JP5117913B2 - カラーフィルタ用緑色着色組成物及びカラーフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、カラー液晶表示装置、及びカラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタの製造に使用されるカラーフィルタ用緑色着色組成物、並びに、これを用いて形成されるカラーフィルタに関するものである。
液晶表示装置は、2枚の偏光板に挟まれた液晶層が、1枚目の偏光板を通過した光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示を行う表示装置であり、ツイストネマチック(TN)型液晶を用いるタイプが主流となっている。液晶表示装置は、2枚の偏光板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示が可能となり、近年、テレビやパソコンモニタ等に用いられるようになったことから、カラーフィルタに対して高コントラスト化、高明度化の要求が高まっている。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行又は交差して配置したもの、あるいは微細なフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものからなっている。フィルタセグメントは、数ミクロン〜数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
一般的に、カラー液晶表示装置では、カラーフィルタの上に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極及び配向膜の性能を充分に得るには、その形成を一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。このため、現在、カラーフィルタの製造方法としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料を着色剤とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっている。
しかし、一般に顔料を分散したカラーフィルタは、顔料による光の散乱等により、液晶が制御した偏光度合いを乱してしまうという問題がある。すなわち、光を遮断しなければならないとき(OFF状態)に光が漏れたり、光を透過しなければならないとき(ON状態)に透過光が減衰したりするため、ON状態とOFF状態における表示装置上の輝度の比(コントラスト比)が低いという問題がある。
カラーフィルタの高輝度化、高コントラスト化を実現させるため、これまでは、フィルタセグメント中に含まれる顔料を微細化処理することが行われていた。しかし、単純に顔料(化学反応により製造された粒子径が10〜100μmのクルードと呼ばれるものを、顔料化処理により一次粒子とこれが凝集した二次粒子の混合物にまでしたものである)を様々な微細化処理方法により微細化しても、一次粒子あるいは二次粒子の微細化が進行した顔料は一般に凝集し易く、微細化が進行し過ぎた場合には巨大な塊状の顔料固形物を形成してしまう。さらに、微細化の進行した顔料は、樹脂等を含有する顔料担体中へ分散させ、再び顔料の二次粒子をなるべく一次粒子にまで近づけて安定化させようとしても、安定な着色組成物を得ることは非常に困難である。
また、微細化処理を施した顔料と樹脂等を含有する顔料担体中へ分散させ形成されるカラーフィルタ用緑色着色組成物は、顔料を安定に高濃度で分散することが難しく、製造工程や製品そのものに対して種々の問題を引き起こすことが知られている。
例えば、微細な粒子からなる顔料を含む顔料組成物は往々にして高粘度を示し、製品の分散機からの取り出しや輸送が困難となるばかりではなく、悪い場合は保存中にゲル化を起こし、使用困難となることさえある。さらに、顔料組成物の展色物の表面に関しては光沢の低下、レベリング不良等の状態不良を生じる。また、異種の顔料を混合して使用する場合、凝集による色別れや、沈降等の現象により展色物に色むらや著しい着色力の低下が現れることがある。
そこで、一般的には分散状態を良好に保つために樹脂型分散剤が利用されている。樹脂型分散剤は、顔料に吸着する部位と、分散媒である溶剤と親和性の高い部位との構造を併せ持ち、この2つの機能の部位のバランスで性能が決まる。樹脂型分散剤は、被分散物である顔料の表面状態に合わせて種々のものが使用されているが、塩基性に偏った表面を有する顔料には、静電的吸着を有する酸性官能基を有する分散剤が使用されるのが一般的である。この場合、酸性官能基が顔料の吸着部位となる。酸性の官能基としてカルボキシル基を有する樹脂型分散剤は、例えば特許文献1、特許文献2等に記載されている。
しかし、一方で酸性官能基を有する分散剤は、酸性表面を有する顔料には有効でない場合が多かった。そこで、酸性表面を有する顔料には塩基性の分散剤が使用され、該塩基性分散剤の構造はブロック型構造や櫛形構造を有する構造制御されたものが多かった。ただし、ブロック型の場合は、その製造にたとえばリビングラジカル重合等の複雑な重合法(特許文献3参照)を使う必要があり、コストを押し上げる。また、櫛形の場合は、1級及び/又は2級アミノ基を持つポリアミン化合物へカルボキシル基やアクリロイル基等の官能基を有する櫛の歯となる部分をグラフト化させ、残った1級及び/又は2級アミンが顔料表面に吸着する官能基とさせる方法(特許文献4参照)があるが、1級及び/又は2級アミンは反応性の高い活性水素を有し好ましくない。
また、構造制御された分散剤を使用せず、酸性官能基を有する分散剤と、構造制御されていない塩基性樹脂とを、併用することで顔料の分散状態を良好に保つ方法も提案されている(特許文献5参照)。しかしながら、ここに記載の塩基性樹脂では、通常の塗料用途、オフセットインク用途、グラビアインク用途等の顔料粒子径の比較的大きい場合には十分に効果を発揮していたが、カラーフィルターインク用途等、より微細な顔料に対しては流動性、保存安定性が不十分であった。
カラーフィルタに関しては、前述のように高コントラスト化のみならず高明度化も要求されている。一般に高い明度を得るためには、顔料を顔料担体中に分散する際に一次粒子にまで近づけ分散体の透明度を上げて、分散体の分光スペクトルに高透過率を持たせることにより、高い明度を得ている。
しかし、カラーフィルタ基板の3原色(赤・青・緑;RGB)の一つであるグリーンは、主顔料として、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料(例えば、C.I.ピグメントグリーン36やC.I.ピグメントグリーン7)を用いることが一般的であるが、ハロゲン化銅フタロシアニンを用いうる限り、高コントラスト比と高明度を両立させることは困難であった。
これらの問題を解決するために、鮮明な色調と広い色表示領域を発揮し高い着色力を持つ色材として、現行のハロゲン化銅フタロシアニン顔料から中心金属を亜鉛に置換えた、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の使用が提案されている。(特許文献6、特許文献7)
特開昭61−61623号公報 特開平1−141968号公報 特表2002−534542号公報 特開平8−038875号公報 特開平5−9405号公報 特開平10−130547号公報 特開2001−141922号公報 しかしながら、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料は、中心金属である亜鉛が、その他ハロゲン化フタロシアニン顔料の中心金属と比較し、イオン化傾向が大きいため、化学的・物理的性質が異なる。例として顔料自体の溶剤への溶解性や、顔料表面の酸性度等が挙げられる。そのため、従来使用されてきた溶剤や、樹脂型分散剤を用いて分散をおこなっても分散性、流動性、保存安定性に優れた緑色着色組成物を得ることはできないという問題があった。
本発明は、分散性、流動性、及び保存安定性に優れた、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色顔料を用いたカラーフィルタ用着色組成物、並びにこれを用いたコントラスト比及び明度が高いカラーフィルタを提供することを目的とする。
前記課題は、
ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色顔料、
片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基とを反応してなる分散剤(A)、
3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)、
有機溶剤(C)、
活性エネルギー線硬化性単量体(D)、
活性エネルギー線重合開始剤(E)、及び、
バインダー樹脂(F)、
を含有してなるカラーフィルタ用緑色着色組成物によって解決される。
また、本発明は、3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)が水酸基を有することを特徴とする前記カラーフィルタ用緑色着色組成物に関する。
また、本発明は、有機溶剤(C)が、シクロヘキシルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、3−エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、及びエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートからなる群から選ばれる1種類以上の溶剤である前記カラーフィルタ用緑色着色組成物に関する。
また、活性エネルギー線重合開始剤(E)が、活性オキシムエステル系活性エネルギー線重合開始剤である前記カラーフィルタ用緑色着色組成物に関する。
活性エネルギー線重合開始剤(E)が、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム)、及び/又は、1,2−オクタジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]である前記カラーフィルタ用緑色着色組成物に関する。
さらに、前記カラーフィルタ用緑色着色組成物から形成される緑色フィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタに関する。
本発明により、分散性、流動性、及び保存安定性に優れた、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含むカラーフィルタ用緑色着色組成物と、並びに、それを用いた、コントラスト比、及び明度が高いカラーフィルタとを提供できる。
まず、本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物の各種構成成分について説明する。
《顔料》
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物は、少なくともハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を主顔料として使用することを特徴としている。代表的なハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を、カラーインデックス(C.I.)ナンバーで示すと、C.I.ピグメントグリーン58等の緑色顔料を挙げることができる。ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を主顔料として使用することによって、他の緑色顔料では得られなかった高い明度を得ることができる。
本発明に使用する顔料は、主顔料であるハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料だけでなく、色調整や補色目的で他の緑色顔料や黄色顔料も併用することができる。
併用することができる他の緑色顔料としては、C.I.ピグメントグリーン 7、10、36、及び37等を挙げることができる。この中でもC.I.ピグメントグリーン7及び/又は36と併用することで、色度領域を広げることが可能となり好ましいものである。
また、併用することができる黄色顔料としては、C.I.ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、及び214等を挙げることができる。
これらの中でもC.I.ピグメントイエロー 139、及び150、等を併用することが、色度領域を広げることができる点で好ましい。
特に好ましい顔料の比率としては、例えば、全顔料を基準として、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料が50〜100重量%、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料が0〜50重量%、黄色顔料が0〜50重量%である。より好ましくは全顔料を基準として、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料が50〜90重量%、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料が5〜45重量%、黄色顔料が5〜45重量%である。このような顔料の構成比率により色度領域を広げることができる。
ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を用いた本発明の緑色着色組成物は、ハロゲン化銅フタロシアニンを用いた緑色着色組成物と同じ色度になるようにガラス基板等に塗工して、塗膜の透過率を測定すると450nm付近より530nm付近において銅フタロシアニンを用いた着色組成物の塗膜より高い透過率を示す。特に透過率のピークにおいては約5%程高い透過率、約90%の値を示している。そのためカラー液晶表示装置において一般的に使用されているバックライトと組み合わせることでC.I.ピグメントグリーン36やC.I.ピグメントグリーン7等の銅フタロシアニン顔料を用いた着色組成物では得られなかった高い明度を得ることができる。
〔顔料の微細化〕
本発明の緑色着色組成物に使用する緑色顔料はソルトミリング処理を行い、微細化した物を使用することが好ましい。
ソルトミリング処理とは、顔料と水溶性無機塩と水溶性有機溶剤との混合物を、ニーダー、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル等の混練機を用いて、加熱しながら機械的に混練した後、水洗により水溶性無機塩と水溶性有機溶剤を除去する処理である。水溶性無機塩は、破砕助剤として働くものであり、ソルトミリング時に無機塩の硬度の高さを利用して顔料が破砕され、それにより活性面が生じて、結晶成長がおこると考えられている。従って、混練時は顔料の破砕と結晶成長が同時に起こり、混練条件により得られる顔料の一次粒子径が異なる。
加熱により結晶成長を促進するには、加熱温度が40〜150℃であることが好ましい。加熱温度が40℃未満の場合は、結晶成長が十分に起こらず、顔料粒子の形状が無定形に近くなるため好ましくない。一方、加熱温度が150℃を越える場合は、結晶成長が進みすぎ、顔料の一次粒子径が大きくなるため、カラーフィルタ用着色組成物の着色料としては好ましくない。また、ソルトミリング処理の混練時間は、ソルトミリング処理顔料の一次粒子の粒度分布とソルトミリング処理に要する費用のバランスの点から2〜24時間であることが好ましい。
顔料をソルトミリング処理する際の条件を最適化することにより、1次粒子径が非常に微細であり、また分布の幅がせまく、シャープな粒度分布をもつ、顔料を得ることができる。
本発明の緑色着色組成物に使用する緑色顔料のTEM(透過型電子顕微鏡)により求められる一次粒子径は5〜100nmの範囲であることが好ましい。20nmよりも小さくなると有機溶剤中への分散が困難になってしまう。また100nmよりも大きくなってしまうと、十分なコントラスト比を得ることができなくなってしまう。特に好ましい範囲は5〜20nmの範囲である。
またソルトミリング処理に用いる水溶性無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化バリウム、塩化カリウム、及び硫酸ナトリウム等を用いることができるが、価格の点から塩化ナトリウム(食塩)を用いるのが好ましい。水溶性無機塩は、処理効率と生産効率の両面から、顔料の全量を基準として、50〜2,000重量%用いることが好ましく、300〜1,000重量%用いることが最も好ましい。
また水溶性有機溶剤は、顔料及び水溶性無機塩を湿潤する働きをするものであり、水に溶解(混和)し、かつ用いる無機塩を実質的に溶解しないものであれば特に限定されない。ただし、ソルトミリング時に温度が上昇し、溶剤が、蒸発し易い状態になるため、安全性の点から、沸点120℃以上の高沸点溶剤が好ましい。例えば、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液状のポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及び液状のポリプロピレングリコール等が用いられる。水溶性有機溶剤は、顔料100重量部に対して、5〜1,000重量部用いることが好ましく、50〜500重量部用いることが最も好ましい。
ソルトミリング処理する際には、必要に応じて樹脂を添加してもよい。用いられる樹脂の種類は特に限定されず、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、天然樹脂で変性された合成樹脂等を用いることができる。用いられる樹脂は、室温で固体であり、水不溶性であることが好ましく、かつ上記有機溶剤に一部可溶であることがさらに好ましい。樹脂の使用量は、顔料100重量部に対して5〜200重量部の範囲であることが好ましい。
《分散剤(A)》
まず、分散剤(A)の原料となる片末端に水酸基を有するビニル系重合体について説明する。片末端に水酸基を有するビニル系重合体としては、下記一般式(1)で示される重合体が好ましい。
一般式(1):
Figure 0005117913
〔一般式(1)中、
2は、ビニル重合体の重合停止基であり、
2は、−OH、又はR28(OH)2であり、
28は、炭素原子数1〜18の3価の炭化水素基であり、
21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、
23及びR24は、いずれか一方が水素原子、他の一方が芳香族基、又は−C(=O)−X6−R25(但し、X6は、−O−若しくは−N(R26)−であり、
前記R25及びR26は、水素原子又は炭素原子数1〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基で置換基として芳香族基を有していることができるものであり、
4は、直接結合、−O−R27−又はS−R27−であり、
前記R27は、炭素数1〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基であり、
nは、2〜50である。〕
前記一般式(1)で示される重合体はエチレン性不飽和単量体を重合せしめたビニル系重合体である。
前記一般式(1)で示される重合体の繰り返し単位の部分、すなわち、{−〔C(R21)(R23)−C(R22)(R24)〕n−}は、相互に同一のものからなる(ホモポリマー)であっても、異なるものからなる(コポリマー)でもよい。前記一般式(1)で示される重合体の好ましい形態は、R21及びR22が、いずれか一方が水素原子、他の一方が水素原子又はメチル基であり、R23及びR24は、いずれか一方が水素原子、他の一方が−C(=O)−O−R29(R29は炭素原子数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基で置換基として芳香族基を有していることができるもの)であり、−X4−Z2が、−S−CH2CH2−OH、もしくは−S−CH2CH(OH)CH2−OH、の場合である。
前記一般式(1)中のY2、すなわち、ビニル重合体の重合停止基は、通常のエチレン性不飽和単量体の重合を通常の方法で実施した場合に導入される任意の公知重合停止基であり、当業者には自明である。具体的には、例えば、重合開始剤由来の基、連鎖移動剤由来の基、溶剤由来の基、又はエチレン性不飽和単量体由来の基であることができる。Y2がこれらのいずれの化学構造を有していても、本発明の分散剤は、重合停止基Y2の影響を受けずに、その効果を発揮することができる。
前記一般式(1)で示される重合体のうちZ2が−OHのものは、公知の方法で製造することができ、例えば、水酸基とチオール基とを有する化合物とエチレン性不飽和単量体とを混合して加熱することで得ることができる。
分子内に水酸基とチオール基とを有する化合物としては、例えば、
メルカプトメタノール、2−メルカプトエタノール、3−メルカプト−1−プロパノール、1−メルカプト−2−ブタノール、及び2−メルカプト−3−ブタノール等が挙げられる。
前記一般式(1)で示される重合体のうちZ2が−R28(OH)2のものは、公知の方法で製造することができ、例えば、水酸基2つとチオール基1つとを有する化合物とエチレン性不飽和単量体とを混合して加熱することで得ることができる。
分子内に水酸基2つとチオール基1つとを有する化合物としては、例えば、
1−メルカプト−1,1−メタンジオール、1−メルカプト−1,1−エタンジオール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール(チオグリセリン)、2−メルカプト−1,2−プロパンジオール、2−メルカプト−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メルカプト−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1−メルカプト−2,2−プロパンジオール、2−メルカプトエチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及び2−メルカプトエチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
好ましくは、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、1〜30重量部の水酸基とチオール基とを有する化合物を用い、塊状重合又は溶液重合を行う。反応温度は好ましくは40〜150℃、より好ましくは50〜110℃、反応時間は好ましくは3〜30時間、より好ましくは5〜20時間である。水酸基とチオール基を有する化合物が、1重量部未満では、分子量が大きくなり、分散体の年度が高くなり好ましくない場合がある。30重量部を超えると、分子量が小さくなり、立体反発効果が少なくなるため好ましくない場合がある。
チオール基はエチレン性不飽和単量体を重合するためのラジカル発生基となるため、該重合には必ずしも別の重合開始剤は必要ではないが、使用することもできる。該重合開始剤を使用する場合は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0.001〜5重量部が好ましい。重合開始剤としては、例えば、アゾ系化合物及び有機過酸化物を用いることができる。
アゾ系化合物の例としては、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリック酸)、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、及び2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]等が挙げられる。
有機過酸化物の例としては、
過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーベンゾエイト、クメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシビバレート、(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、及びジアセチルパーオキシド等が挙げられる。
これらの重合開始剤は、単独で、若しくは2種類以上組み合わせて用いることができる。
エチレン性不飽和単量体としては、アクリル単量体とアクリル単量体以外の単量体とが挙げられる。
アクリル単量体としては、例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、及びラウリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート類;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ9アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、及びアダマンチル(メタ)アクリレート等の脂環式アルキル(メタ)アクリレート類;
