JP5115235B2 - 給紙装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、給紙装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
特許文献1には、画像形成装置の側面に開閉可能に設けられた手差しトレイと、この手差しトレイに積載された記録媒体を画像形成装置に供給する給紙ロールを備えた給紙装置が記載されている。
詳細には、開閉可能に支持された手差しトレイは、複数の開閉角度で保持される構成とされており、記録媒体の種類に応じて手差しトレイの設定角度を変えて、搬送不良を低減させるようになっている。
特許第3828469号公報
本発明は、本体の側面に開閉可能に設けられた記録媒体載置台に載せられる記録媒体の種類が変わっても、記録媒体の搬送不良を効果的に抑制することが課題である。
本発明の請求項1に係る給紙装置は、本体に開閉可能に設けられ、開放状態で、前記本体へ供給される記録媒体が積載可能とされる記録媒体載置台と、複数の開閉角度で前記記録媒体載置台を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持された前記記録媒体載置台に載せられる前記記録媒体に当って前記記録媒体を送り出す給紙ロールと、前記給紙ロールに対して対向する位置に配置され、前記給紙ロールによって搬送される前記記録媒体に搬送抵抗を付与することにより前記記録媒体の重送を防止する分離ロールと、前記記録媒体載置台の開閉力を受けて、前記分離ロールを前記給紙ロールの周方向へ移動させ、前記記録媒体載置台に載せられた記録媒体が前記分離ロールへ突入するときの突入角を変える分離ロール移動手段と、前記記録媒体載置台に積載された記録媒体の先端側が載せられ、前記給紙ロールに記録媒体の先端側を押し当てると共に、一定の角度に支持されるボトムプレートと、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る給紙装置は、請求項1記載において、前記保持手段は、前記記録媒体載置台を第1の保持位置と、前記記録媒体載置台を前記第1の保持位置とは開閉角度の異なる第2の保持位置と、に保持し、前記記録媒体載置台が前記第1の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置において、記録媒体が前記分離ロールに突き当たった突入点から、前記給紙ロールと前記分離ロールとのニップ位置までの距離を距離Qとし、前記記録媒体載置台が前記第2の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置において、前記突入点から、前記ニップ位置までの距離を距離Rとした場合に、前記距離Qと前記距離Rとは異なることを特徴とする。
請求項3に係る給紙装置は、請求項2記載において、前記距離Qは、前記距離Rより長いことを特徴とする。
請求項4に係る給紙装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載において、前記記録媒体載置台が前記第1の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置における前記給紙ロールと前記分離ロールとの第一のニップ圧と、前記記録媒体載置台が前記第2の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置における前記給紙ロールと前記分離ロールとの第二のニップ圧と、は異なることを特徴とする。
請求項5に係る給紙装置は、請求項4に記載において、前記第二のニップ圧は、前記第一のニップ圧より高いことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る給紙装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載において、前記分離ロール移動手段は、前記記録媒体載置台の軸部材に設けられた駆動ギアと、前記分離ロールを回転自在に支持する支持部材と、前記支持部材に連結されると共に、前記支持部材を移動させ、前記分離ロールを前記給紙ロールの周方向へ移動させる移動部材と、前記駆動ギアの回転力を前記移動部材へ伝達する回転力伝達部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る給紙装置は、請求項6に記載において、前記支持部材には、前記分離ロールを揺動可能に支持するピボット軸部材が設けられ、前記回転力伝達部材は、前記駆動ギアの回転力が伝達されるギア群であり、前記移動部材は、前記ギア群から回転力が伝達される回転軸部材と、前記回転軸部材に一端が固定され、他端が前記ピボット軸部材へ回転可能に連結されたレバー部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る給紙装置は、請求項7に記載において、前記駆動ギアと前記ギア群のギア比は、前記駆動ギアの回転力を増幅して前記回転軸部材に伝えるように決められることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る画像形成装置は、請求項1〜8何れか1項に記載された給紙装置と、前記給紙装置によって供給された記録媒体を画像形成部へ搬送する搬送ロールと、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1の給紙装置によれば、分離ロールを給紙ロールの周方向へ移動させて記録媒体が分離ロールへ突入するときの突入角を変えない場合と比して、突入角を変えることで、記録媒体の種類が変わっても、効果的に記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
