JP5119807B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5119807B2
JP5119807B2 JP2007222889A JP2007222889A JP5119807B2 JP 5119807 B2 JP5119807 B2 JP 5119807B2 JP 2007222889 A JP2007222889 A JP 2007222889A JP 2007222889 A JP2007222889 A JP 2007222889A JP 5119807 B2 JP5119807 B2 JP 5119807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
control
shift
automatic transmission
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007222889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009052730A (ja
Inventor
寛英 小林
隆明 戸倉
友弘 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007222889A priority Critical patent/JP5119807B2/ja
Publication of JP2009052730A publication Critical patent/JP2009052730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5119807B2 publication Critical patent/JP5119807B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、内燃機関(以下、エンジンともいう)と、そのエンジンに連結される自動変速機とが搭載された車両の制御装置に関する。
車両に搭載されるエンジンにおいては、吸気通路に設けた電子スロットルバルブを駆動するアクチュエータ(スロットルモータ)を設け、運転者のアクセルペダルの操作とは独立してスロットル開度を制御可能とした電子スロットルシステムが知られている。電子スロットルシステムでは、エンジン回転数と運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジンの運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットル開度が制御される。このような電子スロットルシステムでは、スロットル開度センサ等を用いて電子スロットルバルブの実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するように電子スロットルバルブのアクチュエータをフィードバック制御している。
一方、エンジンを搭載した車両において、エンジンが発生するトルクおよび回転速度を車両の走行状態に応じて適切に駆動輪に伝達する変速機として、エンジンと駆動輪との間の変速比を自動的に最適設定する自動変速機が知られている。車両に搭載される自動変速機としては、例えば、クラッチおよびブレーキと遊星歯車装置とを用いてギア段(以下では、変速段ともいう)を設定する遊星歯車式変速機や、変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)などがある。
遊星歯車式の自動変速機が搭載された車両においては、車速およびスロットル開度(またはアクセル開度)に応じた最適なギア段を得るための変速線(ギア段の切り換えライン)を有する変速マップがECUなどに記憶されており、車速およびスロットル開度に基づいて変速マップを参照して目標ギア段を算出し、その目標ギア段に基づいて、摩擦係合要素であるクラッチ、ブレーキやワンウェイクラッチなどを、所定の状態に係合または解放することによってギア段を自動的に設定している。
そのような自動変速機が搭載された車両においては、パワーON状態(駆動状態)でのアップシフトの変速動作の際、変速時間を短縮するために、スロットル開度を制御してエンジンの出力トルクを一時的に低下させるトルクダウン制御が行われる。具体的には、パワーONアップシフト時に、電子スロットルバルブを閉じるいわゆる電スロ閉じの制御によってエンジンの出力トルクを下げることで、エンジン回転数を下げて変速時間の短縮を図るようにしている。
しかしながら、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧(トルク容量)をタービントルク(≒エンジンの出力トルク)によって制御する構成の場合、上記電スロ閉じの制御にともなってクラッチ圧も低下するため、かえって変速動作に長時間を要してしまうという不具合がある。従来では、そのような不具合を回避するため、パワーONアップシフトの際、タービントルクつまり自動変速機の変速機後部への入力トルクをホールドする制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−329217号公報
しかし、パワーONアップシフトの際、上述のようなトルクホールド制御を行うと、次のような問題点がある。
すなわち、パワーON領域(パワーONと判定される領域)内で、運転者がアクセルペダルを踏み込んだり、踏み戻したりというアクセル操作を行ったとしても、トルクホールド制御によりホールドされた自動変速機への入力トルク(タービントルク)は、その運転者の要求駆動力(アクセル開度)の変化に対応して変化しない。このため、トルクダウン制御の終了時(上記電スロ閉じの制御からの復帰時)に、スロットル開度が運転者の要求駆動力に応じた開度に制御されて、タービントルク(≒エンジン出力トルク)が急激に変化すると、ホールドされた入力トルク(仮タービントルク)との間に乖離が発生する可能性がある。つまり、仮タービントルクを一定値でホールドした場合(図10で太い破線で示す)、実タービントルクと仮タービントルクとの乖離が大きくなる可能性がある。そして、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりする可能性があり、運転者の要求駆動力に応じた変速制御を行うことが困難になっている。