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、及び3−メチルオキセタニル(メタ)アクリレート等の複素環式置換基を有する(メタ)アクリレート類;
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、及びパラクミルフェノキシエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート等の芳香族置換基を有する(メタ)アクリレート類;
メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、及びエトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類;並びに、
(メタ)アクリルアミド(なお、「(メタ)アクリルアミド」と表記した場合には、アクリルアミド及び/又はメタクリルアミドを示すものとする。以下同じ。)、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、及びアクリロイルモルホリン等の(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
また、前記アクリル単量体以外の単量体としては、例えば、
スチレン、及びα−メチルスチレン等のスチレン類;
エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、及びイソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;並びに、
酢酸ビニル、及びプロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニル類等が挙げられる。アクリル単量体以外の前記単量体を、前記アクリル単量体と併用することもできる。
また、カルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体を単独で用いるか、もしくは前記単量体と併用することもできる。
カルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体としては、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、ε−カプラロラクトン付加アクリル酸、ε−カプラロラクトン付加メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、及びクロトン酸等から1種又は2種以上を選択することができる。
前記一般式(1)で示される重合体を製造する工程では、無溶剤又は場合によって溶剤を使用することができる。
溶剤としては、例えば、
酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、トルエン、キシレン、アセトン、ヘキサン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらの重合溶媒は、2種類以上混合して用いてもよい。
使用する溶剤量はエチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0〜300重量部が好ましく、更には0〜100重量部が好ましい。使用した溶媒は、反応終了後、蒸留等の操作により取り除くか、あるいはそのまま、分散剤の製品の一部として使用することもできる。
次に、片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基とを反応させる工程について説明する。
芳香族トリカルボン酸無水物としては、例えば、
ベンゼントリカルボン酸無水物(1,2,3−ベンゼントリカルボン酸無水物、トリメリット酸無水物(1,2,4−ベンゼントリカルボン酸無水物)等)、ナフタレントリカルボン酸無水物(1,2,4−ナフタレントリカルボン酸無水物、1,4,5−ナフタレントリカルボン酸無水物、2,3,6−ナフタレントリカルボン酸無水物、1,2,8−ナフタレントリカルボン酸無水物等)、3,4,4’−ベンゾフェノントリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルエーテルトリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルトリカルボン酸無水物、2,3,2’−ビフェニルトリカルボン酸無水物、3,4,4’−ビフェニルメタントリカルボン酸無水物、及び3,4,4’−ビフェニルスルホントリカルボン酸無水物等が挙げられる。
本発明で使用される芳香族トリカルボン酸無水物は、前記に例示した化合物に限らず、どのような構造をしていてもかまわない。これらは単独で用いても、併用してもかまわない。本発明に使用されるものは、分散性の観点から、トリメリット酸無水物が好ましい。
片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基のモル数を<H>、芳香族トリカルボン酸無水物のカルボン酸無水物基のモル数を<N>としたとき、反応比率は0.3≦<H>/<N>≦3が好ましく、更に好ましくは0.5≦<H>/<N>≦2の場合である。
片末端に水酸基を有するビニル系重合体と芳香族トリカルボン酸無水物との反応には触媒を用いてもかまわない。
触媒としては、例えば、3級アミン系化合物が使用でき、
トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、及び1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等が挙げられる。
片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基との反応は、無溶剤で行ってもよいし、適当な脱水有機溶媒を使用してもよい。反応に使用した溶媒は、反応終了後、蒸留等の操作により取り除くか、あるいはそのまま分散剤の製品の一部として使用することもできる。使用する溶剤は、特に限定はないが、前記一般式(1)で示される重合体を製造する工程で説明した溶剤を同じ様に用いることができる。
片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基との反応温度は、好ましくは50℃〜180℃、より好ましくは60℃〜160℃の範囲で行う。反応温度が50℃未満では反応速度が遅く、180℃を超えると反応して開環した酸無水物が、再度環状無水物を生成し、反応が終了しにくくなる場合がある。
《ビニル系樹脂(B)》
本発明のビニル系樹脂(B)は、3級アミノ基を有し、そのアミン価は本発明の緑色着色組成物の粘度、及び粘度安定性の観点から、好ましくは300〜400mgKOH/gである。さらに好ましいアミン価の範囲は310〜350mgKOH/gである。
さらに、好ましくは本発明のビニル系樹脂(B)は、水酸基価が20〜80mgKOH/gであることが好ましい。さらに好ましい水酸基価の範囲は30〜60mgKOH/gである。水酸基価が20〜80mgKOH/gであることにより、カラーフィルタとした場合の膜の耐熱性、耐溶剤、耐薬品が向上する。
本発明のビニル系樹脂(B)の数平均分子量は、500〜30,000が好ましい。500未満であっても、30,000を越えても顔料分散体の粘度、及び粘度安定性が悪くなる場合があるので好ましくない。
本発明のビニル系樹脂(B)は、3級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体と、好ましい態様では水酸基を有するエチレン性不飽和単量体と、必要に応じその他のエチレン性不飽和単量体とを重合せしめて得ることができる。
3級アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体としては、例えば、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、及びN,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のN,N−ジアルキルアミノ基含有(メタ)アクリレート類;並びに、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、及びN,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキルアミノ基含有(メタ)アクリルアミド類が挙げられる。
これらのうち、分散性の観点から、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
水酸基を有するエチレン性不飽和単量体としては、例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2(又は3)−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2(又は3又は4)−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及びシクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;
エチル−α−ヒドロキシメチルアクリレート等のアルキル−α−ヒドロキシアルキルアクリレート類;
N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、及びN−(2−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミド等のN−(ヒドロキシアルキル)(メタ)アクリルアミド類;
2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、2−(又は3−)ヒドロキシプロピルビニルエーテル、及び2−(又は3−又は4−)ヒドロキシブチルビニルエーテル等のヒドロキシアルキルビニルエーテル類;並びに、
2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、2−(又は3−)ヒドロキシプロピルアリルエーテル、及び2−(又は3−又は4−)ヒドロキシブチルアリルエーテル等のヒドロキシアルキルアリルエーテル類等が挙げられる。
また、グリセロールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基を2つ有する単量体も挙げられる。
その他のエチレン性不飽和単量体としては、例えば、前記一般式(1)で示される重合体を製造する工程で説明したアクリル単量体とアクリル単量体以外の単量体とが挙げられ、任意に使用することができる。
重合開始剤としては、例えば、前記一般式(1)で示される重合体を製造する工程で説明したアゾ系化合物及び有機過酸化物を用いることができる。該重合開始剤を使用する場合は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0.01〜20重量部が好ましい。
前記一般式(1)で示される重合体を製造する工程と同様に、無溶剤又は場合によって溶剤を使用することができる。
溶剤としては、例えば、
酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ヘキサン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メトキシプロピルアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等が用いられるが、特にこれらに限定されるものではなく、用途、コスト等から任意に選択することができる。重合溶媒は、2種類以上混合して用いてもよい。
使用する溶剤量は、エチレン性不飽和単量体100重量部に対して、0〜300重量部が好ましく、更には0〜100重量部が好ましい。使用した溶剤は、反応終了後、蒸留等の操作により取り除くか、あるいはそのまま、分散剤の製品の一部として使用することもできる。
《配合比率》
本発明の顔料組成物において、顔料と、分散剤(A)と、ビニル系樹脂(B)との配合比率は、顔料100重量部に対して、分散剤(A)が5〜100重量部、ビニル系樹脂(B)が1〜20重量部、であることが好ましく、更には、顔料100重量部に対して、分散剤(A)が10〜50重量部、ビニル系樹脂(B)が2〜10重量部であることが好ましい。
《有機溶剤(C)》
本発明の緑色着色組成物には、顔料を充分に顔料以外の構成成分に分散させ、ガラス基板等の基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために有機溶剤を含有させる。
有機溶剤(C)としては、溶解度パラメータ(SP値)が8.0〜10.0(cal/cm31/2であり、かつ760mmHgにおける沸点が140〜200℃であるものを用いることが好ましい。
有機溶剤(C)は、
シクロヘキシルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、3−エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、及びエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートから選ばれる1種類以上の溶剤が好ましい。
なお、シクロヘキシルアセテートは、シクロヘキサノールアセテートとも言う。
上記のうちプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、3−エトキシプロピオン酸エチルが特に好ましい。
溶解性パラメータ(SP値)が8.0(cal/cm31/2よりも小さいと、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の分散が悪くなり、10.0(cal/cm31/2よりも大きくなるとハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料が有機溶剤中に溶解してしまい明度、コントラスト比の低下が生じてしまう。
また、沸点が140℃よりも小さいと、膜厚ムラ、スジムラが発生してしまい好ましくなく、沸点が200℃よりも大きくなってしまうとタック性が残存してしまい好ましくない。
溶剤の添加量は、顔料の全量を基準にして、800〜4,000重量%の量で用いることができる。
また前述の様にハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を分散する際に用いる有機溶剤(C)は上記特定のものを主として使用することが好ましいが、着色組成物をフィルタセグメントとして形成することを容易にするために、補助溶剤として下記の有機溶剤を添加することが出来る。
1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3-メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、及び二塩基酸エステル等が用いられる。
本発明における好ましい緑色着色組成物を得るためには、全有機溶剤中において有機溶剤(C)が70重量%以上であることが好ましい。また、より好ましくはその合計が80重量%。特に好ましくは合計が85重量%以上である。有機溶剤(C)以外の補助溶剤が多量に添加されると、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料分散体の安定性と、本着色組成物を塗布した塗膜の塗工性に悪影響を与え好ましくない。
《活性エネルギー線硬化性単量体(D)》
活性エネルギー線照射により硬化して透明樹脂を生成する単量体、及びオリゴマーとしては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、及びトリシクロデカニル(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート類;
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の二官能(メタ)アクリレート類;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等のた三官能以上の多官能(メタ)アクリレート;
1, 6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、及びフェノールノボラック樹脂等のエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物であるエポキシ(メタ)アクリレート;
ポリエステル、ポリウレタン、イソシアヌレート、メチロール化メラミン等を変性した各種(メタ)アクリル酸エステル類;並びに
