JP6201866B2 - 給送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持部に支持されたシートを給送する給送装置、及び当該給送装置を備えた画像記録装置に関する。
従来より、シートを支持する支持部を有し、支持部に支持されたシートを画像記録装置などに給送する給送装置が知られている。このような給送装置の中には、複数枚が積層された状態のシートを支持する支持部を備えるものがある。この場合、給送ローラが支持部に支持されたシートのうち最上位置のシートと当接して、この最上位置のシートを目的地に向かって給送するのである(特許文献1)。
特開平10−139197号公報
前述されたような給送装置において、支持部がシートを傾斜した状態で支持しており且つ当該シートが傾斜向きに沿って斜め下向きに給送されるように構成されている場合、支持部に支持されたシートから給送ローラが離間した状態において、シートが給送向きに動いてしまうおそれがある。
そこで、支持部に支持されたシートの給送向き下流側にストッパを設けることが考えられる。このストッパは、シートが給送されない状態、つまり給送ローラがシートから離間した状態において、給送向きにおけるシートの下流側端部と当接してシートの給送向きへの移動を規制する規制位置に位置する。一方、このストッパは、シートが給送される状態、つまり給送ローラがシートに当接した状態において、給送向きにおけるシートの下流側端部と当接しない退避位置に位置する。すなわち、このストッパは規制位置と退避位置との間で移動可能に構成されている。
給送ローラなどを回転駆動するモータからストッパへ駆動伝達して、ストッパを規制位置又は退避位置へ直線的に移動させるために、回転運動を直線運動に変換するスライドカムが用いられる。このスライドカムへの駆動伝達において、回転運動する軸が負荷により撓んだり捻れたりすると、所望の規制位置にストッパが到達せず、ストッパによるシートの制止機能が十分に発揮されないおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、非給送時におけるシートの移動を防止するためのストッパに、回転軸からスライドカムを通じて安定して駆動伝達できる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る給送装置は、シートを支持するシート支持部と、上記シート支持部に支持されたシートを給送向きに給送する給送部と、上記シート支持部に支持されたシートの上記給送向き下流側の先端と当接して当該シートを案内するシート当接面、及び当該シート当接面から凹んだ凹部を有するガイド部と、上記ガイド部を支持するガイド支持部と、上記シート支持部に支持されたシートの先端と当接可能な制止面を有しており、当該制止面が上記ガイド部の凹部から突出して上記シート支持部に支持されたシートの先端と当接する突出位置及び上記凹部内に埋没して上記シート支持部に支持されたシートの先端から離間する埋没位置に移動可能なストッパと、回転駆動する駆動源と、上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、上記回転軸から駆動伝達されて上記凹部内を上記給送向きへ移動することにより上記ストッパを上記突出位置へ向かって移動させ、上記凹部内を上記給送向きと逆向きへ移動することにより上記ストッパを上記埋没位置へ向かって移動させるスライドカムと、上記回転軸に対して上記給送向きと反対向き側に配置されており、上記ストッパが上記突出位置へ移動するように上記スライドカムを移動させている上記回転軸に当接する当接部と、を具備する。
駆動源から駆動伝達されて回転軸が一方向きへ回転すると、給送向きへ移動するスライドカムが埋没位置のストッパを突出位置へ移動させる。このときに、回転軸が給送向きと反対向きへ撓み始めても、当接部が回転軸に当接して回転軸が反対向きへ撓むことを抑制する。
(2) 好ましくは、上記当接部は、上記ガイド部と一体に設けられている。
これにより、回転軸とガイド部との相対的な位置関係を維持して、スライドカムによりストッパを所定の突出位置に正確に位置させることができる。
(3) 好ましくは、上記当接部は、上記回転軸の上記給送向きと反対側から上記給送向き側まで延びている。
駆動源から駆動伝達されて回転軸が他方向きへ回転すると、給送向きと反対向きへ移動するスライドカムが突出位置のストッパを埋没位置へ移動させる。このときに、回転軸が給送向きへ撓み始めても、当接部が回転軸に当接して回転軸が給送向きへ撓むことを抑制する。
(4) 好ましくは、上記ガイド支持部は、上記回転軸の両端側をそれぞれ支持する軸受け部を有しており、上記当接部は、上記軸受け部の間に配置されたものであってもよい。
これにより、軸受け部の間において回転軸が撓むことを抑制できる。
(5) 好ましくは、上記ガイド部は、上記シート当接面に、上記給送部により給送されるシートを分離する分離部を備えており、上記ストッパは、上記分離部を挟んで2つ設けられている。
2つのストッパにより、シート支持部に支持されたシートに対して均等にストッパの制止力を作用させることができる。
(6) 好ましくは、上記当接部は、上記回転軸の軸線と平行な方向において上記分離部と上記ストッパとの間に配置されている。
(7) 好ましくは、上記給送装置は、上記スライドカムに当接して、上記スライドカムの移動を上記ストッパが上記突出位置となる位置で規制する突出規制部と、上記スライドカムに当接して、上記スライドカムの移動を上記ストッパが上記埋没位置となる位置で規制する埋没規制部と、上記駆動源から上記回転軸への駆動伝達の有無を切り替えるものであり、上記突出規制部または上記退避規制部によって上記スライドカムの移動が規制されると、上記駆動源から上記回転軸への駆動伝達を切断するトルクリミッタと、を更に備える。
これにより、スライドカムの移動の規制によって回転軸が回転不可能な状態となっても、回転軸とは異なる駆動部へ駆動源から連続して駆動伝達することができる。
(8) 本発明は、上記給送装置と、上記ガイド部よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送部によって給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置として捉えられてもよい。
本発明によれば、非給送時におけるシートの移動を防止するためのストッパに、回転軸からスライドカムを通じて安定して駆動伝達して、ストッパを所望の位置へ位置せしめることができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図4は、可動部186が倒伏状態のバイパストレイ71を示す斜視図である。 図5は、給送装置70の斜視図である。 図6は、移動部材64周辺部の断面図であり、(A)には当接部材117が埋没位置の状態が示されており、(B)には当接部材117が突出位置の状態が示されている。 図7は、給送装置70の断面図であり、(A)には給送ローラ75が平面45と当接した状態が示されており、(B)には給送ローラ75が平面45から離間した状態が示されている。 図8は、下側ガイド部材97と下側カバー151との斜視図である。 図9は、下側ガイド部材97と下側カバー151と回転軸50と移動部材64との斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る複合機10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されており、インクジェット記録方式で記録用紙S(図3参照)などのシートに画像を記録するプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
プリンタ部11は、前面に開口13が形成された筐体14を有している。また、各種サイズの記録用紙Sを収容可能な給送トレイ20及び排出トレイ21が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。筐体14の底面が、複合機10が設置される載置面に当接する。
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20から記録用紙Sを給送する給送部15、記録用紙Sに画像を記録する記録部24、第1搬送ローラ対59、及び第2搬送ローラ対180などを備えている。
図1に示されるように、プリンタ部11の上方には、スキャナ部12が設けられている。スキャナ部12は、フラットベッドスキャナである。なお、フラットベッドスキャナの構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。
[プリンタ部11]
以下、プリンタ部11の詳細な構造が説明される。プリンタ部11は画像記録装置の一例である。
[給送トレイ20]
図1及び図2に示される給送トレイ20は、前後方向8及び左右方向9の長さが上下方向7の長さよりも長い外形であって、上面が開放された箱型の形状を有している。給送トレイ20の上面前側には、排出トレイ21が設けられている。給送トレイ20は、例えば日本工業規格によるA4サイズから写真記録に用いられるL版などの大小様々なサイズの記録用紙Sを支持面で支持することにより記録用紙Sを収容可能である。給送トレイ20は、筐体14の開口13に通ずる内部空間に着脱自在に装着される。この給送トレイ20は、開口13を通じて筐体14に対して前後方向8に沿って進退可能である。
[給送部15]
図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送部15は、給送トレイ20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた回動軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20の支持面に対して当接及び離間が可能である。したがって、記録用紙Sを収容して給送トレイ20が筐体14内に装着されたとき、給送ローラ25は、給送トレイ20に収容された記録用紙Sに当接可能である。
給送ローラ25には、後述するモータ78(図3参照)の駆動力が駆動伝達機構27を通じて伝達される。駆動伝達機構27は、回動軸28に伝達された回転を無端ベルトにより給送ローラ25の軸へ伝達する。給送ローラ25が、給送トレイ20の支持面上に支持された記録用紙Sのうち一番上側の記録用紙Sに当接された状態で回転することにより、当該記録用紙Sが搬送経路65へ向けて給送される。なお、給送ローラ25は、モータ78とは別に設けられたモータから駆動伝達されてもよい。
[搬送経路65]
図2に示されるように、筐体14の内部空間に設けられた搬送経路65は、給送トレイ20の後側から上方へUターンするように湾曲して延び、さらにプリンタ部11の後ろ側から前側へ曲がった後、更に前側へ向かってほぼ真っ直ぐに延びて排出トレイ21に至っている。搬送経路65は、Uターンする湾曲路65Aと、真っ直ぐな直線路65Bとに大別される。
湾曲路65Aは、記録用紙Sが通過可能な空間を隔てて対向する外側ガイド部材18、内側ガイド部材19、及びガイド部材31などによって規定されている。直線路65Bは、記録用紙Sが通過可能な空間を隔てて対向する記録部24及びプラテン42、並びにガイド部材34及びガイド部材33などによって規定されている。
給送トレイ20の給送ローラ25によって搬送経路65に沿って給送された記録用紙Sは、湾曲路65Aに沿って下方から上方へ向かって搬送向き17(図3参照)が反転され、直線路65Bに沿って搬送向き17が反転することなく後方から前方へ向かって搬送される。
[第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180]
図2に示されるように、搬送経路65に沿った記録用紙Sの搬送向き17における記録部24の上流側には、第1搬送ローラ対59が設けられている。第1搬送ローラ対59は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。同様に、搬送向き17における記録部24の下流側には、第2搬送ローラ対180が設けられている。第2搬送ローラ対180は、第2搬送ローラ62と拍車ローラ63とを有する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、後述するモータ78(図3参照)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対59及び第2搬送ローラ対180は、それぞれを構成する各ローラの間に記録用紙Sを挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、記録用紙Sを搬送経路65に沿って搬送向き17に搬送する。なお、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ78とは別に設けられたモータから駆動伝達されてもよい。
[記録部24]
図2に示されるように、第1搬送ローラ対59と第2搬送ローラ対180との間に記録部24が設けられている。記録部24は、後述する下側ガイド部材97よりも後述する給送向き87(図3参照)の下流側に設けられている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド39とを備えている。キャリッジ40は、プラテン42の後側及び前側に設けられたガイドレール43,44によって左右方向9に往復動可能に支持されている。
記録ヘッド39は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル38(図3参照)が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、複数のノズル38からインクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ40が左右方向9へ移動しているときに、給送部15または後述する給送部72(図3参照)によって給送されてプラテン42に支持されている記録用紙Sに対してノズル38からインク滴が吐出される。吐出されたインク滴がプラテン42上の記録用紙Sに付着することにより、記録用紙Sに画像が記録される。
[バイパス経路182]
図2に示されるように、筐体14の後面において開口184が設けられている。筐体14の内部には、開口184から第1搬送ローラ対59へと延びるバイパス経路182が形成されている。バイパス経路182は、筐体14の内部において前後方向8の後方から前方へ斜め下方に向かって延びる経路である。バイパス経路182は、ガイド部材31及び外側ガイド部材18などによって規定されている。搬送経路65は、バイパス経路182より下方に配置されている。
後述されるバイパストレイ71(図3参照)に収容された記録用紙Sは、バイパス経路182に沿って斜め下方へ案内される。その記録用紙Sは、搬送経路65の直線路65Bに沿って案内され、第1搬送ローラ対59により搬送される。その記録用紙Sは、更に記録部24によって画像記録が行われて、排出トレイ21へ排出される。
[給送装置70]
図3、図5、図7及び図8に示されるように、プリンタ部11は、給送装置70を備えている。給送装置70は、バイパストレイ71と、給送部72と、下側ガイド部材97(本発明のガイド部の一例)と、当接部材117(本発明のストッパの一例)と、モータ78(本発明の駆動源の一例)と、回転軸50と、スライド部材116(本発明のスライドカムの一例)と、当接部140と、を備えている。
[バイパストレイ71]
図1に示されるように、バイパストレイ71は、複合機10の後面側に設けられている。バイパストレイ71は、給送トレイ20とは独立して記録用紙Sを収容する。
筐体14の後面側には、開口184(図2参照)を覆うようにして下方へ延びる固定部185(本発明のガイド支持部の一例)が設けられている。固定部185は、バイパストレイ71の給送向き87(図3参照)の下流側の一部を構成している。図4に示されるように、固定部185の上側には、可動部186が固定部185に対して矢印80、82の方向に回動可能に設けられている。固定部185及び可動部186によって、バイパストレイ71が構成されている。
図4に示されるように、固定部185には、支持面188を有する支持部材189が設けられている。支持面188は、バイパス経路182(図2参照)まで斜め下方へ延びている。
可動部186は、固定部185の上側に固定部185に対して回動可能に設けられている。可動部186は、図1に示されるように上下方向7に沿って起立した起立状態と、図4に示されるように上下方向7に対して傾斜した倒伏状態との間で回動可能である。
起立状態とは、筐体14の後面側における可動部186のためのスペースを小さくするための状態であり、バイパストレイ71の不使用状態である。倒伏状態とは、可動部186を筐体14の外側へ向かって斜め上方へ傾斜させた状態であり、バイパストレイ71の使用可能状態である。
可動部186の左右方向9の両側には、側壁190,191が設けられている。側壁190,191は、固定部185の左右方向9の両側の一部を覆っている。固定部185の左右方向9の右側に設けられた駆動伝達機構79は、可動部186の側壁190によって覆われている。
図4に示されるように、可動部186の側壁190,191の間に渡って、支持部材192が設けられている。倒伏状態において、支持部材192の上面に設けられた支持面193は、支持面188と実質的に同一の平面をなす。つまり、可動部186が倒伏状態にあるバイパストレイ71において、支持部材189の支持面188及び支持部材192の支持面193によって形成される平面45が記録用紙Sを支持する。つまり、支持部材189、192は、本発明のシート支持部の一例である。ここで、「実質的に同一の平面」とは、2つの面の間に僅かに段差があったとしても、支持された記録用紙Sが撓んだり湾曲したりしない平面のこと、すなわち、後述する分離部132(図5参照)により安定した分離性能が発揮されるように記録用紙Sを支持する平面のことをいう。
図3に示されるように、支持部材189、192の平面45は、記録用紙Sの給送向き87の先端を重力方向の下側として支持している。
[給送部72]
図3に示されるように、給送部72は、給送ローラ75、給送アーム76、回動部材30、及び駆動伝達機構79を備えている。給送ローラ75及び給送アーム76は、バイパストレイ71の平面45と対向して配置されている。給送ローラ75は、給送アーム76の先端部に回転可能に軸支されている。給送アーム76は、基端部に設けられた回動軸66を中心として、矢印67、68の方向に回動する。これにより、給送ローラ75は、平面45に対して当接及び離間が可能である。したがって、バイパストレイ71に記録用紙Sが収容されたとき、給送ローラ75は、当該記録用紙Sに当接可能であるとともに当該記録用紙Sから離間可能である。
給送アーム76の回動は、給送部72に設けられた回動部材30によって実現される。図7に示されるように、回動部材30は、給送ローラ75の軸を中心として矢印105、106の方向に回動することで、図7(A)に示される位置と図7(B)に示される位置との間を移動する。回動部材30が図7(A)に示される位置のとき、給送ローラ75は、平面45または平面45に支持された記録用紙Sと当接している。この状態において、回動部材30が矢印106の向きに回動すると、給送ローラ75は回動部材30によって持ち上げられる(図7(B)参照)。これにより、給送ローラ75は、平面45または平面45に支持された記録用紙Sから離間する。なお、給送アーム76を回動させる構成は、上記の構成に限らず、公知の構成が採用可能である。
給送ローラ75には、モータ78の駆動力が後述する駆動伝達機構79を通じて伝達される。給送ローラ75が、平面45に支持された記録用紙Sのうち一番上側の記録用紙Sに当接された状態で回転することにより、当該記録用紙Sがバイパス経路182へ向けて給送向き87に給送される。当該記録用紙Sは、バイパス経路182を経て直線路65Bへ送られ、記録部24によって画像を記録される。
[下側ガイド部材97]
図3及び図4に示されるように、下側ガイド部材97が、バイパストレイ71の支持部材189よりも給送向き87下流側に設けられている。下側ガイド部材97は、バイパストレイ71の固定部185によって支持されている。なお、下側ガイド部材97は、固定部185以外の部材によって支持されていてもよい。例えば、下側ガイド部材97は、側壁190、191によって支持されていてもよい。この場合、側壁190、191が本発明のガイド支持部の一例である。
下側ガイド部材97の上面69(本発明のシート当接面の一例)は、支持面188(平面45)に対して傾斜している。上面69は、上下方向7において開口184(図2参照)とほぼ同等の高さに位置している。
給送ローラ75によって記録用紙Sの給送向き87への給送が開始されると、下側ガイド部材97は、当接した記録用紙Sの先端を、上面69に沿って案内する。上面69の左右方向9の中央部に、上面69から上方へ突出され且つ前後方向8に沿って並んだ複数の歯を有する分離部132(図5参照)が設けられている。これらの歯によって、バイパストレイ71に支持される複数枚の記録用紙Sの先端が捌かれる。また、給送ローラ75によって複数枚の記録用紙Sの先端が上面69に沿って案内された場合であっても、分離部132は、複数枚の記録用紙Sのうち給送ローラ75と当接している最上位置の記録用紙Sを、他の記録用紙Sから分離する。その結果、給送ローラ75は最上位置の記録用紙Sだけをバイパス経路182へ向けて給送することになる。
図5に示されるように、上面69に、前後方向8に沿って延びた一対の凹部86が設けられている。凹部86は、左右方向9において、分離部132の右方及び左方にそれぞれ設けられている。すなわち、分離部132は、一対の凹部86の左右方向9におけるほぼ中央に配置されている。後述する移動部材64が、凹部86に配置される。図6に示されるように、凹部86は、底面84、第1側面122(本発明の埋没規制部の一例)、及び第2側面123(本発明の突出規制部の一例)によって規定されている。
[駆動伝達機構79]
図3に示されるように、プリンタ部11には、正転及び逆転の向きに回転駆動するモータ78が設けられている。また、図3及び図5に示されるように、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構79が、プリンタ部11に設けられている。但し、図3においては、第3駆動伝達部37における回転軸50以降の構成が省略されている。また、図5においては、第1駆動伝達部35におけるギヤ47A以降の構成が省略されている。モータ78が正転及び逆転することによって発生する回転駆動力は、駆動伝達機構79を介して給送ローラ75及び移動部材64に伝達される。また、図示されていないが、モータ78によって発生する回転駆動力は、給送ローラ25、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62に伝達される。
図3及び図5に示されるように、駆動伝達機構79は、第1駆動伝達部35と、第2駆動伝達部36と、第3駆動伝達部37と、中間ギヤ46とを備えている。
第1駆動伝達部35は、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97よりも右方に配置されている。第1駆動伝達部35は、5個のギヤ47A、47B、47C、47D、47Eを備えている。4個のギヤ47A、47B、47C、47Dは、互いに噛合したギヤ列を構成している。当該ギヤ列の一端に配置されたギヤ47Aは、図3に示されるように、モータ78から駆動伝達される。
ギヤ47D、47Eは、上記ギヤ列の他端に配置されている。ギヤ47D、47Eは、スラスト方向に並んで配置され且つ同じ回転軸を中心に一体に回転する。ギヤ47Dは、ギヤ47Cと噛合している。ギヤ47Eは、中間ギヤ46と噛合している。以上より、第1駆動伝達部35は、モータ78から中間ギヤ46へ回転駆動力を伝達する。
第2駆動伝達部36は、5個のギヤ48A〜48Eとローラギヤ49と回動軸66とを備えている。ギヤ48A、48Bは、互いに噛合している。回動軸66は、左右方向9に沿って延設されている。ギヤ48Aは、中間ギヤ46と噛合している。ギヤ48Bは、回動軸66の右端部に取り付けられており、回動軸66と一体に回転可能である。
ギヤ48C〜48Eは、互いに噛合したギヤ列を構成している。当該ギヤ列の一端に配置されたギヤ48Cは、回動軸66の左端部に取り付けられており、回動軸66と一体に回転する。当該ギヤ列の他端に配置されたギヤ48Eは、給送ローラ75と同軸であって給送ローラ75と一体に回転するローラギヤ49と噛合している。ギヤ48D、48Eは、給送アーム76に回転可能に支持されている。以上より、第2駆動伝達部36は、中間ギヤ46から給送ローラ75へ回転駆動力を伝達する。
第3駆動伝達部37は、2個のギヤ77A、77Bと、回転軸50と、回転軸50から突出した突起51とを備えている。回転軸50は、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97よりも右方から、バイパストレイ71及び下側ガイド部材97の左右方向9におけるほぼ中央部まで、左右方向9に沿って延設されている。
ギヤ77A、77Bは、互いに噛合したギヤ列を構成している。当該ギヤ列の一端に配置されたギヤ77Aは、中間ギヤ46と噛合している。当該ギヤ列の他端に配置されたギヤ77Bは、後述するトルクリミッタ127を介して回転軸50の右端部に連結されている。これにより、ギヤ77Bは、回転軸50と一体に回転可能であり且つ回転軸50とは独立して回転可能である。つまり、回転軸50は、モータ78から駆動伝達されて回転する。図5及び図6に示されるように、突起51は、移動部材64へ向けて突出している。以上より、第3駆動伝達部37は、中間ギヤ46から移動部材64へ回転駆動力を伝達する。
なお、駆動伝達機構79のギヤの個数は、図3及び図8に示される個数に限らない。また、駆動伝達機構79の少なくとも一部が、ギヤ以外によって構成されていてもよい。例えば、2つの軸の間に無端ベルトを掛け渡し、一方の軸の回転を他方の軸に伝達するように構成されていてもよい。
[移動部材64]
図5に示されるように、移動部材64は、下側ガイド部材97の上面69に設けられた凹部86に配置されている。ここで、上述したように、凹部86は、分離部132の右方及び左方にそれぞれ設けられている。つまり、移動部材64は、分離部132を挟んで2つ設けられている。
図6に示されるように、移動部材64は、スライド部材116と、当接部材117と、を備えている。スライド部材116は、凹部86の底面84に支持されている。当接部材117はスライド部材116に支持されており、バイパストレイ71に支持された記録用紙Sの給送向き87の先端に当接可能である。
スライド部材116は、回転軸50から駆動伝達されて、凹部86内を、凹部86の底面84に沿って給送向き87に沿って移動可能である。スライド部材116の面120、すなわち、凹部86の底面84と接するスライド部材116の面と反対側の面120に、第1凹部118及び第2凹部119が設けられている。第1凹部118に、第3駆動伝達部37の突起51が挿入される。第2凹部119に、後述する当接部材117の突起58が挿入可能である。
当接部材117は、スライド部材116の面120に当接している。当接部材117は、スライド部材116側へ突出した突起58を備えている。当接部材117は、スライド部材116の移動に連動して、凹部86から突出した突出位置(図6(B)に示される状態のときの当接部材117の位置)と、凹部86に埋没した埋没位置(図6(A)に示される状態のときの当接部材117の位置)に移動可能である。
以下に詳述する。図6(A)に示されるように、スライド部材116が下側ガイド部材97の凹部86の第1側面122に当接している状態において、当接部材117の突起58は、スライド部材116の第2凹部119に挿入されている。この状態において、当接部材117は、上面69から凹部86内へ埋没しており、埋没位置である。
この状態において、第3駆動伝達部37の回転軸50が矢印124の向きに回転すると、スライド部材116は、回転する回転軸50と一体に回動した突起51に押されて、凹部86の第2側面123に向けて給送向き87に移動する。これにより、第2凹部119に挿入されていた突起58は、第2凹部119から脱出して、図6(B)に示されるように、面120に支持される。すなわち、スライド部材116の面120はカム面を構成している。その結果、当接部材117の面121(本発明の制止面の一例)は、下側ガイド部材97の上面69から突出する。つまり、当接部材117は、突出位置となる。以上より、スライド部材116は、凹部86内を給送向き87へ移動することにより、当接部材117を突出位置へ向かって移動させる。
なお、スライド部材116は、第2側面123に当接するまで移動可能である。つまり、第2側面123が移動部材64のスライド部材116に当接することにより、スライド部材116の移動が、当接部材117が突出位置となる位置で規制される。
図6(B)に示されるように、スライド部材116が第2側面123に当接し、且つ当接部材117が突出位置である状態において、回転軸50が矢印124と逆向きに回転すると、スライド部材116は、突起51に押されて、凹部86の第1側面122に向けて給送向き87と逆向きに移動する。これにより、突起58は、面120に沿って案内され、図6(A)に示されるように、第2凹部119へ挿入される。その結果、当接部材117の面121は、下側ガイド部材97の上面69から凹部86内へ埋没する。つまり、当接部材117は、埋没位置となる。以上より、スライド部材116は、凹部86内を給送向き87と逆向きへ移動することにより、当接部材117を埋没位置へ向かって移動させる。
なお、スライド部材116は、第1側面122に当接するまで移動可能である。つまり、第1側面122が移動部材64のスライド部材116に当接することにより、スライド部材116の移動が、当接部材117が埋没位置となる位置で規制される。
図6(B)に示されるように、当接部材117が突出位置のとき、支持部材189、192の平面45に支持された記録用紙Sの給送向き87の先端は、当接部材117の面121に当接可能である。面121は、左右方向9(図2の紙面に対して鉛直方向)に延びた溝が一定間隔で形成されていることによって、右方または左方から見た側面視で鋸刃形状となっている。これにより、面121に当接した記録用紙Sの先端、すなわち、給送向き87における記録用紙Sの下流端は、上記溝に嵌り込む。その結果、記録用紙Sの移動は、面121によって制止される。なお、面121は、当接した記録用紙Sを制止可能であるならば、鋸刃形状でなくてもよい。例えば、面121は、摩擦係数が高いコルクなどが貼り付けられることによって、当接した記録用紙Sの移動を制止するものであってもよい。
一方、当接部材117は、埋没位置のとき、凹部86へ埋没することにより、支持部材189、192の平面45に支持された記録用紙Sの給送向き87の先端から離間する。
[トルクリミッタ127]
図5に示されるように、第3駆動伝達部37のギヤ77Bと回転軸50との間に、トルクリミッタ127が設けられている。トルクリミッタ127は、第3駆動伝達部37における回転駆動力の伝達の有無を切り替えることで、モータ78から回転軸50への駆動伝達の有無を切り替えるものである。
トルクリミッタ127は、フランジ部128と、摩擦部材(不図示)と、圧縮コイルばね(不図示)と、を備えている。フランジ部128は、回転軸50の周面から突出している。摩擦部材は、回転軸50の軸方向において、フランジ部128とギヤ77Bとの間に配置されている。圧縮コイルばねは、回転軸50の軸方向において、ギヤ77Bに対して摩擦部材の反対側に配置されておりギヤ77Bを摩擦部材側に付勢する。ギヤ77Bは、圧縮コイルばねに付勢されることによって、摩擦部材を介してフランジ部128に押しつけられている。なお、トルクリミッタ127の構成は、上述した構成に限定されず、任意のトルクリミッタの構成を採用可能である。
上述した移動部材64の動作において、スライド部材116が移動可能な状態である場合、トルクリミッタ127は、ギヤ77Bから摩擦部材を介してフランジ部128に回転駆動力を伝達する。つまり、ギヤ77Bとフランジ部128が設けられた回転軸50とは、トルクリミッタ127を介して一体に回転する。
一方、上述した移動部材64の動作において、第1側面122に向けて移動するスライド部材116が第1側面122に当接した場合、または、第2側面123に向けて移動するスライド部材116が第2側面123に当接した場合、トルクリミッタ127は、ギヤ77Bから回転軸50への回転駆動力の伝達を切断する。つまり、回転軸50の回転がスライド部材116の第1側面122または第2側面123に対する当接によって規制されるため、回転軸50の回転は停止し、ギヤ77Bは回転軸50に対して空回りする。すなわち、ギヤ77Bは、回転軸50とは独立して回転する。以上より、トルクリミッタ127は、第1側面122または第2側面123によって移動部材64の移動が規制されると、第3駆動伝達部37における回転駆動力の伝達を切断する。
なお、トルクリミッタ127が設けられる位置は、ギヤ77Bと回転軸50との間に限らない。例えば、トルクリミッタ127は、ギヤ77Aと当該ギヤ77Aの回転軸との間に設けられていてもよい。
[軸受け部150]
図8に示されるように、バイパストレイ71の固定部185は、軸受け部150を備えている。軸受け部150は、以下に詳述されるように、回転軸50の左右両端側を回転可能に支持するものである。
軸受け部150は、下側カバー151に設けられている。下側カバー151は、図4に示されるように、支持部材189を下方から支持している。支持部材189において、下側カバー151の給送向き87の上流側の端付近に対応する位置に、軸受け部150が配置されている。軸受け部150は、左右方向9に離間されて一対が設けられている。軸受け部150の左右方向9における配置は、回転軸50の右端部及び左端部に対応する。なお、図8では、回転軸50の右端部に対応する位置の軸受け部150は、隠れており見えていない。軸受け部150は、下側カバー151から上方へ突出しており、その突出端側(上側)に、左右方向9に貫通する開口152が形成されている。図9に示されるように、この開口152に、回転軸50が挿通されて回転可能に支持される。
なお、軸受け部150は、固定部185以外の部材、例えば筐体14を構成するフレーム(不図示)に設けられていてもよい。また、軸受け部150は一対に限らず、例えば3つ以上が設けられてもよい。
[当接部140]
図8に示されるように、下側ガイド部材97は、2つの当接部140を備えている。2つの当接部140は、左右方向9に離間されて下側ガイド部材97と一体成形されている。
2つの当接部140は、2つの軸受け部150の間に配置されている。左右方向9において、2つの当接部140の一方は、分離部132と一対の凹部86(詳細には凹部86に配置された当接部材117(図9参照))のうちの左側の凹部86との間に配置されている。2つの当接部140の他方は、分離部132と一対の凹部86(詳細には凹部86に配置された当接部材117(図9参照))のうちの右側の凹部86との間に配置されている。
当接部140は、下側ガイド部材97の給送向き87の上流端部に設けられて、上面69から上方へ起立されている。当接部140の上側には、回転軸50に対して給送向き87と反対向き側に設けられた第1当接部141と、回転軸50に対して給送向き87側に設けられた第2当接部142とが形成されている。第1当接部141と第2当接部142とは、前後方向8に沿って繋がっている。つまり、当接部140は、回転軸50の給送向き87と反対向き側に設けられた第1当接部141から、給送向き87側に設けられた第2当接部142まで延びている。
図9に示されるように、軸受け部150に支持された回転軸50は、第1当接部141と第2当接部142との間に位置する。第1当接部141と回転軸50とは、給送向き87に沿って間隔が空いている。つまり、第1当接部141は、静止している回転軸50とは接触していない。第1当接部141と回転軸50との間隔は、回転する回転軸50が給送向き87の上流側へ撓んだときに、その回転軸50の撓み量が許容される程度に設定されている。ここで第1当接部141と回転軸50との間隔に設定されている「回転軸50の撓み量が許容される程度」とは、スライド部材116への駆動伝達において回転軸50が撓んだり捻れたりしたとしても、当接部材117による記録用紙Sの制止機能が充分に発揮される程度をいう。回転軸50の撓みは、突起51がスライド部材116を給送向き87に押したとき(スライド部材116が埋没位置の当接部材117を突出位置に移動させるとき)にスライド部材116から突起51へ付与される力の反作用によって生じる。
第2当接部142と回転軸50とは、給送向き87に沿って間隔が空いている。つまり、第2当接部142は、静止している回転軸50とは接触していない。第2当接部142と回転軸50との間隔は、回転する回転軸50が給送向き87の下流側へ撓んだときに、その回転軸50の撓み量が許容される程度に設定されている。ここで第2当接部142と回転軸50との間隔に設定されている「回転軸50の撓み量が許容される程度」とは、スライド部材116への駆動伝達において回転軸50が撓んだり捻れたりしたとしても、当接部材117の面121が凹部86内に完全に埋没して記録用紙Sの搬送に支障を来さない程度をいう。回転軸50の撓みは、突起51がスライド部材116を給送向き87と逆向きに押したとき(スライド部材116が突出位置の当接部材117を埋没位置に移動させるとき)にスライド部材116から突起51へ付与される力の反作用によって生じる。以上のことから、当接部140は回転軸50の突起51の近傍に設けられていることが望ましい。
なお、当接部140は、必ずしも下側ガイド部材97と一体成形されている必要はない。例えば、当接部140は、下側ガイド部材97とは別部材であって下側ガイド部材97に固定された部材であってもよい。
また、当接部140は、左右方向9において、分離部132と凹部86との間以外の位置、例えば左側の凹部86と軸受け部150との間に配置されていてもよい。
また、第1当接部141及び第2当接部142は、回転軸50に対して給送向き87に間隔を開けずに、回転軸50と当接した状態で配置されていてもよい。つまり、第1当接部141及び第2当接部142が、静止している回転軸50と接触していてもよい。また、当接部140は、第2当接部142を備えることなく、第1当接部141だけを備えていてもよい。当接部材117を埋没位置から突出位置へと持ち上げる方向にスライド部材116を移動させる方が、当接部材117を突出位置から埋没位置へと下降させる方向にスライド部材116を移動させるよりも回転軸50にかかる負荷が大きいためである。
[実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、モータ78から駆動伝達されて回転軸50が一方向き(矢印124の向き)へ回転すると、給送向き87へ移動するスライド部材116が埋没位置の当接部材117を突出位置へ移動させる。このときに、回転軸50が給送向き87と反対向きへ撓み始めても、当接部140の第1当接部141が回転軸50に当接して回転軸50が反対向きへ撓むことを抑制する。その結果、非給送時における記録用紙Sの移動を防止するための当接部材117に、回転軸50からスライド部材116を通じて安定して駆動伝達して、当接部材117を所望の位置へ位置せしめることができる。
また、本実施形態によれば、当接部140が下側ガイド部材97と一体に設けられているため、回転軸50と下側ガイド部材97との相対的な位置関係を維持して、スライド部材116により当接部材117を所定の突出位置に正確に位置させることができる。
また、本実施形態によれば、当接部140が第2当接部142を備えているため、モータ78から駆動伝達されて回転軸50が他方向き(矢印124の向きと逆向き)へ回転すると、給送向き87と反対向きへ移動するスライド部材116が突出位置の当接部材117を埋没位置へ移動させる。このときに、回転軸50が給送向き87へ撓み始めても、第2当接部142が回転軸50に当接して回転軸50が給送向き87へ撓むことを抑制する。
また、本実施形態によれば、当接部140が軸受け部150の間に配置されているため、軸受け部150の間において回転軸50が撓むことを抑制できる。
また、本実施形態によれば、当接部材117が分離部132を挟んで2つ設けられているため、2つの当接部材117により、支持部材189、192に支持された記録用紙Sに対して均等に当接部材117の制止力を作用させることができる。
また、本実施形態によれば、給送装置がトルクリミッタ127を備えているため、スライド部材116の移動の規制によって回転軸50が回転不可能な状態となっても、回転軸50とは異なる駆動部へモータ78から連続して駆動伝達することができる。
[変形例]
上述の実施形態において、給送装置70は、バイパストレイ71の平面45に支持された記録用紙Sを給送する装置であったが、給送装置70は、バイパストレイ71の平面45以外のトレイに支持された記録用紙Sを給送する装置であってもよい。例えば、給送装置70は、給送トレイ20に支持された記録用紙Sを給送するための装置であってもよい。
また、上述の実施形態において、給送装置70は、プリンタ部11に設けられていたが、給送装置70を備える装置はプリンタ部11に限らない。例えば、給送装置70は、スキャナ部12に設けられていてもよい。この場合、給送装置70は、スキャナ部12によって画像を読み取られる用紙をスキャナ部12内部へ給送するものである。
10・・・複合機
50・・・回転軸
69・・・上面
72・・・給送部
78・・・モータ
87・・・給送向き
116・・・スライド部材
117・・・当接部材
121・・・面
140・・・当接部
185・・・固定部
189・・・支持部材
192・・・支持部材

Claims (7)

  1. シートを支持するシート支持部と、
    上記シート支持部に支持されたシートを給送向きに給送する給送部と、
    上記シート支持部に支持されたシートの上記給送向き下流側の先端と当接して当該シートを案内するシート当接面、及び当該シート当接面から凹んだ凹部を有するガイド部と、
    上記ガイド部を支持するガイド支持部と、
    上記シート支持部に支持されたシートの先端と当接可能な制止面を有しており、当該制止面が上記ガイド部の凹部から突出して上記シート支持部に支持されたシートの先端と当接する突出位置及び上記凹部内に埋没して上記シート支持部に支持されたシートの先端から離間する埋没位置に移動可能なストッパと、
    回転駆動する駆動源と、
    上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、
    上記回転軸から駆動伝達されて上記凹部内を上記給送向きへ移動することにより上記ストッパを上記突出位置へ向かって移動させ、上記凹部内を上記給送向きと逆向きへ移動することにより上記ストッパを上記埋没位置へ向かって移動させるスライドカムと、
    上記回転軸に対して上記給送向きと反対向き側に配置されており、上記ストッパが上記突出位置へ移動するように上記スライドカムを移動させている上記回転軸に当接する当接部と、
    上記スライドカムに当接して、上記スライドカムの移動を上記ストッパが上記突出位置となる位置で規制する突出規制部と、
    上記スライドカムに当接して、上記スライドカムの移動を上記ストッパが上記埋没位置となる位置で規制する埋没規制部と、
    上記駆動源から上記回転軸への駆動伝達の有無を切り替えるものであり、上記突出規制部または上記埋没規制部によって上記スライドカムの移動が規制されると、上記駆動源から上記回転軸への駆動伝達を切断するトルクリミッタと、を具備する給送装置。
  2. 上記当接部は、上記ガイド部と一体に設けられている請求項1に記載の給送装置。
  3. 上記当接部は、上記回転軸の上記給送向きと反対側から上記給送向き側まで延びている請求項1又は2に記載の給送装置。
  4. 上記ガイド支持部は、上記回転軸の両端側をそれぞれ支持する軸受け部を有しており、
    上記当接部は、上記軸受け部の間に配置されたものである請求項1から3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 上記ガイド部は、上記シート当接面に、上記給送部により給送されるシートを分離する分離部を備えており、
    上記ストッパは、上記分離部を挟んで2つ設けられている請求項1から4のいずれかに記載の給送装置。
  6. 上記当接部は、上記回転軸の軸線と平行な方向において上記分離部と上記ストッパとの間に配置されている請求項5に記載の給送装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の給送装置と、
    上記ガイド部よりも上記給送向き下流側に設けられており、上記給送部によって給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
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