本発明の請求項2の給紙装置によれば、距離Qと距離Rとを異ならせることにより、記録媒体の先端部の変形量に起因する記録媒体の搬送性能、及び記録媒体の重送防止性能の少なくとも一方を適宜変えることができる。
本発明の請求項3の給紙装置によれば、記録媒体載置台が第1の保持位置に配置された際に、例えば普通紙を用いることで記録媒体の重送を防止することができ、記録媒体載置台が第2の保持位置に配置された際に、例えば剛性の高い厚紙等を用いることで記録媒体の先端部の変形量を小さくすることで記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
本発明の請求項4の給紙装置によれば、第一のニップ圧と第二のニップ圧とを異ならせることで、搬送力を適宜変えることができる。
本発明の請求項5の給紙装置によれば、例えば搬送力の必要な厚紙を用いる際に、給紙ロールと分離ロールとのニップ圧を第二のニップ圧とすることができる。
本発明の請求項6の給紙装置によれば、駆動ギアを設けない場合と比して、簡易な方法で記録媒体載置台の開閉力を利用して分離ロールを移動させることができる。
本発明の請求項7の給紙装置によれば、分離ロールを支持する支持部材にピボット軸部材が設けられていない場合と比して、ピボット軸部材を設けて支持部材を揺動させることで、給紙ロールと分離ロールのニップ圧を変えることができ、記録媒体の種類が変わっても、効果的に記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
本発明の請求項8の給紙装置によれば、この構成を有さない場合と比して、記録媒体載置台の重量による回転モーメントが増幅してピボット軸部材へ伝達されることで、ピボット軸部及び分離ロールを安定した状態で保持することができる。
本発明の請求項9の画像形成装置によれば、請求項1〜8何れか1項に記載された給紙装置を有さない場合と比して、搬送不良が抑制された記録媒体を画像形成部に搬送することができ、記録媒体の決められた位置に画像を形成することができる。
本発明に係る給紙装置の一例が採用された画像形成装置の実施形態について図1〜図11に従って説明する。
(全体構成)
図11に示されるように、この画像形成装置100は、一様に帯電した後、レーザー光を照射することにより表面に静電潜像が形成される感光体88と、感光体88の表面を一様に帯電させる帯電装置90と、画像データに基づいて感光体88にレーザー光を照射し静電潜像を形成する露光装置92と、この静電潜像にトナーを選択的に転移してトナー像として可視化する現像装置94と、搬送経路96に沿って供給される記録媒体としてのシート部材Pに感光体88の表面のトナー像を転写する転写ロール62と、シート部材P上のトナー像を加熱・加圧してシート部材Pに定着させる定着装置64と、トナー像が転写された後の感光体88に残留するトナーを清掃するクリーニング装置66とを備えている。
また、画像形成装置100は、本体側面カバー100B及び天板100Aで覆われている。
ここで、感光体88、帯電装置90、現像装置94及びクリーニング装置66は一つの現像ユニット76とされており、画像形成装置100の天板100Aを軸100Cを支点として矢印A方向へ回転することで、内部が開放され、本体フレーム(図示せず)から現像ユニット76を簡単に着脱できるようになっている。
また、この画像形成装置100の側面には、シート部材Pに画像を形成する画像形成部70へシート部材Pを手差しで供給する給紙装置74が設けられており、さらに、この画像形成装置100内の下側には、シート部材Pが複数枚積載された給紙カセット80が設けられている。
さらに、給紙カセット80に積載された最上位のシート部材Pに当たりシート部材Pを取り出すピックアップロール82が設けられており、給紙カセット80に積載されたシート部材Pは、ピックアップロール82によって順次取り出されるようになっている。また、ピックアップロール82によって取り出されたシート部材Pは、ピックアップロール82の下流に設けられた回転駆動するフィードロール84とリタードロール86によって、一枚ずつ搬送される構成となっている。なお、給紙装置74については、詳細を後述する。
また、感光体88は、裏面に感光体層を有し、一様に帯電した後の露光により、露光部の電位が減衰するものである。
さらに、帯電装置90は、感光体88に当って接するロール状の部材であり、これらの間に電圧が印加されることによって、帯電装置90と感光体88の微少隙で放電が発生し、感光体88の表面をほぼー様に帯電するものである。帯電装置90としては、上記のものの他、電極ワイヤーに高電圧を印加し、コロナ放電によって感光体88を帯電するものを用いることもできる。