また、特許文献1には、イナーシャ相の開始時にトルクホールド制御を行うことが示されている。しかし、トルクダウン制御(上記電スロ閉じの制御)が開始した後にイナーシャ相の開始までの時間が長ければトルクダウンのレベルが大きくなる。このため、トルクダウン制御の終了時に、実タービントルクと仮タービントルクとの乖離が大きくなり、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足するおそれがある。
上述のような問題点は、パワーONアップシフトの際、トルクダウン制御やトルクホールド制御を行う車両の制御装置に特有のものであって、トルクダウン制御やトルクホールド制御を行わない場合には、運転者の要求駆動力に応じて電子スロットルの開度が変化してタービントルクも変化するため、そのような問題点は発生しない。
本発明は、そのような点に着目してなされたものであり、パワーONアップシフトの際、トルクダウン制御およびトルクホールド制御を行う車両の制御装置において、運転者の要求駆動力に応じた変速制御を可能にすることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、内燃機関とこの内燃機関に連結される自動変速機とが搭載された車両の制御装置であって前記自動変速機のパワーONアップシフトの際に内燃機関の機関トルクを低下させるトルクダウン制御を行うトルクダウン制御手段と、前記トルクダウン制御の開始時に自動変速機の入力トルクをホールドする入力トルクホールド手段とを備え、前記入力トルクホールド手段によりトルクダウン制御の開始時にホールドされた入力トルクにしたがい自動変速機の変速制御を行うように構成されている。そして、運転者の要求駆動力の変化量を算出する要求駆動力変化量算出手段と、前記トルクダウン制御の実行中に、前記入力トルクホールド手段によりトルクダウン制御の開始時にホールドされた入力トルクを前記要求駆動力変化量に基づいて変更する変更手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、運転者の要求駆動力の変化に追従させてホールドした自動変速機の入力トルク(仮タービントルクという)を変化させているので、運転者の要求駆動力に応じた変速制御が可能になるとともに、トルクダウン制御の影響を変速制御に与えないようにすることができる。
具体的に、トルクダウン制御の終了時に、スロットル開度が運転者の要求駆動力に応じた開度に制御されることで実タービントルク(≒機関トルク)が急に変化したとしても、その実タービントルクと仮タービントルクとの乖離を小さく抑えることができる。これにより、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりすることを回避できる。また、トルクダウン制御の実行中、仮タービントルクによって自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧を制御し、変速制御を行うので、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりすることを回避できる。
好ましくは、本発明において、前記要求駆動力変化量は、運転者のアクセルペダル操作に応じて算出される構成とする。
また、好ましくは、本発明において、前記トルクダウン制御は、内燃機関のスロットル開度を制御することによって行われる構成とする。つまり、内燃機関の電子スロットルバルブを閉じる制御(電スロ閉じの制御という)によって機関トルクを低下させるようにする。
この構成によれば、運転者の要求駆動力に応じた変速制御が可能になるとともに、電スロ閉じの制御の影響を変速制御に与えないようにすることができる。具体的に、電スロ閉じの制御からの復帰時に実タービントルク(≒機関トルク)が急激に変化しても、仮タービントルクは電スロ閉じの制御の実行中に要求駆動力の変化に追従して変化するため、その電スロ閉じの制御からの復帰時に、実タービントルクと仮タービントルクとの乖離を小さく抑えることができる。これにより、自動変速機の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりする状況を回避できる。
本発明によれば、運転者の要求駆動力の変化に追従させてホールドした自動変速機の入力トルクを変化させているので、運転者の要求駆動力に応じた変速制御が可能になるとともに、トルクダウン制御の影響を変速制御に与えないようにすることができる。
本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
まず、車両のパワートレーンの構成、自動変速機の基本動作等について説明する。図1は、実施形態における車両のパワートレーンを示す概略構成図である。図2は、図1の自動変速機2の一例を示すスケルトン図である。図3は、図1,図2の変速機構部30を模式的に示す斜視図である。
図1に例示する車両のパワートレーンには、エンジン1、自動変速機2、エンジン制御装置(エンジンECU)3、トランスミッション制御装置(変速機ECU)5などが搭載されている。
−エンジン−
エンジン1は、外部から吸入する空気と燃料噴射弁11から噴射される燃料とを適宜の比率で混合した混合気を燃焼させることにより、回転動力を発生するものである。この燃料噴射弁11は、エンジン制御装置3により制御される。エンジン1の出力軸であるクランクシャフト8は、トルクコンバータ20の入力軸に接続される。クランクシャフト8の回転数(エンジン回転数)は、エンジン回転数センサ91によって検出される。
エンジン1に吸入される空気量は、電子制御式の電子スロットルバルブ12により調整される。電子スロットルバルブ12は、運転者のアクセルペダル操作とは独立してスロットル開度を電子的に制御することが可能であり、その開度(スロットル開度)はスロットル開度センサ96によって検出される。
