JP5117122B2 - 格納式アシストグリップ - Google Patents

格納式アシストグリップ Download PDF

Info

Publication number
JP5117122B2
JP5117122B2 JP2007161424A JP2007161424A JP5117122B2 JP 5117122 B2 JP5117122 B2 JP 5117122B2 JP 2007161424 A JP2007161424 A JP 2007161424A JP 2007161424 A JP2007161424 A JP 2007161424A JP 5117122 B2 JP5117122 B2 JP 5117122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
contact
assist grip
arm
lead frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007161424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009001060A (ja
Inventor
達彦 中村
建一 神尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2007161424A priority Critical patent/JP5117122B2/ja
Publication of JP2009001060A publication Critical patent/JP2009001060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5117122B2 publication Critical patent/JP5117122B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Description

本発明は、自動車等の車室内において乗員が姿勢を保持するために使用する格納式アシストグリップに関する。
従来、自動車等の車室内には、車体が揺れた際に乗員の姿勢を保持するためのアシストグリップが設置されている。
前記アシストグリップは、通常車室内のルーサイドフレール付近に設置されていて、手で握りやすいように、グリップ本体が樹脂等により略コ字形に形成されている。
また不使用時に車室内へ突出していると体裁が悪い等の問題があることから、例えば特許文献1で、不使用時には不使用位置に格納されるようにしたアシストグリップが提案されている。
特開2000−158993号公報。
前記特許文献1に記載のアシストグリップは、略コ字形に形成されたグリップ本体の開放端部側が車体側に起伏自在に軸支されていて、グリップ本体に隣接し、かつ取り付け面とほぼ面一に設けられた遮蔽体は、下部の回転中心を支点に遮蔽位置及び離間位置に回動自在となっており、付勢手段により離間位置から遮蔽位置に向って付勢されている。
そして、前記特許文献1のように構成されたアシストグリップは、不使用時には、付勢手段によりアシストグリップの把握部が内装体に形成された空間部に格納された状態にあり、これによって車室内へグリップ本体が突出しないようにすることができるので、外観が良好で、高級感のあるアシストグリップを得ることができるという効果を有している。
一方、アシストグリップを使用する際には、手で遮蔽体を押動して離間位置まで後退させ、この状態で空間部に手を差し込んでグリップ本体の把持部を握り、使用位置までグリップ本体を引き出して使用するため、操作性よく引き出すことができる等の効果を有する。
また、グリップ本体は付勢手段により不使用位置方向へ付勢されていて、グリップ本体から手を離すと自動的に不使用位置へ格納されるため、その都度格納する操作が不要になるという効果もある。
しかしながら、前記特許文献1に記載のアシストグリップでは、不使用時でもグリップ本体のほぼ全体が車室側へ露出していて、グリップ本体を格納する空間部の輪郭や、空間部に格納されたグリップ本体の輪郭、遮蔽体の輪郭等が複雑に重なりながら分割線として車室内に表出されるため、意匠的な外観が損なわれることがある。
特にアシストグリップが設けられる天井付近は、乗員の頭部に近いことから乗員が視認しやすい場所であり、この部分に多くの分割線が入り組んだ構造物があると、車室内全体の高級感が損なわれることになる。
また前記特許文献1に記載のアシストグリップでは、夜間等で車室内が暗くなると当該アシストグリップの存在位置が不明瞭になるため、操作しづらくなるという問題もある。
