JP5115419B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

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本発明は、90度位相差のあるA,B相の正弦波信号を内挿処理して高分解能を得る光学式エンコーダの補償回路に関する。
回転型(またはリニア型)の光学式エンコーダの位置検出は、発光素子と受光素子と、その間に格子状の明暗スリットを形成した回転体(または移動体)と固定板で構成され、発光素子から発光された光は、回転体(または移動体)と固定板に形成された明暗スリットによって透過/遮断され、受光素子は、H/Lの信号を出力する。
回転体(または移動体)が移動することによって受光素子はH/Lのパルス信号を出力するので、基準位置からのパルス数をカウントすることによって、現在の位置を検出することができる。また、絶対位置が検出できるエンコーダでは、スリットと受光素子を複数用いてグレーコード出力となるように組み合わせることによって、常に独立した位置情報を得ることができる。
光学式エンコーダの分解能を上げるには、スリット間隔を短くすることが有効であるが、加工精度や光の回折現象に課題があり、分解能を上げるには限界があった。近年では、スリット間を細分化するために、H/Lのパルス信号と同じ周期で90度位相差のあるA,B相の正弦波信号を生成して内挿処理することで分解能を上げる手法が一般的に行われている。
図11に発光素子15と回転体(または移動体)13と受光素子14の位置関係を示しており、90度位相差のあるA,B相の正弦波信号を生成する固定板のスリット21a,21b,21c,21dに、H/Lのディジタル信号を生成する固定板のスリット19,20が隣接して配置され、隣接トラックから漏れた光がスリット21a,21b,21c,21dに入力される。
図12は回転体(または移動体)と受光素子の固定板の形状と、出力される信号波形の概略を示したものである。図12において、回転体(または移動体)13には発光素子からの光を透過させるスリット16,17,18があり、受光素子14には固定板のスリット19,20,21a,21b,21c,21dが配置されている。
回転体(または移動体)13のスリット16,18と固定板のスリット19,20は、H/Lのディジタル信号を生成し、回転体(または移動体)13のスリット17と固定板のスリット21a,21b,21c,21dで、90度位相差のあるA,B相の正弦波信号を生成する。H/Lのディジタル信号は、光が透過する場合を出力信号がHとなる例である。
エンコーダの小型化に伴って図11に示した隣接トラックからの漏れ光が増加し、正弦波信号への影響が無視できなくなる。図12の信号波形に示すように、A,B相の正弦波信号8a,8bは、隣接トラックの出力信号9a,9bに合わせて振幅が急激に変動する。
ところで、A,B相の正弦波信号は経年変化や温度変化によって振幅やオフセットのずれによって位置検出に誤差が生じるため、図9、図10に示すような補正回路を設けて、正弦波の振幅やオフセットの変化を検出し、A,B相の正弦波信号を補正する方法が提案
されている。
例えば、正弦波信号の1周期間で検出した正弦波信号の前回値と今回値を比較して、今回値が大きかった場合に最大値を更新し、また今回値が小さかった場合に最小値を更新することで、1周期間の最大値および最小値を求め、これから振幅やオフセットのずれを補正している(例えば、特許文献1参照)。
また、A,B相の正弦波信号から求めた正弦波の一周期信号に着目して、A,B相がそれぞれ最大値および最小値となる点(90度、270度、0度、180度)で正弦波の検出トリガを発生させて、A,B相の正弦波信号の値を検出して、振幅やオフセットのずれを補正している(例えば、特許文献2参照)。
一方、製造時にマスターエンコーダと連結して回転させ、マスターエンコーダを基準とした精度誤差をメモリに記憶させ、使用時には逐次メモリに保存されたデータを読み込み、補正を行う手法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−20902号公報 特開2002−372437号公報 特開平7−139969号公報
解決しようとする問題点は、光学式エンコーダの小型化に伴い、90度位相差のあるA,B相の正弦波信号の急激な変動に追従できず、その結果、位置精度が悪化する点である。
特許文献1および2の手法は、正弦波信号の最大値および最小値を検出し、次の周期の正弦波信号の振幅およびオフセットのずれを補正するため、部品の劣化や温度特性といった比較的長時間で生じる変動に対し有効である。しかし、正弦波信号の急激な変動には追従できず、位置精度が悪化するため課題があった。