また、露光装置92は、点滅するレーザー光を感光体88の周面に走査させ、画像データに基づいた静電潜像を感光体88の周面上に形成するものである。なお、書き込み装置としては、LED等の発光素子を配列し、これらを画像データに基づいて点滅させるものでもよい。
さらに、現像装置94は、感光体88と近接して対向するように配置された円筒状の現像ロール94Aを有し、この現像ロール94Aと感光体88との間に現像バイアス電圧が印加される。これにより、現像ロール94Aと感光体88との間には現像バイアス電界が形成され、電荷を有するトナーが感光体88上の露光部に転移し、トナー像を形成する。
また、転写ロール62は、感光体88と対向するように設けられたロール状の部材であり、感光体88との間に転写電界を形成することによって、画像形成部70を通過するシート部材P上にトナー像を転移させるものである。
以上説明した画像形成装置100では、先ず、電圧が印加された帯電装置90は、感光体88の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、図示しないスキャナによって読み取られた画像データに基づいて露光装置92が帯電された感光体88の上に静電潜像を形成する。
すなわち、図示しない制御装置から供給される画像データに基づき、レーザーをオン・オフすることによって画像データに対応した静電潜像が感光体88上に形成される。さらに、この静電潜像は、現像装置94に備えられた現像ロール94Aから供給されるトナーによってトナー画像として可視化される。
そこで、給紙カセット80からピックアップロール82によって取り出されたシート部材Pが、フィードロール84とリタードロール86によって一枚ずつ搬送ロール68に渡され、搬送経路96に送り出される。搬送経路96に送り出されたシート部材Pは、感光体88と転写ロール62の挟持部である画像形成部70を通りトナー画像がシート部材Pに転写される。この転写されたトナー画像は、定着装置64に備えられた加熱ロール64Hと加圧ロール64Nの間を通過することでシート部材Pに定着され,排出ロール72によって天板100Aの上面に排出される。
(要部構成)
次に給紙装置74について説明する。
給紙装置74には、画像形成装置100の側面に開閉可能に設けられ、側面に収納される収納位置(図11で示す位置)で外側に露出する湾曲板状のカバー部材10が設けられている。さらに、カバー部材10の内側には、手差しで供給されるシート部材Pが載せられる板状のトレイ部材12が設けられている。
詳細には、図1に示されるように、トレイ部材12の両端部には、円柱状のロッド部12Aが突出して設けられており、このロッド部12Aを移動可能に保持する長穴状のガイド部10Aが、カバー部材10に設けられている。
図11に示す矢印B方向へカバー部材10を開閉させると、カバー部材10は回転軸14を中心に回転し、トレイ部材12は回転軸16を中心に開閉する。さらに、図1に示されるように、トレイ部材12に設けられたロッド部12Aがガイド部10A内を移動して、図10に示されるように、カバー部材10及びトレイ部材12が開放される。
また、図1に示されるように、トレイ部材12の回転軸16の一端には、シート部材Pを供給可能な位置で、トレイ部材12を保持する保持手段としての保持部材20が設けられている。この保持部材20が、図10の2点差線で示す第1の保持位置と実線で示す第2の保持位置でトレイ部材12を保持するようになっている。なお、保持部材20としては、例えば、フック等の引っ掛けによるラッチ機構を採用することができる。
さらに、図1に示されるように、トレイ部材12の回転軸16の他端には、駆動ギア22が固定されており、トレイ部材12が開放されると駆動ギア22は、矢印C方向へ回転するようになっている。
また、駆動ギア22の下方には、駆動ギア22の回転力を受けるギア群24が設けられており、ギア群24には、駆動ギア22と噛み合うアイドルギア28と、アイドルギア28と噛み合うアイドルギア30と、アイドルギア30と噛み合うアイドルギア32と、アイドルギア32と噛み合うアイドルギア34が設けられている。
そして、駆動ギア22及びアイドルギア28、30、32、34のギア比は、駆動ギア22の回転力を増幅してアイドルギア34の回転軸部材36に伝えるように決められている。
図3には、第1の保持位置に保持されるトレイ部材12が示されている。この第1の保持位置から矢印D方向にカバー部材10及びトレイ部材12を回転されると、図4に示す第2の保持位置にトレイ部材12を移動させることができる。
ここで、第1の保持位置から第2の保持位置にトレイ部材12を回転させると、図4に示されるように、駆動ギア22が矢印C方向へ回転し、これによりアイドルギア28が矢印E方向へ回転し、これによりアイドルギア30が矢印F方向に回転し、これによりアイドルギア32が矢印G方向に回転し、これによりアイドルギア34が矢印H方向に回転するようになっている。