そこで、本発明は、操作性を向上させることができるとともに、外観の意匠性を向上させることのできる格納式アシストグリップを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、使用時に車室内に突出するとともに格納時に格納位置に後退格納されるグリップ本体部を備えた格納式アシストグリップであって、前記グリップ本体部は、使用時に乗員が把持する把持部と、車体側に回動可能に支承された基体部と、先端に前記把持部が設けられ、前記基体部の先端から車室内側に延設されるとともに、前記基体部側から車室内側に向かって屈曲形成されているアーム部と、を備えており、前記グリップ本体部に、光源からの光を外部に照射する照明装置が設けられており、前記基体部が、前記車体に対し回動可能に軸支され、かつ第1付勢手段により格納位置方向に付勢されたグリップ取り付け部材に固着されているとともに、前記アーム部が、前記グリップ取り付け部材の回動中心を中心とする略円弧状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の格納式アシストグリップにおいて、前記車体を覆う内装材にグリップ孔を開口し、前記グリップ孔より前記アーム部を出入り可能に構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の格納式アシストグリップにおいて、前記アーム部と前記把持部とが別体に形成されており、当該アーム部の先端に前記把持部が回動可能に枢着されているとともに、前記把持部が第2付勢手段により前記アーム部に対して上方へ付勢されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の格納式アシストグリップにおいて、前記照明装置が前記把持部に設けられ、前記把持部には、第1の接点部を有し、前記照明装置に接続される第1のリードフレームが配置されるとともに、前記アーム部には、前記第1の接点部と当接可能な第2の接点部を有し、当該第1の接点部と第2の接点部とが互いに当接することで前記第1のリードフレームに電気的に接続される第2のリードフレームが配置されており、前記第1のリードフレームおよび第2のリードフレームは、前記第1の接点部および第2の接点部が前記アーム部および把持部の互いに対向する端面の上部から露出するように配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の格納式アシストグリップにおいて、前記把持部には、格納位置に格納されている前記グリップ本体部を車室側に引き出す際に指等を引っ掛ける指掛け穴が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の格納式アシストグリップにおいて、前記基体部の一部に、前記グリップ本体部の前記車室内側への突出量を規制するストッパが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、基体部を車体側に回動可能に支承させるとともに、基体部側から車室内側に向かって屈曲形成したアーム部を基体部の先端から車室内側に延設させ、当該アーム部の先端に把持部を設けることで、グリップ本体部が形成されているため、グリップ本体部が格納位置に格納されている状態では、把持部のみを車室側へ突出しない状態で表出させるとともに、基体部およびアーム部を内装材により覆うように構成することができる。その結果、車室内を覆う内装材に複雑な分割線等が表出してしまうのを抑制することができ、以て、意匠的な外観の向上を図ることができると同時に高級感が得られるようになる。
また、アシストグリップと内装材とが一体となったシンプルな造形美が得られるため、乗員の頭部付近にアシストグリップが設置されていても目障りとなることも少ない。
さらに、グリップ本体部に、光源からの光を外部に照射する照明装置を設けることで、車室内が暗くなっても当該グリップ本体部の存在位置を明確に表示することができるようになるため、夜間等におけるアシストグリップの操作性を向上させることができる。
また、より簡単な構造でグリップ本体部の格納位置への格納動作を行うことが可能となるため、少ない部品点数でアシストグリップを構成することができ、格納式アシストグリップを安価に得ることができる。さらに、より簡単な構造とすることで、格納式アシストグリップの小型化を図ることが可能となるため、車室内の天井付近のように設置スペースが少ない場所にも容易に設置することができる。
また、アシストグリップを天井に近接して設置する必要がある車両に対しても、格納式アシストグリップを設置することができるようになる。
請求項2に記載の発明によれば、グリップ本体部が格納位置に格納されている状態で、アーム部がグリップ孔より車室側に侵入し、表出してしまわないようにすることができるため、車室内を覆う内装材に複雑な分割線等が表出してしまうのを抑制することができ、以て、意匠的な外観の向上を図ることができると同時に高級感が得られるようになる。