電子スロットルバルブ12のスロットル開度は、エンジン制御装置3によって駆動制御される。具体的には、エンジン回転数センサ91によって検出されるエンジン回転数、運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジン1の運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるように電子スロットルバルブ12のスロットル開度を制御している。より詳細には、スロットル開度センサ96を用いて電子スロットルバルブ12の実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するように、電子スロットルバルブ12のスロットルモータ13をフィードバック制御している。
−自動変速機−
自動変速機2は、主として、トルクコンバータ20、変速機構部30、油圧制御装置40、オイルポンプ60を含んで構成されており、この実施形態では、前進8段、後進1段の変速が可能になっている。
トルクコンバータ20は、エンジン1に回転連結されるもので、入力側のポンプインペラ21、出力側のタービンランナ22、トルク増幅機能を備えるステータ23、ワンウェイクラッチ24、ステータシャフト25、ロックアップクラッチ26を含む構成となっており、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間で流体を介して動力伝達を行うものである。
ワンウェイクラッチ24は、ステータ23を自動変速機2のケース2aに一方向の回転のみ許容して支承するものである。ステータシャフト25は、ワンウェイクラッチ24のインナレースを自動変速機2のケース2aに固定するものである。
ロックアップクラッチ26は、トルクコンバータ20のポンプインペラ21とタービンランナ22とを直結可能とするものであり、必要に応じて、ポンプインペラ21とタービンランナ22とを直結する係合状態と、ポンプインペラ21とタービンランナ22とを切り離す解放状態と、係合状態と解放状態との中間の半係合状態とに切り換えられる。
変速機構部30は、トルクコンバータ20から入力軸9に入力される回転動力を変速して出力軸10に出力するものであって、図2、図3に示すように、フロントプラネタリ31と、リアプラネタリ32と、中間ドラム33と、第1〜第4クラッチC1〜C4と、第1,第2ブレーキB1,B2と、ワンウェイクラッチF1とを含む構成となっている。
フロントプラネタリ31は、ダブルピニオンタイプと呼ばれる歯車式遊星機構とされており、第1サンギアS1と、第1リングギアR1と、複数個のインナーピニオンギアP1と、複数個のアウターピニオンギアP2と、第1キャリアCA1とを含む構成となっている。
第1サンギアS1は、自動変速機2のケース2aに固定されて回転不可能とされ、第1リングギアR1は、中間ドラム33に第3クラッチC3を介して一体回転可能な状態または相対回転可能な状態に支持され、第1リングギアR1の内径側に第1サンギアS1が同心状に挿入されている。
複数個のインナーピニオンギアP1および複数個のアウターピニオンギアP2は、第1サンギアS1と第1リングギアR1との対向環状空間の円周複数箇所に介装されており、複数個のインナーピニオンギアP1は第1サンギアS1に噛合され、また、複数個のアウターピニオンギアP2はインナーピニオンギアP1および第1リングギアR1に噛合されている。
第1キャリアCA1は、両ピニオンギアP1,P2を回転可能に支持するもので、この第1キャリアCA1の中心軸部が入力軸9に一体的に連結され、この第1キャリアCA1において両ピニオンギアP1,P2を支持する各支持軸部が、第4クラッチC4を介して中間ドラム33に一体回転可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。
中間ドラム33は、第1リングギアR1の外径側に回転可能に配置されており、第1ブレーキB1を介して自動変速機2のケース2aに回転不可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。
リアプラネタリ32は、ラビニオタイプと呼ばれる歯車式遊星機構とされており、大径の第2サンギアS2と、小径の第3サンギアS3と、第2リングギアR2と、複数個のショートピニオンギアP3と、複数個のロングピニオンギアP4と、第2キャリアCA2とを含む構成となっている。
第2サンギアS2は、中間ドラム33に連結され、第3サンギアS3は、第1クラッチC1を介してフロントプラネタリ31の第1リングギアR1に一体回転可能または相対回転可能に連結され、第2リングギアR2は、出力軸10に一体に連結されている。
複数個のショートピニオンギアP3は、第3サンギアS3に噛合され、また、複数個のロングピニオンギアP4は、第2サンギアS2および第2リングギアR2に噛合するとともにショートピニオンギアP3を介して第3サンギアS3に噛合されている。
第2キャリアCA2は、両ピニオンギアP3,P4を回転可能に支持するもので、この第2キャリアCA2の中心軸部が第2クラッチC2を介して入力軸9に連結され、この第2キャリアCA2において両ピニオンギアP3,P4を支持する各支持軸部が、第2ブレーキB2およびワンウェイクラッチF1を介して自動変速機2のケース2aに支持されている。
第1〜第4クラッチC1〜C4および第1,第2ブレーキB1,B2は、オイルの粘性を利用した湿式多板摩擦係合装置とされている。
第1クラッチC1は、リアプラネタリ32の第3サンギアS3をフロントプラネタリ31の第1リングギアR1に対して一体回転可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
第2クラッチC2は、リアプラネタリ32の第2キャリアCA2を入力軸9に対して一体回転可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