一方、特許文献3の手法では、個々のエンコーダに対して正弦波信号の誤差をメモリに記憶する必要があり、分解能が高くなるに従いメモリ容量が増大するため、コスト面で課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、小型化によるA,B相の正弦波信号の急激な変動に追従でき、安価で位置精度のよい光学式エンコーダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の光学式エンコーダは、90度位相差のあるA,B相の正弦波信号と、複数のH/Lのディジタル信号から位置データを生成する位置検出器において、前記A,B相の正弦波信号をディジタルデータに変換し、A,B相の正弦波ディジタル信号とするAD変換器と、前記正弦波信号の誤差を補正する補正回路と、前記複数のH/Lのディジタル信号のH/L信号の組み合わせで場合分けし、前記複数のH/L信号がすべてLの組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値を基準振幅値として、前記場合分けした数だけ、前記基準振幅値と他の組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値との差分を保存する記憶器を有し、この記憶器の前記差分から補償値を生成する補償値生成回路を備え、前記補正回路は前記A,B相の正弦波ディジタル信号からそれぞれのピーク値を検出する第1の最大値/最小値検出器と、前記第1の最大値/最小値検出器で検出したピーク値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅補正値を演算する振幅補正値演算器と、前記振幅補正値演算器で求めた振幅補正値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅を補正する振幅補正回路を有し、前記振幅補正値演算器は、前記補償値生成回路で生成した補償値を用いて、前記振幅補正値を加減算する。
また、請求項2に記載の光学式エンコーダは、前記振幅補正値演算器は、前記A,B相の正弦波信号がそれぞれ0レベルのときに前記補償値生成回路で生成した補償値の更新を有効とする。
また、請求項3に記載の光学式エンコーダは、前記補償値生成回路は、さらに、第2の最大値/最小値検出器を有し、この第2の最大値/最小値検出器により得られた基準振幅値と振幅値との差を前記記憶器に保存する。
さらに、請求項4に記載の光学式エンコーダは、前記補償値生成回路は、さらに、第2の最大値/最小値検出器を有し、この第2の最大値/最小値検出器により得られた振幅値を前記記憶器に保存する。
請求項1に記載の光学式エンコーダによれば、安価な小容量のメモリを用いるだけで、A,B相の正弦波信号の振幅の急激な変動に追従できる小型で高分解能のエンコーダを得ることができる。
また、請求項2に記載の光学式エンコーダによれば、振幅補償値の変化点が正弦波信号のゼロクロス点となり、振幅補正は滑らかに行うことができるので、生成する位置データの歪を小さく抑えることができる。
また、請求項3と請求項4に記載の光学式エンコーダによれば、製造時にA,B相の正弦波信号の振幅値を測定し、メモリに記憶させるという簡単な構成で補償値を生成することができる。
90度位相差のあるA,B相の正弦波信号と、複数のH/Lのディジタル信号から位置データを生成する位置検出器において、前記A,B相の正弦波信号をディジタルデータに変換し、A,B相の正弦波ディジタル信号とするAD変換器と、前記正弦波信号の誤差を補正する補正回路と、前記複数のH/Lのディジタル信号のH/L信号の組み合わせで場
合分けし、前記複数のH/L信号がすべてLの組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値を基準振幅値として、前記場合分けした数だけ、前記基準振幅値と他の組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値との差分を保存する記憶器を有し、この記憶器の前記差分から補償値を生成する補償値生成回路を備え、前記補正回路は前記A,B相の正弦波ディジタル信号からそれぞれのピーク値を検出する第1の最大値/最小値検出器と、前記第1の最大値/最小値検出器で検出したピーク値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅補正値を演算する振幅補正値演算器と、
前記振幅補正値演算器で求めた振幅補正値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅を補正する振幅補正回路を有し、前記振幅補正値演算器は、前記補償値生成回路で生成した補償値を用いて、前記振幅補正値を加減算する。以下、具体的な実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
本発明によるエンコーダ信号の補償回路について、図1から図4を用いて説明する。図1は補正回路、補償値生成回路を含むエンコーダ信号処理回路のブロック図、図2は補正回路の詳細なブロック図、図3は補償値生成回路の詳細なブロック図、図4は各ブロックにおける信号波形の説明図である。
図1において1a、1bはエンコーダから出力される90度位相差のあるA,B相の正弦波信号である。一般的に発光素子と受光素子とスリット板から構成される。発光素子はLEDやレーザー光、受光素子はフォトダイオードやフォトトランジスタが用いられる。
スリット板は光を透過するガラスや樹脂材でできており、スリット板上に光を遮断する格子状のマスクを設けている。発光素子からの光はスリット板を介して受光素子が透過し
た光を受けるように配置し、スリット板はエンコーダの回転体に設置されているため、回転すると正弦波の波形が受光素子から出力するようにスリット板の格子状の形が形成されている。
増幅器2a、2bは、エンコーダからの出力信号1a、1bの微小な信号を増幅する。エンコーダからの出力信号の振幅は数100mVであり、基準電圧5a、5bでオフセット電圧を加算して増幅器2a、2bで約1〜2Vの振幅に変換し正弦波信号4a、4bを生成する。
AD変換器6は、正弦波信号4a、4bのアナログ信号を正弦波ディジタル信号8a、8bに変換する。
補正回路7は、オフセット補正回路40、振幅補正回路41、位相補正回路42、最大値/最小値検出器43、オフセット補正値演算器44、振幅補正値演算器45で構成され、正弦波ディジタル信号8a、8bのオフセットや振幅、位相のずれを補正した信号10a、10bを生成する。
最大値/最小値検出器43は正弦波ディジタル信号8a、8bの最大値と最小値37a、37bを検出する。
オフセット補正値演算器44は、検出した最大値と最小値37a、37bを用いて(オフセット基準値−(最大値+最小値)/2)からオフセット補正値34a、34bを求める。オフセット補正回路40はオフセット補正値34a、34bを正弦波ディジタル信号8a、8bに加算することでオフセット補正された正弦波信号25a、25bを生成することができる。
振幅補正値演算器45は、検出した最大値と最小値37a、37bを用いて(振幅基準値/(最大値−最小値))から振幅補正値35a、35bを求める。振幅補正回路41は正弦波ディジタル信号25a、25bに振幅補正値35a、35bを乗算することで振幅補正された正弦波信号26a、26bを生成することができる。
また、振幅補正値演算器45は、図1に示すように補償値生成回路32から振幅補償値33a、33bを入力する構成となっており、この役割について次に説明する。
図3は補償値生成回路のブロック構成図である。図3において、補償値生成器24a、24bと記憶器30で構成されている。記憶器30は、トラックTR1、TR2からの出力信号9a、9bが入力される。トラックTR1、TR2が正弦波信号1a、1bを生成する回転体(または移動体)13と受光素子14、固定板等の光学系部品に隣接して配置されており、図11および図12が一般的な配置である。
トラックTR1、TR2からの出力信号9a、9bのH/Lに従い、前述したように図12に示すように正弦波信号8a、8bが変動する。記憶器30にはトラックTR1、TR2からの出力信号9a、9bのH/Lの組み合わせによって得られるデータが格納されており、出力信号9a、9bのH/Lの信号が入力されると、メモリに格納しているメモリ値31a、31bを補償値生成器24a、24bへ出力する。
補償値生成器24a、24bは、記憶器30からのメモリ値31a、31bをラッチして補償値33a、33bとして補正回路7へ出力する。
記憶器30がメモリに格納するメモリ値は、TR1、TR2からの出力信号9a、9b
のH/Lの組み合わせで正弦波信号8a、8bが変動する大きさを測定した値となる。L/Lの組み合わせ時には、漏れ光からの影響を受けないので基準振幅値として、その他の組み合わせ時には、この基準振幅値からの差分(基準振幅値−検出振幅値)を記憶器30のメモリに格納する。
記憶器30は、補償値生成器24a、24bに対し、TR1、TR2からの出力信号9a、9bのH/Lの組み合わせはそれぞれ4組なので、合計8個のデータを格納するだけでよい。
補償値生成回路32で求めた補償値33a、33bは、TR1、TR2からの出力信号9a、9bによる振幅の変動分である。振幅補正値演算器45は、オフセット補正値演算器44で検出した最大値と最小値37a、37bから求められる基準振幅値からのずれに補償値33a、33bを加算することで振幅補正値35a、35bを求めることができる。
この振幅補正値35a、35bを用いて振幅補正回路41により補正を行うことで、図4に示すような急激に振幅が変動する正弦波信号8a、8bを検出した場合に正弦波信号26a、26bのように補正される。
以上のような構成とすることで、安価な小容量のメモリを用いて、経年変化や温度変化などによる長期的な信号の変化に対応し、振幅の急激な変動にも追従できる小型で高分解能のエンコーダを得ることができる。
(実施の形態2)
図5、図6を用いて本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と異なるのは補正回路7に更新タイミング生成器46が追加された点であり、この点について説明する。
