JP6380607B2 - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、本体に組付ユニットが組み付けられた搬送装置、及び当該搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
従来より、シートを搬送する搬送部を有する本体に、シートトレイなどのユニットが組み付けられた搬送装置が知られている。シートトレイなどは、シートを搬送部へ搬送する給送ローラなどの駆動部を有する。給送ローラなどは、本体に設けられたモータから駆動伝達されて駆動する(特許文献1,2)。
特開2000−302260号公報 特開2001−191607号公報
本体の駆動源から組付ユニットの駆動部への駆動伝達機構は、ギヤ列によって構成されることが一般的である。例えば、本体及び組付ユニットの組み付けにバラツキがあったり、組付ユニットの駆動において過大な負荷が生じて組付ユニットが本体とのガタの分だけ相対的な位置がずれたり、本体に対する組付ユニットの回動位置によって本体と組付ユニットとの相対的な位置関係が変動したりすることによって、ギヤ間のピッチが変動する。このようなギヤ間のピッチの変動によって、ギヤ列を構成する各ギヤが円滑に回転しなかったり、ギヤの歯が破砕したりするおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、本体の駆動源から組付ユニットの駆動部へ駆動伝達するためのギヤ列においてピッチを一定に維持できる手段を提供することにある。
(1) 本発明は、駆動源から駆動伝達されてシートを搬送する搬送部を有する本体と、
当該本体に組み付けられており、当該本体の駆動源から駆動伝達される駆動部を有する組付ユニットと、を具備する搬送装置に関する。本搬送装置は、上記本体に設けられており、上記駆動源から駆動伝達されて回転する第1ギヤと、上記本体に回動可能に設けられており、上記第1ギヤを支持する第1ギヤホルダと、上記組付ユニットに設けられており、上記駆動部へ駆動伝達する第2ギヤと、上記組付ユニットに回転可能に設けられており、上記第2ギヤを支持する第2ギヤホルダと、上記第1ギヤホルダと上記第2ギヤホルダとを連結する連結軸に支持されており、上記第1ギヤ及び上記第2ギヤとそれぞれ噛合する第3ギヤと、を具備する。
第1ギヤと第3ギヤとのピッチは、第1ギヤホルダによって一定に維持され、また、第2ギヤと第3ギヤとのピッチは、第2ギヤホルダによって一定に維持される。また、第1ギヤホルダと第2ギヤホルダとは、第3ギヤを支持する連結軸によって互いに回動可能に連結されている。これにより、第1ギヤホルダ及び第2ギヤホルダの少なくとも一方が回動しても、第1ギヤ、第3ギヤ、及び第2ギヤの各ギヤ間のピッチが一定に維持される。
(2) 上記組付ユニットは、上記本体に対して第1回動位置及び第2回動位置に回動可能であり、上記搬送部は、搬送ローラを有するものであり、上記搬送ローラに、上記駆動源から駆動伝達され且つ上記第1ギヤへ駆動伝達する第4ギヤが同軸に設けられており、上記第4ギヤは、上記搬送ローラの回転方向に遊びを介して嵌められていてもよい。
組付ユニットが回動されることにより第1ギヤが回転したとしても、第1ギヤと搬送ローラとの間の遊びによって、第1ギヤの回転が搬送ローラへ伝達されない。これにより、組付ユニットの回動によって搬送ローラが回転することが防止される。
(3) 上記駆動部として、上記本体の搬送部へシートを給送する給送ローラを有するも
のが挙げられる。
(4) 上記搬送装置と、上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部
と、を備える画像記録装置として、本発明が捉えられてもよい。
本発明によれば、本体と組付ユニットとの相対的な位置関係が変動しても、本体の駆動源から組付ユニットの駆動部へ駆動伝達するためのギヤ列においてピッチを一定に維持できる。
図1は、可動部186が起立状態の複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を示す縦断面図である。 図3は、可動部186が倒伏状態のバイパストレイ71を示す斜視図である。 図4は、可動部186が除かれた状態の複合機10の後面側の外観斜視図である。 図5は、給送装置70の正面図である。 図6は、図5のVI−VI断面図である。 図7は、給送装置70の内部構造の斜視図である。 図8は、モータ78からの駆動伝達機構を示す斜視図である。 図9は、モータ78からの駆動伝達機構を示す一部拡大斜視図である。 図10は、モータ78からの駆動伝達機構を示す側面図である。 図11は、筐体16が筐体14に重ねられた状態を示す側面図である。 図12は、筐体16が筐体14に対して持ち上げられるように回動された状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る複合機10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
プリンタ部11は、前面に開口13が形成された筐体14を有している。各種サイズの記録用紙を収容可能な給送トレイ20及び排出トレイ21が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。筐体14の底面が、複合機10が設置される載置面に当接する。筐体14が本体に相当する。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20から記録用紙を給送する給送部15、記録用紙に画像を記録する記録部24、第1搬送ローラ対59、及び第2搬送ローラ対180などを備えている。