第3クラッチC3は、フロントプラネタリ31の第1リングギアR1を中間ドラム33に対して一体回転可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
第4クラッチC4は、フロントプラネタリ31の第1キャリアCA1を中間ドラム33に対して一体回転可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
第1ブレーキB1は、中間ドラム33を自動変速機2のケース2aに対して一体化して回転不可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
第2ブレーキB2は、リアプラネタリ32の第2キャリアCA2を自動変速機2のケース2aに対して一体化して回転不可能な係合状態または相対回転可能な解放状態とするものである。
また、ワンウェイクラッチF1は、リアプラネタリ32の第2キャリアCA2の一方向のみの回転を許容するものである。
変速機構部30では、摩擦係合要素である第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2、および、ワンウェイクラッチF1が、所定の状態に係合または解放されることによってギア段(変速段)が設定される。第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2の係合・解放は、油圧制御回路40によって制御される。
油圧制御装置40は、変速機構部30の変速動作を制御するもので、リニアソレノイドバルブ、ON−OFFソレノイドバルブ、アキュームレータなどを含む構成になっている。そして、リニアソレノイドバルブおよびON−OFFソレノイドバルブの励磁・非励磁を制御して油圧回路を切り換えることによって、変速機構部30の第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2の係合・解放を制御するようにしている。油圧制御回路40のリニアソレノイドバルブおよびON−OFFソレノイドバルブの励磁・非励磁は、トランスミッション制御装置5からのソレノイド制御信号(指示油圧信号)によって制御される。
−エンジン制御装置およびトランスミッション制御装置−
エンジン制御装置3およびトランスミッション制御装置5は、一般的に公知のECU(Electronic Control Unit)とされ、ともにほぼ同様のハードウエア構成になっている。ここでは、トランスミッション制御装置5の具体構成について、図4に示している。
トランスミッション制御装置5は、油圧制御装置40を制御することにより変速機構部30における適宜の変速段つまり動力伝達経路を成立させるものである。すなわち、トランスミッション制御装置5は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、バックアップRAM54と、入力インターフェース55と、出力インターフェース56とが、双方向性バス57によって相互に接続された構成になっている。
CPU51は、ROM52に記憶された各種制御プログラムや制御マップに基づいて演算処理を実行する。ROM52には、変速機構部30の変速動作を制御するための各種制御プログラムが記憶されている。RAM53は、CPU51での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリである。バックアップRAM54は、各種の保存すべきデータを記憶する不揮発性のメモリである。
入力インターフェース55には、エンジン回転数センサ91、入力軸回転数センサ92、出力軸回転数センサ93、シフトポジションセンサ94、アクセル開度センサ95、スロットル開度センサ96、車速センサ97などが接続されており、これらの各センサからの信号がトランスミッション制御装置5に入力される。また、出力インターフェース56には、油圧制御装置40の構成要素である上述したリニアソレノイドバルブ、ON−OFFソレノイドバルブ、アキュームレータなどが接続されている。
入力軸回転数センサ92は、入力軸9の回転数を検出するものである。出力軸回転数センサ93は、出力軸10の回転数を検出するものである。シフトポジションセンサ94は、車両の運転席の近傍に設けられるシフトレバーの操作位置を検知するものである。アクセル開度センサ95は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)、言い換えれば、運転者の要求駆動力を検出するものである。車速センサ97は、車両の走行速度を検出するものである。なお、トランスミッション制御装置5は、エンジン制御装置3との間で送受信可能に接続されており、必要に応じてエンジン制御装置3からエンジン制御に関する種々の情報を取得するようになっている。
ここで、自動変速機2における各変速段(第1速段〜第8速段、後進段)を成立させる条件について、図5、図6により説明する。
図5は、第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2、および、ワンウェイクラッチF1における係合状態または解放状態と各変速段との関係を示す係合表(作動表)である。この図5において、○印は「係合状態」、×印は「解放状態」、◎印は「エンジンブレーキ時に係合状態」、△印は「駆動時のみ係合状態」を示す。
図6は、第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2、および、ワンウェイクラッチF1の係合により成立される変速段(第1速段〜第8速段、後進段)と、そのときの前後2つのプラネタリ31,32における各構成要素の回転数比との関係を示す速度線図である。この図6において、各縦軸方向は、2つのプラネタリ31,32における各構成要素の速度比であり、各縦軸の間隔は、各要素のギア比に応じて設定される。また、第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2、および、ワンウェイクラッチF1が係合される点に、C1〜C4、B1、B2、F1を記入している。さらに、図6に記載している入力1〜入力4とは、入力軸9からの回転動力の入力位置を示し、また、図6に記載している出力とは、出力軸10に出力させる回転動力の出力位置を示している。
−変速制御−
続いて、自動変速機2の変速制御に用いられる変速マップについて図7を参照して説明する。
図7に示す変速マップは、車速およびアクセル開度をパラメータとし、それら車速およびアクセル開度に応じて、適正なギア段を求めるための複数の領域が設定されたマップである。変速マップは、トランスミッション制御装置5のROM52に記憶されている。変速マップの各領域は、複数の変速線(ギア段の切り換えライン)によって区画されている。なお、図7において、シフトアップ線(変速線)を実線で示し、シフトダウン線(変速線)を破線で示している。また、シフトアップおよびシフトダウンの各切り換え方向を図中に数字と矢印とを用いて示している。
次に、変速制御の基本動作について説明する。
トランスミッション制御装置5は、車速センサ97の出力信号から車速を算出するとともに、アクセル開度センサ95の出力信号からアクセル開度を算出し、それら車速およびアクセル開度に基づいて、図7の変速マップを参照して目標ギア段を算出し、その目標ギア段と現状ギア段とを比較して変速動作が必要であるか否かを判定する。その判定結果により、変速動作が必要ない場合には(目標ギア段と現状ギア段とが同じで、ギア段が適切に設定されている場合には)、現状ギア段を維持するソレノイド制御信号(指示油圧信号)を自動変速機2の油圧制御装置40に出力する。
一方、目標ギア段と現状ギア段とが異なる場合には変速動作を行う。例えば、自動変速機2のギア段が「2速」の状態で走行している状況から、車両の走行状態が変化して、例えば図7の点PAから点PBに変化した場合、シフトダウン変速線[2→3]を跨ぐ変化となるので、変速マップから算出される目標ギア段が「3速」となり、その3速のギア段を設定するソレノイド制御信号(指示油圧信号)を自動変速機2の油圧制御装置40に出力して、2速のギア段から3速のギア段への変速(2→3アップシフト)を行う。
−実施形態の特徴部分−
この実施形態の特徴部分は、自動変速機2において、パワーONアップシフトの際に、トルクダウン制御の実行中に、そのトルクダウン制御の開始時にホールドした自動変速機の入力トルクを、運転者の要求駆動力(アクセル開度)の変化量に応じて変更することにある。つまり、パワーONアップシフトの際にエンジン1の出力トルクを低下させるトルクダウン制御手段と、そのトルクダウン制御の開始時に自動変速機2への入力トルクをホールドする入力トルクホールド手段と、運転者の要求駆動力の変化量を算出する要求駆動力変化量算出手段と、トルクダウン制御の実行中にホールドした入力トルクをその要求駆動力変化量に基づいて変更する変更手段とを設けたことにある。
具体的に、パワーONアップシフトの際にエンジン1の出力トルクを低下させるトルクダウン制御の開始時に自動変速機2への入力トルクを一旦ホールドし、そのホールドした入力トルクにしたがい変速制御を行うように構成された自動変速機2において、トルクダウン制御の実行中に、ホールドした入力トルクを運転者の要求駆動力の変化量に基づいて変更することを特徴としている。以下、この制御の詳細について、図8のフローチャートおよび図10のタイムチャートを参照しながら説明する。
図8に示す変速制御ルーチンは、トランスミッション制御装置5において実行される。このルーチンは、エンジン1の始動後の所定時間ごと(例えば、数msecごと)に実行される。
まず、ステップST1において、上述した各種センサやエンジン制御装置3からのトランスミッション制御装置5への入力情報に基づいて、パワーONアップシフトの変速出力(変速指示)があるか否かを判定する。ここでは、車両状態がパワーONであるか否かの判定、言い換えれば、パワーONかパワーOFFかのパワーON・OFF判定(駆動・被駆動判定)と、アップシフトの変速出力があるか否かの判定とが行われる。
パワーON・OFF判定は、例えば、図9に示すようなパワーON・OFF判定マップを参照して行われる。このパワーON・OFF判定マップは、トランスミッション制御装置5のROM52に記憶されている。図9のパワーON・OFF判定マップは、車速およびスロットル開度をパラメータとして、予め実験・計算等によってパワーON領域とパワーOFF領域とを求め、その結果を基にパワーONとパワーOFFとを区分する判定線(境界線)を設定したマップである。具体的に、パワーON・OFF判定マップは、このマップ上で左下方から右上方に向けて単調増加傾向にある判定線L1を挟んで、スロットル開度が大きい側のパワーON領域G1と、スロットル開度が小さい側のパワーOFF領域G2とに区分されている。
パワーON・OFF判定は、車速センサ97の出力信号(または出力軸回転数センサ93の出力信号)およびスロットル開度センサ96の出力信号に基づいて算出された車速およびスロットル開度が、図9のパワーON・OFF判定マップ上でいずれの領域に属するかを判断することによって行われる。そして、パワーON領域G1に属していれば、車両状態がパワーONであると判定され、パワーOFF領域G2に属していれば、車両状態がパワーOFFであると判定される。なお、図9のパワーON・OFF判定マップに替えて、車両の走行状態に関する他のパラメータに基づくパワーON・OFF判定マップを用いてもよい。例えば、車速およびエンジン負荷をパラメータとするパワーON・OFF判定マップを用いてもよい。
アップシフトの変速出力があるか否かの判定は、例えば車両の現在の走行状態および図8の変速マップに基づく変速要求があるか否かによって行うことが可能である。より詳細には、図8の変速マップ上で、車両の走行状態がシフトアップ線を跨いで変化した場合に、アップシフトの変速要求があると判定される。
そして、ステップST1の判定結果が肯定判定の場合にはステップST2に進む。図10では時刻t1でパワーONアップシフトの変速出力(ここでは1→2アップシフト)が発生している。一方、判定結果が否定判定の場合には、パワーONアップシフトの変速出力があるまで(肯定判定が得られるまで)、ステップST1の判定を繰り返し行う。
次に、ステップST2において、上記電スロ閉じの制御が開始されたか否かを判定する。上記電スロ閉じの制御は、上記パワーONアップシフトの変速要求があった場合に行われ、エンジン制御装置3によって行われる。パワーONアップシフトの変速動作の際に上記電スロ閉じの制御を行うのは、エンジン1の出力トルクを一時的に低下させることでエンジン1の回転数を下げるトルクダウン制御を行うためである。
このステップST2の判定は、エンジン制御装置3からのトランスミッション制御装置5への入力情報に基づいて、上記パワーONアップシフトの変速要求に応じた電子スロットル12の閉じ要求があったか否かを判定することによって行うことが可能である。なお、この判定をスロットル開度センサ96の出力信号に基づいて行ってもよい。そして、ステップST2の判定結果が肯定判定の場合にはステップST3に進む。図10では時刻t2で上記電スロ閉じの制御(トルクダウン制御)が開始されている。一方、判定結果が否定判定の場合には、上記電スロ閉じの制御が開始されるまで待機する。
次に、ステップST3において、上記電スロ閉じの制御が開始されたタイミング(時刻t2)で、自動変速機2の入力トルクつまりタービントルクを一旦ホールドするトルクホールドの制御を行う。ここでは、ホールドした入力トルク(タービントルク)を仮タービントルクtthdと呼ぶ。トルクホールド制御は、例えばトルクコンバータ20によるトルク増幅量(増幅率)を制御することによって行われる。ステップST3では、具体的に、上記電スロ閉じの制御が開始されたタイミングにおけるタービントルクを仮タービントルクtthdの基準値として設定する処理を行っている。このときホールドされた入力トルク、つまり、設定された仮タービントルクtthdの基準値は、RAM53に一旦記憶される。
このタイミングでは、仮タービントルクtthdの基準値は、エンジン出力トルクとほぼ同じになっている。しかし、上記電スロ閉じの制御(トルクダウン制御)が進むにしたがって、図10の細い実線で示すように、実際のタービントルク(実タービントルク)は、エンジン出力トルクの低下にともない低下する。これに対し、仮タービントルクtthdは、以下の制御によって、図10の太い実線で示すように変化する。そして、トルクダウン制御の実行中は、そのような仮タービントルクtthdによって自動変速機2の摩擦係合要素のクラッチ圧が制御され、変速制御が行われるようになっている。
次に、ステップST4において、運転者がアクセルペダルを踏み込んだり、踏み戻したりというアクセル操作があったか否かを判定する。言い換えれば、運転者の要求駆動力が変化したか否かを判定する。この判定は、アクセル開度センサ95の出力信号に基づいて行うことが可能である。
ここで、車両統合制御(例えばVSC(Vehicle Stability Control)など)を行う車両においては、運転者がアクセル操作を行わなくても、車両統合制御によるスロットル要求によりスロットル開度を制御するスロットル制御が行われる場合がある。この場合、車両統合制御によるスロットル要求はアクセル操作として現れないため、ステップST4において、上記の判定に替え、あるいは、上記判定とともに、車両統合制御によるスロットル要求があったか否かを判定する。
そして、ステップST4の判定結果が肯定判定の場合にはステップST5に進む。一方、判定結果が否定判定の場合にはステップST7に進む。ステップST7では、上記電スロ閉じの制御が終了されたか否かを判定し、その判定結果が肯定判定の場合にはこの変速制御ルーチンを一旦終了する。一方、判定結果が否定判定の場合にはステップST4に戻る。図10では時刻t3で上記電スロ閉じの制御が終了している。
したがって、トルクダウン制御の実行中(ステップST7の判定が肯定判定になるまでの間)、要求駆動力の変化が1回も検出されなければ、仮タービントルクtthdは上記基準値に設定されたままである。しかし、トルクダウン制御の実行中、要求駆動力の変化が少なくとも1回検出されれば、以下のステップST5,ST6の処理によって、仮タービントルクtthdが上記基準値から変化することになる。
ステップST5においては、上記要求駆動力の変化量(単位時間あたりの変化量)drivexpdttを算出する処理を行う。この処理は、アクセル開度センサ95の出力信号に基づいて算出されたアクセル開度の変化量を算出することで行うことが可能である。なお、上記要求駆動力の変化量drivexpdttは、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合には正の値になり、逆に、アクセルペダルを踏み戻した場合には負の値になる。
ここで、上記ステップST4で車両統合制御によるスロットル要求があったか否かを判定する場合、このステップST5では、車両統合制御により要求されたスロットル開度の変化量を算出することで要求駆動力の変化量の算出を行うようにする。
次に、ステップST6において、上記要求駆動力の変化量drivexpdttに基づいて仮タービントルクtthdを変更する処理を行う。このステップST6の処理は、上記電スロ閉じの制御(トルクダウン制御)の実行中、図10では時刻t2から時刻t3までの間、運転者の要求駆動力が変化するたびに随時行われる。具体的に、ステップST4で上記要求駆動力の変化が検出されるたびに、ステップST5でその要求駆動力の変化量drivexpdttが算出され、ステップST6でその変化量drivexpdttに基づいてRAM53に記憶される仮タービントルクtthdの値が更新される[tthd(i)=tthd(i−1)+drivexpdtt]。つまり、現在((i)回目)のステップST6の処理では、前回((i−1)回目)のステップST6の処理で更新された仮タービントルクtthd(i−1)に対し、ステップST5で算出された要求駆動力の変化量drivexpdttが加算され、その結果、現在の仮タービントルクtthd(i)が得られる。そして、更新された仮タービントルクtthdが得られるように、トルクコンバータ20によるトルク増幅量(増幅率)を制御する。なお、初回のステップST6の処理では、上記基準値として設定された仮タービントルクが更新される。
これにより、上記電スロ閉じの制御の実行中は、運転者の要求駆動力の変化に追従して仮タービントルクtthdが変化するようになる。図10では、要求駆動力が増加する場合(運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合)の仮タービントルクtthdの変化を細い破線で示している。そして、仮タービントルクtthdを示す曲線(太い実線)は、ちょうど要求駆動力の変化を示す曲線をシフトさせたものになっている。
この実施形態では、運転者の要求駆動力の変化に追従させて仮タービントルクtthd(自動変速機2の入力トルク)を変化させているので、運転者の要求駆動力に応じた変速制御が可能になるとともに、トルクダウン制御(上記電スロ閉じの制御)の影響を変速制御に与えないようにすることができる。
具体的に、トルクダウン制御の終了時(上記電スロ閉じの制御からの復帰時)に、スロットル開度が運転者の要求駆動力に応じた開度に制御されることで実タービントルク(≒エンジン出力トルク)が急に変化したとしても、その実タービントルクと仮タービントルクtthdとの乖離を小さく抑えることができる。つまり、図10に示すように、仮タービントルクを一定値でホールドした場合(図10では太い破線で示す)に比べて、実タービントルクと仮タービントルクtthdとの乖離を小さく抑えることができる。これにより、自動変速機2の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりすることを回避できる。例えば、図10に示すように、上記電スロ閉じの制御からの復帰時に実タービントルクが急激に増加しているが、仮タービントルクtthdはトルクダウン制御の実行中に要求駆動力の増加に追従して増加しているため、上記電スロ閉じの制御からの復帰時に、実タービントルクと仮タービントルクtthdとの乖離を小さく抑えることができる。これにより、摩擦係合要素のクラッチ圧が不足する状況を回避できる。
また、トルクダウン制御の実行中、仮タービントルクtthdによって自動変速機2の摩擦係合要素のクラッチ圧を制御し、変速制御を行うので、自動変速機2の摩擦係合要素のクラッチ圧が不足して変速動作が行えなかったり、クラッチ圧が大きすぎて変速ショックが発生したりすることを回避できる。例えば、図10に示すように、要求駆動力が増加する場合、仮タービントルクtthdも追従して増加するので、摩擦係合要素のクラッチ圧が不足する状況を回避でき、変速時間の短縮を図ることができる。
−他の実施形態−
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここに示した実施形態は一例であり、さまざまに変形することが可能である。
(1)上記実施形態では、前進8段変速の自動変速機の変速制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、他の任意の変速段の自動変速機の変速制御にも適用可能である。
(2)上記実施形態では、車速とアクセル開度に基づいて適正な変速段を求めて変速制御を実行する例を示したが、本発明はこれに限られることなく、車速とスロットル開度に基づいて適正な変速段を求めて変速制御を実行するようにしてもよい。また、車両の走行状態に関する他のパラメータに基づいて適正な変速段を求めて変速制御を実行するようにしてもよい。
(3)本発明が適用される車両に搭載されるエンジンとしては、ガソリンエンジンであってもよいし、あるいは、ディーゼルエンジンであってもよい。
実施形態に係る車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 自動変速機の一例を示すスケルトン図である。 自動変速機の変速機構部を模式的に示す斜視図である。 トランスミッション制御装置の構成を示すブロック図である。 自動変速機の変速機構部における各クラッチおよび各ブレーキの変速段ごとの係合状態を示す図である。 自動変速機の変速機構部の両プラネタリにおける各構成要素の回転数比を変速段ごとに示す速度線図である。 自動変速機の変速制御に用いる変速マップを示す図である。 自動変速機の変速制御の一例を示すフローチャートである。 パワーON・OFF判定に用いるマップを示す図である。 図8の動作説明に関連したタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 自動変速機
3 エンジン制御装置
5 トランスミッション制御装置
30 変速機構部
40 油圧制御回路

Claims (3)

  1. 内燃機関とこの内燃機関に連結される自動変速機とが搭載された車両の制御装置において、
    前記自動変速機のパワーONアップシフトの際に内燃機関の機関トルクを低下させるトルクダウン制御を行うトルクダウン制御手段と、前記トルクダウン制御の開始時に自動変速機の入力トルクをホールドする入力トルクホールド手段とを備え、前記入力トルクホールド手段によりトルクダウン制御の開始時にホールドされた入力トルクにしたがい自動変速機の変速制御を行うように構成され、
    運転者の要求駆動力の変化量を算出する要求駆動力変化量算出手段と、
    前記トルクダウン制御の実行中に、前記入力トルクホールド手段によりトルクダウン制御の開始時にホールドされた入力トルクを前記要求駆動力変化量に基づいて変更する変更手段とを備えていることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置において、
    前記要求駆動力変化量は、運転者のアクセルペダル操作に応じて算出されることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置において、
    前記トルクダウン制御は、内燃機関のスロットル開度を制御することによって行われることを特徴とする車両の制御装置。
JP2007222889A 2007-08-29 2007-08-29 車両の制御装置 Expired - Fee Related JP5119807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007222889A JP5119807B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007222889A JP5119807B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009052730A JP2009052730A (ja) 2009-03-12
JP5119807B2 true JP5119807B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40503973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007222889A Expired - Fee Related JP5119807B2 (ja) 2007-08-29 2007-08-29 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5119807B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5954035B2 (ja) * 2012-08-07 2016-07-20 アイシン精機株式会社 自動変速機の変速制御装置および変速制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4305237B2 (ja) * 2004-03-23 2009-07-29 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の制御装置
JP4744192B2 (ja) * 2005-05-23 2011-08-10 本田技研工業株式会社 自動変速機の制御装置
JP4396631B2 (ja) * 2005-12-27 2010-01-13 トヨタ自動車株式会社 車両用自動変速機の変速制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009052730A (ja) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7740559B2 (en) Shift control device of vehicular automatic transmission
JP4400617B2 (ja) パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
US20080220933A1 (en) Vehicular control apparatus and control system
JP2009047081A (ja) 車両の加速ショック軽減装置
JP5261224B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2008025709A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
US7563198B2 (en) Shift control device and shift control method of automatic transmission
JP5217294B2 (ja) 車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータに実現させるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体
JP2006138333A (ja) 自動変速機の変速制御装置
US8190340B2 (en) Shift control device for automatic transmission and control method thereof
JP2009299878A (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP5119807B2 (ja) 車両の制御装置
JP6790625B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010169162A (ja) 車両の制御装置
JP5223206B2 (ja) 車両の速度制限装置
JP2007263171A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4967722B2 (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP5125325B2 (ja) 車両の制御装置
JP5299310B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4830718B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2009058000A (ja) 車両用油圧式摩擦係合装置の制御装置
JP2011247227A (ja) 車両の制御装置
JP2008309066A (ja) 車両の制御装置
JP5181612B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4983820B2 (ja) パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121008

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5119807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees