに分かれている。基板ステージ2上には基板Aが、高圧エアによるエア浮上方式や複数のコロによる直接支持方式によって略水平面に沿うように支持される。基板Aは、基板ステージ2に付随する基板搬送手段によって例えば一方の側端を把持され、そのままの状態で、該基板搬送手段と一体的にY方向へ移動されるようになっている。
すなわち、門型アーム3は、図示しない駆動手段を内蔵しており、この駆動手段により、門型アーム3に設けられた案内部(リニアガイド)によってX方向へ移動可能に支持された顕微鏡4を、任意の位置まで移動させてそこで停止させ得るものである。つまり、駆動手段と案内部は、顕微鏡をX方向へ移動させる顕微鏡移動機構(第1X軸ステージ)を構成している。
すなわち、透過照明部移動機構5は、図示しない駆動手段を内蔵しており、この駆動手段により、透過照明部移動機構5に設けられた案内部(リニアガイド)によってX方向へ移動可能に支持された透過照明部6を、任意の位置まで移動させてそこで停止させ得るものである。
微調整用ステージ7は、透過照明部移動機構5によってX方向へ移動される基礎基板8と、図示せぬ駆動手段により基礎基板8上に沿ってY方向へ移動されるY基板9と、図示せぬ駆動手段によりY基板9上に沿ってX方向へ移動されるX基板10と、図示せぬ駆動手段によりX基板10に対してZ方向へ移動されるZ基板11とからなっている。そして、Z基板11に透過照明部6が支持されている。
顕微鏡4による観察・検査を行う前に、顕微鏡4および透過照明部6を同期させながらX方向へ移動させるときに、それらのX方向、Y方向およびZ方向の相対的なずれ量を求める。
これらX方向、Y方向およびZ方向のそれぞれの補正量をまとめたものが、図3に示すマッピングデータである。
なお、記憶部14に記憶するこのマッピングデータは、検査ロットが変わる都度新たに求めて更新してもよく、また、所定期間置き、例えば1週間置きあるいは2週間置きに求めて更新してもよい。
移動させ、また、門型アーム3によって顕微鏡4をX方向へ所定量移動させる。このとき、顕微鏡4の移動に同期して、透過照明部移動機構5により、透過照明部6もX方向へ所定量移動させる。
なお、目標移動量に対応する補正量がマッピングデータにない場合には、その前後のマッピングデータを用いて線形補正を行うことで推定補正量を求め、この推定補正量に基づき透過照明部6を移動させる。
またこのとき、予め記憶部14に記憶させた補正データに基づいて透過照明部6を移動させるから、画像処理等によって逐一位置補正データを作成するための演算を行う必要がなく、この結果、速やかな位置補正制御が行える。
<第2実施形態>
なお、説明の便宜上、この第2実施形態の構成要素のうち、前記第1実施形態の構成要素と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、微調整用ステージ20は、図示せぬ駆動手段により透過照明部移動機構5に沿ってX方向へ移動される基礎基板21と、図示せぬ駆動手段により基礎基板21上に沿ってY方向へ移動されるY基板22と、図示せぬ駆動手段によりY基板22に対してZ方向へ移動されるZ基板23とからなっており、このZ基板23に透過照明部6が支持されている。
第2実施形態においても、前述の第1実施形態と同様、顕微鏡4と透過照明部6の光軸および焦点をそれぞれ一致させることができる効果を奏する。また、この第2実施形態では、上記効果の加えて、微調整用ステージ20の構成の簡素化並びに部品点数を少なくすることができ、しかも、X方向へ移動に関する制御の簡素化も図ることができる効果を奏する。
なお、顕微鏡4および透過照明部6がそれぞれXYステージに搭載され、ホルダ上に固定された基板上を移動可能なXYガントリーステージにおいても、可動範囲における同様のマッピング・データを予め持つことにより、同様の効果を得ることができる。
例えば、前記第1実施形態では、顕微鏡4と透過照明部6の光軸および焦点を一致させるにあたり、顕微鏡4を固定し、透過照明部6を微調整用ステージ7によりX方向、Y方向、およびZ方向に移動させているが、これに限られることなく、逆に、透過照明部6を固定し、門型アームに設けた微調整用ステージにより顕微鏡4をX方向、Y方向、およびZ方向に移動させてもよい。
また、検査対象物である基板Aの表面に対する顕微鏡4の焦点位置のずれ量を自動焦点機構により求め、これを透過照明部6のZ方向補正量に加算する構成にすれば、任意の位置で、顕微鏡4と透過照明部6の焦点を一致させる(顕微鏡4と透過照明部6との距離を一定に保つ)ことに加えて、検査対象物(基板A)に焦点を合わせることも可能である。
1 基台
2 基板ステージ(第1X軸ステージ)
3 門型アーム(Y軸ステージ)
4 顕微鏡
5 透明照明部移動機構(第2X軸ステージ)
6 透過照明部
7 微調整用ステージ
13 制御部
14 記憶部
Claims (3)
- 基板ステージ上の基板を挟むように顕微鏡と透過照明部とを対向配置させ、前記顕微鏡の移動に追従させて前記透過照明部を移動させて前記基板を検査する基板検査装置において、
前記顕微鏡を一軸方向となるX方向へ移動可能に支持する案内部を有する顕微鏡移動機構と、
前記透過照明部を前記X方向へ移動可能に支持する案内部を有する透過照明移動機構と、
前記顕微鏡又は前記透過照明部を前記X方向、前記X方向と直交するY方向、および前記Xおよび前記Y方向と直交するZ方向へ移動調整する微調整用ステージと、
前記顕微鏡移動機構および前記透過照明移動機構により前記顕微鏡と前記透過照明部とを同期させながら初期位置から前記X方向に所定ピッチごとに移動させて各X座標における前記顕微鏡の光軸と前記透過照明部との光軸とのずれを補正するための光軸ずれ補正量を予め求めて作成した光軸補正用マッピングデータと、前記各X座標における前記顕微鏡の焦点位置と前記透過照明部との焦点位置とのずれを補正するための焦点位置ずれ補正量を予め求めて作成した焦点位置補正用マッピングデータとを記憶する記憶部と、
前記顕微鏡移動機構と前記透過照明移動機構を前記X方向の所定位置に移動させると共に、前記光軸補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する光軸ずれ補正量を求め、当該光軸ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡の光軸と前記透過照明部の光軸とが一致するように前記微調整用ステージを駆動させ、さらに前記焦点位置補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する焦点位置ずれ補正量を求め、当該焦点位置ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡の焦点位置と前記透過照明部の焦点位置とが一致するように前記微調整用ステージを前記Z方向に駆動させる制御部と、
を備えることを特徴とする基板検査装置。 - 前記制御部は、前記所定位置までの移動量に対する補正量が前記光軸補正用マッピングデータにないときに、前記光軸補正用マッピングデータに記憶された前記所定位置の前後位置までの移動量に対する補正量を用いた線形補正により推定補正量を求め、当該推定補正量に基づき前記微調整用ステージを駆動させることを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
- 基板ステージ上の検査対象となる基板を挟むように顕微鏡と透過照明部とを対向配置させ、前記顕微鏡を一軸方向となるX方向に移動させる顕微鏡移動機構と、前記透過照明部を前記X方向へ移動させる透過照明移動機構と、前記顕微鏡および前記透過照明部の位置補正に用いるデータを記憶する記憶部とを備える基板検査装置を用いた基板検査方法であって、
前記顕微鏡移動機構および前記透過照明移動機構により前記顕微鏡と前記透過照明部とを同期させながら初期位置から前記X方向に所定ピッチごとに移動させて各X座標における前記顕微鏡の光軸と前記透過照明部の光軸とのずれを補正するための光軸ずれ補正量を求めて作成した光軸補正用マッピングデータと、前記各X座標における前記顕微鏡の焦点位置と前記透過照明部の焦点位置とのずれを補正するための焦点位置ずれ補正量を求めて作成した焦点位置補正用マッピングデータとを前記記憶部に記憶させ、
前記基板を前記顕微鏡により検査するときに、前記顕微鏡移動機構と前記透過照明移動機構を前記X方向の所定位置に移動させ、前記光軸補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する前記光軸ずれ補正量を求め、
当該光軸ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡と前記透過照明部とを前記基板の面方向に相対的に微動させて前記顕微鏡の光軸に前記透過照明部の光軸を一致させ、
さらに、前記焦点位置補正用マッピングデータから前記所定位置までの移動量に対応する前記焦点位置ずれ補正量を求め、
当該焦点位置ずれ補正量に基づいて前記顕微鏡と前記透過照明部とを前記基板の厚さ方向に微動させて前記顕微鏡の焦点位置に前記透過照明部の焦点位置を一致させてから前記基板を検査することを特徴とする基板検査方法。
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