(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等の(メタ)アクリレート以外の単量体が挙げられ、これらを単独で又は2種類以上混合して用いることができるが、必ずしもこれらに限定されない。
《活性エネルギー線重合開始剤(E)》
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化したり、フォトリソグラフ法によりフィルタセグメントを形成する場合は、活性エネルギー線硬化性開始剤等が添加される。活性エネルギー線硬化性開始剤を使用する際の配合量は、顔料の全量を基準として、5〜200重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜150重量%であることがより好ましい。
活性エネルギー線硬化性開始剤としては、
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のアセトフェノン系活性エネルギー線硬化性開始剤;
ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、及びベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系活性エネルギー線硬化性開始剤;
ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、及び4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系活性エネルギー線硬化性開始剤;
チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、及び2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系活性エネルギー線硬化性開始剤;
2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、及び2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系活性エネルギー線硬化性開始剤;
ボレート系活性エネルギー線硬化性開始剤; カルバゾール系活性エネルギー線硬化性開始剤; イミダゾール系活性エネルギー線硬化性開始剤;並びに、オキシムエステル系活性エネルギー線硬化性開始剤等が用いられる。
上記のうち、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム)、及び/又は、1,2−オクタジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]等のオキシムエステル系の活性エネルギー線硬化性開始剤が最も好ましい。
オキシムエステル系活性エネルギー線硬化性開始剤は紫外線を吸収することによってオキシムのN−O結合の解裂がおこり、イミニルラジカルとベンゾイロキシラジカルを生成する。これらのラジカルは更に分解することにより活性の高いラジカルを生成するため、少ない露光量でカラーフィルタを作製することができ、カラーフィルタの製造時間を短縮することが出来る。その中でも、上記二種類が、効率がよい。
上記活性エネルギー線硬化性開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、
α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、及び4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
増感剤を使用する際の配合量は、着色組成物中に含まれる活性エネルギー線硬化性開始剤を基準として、3〜60重量%であることが好ましく、光硬化性、現像性の観点から5〜50重量%であることがより好ましい。
《バインダー樹脂(F)》
上記説明した(A)〜(E)の構成成分とは別に、本発明の緑色着色組成物には、バインダー樹脂(F)を含む。バインダー樹脂(F)としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びエネルギー線硬化樹脂が好ましく、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において分光透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂であることが好ましい。
バインダー樹脂は、顔料の全重量を基準として、30〜500重量%の量で用いることができる。30重量%未満では、成膜性及び諸耐性が不十分となり、500重量%より多いと顔料濃度が低く、色特性を発現できない。
熱可塑性樹脂としては、例えば、
ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル系樹脂(分散剤(A)、ビニル系樹脂(B)を含まない)、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン(HDPE、LDPE)、ポリブタジエン、及びポリイミド樹脂等が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、
エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、及びフェノール樹脂等が挙げられる。
本発明のカラーフィルタ用緑色着色組成物をアルカリ現像型着色レジストの形態で用いる場合は、バインダー樹脂(F)として(メタ)アクリル酸等の酸性基含有エチレン性不飽和単量体を共重合したアルカリ可溶性ビニル系樹脂(f1)を使用することが好ましい。
ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を好ましく分散させるためには、アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量(Mw)は10,000〜100,000の範囲が好ましく、より好ましくは30,000〜80,000の範囲である。また数平均分子量(Mn)は5,000〜50,000の範囲が好ましく、Mw/Mnの値は10以下であることが好ましい。
また、バインダー樹脂(F)としては、エチレン性不飽和活性二重結合を有するエネルギー線硬化性樹脂(f2)を使用することもできる。該樹脂(f2)の製造法としてはとしては、樹脂(f2)の前駆体として、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子を用意し、イソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂を得る方法や、また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化する方法等がある。
バインダー樹脂(F)の中でアルカリ可溶性能とエネルギー線硬化性能とを併せもつものは、樹脂(f1)と樹脂(f2)の両方の性能を有するものとして使用できる。
《その他添加剤》
本発明の顔料分散対には、その他添加剤として、活性エネルギー線重合開始剤、連鎖移動剤、可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤消泡剤、粘度調整剤、ワックス、界面活性剤、レべリング剤等を加えることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。
また、比較のため使用した市販の分散剤は、分散剤溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、不揮発分が25重量%になるように溶剤を添加した。(希釈溶剤は、市販の分散剤に使用されている溶剤を用いた。)
実施例に先立ち、芳香族カルボキシル基を有する分散剤(A)の分散剤、3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)、樹脂(F)の製造例について説明する。
〈芳香族カルボキシル基を有する分散剤(A)の分散剤の製造例1〉
ガス導入管、コンデンサー、攪拌翼、及び温度計を備え付けた反応槽に、メチルメタクリレート80部、エチルアクリレート120部、及びメトキシプロピルアセテート40部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を80℃に加熱して、3‐メルカプト‐1,2‐プロパンジオール4.4部を添加した後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2部を20回に分けて30分ごとに加え、80℃のまま12時間反応し、固形分測定により95%が反応したことを確認した。次に、トリメリット酸無水物12部、メトキシプロピルアセテート190部、及び、触媒として、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン0.40部を追加し、120℃で2時間、80℃で5時間反応させ、90%以上の酸無水物がハーフエステル化していることを滴定で確認した。樹脂溶液2gをサンプリングし、180℃20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、不揮発分が25重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加し、固形分当たりの酸価44mgKOH/g、数平均分子量5200である芳香族カルボキシル基を有する分散剤(A−1)を得た。
〈芳香族カルボキシル基を有する分散剤(A)の分散剤の製造例2〉
ガス導入管、コンデンサー、攪拌翼、及び温度計を備え付けた反応槽に、メチルメタクリレート160部、エチルアクリレート40部、及びメトキシプロピルアセテート40部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を80℃に加熱して、3‐メルカプト‐1,2‐プロパンジオール2.2部を添加した後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2部を20回に分けて30分ごとに加え、80℃のまま12時間反応し、固形分測定により95%が反応したことを確認した。次に、トリメリット酸無水物12部、メトキシプロピルアセテート190部、及び、触媒として、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン0.40部を追加し、120℃で2時間、80℃で5時間反応させ、90%以上の酸無水物がハーフエステル化していることを滴定で確認した。樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、不揮発分が25重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加し、固形分当たりの酸価23mgKOH/g、数平均分子量11000である芳香族カルボキシル基を有する分散剤(A−2)溶液を得た。
〈3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)の製造例3〉
ガス導入管、コンデンサー、攪拌翼、及び温度計を備え付けた反応槽に、メトキシプロピルアセテート133部を仕込み、窒素置換しながら100℃に昇温した。滴下槽にN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート180部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20部、メトキシプロピルアセテート61部、及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を6部仕込み、均一になるまで攪拌した後、反応槽へ2時間かけて滴下し、その後同温度で3時間反応を継続し、3級アミノ基を有するビニル系樹脂の溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が25重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加して、固形分当たりのアミン価が315mgKOH/g、数平均分子量3000の3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B−1)溶液を得た。
〈バインダー樹脂(F)の製造例4〉
反応容器にプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメタクリル酸12.3部、メタクリル酸ベンジル49.2部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亞合成社製「アロニックスM−110」)24.2部、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート14.3部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1.0部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、アクリル樹脂の溶液を得た。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約30000であった。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が25重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加してアクリル樹脂(F−1)溶液を調製した。
[カラーフィルタ用緑色着色組成物(顔料分散体)の調製]
(緑色顔料分散体1)
緑色顔料(C.I.ピグメントグリーン 58)12.0部、製造例4で合成したバインダー樹脂(F−1)溶液22.4部、有機溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)56.0部、製造例1で合成した分散剤(A−1)溶液7.68部、及び製造例3で合成した3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B−1)溶液1.92部の混合物を均一に撹拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で5時間分散した後、5
.0μmのフィルタで濾過し緑色顔料分散体1を作製した。
以下、表1に示す材料を用い、分散剤(A)と3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)の合計量が同じになるようにして、緑色顔料分散体1と同様に攪拌・分散を行い、緑色顔料分散体2〜7を得た。
また、分散剤(A)と3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)の合計量と同じ量使用して、表1に示す市販の分散剤を用いて、緑色顔料分散体1と同様に攪拌・分散を行い、緑色顔料分散体8〜157を得た。
分散剤(A)と3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)の重量配合比は、表3に示す。
Figure 0005117913
表1中の略称は以下の通りである。
・緑色顔料 PG58:C.I.Pigment Green 58 ハロゲン化亜鉛 フタロシアニン緑色顔料
・緑色顔料 PG36:C.I.Pigment Green 36 ハロゲン化銅フ タロシアニン緑色顔料
・分散剤(A) A−1〜A−2:製造例1〜2で製造した分散剤(A)溶液
・ビニル樹脂(B) B−1:製造例3で製造した3級アミノ基を有するビニル系樹脂 (B)溶液(不揮発分25重量%)
・市販の分散剤 BYK161、162、163、170、2000、及び2001:ビックケミー・ジャパン製分散剤 Disperbyk161、162、170、2000、及び2001 溶液(不揮発分25重量%)
・市販の分散剤 SP32500、及びSP76500:日本ルーブリゾ−ル製分散剤 :Solsperse32500、及びSolsperse76500 溶液(不揮発 分25重量%)
・溶剤 PGMAC:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
・溶剤 EEP:エトキシプロピオン酸エチル
(カラーフィルタ用緑色着色組成物1)
下記の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1.0μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型緑色のカラーフィルタ用緑色着色組成物1を得た。
・緑色顔料分散体1 40.0部
・バインダー樹脂(F−1)溶液(不揮発分25重量%) 25.0部
・活性エネルギー線硬化性単量体(東亜合成社製「M402」) 1.5部
・活性エネルギー線重合開始剤(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製IRGACURE OXE 02) 0.2部
・増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.1部
・有機溶剤 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 33.2部
(カラーフィルタ用緑色着色組成物2〜15)
以下、表2に示す緑色顔料分散体と活性エネルギー線重合開始剤を用いた以外はカラーフィルタ用緑色着色組成物1と材料・配合比を同一にして、カラーフィルタ用緑色着色組成物2〜16を得た。
尚、それぞれの実施例および比較例における各材料の配合比とそれぞれの顔料100重量部に対する重量部を表3に示す。
Figure 0005117913
表2中の略称は、以下の通りである。
・活性エネルギー線重合開始剤(E) OXE01:チバ・ジャパン製ラジカル系光重 合開始剤IRGACURE OXE01 1,2−オクタジオン,1−[4−(フェニ ルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]
・活性エネルギー線重合開始剤(E) OXE02:チバ・ジャパン製ラジカル系光重 合開始剤IRGACURE OXE02 エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メ チルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(0−アセチルオキシム )
Figure 0005117913
〈粘度特性の測定〉
カラーフィルタ用緑色着色組成物の粘度は、E型粘度計(東機産業社製「ELD型粘度計」)を用いて回転数20rpmにおける粘度を測定した。さらに回転数が6rpmと60rpmにおける粘度の比(チキソインデックスと呼び、値が大きいほどチキソトロピックス性が高い)を求め、チキソトロピック性の評価を行った。
〈粘度安定性の測定〉
感光性着色組成物を調製した翌日の初期粘度と、40℃で1週間、経時促進させた経時粘度をE型粘度計(東機産業社製「ELD型粘度計」)を用いて、25℃において回転数20rpmという条件で測定した。この初期粘度から経時粘度への増粘率を下記の式で算出した。
[増粘率]=[経時粘度] /[初期粘度]×100
(カラーフィルタの作製)
カラーフィルタ用緑色着色組成物1〜16についてスピンコーターを用いて、10cm×10cmのガラス基板に、CIE表色系のおける色度yが0.6となるように塗布基板を作製、塗布後80℃で30分、熱風オーブンで乾燥し、各カラーフィルタを得た。
こうして得た各カラーフィルタを用いて、明度、コントラスト比、露光感度について以下の通り測定した。
〈コントラスト比の測定〉
コントラスト比の測定法について、下記図1を用いて説明する。
液晶ディスプレー用バックライト・ユニット(7)から出た光は、偏光板(6)を通過して偏光され、ガラス基板(5)上に塗布されたカラーフィルタ用緑色着色組成物の乾燥塗膜(4)を通過し、偏光板(3)に到達する。偏光板(6)と偏光板(3)の偏光面が平行であれば、光は偏光板(3)を透過するが、偏光面が直行している場合には光は偏光板(3)により遮断される。しかし、偏光板(6)によって偏光された光がカラーフィルタ用緑色着色組成物の乾燥塗膜(4)を通過するときに、顔料粒子による散乱等が起こり、偏光面の一部にずれを生じると、偏光板が平行のときは偏光板(3)を透過する光量が減り、偏向板が直行のときは偏光板(3)を一部光が透過する。この透過光を偏光板上の輝度として測定し、偏光板が平行のときの輝度と、直行のときの輝度との比(コントラスト比)を算出した。
(コントラスト比)=(平行のときの輝度)/(直行のときの輝度)
従って、カラーフィルタ用緑色着色組成物の乾燥塗膜(4)の顔料により散乱が起こると、平行のときの輝度が低下し、かつ直行のときの輝度が増加するため、コントラスト比が低くなる。
なお、輝度計(1)としては色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」)、偏光板としては偏光板(日東電工社製「NPF−G1220DUN」)を用いた。なお、測定に際しては、不要光を遮断するために、測定部分に1cm角の孔を開けた黒色のマスク(2)を当てた。
〈露光感度の測定〉
パターン巾25μm(透明部分の実幅が25μm)の露光マスクを用いて露光、現像、残渣除去を行って、寸法測定機能付きの光学顕微鏡による監察により、得られた画像の線幅が25μmとなる露光量(mJ/cm2)を測定した。すなわち、露光量の少ないカラーフィルタ用緑色着色組成物は低露光量で画像形成が可能であるため高感度であることを示す。
〈明度の測定〉
明度は顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて行った。
以上の測定結果を、表4に示す。
Figure 0005117913
ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色顔料と、片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基とを反応してなる分散剤(A)、3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)、有機溶剤(C)、活性エネルギー線硬化性単量体(D)、活性エネルギー線重合開始剤(E)、及びバインダー樹脂(F)を含有してなるカラーフィルタ用緑色着色組成物である実施例1〜5は、評価したいずれの特性においても良好な結果を得た。
比較例1は、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料をハロゲン化銅フタロシアニンに置換したため、明度が約54と実施例に比べ低い結果となった。
カラーフィルタ用緑色着色組成物の塗工性の観点から、粘度は30以下、増粘率は85%〜115%、チキソインデックスが0.8〜1.2の値に収まることが望ましいが、比較例3〜10では、分散剤(A)と3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)のいずれか一方しか含んでいないか、もしくは、両方含んでいないため、粘度が100を超え、増粘率は200%近辺のものが多く、チキソインデックスは2.0を超えてしまい、目的とする均一な膜厚のカラーフィルタを得ることは出来なかった。また、比較例2及び11は粘度特性(粘度、チキソインデックス、増粘率)に問題なかったが、コントラストが約1000〜2500と実施例に比べ良好でなかった。
コントラスト比を測定するための測定装置の概念図である。
符号の説明
1 輝度計
2 マスク
3 偏光板
4 着色組成物乾燥塗膜
5 ガラス基板
6 偏光板
7 バックライト・ユニット

Claims (3)

  1. ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色顔料、
    片末端に水酸基を有するビニル系重合体の水酸基と芳香族トリカルボン酸無水物の酸無水物基とを反応してなる分散剤(A)、
    3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)、
    有機溶剤(C)、
    活性エネルギー線硬化性単量体(D)、
    活性エネルギー線重合開始剤(E)、及び、
    バインダー樹脂(F)、
    を含有してなるカラーフィルタ用緑色着色組成物。
  2. 3級アミノ基を有するビニル系樹脂(B)が、水酸基を有することを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用緑色着色組成物。
  3. 請求項1または2記載のカラーフィルタ用緑色着色組成物から形成される緑色フィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。

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