一方、図1に示されるように、トレイ部材12に積載せられるシート部材Pの先端部近傍が載せられると共に、上下動可能なボトムプレート48が、トレイ部材12のシート材搬送方向に設けられている。このボトムプレート48が上下動することで、トレイ部材12に載せられたシート部材Pの先端部を後述するフィードロール38に押し当てるようになっている。また、トレイ部材12のシート材幅方向両端側には、シート部材Pの幅方向の位置を決めるサイドガイド50が、シート材搬送直行方向に移動可能に設けられている。
さらに、ボトムプレート48と対向する位置には、トレイ部材12に載せられたシート部材Pを画像形成部70(図11参照)へ送り出す半月状のフィードロール38が設けられている。さらに、フィードロール38に対してシート部材Pを挟んでリタードロール40が設けられている。
図8に示されるように、このリタードロール40の回転中心である回転軸部材58は、上方が開放された支持部材42に軸支され、さらに、支持部材42の下方には、支持部材42に支持されたリタードロール40をフィードロール38(図1参照)に向けて付勢するコイルスプリング44(図5参照)が設けられている。なお、図8においては、リタードロール40の構成を明確にするため、フィードロール38を省略している。
さらに、このリタードロール40の回転軸部材58には、トルクリミッタ46が設けられており、予め所定(比較的大きめの)トルクがリタードロール40へ与えられるようになっている。また、リタードロール40とフィードロール38のニップ部には、支持部材42の下方に設けられたコイルスプリング44(図5参照)によって所定のニップ圧が維持されるようになっている。コイルスプリング44は本体に固定されており、支持部材42が移動しても同じ位置にいる。このため、リタードロール40は、1枚のシート材を介してフィードロール38の回転力を受けるときは、シート部材Pと相対移動することなく回転するが、2〜3枚のシート部材Pが重送されたときには、この2〜3枚のシート部材Pの間の摩擦抵抗が小さいため、最上層のシート部材Pのみがフィードロール38によって画像形成部70へ搬送され、下層のシート部材Pはリタードロール40の回転抵抗力によって送りが阻止されるようになっている。
また、支持部材42には、リタードロール40を揺動可能に支持する円柱状のピボット軸部材52が設けられている。このピボット軸部材52は、本体に設けられる壁部材54に形成された長孔56に移動可能に嵌められている。さらに、ピボット軸部材52の先端部は、長孔56を貫通し板状のレバー部材60の先端部に回動可能に支持されている。
図7、図9に示されるように、レバー部材60の基端部は、前述したアイドルギア34の回転軸部材36に固定されている。
(作用)
以上の構成により、図11に示されるように、収納位置に配置されるトレイ部材12を開放させて、図1、図3に示される第1の保持位置へトレイ部材12を移動させる。
図5に示されるように、トレイ部材12(図1参照)が第1の保持位置に配置された状態では、リタードロール40を揺動可能に支持するピボット軸部材52は、長孔56の一端部に位置している。
トレイ部材12を第1の保持位置(図1、図3参照)から第2の保持位置へ開放させると、図4に示されるように、トレイ部材12の回転軸16に固定された駆動ギア22が、矢印C方向に回転し、これによりアイドルギア28が矢印E方向へ回転し、これによりアイドルギア30が矢印F方向に回転し、これによりアイドルギア32が矢印G方向に回転し、これによりアイドルギア34が矢印H方向に回転する。なお、駆動ギア22と回転軸16との間には図示せぬ係合部材が設けられており、トレイ部材12が第1の保持位置と第2の保持位置の間を回転移動する時に、駆動ギア22と回転軸16が係合して同時に回転するようになっている。
図7に示されるように、アイドルギア32が矢印H方向へ回転すると、アイドルギア32の回転軸部材36も矢印H方向へ回転する。回転軸部材36が矢印H方向に回転すると、回転軸部材36に基端部が固定されるレバー部材60の先端部も回転する。
レバー部材60の先端部が回転すると、レバー部材60の先端部に取り付けられたピボット軸部材52が移動する。詳細には、レバー60の先端部が回転すると、ピボット軸部材52が長孔56の一端部に位置する図5に示す位置から長孔56の他端部に位置する図6に示す位置へ移動する。
ピボット軸部材52が移動することで、リタードロール40も図6に示す2点差線の位置から実線の位置まで移動する。ここで、リタードロール40を支持する支持部材42は、コイルスプリング44によりフィードロール38へ向けて付勢されている、このため、リタードロール40は、フィードロール38の外表面に沿って移動することになる。
トレイ部材12が第1の保持位置に保持される時のリタードロール40の位置を示す図5と、トレイ部材12が第2の保持位置に保持される時のリタードロール40の位置を示す図6を比較して分るように、トレイ部材12に積載されたシート部材Pとリタードロール40との突入角が図5と図6で変わっている。なお、突入角とは、トレイ部材12に載せられたシート部材Pがリタードロール40に突き当たった突入点において、リタードロール40の接線とシート部材Pとの成す角度である。
図5に示されように、第1の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置では、突入角はMとなり、図6に示されるように、第2の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置では、突入角はNとなる。図5、図6からも分るように、第2の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置での突入角Nが突入角Mに対して小さい。
フィードロール38とリタードロール40のニップ位置までシート部材Pの先端部を搬送させる際に、突入角が小さい方がシート部材Pの先端部の変形量(湾曲度合い)が少なくてすむ。
そうすると、突入角が小さい第2の保持位置にトレイ部材12が保持される時に、剛性の高い厚紙等を供給するのがよい。先端部の変形量が少なくて済むため搬送不良が抑制される。また、シート部材Pの先端部がカールするのも抑制される。さらに、用紙摺動音が低減され、搬送抵抗(負荷)も低減する。
さらに、トレイ部材12に載せられたシート部材Pがリタードロール40に突き当たった突入点からフィードロール38とリタードロール40のニップ位置までの距離を図5と図6で比較する。
図5に示されるように、第1の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置では、突入点からニップ位置までの距離はQなり、図6に示されるように、第2の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置では、突入点からニップ位置までの距離はRなる。図5、図6からも分るように、第1の保持位置に対応するリタードロール40の配置位置での突入点からニップ位置までの距離Qが第2の保持位置での距離Rより長い。
突入点からニップ位置まで距離が長い程、突入点からニップ位置までシート部材Pが搬送される距離が長くなり、積層されるシート部材Pをこの間で分離することができ、シート部材Pの重送が防止される。
そうすると、突入点からニップ位置まで距離が長い第1の保持位置にトレイ部材12が保持される時に、重送し易い普通紙を供給するのがよい。
また、トレイ部材12を第1の保持位置に保持することで、トレイ部材12を開けた際のスペースが低減される。
用紙搬送中は、リタードロール40に取り付けられたトルクリミッタ46の負荷がピボット軸を中心にフィードロール側に加圧される為、ニップ圧が上昇する傾向をある。このニップ圧は、用紙搬送方向に対するピボット軸位置を変化させることで変化する作用がある為、搬送力の必要な厚紙を供給する際は高めのニップ圧とし、搬送力をさほど必要としない普通紙を供給する際は低めのニップ圧となる設定にすることが可能である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、ギア群24によってトレイ部材12の回転力をリタードロール40へ伝達したが、リンク、プーリー及びローラ等を用いてトレイ部材の回転力を伝達してもよい。
また、上記実施形態では、第1の保持位置と第2の保持位置の2箇所でトレイ部材12を保持したが、2個所に限定だれず、3箇所以上であってもよい。
本発明の実施形態に係る給紙装置を示し、トレイ部材が第1の保持位置に回転して移動した状態を表した斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置を示し、トレイ部材が第2の保持位置に回転して移動した状態を表した斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置を示し、トレイ部材が第1の保持位置に回転して移動した状態を表した側面図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置を示し、トレイ部材が第2の保持位置に回転して移動した状態を表した側面図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置に採用されたリタードロール及びフィードロール等を示し、トレイ部材が第1の保持位置に配置されたときの拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置に採用されたリタードロール及びフィードロール等を示し、トレイ部材が第2の保持位置に配置されたときの拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置に採用されたリタードロール及びフィードロール等を示し、トレイ部材が第1の保持位置に配置されたときの拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置に採用されたリタードロール等を示し、トレイ部材が第1の保持位置に配置されたときの拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置に採用されたレバー部材等を示し、トレイ部材が第1の保持位置に配置されたときの拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置が採用された画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置が採用された画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
12 トレイ部材(記録媒体載置台)
16 回転軸(軸部材)
20 保持部材(保持手段)
22 駆動ギア
24 ギア群
36 回転軸部材
38 フィードロール(給紙ロール)
40 リタードロール(分離ロール)
42 支持部材
52 ピボット軸部材
60 レバー部材(移動部材)
70 画像形成部
74 給紙装置
100 画像形成装置(本体)

Claims (9)

  1. 本体に開閉可能に設けられ、開放状態で、前記本体へ供給される記録媒体が積載可能とされる記録媒体載置台と、
    複数の開閉角度で前記記録媒体載置台を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持された前記記録媒体載置台に載せられる前記記録媒体に当って前記記録媒体を送り出す給紙ロールと、
    前記給紙ロールに対して対向する位置に配置され、前記給紙ロールによって搬送される前記記録媒体に搬送抵抗を付与することにより前記記録媒体の重送を防止する分離ロールと、
    前記記録媒体載置台の開閉力を受けて、前記分離ロールを前記給紙ロールの周方向へ移動させ、前記記録媒体載置台に載せられた記録媒体が前記分離ロールへ突入するときの突入角を変える分離ロール移動手段と、
    前記記録媒体載置台に積載された記録媒体の先端側が載せられ、前記給紙ロールに記録媒体の先端側を押し当てると共に、一定の角度に支持されるボトムプレートと、
    を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記保持手段は、前記記録媒体載置台を第1の保持位置と、前記記録媒体載置台を前記第1の保持位置とは開閉角度の異なる第2の保持位置と、に保持し、
    前記記録媒体載置台が前記第1の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置において、記録媒体が前記分離ロールに突き当たった突入点から、前記給紙ロールと前記分離ロールとのニップ位置までの距離を距離Qとし、
    前記記録媒体載置台が前記第2の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置において、前記突入点から、前記ニップ位置までの距離を距離Rとした場合に、
    前記距離Qと前記距離Rとは異なる請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記距離Qは、前記距離Rより長い請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記記録媒体載置台が前記第1の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置における前記給紙ロールと前記分離ロールとの第一のニップ圧と、前記記録媒体載置台が前記第2の保持位置に保持されることで、前記分離ロール移動手段によって移動した前記分離ロールの配置位置における前記給紙ロールと前記分離ロールとの第二のニップ圧と、は異なる請求項1〜3の何れか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記第二のニップ圧は、前記第一のニップ圧より高い請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記分離ロール移動手段は、
    前記記録媒体載置台の軸部材に設けられた駆動ギアと、
    前記分離ロールを回転自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材に連結されると共に、前記支持部材を移動させ、前記分離ロールを前記給紙ロールの周方向へ移動させる移動部材と、
    前記駆動ギアの回転力を前記移動部材へ伝達する回転力伝達部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記支持部材には、前記分離ロールを揺動可能に支持するピボット軸部材が設けられ、
    前記回転力伝達部材は、
    前記駆動ギアの回転力が伝達されるギア群であり、
    前記移動部材は、前記ギア群から回転力が伝達される回転軸部材と、前記回転軸部材に一端が固定され、他端が前記ピボット軸部材へ回転可能に連結されたレバー部材と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記駆動ギアと前記ギア群のギア比は、前記駆動ギアの回転力を増幅して前記回転軸部材に伝えるように決められることを特徴とする請求項7に記載の給紙装置。
  9. 請求項1〜8何れか1項に記載された給紙装置と、
    前記給紙装置によって供給された記録媒体を画像形成部へ搬送する搬送ロールと、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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