JP2008063012A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦分離パッド方式により記録紙を繰り出す場合、給送ローラにより記録紙を繰り出し、搬送ローラ対に引き渡した後の負荷を軽減する。
【解決手段】記録紙カセット6に載置される記録紙Pを1枚ずつ繰り出して給送する給送ローラ20と、記録紙Pを給送ローラ20に対して付勢する圧縮ばね9bと、給送ローラ20よりも下流側に位置し、記録紙Pを記録部4へ向けて搬送させる搬送ローラ対13,13aと、給送ローラ20に形成され、記録紙Pを給送しないときに、記録紙側に面する半月状の切欠部と、給送ローラ20と同軸に駆動力が伝達されない形態で回転自在に軸支され、給送ローラ20よりも小径で、切欠部から突出した径を有し、記録紙Pを給送しないときに、最上層の記録紙Pが当接する規制ローラ21とを備え、給送ローラ20により記録紙Pを繰り出し、搬送ローラ対13,13aにより記録紙Pがニップされた後は、切欠部が記録紙P側に面し、規制ローラ21が記録紙Pに当接する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録紙を積層して載置する記録紙載置部を有する記録紙カセットと、記録紙載置部に載置される記録紙を最上層に位置するものから1枚ずつ繰り出して給送するための給送ローラと、駆動源からの駆動力が伝達され、給送ローラを軸支するための駆動軸と、記録紙載置部を給送ローラに対して付勢するための付勢手段と、給送ローラよりも下流側に位置し、記録紙を画像記録部へ向けて搬送させるための搬送ローラ対と、を備えた給紙装置、及び、これを有する画像形成装置に関するものである。
かかる給紙装置は、記録紙載置部に積層された記録紙の最上層に位置する記録紙を1枚ずつ切り出して給送するための給送ローラを備えている。給送ローラにより繰り出された記録紙は、所定の搬送路を搬送され、画像形成部において画像形成がなされ、排出トレイへと排出される。かかる給紙装置として、例えば、下記特許文献1に開示されるものがある。
この給紙装置は、Dカットローラ(半月状の切欠部を有する給送ローラ)を有しており、これを回転駆動することで記録紙を1枚ずつ繰り出す。記録紙を積層して載置する記録紙載置部が設けられており、バネにより上方に付勢されている。これにより、最上層に位置する記録紙は、給送ローラの方向に付勢される。ただし最上層に位置する記録紙は、分離爪に当接することで上方位置が規制され、これ以上は給送ローラ側に近接しないようにされている。すなわち、記録紙を繰り出す前は、給送ローラのDカット部分が記録紙に当接しないように設定される。記録紙を繰り出す時は、給送ローラを回転駆動させると給送ローラのローラ面により最上層の記録紙を分離爪から離脱させて下流側へと繰り出す。
特許文献1は、記録紙を1枚ずつ切り出すのに分離爪を用いる方式であるが、摩擦分離パッドを用いて1枚ずつ繰り出す方式として、下記特許文献2に開示される給紙装置が知られている。摩擦分離パッド方式では、記録紙間の摩擦係数と、記録紙・摩擦分離パッド間の摩擦係数の差に基づいて、1枚ずつ確実に記録紙を繰り出そうとするものである。この方式では、分離爪のように記録紙の上限位置を規制する部材がないため、記録紙載置部を付勢するバネにより、最上層の記録紙が常時給送ローラに当接するように作用する。給送ローラにより繰り出された記録紙は、下流側の搬送ローラ対に引き渡される。
搬送ローラ対に記録紙がニップされると、搬送ローラ対と給送ローラにより同時に記録紙が搬送される状態となる。この場合、搬送ローラ対のほうが給送ローラよりも周速が早くなるように設定されており、この速度差を吸収するために、給送ローラの側にはワンウェイクラッチが設けられている。これにより、給送ローラが空転することで、繰り出し搬送時における負荷を軽減するようにしている。
特開2003−155126号公報 特開2006−44830号公報
しかしながら、ワンウェイクラッチを設けているとは言え、給送ローラが記録紙の表面に当接していることに変わりはなく、これが搬送時における負荷になることには変わりがない。そこで、分離爪方式のように半月状の切欠部を有する給送ローラ(Dカットローラ)を用いることが考えられる。しかしながら、記録紙の上限位置を規制する部材が特に設けられていないため、切欠部に最上層の記録紙が当接してしまうという問題がある。従って、摩擦分離パッド方式の場合は、単に半月状の切欠部を有する給送ローラを用いたのでは、負荷を軽減できることにはならない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、摩擦分離パッド方式により記録紙を繰り出す場合において、給送ローラにより記録紙を繰り出して、搬送ローラ対に引き渡した後の負荷をできるだけ軽減可能な給紙装置、及びこれを有する画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る給紙装置は、
記録紙を積層して載置する記録紙載置部を有する記録紙カセットと、
記録紙載置部に載置される記録紙を最上層に位置するものから1枚ずつ繰り出して給送するための給送ローラと、
駆動源からの駆動力が伝達され、給送ローラを軸支するための駆動軸と、
記録紙を給送ローラに対して付勢するための付勢手段と、
給送ローラよりも下流側に位置し、記録紙を画像記録部へ向けて搬送させるための搬送ローラ対と、を備えた給紙装置であって、
給送ローラに形成され、記録紙を給送しないときに、記録紙側に面するように設定される、半月状に切り欠かれた切欠部と、
給送ローラと同軸に駆動力が伝達されない形態で回転自在に軸支され、給送ローラの大径部よりも小径で、かつ、前記切欠部から突出した径を有し、記録紙を給送しないときに、最上層の記録紙が当接する規制ローラと、を備え、
給送ローラにより記録紙を繰り出し、搬送ローラ対により記録紙がニップされた後は、前記給送ローラの切欠部が記録紙側に面し、規制ローラが前記最上層の記録紙に当接するように構成したことを特徴とするものである。
この構成による給紙装置の作用・効果を説明する。記録紙載置部には記録紙が積層された状態で載置され、付勢手段により、給送ローラの方向へ付勢される。給送ローラは、最上層に位置する記録紙を1枚ずつ繰り出して搬送し、下流側の搬送ローラ対へと引き渡す。給送ローラは、駆動軸に軸支され、駆動源により駆動力が伝達される。この給送ローラには、半月状に切り欠かれた切欠部が形成されており、記録紙を給送しないとき(記録紙の繰り出しを開始する前)には切欠部が記録紙側に面している。また、給送ローラと同軸に規制ローラが設けられており、この規制ローラの径は給送ローラの大径部よりも小径であり、かつ、切欠部から突出するだけの径の大きさを有している。従って、記録紙を搬送しない時は、切欠部から突出した状態にある規制ローラが記録紙に当接する。これにより、記録紙の上限位置が規制されることになる。
記録紙を繰り出す時は、給送ローラを回転駆動し、給送ローラのローラ面(大径部)が記録紙に当接し始めると記録紙の繰り出し動作が開始する。給送ローラの駆動開始時には、規制ローラが当接しているが、規制ローラには駆動力は伝達されないため、規制ローラにより記録紙が繰り出されることない。給送ローラのローラ面は、規制ローラよりも大径であるから、ローラ面が記録紙に当接している間は、規制ローラは記録紙に当接せず、規制ローラによる負荷が作用しない。給送ローラによる記録紙の繰り出しが進み、下流側にある搬送ローラ対に記録紙が引き渡されると、再び、給送ローラの切欠部が記録紙側に面し、規制ローラが最上層の記録紙に当接する。規制ローラが記録紙に当接するようになると、記録紙に対する駆動力は搬送ローラ対のみにより付与される。つまり、規制ローラには駆動力が伝達されないため、記録紙の動きに従動して規制ローラが回転させられる形となる。その結果、給送ローラにより記録紙を繰り出して、搬送ローラ対に引き渡した後の負荷をできるだけ軽減可能な給紙装置を提供することができる。
本発明に係る規制ローラは、摺動性のよい樹脂材料により形成されることが好ましい。
かかる材料とすることで、搬送ローラ対に記録紙を引き渡した後の負荷を更に軽減することができる。
本発明に係る規制ローラは、給送ローラの幅方向両外側に一対配置されることが好ましい。
給送ローラの幅方向両外側に規制ローラを一対配置することで、記録紙の上限規制を安定した状態で行なうことができる。また、給送ローラの幅方向両側に配置することで、給送ローラの切欠部に記録紙が確実に接触しないような構成とすることができる。
上記課題を解決するため本発明に係る別の給紙装置は、
記録紙を積層して載置する記録紙載置部を有する記録紙カセットと、
記録紙載置部に載置される記録紙を最上層に位置するものから1枚ずつ繰り出して給送するための給送ローラと、
駆動源からの駆動力が伝達され、給送ローラを軸支するための駆動軸と、
記録紙を給送ローラに対して付勢するための付勢手段と、
給送ローラよりも下流側に位置し、記録紙を画像形成部へ向けて搬送させるための搬送ローラ対と、を備えた給紙装置であって、
給送ローラの外周面は、記録紙を給送可能な摩擦力を付与する第1領域と、第1領域よりも低い摩擦係数を有する第2領域に分けられ、記録紙を給送しないときは、第2領域が記録紙に当接するように設定され、
給送ローラの第1領域により記録紙を繰り出し、搬送ローラ対により記録紙がニップされた後は、前記第2領域が記録紙側に当接するように構成したことを特徴とするものである。
この構成による給紙装置の作用・効果を説明する。この構成は、規制ローラを用いない構成であり、給送ローラ自体の構成に特徴を有するものである。すなわち、給送ローラの外周面を第1領域と第2領域に分けている。第1領域は記録紙を給送可能な摩擦力を付与することができ、相対的に大きな摩擦係数を有している。一方、第2領域は、第1領域よりも小さな摩擦係数を有している。すなわち、第2領域は記録紙を搬送させるだけの搬送力を有していない(あるいは、ほとんど有していない)。従って、給送ローラの外周面は全体的に見れば通常の円筒面とすることができる。従って、給送ローラ自身により記録紙の上限位置が規制されることになる。
記録紙を給送しないとき(記録紙の繰り出しを開始する前)は、第2領域が記録紙に当接している。記録紙の繰り出しを開始するときは、給送ローラの回転駆動を開始するが、第2領域が当接している間は、記録紙の繰り出しは行なわれず、第1領域が記録紙に当接し始めてから記録紙の繰り出し動作が開始される。給送ローラによる記録紙の繰り出しが進み、下流側にある搬送ローラ対に記録紙が引き渡されると、再び、第2領域が記録紙側に現れて当接する。第2領域が記録紙に当接するようになると、記録紙に対する駆動力は搬送ローラ対のみ(あるいは、ほとんど搬送ローラ対)により付与される。給送ローラから記録紙の後端が脱出するまでは、第2領域が記録紙に当接しているが、第2領域の摩擦係数が小さいため、大きな負荷にはならない。その結果、給送ローラにより記録紙を繰り出して、搬送ローラ対に引き渡した後の負荷をできるだけ軽減可能な給紙装置を提供することができる。
本発明において、前記第2領域を摺動性のよい樹脂材料により形成したことが好ましい。
かかる材料とすることで、搬送ローラ対に記録紙を引き渡した後の負荷を更に軽減することができる。
本発明に係る自動原稿送り装置が採用された画像形成装置を図面を用いて説明する。図1は、画像形成装置1は、画像形成装置の内部構成を模式的に示す模式図である。図1は、画像形成装置の前面側から見た模式図であり、図1の紙面に垂直な方向を装置の前後方向、図1の紙面に沿った上下方向を装置の上下方向、図1の紙面に沿った左右方向を装置の左右方向と定義する。
図例の画像形成装置1は、ファクシミリ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた所謂複合機に適用されたものであることを示し、上部より自動原稿送り装置(ADF)2、画像読取部3、記録部4及び記録紙Pの給紙部5が積層状態で構成されている。ADF2は、原稿トレイ2a上に堆積載置された原稿を、ピックアップローラ2b及び分離手段(分離ローラとリタードローラの対)2cにより1枚ずつ繰出し分離し、各搬送ローラ対2d、2e、2fにより湾曲搬送路2gを搬送させながら、途中ADF原稿の読取ポイントAにおいて、静止した読取走査装置3aによってその画像を読取り、排出ローラ対2hによって原稿排出トレイ2i上に順次排出させるべく機能するものである。尚、分離手段2cとしては、分離ローラと分離パッドからなるものも多く採用されている。
画像読取部3は、ADF読取部3bと平板式読取走査部(FBS)3cとにより構成され、図1は、上記読取走査装置3aがADF読取ポイントAの直下のADF読取部3bに静止し、ADF2によって順次自動給送される原稿の画像を読み取る状態を示している。FBS3cにおいて画像読取を行う場合は、読取走査装置3aがFBS3cに移動し、プラテンガラス3dの下を左右に往復移動しながら、プラテンガラス3dの上に下向きに置かれた原稿の画像を読み取る。上記ADF2を構成する一連の機構は、プラテンカバー(原稿押圧板)も兼ね、紙面奥側をヒンジ部として上下に開閉可能とされている。
図例の記録部4(画像記録部)は、電子写真式記録装置からなることを示し、感光体ドラム4a、帯電器4b、光(LED或いはレーザ)書込みユニット4c、現像器4d、転写器4e及び定着器4fにより構成される。そして、定着器4fの下流側には、排出ローラ対4g及び排出トレイ4hが連設されている。この電子写真式記録装置においては、上記画像読取部3で読取られた画情報、或いはファクシミリやパソコン等の外部端末から送信された画情報が、帯電器4bによって一様に帯電された感光体ドラム4aの表面に、光書込みユニット4cによって光情報として書き込まれ、感光体ドラム4aの表面には光情報に基づく静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器4dによって現像され、転写器4eにおいて、後記する湾曲搬送路12を搬送されレジストローラ対14によってレジスト導入された記録紙Pにトナー画像として逐次転写される。記録紙Pに転写されたトナー画像は、定着器4fによって永久画像として定着され、永久画像が形成された記録紙Pは、排出ローラ対4gによって排出トレイ4h上に排出・堆積される。尚、記録部4を構成するものとしては、図例のような電子写真式記録装置に限定されず、インクリボン式記録装置、インクジェット式記録装置或いは各種カラー記録装置等、公知の記録装置が採用可能であることは言うまでもない。
給紙部5は、紙面垂直方向に出し入れ可能な記録紙カセット6を備え、これら記録紙カセット6の前端部上には給送ローラ20が配設されている。この給送ローラ20には摩擦分離パッド8が弾接され、給送ローラ20の回転に伴い、記録紙カセット6に収容された記録紙(用紙)Pが、最上層部より繰出され、摩擦分離パッド8の作用を受けて1枚ずつ分離され給送されて行く。記録紙カセット6内には、枢支ピン9aを支点として上下揺動可能とされた押上板9(記録紙載置部に相当)及び記録紙Pの後端を規制する位置調整可能な規制板6aが設けられている。押上板9は圧縮ばね9b(付勢手段に相当)により上向き付勢状態とされる。その他、図示及び説明を割愛するが、記録紙カセット6として必要な付帯部材も装備されるものであることは言うまでもない。なお、図示を省略するが、記録紙カセット6の下に、さらにオプションカセットを配設し、2段以上のマルチカセットシステムを構成することも可能である。
上記摩擦分離パッド8は、パッド台8aに支持され、該パッド台8aは、記録紙カセット6の記録紙排出側端部に用紙幅全域に亘り形成された用紙ガイド部材10の略中央部に圧縮ばね8bにより上向き付勢状態で設置されている。この圧縮ばね8bによる上向き付勢作用により、摩擦分離パッド8は給送ローラ20の周面に弾接状態可能とされる。摩擦分離パッド8の上流側(堆積用紙側)には、給送ローラ20と摩擦分離パッド8との間への用紙の導入を円滑にする為のフィルム(不図示)が着脱自在に装着されている。
用紙ガイド部材10の背後には、下段カセットを有する場合に、そのカセットからの記録紙Pが通過し得る間隔を隔てて、ジャムアクセスカバー(メンテナンス用開閉カバー)11が取付けられており、このジャムアクセスカバー11は、画像形成装置1における箱型筐体1aの右側壁部に、ヒンジピン11aを支点として開閉可能に取付けられている。ジャムアクセスカバー11の内面上方部分は記録紙カセット6側に湾曲して、湾曲搬送路12の一部を形成する。
ジャムアクセスカバー11の内側には、上記箱型筐体1a内に設置された搬送ローラ13と対合するプレスローラ13a(これらは、搬送ローラ対に相当)が取付けられており、ジャムアクセスカバー11を、ヒンジピン11aを支点として開ければ、搬送ローラ13とプレスローラ13aとの圧接状態が解除され、この付近にジャムした記録紙Pの取出しが可能とされる。湾曲搬送路12は、記録紙カセット6から繰出された記録紙Pを、略180度方向転換して、Uターン状に搬送し記録部4に向かわせるものである。この湾曲搬送路12における記録部4の上流側近傍には、レジストローラ対14が配設され、記録紙Pがレジストされ、上記感光体ドラム4aと転写器(転写ローラ)4eとの間に導入される。搬送ローラ13、湾曲搬送路12及びレジストローラ対14により、記録紙カセット6から繰出された記録紙Pを記録部4に給送させる為の記録紙搬送手段が構成される。
本発明の給紙装置を、更に詳細に説明する。図2は、記録紙カセット6を斜め上方から見た斜視図である。図3は、給送ローラ20の周辺構造を示す図である。
図において、給送ローラ20は、駆動軸(回転駆動軸)7aに軸装されており、駆動軸7aが図3の矢示方向(反時計方向)に回転することで、記録紙Pを1枚ずつ繰り出すことができる。駆動軸7aの軸方向両端部は軸受7bにより支持されている。駆動軸7aの一端には、カップリング部7cが固着され、給送ローラ20は、駆動軸7a及びこのカップリング部7cと共に記録紙カセット6に軸回転可能に取付けられている。記録紙カセット6を画像形成装置1の給紙部5に装着した時には、画像形成装置1内に設置されたモータや伝達機構を含む回転制御アクチュエータ(駆動源)15のカップリング部15aに上記カップリング部7cが噛合連接され、この回転制御アクチュエータ15の駆動力を得て駆動軸7aが軸回転するようになされている。
記録紙カセット6内の一側部には、記録紙の幅方向に移動可能な幅寄ガイド6bが設置され、記録紙サイズに応じてその位置規制が可能とされている。図例の記録紙カセット6は、A4サイズ及びレターサイズの記録紙Pを収容可能とするもので、幅寄ガイド6bはこの両サイズに適合する範囲内で移動可能とされているが、さらに多種の記録紙サイズ(A3、B4、A4、B5等)に対応し得るカセットであっても良いことは言うまでもない。
図3は記録紙カセット6に記録紙Pを載置収容し、給紙前の待機状態を示している。用紙ガイド部材10は、記録紙カセット6の前壁部に形成され、そのガイド面10aは給送ローラ20より大きな曲率で湾曲し、給送ローラ20に斜めに(給送方向側が立ち上がるように)対面する凹曲面とされている。そして、このガイド面10aは摩擦分離パッド8と給送ローラ20との弾接面より、反給送ローラ20側に段差状に、且つその下流側端部は、摩擦分離パッド8と給送ローラ7との弾接位置(ニップ位置)より上方に位置するように形成されている。
給送ローラ20は、図3に示すように、半月状に切り欠かれた切欠部を有しており、図3に示す給紙前の状態では切欠部が下方(記録紙Pの側)を向くように設定される。給送ローラ20のローラ面20a(大径部に相当)が記録紙Pを繰り出す機能を有する。また、給送ローラ20の幅方向両外側には、規制ローラ21が設けられている。規制ローラ21の半径は、給送ローラ20のローラ面20aの半径よりも小さく設定されており、給送ローラ20の切欠部から突出した状態にある。従って、記録紙Pの繰り出しを行なわない待機状態では、記録紙Pの最上層は規制ローラ21の外周面に当接することになる。なお、押上板9の裏面に圧縮ばね9bが設けられており、この付勢力により記録紙Pの層が押し上げられ、規制ローラ21の外周面に当接する。
給送ローラ20の表面は記録紙Pとの摩擦係数が高い材料、例えば、ゴムにより形成される。一方、規制ローラ21は、摺動性のよい材料、例えば、自己潤滑性を有するPOM(ポリアセタール)などにより形成される。規制ローラ21は、駆動軸7aに対して回転自在に装着されるフリーローラであり、アクチュエータ15からの駆動力が伝達されない。従って、規制ローラ21は、記録紙Pを繰り出す機能を有していない。
<給紙装置の動作>
上記構成の給紙装置による給紙の動作について図4により説明する。先ず、記録紙カセット6内の押圧板9上に圧縮ばね9bの弾力に抗するように記録紙Pの束を収容載置すると、ばね9bの復元弾力により記録紙束の最上層に位置する記録紙Pの幅方向中央部が規制ローラ21の外周面に弾接される。これにより、実質的に規制ローラ21が上方より記録紙束の最上層の記録紙Pに弾接されることになる。
そして、給送ローラ20を図3及び図4の矢示方向に回転させる。この回転動作の最初は、規制ローラ21が記録紙Pに当接しており、規制ローラ21には駆動力が伝達されないため、記録紙Pは繰り出しされない。給送ローラ20が所定角度回転すると、そのローラ面20aが最上層の記録紙Pに当接し始める(図4(a)参照)。これにより、記録紙Pの給送が開始する。
上記弾接と給送ローラ20表面の摩擦作用とにより上記最上層紙Pが繰出され、給送ローラ20と摩擦分離パッド8とのニップ位置Qに導入される。この時、記録紙Pが複数枚重なって繰出されると、上記ニップ位置Qでの分離作用により最上層の記録紙Pのみが分離され、下流側の搬送ローラ13に向けて繰り出されていく。
図4(b)は、繰り出された記録紙Pの先端が搬送ローラ13とプレスローラ13a(搬送ローラ対)によりニップされる直前の状態を示す。このとき、給送ローラ20のローラ面20aがまだ記録紙Pを繰り出している状態である。図4(c)は、搬送ローラ対により記録紙Pが搬送ローラ対にニップされた状態を示す。このとき、ローラ面20aは記録紙Pの表面から離間し、規制ローラ21の表面が当接する状態となる。すなわち、記録紙Pを繰り出す前と同様に、切欠部が記録紙Pに面する状態になる。給送ローラ20のローラ面20aが表面から離間するのは、搬送ローラ対が記録紙Pをニップするのと同時もしくは直後が好ましい。
搬送ローラ対の周速度は、給送ローラ20の周速度よりも僅かに速くなるように設定されている。これは、搬送ローラ対と給送ローラ20の間で記録紙Pのたるみが生じないようにするためである。従来の給送ローラの構成であれば、給送ローラ20の側にワンウェイクラッチを設けて給送ローラ20が滑るように構成する必要があった。これは記録紙Pに対して無理な力が作用しないようにし、負荷を軽減するためである。負荷を軽減するとはいえ、給送ローラ20が滑るような構成であるから、ある程度の負荷がかかり、記録紙Pの搬送ムラなどの原因になることがあった。
これに対して本発明の構成によれば、搬送ローラ対により記録紙Pをニップすると、給送ローラ20は記録紙Pに弾接せず、規制ローラ21が当接する。規制ローラ21は、摺動性のよい材料で形成されるとともに、駆動力が伝達されないフリーローラであるから、搬送ローラ対により記録紙Pをニップした後の負荷をかなり低減することができる。給送ローラ20は1枚の記録紙Pを繰り出すのに1回転するように回転が制御される。この回転制御は、公知の適宜の方法により行なうことができる。
搬送ローラ対13、13aにより記録紙Pをニップした後は、レジストローラ対14により、レジスト搬送されて湾曲搬送路12を経て記録部4に送致され、印字排出される。
複数の記録紙Pを繰り出す場合には、先行の記録紙Pの後端が上記給送ローラ20と摩擦分離パッド8とのニップ位置から抜け出ると、再び駆動軸7aが駆動し給送ローラ20が回転して後続の記録紙Pが上記同様にニップ位置に導入され、分離・給送され、これは給紙停止信号が発信されるまで順次繰り返される。この連続給紙に伴い、記録紙カセット6内の記録紙Pは漸次減っていくが、押上板9は圧縮ばね9bにより常時上方付勢されているから、最上層の記録紙Pは規制ローラ21の外周面に弾接し、上記繰出しが滞ることなくなされる。
<給送ローラの別実施形態>
次に、給送ローラ20の別実施形態について説明する。図3、図4では規制ローラ21を設ける構成について説明したが、規制ローラ21を設けない構成を図5により説明する。この給送ローラ20は外周面は第1領域R1と第2領域R2に分けられている。第1領域R1は、記録紙Pを給送可能な摩擦力を付与することができ、大きな摩擦係数を有する。第2領域R2は、第1領域R1よりも低い摩擦係数を有しており、記録紙Pを給送する機能を有しない。第1領域R1は、表面をゴムなどの材料で形成することができ、第2領域R2は摺動性のよい材料により形成することができる。第1領域R1と第2領域R2を別々の部材で形成し、これらを組み合わせることで図5に示す給送ローラ20を形成することができる。
記録紙Pを給送しないときは、第2領域R2が最上層の記録紙Pに弾接している。この状態から給送ローラ20を駆動することで記録紙Pを1枚ずつ繰り出していくことができる。この実施形態は、前述の規制ローラ21の機能を第2領域R2として構成したものであり、動作については図4と同様である。
図6は、図3、図4で説明した給送ローラ20の別実施形態を示す図である。図3においては、半月状に切り欠かれた切欠部を有する給送ローラ20を説明したが、半月状に切り欠かれた形状については、図3に示す形状に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。図3では、直線状に切り欠いた構成であったが、図6(a)に示すように円弧状・曲面状に切り欠いてもよい。図6(b)のような円弧状・曲面状に切り欠いてもよい。図6(c)のように、直線を組み合わせて切り欠いてもよい。いずれも半月状の切欠部の概念に含まれる。
<更に別の実施形態>
本実施形態の画像形成装置1は、フラット・ベッド・タイプの構造を備えた構造であるが、原稿読み取り方式がADF2により読み取るシート・フィード・タイプのみを有する構造であってもよい。画像形成装置1はファクシミリの機能を備えていてもよい。
画像形成装置の内部構成を模式的に示す図 記録紙カセットを斜め上方から見た斜視図 給送ローラの周辺の構造を示す模式図 記録紙の切り出し動作を説明する図 給送ローラの別実施形態を示す図 給送ローラの別実施形態を示す図
符号の説明
1 画像形成装置
6 記録紙カセット
7a 駆動軸
8 摩擦分離パッド
9 押上板
9b 圧縮ばね
13 搬送ローラ
13a プレスローラ
20 給送ローラ
20a ローラ面
21 規制ローラ
P 記録紙
R1 第1領域
R2 第2領域

Claims (6)

  1. 記録紙を積層して載置する記録紙載置部を有する記録紙カセットと、
    記録紙載置部に載置される記録紙を最上層に位置するものから1枚ずつ繰り出して給送するための給送ローラと、
    駆動源からの駆動力が伝達され、給送ローラを軸支するための駆動軸と、
    記録紙を給送ローラに対して付勢するための付勢手段と、
    給送ローラよりも下流側に位置し、記録紙を画像記録部へ向けて搬送させるための搬送ローラ対と、を備えた給紙装置であって、
    給送ローラに形成され、記録紙を給送しないときに、記録紙側に面するように設定される、半月状に切り欠かれた切欠部と、
    給送ローラと同軸に駆動力が伝達されない形態で回転自在に軸支され、給送ローラの大径部よりも小径で、かつ、前記切欠部から突出した径を有し、記録紙を給送しないときに、最上層の記録紙が当接する規制ローラと、を備え、
    給送ローラにより記録紙を繰り出し、搬送ローラ対により記録紙がニップされた後は、前記給送ローラの切欠部が記録紙側に面し、規制ローラが前記最上層の記録紙に当接するように構成したことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記規制ローラは、摺動性のよい樹脂材料により形成されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記規制ローラは、給送ローラの幅方向両外側に一対配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 記録紙を積層して載置する記録紙載置部を有する記録紙カセットと、
    記録紙載置部に載置される記録紙を最上層に位置するものから1枚ずつ繰り出して給送するための給送ローラと、
    駆動源からの駆動力が伝達され、給送ローラを軸支するための駆動軸と、
    記録紙載置部を給送ローラに対して付勢するための付勢手段と、
    給送ローラよりも下流側に位置し、記録紙を画像形成部へ向けて搬送させるための搬送ローラ対と、を備えた給紙装置であって、
    給送ローラの外周面は、記録紙を給送可能な摩擦力を付与する第1領域と、第1領域よりも低い摩擦係数を有する第2領域に分けられ、記録紙を給送しないときは、第2領域が記録紙に当接するように設定され、
    給送ローラの第1領域により記録紙を繰り出し、搬送ローラ対により記録紙がニップされた後は、前記第2領域が記録紙側に当接するように構成したことを特徴とする給紙装置。
  5. 前記第2領域を摺動性のよい樹脂材料により形成したことを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置と、この給紙装置により給送された記録紙に画像形成を行なう画像形成部と、を有する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249177A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Seiko Epson Corp 被記録媒体給送装置、記録装置

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