図5は実施の形態2の補正回路7の詳細なブロック図、図6は各ブロックの信号波形の説明図を示している。
振幅補正値35a、35bを生成する方法については実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なるのは生成した振幅補正値35a、35bは更新タイミング生成器46を経由して振幅補正回路41へ入力される。更新タイミング生成器46の動作について詳細に説明する。
更新タイミング生成器46は、振幅補正値35a、35bを常時入力し、内部メモリに格納する。TR1、TR2からの出力信号9a、9bのH/Lのタイミングは正弦波信号の周期とは非同期のため、振幅補正値35a、35bも正弦波信号とは非同期の関係になる。
更新タイミング生成器46は、オフセット補正回路から出力された正弦波信号25a、25bを検出し、この正弦波信号がゼロとなるポイント(a)、(b)を求め、ゼロクロストリガを生成する。このゼロクロストリガを振幅補正値更新信号として、振幅補正値35aはポイント(a)で生成されたゼロクロストリガで振幅補正値36aとして振幅補正回路41へ出力する。
また、振幅補正値35bはポイント(b)で生成されたゼロクロストリガで振幅補正値36bとして振幅補正回路41へ出力する。図6は実施の形態2における各部信号波形を示しており、振幅補正値35a、35bは正弦波信号25a、25bがゼロとなる点でそれぞれ36a、36bに更新されている。ここで、正弦波信号のゼロは前述したオフセッ
ト基準値を意味している。
以上のような構成とすることで、振幅補償値の変化点が正弦波信号のゼロクロス点となり、振幅補正は滑らかに行うことができるので、生成する位置データの歪を小さく抑えることができる。また、安価な小容量のメモリを用いて、経年変化や温度変化などによる長期的な信号の変化に対応し、振幅の急激な変動にも追従できる小型で高分解能のエンコーダを得ることができる。
(実施の形態3)
図7と図8を用いて本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1及び実施の形態2と異なるのは補償値生成回路の構成であり、これについて詳細に説明する。
図7は補償値生成回路32aを含むエンコーダ信号処理回路のブロック図であり、補償値生成回路32aはAD変換器6で生成された正弦波ディジタル信号8a、8bと、TR1、TR2からの出力信号9a、9bが入力される。
図8は補償値生成回路32aの詳細なブロック図であり、最大値/最小値検出器43a、補償値演算回路39、記憶器30、補償値生成器24a、24bで構成されている。
最大値/最小値検出器43aは正弦波ディジタル信号8a、8bの最大値/最小値を検出するように動作するものであり、前述した最大値/最小値検出器43と同じように動作する。
補償値演算回路39は、最大値/最小値検出器43aで検出した最大値と最小値を用いて、(最大値−最小値)から振幅値を求める。正弦波ディジタル信号8a、8bは生成する位置データの中で下位bitを生成するため、TR1、TR2からの出力信号9a、9bより短い周期となり、出力信号9a、9bのH/Lの同一の組み合わせで複数の振幅値を得ることができる。
補償値演算回路39は、出力信号9a、9bのH/Lの組み合わせが同じ間、求めた振幅値の平均処理を行う。回転体(または移動体)13が移動し、出力信号9a、9bのH/Lの組み合わせが変更した場合に、補償値演算回路39は基準振幅値と平均処理によって求めた振幅値との差を演算し、振幅誤差値33a、33bを記憶器30へ格納する。
出力信号9a、9bのH/Lの組み合わせは4通りあるため、正弦波ディジタル信号8a、8bの振幅補償値をそれぞれ求めると、記憶器30へ格納する補償値は合計で8個のデータとなる。
補償値生成器24a、24bの動作は、実施の形態1および実施の形態2と同じであり、記憶器30からのメモリ値31a、31bをラッチして補償値33a、33bとして補正回路7へ出力する。
補償値は、製造時に前述した過程を行うことで容易に設定することができる。また、製造時に前述した過程で初期設定を行い、実際に使用する際に記憶器30に格納した補償値を更新してもよい。
また、記憶器30へは基準振幅値と演算により求めた振幅値との差分を記憶させているが、演算により求めた振幅値を記憶器30へ記憶し、補償値生成器24a、24bで補償値を演算してもよい。
以上のような構成とすることで、補償値を容易に生成することができるため、安価な小
容量のメモリを用いて、経年変化や温度変化などによる長期的な信号の変化に対応し、振幅の急激な変動にも追従できる小型で高分解能のエンコーダを得ることができる。
本発明の光学式エンコーダは、サーボモータ制御装置に限らず、高分解能の位置データを得る装置などに有用である。
本発明の実施の形態1におけるエンコーダ回路のブロック図 実施の形態1における補正回路の詳細ブロック図 実施の形態1における補償値生成回路の詳細ブロック図 実施の形態1における各ブロックの信号波形の説明図 本発明の実施の形態2における補正回路の詳細ブロック図 本発明の実施の形態2における各ブロックの信号波形の説明図 本発明の実施の形態3におけるエンコーダ回路のブロック図 本発明の実施の形態3補償値生成回路の詳細ブロック図 従来例におけるエンコーダ回路のブロック図 従来例における補正回路の詳細ブロック図 従来例におけるエンコーダの構成図 従来例における各ブロックの信号波形の説明図
符号の説明
1a,1b 正弦波信号(A相,B相)
2a、2b 増幅器
3 増幅回路
4a,4b 増幅した正弦波信号(A相,B相)
5a、5b 基準電圧
6 AD変換器
7 補正回路
8a,8b 正弦波ディジタル信号(A相,B相)
9a,9b トラックからの出力信号(TR1,TR2)
10a,10b 正規化されたディジタル信号(A相,B相)
11 位置データ
12 基板
13 回転体(または移動体)
14 受光素子
15 発光素子
16 回転体(または移動体)のスリット(TR1信号生成用)
17 回転体(または移動体)のスリット(正弦波信号生成用)
18 回転体(または移動体)のスリット(TR2信号生成用)
19,20 固定板のスリット(TR1,TR2信号生成用)
21a、21b、21c、21d 固定板のスリット(正弦波信号生成用)
22 位置データ変換回路
24a,24b 正弦波ディジタル信号の補償値生成器(A相,B相)
25a,25b オフセット補正された正弦波信号(A相,B相)
26a,26b 振幅補正された正弦波信号(A相,B相)
30 記憶器
31a、31b メモリ値
32 補償値生成回路
33a,33b 正弦波ディジタル信号の補償値(A相,B相)
34a,34b 正弦波ディジタル信号のオフセット補正値(A相,B相)
35a,35b 正弦波ディジタル信号の振幅補正値(A相,B相)
36a,36b 正弦波ディジタル信号の振幅補正値(A相,B相)
37a,37b 正弦波ディジタル信号の最大値と最小値(A相,B相)
38a,38b 正弦波ディジタル信号の最大値と最小値(A相,B相)
39 補償値演算回路
40 オフセット補正回路
41 振幅補正回路
42 位相補正回路
43 最大値/最小値検出器
44 オフセット補正演算器
45 振幅補正値演算器
46 更新タイミング生成器

Claims (4)

  1. 90度位相差のあるA,B相の正弦波信号と、複数のH/Lのディジタル信号から位置データを生成する位置検出器において、
    前記A,B相の正弦波信号をディジタルデータに変換し、A,B相の正弦波ディジタル信号とするAD変換器と、
    前記正弦波信号の誤差を補正する補正回路と、
    前記複数のH/Lのディジタル信号のH/L信号の組み合わせで場合分けし、前記複数のH/L信号がすべてLの組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値を基準振幅値として、前記場合分けした数だけ、前記基準振幅値と他の組み合わせ時の前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅値との差分を保存する記憶器を有し、この記憶器の前記差分から補償値を生成する補償値生成回路を備え、
    前記補正回路は前記A,B相の正弦波ディジタル信号からそれぞれのピーク値を検出する第1の最大値/最小値検出器と、
    前記第1の最大値/最小値検出器で検出したピーク値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅補正値を演算する振幅補正値演算器と、
    前記振幅補正値演算器で求めた振幅補正値を用いて前記A,B相の正弦波ディジタル信号の振幅を補正する振幅補正回路を有し、
    前記振幅補正値演算器は、前記補償値生成回路で生成した補償値を用いて、前記振幅補正値を加減算することを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 前記振幅補正値演算器は、前記A,B相の正弦波ディジタル信号がそれぞれ0レベルのときに前記補償値生成回路で生成した補償値の更新を有効とすることを特徴とする請求項1に記載の光学式エンコーダ。
  3. 前記補償値生成回路は、さらに、第2の最大値/最小値検出器を有し、この第2の最大値/最小値検出器により得られた基準振幅値と振幅値との差を前記記憶器に保存することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学式エンコーダ。
  4. 前記補償値生成回路は、さらに、第2の最大値/最小値検出器を有し、この第2の最大値/最小値検出器により得られた振幅値を前記記憶器に保存することを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の光学式エンコーダ。
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