請求項3に記載の発明によれば、アシストグリップを天井に近接して設置する必要がある車両に対しても、全格納タイプのアシストグリップが設置可能になる上、天井に邪魔されることなく把持部を握ることができるようになるため、アシストグリップを天井付近に設置した場合に使い勝手が低下してしまうのを抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、グリップ本体部が格納されている状態および車室内に突出した状態では、第1のリードフレームの第1の接点部と第2のリードフレームの第2の接点部とを互いに当接させることができ、使用時に把持部に負荷が作用した状態では、第1の接点部と第2の接点部とを離間させるようにすることができる。その結果、乗員がアシストグリップを把持するまではグリップ本体部の照明装置を点灯させることができるため、当該グリップ本体部の存在位置を明確に表示させてアシストグリップの操作性を向上させるとともに、乗員がアシストグリップを把持している際にはグリップ本体部の照明装置を消灯させることができるため、アシストグリップ使用時にグリップ本体部が発光することによって乗員が感じるうっとうしさを解消することができる。
請求項5に記載の発明によれば、格納位置に格納されたグリップ本体部を容易に車室側に引き出して使用することができる。
請求項6に記載の発明によれば、把持部に負荷が作用すると、支持部材のストッパがベースブラケットに当接して、グリップ本体部の車室内側への突出量が規制されると同時に、グリップ本体部に加わる乗員の体重(負荷)をストッパを介してベースブラケットが支持するため、楽な姿勢で把持部を握ったり、把持部に体重を預けて姿勢を安定化したりすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる格納式アシストグリップの格納状態の断面図、図2は、格納式アシストグリップの使用状態の断面図、図3は、格納式アシストグリップの分解斜視図、図4は、把持部への照明装置の取り付け方法を示す斜視図、図5は、接点部が設けられた把持部を示す拡大斜視図、図6は、照明装置の接続状態を示す断面図、図7は、格納式アシストグリップの使用時の作用説明図、図8及び図9は、グリップ本体部を構成する把持部の第1、第2変形例を示す斜視図である。
図1及び図2は、自動車等の車室内の例えば助手席や後部席用に設置された格納式アシストグリップを示すものである。
本実施形態では、車室内の上部両側には、ルーフサイドレール1が設けられており、このルーフサイドレール1の内面には、車室内側へ向けてブラケット1aが突設されている。そして、ブラケット1aの先端に、ベースブラケット2の両端側が固着具10により固着されている。
ベースブラケット2は、図3に示すように、金属板をプレス成形することにより形成されていて、上部2aと下部2b間に設けられた段差2cにより上部2aが車室内側へ一段突出した形状となっており、下部2bの両端部をルーフサイドレール1側へほぼクランク状に折り曲げることにより取り付け部2dが形成されている。そして、この取り付け部2dが固着具10によりブラケット1aの先端部に固着されている。
ベースブラケット2の下部2bには、幅方向に長い長方形状の角孔2eが開口されていて、この角孔2eより後述するグリップ本体部3が車室側へ出没自在となっている。
ベースブラケット2の上部2a両側には、軸受け部2fがルーフサイドレール1側へ折り曲げ形成されており、これら軸受け部2fには、軸孔2gが穿設されている。そして、軸孔2gに挿通される軸杆4によりグリップ取り付け部材5の上部が回動可能に支承されている。
グリップ取り付け部材5は、図3に示すように、金属板をほぼ正方形にプレス成形したもので、その上部両側には、ベースブラケット2の上部2aに折り曲げ形成された左右軸受け部2fの間隔より僅かに狭い間隔で、軸受け部5aが折り曲げ形成されている。
そして、これら軸受け部5aに穿設された軸孔5bとベースブラケット2の軸受け部2fに穿設された軸孔2gに軸杆4を挿通することで、ベースブラケット2に対しグリップ取り付け部材5が軸杆4を中心に、図1に示す格納位置Aから図2に示す車室側の使用位置Bの範囲で回動できるように支承されている。
軸杆4には、一端がベースブラケット2の軸受け部2fに穿設された小孔2hに、他端がグリップ取り付け部材5の軸受け部5aに穿設された小孔5fに、それぞれ係止されたつる巻きばね(第1付勢手段)7が嵌装されていて、このつる巻きばね7によりグリップ取り付け部材5が格納位置A方向に付勢されている。また、軸杆4の頭部4aと反対側の端部には、スナップリングのような係止リング4bが係止されており、軸杆4が軸孔2g,5bより抜け外れないようにしている。
グリップ取り付け部材5のほぼ中央には、グリップ取り付け部材5を打ち抜くことにより、係止舌片5cが下向きに形成されており、グリップ取り付け部材5のほぼ中間部両側には、係止舌片5cを挟んで対向する位置に、取り付け孔5dが複数個穿設されている。
そしてこれら取り付け孔5dに、グリップ本体部3を構成する支持部材3aの両端部が固着具9により固着されている。
また、グリップ取り付け部材5の取り付け孔5dの内側には、ハーネス16を挿通させる挿通孔5gが2個穿設されている。
グリップ本体部3は、支持部材3aと把持部3bとに2分割された構成となっている。支持部材3aは、図3に示すように、長方形状の板状に形成された基体部3cと、基体部3cの両端側前面に略円弧状に屈曲され車室側に向かって延設する一対のアーム部3dと、を備えており、全体が樹脂により一体成形されている。なお、一対のアーム部3dを、く字状に屈曲形成させることも可能である。
さらに、本実施形態では、基体部3cが、グリップ本体部3の車室側への突出量を規制するストッパを兼ねている。また、アーム部3dおよび把持部3bは、側面視で、グリップ取り付け部材5の回動中心である軸杆4を中心とする円弧状となるように湾曲形成されている。
各アーム部3dの先端面には半円状の凹部3eが形成されていて、これら凹部3e内に軸受け部3fが一体形成されており、これら軸受け部3fに形成された軸孔3gに、把持部3bの両端部がピン6により枢着されている。
また、各アーム部3dには、図6に示すように、一端部に接点部(第2の接点部)13aを有するとともに、他端部に、ハーネス16のソケット16aに接続される端子部を有する板状のリードフレーム(第2のリードフレーム)13がインサート成形されている。
本実施形態では、リードフレーム13は、一端部をL字状に屈曲させた接点部13aが、アーム部3dの端面30dの上部から露出するように配置した状態でインサート成形されている。
なお、ハーネス16は、一端がソケット16aを介してリードフレーム13の端子部に接続されるとともに、他端がリモコンスイッチ、ドアスイッチ、ポジションランプスイッチ、あるいは加速度センサ等の適宜の制御部(図示せず)に電気的に接続されている。
グリップ本体部3の把持部3bは、図3に示すように、樹脂により略コ字形に成形されており、把持しやすいように角部が面取りされている。また、把持部3bは、その両端側の開放端部3hに軸受け部3iが、アーム部3dの軸受け部3fの幅より僅かに広い間隔で突設されており、軸受け部3iに形成された軸孔3jと、アーム部3dの軸受け部3fに形成された軸孔3gとにピン6を嵌挿することで、ピン6を中心にアーム部3dに対して上下方向に回動可能となるように取り付けられている。本実施形態では、アーム部3dの端面30dに対向する把持部3bの両端面30bの下部を、予め斜めにカットすることで、端面30bの下部がアーム部3dの端面30dに干渉することなく、把持部3bがピン6を中心に図2に示す位置から図7に示す位置まで回動できるようにしている。
また、アーム部3dの軸受け部3fの端面には筒状のばね受け3kが突設されているとともに、これらばね受け3kにつる巻きばね(第2付勢手段)8が嵌装されており、これらつる巻きばね8によってグリップ本体部3の把持部3bが、図2に示すように、アーム部3dの円弧と連接合致する位置で停止するように上方へ付勢されている。
さらに、本実施形態では、グリップ本体部3の把持部3bには、格納位置Aに格納されたグリップ本体部3を車室側に引き出す際に、グリップ本体部3を容易に車室側に引き出して使用することができるように、指を引っ掛ける指掛け穴3nが設けられており、指掛け穴3nの幅方向両端部には、凹部3eがそれぞれ設けられている。
そして、把持部3bには、図6に示すように、一端部が後述する照明装置15に接続される端子部を有するとともに、他端部に接点部13aと当接可能な接点部(第1の接点部)14aを有する板状のリードフレーム(第1のリードフレーム)14がインサート成形されている。
本実施形態では、リードフレーム14は、端部をL字状に屈曲させた接点部14aが、把持部3bの端面30bの上部から露出するように配置するとともに、端子部が凹部3e内に露出するように配置した状態でインサート成形されている。
このように、リードフレーム13およびリードフレーム14を、それぞれアーム部3dおよび把持部3bにインサート成形することで、図6に示すように、グリップ本体部3の把持部3bを、アーム部3dの円弧と連接合致するように上方へ付勢させた状態では、接点部13aと接点部14aとが互いに当接し、図7に示すように、把持部3bに負荷が作用した状態では、接点部13aと接点部14aとが離間するようになる。
さらに、本実施形態では、図4および図6に示すように、照明装置15が、把持部3bに設けられた指掛け穴3n内に収納されている。
照明装置15は、光源としてのEL(図示せず)と、当該ELが内部に配置されるとともに、ELから照射された光を外部に照射するアウタレンズを有するハウジング15aと、を備えている。そして、照明装置15の幅方向両端部に設けられた端子部15bが、凹部3e内に露出するリードフレーム14の端子部と接触するように、照明装置15を指掛け穴3n内に嵌め込むことで、リードフレーム14と照明装置15とを電気的に接続させている。なお、本実施形態では、蛍光物質を樹脂中に分散させたエレクトロルミネセンス材をシート状に形成し、所定の電圧を印可することで全面を均一に発光させるようにしたものをELとして用いている。
また、支持部材3aの基体部3cは、グリップ取り付け部材5の係止舌片5cとグリップ取り付け部材5の前面との間に下方から圧入し、基体部3cの両端部に形成された取り付け孔3mとグリップ取り付け部材5の取り付け孔5dとを合致させた状態で、固着具9により固着することでグリップ取り付け部材5に取り付けられている。
一方、ルーフサイドレール1の車室側およびこれに連続するルーフ1bの車室側は、サイドトリム12aと、ルーフライニング12bからなる内装材12とにより覆われており、ルーフサイドレール1に取り付けられたアシストグリップと合致する位置のルーフライニング12bには、ベースブラケット2の周囲よりやや大きい開口部12cが開口されている。
開口部12cの周辺部には、図1に示すように、凹段部12dが形成されていて、この凹段部12dに、開口部12cを閉鎖するカバー12fの周辺部が車室側より当接するようになっている。
カバー12fは、内装材12の一部を構成するもので、違和感が生じないようにルーフライニング12bと同質材により形成されていて、内面に複数のフック状の係止突起12gが突設されており、これら係止突起12gの先端を、サイドトリム12aやルーフライニング12bに形成された係止孔12hに係合することにより、サイドトリム12aおよびルーフライニング12bに対しカバー12fが着脱可能に取り付けられている。
また、カバー12fのほぼ中央部には、アーム部3dが出入り可能となるようにグリップ本体部3の把持部3bの幅よりやや大きい長方形状のグリップ孔12iが幅方向に形成されていて、グリップ本体部3が格納位置Aにあるときには、図1に示すように、グリップ本体部3の把持部3bの前面のみがグリップ孔12iより車室内側へ表出するようになっている。
さらに、本実施形態では、グリップ孔12iの周囲には、ベースブラケット2側に筒状部12jが突設されていて、この筒状部12jの先端部をベースブラケット2の前面に当接させることで、アシストグリップの使用時に、グリップ本体部3とグリップ孔12iとの隙間から内部が見えてしまわないようにしている。また、筒状部12jの下側開口縁には、格納位置Aに格納されたグリップ本体部3の把持部3bに形成された指掛け穴3nに指が挿入しやすいように面取り部12kが形成されている。
なお、把持部の形状は、本実施形態の形状に限らず、例えば、図8に示す第1変形例のように、把持部3bの内側面にほぼ波形の指掛け部3pを設けたり、図9に示す第2変形例のように、ほぼT字形の突出部3qよりなる指掛け部3rを設けるようにしてもよい。
次に前記構成されたアシストグリップの作用を説明する。
アシストグリップは、自動車等の走行中に車室内の乗員が姿勢を安定させたり、姿勢を保持するために使用するが、不使用時には、グリップ取り付け部材5を付勢するつる巻きばね(第1付勢手段)7の付勢力により図1に示す格納位置Aにグリップ本体部3が格納されている。このとき、アーム部3dはグリップ孔12i内に入り込んでいるとともに、グリップ本体部3の把持部3bのみが表出しており、把持部3bの前面とルーフライニング12b及びカバー12fの車室側面とがほぼ同一平面(面一)となっている。
このように、把持部3bの前面のみがカバー12fに開口されたグリップ孔12iから車室側へ表出しており、凹凸がない上、車室側から見える分割線も、カバー12fの外郭線や把持部3bの輪郭線等のみと少ないため、アシストグリップと内装材12とが一体となったシンプルな造形美が得られると同時に、意匠的な外観が良好で、かつ高級感のあるアシストグリップとなる。
さらに、グリップ本体部3の把持部3bが、アーム部3dの円弧と連接合致するように上方へ付勢されているため、接点部13aと接点部14aとが互いに当接しており、照明装置15と制御装置(図示せず)とが電気的に接続されている。そこで、例えば、車室内の明るさが所定の明るさ以下になったら電源がオンとなるように制御された制御装置にハーネス16を接続すれば、夜間等で、車室内が暗くなった際に、照明装置15が点灯するようになる。
次に、アシストグリップを使用する際には、グリップ孔12i内に没入されている把持部3bの指掛け穴3nに下方から指を差し込んで、把持部3bを手前へ引くと、軸杆4を中心にグリップ本体部3の支持部材3aが反時計回り方向に回動して、グリップ孔12iよりグリップ本体部3が車室側へ突出する。
本実施形態では、図4に示すように、軸杆4の中心O1を通る垂線に対し把持部3bの回動中心であるピン6の中心O2は、距離L1だけ車室側へ突出することとなる。
ここで、このときの軸杆4とピン6の中心O1,O2を通る中心線の垂線に対する角度をθ1とし、乗員が把持部3bを握って姿勢を保持することで把持部3bに加わる負荷Fの垂線に対する角度をθ2とすると、本実施形態では、図7に示すように、把持部3bの端面30bの下部がアーム部3dの端面30dに当接した状態でθ1<θ2となるように、把持部3bの回動範囲が設定されている。
そして、把持部3bに負荷Fが作用すると、支持部材3aのストッパを兼ねた基体部3c前面がベースブラケット2の下部2b裏面に当接し、グリップ本体部3の車室側への突出量を規制すると同時に、グリップ本体部3に加わる乗員の体重(負荷F)を基体部3cを介してベースブラケット2が支持する。このため、過大な負荷Fがグリップ本体部3に作用しても負荷Fを十分に支持することができる。さらに、把持部3bの端面30bの下部がアーム部3dの端面30dに当接した状態でθ1<θ2となるようにしているため、負荷Fは、把持部3bの回動中常に車室内側(第1付勢手段による付勢方向と反対の方向)に作用する。そのため、グリップ本体部3の使用中、不用意にグリップ本体部3が格納位置Aに没入してしまうことが抑制されるため、楽な姿勢で把持部3bを握ったり、把持部3bに体重を預けて姿勢を安定化させたりすることが可能となる。
さらに、把持部3bが下方に回動することで、接点部13aと接点部14aとが離間し、点灯していた照明装置15が消灯する。
一方、アシストグリップが用済みとなり、グリップ本体部3の把持部3bから手を放すと、まずつる巻きばね(第2付勢手段)8によりグリップ本体部3が元の位置へ復帰し、その後つる巻きばね(第1付勢手段)7によりグリップ取り付け部材5が図1に示す格納位置Aへと回動して、グリップ本体部3は元の格納位置Aへと格納されるため、不使用時は車室内へ突出することがなく、また把持部3b前面のみしか車室側へ表出しないので、体裁よく収納することができる。
また、つる巻きばね(第2付勢手段)8によりグリップ本体部3が元の位置へ復帰することで、接点部13aと接点部14aとが互いに当接し、照明装置15と制御装置(図示せず)とが電気的に接続されるため、夜間等には照明装置15が再び点灯する。
以上の本実施形態によれば、基体部3cを車体側に回動可能に支承させるとともに、基体部3c側から車室内側に向かって屈曲形成したアーム部3dを基体部3cの先端から車室内側に延設させ、当該アーム部3dの先端に把持部3bを設けることで、グリップ本体部3が形成されているため、グリップ本体部3が格納位置Aに格納されている状態では、把持部3bのみを車室側へ突出しない状態で表出させることができるとともに、アーム部3dがグリップ孔12iより車室側に侵入して表出してしまわないようにすることができる。すなわち、基体部3cおよびアーム部3dを内装材12により覆うように構成することができるため、車室内を覆う内装材12に複雑な分割線等が表出してしまうのを抑制することができ、以て、室内空間の意匠的な外観の向上を図ることができると同時に高級感が得られるようになる。
また、アシストグリップと内装材12とが一体となったシンプルな造形美が得られるため、乗員の頭部付近にアシストグリップが設置されていても目障りとなることも少ない。
さらに、グリップ本体部3に、ELからの光を外部に照射する照明装置15を設けることで、車室内が暗くなっても当該グリップ本体部3の存在位置を明確に表示することができるようになるため、夜間等におけるアシストグリップの操作性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、より簡単な構造でグリップ本体部3の格納位置Aへの格納動作を行うことが可能となるため、少ない部品点数でアシストグリップを構成することができ、格納式アシストグリップを安価に得ることができる。さらに、より簡単な構造とすることで、格納式アシストグリップの小型化を図ることが可能となるため、車室内の天井付近のように設置スペースが少ない場所にも容易に設置することができる。
また、アシストグリップを天井に近接して設置する必要がある車両に対しても、格納式アシストグリップを設置することができるようになる。
さらに、アーム部3dと把持部3bとを別体に形成し、当該アーム部3dの先端に把持部3bを回動可能に枢着させるとともに、把持部3bをつる巻きばね(第2付勢手段)8によりアーム部3dに対して上方へ付勢させることで、アシストグリップを天井に近接して設置する必要がある車両に対しても、全格納タイプのアシストグリップが設置可能になる上、天井に邪魔されることなく把持部3bを握ることができるようになるため、アシストグリップを天井付近に設置した場合に使い勝手が低下してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、把持部3bに、接点部14aを有し照明装置15の端子部15bに接続されるリードフレーム14を、アーム部3dに、接点部13aを有しリードフレーム14に電気的に接続されるリードフレーム13を、接点部13a,14aがアーム部3dおよび把持部3bの互いに対向する端面30d,30bの上部から露出するようにそれぞれインサート成形することで、把持部3bをアーム部3dに対して上方に付勢させた状態で、接点部13a,14aが互いに当接するようにしたため、グリップ本体部3が格納されている状態および車室内に突出した状態では、リードフレーム13の接点部13aとリードフレーム14の接点部14aとを互いに当接させることができ、使用時に把持部3bに負荷が作用した状態では、接点部13aと接点部14aとを離間させるようにすることができる。その結果、乗員がアシストグリップを把持するまではグリップ本体部3の照明装置15が点灯してグリップ本体部3が発光し、グリップ本体部3の存在位置を明確に表示させてアシストグリップの操作性を向上させることができるとともに、乗員がアシストグリップを把持している際にはグリップ本体部3の照明装置15が消灯して、使用時にはグリップ本体部3が発光してしまわないようにすることができ、アシストグリップ使用時にグリップ本体部3が発光することによって乗員が感じるうっとうしさを解消することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、照明装置の光源としてELを用いたものを例示したが、光源としては、LED、バルブ電球、蛍光灯、ブラックライト等様々な発光体を用いることが可能である。
なお、上記実施形態では、助手席や後部席用に設置するアシストグリップについて説明したが、その他の場所に設置するアシストグリップにも本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態にかかる格納式アシストグリップの格納状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる格納式アシストグリップの使用状態の断面図。 本発明の一実施形態にかかる格納式アシストグリップの分解斜視図。 本発明の一実施形態にかかる把持部への照明装置の取り付け方法を示す斜視図。 本発明の一実施形態にかかる接点部が設けられた把持部を示す拡大斜視図。 本発明の一実施形態にかかる照明装置の接続状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる格納式アシストグリップの使用時の作用説明図。 本発明の第1変形例にかかる格納式アシストグリップを構成するグリップ本体部の把持部を示す斜視図。 本発明の第2変形例にかかる格納式アシストグリップを構成するグリップ本体部の把持部を示す斜視図。
符号の説明
3 グリップ本体部
3b 把持部
3c 基体部(ストッパ)
3d アーム部
5 グリップ取り付け部材
7 つる巻きばね(第1付勢手段)
8 つる巻きばね(第2付勢手段)
12 内装材
12f カバー
12i グリップ孔
13 リードフレーム(第2のリードフレーム)
13a 接点部(第2の接点部)
14 リードフレーム(第1のリードフレーム)
14a 接点部(第1の接点部)
15 照明装置
30b 端面
30d 端面

Claims (6)

  1. 使用時に車室内に突出するとともに格納時に格納位置に後退格納されるグリップ本体部を備えた格納式アシストグリップであって、
    前記グリップ本体部は、使用時に乗員が把持する把持部と、車体側に回動可能に支承された基体部と、先端に前記把持部が設けられ、前記基体部の先端から車室内側に延設されるとともに、前記基体部側から車室内側に向かって屈曲形成されているアーム部と、を備えており、
    前記グリップ本体部に、光源からの光を外部に照射する照明装置が設けられており、
    前記基体部が、前記車体に対し回動可能に軸支され、かつ第1付勢手段により格納位置方向に付勢されたグリップ取り付け部材に固着されているとともに、
    前記アーム部が、前記グリップ取り付け部材の回動中心を中心とする略円弧状に形成されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
  2. 前記車体を覆う内装材にグリップ孔を開口し、前記グリップ孔より前記アーム部を出入り可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の格納式アシストグリップ。
  3. 前記アーム部と前記把持部とが別体に形成されており、当該アーム部の先端に前記把持部が回動可能に枢着されているとともに、前記把持部が第2付勢手段により前記アーム部に対して上方へ付勢されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の格納式アシストグリップ。
  4. 前記照明装置が前記把持部に設けられ、
    前記把持部には、第1の接点部を有し、前記照明装置に接続される第1のリードフレームが配置されるとともに、
    前記アーム部には、前記第1の接点部と当接可能な第2の接点部を有し、当該第1の接点部と第2の接点部とが互いに当接することで前記第1のリードフレームに電気的に接続される第2のリードフレームが配置されており、
    前記第1のリードフレームおよび第2のリードフレームは、前記第1の接点部および第2の接点部が前記アーム部および把持部の互いに対向する端面の上部から露出するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の格納式アシストグリップ。
  5. 前記把持部には、格納位置に格納されている前記グリップ本体部を車室側に引き出す際に指等を引っ掛ける指掛け穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の格納式アシストグリップ。
  6. 前記基体部の一部に、前記グリップ本体部の前記車室内側への突出量を規制するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の格納式アシストグリップ。
JP2007161424A 2007-06-19 2007-06-19 格納式アシストグリップ Expired - Fee Related JP5117122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007161424A JP5117122B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 格納式アシストグリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007161424A JP5117122B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 格納式アシストグリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009001060A JP2009001060A (ja) 2009-01-08
JP5117122B2 true JP5117122B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=40317953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007161424A Expired - Fee Related JP5117122B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 格納式アシストグリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5117122B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5983133U (ja) * 1982-11-29 1984-06-05 日産自動車株式会社 車両用艤装品
JPH039931U (ja) * 1989-06-19 1991-01-30
JPH0718967U (ja) * 1993-09-08 1995-04-04 池田物産株式会社 アシストグリップ装置
JP2000052834A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Kanto Auto Works Ltd 自動車の降車用アシストグリップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009001060A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5156652B2 (ja) インサイドドアハンドル装置
US7661741B2 (en) In-vehicle storage unit
JP4084231B2 (ja) 自動車のインサイドドアハンドル装置
JPH11165591A (ja) オーバーヘッドコンソール
US7219943B2 (en) Remote control unit storage device
JP2005080740A (ja) シートバックの操作部構造
US20150232035A1 (en) Bracket for releasable securement of a cargo compartment floor and vehicle with the bracket
CN108928284A (zh) 辅助把手
JP5117122B2 (ja) 格納式アシストグリップ
JP6182345B2 (ja) 車両用ドアミラー
US6871564B2 (en) Control lever system for parking brake
JP2691328B2 (ja) トランクスルーオープナー装置
JP2019001348A (ja) 車両の内装パネル
JP2016088499A (ja) 自動車用照明装置
JP5303354B2 (ja) 照明装置の取付構造及び照明装置の取付方法
JP6840622B2 (ja) 乗物用機能部品の取付け構造
JP4543892B2 (ja) 車両用コントロールスイッチユニット
JP2008239061A (ja) 格納式アシストグリップ
JP5337465B2 (ja) オーバーヘッドモジュール
JPH08230540A (ja) 車両用グリップ
KR100747156B1 (ko) 차량용 내장 램프조립체
JPWO2006123504A1 (ja) 車両用サンバイザ
US20050083700A1 (en) Room lamp
KR101199198B1 (ko) 카고스크린 일체형 러기지 램프
JP5026139B2 (ja) トランクルーム内のカバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees