JP6112056B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
図1から図3に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11が画像記録装置に相当する。
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。
給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上方が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に収容されている。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。
図4に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、駆動伝達機構27及び分離パッド23を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。給送アーム26の回動に伴って、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間する。したがって、記録用紙を収容した給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25は、給送トレイ20に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送トレイ20の支持面に給送ローラ25が当接する位置には分離パッド23が設けられている。分離パッド23は、記録用紙に対して、給送トレイ20の支持面の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する素材で形成されている。
給送カセット30は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上方が開放された箱型の形状を有している。給送カセット30は、前後方向8及び左右方向9において給送トレイ20とほぼ同じ外形であり、給送トレイ20の下方に配置されている。給送カセット30は、例えば日本工業規格によるA4サイズからA3サイズ、更にはレターサイズやリーガルサイズ等の大小様々なサイズの記録用紙を支持面で支持することにより記録用紙を収容可能である。この給送カセット30は、筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。給送カセット30が第1トレイに相当する。
図4に示されるように、給送部36は、給送ローラ45、給送アーム46、駆動伝達機構47及び分離パッド37を備えている。給送部36は、給送トレイ20の下方であって給送カセット30の上方に設けられている。給送ローラ45は、給送アーム46の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム46は、基端部に設けられた軸48を中心として、矢印49の方向に回動する。これにより、給送ローラ45は、給送カセット30の支持面に対して当接及び離間する。したがって、記録用紙を収容した給送カセット30が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ45は、給送カセット30に収容された記録用紙に当接可能である。記録用紙を収容していない給送カセット30が筐体14内に装着されたとき、給送カセット30の支持面に給送ローラ45が当接する位置には分離パッド37が設けられている。分離パッド37は、記録用紙に対して、給送カセット30の支持面の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する素材で形成されている。
図4に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。直線路65Bが延出部分に相当する。
図4に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路80は、給送カセット30後側から上方へUターンするように湾曲して延び、第1搬送ローラ対54の直上流側(後側)において、搬送経路65に接続されている。搬送経路80が湾曲部分に相当する。また、搬送経路80及び搬送経路65の直線路65Bによって第1搬送路が構成されている。
図4に示されるように、搬送経路65における記録部24よりも搬送向き(前後方向8の前向き)の上流側には、第1搬送ローラ対54が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送経路65において、記録部24よりも搬送向きの下流側には、第2搬送ローラ対55が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙を挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙を搬送する。第1搬送ローラ60が搬送ローラに相当する。
図4に示されるように、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間に記録部24が設けられている。記録部24は、キャリッジ41と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ41は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43,44によって左右方向9に往復動可能に支持されている。ガイドレール44には、公知のベルト機構が設けられている。キャリッジ41は、ベルト機構の無端ベルトと連結されており、無端ベルトの回動によってガイドレール43,44に沿って左右方向9に往復動する。キャリッジ41と記録ヘッド39とが、プラテン42と空間を隔てて対向しているとき、キャリッジ41、記録ヘッド39及びプラテン42は直線路65Bの一部を規定する。
図6に示されるように、筐体14の後面においてガイド部材22の上方に開口64が設けられている。筐体14の内部には、開口64から第1搬送ローラ対54へと延びるバイパス経路66が形成されている。バイパス経路66は、筐体14の内部において、前後方向8の後方から前方へ斜め下方に向かって延びる経路である。バイパス経路66は、ガイド部材31、外側ガイド部材18及びガイド部材22によって規定されている。ガイド部材31は、バイパス経路66に沿って記録用紙が搬送されるとき、上側の案内面を構成する部材である。外側ガイド部材18及びガイド部材22は、バイパス経路66に沿って記録用紙が搬送されるとき、下側の案内面を構成する部材である。搬送経路65の湾曲路65A及び直線路65B、並びに搬送経路80は、いずれもバイパス経路66より下方に配置されている。外側ガイド部材18及びガイド部材22の上側が後ろ向きへ倒伏するように回動することによって、搬送経路65の一部及び搬送経路80の一部と共にバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。
図1,4に示されるように、複合機10の後面側には、バイパストレイ70が設けられている。バイパストレイ70は、給送トレイ20及び給送カセット30とは独立して記録用紙を収容するものである。バイパストレイ70が第2トレイに相当する。
図1から図4に示されるように、ガイド部材22は、筐体14に対して回動可能に支持されて、筐体14の後面の一部を構成する部材である。ガイド部材22は、下側の左右両端に設けられた軸76(図5参照)が筐体14に支持されている。ガイド部材22が軸76を回動の中心として筐体14に対して回動されたとき、すなわち、図2,3に示されるように、ガイド部材22の上側(回動先端側)が筐体14に対して後ろ向きへ倒伏するように回動したとき、搬送経路80の一部及びバイパス経路66の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。ガイド部材22が第1ガイド部材に相当する。
以下、給送トレイ20、給送カセット30及びバイパストレイ70がそれぞれ用いられたときのプリンタ部11の動作が説明される。
以下、ガイド部材22の回動動作が説明される。搬送経路80または湾曲路65Aにおいて紙詰まりが生じたときやメンテナンスが必要なときに、ガイド部材22は、起立状態(図1(B)参照)から矢印50(図4参照)へ回動される。これにより、ガイド部材22は開放状態(図2参照)となり、少なくとも搬送経路80の一部が筐体14の外方に開放(露出)される。ガイド部材22が開放状態のときに、外側ガイド部材18が後向きへ倒伏するように回動されると、少なくとも湾曲路65Aの一部が筐体14の外方に開放(露出)される(図3参照)。
本実施形態によれば、案内部材97の突片51と係合されることにより、ガイド部材22の左右方向9の中央側においてガイド部材22が矢印50へ回動しないように規制して、ガイド部材22を起立状態に保持できる。これにより、ガイド部材22を所定の位置に安定して保持でき、かつ装置の小型化が実現される。
上述の実施形態では、突片51は、リブ78Aと係合したが、突片51は、ガイド部材22におけるリブ78A以外の部分、例えば上面75と係合してもよい。
14 筐体
18 外側ガイド部材(第2ガイド部材)
22 ガイド部材(第1ガイド部材)
24 記録部
30 給紙カセット(第1トレイ)
45 給送ローラ
51 突片
56 上面(案内面)
60 第1搬送ローラ(搬送ローラ)
65B 直線路(延出部分)
66 バイパス経路(第2搬送路)
70 バイパストレイ(第2トレイ)
75 上面(第2面)
80 搬送経路(湾曲部分)
91 内面(第1面)
97 案内部材
Claims (4)
- シートを支持する第1トレイと、
上記第1トレイから上側へ湾曲した湾曲部分及び当該湾曲部分に連続する延出部分を有する第1搬送路を有する筐体と、
上記第1トレイからシートを上記第1搬送路に沿って給送する給送ローラと、
上記第1搬送路において上記給送ローラの搬送向き下流側に配置されており、シートを搬送する搬送ローラと、
上記第1搬送路において上記搬送ローラの上記搬送向き下流側に配置されており、上記第1搬送路の延出部分を搬送されるシートに画像を記録する記録部と、
上記搬送ローラより上記搬送向き上流側に配置されており、上記第1搬送路の湾曲部分の外側を規定するとともに、上記搬送向きの上流側を軸とし上記搬送向きの下流側を回動先端側として回動されることによって、上記湾曲部分を規定する第1位置、及び上記湾曲部分を開放する第2位置に移動可能な第1ガイド部材と、
上記第1搬送路の湾曲部分の内側を規定する第2ガイド部材と、
シートを支持する支持面を有する第2トレイと、
上記第2トレイに設けられており、上記支持面と交差する案内面を有する案内部材と、
上記筐体に設けられており、上記第2トレイから延出されており、上記搬送ローラより上記搬送向き上流側において上記第1搬送路と接続される第2搬送路と、を具備しており、
上記第1ガイド部材は、湾曲内側を向いた第1面が上記第1搬送路の一部を規定し、且つ上記第1ガイド部材に対して湾曲外側を向いた第2面が上記第2搬送路の一部を規定するものであり、上記案内部材から上記第2搬送路へ向かって突出された突片と係合することにより、上記第1位置に保持されるものである画像記録装置。 - 上記第1ガイド部材は、上記第1面以外の箇所に設けられた係合部が上記筐体と係合することにより、上記第1位置に保持されるものである請求項1に記載の画像記録装置。
- 上記第1ガイド部材に、上記突片側へ突出して上記搬送向きに沿って延びて上記第2搬送路の一部を規定するリブが設けられており、
上記突片は、上記リブと係合するものである請求項1又は2に記載の画像記録装置。 - 上記突片は、第3面が上記案内面の一部を構成するものであり、当該第3面と反対側の第4面側において上記リブと係合する請求項3に記載の画像記録装置。
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