図1に示されるように、プリンタ部11の上方には、スキャナ部12が設けられている。スキャナ部12の筐体16の前後方向8及び左右方向9の寸法は、プリンタ部11の筐体14と同じである。プリンタ部11の筐体14及びスキャナ部12の筐体16が一体となって、複合機10の概ね直方体形状の外形を形成している。スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。なお、フラットベッドスキャナの構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。また、スキャナ部12には、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して搬送する自動原稿搬送装置(ADF)が設けられていてもよい。
[プリンタ部11]
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。プリンタ部11は、画像記録装置の一例であり、また、搬送装置を備えたものでもある。
[給送トレイ20]
図1及び図2に示される給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上面が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の上面前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に着脱自在に装着される。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。筐体14が本体に相当する。
[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、駆動伝達機構27及び分離パッド181を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた回動軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間が可能である。したがって、記録用紙を収容して給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25は、給送トレイ20に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25が給送トレイ20の支持面に当接する位置には分離パッド181が設けられている。分離パッド181は、記録用紙に対して、給送トレイ20の支持面の摩擦係数より大きな摩擦係数を有する材料で形成されている。
給送ローラ25には、モータ78(図10参照)の駆動力が駆動伝達機構27を通じて伝達される。駆動伝達機構27は、回動軸28に伝達された回転を無端ベルトにより給送ローラ25の軸へ伝達する。給送ローラ25が、給送トレイ20の支持面上に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、当該記録用紙が搬送経路65へ向けて給送される。記録用紙が搬送経路65へ向けて給送されるとき、記録用紙の先端が、給送トレイ20の前後方向8の後側に設けられた分離部材197と当接する。その結果、一番上側の記録用紙のみが下側の記録用紙から分離されて搬送される。そして、一番上側の記録用紙よりも下側の記録用紙は、一番上側の記録用紙に引き摺られることなく給送トレイ20内に収容されたままで保持される。
[搬送経路65]
図2に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後ろ側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。
湾曲路65Aは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材18、内側ガイド部材19、及びガイド部材31などによって規定されている。直線路65Bは、記録用紙が通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン42、並びにガイド部材34及びガイド部材33などによって規定されている。
給送トレイ20の給送ローラ25によって搬送経路65に沿って給送された記録用紙は、湾曲路65Aに沿って下方から上方へ向かって搬送向きが反転され、直線路65Bに沿って搬送向きが反転することなく後方から前方へ向かって搬送される。
外側ガイド部材18は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、外側の案内面を構成する部材である。内側ガイド部材19は、湾曲路65Aに沿って記録用紙が搬送されるとき、内側の案内面を構成する部材である。なお、各案内面は、1つの面で構成されていてもよいし、複数のリブの先端面の群として構成されていてもよい。
ガイド部材31は、第1搬送ローラ対59の直上流(後ろ側)において内側ガイド部材19の上方に配置されている。外側ガイド部材18及びガイド部材31は、後述されるバイパス経路182を規定する部材でもある。
[後面カバー22]
図2に示されるように、後面カバー22は、外側ガイド部材18を支持して筐体14の後面の一部を構成する部材である。後面カバー22は、下側の左右両端において筐体14に対して回動可能に軸支されている。後面カバー22が、下側の左右方向9に沿った回動軸周りに、上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することにより、搬送経路65の一部及び後述されるバイパス経路182の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
外側ガイド部材18も、後面カバー22と同様に、下側の左右両端において筐体14に対して回動可能に軸支されている。後面カバー22が後ろ向きへ倒伏するように回動された状態において、外側ガイド部材18も、下側の左右方向9に沿った回動軸周りに、上側が後ろ向きへ倒伏するようにして回動可能である。外側ガイド部材18が後ろ向きへ倒伏するように回動することにより、湾曲路65Aの少なくとも一部が開放(露出)される。図2に示されるように、後面カバー22が起立状態となるように閉じられると、外側ガイド部材18は、後面カバー22に後方から支持されて起立状態に維持され、内側ガイド部材19と対向して湾曲路65Aの一部を規定する。
[第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180]
図2に示されるように、搬送経路65に沿った記録用紙の搬送向きにおける記録部24の上流側には、第1搬送ローラ対59が設けられている。第1搬送ローラ対59は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。同様に、搬送向きにおける記録部24の下流側には、第2搬送ローラ対180が設けられている。第2搬送ローラ対180は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ78(図10参照)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙を挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙を搬送経路65に沿って搬送向きに搬送する。第1搬送ローラ対59が搬送部に相当する。
[記録部24]
図2に示されるように、第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対180との間に記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ40は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43,44によって左右方向9に往復動可能に支持されている。ガイドレール44には、公知のベルト機構が設けられている。キャリッジ40は、ベルト機構の無端ベルトと連結されており、無端ベルトの回動によってガイドレール43,44に沿って左右方向9に往復動する。キャリッジ40と記録ヘッド39とが、プラテン42と空間を隔てて対向しているとき、キャリッジ40、記録ヘッド39、及びプラテン42は、直線路65Bの一部を規定する。
記録ヘッド39は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズルが形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、複数のノズルからインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ40が左右方向9へ移動しているときに、ノズルからプラテン42に支持されている記録用紙に対してインク滴が吐出される。吐出されたインク滴がプラテン42上の記録用紙に付着することにより、記録用紙に画像が記録される。
[バイパス経路182]
図2に示されるように、筐体14の後面において後面カバー22の上方に開口184が設けられている。筐体14の内部には、開口184から第1搬送ローラ対59へと延びるバイパス経路182が形成されている。バイパス経路182は、筐体14の内部において前後方向8の後方から前方へ斜め下方に向かって延びる経路である。バイパス経路182は、ガイド部材31、外側ガイド部材18及び後面カバー22などによって規定されている。ガイド部材31は、バイパス経路182に沿って記録用紙が搬送されるとき、上側の案内面を構成する部材である。外側ガイド部材18及び後面カバー22は、バイパス経路182に沿って記録用紙が搬送されるとき、下側の案内面を構成する部材である。搬送経路65の湾曲路65A及び直線路65Bは、いずれもバイパス経路182より下方に配置されている。外側ガイド部材18及び後面カバー22が、上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することによって、搬送経路65の一部と共にバイパス経路182の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
後述されるバイパストレイ71に収容された記録用紙は、バイパス経路182に沿って斜め下方へ案内される。その記録用紙は、搬送経路65の直線路65Bに沿って案内され、第1搬送ローラ対59により搬送される。その記録用紙は、更に記録部24によって画像記録が行われて、排出トレイ21へ排出される。このように、バイパストレイ71に収容された記録用紙は、ほぼ直線形状の経路(記録用紙の表面と裏面とが上下方向7において反転することのない経路)に沿って搬送される。
[給送装置70]
プリンタ部11は、給送装置70(図6参照)を備えている。給送装置70は、バイパストレイ71と、給送部72とから構成されている。給送部72は、図6に示されるように、給送ローラ75と、給送アーム76と、駆動伝達機構79と、回動部材30とを備えている。給送装置70が、組付ユニットに相当する。給送ローラ75が駆動部に相当する。
[バイパストレイ71]
図1及び図4に示されるように、バイパストレイ71は、スキャナ部12の筐体16の後壁に設けられている。バイパストレイ71は、給送トレイ20とは独立して記録用紙を収容する。
図1及び図3に示されるように、スキャナ部12の筐体16の後壁には、開口184(図2参照)を覆うようにして下方へ延びる固定部185が設けられている。固定部185は、バイパストレイ71の給送向き87の下流側の一部を構成している。図3に示されるように、固定部185の上側には、可動部186が固定部185に対して矢印80、82の方向に回動可能に設けられている。固定部185及び可動部186によって、バイパストレイ71が構成されている。
図4に示されるように、固定部185の上面には、左右方向9に沿って延びるスリット形状の開口187が形成されている。バイパストレイ71には、開口187からバイパス経路182(図2参照)へと至る通路が形成されている。図3に示されるように、固定部185には、支持面188を有する支持部材189が設けられている。支持面188は、バイパス経路182(図2参照)まで斜め下方へ延びている。支持部材189の下端は、バイパス経路182に沿って搬送される記録用紙を案内するガイド面の一部を形成している。
図3に示されるように、支持部材189の上端側であって支持面188の上方には、給送アーム76の回動軸66(図7参照)を回転可能に支持する補強部材183が設けられている。回動軸66は、駆動伝達機構79(図6参照)の一部を構成しており、モータ78から回転駆動力が伝達されることにより回転する。駆動伝達機構79は、後に詳細に説明される。
図6に示されるように、回動軸66には、給送アーム76が回動可能に支持されている。給送アーム76は、回動軸66の周りに回動自在である。給送アーム76の回動先端側に給送ローラ75が回転可能に支持されている。給送アーム76は、回動軸66から支持部材189の支持面188へ向かって下方へ延出されている。給送アーム76は、固定部185における左右方向9の中央に配置されている。
図6に示されるように、給送ローラ75は、回動軸66と複数のギヤ48C,48D,48E,49によって連結されている。回動軸66の回転が複数のギヤ48C,48D,48E,49によって給送ローラ75に伝達され、給送ローラ75が回転する。給送ローラ75が、バイパストレイ71の支持面188に支持された記録用紙のうち一番上側の記録用紙に当接された状態で回転することにより、この一番上側の記録用紙がバイパス経路182(図2参照)に沿って給送向き87(図6参照)に給送される。一番上側の記録用紙より下側の記録用紙は、下側ガイド部材97に設けられた分離部材132によって捌かれて、一番上側の記録用紙に引き摺られることなくバイパストレイ71に保持される。
図3に示されるように、可動部186は、固定部185の上側に固定部185に対して回動可能に設けられている。可動部186は、図1に示されるように上下方向7に沿って起立した起立状態と、図3に示されるように上下方向7に対して傾斜した倒伏状態との間で回動可能である。起立状態のときの可動部186の位置が第1回動位置に相当する。倒伏状態のときの可動部186の位置が第2回動位置に相当する。
起立状態とは、筐体14の後面側における可動部186のためのスペースを小さくするための状態であり、バイパストレイ71の不使用状態である。起立状態である可動部186の後面は、筐体14の後面と略平行となっている。起立状態の可動部186は、回動先端が回動基端よりも上方に位置している。倒伏状態とは、可動部186を筐体14の外側へ向かって斜め上方へ傾斜させることにより、傾斜した支持面188,193を実質的に1つの平面とした状態であり、バイパストレイ71の使用可能状態である。倒伏状態の可動部186は、回動先端が回動基端よりも筐体14の後面から離間している。可動部186を起立状態とするか倒伏状態とするかは、ユーザが任意に操作することにより選択可能である。
図3に示されるように、可動部186の左右方向9の両側には、側壁190,191が設けられている。側壁190,191は、固定部185の左右方向9の両側の一部を覆っている。固定部185の左右方向9の右側に設けられた駆動伝達機構79は、可動部186の側壁190によって覆われている。
図3に示されるように、可動部186の側壁190,191の間に渡って、支持部材192が設けられている。倒伏状態において、支持部材192の上面に設けられた支持面193は、支持面188と実質的に同一の平面をなす。つまり、可動部186が倒伏状態にあるバイパストレイ71において、支持部材189の支持面188及び支持部材192の支持面193によって形成される平面45が記録用紙を支持する。可動部186が起立状態にあるとき、支持面193は、複合機10の載置面に対して直交する、つまり上下方向7及び左右方向9に沿った状態となる。
図3に示されるように、支持部材192には、一対のサイドガイド194が設けられている。一対のサイドガイド194は、左右方向9に離間されて設けられており、支持面193より上方へ突出されている。サイドガイド194は、バイパストレイ71の給送向き87に沿って延出されたガイド面195を有している。支持面193上の記録用紙が搬送されるとき、記録用紙における給送向き87(図6参照)に沿った端縁は、ガイド面195によって案内される。
サイドガイド194は、支持部材192の支持面193に沿った支持面196を有する。つまり、サイドガイド194は、ガイド面195と支持面196とが直交する略L字形状をなしている。支持面196は、支持面193とは僅かに段差があるものの、実質的に同一の平面をなしており、支持面188,193とともに記録用紙を支持する。一対のサイドガイド194が左右方向9に沿って離間する距離は可変である。これにより、支持面193,196に支持された様々なサイズの記録用紙の端縁をサイドガイド194のガイド面195によって案内することができる。
[給送ローラ75及び給送アーム76]
図6に示されるように、給送ローラ75は、固定部185の支持面188と対向して配置されている。給送ローラ75は、給送アーム76を挟むようにして左右方向9に間隔を空けて2個設けられている。2個の給送ローラ75は、共通の回転軸である回転軸83の軸方向、つまり左右方向9において互いに間隔を空けて配置されている。
給送アーム76と回動軸66とは、トーションばね(不図示)によって連結されている。これにより、給送アーム76は、トーションばねによって矢印67の向き、つまりバイパストレイ71の平面45側に付勢される。なお、給送アーム76を矢印67の向きに付勢する構成は、トーションばねを備えた構成に限らない。例えば、一端を給送アーム76に接続され且つ他端をプリンタ部11のフレームに接続されたコイルばねが給送アーム76の前側に配置されていてもよい。この構成であっても、給送アーム76は、コイルばねによって矢印67の向きに付勢される。
[回動部材30]
図6に示されるように、回動部材30は、矢印105、106の方向に回動することによって給送アーム76を矢印67、68の方向に回動させ、その結果、給送ローラ75をバイパストレイ71の平面45または平面45に支持された記録用紙に対して接離させるための部材である。回動部材30の回動先端にはコロ92が設けられている。コロ92は、回動部材30において回転可能に支持されている。
回動部材30は、不図示のトルクリミッタを介してギヤ49と連結している。回動部材3に、ギヤ49からトルクリミッタを介してモータ78の回転駆動力が付与されることにより、回動部材30は、矢印105、106の方向に回動する。
給送アーム76は、トーションばね(不図示)によってバイパストレイ71の平面45側に付勢されている。回動部材30が、図6に示される位置から矢印106の向きへ回動すると、コロ92は、バイパストレイ71の平面45、または、平面45に支持された記録用紙に当接する。一方、給送ローラ75は、回動部材30に持ち上げられることによって、バイパストレイ71の平面45、または、平面45に支持された記録用紙から離間する。図6に示される位置にコロ92があるときには、コロ92は、バイパストレイ71の平面45から離間している。一方、給送ローラ75は、給送アーム76がトーションばねによってバイパストレイ71の平面45側に付勢されているので、バイパストレイ71の平面45、または、平面45に支持された記録用紙に当接する。
[移動部材64]
図7に示されるように、移動部材64は、下側ガイド部材97の上面69に設けられた凹部86に配置されている。移動部材64は、凹部86から出没可能であり、凹部86から一部が突出した状態において、バイパストレイ71に支持された記録用紙の先端に当接可能である。
移動部材64は、第3駆動伝達部37のギヤ77Bから回動軸50及びスライドカム53を介して駆動伝達される。つまり、ギヤ77Bの回転が、スライドカム53によって、移動部材64が凹部86から出没するための直線的な駆動として伝達される。
第3駆動伝達部37のギヤ77Bと回動軸50との間に、トルクリミッタ127(図5,7参照)が設けられている。トルクリミッタ127は、第3駆動伝達部37における回転駆動力の伝達の有無を切り替えるものである。
トルクリミッタ127は、フランジ部128(図7参照)と、摩擦部材(不図示)と、圧縮コイルばね129(図5参照)と、を備えている。フランジ部128は、回動軸50の周面から突出している。摩擦部材(不図示)は、フランジ部128とギヤ77Bとの間に配置されている。圧縮コイルばね129は、ギヤ77Bに対して摩擦部材の反対側に配置されておりギヤ77Bを摩擦部材側に付勢する。ギヤ77Bは、圧縮コイルばね129に付勢されることによって、摩擦部材を介してフランジ部128に押しつけられている。なお、トルクリミッタ127の構成は、上述した構成に限定されず、任意のトルクリミッタの構成を採用可能である。
移動部材64の動作において、移動部材64が移動可能な状態である場合、トルクリミッタ127は、ギヤ77Bから摩擦部材を介してフランジ部128に回転駆動力を伝達する。つまり、ギヤ77Bとフランジ部128が設けられた回動軸50とは、トルクリミッタ127を介して一体に回転する。
一方、移動部材64の動作において、移動部材64が既に移動端、すなわち突出限界又は没入限界まで移動している場合、トルクリミッタ127は、ギヤ77Bから回動軸50への回転駆動力の伝達を切断する。つまり、回動軸50の回転は停止し、ギヤ77Bは回動軸50に対して空回りする。
[駆動伝達機構79]
図10に示されるように、プリンタ部11には、正転及び逆転するモータ78が設けられている。また、図7から図10に示されるように、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構79が、プリンタ部11に設けられている。モータ78が正転及び逆転することによって発生する回転駆動力は、第1搬送ローラ60に伝達され、更に、駆動伝達機構79を介して給送ローラ75及び移動部材64に伝達される。
図8から図10に示されるように、駆動伝達機構79は、本体側駆動伝達部32と、第1駆動伝達部35と、第2駆動伝達部36と、第3駆動伝達部37と、中間ギヤ46とを備えている。本体側駆動伝達部32は、筐体14の内部に設けられている。第1駆動伝達部35、第2駆動伝達部36、第3駆動伝達部37、及び中間ギヤ46は、給送装置70の固定部185に設けられている。
筐体14(図8から図10において不図示)の内部には、モータ78、第1搬送ローラ60、及び本体側駆動伝達部32が設けられている。各図には示されていないが、モータ78の回転軸にはギヤが設けられており、そのギヤが、第1搬送ローラ60の左端側に設けられたギヤ135と噛合している。モータ78の回転駆動力が、ギヤ135に伝達されることにより、第1搬送ローラ60が回転する。なお、各図には示されていないが、第2搬送ローラ62には、ギヤ135を介してモータ78の駆動が伝達される。
図9に示されるように、第1搬送ローラ60の右端側には、ギヤ136が設けられている。ギヤ136にはキー溝137が形成されている。キー溝137に、第1搬送ローラ60から径方向へ突出するキー138が係合している。キー溝137は、キー138に対して遊びを有する。つまり、第1搬送ローラ60の周方向(回転方向)において、キー溝137の寸法は、キー138の寸法に対して広い。このキー溝137のキー138に対する遊びは、バイパストレイ71がスキャナ部12の筐体16と共にプリンタ部11の筐体14に対して回動されるに伴って、ギヤ136が回転したときに、そのギヤ136の回転が第1搬送ローラ60に伝達されない大きさに設定されている。ギヤ136が第4ギヤに相当する。
図8から図10に示されるように、ギヤ136は、切替ギヤ139を介してアイドルギヤ140Aに連結されている。アイドルギヤ140Aには、同軸で回転する減速ギヤ140Bが設けられている。減速ギヤ140Bは、第1ギヤホルダ141に支持される3つのギヤ142,143,144のうち、下方に位置するギヤ142と噛合している。ギヤ136、切替ギヤ139,アイドルギヤ140A及び減速ギヤ140B、ギヤ142,143,144は、互いに噛合するギヤ列を構成している。第1ギヤホルダ141は、支軸145に回転自在に支持されている。第1ギヤホルダ141は、一対の平板の間にギヤ142,143を挟み込むようにして回転自在に支持している。なお、各図には示されていないが、支軸145は、筐体14内においてフレームなどにより支持されている。
第1ギヤホルダ141は、支軸145から上方かつ後方へ延出されており、支軸145に支持されるギヤ142と、ギヤ142と噛合するギヤ143、ギヤ143と噛合するギヤ144を支持している。第1ギヤホルダ141に支持された3つのギヤ142,143,144は、第1ギヤホルダ141の回動に伴って一体に回動する。ギヤ143が第1ギヤに相当し、ギヤ144が第3ギヤに相当する。このように構成されたギヤ列により、本体側駆動伝達部32は、モータ78から搬送ローラ60を介して伝達される回転駆動力を、ギヤ144へ伝達する
第1駆動伝達部35は、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97よりも左右方向9において右方に配置されている。第1駆動伝達部35は、4個のギヤ144,146,147,148を備えている。4個のギヤのうち3個のギヤ144,146,147は、互いに噛合するギヤ列を構成している。なお、ギヤ144は、本体側駆動伝達部32と第1駆動伝達部35とに共通するギヤである。ギヤ146が第2ギヤに相当する。
ギヤ144,146は、第2ギヤホルダ149に支持されている。第2ギヤホルダ149は、支軸150に回転自在に支持されている。第2ギヤホルダ149は、一対の平板の間にギヤ144,146を挟み込むようにして回転自在に支持している。支軸150は、バイパストレイ71の固定部185に支持されている。第2ギヤホルダ149は、支軸150から下方かつ前方へ延出されている。支軸150は、ギヤ146の支軸でもある。なお、図7においては、第2ギヤホルダ149が省略されている。
第1ギヤホルダ141の回動先端側と、第2ギヤホルダ149の回動先端側は、連結軸151により連結されている。連結軸151は、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149に対して回転自在である。したがって、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149は、連結軸151が支軸145,149との距離を変えないようにして連結された状態で回動可能である。ギヤ144は、連結軸151に支持されることにより、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149の双方に支持されている。したがって、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149の回動位置に拘わらず、ギヤ142,143,144のピッチ、及びギヤ144,146のピッチは、それぞれ一定に維持される。
ギヤ147,148は、スラスト方向に並んで配置され且つ同じ回転軸を中心に一体に回転する。ギヤ147は、ギヤ146と噛合している。ギヤ148は、中間ギヤ46と噛合している。このように構成されたギヤ列により、第1駆動伝達部35は、モータ78からギヤ144へ伝達された回転駆動力を中間ギヤ46へ伝達する。
図7に示されるように、第2駆動伝達部36は、5個のギヤ48A〜48Eとギヤ49と回動軸66とを備えている。ギヤ48A、48Bは、互いに噛合している。回動軸66は、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97よりも右方から、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97の左右方向9におけるほぼ中央部まで、左右方向9に沿って延設されている。ギヤ48Aは、中間ギヤ46と噛合している。ギヤ48Bは、回動軸66の右端部と連結されており、回動軸66と一体に回転する。
ギヤ48C〜48Eは、互いに噛合したギヤ列を構成している。当該ギヤ列の一端に配置されたギヤ48Cは、回動軸66の左端部に取り付けられており、回動軸66と一体に回転する。当該ギヤ列の他端に配置されたギヤ48Eは、ギヤ49と噛合している。ギヤ48D、48Eは、給送アーム76に回転可能に支持されている。つまり、第2駆動伝達部36は、給送アーム76に支持され互いに噛合したギヤ列を備えている。ギヤ49は、一対の給送ローラ75の間において給送ローラ75の回転軸83に取り付けられおり、回転軸83を中心に回転軸83と一体に回転可能である。
このように構成されたギヤ列により、第2駆動伝達部36は、中間ギヤ46から給送ローラ75へ回転駆動力を伝達する。第2駆動伝達部36を介してモータ78から正転の回転駆動力を伝達された給送ローラ75は、バイパストレイ71の平面45に支持された記録用紙を給送向き87に給送するように回転する。
図7に示されるように、第3駆動伝達部37は、2個のギヤ77A、77Bと、突起51と、突起51の回動軸50とを備えている。回動軸50は、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97よりも右方から、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97の左右方向9におけるほぼ中央部まで、左右方向9に沿って延設されている。
ギヤ77A、77Bは、互いに噛合したギヤ列を構成している。当該ギヤ列の一端に配置されたギヤ77Aは、中間ギヤ46と噛合している。当該ギヤ列の他端に配置されたギヤ77Bは、トルクリミッタ127を介して回動軸50の右端部に連結されている。これにより、ギヤ77Bは、回動軸50と一体に回転可能であり且つ回動軸50とは独立して回転可能である。突起51は、移動部材64へ向けて突出している。移動部材64は、突起51に押されるスライドカム53によって凹部86から出没する方向へ移動する。このように構成されたギヤ列などにより、第3駆動伝達部37は、中間ギヤ46から移動部材64へ回転駆動力を伝達する。
なお、駆動伝達機構79のギヤの個数は、本実施形態で示された個数に限定されないことは言うまでもない。また、駆動伝達機構79の少なくとも一部が、ギヤ以外によって構成されていてもよい。例えば、2つの軸の間に無端ベルトを掛け渡し、一方の軸の回転を他方の軸に伝達するように構成されていてもよい。
例えば、モータ78から本体側駆動伝達部32、第1駆動伝達部35、第2駆動伝達部36、及び第3駆動伝達部37を介して給送装置70へ駆動伝達されるときには、第2駆動伝達部36には、回動部材30を回動させるために設けられたトルクリミッタの負荷に対して十分な回転トルクが伝達される必要がある。また、第3駆動伝達部37にはトルクリミッタ127の負荷に対して十分な回転トルクが伝達される必要がある。さらには、給送ローラ75が給送向き87へ回転されているにも拘わらず、記録用紙間の摩擦などによってバイパストレイ71に支持されたシートが給送されない状態になると、給送アーム76がシート側へ回動して給送ローラ75がより強くシートに当接され、その結果、給送ローラ75にはより大きな回転トルクが伝達される必要がある。
前述されたような大きな回転トルクが給送装置70へ伝達されることによって、筐体14,16と給送装置70との組み付け箇所に負荷が生じて、筐体14,16と給送装置70との位置関係が、組み付けのガタなどの分だけ変動し得る。この変動に伴って、第1ギヤホルダ141又は第2ギヤホルダ149の一方又は双方が回動したとしても、ギヤ142,143,144のピッチ、及びギヤ144,146のピッチは、それぞれ一定に維持される。
同様に、筐体14,16と給送装置70との組み付けがガタなどの分だけばらつき、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149の回動位置が複合機10毎に変動したとしても、ギヤ142,143,144のピッチ、及びギヤ144,146のピッチは、それぞれ一定に維持される。
また、複合機10は、プリント機能やスキャナ機能を使用する状態においては、図11に示されるように、プリンタ部11の筐体14の直上にスキャナ部12の筐体16が重なるようにして載っている(第1回動位置)。
例えば、プリンタ部11における紙詰まりの解除や、内部のメンテナンスを行うことを目的として、図12に示されるように、スキャナ部12の筐体16が、プリンタ部11の筐体14に対して持ち上げられるように回動される(第2回動位置)。筐体16が筐体14に対して持ち上げられるように回動されることにより、プリンタ部11の上方にユーザが内部へアクセスするための空間が形成される。なお、図11,12においては、説明の便宜上、筐体14やバイパストレイ71の側壁190,191などが省略されている。
図12に示されるように、筐体16は、連結軸151と同じ軸線周りに筐体14に対して回動される。筐体16の回動に伴って、筐体16に固定されているバイパストレイ71の固定部185も連結軸151周りに回動して、連結軸151に支持されているギヤ144の周りをギヤ146が回動する。なお、筐体16が回動されるときには、第1ギヤホルダ141は筐体14に対して回動せず、また、第2ギヤホルダ149はバイパストレイ71に対して回動しない。ギヤ146はトルクリミッタ127や給送ローラ75、回動部材30と連結された状態にあり、トルクリミッタ127や給送ローラ75、回動部材30も筐体16の回動に伴ってバイパストレイ71の固定部185が回動することによって連結軸151周りに回動する。その結果、ギヤ146がギヤ144周りに回動すると、ギヤ146によってギヤ144が回転される。ギヤ144の回転は、第1駆動伝達部35及び本体側駆動伝達部32を介して、第1搬送ローラ60に設けられたギヤ136へ伝達されるが、このギヤ136の回転は、キー138に対するキー溝137の遊びによって第1搬送ローラ60には伝達されない。
[本実施形態の効果]
ギヤ142,143,144のピッチは、第1ギヤホルダ141によって一定に維持され、また、ギヤ144,146のピッチは、第2ギヤホルダ149によって一定に維持される。また、第1ギヤホルダ141と第2ギヤホルダ149とは、ギヤ144を支持する連結軸151によって互いに回動可能に連結されている。これにより、第1ギヤホルダ141及び第2ギヤホルダ149の少なくとも一方が回動しても、ギヤ143,144,146間のピッチが一定に維持される。
バイパストレイ71は、プリンタ部11の筐体14に対して回動されることによりギヤ136が回転したとしても、ギヤ136と第1搬送ローラ60との間にはキー溝137とキー138との遊びが存在するので、このギヤ136の回転が第1搬送ローラ60へ伝達されない。これにより、筐体16と共にバイパストレイ71が回動されることによって第1搬送ローラ60が回転することが防止される。
[変形例]
前述された実施形態では、給送装置70において移動部材64及び給送ローラ75へモータ78から駆動伝達がされているが、複合機10に組み付けられる組付ユニットは給送装置70に限定されず、また組付ユニットにおける駆動部も移動部材64及び給送ローラ75に限定されない。したがって、例えば組付ユニットがスキャナであり、駆動部が自動原稿搬送装置(ADF)であってもよい。
また、本体側駆動伝達部32、第1駆動伝達部35、第2駆動伝達部36、及び第3駆動伝達部37におけるギヤの数などは適宜変更されてもよい。
また、搬送装置は、プリンタ部11に限定されず、シートを搬送して画像読み取りを行うスキャナとして搬送装置が実現されてもよい。
10 複合機(搬送装置、画像記録装置)
14 筐体(本体)
24 記録部
30 回動体(駆動部)
60 第1搬送ローラ(搬送ローラ、搬送部)

64 移動部材(駆動部)
71 バイパストレイ(組付ユニット)
75 給送ローラ(駆動部)
78 モータ(駆動源)
136 ギヤ(第4ギヤ)
141 第1ギヤホルダ
143 ギヤ(第1ギヤ)
144 ギヤ(第3ギヤ)
146 ギヤ(第2ギヤ)
149 第2ギヤホルダ
151 連結軸

Claims (7)

  1. 駆動源から駆動伝達されてシートを搬送する搬送部を有する本体と、当該本体に対して第1回動位置及び第2回動位置に回動可能に組み付けられており、当該本体の駆動源から駆動伝達される駆動部を有する組付ユニットと、を具備する搬送装置であって、
    上記駆動源から駆動伝達されて回転する第1ギヤと、
    上記駆動部へ駆動伝達する第2ギヤと、
    上記第1ギヤ及び上記第2ギヤとそれぞれ噛合する第3ギヤと、
    上記第1ギヤ、上記第2ギヤ、及び上記第3ギヤを支持する支持機構と、を備え、
    上記支持機構は、
    上記本体に回動可能に設けられており、上記第1ギヤを支持する第1ギヤホルダを有しており、
    さらに、上記支持機構は、
    上記組付ユニットが上記第1回動位置と上記第2回動位置の間を回動させられたときに、上記第1ギヤの回動軸と上記第3ギヤの回動軸の間の距離、及び上記第2ギヤの回動軸と上記第3ギヤの回動軸の間の距離を一定に維持することを特徴とする搬送装置。
  2. 上記支持機構は
    記組付ユニットに回動可能に設けられており、上記第2ギヤを支持する第2ギヤホルダと、
    上記第3ギヤを支持し、上記第1ギヤホルダと上記第2ギヤホルダを連結する連結軸と、を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 駆動源から駆動伝達されてシートを搬送する搬送部を有する本体と、当該本体に対して第1回動位置及び第2回動位置に回動可能に組み付けられており、当該本体の駆動源から駆動伝達される駆動部を有する組付ユニットと、を具備する搬送装置であって、
    上記駆動源から駆動伝達されて回転する第1ギヤと、
    上記駆動部へ駆動伝達する第2ギヤと、
    上記第1ギヤ及び上記第2ギヤとそれぞれ噛合する第3ギヤと、
    上記第1ギヤ、上記第2ギヤ、及び上記第3ギヤを支持する支持機構と、を備え、
    上記支持機構は、
    上記組付ユニットに回動可能に設けられており、上記第2ギヤを支持する第2ギヤホルダを有し、
    さらに、上記支持機構は、
    上記組付ユニットが上記第1回動位置と上記第2回動位置の間を回動させられたときに、上記第1ギヤの回動軸と上記第3ギヤの回動軸の間の距離、及び上記第2ギヤの回動軸と上記第3ギヤの回動軸の間の距離を一定に維持することを特徴とする搬送装置。
  4. 上記支持機構は、
    上記本体に回動可能に設けられており、上記第1ギヤを支持する第1ギヤホルダと、
    上記第3ギヤを支持し、上記第1ギヤホルダと上記第2ギヤホルダを連結する連結軸と、を有することを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 上記請求項1〜のいずれかに記載の搬送装置と、
    上記本体に設けられ、上記搬送部によって搬送されるシートに画像を記録する記録部と、備えることを特徴とする画像記録装置。
  6. 上記駆動部は、上記第2ギヤから駆動伝達されて、上記搬送部へシートを給送する給送ローラを有することを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
  7. 上記組付ユニットは、
    上記本体に設けられ、上記本体の側面と平行に起き上がる起立位置であって、上記組付
    ユニットの上記第1回動位置としての起立位置と、上記本体の側面に対して傾斜する傾斜位置であって、上記組付ユニットの上記第2回動位置としての傾斜位置と、の間を回動するバイパストレイを有し、
    上記バイパストレイは、上記傾斜位置に位置するときに、シートを載置可能であり、
    上記給送ローラは、上記バイパストレイが上記傾斜位置に位置している上記バイパストレイに載置されたシートを給送することを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
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