JP5119795B2 - 半導体メモリ、半導体メモリのテスト方法およびシステム - Google Patents

半導体メモリ、半導体メモリのテスト方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、複数のメモリブロックを有する半導体メモリに関する。
DRAM等の半導体メモリでは、メモリセルは、ワード線の電圧に応じて動作するトランファゲートを介して相補のビット線対の一方に接続される。読み出し動作では、メモリセルに保持されているデータがビット線の一方に出力される。ビット線の他方は、読み出し動作前にプリチャージ電圧に設定される。そして、ビット線対の電圧差がセンスアンプで増幅され、読み出しデータとして出力される。一般に、DRAMのスタンバイ中に、ビット線はプリチャージ電圧に設定され、ワード線は接地電圧等に設定される。
例えば、ワード線とビット線が電気的にショートし、不良が発生した場合、不良のワード線は、冗長ワード線に置き換えられる。あるいは、不良のビット線対は、冗長ビット線対に置き換えられる。しかしながら、ワード線とビット線間のショートは、不良が救済された後にも物理的に存在する。このため、不良の救済後にも、ショート部分を介してプリチャージ電圧線から接地線にリーク電流が流れる。リーク電流が大きいDRAMは、不良品として取り除かれる。
ワード線とビット線間のショート不良(以下、クロスショート不良とも称する)に伴うスタンバイ電流不良を少なくするために、ワード線の活性化前の一定期間のみ、プリチャージ電圧線をビット線およびセンスアンプに接続する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法では、アクセス動作が実行されないスタンバイ期間に、全てのビット線はフローティング状態に設定される。
特開平6−52681号公報
半導体メモリが複数のメモリブロックを有する場合、スタンバイ期間にビット線をフローティング状態に設定する不良対策は、クロスショート不良が存在するメモリブロックでのみ実施することが望ましい。しかしながら、複数のメモリブロックを有する半導体メモリにおいて、メモリブロック毎にクロスショート不良を検出し、不良を救済する技術は提案されていない。
本発明の目的は、メモリブロック毎にクロスショート不良等の電気的特性の不良を検出し、不良を救済することである。特に、本発明の目的は、チップサイズの増加を最小限にして、電気的特性の不良の検出および救済を実施することである。
半導体メモリは、ビット線に接続されたメモリセル有する複数のメモリブロックと、デコーダと、メモリブロックに対応する複数のブロック制御回路、複数のプログラム回路および複数の仕様変更回路と、ブロック制御回路に対応する複数のタイミング制御回路とを有する。例えば、半導体メモリは、半導体メモリをアクセスするコントローラとともにシステムを構成する。
デコーダは、アドレス信号に応じてメモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化する。各ブロック制御回路は、メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じてビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有している。各プログラム回路は、メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する。各仕様変更回路は、メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する。各タイミング制御回路は、ブロック制御回路に対応して設けられ、プリチャージ制御信号を出力するとともに、プログラム回路または仕様変更回路からの動作仕様信号に応じてプリチャージ制御信号の出力タイミングを変更する。
例えば、動作仕様信号が第1動作仕様を示すとき、ビット線は、メモリセルがアクセスされない期間に、プリチャージ制御信号によりプリチャージ電圧線に接続される。動作仕様信号が第2動作仕様を示すとき、ビット線は、メモリセルがアクセスされない期間に、プリチャージ制御信号によりプリチャージ電圧線から切り離される。第1または第2動作仕様を示す動作仕様信号は、プログラム回路のプログラム前に仕様変更回路から出力可能である。これにより、メモリブロック毎にプリチャージ制御信号の出力タイミングを変更して、半導体メモリの電気的特性を評価できる。換言すれば、プログラム回路がプログラムされた状態と同じ状態で、半導体メモリを動作させることができ、電気的特性の不良をメモリブロック毎に判定できる。
プリチャージ制御信号の出力タイミングは、ブロック選択信号を利用してメモリブロック毎に設定できる。このため、各仕様変更回路をセットするための専用の信号線を新たに配線する必要はない。これ等信号線の配線領域が不要なため、半導体メモリのチップサイズの増加を最小限にして、電気的特性の不良の検出および救済を実施できる。
例えば、電気的特性の評価では、まず、各仕様変更回路がセットされていない状態で半導体メモリのスタンバイ電流が測定される。次に、メモリブロックの1つを第2動作仕様で動作するために、仕様変更回路の1つがセットされる。次に、半導体メモリのスタンバイ電流が測定される。仕様変更回路の1つがセットされたときのスタンバイ電流が、仕様変更回路がセットされていないときのスタンバイ電流より所定値以上少ないときに、対応するロウブロックに電気的特性の不良があることが判定される。すなわち、不良のロウブロックを第2動作仕様で動作させることで電流が減少することが判定される。そして、その仕様変更回路に対応するプログラム部をプログラムされ、不良が救済される。
例えば、ブロック制御回路は、互いに隣接する一対のメモリブロックに対応して配置される。各ブロック制御回路は、一対のメモリブロックに共通に配置されたセンスアンプと、ビット線をセンスアンプにそれぞれ接続するためにスイッチ制御信号に応じてオンする複数のスイッチとを有している。各タイミング制御回路は、スイッチ制御信号を出力するとともに、動作仕様信号に応じてスイッチ制御信号の出力タイミングを変更するスイッチ生成回路を有している。これにより、動作仕様信号に応じて、プリチャージ制御信号およびスイッチ制御信号の両方の出力タイミングを変更でき、半導体メモリの電気的特性を評価できる。
例えば、プログラム回路および仕様変更回路は、対応するメモリブロックに隣接して配置されている。これにより、制御信号の出力タイミングを制御する制御信号線の配線長を短くできる。この結果、これ等信号線の配線領域を最小限にでき、半導体メモリのチップサイズが増加することを防止できる。
プログラム回路のプログラム前に、メモリブロック毎に第1および第2動作仕様を設定し、電気的特性を評価できる。この結果、評価結果に基づいてメモリブロック毎にプログラム回路をプログラムでき、電気的特性の不良を救済できる。また、チップサイズの増加を最小限にして、電気的特性の不良の検出および救済を実施できる。
以下、実施形態を図面を用いて説明する。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。また、太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。先頭に”/”の付いている信号および末尾に”X”の付いている信号は、負論理を示している。末尾に”Z”の付いている信号は、正論理を示している。図中の二重丸は、外部端子を示している。
図1は、第1の実施形態を示している。半導体メモリMEMは、例えば、擬似SRAMタイプのFCRAM(Fast Cycle RAM)である。このFCRAMは、DRAMのメモリセルを有し、SRAMのインタフェースを有する。メモリMEMは、コマンドデコーダ10、モードレジスタ12、テスト制御回路14、コア制御回路16、リフレッシュタイマ18、リフレッシュ要求生成回路20、リフレッシュアドレスカウンタ22、アドレスバッファ24、データ入出力バッファ26、アドレス選択回路28、内部モード制御回路30およびメモリコア32を有している。
特に図示していないが、メモリMEMは、不良のメモリセル等を救済するための冗長回路(冗長メモリセル、冗長ワード線)と、冗長回路を使用可能にするための冗長ヒューズ回路、冗長制御回路を有している。冗長ヒューズ回路は、不良アドレスを記憶する。冗長制御回路は、アドレス信号が不良アドレスと一致することを検出し、通常のメモリセルのアクセスを禁止し冗長メモリセルのアクセスを許可する。なお、メモリMEMは、後述する図18に示すように、CPUとともにシステムを構成する。
コマンドコーダ10は、チップイネーブル信号/CE1およびコマンド信号CMDの論理レベルに応じて認識したコマンドを、メモリコア32のアクセス動作を実行するために読み出しコマンドRDおよび書き込みコマンドWRまたはモードレジスタ12を設定するためのモードレジスタ設定コマンドMRS等として出力する。読み出しコマンドRDおよび書き込みコマンドWRは、メモリコア28をアクセス動作するための外部アクセス要求である。例えば、コマンド信号CMDは、ライトイネーブル信号/WEおよびアウトプットイネーブル信号/OEである。
モードレジスタ12は、モードレジスタ設定コマンドMRSに同期してロウアドレス信号RAD、コラムアドレス信号CADおよびデータ信号DQを受けることにより設定される複数のレジスタを有している。例えば、モードレジスタ12は、ロウアドレス信号RADの所定の3ビットの値に応じて、クロス設定信号CRS1Z、CRS2Z、CRS3Zを出力する。クロス設定信号CRS1−3Zは、後述するテストモードにおいて、クロスショート不良を検出するために出力される。また、モードレジスタ12は、リフレッシュ禁止ビットがセットされているときにリフレッシュ禁止信号REFDISを出力する。なお、モードレジスタ12に供給される信号は、ロウアドレス信号RAD、コラムアドレス信号CADおよびデータ信号DQの少なくともいずれかでよい。
テスト制御回路14は、クロス設定信号CRS1Z、CRS2Z、CRS3Zの論理レベルをそれぞれ有するヒューズ禁止信号FDISZ、ラッチイネーブル信号LENXおよびラッチマスク信号LMSKXを出力する。ヒューズ禁止信号FDISZ、ラッチイネーブル信号LENXおよびラッチマスク信号LMSKXの詳細は、図5および図16に示す。
コア制御回路16は、リフレッシュ動作を実行するときに、リフレッシュ信号REFZを高論理レベルに変化し、リフレッシュ動作を実行しないときに、リフレッシュ信号REFZを低論理レベルに変化する。コア制御回路16は、読み出しコマンドRDおよび書き込みコマンドWRと、リフレッシュ要求RREQとの優先順を決めるためのアービタARBを有している。例えば、コア制御回路16は、読み出しコマンドRDとリフレッシュ要求RREQを同時に受けたときに、リフレッシュ要求RREQを優先させる。読み出しコマンドRDに応答する読み出し動作は、リフレッシュ要求RREQに応答するリフレッシュ動作が完了するまで保留される。逆に、読み出し動作中にリフレッシュ要求RREQが供給されたとき、リフレッシュ要求RREQに応答するリフレッシュ動作は一時保留される。コア制御回路16は、読み出しコマンドRD、書き込みコマンドWRまたはリフレッシュ要求RREQに応答して、メモリコア32のアクセス動作(読み出し動作、書き込み動作またはリフレッシュ動作)を制御する制御信号RASZ、SAE等を出力する。制御信号RASZは、アクセス動作の開始を示す基本タイミング信号である。制御信号SAEは、センスアンプSAを活性化するためのタイミング信号である。また、コア制御回路16は、アドレスバッファ24およびデータ入出力バッファ26の動作を制御する制御信号を、モードレジスタ12に設定された動作モード(例えば、バースト長)に応じて出力する。
リフレッシュタイマ18は、発振信号OSCを所定の周期で出力する発振器を有している。リフレッシュ要求生成回路20は、発振信号OSCの周波数を分周し、リフレッシュ要求RREQ(内部アクセス要求)を生成する。リフレッシュ要求生成回路20は、モードレジスタ12からのリフレッシュ禁止信号REFDISを受けているときにリフレッシュ要求RREQの生成を停止する。これにより、リフレッシュ動作は禁止される。すなわち、リフレッシュ要求生成回路20は、リフレッシュ動作を禁止するリフレッシュ禁止回路としても動作する。リフレッシュアドレスカウンタ22は、リフレッシュ要求RREQに同期して、リフレッシュアドレス信号RRADを順次生成する。リフレッシュアドレス信号RRADは、後述するワード線WLを選択するためのロウアドレス信号である。
アドレスバッファ24は、アドレス端子AD(例えば、AD0−22)に供給されるロウアドレス信号RADとコラムアドレス信号CADを同時に受け、受けたアドレスを出力する。すなわち、このメモリMEMは、アドレスノンマルチプレクス方式を採用している。コラムアドレス信号CADは、後述するビット線対BL、/BLを選択するために供給される。データ入出力バッファ26は、書き込みデータ信号をデータ端子DQ(例えば、DQ−15)を介して受信し、受信したデータ信号をデータバスDBに出力する。また、データ入出力バッファ26は、後述するメモリセルMCからの読み出しデータ信号をデータバスDBを介して受信し、受信したデータ信号をデータ端子DQに出力する。
アドレス選択回路28は、リフレッシュ動作を実行するときにリフレッシュアドレス信号RRADを選択し(REFZ=高レベル)、リフレッシュ動作を実行しないときにロウアドレス信号RADを選択し(REFZ=低レベル)、選択した信号を内部ロウアドレス信号IRADとしてメモリコア32に出力する。
内部モード制御回路30は、後述するクロスショート不良を救済するための動作(以下、救済動作とも称する)を開始するためのクロス開始制御信号CRSZA(モード制御信号)およびクロス開始制御信号CRSZBを出力する。内部モード制御回路30は、図8に示すように、チップイネーブル信号/CE1が低論理レベルに保持されるアクティブ期間ACTに、クロス開始制御信号CRSZAを低レベルに非活性化し、チップイネーブル信号/CE1が高論理レベルに保持されるスタンバイ期間STBYに、クロス開始制御信号CRSZAを高レベルに活性化する。アクティブ期間ACTは、読み出しコマンドRDおよび書き込みコマンドWRに応答してメモリセルMCの読み出し動作および書き込み動作が実行される期間である。スタンバイ期間STBYは、メモリセルMCの読み出し動作および書き込み動作が禁止され、リフレッシュ動作(セルフリフレッシュ動作)のみが実行される期間である。
内部モード制御回路30は、クロス開始制御信号CRSZAが活性化されているときに、リフレッシュ要求信号RREQに応じてクロス開始制御信号CRSZBを出力する。但し、内部モード制御回路30は、高レベルのクロス禁止信号CRSDISZ(テスト信号)を受けているときにクロス開始制御信号CRSZAを低レベルに保持する。すなわち、クロス禁止信号CRSDISZが高レベルのとき、後述するクロスショート不良の救済動作は禁止される。クロス禁止信号CRSDISZは、モードレジスタ12の所定のビットをセットすることで高レベルにセットされる。
メモリコア32は、4つのロウブロックRBLK(RBLK0−3;メモリブロック)と、ロウブロックRBLK0−3に対応するロウデコーダRDEC(RDEC0−3)および動作制御回路OPC(OPC0−3)と、センスアンプ領域SAA(SAA0、SAA01、SAA12、SAA23、SAA3)と、センスアンプ領域SAAに対応するロウ制御部RCNT(RCNT0、RCNT01、RNCT12、RCNT23、RCNT3)と、コラムデコーダCDECと、リードアンプRAと、ライトアンプWAとを有している。一対のセンスアンプ領域SAAは、ロウブロックRBLKおよび動作制御回路OPCの両側に配置されている。一対のロウ制御部RCNTは、ロウデコーダRDECの両側に配置されている。なお、ロウブロックRBLKの数は、2個、8個あるいは10個等でもよい。
コラムデコーダCDECは、データ端子DQのビット数に対応する数のビット線対BL、/BLを選択するために、コラムアドレス信号CADをデコードする。リードアンプRAは、読み出しアクセス動作時に、コラムスイッチCSWを介して出力される相補の読み出しデータを増幅する。ライトアンプWAは、書き込みアクセス動作時に、データバスDBを介して供給される相補の書き込みデータを増幅し、ビット線対BL、/BLに供給する。ロウブロックRBLK、ロウデコーダRDEC、動作制御回路OPC、センスアンプ領域SAAおよびロウ制御部RCNTの詳細は、図2、図3、図4に示す。
図2は、図1に示したメモリコア32の概要を示している。各センスアンプ領域SAA(ブロック制御回路)は、プリチャージ回路PRE(プリチャージスイッチ)、接続スイッチBT、センスアンプSAおよびコラムスイッチCSWを有している。ロウブロックRBLKに挟まれたセンスアンプ領域SAA01、12、23のセンスアンプSAは、隣接する一対のロウブロックRBLK(例えば、RBLK0−1)に共有される(共有センスアンプ方式)。
各プリチャージ回路PREは、プリチャージ制御信号BRS(BRS0L−BRS3L、BRS0R−BRS3R)の高レベル期間にビット線対BL、/BLをプリチャージ電圧線VPR(例えば、0.7V)に接続する。プリチャージ制御信号BRSの信号線は、プリチャージ回路PREのブロック毎に配線されている。
各接続スイッチBTは、スイッチ制御信号BT(BT0LBL−BT3LBL、BT0LBBL−BT3LBBL、BT0RBL−BT3RBL、BT0RBBL−BT3RBBL)に同期して動作する。スイッチ制御信号BTの数字は、対応するロウブロックRBLKの番号を示している。スイッチ制御信号BTの末尾の”BL”または”BBL”は、そのスイッチ制御信号BTがビット線BLに接続された接続スイッチBTまたはビット線/BLに接続された接続スイッチBTを制御することを示す。
各センスアンプSAは、センスアンプ活性化信号PSA、NSA(PSA0−4、NSA0−4)に同期して動作する。センスアンプ活性化信号PSA、NSAは、図1に示したコア制御回路16から出力されるセンスアンプイネーブル信号SAEに同期する信号である。センスアンプ活性化信号PSA、NSAの信号線は、センスアンプSAのブロック毎に配線される。センスアンプSAは、接続スイッチBTを介して接続されたビット線対BLまたは/BLに読み出されたデータ信号の信号量の差を増幅する。
各コラムスイッチCSWは、コラムスイッチ信号CL(CL0−CL4)の高レベル期間にオンし、センスアンプSAの相補の出力(BL,/BL)をデータ線DT、/DTを介してリードアンプRAおよびライトアンプWAに接続する。コラムスイッチ信号CLの信号線は、データ端子DQのビット数に対応するコラムスイッチCSWのグループ毎に配線される。
ロウブロックRBLK0−3に示したX印と丸印は、ワード線WLとビット線BL(または/BL)間にリーク不良(クロスショート不良)があるか否かを示している。この実施形態では、例えば、ロウブロックRBLK0、1、2(不良メモリブロック)は、クロスショート不良が存在し、ロウブロックRBLK3(良メモリブロック)は、クロスショート不良が存在しない。
図3は、図2に破線枠で示した領域の詳細を示している。他の領域も、信号線名の一部が異なることを除き、図3と同じである。なお、便宜上、図3では、接続スイッチBTを介してビット線BL、/BLに接続されたデータ線も、ビット線BL、/BLと称する。
各ロウブロックRBLK1−2は、マトリックス状に配置された複数のメモリセルMCと、図の縦方向に並ぶメモリセルMCに接続されたワード線WLと、図の横方向に並ぶメモリセルMCに接続されたビット線BL、/BLとを有する。メモリセルMCは、データを電荷として保持するためのキャパシタと、このキャパシタに一端をビット線BL(または/BL)に接続するための転送トランジスタとを有している。キャパシタの他端は、セルプレート電圧線VCP(図示せず)に接続されている。転送トランジスタのゲートは、ワード線WLに接続されている。ワード線WLの選択(高レベルへの活性化)により、読み出し動作、書き込み動作、およびリフレッシュ動作のいずれかが実行される。ワード線WLに接続されたメモリセルMCは、ビット線BL、/BLの一方に接続されている。これにより、例えば、ビット線BLに接続されたメモリセルMCをアクセスするときに、ビット線/BLは、参照電圧線(プリチャージ電圧VPR)として機能する。
接続スイッチBTは、nMOSトランジスタ(スイッチ)により構成されている。nMOSトランジスタのソース/ドレインの一方は、ビット線BL(または/BL)に接続され、nMOSトランジスタのソース/ドレインの他方は、センスアンプSAに接続されている。nMOSトランジスタのゲートは、スイッチ制御信号BT(BT1RBL、BT1RBBL、BT2LBLまたはBL2LBBL)を受けている。接続スイッチBTは、高レベルのスイッチ制御信号BTを受けている間、ロウブロックRBLKのビット線BL、/BLをセンスアンプSAに接続する。この実施形態では、ビット線BL、/BLに接続された一対の接続スイッチBTは、互いに独立に動作する。
プリチャージ回路PREは、相補のビット線BL、/BLをプリチャージ電圧線VPRに接続するための一対のnMOSトランジスタと、ビット線BL、/BLを互いに接続するためのnMOSトランジスタとで構成されている。プリチャージ回路PREのnMOSトランジスタのゲートは、プリチャージ制御信号BRS(BRS1R、BRS2L)を受けている。プリチャージ回路PREは、高レベルのプリチャージ制御信号BRSを受けている間、ビット線BL、/BLにプリチャージ電圧VPRを供給するとともにビット線BL、/BLの電圧をイコライズする。
センスアンプSAは、一対のロウブロックRBLK1−2に共通に配置されている。センスアンプSAは、入力と出力とが互いに接続された一対のCMOSインバータで構成されている。各CMOSインバータの入力(トランジスタのゲート)は、ビット線BL(または/BL)に接続されている。各CMOSインバータは、図の横方向に並ぶnMOSトランジスタとpMOSトランジスタで構成される。各CMOSインバータのpMOSトランジスタのソースは、センスアンプ活性化信号PSA(PSA2)を受けている。各CMOSインバータのnMOSトランジスタのソースは、センスアンプ活性化信号NSA(NSA2)を受けている。センスアンプ活性化信号PSAは、センスアンプSAが動作するときに高レベル(例えば、内部電源電圧VII;1.6V)に設定され、センスアンプSAが動作しないときに、プリチャージ電圧VPRに設定される。センスアンプ活性化信号NSAは、センスアンプSAが動作するときに低レベル(例えば、接地電圧VSS)に設定され、センスアンプSAが動作しないときに、プリチャージ電圧VPRに設定される。
コラムスイッチCSWは、ビット線BLをデータ線DTに接続するnMOSトランジスタと、ビット線/BLをデータ線/DTに接続するnMOSトランジスタとで構成されている。各nMOSトランジスタのゲートは、コラムスイッチ信号CL(CL2)を受けている。読み出し動作時に、センスアンプSAで増幅されたビット線BL、/BL上の読み出しデータ信号は、コラムスイッチCSWを介してデータ線DT、/DTに伝達される。書き込み動作時に、データ線DT、/DTを介して供給される書き込みデータ信号は、ビット線BL、/BLを介してメモリセルMCに書き込まれる。
図4は、図1に示したロウデコーダRDEC1−2、動作制御回路OPC1−2およびロウ制御部RCNT12の詳細を示している。ロウデコーダRDEC0、RDEC3、動作制御回路OPC0、OPC3およびロウ制御部RCNT01、RCNT23は、信号線名の一部が異なることを除き、ロウデコーダRDEC1−2、動作制御回路OPC1−2およびロウ制御部RCNT12と同じ構成である。ロウ制御部RCNT0、3は、図4の半分で構成されている。ロウデコーダRDEC1−2は、互いに同じ回路であるため、ロウデコーダRDEC1のみを説明する。動作制御回路OPC1−2は、互いに同じ回路であるため、動作制御回路OPC1のみを説明する。
ロウデコーダRDEC1は、対応するロウブロックRBLK1に隣接して配置されており、ブロックデコーダBLKDEC、メインワードデコーダMWDおよびサブワードデコーダSWDを有している。ブロックデコーダBLKDECは、内部ロウアドレス信号IRADの上位ビット(ブロックアドレス)が、ロウブロックRBLK1を示すときに、ブロック選択信号DBLKSEL1、BLKSEL1を高レベルに活性化する。また、ブロックデコーダBLKDECは、内部ロウアドレス信号IRADの下位ビットをデコードしてロウアドレスデコード信号RADECを出力する。
メインワードデコーダMWDは、ブロック選択信号BLKSEL1およびロウアドレスデコード信号RADECに応じて、メインワード線MWLXのいずれかを低レベルに活性化する。サブワードデコーダSWDは、メインワード線MWLX毎に形成されている。低レベルに活性化されたメインワード線MWLXを受けているサブワードデコーダSWDは、ロウアドレスデコード信号RADECの下位ビットに応じて、複数のワード線WL(サブワード線)のいずれかを高レベルに活性化する。例えば、ワード線WLの高レベルは、昇圧電圧VPPであり、ワード線WLの低レベルは、負電圧VNN(例えば、−0.35V)である。
動作制御回路OPC1は、対応するロウブロックRBLK1に隣接して配置されており、ヒューズ回路FUSE(プログラム回路)、クロスラッチ回路CRSLT(仕様変更回路)、ブロック選択回路BLKSELC、2つのオア回路ORおよびクロス制御回路CRSCNTを有している。ヒューズ回路FUSEは、内蔵するヒューズ(図5のFS)のプログラム状態に応じてクロスヒューズ信号CRSFZ(動作仕様信号)を出力する。クロスヒューズ信号CRSFZが高レベルの時、クロスショート不良を救済するための回路が動作する。クロスラッチ回路CRSLTは、テストモード中に動作し、ブロック選択信号BLKSEL1に応答してクロスラッチ信号CRSLTZを高レベルに設定する。クロスラッチ信号CRSLTZが高レベルの時、クロスショート不良を救済するための回路が動作する。ヒューズ回路FUSEおよびクロスラッチ回路CRSLTの詳細は、図5で説明する。クロスヒューズ信号CRSFZおよびクロスラッチ信号CRSLTZのOR論理は、カットヒューズ信号CUTF1Zとして出力される。
ブロック選択回路BLKSELCは、ブロック選択信号DBLKSEL1またはロウ冗長ヒット信号RHITX(RHIT0X、RHIT1X)を、センスアンプイネーブル信号SAEに同期してラッチし、ラッチした値をロウブロック信号RBLK1Zとして出力する。ブロック選択回路BLKSELCの詳細は、図6で説明する。
クロス制御回路CRSCNTは、ブロック選択信号RBLK1ZおよびRBLK2Zのオア論理であるブロック選択信号RBLK12Zを受ける。クロス制御回路CRSCNTは、カットヒューズ信号CUTF1Zが高レベルのとき、またはオールクロス信号ALLCRSZ(テスト信号)が高レベルのとき、クロス開始制御信号CRSZBに同期してクロスカット信号CRSCUT1Zを出力する。オールクロス信号ALLCRSZは、モードレジスタ12の所定のビットをセットすることで高レベルにセットされる。オールクロス信号ALLCRSZが高レベルに設定されているとき、ヒューズ回路FUSEおよびクロスラッチ回路CRSLTの設定状態に拘わりなく、全てのロウブロックRBLK0−3で、クロスショート不良の救済動作が実施される。クロス制御回路CRSCNTの詳細は、図7で説明する。
ヒューズ回路FUSE、クロスラッチ回路CRSLTおよびクロス制御回路CRSCNTを、対応するロウブロックRBLK1に隣接して配置することで、クロスヒューズ信号線CRSFZ、クロスラッチ信号線CRSLTZ、カットヒューズ信号線CUTF1Zおよびクロスカット信号線CRSCUT1Zの配線長を短くできる。特に、クロスショート不良の救済動作を制御する信号線をメモリコア32の外部から配線しなくてよいため、これ等信号線の配線領域を最小限にでき、メモリMEMのチップサイズが増加することを防止できる。
ロウ制御部RCNT12(タイミング制御回路)は、対応するセンスアンプ領域SAA12に隣接して配置されており、スイッチ制御信号BT1RBL、BL1RBBLおよびスイッチ制御信号BT2LBL、BT2LBBLをそれぞれ生成する一対のBT生成回路BTGEN(スイッチ生成回路)と、プリチャージ制御信号BRS1Rを生成するメインBRS生成回路MBRSGEN(プリチャージ生成回路)およびサブBRS生成回路SBRSGEN(プリチャージ生成回路)と、プリチャージ制御信号BRS2Lを生成するメインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENとを有している。BT生成回路BTGENの詳細は、図9に示す。メインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENの詳細は、図10に示す。
図5は、図4に示したヒューズ回路FUSE(プログラム回路)およびクロスラッチ回路CRSLT(仕様変更回路)の詳細を示している。図では、ロウブロックRBLK1に対応するヒューズ回路FUSEおよびクロスラッチ回路CRSLTを示している。他のロウブロックRBLKに対応するヒューズ回路FUSEおよびクロスラッチ回路CRSLTも、信号線名の一部が異なることを除き、図5と同じである。
ヒューズ回路FUSEは、内部電源線VIIと接地線VSSの間に直列に配置されたCMOSインバータと、CMOSインバータのnMOSトランジスタのソースに接続されたヒューズFS(不揮発性のプログラム部)と、CMOSインバータの出力に接続されたラッチLT1と、ラッチLT1の出力およびヒューズ禁止信号FDISZを受け、クロスヒューズ信号CRSFZを出力するNORゲートを有している。ヒューズ回路FUSEは、メモリMEMのパワーオン時に一時的に高レベルに変化するスタータ信号STTZに同期して、ヒューズFSのプログラム状態に応じた論理レベルをラッチLT1にラッチする。ヒューズFSがカットされている場合(プログラム)、高レベルのクロスヒューズ信号CRSFZが出力される(第2動作仕様)。ヒューズFSがカットされていない場合(非プログラム)、低レベルのクロスヒューズ信号CRSFZが出力される(第1動作仕様)。
第2動作仕様は、後述するように、クロスショート不良の救済動作が実施される動作仕様であり、第1動作仕様は、クロスショート不良の救済動作が実施されない動作仕様である。但し、テストモード中にモードレジスタ12の設定により、ヒューズ禁止信号FDISZが高レベルに設定された場合、クロスヒューズ信号CRSFZは、低レベルに保持される。すなわち、NORゲートは、ヒューズFSの状態に応じて出力されるクロスヒューズ信号CRSFZをマスクするマスク回路として動作する。これにより、後述するように、ヒューズ回路FUSEのプログラム状態に拘わりなく、クロスラッチ回路CRSLTに応じてカットヒューズ信号CUTF1Zを生成できる。ヒューズ禁止信号FDISZは、ロウブロックRBLK0−3に対応する全てのヒューズ回路FUSEに共通に供給される。
クロスラッチ回路CRSLTは、内部電源線VIIと接地線VSSの間に直列に配置されたpMOSトランジスタP1(リセット回路)、nMOSトランジスタN1およびnMOSトランジスタN2(マスク回路)と、pMOSトランジスタP1のドレインに接続されたラッチLT2とを有している。トランジスタP1のゲートは、テストモード中に供給されるラッチイネーブル信号LENXが高レベルのときにオンする。トランジスタN1は、ブロック選択信号BLKSEL1が高レベルのときにオンする。トランジスタN2は、テストモード中に供給されるラッチマスク信号LMSKXが高レベルのときにオンし、トランジスタN1のソースを接地線VSSに接続する。トランジスタN2は、ラッチマスク信号LMSKXが低レベルのときにオフし、トランジスタN1のソースをフローティングに設定する。これにより、ブロック選択信号BLKSEL1の受け付けは禁止される。
ラッチLT2は、ラッチイネーブル信号LENXが低レベルのときに活性化され、入力レベル(トランジスタP1のドレインのレベル)をラッチし、ラッチしている値の反転レベルをクロスラッチ信号CRSLTZとして出力する。入力レベルは、ブロック選択信号BLKSEL1の活性化に応答して高レベルから低レベルに変化する。ラッチLT2は、ラッチイネーブル信号LENXが高レベルのときにリセットされ、クロスラッチ信号CRSLTZを低レベルにリセットする。ラッチイネーブル信号LENXおよびラッチマスク信号LMSKXは、ロウブロックRBLK0−3に対応する全てのクロスラッチ回路CRSLTに共通に供給される。このように、クロスラッチ回路CRSLT(ラッチLT2)は、テストモード中に、対応するブロック選択信号BLKSEL1の活性化に応答してセットされ、セット中にクロスラッチ信号CRSLTZを高レベルに活性化し(第2動作仕様)、セットされていないときに第1動作仕様を示すクロスラッチ信号CRSLTZを低レベルに非活性化する(第1動作仕様)。
通常動作モード中、ラッチイネーブル信号LENXは高レベルに保持され、クロスラッチ信号CRSLTZは低レベルに保持される。テストモードにおいて、ラッチイネーブル信号LENXおよびラッチマスク信号LMSKXが低レベルおよび高レベルにそれぞれ設定された後、ブロック選択信号BLKSEL1が高レベルに活性化されると、ラッチLT2に保持された論理レベルが反転し、クロスラッチ信号CRSLTZは、高レベルに変化する。すなわち、テストモード中に、ロウブロックRBLK1を擬似的にアクセスすることで、ラッチLT2がセットされ、クロスラッチ信号CRSLTZは高レベルに変化する。これにより、ヒューズ回路FUSEのプログラム状態に拘わりなく、クロスショート不良の救済動作を実施できる。
テストモード中に、ロウブロックRBLK0−3を擬似的にアクセスすることで、対応するクロスラッチ回路CRSLTのラッチLT2がセットされ、クロスラッチ信号CRSLTZは高レベルに変化する。但し、この状態でアクセステスト等を実施し、ブロック選択信号BLKSELが活性化されると、セットされていないラッチLTがセットされ、クロスラッチ信号CRSLTZは高レベルに変化してしまう。これを防止するため、セットすべきラッチLT2がセットされた後、ラッチマスク信号LMSKXは低レベルに設定される。これ以降、ラッチLT2が、ブロック選択信号BLKSEL(図5ではBLKSEL1)により誤ってセットされることを防止できる。クロスラッチ回路CRSLTの動作は、図13に示す。
上述したように、オア回路ORにより、カットヒューズ信号CUTF1Zは、クロスヒューズ信号CRSFZまたはクロスラッチ信号CRSLTZのいずれかが高レベルのときに高レベルに活性化される。高レベルのカットヒューズ信号CUTFZ1により、対応するロウブロックRBLK1においてクロスショート不良の救済動作が実施される。
図6は、図4に示したブロック選択回路BLKSELCの詳細を示している。図では、ロウブロックRBLK1に対応するブロック選択回路BLKSELCを示している。他のロウブロックRBLKに対応するブロック選択回路BLKSELCも、信号線名の一部が異なることを除き、図6と同じである。
ブロック選択回路BLKSELCは、ラッチLT3と、ブロック選択信号DBLKSEL1またはロウ冗長ヒット信号RHIT0X、RHIT1XをラッチLT3に供給するためのスイッチSW1と、ラッチLT3およびスイッチSW1の動作を制御する論理回路LG1を有している。論理回路LG1は、センスアンプイネーブル信号SAEの正パルスに応答して負パルスのロウブロックパルス信号RBLKSPZを出力する。遅延回路DLY1は、センスアンプイネーブル信号SAEの立ち下がりエッジを遅らせる機能を有する。このため、ロウブロックパルス信号RBLKSPZの立ち上がりエッジは、遅延回路DLY1によりセンスアンプイネーブル信号SAEの立ち下がりエッジより遅れて生成される。
スイッチSW1は、ロウブロックパルス信号RBLKSPZが高レベルのときにオンする。ラッチLT3は、ロウブロックパルス信号RBLKSPZが高レベルのときにインバータとして動作し、ロウブロックパルス信号RBLKSPZの立ち下がりエッジに同期して受けている論理レベルをラッチする。そして、ラッチLT3の出力からロウブロック信号RBLK1Zが出力される。
論理回路LG1は、高レベルのクロス禁止信号CRSDISZを受けているとき、ロウブロックパルス信号RBLKSPZを低レベルに設定する。このとき、ラッチLT3は、入力されているレベルに応じたロウブロック信号RBLK1Zを出力する。クロス禁止信号CRSDISZは、全てのロウブロックRBLK0−3でクロスショート不良の救済動作を禁止するときに高レベルに設定される。クロスショート不良の救済動作は、クロス禁止信号CRSDISZによりクロス開始制御信号CRSZA、CRSZBを低レベルに設定する
ことで禁止される。このため、ロウブロック信号RBLK1Zの論理レベルが、高レベルのクロス禁止信号CRSDISZにより不定になっても不具合は生じない。スタータ信号STTZ、STTIZは、ラッチLT3を初期化するために、メモリMEMのパワーオン時に一時的に高レベルに変化する。
ロウ冗長ヒット信号RHIT0X、RHIT1Xは、図示しない冗長ヒューズ回路および冗長制御回路により、他のロウブロックRBLKの不良アドレスがアクセスされたときに低レベルに活性化される。すなわち、例えば、ロウブロックRBLK1の冗長ワード線は、他のロウブロックRBLK0、2−3のワード線WLを救済するために使用される。各ロウブロックRBLK0−3は、他のロウブロックRBLKの不良を救済するための2本の冗長ワード線を有している。ロウ冗長ヒット信号RHIT0X、RHIT1Xは、対応するロウブロックRBLKの冗長ワード線が選択されるときに、それぞれ活性化される。
図7は、図4に示したクロス制御回路CRSCNT(動作信号生成回路)の詳細を示している。図では、ロウブロックRBLK1に対応するクロス制御回路CRSCNTを示している。他のロウブロックRBLKに対応するクロス制御回路CRSCNTも、信号線名の一部が異なることを除き、図7と同じである。
クロス制御回路CRSCNTは、論理回路LG2、レベルシフタLSFTおよびアンド回路ANDを有している。論理回路LG2は、クロス開始制御信号CRSZAが高レベル、カットヒューズ信号CUTF1Zまたはオールクロス信号ALLCRSZが高レベル、およびロウブロック信号RBLK12Zが高レベルのときに、クロス開始制御信号CRSZBの負パルスに同期して正パルスCRSPZを出力する。レベルシフタLSFTは、論理回路LG2から出力される信号の高レベル(VII)および低レベル(VSS)を、昇圧電圧VPPおよび負電圧VNNにそれぞれ変換する。アンド回路ANDは、論理回路LG2からの出力信号CRSPZの論理レベルを反転したクロスカット信号CRSCUT1Zを出力する。クロスカット信号CRSCUTZ(CRSCUT1Z−3Z)は、スイッチ制御信号BT(図9では、BT1RBL、BL1RBBL、BT2LBL、BT2LBBL)およびプリチャージ制御信BRS(図10では、BRS1R、BRS2L)の生成タイミングを変更するために、ロウ制御部RCNT(RCNT12またはRCNT0、RCNT01、RCNT23、RCNT3)に供給される。スタータ信号STTXは、メモリMEMのパワーオン時に一時的に低レベルに変化する。
図8は、図1に示した内部モード制御回路30および図7に示したクロス制御回路CRSCNTの動作を示している。図8は、対応するロウブロック信号RBLK12Zが高レベルHに活性化されているときの動作を示している。クロス制御回路CRSCNTは、クロス開始制御信号CRSZA(モード制御信号)が低レベルに非活性化されているときに、カットヒューズ信号CUTF1Zのレベルに拘わらず低レベルのクロスカット信号CRSCUT1Z(第1動作仕様を示す動作制御信号)を出力する(図8(a))。メモリMEMは、チップイネーブル信号/CE1が高レベルに非活性化されると、アクティブ状態ACTからスタンバイ状態STBY(セルフリフレッシュ状態)に変化する(図8(b))。
内部モード制御回路30は、チップイネーブル信号/CE1が高レベルの間、リフレッシュ要求信号RREQに同期してクロス開始制御信号CRSZBを所定の期間低レベルに設定する(図8(c))。内部モード制御回路30は、スタンバイ状態STBYに3回のリフレッシュ要求信号RREQを受けたとき、クロス開始制御信号CRSZAを高レベルに設定する(図8(d))。すなわち、クロス開始制御信号CRSZAは、アクティブ期間ACTからスタンバイ期間STBYに切り替わった後、所定の時間後に活性化される。
メモリMEMをアクセスするシステムが、メモリMEMを一時的にスタンバイ期間STBYに設定し、その後アクセス動作を続ける場合、クロスショート不良の救済動作を実施する必要はない。これは、アクセス動作が実行されるアクティブ期間ACTが支配的な場合、クロスショート不良の救済動作を実施しても、電流の削減効率が相対的に低いためである。これにより、スタンバイ期間STBYが一時的である場合に、設定救済動作のために回路が動作することを防止でき、消費電流を削減できる。なお、クロス開始制御信号CRSZAの活性化タイミングは、システムの仕様に合わせて決められる。例えば、システムがスタンバイ期間STBYを常に長い期間設定する場合、クロス開始制御信号CRSZAの活性化タイミングは、スタンバイ期間STBYに切り替わった直後でもよい。
クロス開始制御信号CRSZAの高レベルへの変化に同期して、図7に示したクロス制御回路CRSCNTの論理回路LG2は、出力信号CRSPZのレベルをクロス開始制御信号CRSZBに同期して変化可能な状態になる。カットヒューズ信号CUTF1Zが高レベル(”H”)に活性化されている場合、クロス制御回路CRSCNTは、クロス開始制御信号CRSZBに同期して高レベルのクロスカット信号CRSCUT1Z(第2動作仕様を示す動作制御信号)を出力する(図8(e))。なお、カットヒューズ信号CUTF1Zが非活性化されている場合、すなわち、クロスショート不良の救済動作が実施されない場合、クロスカット信号CRSCUT1Zは低レベルに保持される(第1動作仕様を示す動作制御信号)。
図9は、図4に示したBT生成回路BTGENの詳細を示している。図では、ロウブロックRBLK1に対応するBT生成回路BTGENを示している。他のロウブロックRBLKに対応するBT生成回路BTGENも、信号線名の一部が異なることを除き、図9と同じである。図中の論理ゲートのうち電源を明示していない論理ゲートの電源は、昇圧電源線VPPに接続されている。
ブロック選択信号BLKSEL1は、図4に示した互いに隣接する一対のロウブロックRBLK(図4では、RBLK1−2)のうち、アクセス動作が実行されるロウブロックRBLK(この例では、RBLK1)用の信号である。ブロック選択信号BLKSEL2は、一対のロウブロックRBLKのうち、アクセス動作が実行されないロウブロックRBLK(この例では、RBLK2)用の信号である。
BT生成回路BTGENは、スイッチ制御信号BTBL、BTBBL(例えば、BT1RBL、BT1RBBL)を、動作状態に応じて高レベルVOO、VPPまたは低レベルVSS、VNN、VMUXのいずれかに設定する。例えば、電圧VOOは2V、電圧VPPは2.8V、電圧VSSは0V、電圧VNNは−0.35V、電圧VMUXは0.7Vである。電圧VPPは、外部電源電圧VDD(例えば1.8V)を用いて図示しない昇圧回路により生成される。電圧VNNは、外部電源電圧VDDを用いて図示しない負電圧生成回路により生成される。電圧VMUXは、ダイオード接続したnMOSトランジスタにより生成される。
スイッチ制御信号BT1RBLは、pMOSトランジスタP3、P4またはnMOSトランジスタN3、N4のいずれかがオンすることで、電圧VOO、VPP、VMUXまたはVCRSBLに設定される。スイッチ制御信号BT1RBBLは、pMOSトランジスタP5、P6またはnMOSトランジスタN5、N6のいずれかがオンすることで、電圧VOO、VPP、VMUXまたはVCRSBBLに設定される。電圧VCRSBL、VCRSBBLは、nMOSトランジスタN9−N12により、電圧VSS、VNNのいずれかに設定される。電圧VCRSは、nMOSトランジスタN7−8により、電圧VSS、VNNのいずれかに設定される。
制御信号MUXCは、アクセス動作が実行されるロウブロックRBLK(例えば、RBLK1)に対応するスイッチ制御信号BTBL、BTBBL(例えば、BT1RBL、BT1RBBL)を低レベルVMUXに設定するときに低レベルに変化する。制御信号BTXBSTは、アクセス動作が実行されるロウブロックRBLK(例えば、RBLK1)に対応するスイッチ制御信号BTBL、BTBBL(例えば、BT1RBL、BT1RBBL)を高レベルVPPに設定するときに低レベルに変化する。制御信号MUXBLOFFX、MUXBBLOFFXは、アクセス動作が実行されないロウブロックRBLK(例えば、RBLK2)に対応するスイッチ制御信号BTBL、BTBBL(例えば、BT2LBL、BT2LBBL)を低レベルVSSに設定するときに低レベルに変化する。スタータ信号STTPXは、メモリMEMのパワーオン時に一時的に低レベルに変化する。BT生成回路BTGENの動作の詳細は、図12で説明する。
図10は、図4に示したメインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENの詳細を示している。図では、ロウブロックRBLK1−2に共有されるセンスアンプ領域SAA12に対応するBRS生成回路MBRSGEN、SBRSGENを示している。他のセンスアンプ領域SAAに対応するBRS生成回路MBRSGEN、SBSGENも、信号線名の一部が異なることを除き、図10と同じである。
メインBRS生成回路MBRSGENは、オア回路であり、ブロック選択信号BLKSEL1(またはBLKSEL2)およびクロスカット信号CRSCUT1Z(またはCRSCUT2Z)の少なくとも一方が高レベルのときに、高レベルのプリチャージ制御信号BRSm(BRSm1またはBRSm2)を出力する。
サブBRS生成回路SBRSGENは、プリチャージ制御信号BRSm(BRSm1またはBRSm2)の論理を反転し、プリチャージ制御信号BRS(BRS1RまたはBRS2L)として出力する。但し、クロスカット信号CRSCUT1Z(またはCRSCUT2Z)が高レベルのとき、プリチャージ制御信号BRS1R(またはBRS2L)の低レベルは、負電圧VNNに設定される。クロスカット信号CRSCUT1Z(またはCRSCUT2Z)が低レベルのとき、プリチャージ制御信号BRS1R(またはBRS2L)の低レベルは、接地電圧VSSに設定される。なお、クロスカット信号CRSCUT1Z、CRSCUT2Zのオア論理であるオア信号BBRSORは、図2に示したセンスアンプ活性化信号PSA、NSAを、センスアンプSAの非動作時にプリチャージ電圧VPRに設定するために使用される。
図11は、図10に示したメインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENの動作を示している。波形(A)、(C)は、クロスショート不良を救済するロウブロックRBLKに対応する回路MBRSGEN、SBRSGENの動作を示している(第2動作仕様SPEC2)。波形(B)、(D)は、クロスショート不良がないロウブロックRBLKに対応する回路MBRSGEN、SBRSGENの動作を示している(第1動作仕様SPEC1)。また、波形(A)、(B)は、アクセス動作が実行されるロウブロック(ACTBLK)に対応する回路MBRSGEN、SBRSGENの動作を示している。波形(C)、(D)は、アクセス動作が実行されないロウブロック(STBYBLK)に対応する回路MBRSGEN、SBRSGENの動作を示している。
図10で説明したように、プリチャージ制御信号BRSm(BRSm1またはBRSm2)は、ブロック選択信号BLKSEL(BLKSEL1またはBLKSEL2)またはクロスカット信号CRSCUTZ(CRSCUT1ZまたはCRSCUT2Z)の一方が高レベルのときに、高レベルに変化する。プリチャージ制御信号BRS(例えば、BRS1RまたはBRS2L)は、プリチャージ制御信号BRSmの論理を反転した信号である。ブロック選択信号BLKSELの高レベル期間は、アクセス動作が実行される期間である。
クロスショート不良を救済するロウブロックRBLK(第2動作仕様SPEC2で動作する)では、プリチャージ制御信号BRSは、アクセス動作の前後(メモリセルMCがアクセスされない期間)で負電圧VNNに設定される(図11(a、b))。図3に示したプリチャージ回路PREのnMOSトランジスタはオフし、ビット線BL、/BLはプリチャージ電圧線VPRから切り離され、フローティング状態に設定される。これにより、ワード線WLとビット線BL(または/BL)間にリーク不良(クロスショート不良)がある場合にも、リーク電流は流れない。すなわち、クロスショート不良の救済動作が実施される。
また、アクセス動作の直前と直後(ワード線WLの活性化期間の前後)に、プリチャージ制御信号BRSが高レベルに変化する(図11(c、d))。これにより、プリチャージ回路PREのnMOSトランジスタがオンし、ビット線BL、/BLがプリチャージ電圧VPRにプリチャージされる。アクセス動作中(ワード線WLの活性化中)、プリチャージ制御信号BRSは、接地電圧VSSに設定される(図11(e))。この期間、プリチャージ回路PREはオフし、ビット線BL、/BLは、メモリセルMCから読み出される電荷に依存する電圧またはセンスアンプSAで増幅された電圧に変化する。
クロスショート不良を救済するロウブロックRBLK(例えば、RBLK1)と対を構成するロウブロックRBLK(RBLK2)がアクセスされる場合、ロウブロックRBLK1に対応するプリチャージ制御信号BRSは、アクセス期間中に高レベルVOOに設定される(図11(f))。すなわち、ビット線BL、/BLは、隣接するロウブロックRBLK2がアクセスされる期間に、プリチャージ電圧VPRに設定される。
一方、クロスショート不良がないロウブロックRBLK(すなわち、クロスショート不良を救済しない第1動作仕様SPEC1で動作するロウブロックRBLK)では、クロスカット信号CRSCUTZは、常に低レベル”L”に保持される(図11(g、h))。このため、アクセス動作が実行されるロウブロックRBLKでは、プリチャージ制御信号BRSは、メモリセルMCがアクセスされない期間に高レベルVOOに設定され(図11(i、j))、メモリセルMCがアクセスされる期間に接地電圧VSSに設定される(図11(k))。アクセス動作が実行されないウブロックRBLKでは、プリチャージ制御信号BRSは、常に高レベルVOOに設定される(図11(l))。プリチャージ制御信号BRSが高レベルVOOのとき、ビット線BL、/BLは、プリチャージ電圧線VPRに接続される。このように、メインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENは、ヒューズ回路FUSEまたはクロスラッチ回路CRSLTからのクロスカット信号CRSCUT1Z(動作仕様信号)に応じてプリチャージ制御信号BRSの出力タイミングを変更する。
図12は、図4に示したロウ制御部RCNT12の動作を示している。なお、他のロウ制御部RCNTの動作は、信号線名の一部が異なることを除き、図12と同じである。この動作は、図5のヒューズFSをカットした状態を示し、あるいは、テストモードにおいて図5のクロスラッチ回路CRSLTのラッチLT2をセット(CRSLTZ信号が高レベル)した状態を示している(第2動作仕様)。テストモードでは、クロスラッチ回路CRSLTにより、ヒューズFSをカットする前に、擬似的にヒューズFSをカットした状態を設定できる。
この例では、クロスショート不良を救済するロウブロックRBLK1でアクセス動作(セルフリフレッシュ動作)が実行される。リフレッシュされるメモリセルMCはビット線BLに接続されており、ビット線/BLは、リファレンス電圧線として機能する。セルフリフレッシュ動作は、スタンバイ期間STBYにメモリMEMの内部で自動的に実行されるリフレッシュ動作である。このため、スタンバイ期間STBYは、セルフリフレッシュ期間とも称する。リフレッシュ要求信号RREQに示した”4”は、図8に示したように、スタンバイ期間STBYに切り替わってから4番目のリフレッシュ要求信号RREQであることを示している。すなわち、図12は、クロスショート不良の救済動作が実施される状態を示している。なお、プリチャージ制御信号BRS1R、BRS2Lの波形は、図11の波形(A)、(C)と同じため、説明は省略する。
図8に示したように、クロス開始制御信号CRSZBおよびクロスカット信号CRSCUT1Zは、リフレッシュ要求信号RREQに同期して所定の期間低レベルに変化する(図12(a))。基本タイミング信号RASZもリフレッシュ要求信号RREQに同期して所定の期間高レベルに変化する(図12(b))。基本タイミング信号RASZの高レベル期間は、ワード線WLの活性化期間であり、メモリセルMCの記憶ノード(キャパシタ)がビット線BLに接続される期間である。センスアンプイネーブル信号SAEは、基本タイミング信号RASZに応答して所定の期間高レベルに変化する(図12(c))。センスアンプイネーブル信号SAEの高レベル期間は、センスアンプSAが活性化され、増幅動作を実施する期間である。
図は、ロウブロックRBLK1の最後のワード線WLに接続されたメモリセルMCのセルフリフレッシュ動作が実行される例を示している。セルフリフレッシュ動作の実行により図1に示したリフレッシュアドレスカウンタ22がカウント動作し、リフレッシュアドレス信号RRADは、例えば、ロウブロックRBLK2を示すアドレスに切り替わる。このため、ブロック選択信号DBLKSEL1およびロウブロック信号RBLK1Zは、セルフリフレッシュ動作後に順次に低レベルに非活性化される(図12(d、e))。ロウブロックパルス信号RBLKSPZは、センスアンプイネーブル信号SAEに同期して所定の期間高レベルに変化する(図12(f))。ブロック選択信号BLKSEL1は、基本タイミング信号RASZの立ち上がりエッジに同期して高レベルに変化し、センスアンプイネーブル信号SAEの立ち下がりエッジに同期して低レベルに変化する(図12(g))。
ロウブロックRBLK1に対応するスイッチ制御信号BT1RBL、BT1RBBLおよびロウブロックRBLK2に対応するスイッチ制御信号BT2LBL、BT2LBBLは、クロスカット信号CRSCUT1Zの低レベルへの変化に同期して低レベルVNNから高レベルVOOに変化する(図12(h、i、j、k)。ロウブロックRBLK2に対応するスイッチ制御信号BT2LBLは、図9に示した制御信号MUXBLOFFXの立ち下がりエッジに同期して高レベルVOOから低レベルVSSに変化する(図12(l))。これにより、アクセスされるロウブロックRBLK1のビット線BLに対応するロウブロックRBLK2のビット線BLは、低レベルVSSのスイッチ制御信号BT2LBLによりセンスアンプSAから切り離される。ロウブロックRBLK1のワード線WL(図示せず)は、スイッチ制御信号BT2LBLが低レベルに変化した後に高レベルに活性化される。
ロウブロックRBLK2に対応するスイッチ制御信号BT2LBBLは、図9に示した制御信号MUXBBLOFFXの立ち下がりエッジに同期して高レベルVOOから低レベルVSSに変化する(図12(m))。アクセスされるロウブロックRBLK1のビット線/BL(リファレンス電圧)に対応するロウブロックRBLK2のビット線/BLは、低レベルVSSのスイッチ制御信号BT2LBLにより、ビット線BLより遅れてセンスアンプSAから切り離される。メモリセルMCからビット線BLにデータ(電荷)が読み出されるときに、リファレンス電圧線として機能するロウブロックRBLK2のビット線/BLを長い期間、ロウブロックRBLK1のビット線/BLに接続することで、ロウブロックRBLK1のビット線/BLのカップリングノイズを最小限に抑えることができる。これにより、読み出しマージンを向上できる。
一方、高レベルVOOのスイッチ制御信号BT1RBL、BT1RBBLにより、メモリセルMCから読み出された電荷は、ビット線BLを介してセンスアンプSAまで伝達される。セルフリフレッシュ動作が実行されるロウブロックRBLK1のスイッチ制御信号BT1RBL、BT1RBBLは、制御信号MUXCの立ち下がりエッジに同期して低レベルVMUXに一時的に変化し、制御信号BTXBSTの立ち下がりエッジに同期して高レベルVPPに変化する(図12(n、o))。低レベルVMUXの期間は、センスアンプSAが増幅動作を開始する期間である。センスアンプSAが増幅動作を開始するときに、センスアンプSAとロウブロックRBLK1とを一時的に切り離すことで、センスアンプSAに接続されるビット線BL、/BLの負荷を減らすことができる。これにより、センスアンプSAの増幅動作は速くなり、読み出しマージンも向上する。
セルフリフレッシュ動作が完了した後、ブロック選択信号BLKSEL1の低レベルへの変化に同期して、スイッチ制御信号BT2LBL、BT2LBBL、BT1RBL、BT1RBBLは、高レベルVOOに変化する(図12(p、q、r、s))。このとき、プリチャージ制御信号BRS1R、BRS2Lは、高レベルVOOに保持されている。このため、ロウブロックRBLK1−2のビット線BL、/BLおよびセンスアンプSAの入出力ノードは、プリチャージ電圧VPRに設定される。この後、クロスカット信号CRSCUT1Zの高レベルへの変化に同期して、スイッチ制御信号BT2LBL、BT2LBBL、BT1RBL、BT1RBBLは、高レベルVOOから低レベルVNNに変化する(図12(t、u、v、w)。ロウブロックRBLK1−2のビット線BL、/BLは、センスアンプSAと切り離される。これにより、セルフリフレッシュ動作が実行されない期間に、センスアンプSAに供給されるセンスアンプ活性化信号PSA、NSAのプリチャージ電圧VPRのリーク成分が、ロウブロックRBLK1−2のビット線BL、/BLに伝達されることを防止できる。したがって、ビット線BL、/BLを介してワード線WLとセンスアンプ活性化信号線PSA、NSAの間にリーク電流が流れることを防止できる。すなわち、クロスショート不良の救済動作が実施される。
図13は、図4に示したロウ制御部RCNT12の別の動作を示している。この動作は、図5のヒューズFSがカットされていない状態を示し、あるいは、テストモードにおいて図5のクロスラッチ回路CRSLTのラッチLT2がリセット(クロスラッチ信号CRSLTZが低レベル)された状態を示している(第1動作仕様)。第1動作仕様では、メモリセルMCがアクセスされない期間(クロス開始制御信号CRSZBの高レベル期間)、プリチャージ制御信号BRSおよびスイッチ制御信号BTは、高レベルVOOに設定される。メモリセルMCがアクセスされる期間(クロス開始制御信号CRSZBの低レベル期間)の波形は、図12と同じである。このように、メインBRS生成回路MBRSGENおよびサブBRS生成回路SBRSGENは、動作仕様信号(クロスヒューズ信号CRSFZおよびクロスラッチ信号CRSLTZ)に応じてプリチャージ制御信号BRSの出力タイミングを変更する。BT生成回路BTGENは、動作仕様信号に応じてスイッチ制御信号BTの出力タイミングを変更する。
図14は、第1の実施形態の半導体メモリMEMの動作を示している。この動作は、図12と同様に、図5のヒューズFSをカットした状態を示し、あるいは、テストモードにおいて図5のラッチLT2をセット(CRSLTZ信号が高レベル)した状態を示している。この例では、ロウブロックRBLK0−2は、クロスショート不良があるため(図中のX印)、クロスショート不良の救済動作が実施される。ロウブロックRBLK3は、クロスショート不良がないため(図中の丸印)、クロスショート不良の救済動作は実施されない。
チップイネーブル信号/CE1が低レベルの期間は、アクセス動作(読み出し動作RD、書き込み動作WRまたはリフレッシュ動作REF)が実行可能なアクティブ期間ACTP(図8のアクティブ状態ACT)である。擬似SRAMタイプのFCRAMでは、外部からのリフレッシュ要求を受けず、リフレッシュ動作REFは、内部リフレッシュ要求RREQのみに応答して実行される。チップイネーブル信号/CE1が高レベルの期間は、セルフリフレッシュ動作SREFのみを実行するセルフリフレッシュ期間SREFP(図8のスタンバイ状態STBY)である。
まず、アクティブ期間ACTPに、ロウブロックRBLK1のアクセス動作(ビット線BLに接続されたメモリセルMCをアクセス)およびロウブロックRBLK2のアクセス動作(ビット線BLに接続されたメモリセルMCをアクセス)が順次に実行される。アクティブ期間ACTPでは、プリチャージ制御信号BRS(BRS0L−3L、BRS0R−3R)およびスイッチ制御信号BT(BT0LBL−BT3LBL、BT0LBBL−BT3LBBL、BT0RBL−BT3RBL、BT0RBBL−BT3RBBL)は、アクセス動作が実行されないときに高レベルVOOに設定される。これにより、プリチャージ回路PREはオンし、ビット線BL、/BLは、プリチャージ電圧VPRに設定される。接続スイッチBTはオンし、各ロウブロックRBLK0−3のビット線BL、/BLは、センスアンプSAに接続される。アクティブ期間ACTPでは、アクセス動作に伴う消費電流が支配的なため、クロスショート不良の救済動作は実施されない。
不良のロウブロックRBLK0−2におけるアクセス動作中のスイッチ制御信号BTおよびプリチャージ制御信号BRSの波形は、開始レベルおよび終了レベルが低レベルVNNでなく高レベルVOOであることを除き、セルフリフレッシュ動作SREFの波形と同じである。すなわち、アクセス動作を実行するロウブロックRBLKでは、プリチャージ制御信号BRSは、アクセス動作中にプリチャージ動作を禁止するために低レベルVSSに変化する。スイッチ制御信号BTは、センスアンプSAが動作を開始するときに一時的に低レベルVMUX(図12)に変化し、その後センスアンプSAが活性化されている間、高レベルVPPに設定される。アクセス動作を実行するロウブロックRBLKに隣接するロウブロックRBLKでは、アクセスされるビット線BLに対応するスイッチ制御信号BTは、リファレンスビット線/BLに対応するスイッチ制御信号BTより早く低レベルVSSに変化する。
次に、セルフリフレッシュ期間SREFPでは、例えば、ロウブロックRBLK1−2のセルフリフレッシュ動作SREFが順次に実行される。セルフリフレッシュ動作SREFの波形は、図12と同じである。アクセス動作に関与しないプリチャージ制御信号BRS0L、0Rおよびスイッチ制御信号BT0LBL、BT0LBBLは、クロス不良に伴うワード線WLとビット線BL(または/BL)の間のリーク電流、およびワード線WLとセンスアンプ活性化信号線PSA、NSAの間にリーク電流をなくすため、低レベルVNNに設定される。なお、不良のないロウブロックRBLK3は、上記リーク電流がないため、プリチャージ制御信号BRS3L、3Rおよびスイッチ制御信号BT3LBL、BT3LBBL、BT3RBL、BT3RBBLの波形は、アクティブ期間ACTPとセルフリフレッシュ期間SREFPとで互いに同じである。具体的には、これ等信号は、隣接するロウブロックRBLK2のアクセス動作期間を除き、高レベルVOOに設定される。
図15は、第1の実施形態のテストシステムを示している。まず、半導体製造工程により半導体ウエハWAF上に複数のメモリMEMが形成される。メモリMEMは、ウエハWAFから切り出される前にLSIテスタTESTによりテストされる。LSIテスタTESTからは制御信号だけでなく、電源電圧VDDおよび接地電圧VSSが供給される。メモリMEMは、例えば、図示しないプローブカードのプローブPRBを介してLSIテスタTESTに接続される。図では、1つのメモリMEMがLSIテスタTESTに接続されているが、複数のメモリMEM(例えば、4つ)をLSIテスタTESTに一度に接続してもよい。LSIテスタTESTに一度に接続するメモリMEMの数は、LSIテスタTESTの端子数とメモリMEMの端子数に依存する。LSIテスタTESTは、チップイネーブル信号/CE1、コマンド信号CMD、アドレス信号ADおよび書き込みデータ信号DQをメモリMEMに供給し、読み出しデータ信号DQをメモリMEMから受ける。なお、LSIテスタTESTによるテストは、パッケージングされたメモリMEMに対して実施してもよい。
図16は、第1の実施形態におけるテストモードでの動作を示している。図16の動作は、図15に示したテストシステムにより実施される。すなわち、コマンド信号CMDおよびアドレス信号AD等のメモリMEMの入力信号は、LSIテスタTESTから出力される。モードレスジタ設定コマンドMRSとともにメモリMEMに供給されるアドレス信号ADは、モードレジスタ12内の所定のビットを設定する。
まず、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、モードレジスタ12内のセルフリフレッシュビットSSTPをリセットする値を出力する(図16(a))。ビットSSTPのリセットにより、例えば、リフレッシュ要求生成回路20によるリフレッシュ要求信号RREQの生成が禁止され、メモリMEMのセルフリフレッシュ動作は停止する。なお、セルフリフレッシュ動作を停止するために、ビットSSTPのセットに応答してモードレジスタ12から出力されるリフレッシュ禁止信号REFDISを、リフレッシュタイマ18に供給してリフレッシュタイマ18を停止してもよい。あるいは、リフレッシュ禁止信号REFDISをコア制御回路16に供給して、コア制御回路16によるリフレッシュ要求信号RREQの受け付けを禁止してもよい。
次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ヒューズ禁止ビットFIDS(図1のCRS1Zに対応)をセットする値を出力する(図16(b))。これにより、ヒューズ禁止信号FDISZが高レベルに活性化され、図5に示したヒューズ回路FUSEから出力されるクロスヒューズ信号CRSFZは低レベルに固定される。すなわち、プログラムされたヒューズFSの状態は無効になる。この機能により、例えば、ヒューズ回路FUSEがプログラムされたメモリMEMについて、クロスリーク不良の再評価を実施できる。例えば、システムに実装され、長期間使用されたメモリMEMの評価を実施することで、メモリMEMの信頼性を評価できる。
次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ラッチイネーブルビットLEN(図1のCRS2Zに対応)をセットする値を出力する(図16(c))。これにより、ラッチイネーブル信号LENXが低レベルに活性化され、図5に示したクロスラッチ回路CRSLTは、リセット状態を解除し、ラッチLT2を活性化する。次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ラッチマスクビットLMSK(図1のCRS3Zに対応)をリセットする値を出力する(図16(d))。これにより、ラッチマスク信号LMSKXが高レベルに非活性化され、全てのクロスラッチ回路CRSLTは、ブロック選択信号BLKSELを受け付け可能になる。
次に、テスタTESTは、読み出しコマンドRDとともに、クロスショート不良の救済動作を実施するロウブロックRBLK0のアドレスを出力する(図16(e))。ロウブロックRBLK0に対応するクロスラッチ回路CRSLTはセットされ、クロスラッチ信号CRSLT0Z(CRSLTZ)を高レベルに活性化する。図5に示したオア回路ORは、カットヒューズ信号CUTF0Z(CUTFZ)を高レベルに活性化する。これにより、ロウブロックRBLK0では、図12および図14に示したように、クロスショート不良の救済動作が実施される。なお、セルフリフレッシュ動作SREFが禁止されているため、サイクル(e)以降に、リフレッシュアドレス信号RRADによりクロスラッチ回路CRSLTが、セルフリフレッシュ動作SREFにより誤ってセットされることを防止できる。
次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ラッチマスクビットLMSKをセットする値を出力する(図16(f))。これにより、ラッチマスク信号LMSKXが低レベルに活性化され、全てのクロスラッチ回路CRSLTは、ブロック選択信号BLKSELの受け付けを禁止する。これ以降、クロスラッチ回路CRSLTの状態は、ブロック選択信号BLKSELが変化しても変わらない。このため、例えば、テスタTESTは、メモリMEMのアクセス動作テストを実施できる。
次に、テスタTESTは、メモリMEMをスタンバイ状態STBYに設定し(/CE1=高レベル)、スタンバイ電流(電気的特性)を測定する(図16(g))。ここでは、ロウブロックRBLK0のみクロスショート不良の救済動作が実施されるときのスタンバイ電流が測定される。なお、上述したように、テスタTESTは、期間(g)にアクセス動作テストを実施可能である。次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ラッチイネーブルビットLENをリセットする値を出力する(図16(h))。ラッチイネーブル信号LENXが高レベルに非活性化され、全てのクロスラッチ回路CRSLTは、リセットされ、ラッチLT2を非活性化する。
サイクル(i)から(n)までは、上述したサイクル(c)から(h)に対応する動作である。そして、ロウブロックRBLK1のみにクロスショート不良の救済動作を実施させ、スタンバイ電流が測定される。サイクル(o)から(t)まで、およびサイクル(u)から(x)までも、上述したサイクル(c)から(h)に対応する動作である。これらサイクルでは、ロウブロックRBLK2のみ、またはロウブロックRBLK3のみにクロスショート不良の救済動作を実施させ、スタンバイ電流が測定される。スタンバイ電流の測定とともに、アクセス動作テストも実施可能である。
次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、ヒューズ禁止ビットFIDSをリセットする値を出力する(図16(y))。これにより、ヒューズ禁止信号FDISZが低レベルに非活性化され、クロスヒューズ信号CRSFZは、ヒューズFSのプログラム状態に応じたレベルに設定される。次に、テスタTESTは、コマンドMRSとともに、セルフリフレッシュビットSSTPをセットする値を出力する(図16(z))。ビットSSTPのセットにより、リフレッシュ要求信号RREQの生成が開始され、セルフリフレッシュ動作SREFが周期的に実行される。この後、テスタTESTは、テストを終了し、あるいは他の動作テストを実施する。
以上の動作に基づいて、各ロウブロックRBLK0−3の1つのみにクロスショート不良の救済動作を実施させたときのスタンバイ電流と、全てのロウブロックRBLK0−3でクロスショート不良の救済動作を実施させないときのスタンバイ電流(予め測定された基準スタンバイ電流)とが比較される。スタンバイ電流が、基準スタンバイ電流より所定の値以上少ないとき、救済動作によりリーク電流が減少したと判定される。すなわち、スタンバイ電流が少ないロウブロックRBLKは、クロスショート不良を有する不良ロウブロックと判定される。この判定結果に基づいて、不良ロウブロックのヒューズFS(図5)は、その後のテスト工程においてカットされる。例えば、テスト工程は、冗長ワード線WLを有効にするための不良の救済工程である。
図17は、第1の実施形態におけるテストモードでの動作を示している。図17のフローは、図15に示したテスタTESTのテストプログラムにより実施される。図中のステップS16からステップS34は、図16のサイクル(b)から(y)に対応する動作である。フローのボックス中のアルファベットは、対応する図15のサイクルを示す。図16のサイクル(a)、(z)のフローは省略している。
まず、ステップS10において、ヒューズ回路FUSEのヒューズFSの状態を無効にするために、モードレジスタ12のヒューズ禁止ビットFIDSがセットされ、ヒューズ禁止信号FDISZが高レベルに活性化される。ステップS12において、全てのロウブロックRBLK0−3でクロスショート不良の救済動作を実施させないときの基準スタンバイ電流が測定される。ステップS14において、テスタTEST内部のレジスタ等を用いて、テストするロウブロックRBLKの番号が”0”(RBLK0)にリセットされる。
この後、ステップS16からS34において、図16に示したように、各ロウブロックRBLLK0−3において、クロスショート不良の救済動作を実施させたときのスタンバイ電流が測定される。そして、ステップS36において、スタンバイ電流が基準スタンバイ電流より少ない場合に、クロスショート不良の救済動作を実施させたロウブロックRBLKは、クロスショート不良を有する不良のロウブロックRBLKと判定される。
図18は、第1の実施形態のシステムを示している。なお、後述する実施形態においても、図18と同じシステムが構成される。システムは、シリコン基板上に集積されたシステムインパッケージSIP(System In Package)として形成されている。SIPは、図1に示したメモリMEMと、フラッシュメモリFLASH、フラッシュメモリFLASHをアクセスするメモリコントローラMCNT、およびシステム全体を制御するCPU(コントローラ)を有している。CPU、メモリMEMおよびメモリコントローラMCNTは、システムバスSBUSにより互いに接続されている。SIPは、外部バスを介して上位のシステムSYSに接続される。システムSYSは、例えば、携帯電話などの携帯機器である。CPUは、メモリMEMをアクセスするために、チップイネーブル信号/CE1、コマンド信号CMD、アドレス信号ADおよび書き込みデータ信号DQを出力し、メモリMEMから読み出しデータ信号DQを受信する。
以上、第1の実施形態では、ロウブロックRBLK0−3毎にプリチャージ制御信号BRSおよびスイッチ制御信号BTの出力タイミングを変更して、半導体メモリMEMのスタンバイ電流を評価できる。換言すれば、プログラム回路FUSEがプログラムされた状態と同じ状態で、半導体メモリMEMを動作させることができ、スタンバイ電流不良(クロスショート不良)の有無をロウブロックRBLK0−3毎に判定できる。
プリチャージ制御信号BTSおよびスイッチ制御信号BTの出力タイミングは、ブロック選択信号BLKSELを利用してロウブロックRBLK毎に設定できる。このため、各クロスラッチ回路CRSLTをセットするための専用の信号線を新たに配線する必要はない。これ等信号線の配線領域が不要なため、半導体メモリMEMのチップサイズの増加を最小限にして、スタンバイ電流不良(クロスショート不良)の検出および救済を実施できる。
ヒューズ回路FUSE、クロスラッチ回路CRSLTおよびクロス制御回路CRSCNTを、対応するロウブロックRBLKに隣接して配置することで、クロスショート不良の救済動作を制御する信号線は、メモリコア32の外部から配線しなくてよい。これ等信号線の配線長を短くでき、配線領域を最小限にできるため、メモリMEMのチップサイズが増加することを防止できる。
図19は、第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、半導体メモリMEMは、DRAMである。半導体メモリMEMは、第1の実施形態のコマンドデコーダ10、コア制御回路16、リフレッシュタイマ18、アドレスバッファ24の代わりにコマンドデコーダ10A、コア制御回路16A、リフレッシュタイマ18A、アドレスバッファ24Aを有している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。メモリMEMは、図示しない不良のメモリセル等を救済するための冗長回路、冗長ヒューズ回路および冗長制御回路を有している。上述した図2から図18は、この実施形態にも適用される。但し、図15に示したテストシステムおよび図18に示したシステムにおいて、DRAMをアクセスするための信号がメモリMEMに供給される。
コマンドデコーダ10Aは、チップセレクト信号/CSおよびコマンド信号CMDの論理レベルに応じて認識したコマンドを、メモリコア32のアクセス動作を実行するために読み出しコマンドRD、書き込みコマンドWRおよびリフレッシュコマンドREF(外部リフレッシュ要求)またはモードレジスタ12を設定するためのモードレジスタ設定コマンドMRS等として出力する。チップセレクト信号/CSの機能は、チップイネーブル信号/CE1と同じである。コマンド信号CMDは、例えば、ライトイネーブル信号/WE、ロウアドレスストローブ信号/RASおよびコラムアドレスストローブ信号/CASを含む。
コア制御回路16Aは、第1の実施形態のコア制御回路16からアービタARBを除いて構成されている。リフレッシュ信号REFZは、リフレッシュコマンドREFまたはリフレッシュ要求RREQに応答して生成される。リフレッシュタイマ18Aは、セルフリフレッシュモードを示すセルフリフレッシュ信号SRを受けている間のみ、発振信号OSCを生成する。発振信号OSCは、読み出しコマンドRD、書き込みコマンドWRおよびリフレッシュコマンドREFが供給可能な通常動作モード中に生成されない。セルフリフレッシュモードは、通常動作モード中、セルフリフレッシュコマンドを受けたときにエントリされる。
アドレスバッファ24Aは、共通のアドレス端子(例えば、AD0−11)に順次に供給されるロウアドレス信号RADとコラムアドレス信号CADを受ける。すなわち、このメモリMEMは、アドレスマルチプレクス方式を採用している。以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、DRAMにおいても、ヒューズ回路FUSEのプログラム状態に拘わらず、クロスリーク不良の救済動作をロウブロックRBLK0−3毎に設定できる。
図20は、第3の実施形態におけるメモリコアの要部を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、半導体メモリは、擬似SRAMタイプのFCRAMである。
半導体メモリのメモリコアは、4つのロウブロックRBLK0−3と、各ロウブロックRBLK0−3にそれぞれ独立に接続された4つのセンスアンプ領域SAAおよび4つのロウ制御部RCNTを有している。図20では、ロウブロックRBLK1−2に対応する領域を示している。センスアンプ領域SAAのセンスアンプSAは、複数のロウブロックRBLKで共有されないため、ロウ制御部RCNT(RCNT1−2;(タイミング制御回路)は、スイッチ制御信号BTを生成するBT生成回路BTGEN(スイッチ生成回路)を持たない。また、クロス制御回路CRSCNT(動作信号生成回路)は、対応するロウブロック信号RBLKZ(RBLK1ZまたはRBLK2Z)のみを受けて、クロスカット信号CRSCUTZ(CRSCUT1ZまたはCRSCUT2Z)を出力する。センスアンプ領域SAAは、図3のプリチャージ回路PRE、センスアンプSAおよびコラムスイッチCSWにより構成されており、接続スイッチBTを持たない。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
上述した図15のテストシステムおよび図18のシステムは、この実施形態にも適用される。テストモードの動作は、図16、図17と同じである。この実施形態では、図11に示したように、クロスショート不良の救済動作を実施するか否かにより、プリチャージ制御信号BRSの出力タイミングが変更される。すなわち、クロスカット信号CRSCUTZ(動作仕様信号)が第1動作仕様を示すか第2動作仕様を示すかにより、メモリセルMCがアクセスされない期間に、ビット線BL、/BLがプリチャージ電圧線VPRに接続されるか否かが決められる。以上、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、プリチャージ制御信号BRSのみの出力タイミングを変更する場合にも、アクセス動作が実行されない期間にビット線BL、/BLがフローティング状態に設定されるため、ワード線WLとビット線BL(または/BL)間にリーク電流が流れることを防止できる。
なお、上述した実施形態では、本発明をクロック非同期式の半導体メモリに適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を、クロック同期式の半導体メモリに適用してもよい。
上述した実施形態では、本発明をFCRAM等の擬似SRAMやDRAMに適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明をSRAMや強誘電体メモリ等の他の半導体メモリに適用してもよい。
上述した実施形態では、クロスラッチ回路CRSLTを、ヒューズFSをプログラムするための評価に使用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ヒューズFSが既にプログラムされたメモリMEMにおいて、そのプログラム状態を無効にしてメモリMEMをテストするために、クロスラッチ回路CRSLTを使用してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記2)
付記1記載の半導体メモリにおいて、
前記タイミング制御回路は、
前記動作仕様信号が前記第1動作仕様を示すとき、前記メモリセルがアクセスされない期間に、前記ビット線を前記プリチャージ電圧線に接続するために前記プリチャージ制御信号を出力し、
前記動作仕様信号が前記第2動作仕様を示すとき、前記メモリセルがアクセスされない期間に、前記ビット線を前記プリチャージ電圧線から切り離すために前記プリチャージ制御信号を出力することを特徴とする半導体メモリ。
(付記3)
付記2記載の半導体メモリにおいて、
前記ブロック制御回路は、互いに隣接する一対の前記メモリブロックに対応して配置され、
前記各ブロック制御回路は、一対の前記メモリブロックに共通に配置されたセンスアンプと、前記ビット線を前記センスアンプにそれぞれ接続するためにスイッチ制御信号に応じてオンする複数のスイッチとを有し、
前記各タイミング制御回路は、前記スイッチ制御信号を出力するとともに、前記動作仕様信号に応じて前記スイッチ制御信号の出力タイミングを変更するスイッチ生成回路を有することを特徴とする半導体メモリ。
(付記4)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
前記各プログラム回路は、前記テストモード中に前記動作仕様信号の出力をマスクするマスク回路を備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記5)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
前記メモリセルの読み出し動作および書き込み動作が実行されるアクティブ期間にモード制御信号を非活性化し、前記メモリセルの読み出し動作および書き込み動作が禁止されるスタンバイ期間に前記モード制御信号を活性化する内部モード制御回路と、
前記モード制御信号が非活性化されているときに、前記動作仕様信号に拘わらず前記第1動作仕様を示す動作制御信号を出力し、前記モード制御信号が活性化されているときに、前記動作仕様信号に応じて前記第1または第2動作仕様を示す動作制御信号を出力する動作信号生成回路とを備え、
前記タイミング制御回路は、前記動作制御信号を前記動作仕様信号として受けて動作することを特徴とする半導体メモリ。
(付記6)
付記5記載の半導体メモリにおいて、
前記内部モード制御回路は、前記アクティブ期間から前記スタンバイ期間に切り替わった後、所定の時間後に前記モード制御信号を活性化することを特徴とする半導体メモリ。
(付記7)
付記6記載の半導体メモリにおいて、
メモリセルのリフレッシュ動作を実行するためのリフレッシュ要求を周期的に生成するリフレッシュ要求生成回路を備え、
前記所定の時間は、前記リフレッシュ要求が所定の回数生成される時間であることを特徴とする半導体メモリ。
(付記8)
付記5記載の半導体メモリにおいて、
メモリセルのリフレッシュ動作を実行するためのリフレッシュ要求を周期的に生成するリフレッシュ要求生成回路を備え、
前記スタンバイ期間は、前記リフレッシュ動作のみが周期的に実行されるセルフリフレッシュ期間であることを特徴とする半導体メモリ。
(付記9)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
前記各仕様変更回路は、
イネーブル信号の活性化中に動作可能になり、対応するブロック選択信号に応答してセットされ、前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力するラッチと、
前記イネーブル信号の非活性化に応答して前記ラッチをリセットするリセット回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記10)
付記9記載の半導体メモリにおいて、
前記各仕様変更回路は、マスク信号の活性化中に、対応するブロック選択信号の受け付けを禁止するマスク回路を備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記11)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
メモリセルのリフレッシュ動作を実行するためのリフレッシュ要求を周期的に生成するリフレッシュ要求生成回路と、
前記テストモードの設定期間に、リフレッシュ動作を禁止するリフレッシュ禁止回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記12)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
前記プログラム回路および前記仕様変更回路は、対応するメモリブロックに隣接して配置されていることを特徴とする半導体メモリ。
(付記13)
メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えた半導体メモリのテスト方法であって、
前記各仕様変更回路がセットされていない状態で前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定し、
前記メモリブロックの1つを前記第2動作仕様で動作するために、前記仕様変更回路の1つをセットし、
前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定し、
前記仕様変更回路の1つがセットされたときのスタンバイ電流が、前記仕様変更回路がセットされていないときのスタンバイ電流より所定値以上少ないときに、その仕様変更回路に対応するプログラム部をプログラムすることを特徴とする半導体メモリのテスト方法。
(付記14)
付記13記載の半導体メモリのテスト方法において、
前記メモリブロックのいずれかが前記第2動作仕様で動作する前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定する前に、
前記各仕様変更回路に設けられ対応するブロック選択信号に応答してセットされるラッチを、動作可能にするイネーブル信号を活性化するためのテスト信号を前記半導体メモリに供給し、
前記ラッチをセットすることにより前記ラッチから前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力するために、前記第2動作仕様で動作させるメモリブロックをアクセスすることを特徴とする半導体メモリのテスト方法。
(付記15)
付記14記載の半導体メモリのテスト方法において、
前記メモリブロックをアクセス後、前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定する前に、
対応するブロック選択信号の受け付けを禁止するために前記各仕様変更回路に設けられたマスク回路を有効にするマスク信号を活性化するためのテスト信号を前記半導体メモリに供給することを特徴とする半導体メモリのテスト方法。
(付記16)
付記13記載の半導体メモリのテスト方法において、
前記仕様変更回路をセットする前に、リフレッシュ要求生成回路から出力されるリフレッシュ要求に応答して実行されるリフレッシュ動作を禁止するリフレッシュ禁止回路を有効にするためのテスト信号を前記半導体メモリに供給することを特徴とする半導体メモリのテスト方法。
(付記17)
半導体メモリと、半導体メモリをアクセスするコントローラとを備えたシステムであって、
前記半導体メモリは、
メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えていることを特徴とするシステム。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
複数のメモリブロックを有する半導体メモリおよびこの半導体メモリのテスト方法に適用可能である。
第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示したメモリコアの概要を示すブロック図である。 図2に破線枠で示した領域の詳細を示す回路図である。 図1に示したロウデコーダおよびロウ制御部の詳細を示すブロック図である。 図4に示したヒューズ回路およびクロスラッチ回路の詳細を示す回路図である。 図4に示したブロック選択回路の詳細を示す回路図である。 図4に示したクロス制御回路詳細を示す回路図である。 図1に示した内部モード制御回路および図7に示したクロス制御回路の動作を示すタイミング図である。 図4に示したBT生成回路の詳細を示す回路図である。 図4に示したメインBRS生成回路およびサブBRS生成回路の詳細を示す回路図である。 図10に示したメインBRS生成回路およびサブBRS生成回路の動作を示すタイミング図である。 図4に示したロウ制御部の動作を示すタイミング図である。 第1の実施形態の半導体メモリの動作を示すタイミング図である。 第1の実施形態のテストシステムを示すブロック図である。 第1の実施形態におけるテストモードでの動作を示すタイミング図である。 第1の実施形態におけるテストモードでの動作を示すタイミング図である。 第1の実施形態におけるテストモードでの動作を示すフロー図である。 第1の実施形態のシステムを示すブロック図である。 第2の実施形態を示すブロック図である。 第3の実施形態におけるメモリコアの要部を示すブロック図である。
符号の説明
10‥コマンドデコーダ;12‥モードレジスタ;14‥テスト制御回路;16‥コア制御回路;18‥リフレッシュタイマ;20‥リフレッシュ要求生成回路;22‥リフレッシュアドレスカウンタ;24‥アドレスバッファ;26‥データ入出力バッファ;28‥アドレス選択回路;30‥内部モード制御回路;32‥メモリコア;BLKSELC‥ブロック選択回路;BTGEN‥BT生成回路;CRSCNT‥クロス制御回路;CRSLT‥クロスラッチ回路;FUSE‥ヒューズ回路;MBRSGEN‥メインBRS生成回路;OPC‥動作制御回路;RBLK‥ロウブロック;RCNT‥ロウ制御部;RDEC‥ロウデコーダ;SAA‥センスアンプ領域;SBRSGEN‥サブBRS生成回路

Claims (10)

  1. メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
    アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
    前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
  2. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    前記タイミング制御回路は、
    前記動作仕様信号が前記第1動作仕様を示すとき、前記メモリセルがアクセスされない期間に、前記ビット線を前記プリチャージ電圧線に接続するために前記プリチャージ制御信号を出力し、
    前記動作仕様信号が前記第2動作仕様を示すとき、前記メモリセルがアクセスされない期間に、前記ビット線を前記プリチャージ電圧線から切り離すために前記プリチャージ制御信号を出力することを特徴とする半導体メモリ。
  3. 請求項2記載の半導体メモリにおいて、
    前記ブロック制御回路は、互いに隣接する一対の前記メモリブロックに対応して配置され、
    前記各ブロック制御回路は、一対の前記メモリブロックに共通に配置されたセンスアンプと、前記ビット線を前記センスアンプにそれぞれ接続するためにスイッチ制御信号に応じてオンする複数のスイッチとを有し、
    前記各タイミング制御回路は、前記スイッチ制御信号を出力するとともに、前記動作仕様信号に応じて前記スイッチ制御信号の出力タイミングを変更するスイッチ生成回路を有することを特徴とする半導体メモリ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
    前記各プログラム回路は、前記テストモード中に前記動作仕様信号の出力をマスクするマスク回路を備えていることを特徴とする半導体メモリ。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
    前記メモリセルの読み出し動作および書き込み動作が実行されるアクティブ期間にモード制御信号を非活性化し、前記メモリセルの読み出し動作および書き込み動作が禁止されるスタンバイ期間に前記モード制御信号を活性化する内部モード制御回路と、
    前記モード制御信号が非活性化されているときに、前記動作仕様信号に関わらず前記第1動作仕様を示す動作制御信号を出力し、前記モード制御信号が活性化されているときに、前記動作仕様信号に応じて前記第1または第2動作仕様を示す動作制御信号を出力する動作信号生成回路とを備え、
    前記タイミング制御回路は、前記動作制御信号を前記動作仕様信号として受けて動作することを特徴とする半導体メモリ。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
    前記各仕様変更回路は、
    イネーブル信号の活性化中に動作可能になり、対応するブロック選択信号に応答してセットされ、前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力するラッチと、
    前記イネーブル信号の非活性化に応答して前記ラッチをリセットするリセット回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
    メモリセルのリフレッシュ動作を実行するためのリフレッシュ要求を周期的に生成するリフレッシュ要求生成回路と、
    前記テストモードの設定期間に、リフレッシュ動作を禁止するリフレッシュ禁止回路とを備えていることを特徴とする半導体メモリ。
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の半導体メモリにおいて、
    前記プログラム回路および前記仕様変更回路は、対応するメモリブロックに隣接して配置されていることを特徴とする半導体メモリ。
  9. メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
    アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
    前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えた半導体メモリのテスト方法であって、
    前記各仕様変更回路がセットされていない状態で前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定し、
    前記メモリブロックの1つを前記第2動作仕様で動作するために、前記仕様変更回路の1つをセットし、
    前記半導体メモリのスタンバイ電流を測定し、
    前記仕様変更回路の1つがセットされたときのスタンバイ電流が、前記仕様変更回路がセットされていないときのスタンバイ電流より所定値以上少ないときに、その仕様変更回路に対応するプログラム部をプログラムすることを特徴とする半導体メモリのテスト方法。
  10. 半導体メモリと、半導体メモリをアクセスするコントローラとを備えたシステムであって、
    前記半導体メモリは、
    メモリセルおよび前記メモリセルに接続されたビット線を各々有する複数のメモリブロックと、
    アドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択するためのブロック選択信号のいずれかを活性化するデコーダと、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、プリチャージ制御信号に応じて前記ビット線をプリチャージ電圧線に接続するプリチャージ回路を有する複数のブロック制御回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、不揮発性のプログラム部を有し、前記プログラム部がプログラムされていないときに第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、前記プログラム部がプログラムされているときに第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数のプログラム回路と、
    前記メモリブロックに対応して設けられ、テストモード中に、対応するブロック選択信号の活性化に応答してセットされ、セット中に前記第2動作仕様を示す動作仕様信号を出力し、セットされていないときに前記第1動作仕様を示す動作仕様信号を出力する複数の仕様変更回路と、
    前記ブロック制御回路に対応して設けられ、前記プリチャージ制御信号を出力するとともに、前記プログラム回路または前記仕様変更回路からの前記動作仕様信号に応じて前記プリチャージ制御信号の出力タイミングを変更するプリチャージ生成回路を有する複数のタイミング制御回路とを備えていることを特徴とするシステム。
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