JP5114810B2 - 警報器 - Google Patents

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Description

本発明は、警報器に係り、特に、検出対象の物理量を検出するセンサと、音声を出力する音声出力手段と、前記センサが検出した物理量に基づいて異常を検出したときに前記音声出力手段を制御して前記異常の旨を伝える音声を出力させる制御手段と、電源電圧を供給する電池とを備えた警報器に関するものである。
上述した警報器の一例として火災警報器が一般的に知られている。図10はこの火災警報器を示すブロック図である。同図に示すように、火災警報器10は、火災に応じて発生する煙量(物理量)を検出する火災センサ(センサ)11と、音声を出力する音声出力回路12(音声出力手段)と、火災センサ11が検出した煙量に基づいて火災(異常)を検出したときに音声出力回路12を制御して火災の旨を伝える音声を出力させるμCOM13(制御手段)と、電源電圧を供給する電池14を備えている。
上記μCOM13は、処理プログラムに従って各種の処理を行う演算処理装置(以下、CPU)13aと、CPU13aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM13bと、CPU13aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM13cと、CPU13aが出力したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換して音声出力回路12に出力するデジタル/アナログ(D/A)変換器13dと、CPU13aに動作クロックを供給するクロック回路13eとを有している。
上記CPU13aは、通常、間欠的に火災センサ11が検出した煙量を取り込んで、該煙量に基づいて火災の発生を検出する。CPU13aは、クロック回路13eからの低速クロックで動作して、上記煙量に基づいた火災発生の検出処理を行う。CPU13aは、火災を検出するとD/A変換器13dにデジタルの音声信号を出力する。このとき、CPU13aは、クロック回路13eからのクロックを低速クロックから高速クロックに切り換える。CPU13aは、高速クロックで動作して、上記音声での警報処理を行う。
上記CPU13aは、例えば「火災が発生しています。避難して下さい。」といった内容のデジタルの音声信号を繰り返し出力する。また、上記電池14は例えば互いに直列接続された2本の3V電池を用いている。この場合、電源電圧は6Vとなる。
火災警報器10は、さらに火災が発生した旨が表示される表示器15と、外部警報器に接続される連動回路16とを備えている。上記CPU13aは、火災を検出したとき上記表示器15(表示手段)を制御して火災が発生した旨の表示を行わせる。また、CPU13aは、連動回路16に接続された外部警報器が異常を検出したときに音声出力回路12を制御してその異常を伝える音声を出力させると共に表示器15を制御してその異常を伝える表示を行わせる。また、μCOM13は、火災を検出したとき連動回路16を使ってその旨を上記外部警報器に伝える。
また、火災警報器10は、上記電池14の電源電圧の低下を検出する電圧低下検出回路17を備えている。電圧低下検出回路17は、上記電池14の電源電圧と所定電圧Vthとを比較する比較器(図示せず)を有している。μCOM13は、電圧低下検出回路17内の比較器から電池14の電源電圧が所定電圧Vthよりも低いとの比較結果を得たとき表示器15を制御して電池切れ警報の表示を行わせる。なお、上述した所定電圧Vthは、図11に示すように、火災警報器10を構成する回路の動作可能電圧のうち最も高い動作電圧である回路最低動作電圧よりも高い値に設定されている。
上述した音声出力回路12、μCOM13、表示器15、連動回路16及び電圧低下検出回路17は電池14からの電源電圧の供給を受けて動作する。なお、火災センサ11、表示器15は、例えば6Vの電源電圧を4.3Vの定電圧にする定電圧回路18を介して電源供給を受けている。
ところで、従来から電源としては、3Vの電池1本で構成したいという要望があった。しかしながら、上記構成の火災警報器10では3Vの電池1本での動作は難しい。理由としては、D/A変換器13d内でデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する際に高速なクロックが必要となり、高速なクロックを供給するためにμCOM13として高い電源電圧が必要となる。
例えば、2.7V位の高い電源電圧をμCOM13に出力しないと、クロック回路13eは高速クロックをCPU13aに供給することができず、音声を出力することができない。このため、電圧低下検出回路17は、電池14の電源電圧が2.7Vよりも低下したときに電源電圧低下を検出する必要がある。しかしながら、2.7Vまでの動作では電池14の容量を使い切らないで電池切れ警報を発生する必要があった。
さらに、音声を出力するためには、音声出力回路12内のスピーカ(図示せず)としてダイナミックスピーカを用いる必要がある。このダイナミックスピーカのインピーダンスは低い(10Ω程度)。従って、音声出力中の電池14の消費電流が多くなる。このため、電池14の内部抵抗に大きな消費電流が流れて、電池14に大きな電圧降下が発生して、電池14の電源電圧が大きく低下する。この音声出力中の電源電圧の低下を考慮するとさらに電池の寿命が短くなってしまう。
このような問題を解決するために、例えば電源電圧を昇圧する昇圧回路を設けることが考えられている(例えば特許文献1)。しかしながら、昇圧回路の動作電力が新たに必要となり、昇圧回路のロス電力も発生してしまう。しかも電源電圧が高くなることにより各部の消費電流が増加してしまう。このため、電池14の消費電力が上昇し、電池14の寿命が短くなってしまうという問題があった。
特開平5−303695号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、電池の容量を使い切ることができ、かつ長寿命で音声警報をすることができる警報器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、検出対象の物理量を検出するセンサと、音声を出力する音声出力手段と、前記センサが検出した物理量に基づいて異常を検出したときに前記音声出力手段を制御して前記異常の旨を伝える音声を出力させる制御手段と、電源電圧を供給する電池と、を備え、前記制御手段が、前記音声が出力されていないときは低速クロックで動作し、前記音声が出力されているときは高速クロックで動作する演算処理装置と、前記演算処理装置に前記低速クロック及び前記高速クロックを供給するクロック回路と、を備えた警報器であって、前記警報器が、前記電池及び前記制御手段間の電源ライン上に設けられて前記電池が供給する電源電圧を昇圧する昇圧動作を行い、当該昇圧した電源電圧を前記制御手段に供給する昇圧回路を備え、前記制御手段が、前記音声が出力されていないときは前記昇圧回路の昇圧動作を停止し、そして、前記音声が出力されているときは前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第1昇圧回路制御手段を備えていることを特徴とする警報器に存する。
請求項1記載の発明によれば、第1昇圧回路制御手段が、音声が出力されていないときは昇圧回路の昇圧動作を停止して制御手段に対して昇圧されない電源電圧を供給して、音声が出力されているときは昇圧回路に昇圧動作を行わせて制御手段に対して昇圧された電源電圧を供給する。従って、制御手段が高い電源電圧を必要とする音声出力時には、制御手段に対して昇圧回路により昇圧された高い電源電圧を供給することができる。一方、制御手段が高い電源電圧を必要としない音声を出力していない間には、昇圧回路による昇圧動作を停止して、省電力を図ることができる。
請求項記載の発明によれば、制御手段において演算処理装置が、音声が出力されていないときは低速クロックで動作し、音声が出力されているときは高速クロックで動作する。従って、演算処理装置が高速クロックで動作する必要があり、制御手段が高い電源電圧を必要とする音声出力時には、制御手段に対して昇圧回路により昇圧された高い電源電圧を供給することができる。一方、演算処理装置が低速クロックで動作して、制御手段が高い電源電圧を必要としない音声を出力していない間には、昇圧回路による昇圧動作を停止して、省電力を図ることができる。
請求項記載の発明は、前記昇圧回路の昇圧動作が停止している間の電源電圧に基づいて前記電源電圧の低下を検出する第1電圧低下検出手段と、前記音声が出力されていない間に定期的に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第2昇圧回路制御手段と、該第2昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記電池にダミー抵抗を接続するダミー抵抗接続手段と、前記ダミー抵抗接続時の前記電源電圧に基づいて電源電圧の低下を検出する第2電圧低下検出手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項記載の警報器に存する。
請求項記載の発明によれば、第1電圧低下検出手段が、昇圧回路の昇圧動作が停止している間の電源電圧に基づいて電源電圧の低下を検出する。第2電圧低下検出手段が、昇圧時、かつダミー抵抗接続時の電源電圧に基づいて電源電圧の低下を検出する。従って、昇圧動作が停止している監視時と音声警報時に電池に流れる電流と等しい電流を流した時との両状態における電源電圧の低下を検出することができる。
請求項記載の発明は、前記制御手段が前記異常を検出してから前記音声を出力するまでの間に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第3昇圧回路制御手段と、該第3昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記昇圧回路の故障検出を行う第2故障検出手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の警報器に存する。
請求項記載の発明によれば、第3昇圧回路制御手段が、制御手段が異常を検出してから音声を出力するまでの間に昇圧回路に昇圧動作を行わせる。第1故障検出手段が、該第3昇圧回路制御手段による昇圧動作中に昇圧回路の故障検出を行う。従って、音声を出力する前に昇圧回路の故障を検出することができる。
請求項記載の発明は、前記音声が出力されていない間に定期的に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第4昇圧回路制御手段と、該第4昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記昇圧回路の故障検出を行う第2故障検出手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の警報器に存する。
請求項記載の発明によれば、第4昇圧回路制御手段が、音声が出力されていない間に定期的に昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる。第2故障検出手段が、第4昇圧回路制御手段による昇圧動作中に昇圧回路の故障検出を行う。従って、音声が出力されていない間に定期的に昇圧回路の故障検出を行うことにより、異常が発生する前に昇圧回路の故障を検出することができる。
請求項記載の発明は、前記異常が発生した旨を表示する表示手段をさらに備え、そして、前記昇圧回路が、前記電池及び前記表示手段間の電源ライン上に設けられていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載の警報器に存する。
請求項記載の発明によれば、昇圧回路が、電池及び表示手段間の電源ライン上に設けられている。従って、音声出力時に電源電圧が下がっても昇圧回路によって昇圧した電源電圧を表示手段に対して供給することができる。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、制御手段が高い電源電圧を必要とする音声出力時には、制御手段に対して昇圧回路により昇圧された高い電源電圧を供給することができる。一方、制御手段が高い電源電圧を必要としない音声を出力していない間には、昇圧回路による昇圧動作を停止して、省電力を図ることができるので、電池の容量を使い切ることができ、かつ長寿命で音声警報をすることができる。
請求項記載の発明によれば、演算処理装置が高速クロックで動作する必要があり、制御手段が高い電源電圧を必要とする音声出力時には、制御手段に対して昇圧回路により昇圧された高い電源電圧を供給することができる。一方、演算処理装置が低速クロックで動作して、制御手段が高い電源電圧を必要としない音声を出力していない間には、昇圧回路による昇圧動作を停止して、省電力を図ることができるので、電池の容量を使い切ることができ、かつ長寿命で音声警報をすることができる。
請求項記載の発明によれば、昇圧動作が停止している監視時と音声警報時に電池に流れる電流と等しい電流を流した時との両状態における電源電圧の低下を検出することができるので、より一層確実に電池の容量を使い切ることができる。
請求項記載の発明によれば、音声を出力する前に昇圧回路の故障を検出することができる。
請求項記載の発明によれば、音声が出力されていない間に定期的に昇圧回路の故障検出を行うことにより、異常が発生する前に昇圧回路の故障を検出することができるので、確実に異常の旨を伝える音声警報を発生することができる。
請求項記載の発明によれば、音声出力時に電源電圧が下がっても昇圧回路によって昇圧した電源電圧を表示手段に対して供給することができるので、音声出力時に表示手段による表示が暗くなったりしない。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の警報器としての火災警報器の一実施の形態を示すブロック図である。同図に示すように、火災警報器10は、火災に応じて発生する煙量(物理量)を検出する火災センサ(センサ)11と、音声を出力する音声出力回路12(音声出力手段)と、火災センサ11が検出した煙量に基づいて火災(異常)を検出したときに音声出力回路12を制御して火災の旨を伝える音声を出力させるμCOM13(制御手段)と、電源電圧を供給する電池14を備えている。この電池14としては、例えば3V電池1本から構成されている。
音声出力回路12は、ダイナミックスピーカ12aと、このダイナミックスピーカ12aを駆動する駆動回路12bとを備えている。駆動回路12bとしては、図2(a)に示すように、ブリッジ構成のものが用いられている。同図に示すように、駆動回路12bは、第1演算増幅器OP1及び第2演算増幅器OP2を備えている。
第1演算増幅器OP1の−入力端にはコンデンサC1及び抵抗R1を介してアナログの音声信号が供給される。このアナログの音声信号はμCOM13から出力されるものである。増幅器OP1の+入力端には基準電圧Vrefが供給されている。この増幅器OP1の出力と−入力端は抵抗R2を介して接続されている。以上の構成により、図2(b)中の実線に示すように、増幅器OP1は基準電圧Vrefを基準としてアナログの音声信号を反転増幅した信号を出力する。そして、上記増幅器OP1の出力はダイナミックスピーカ12aの一端に供給される。
一方、増幅器OP2の−入力端には抵抗R3を介して増幅器OP1の出力が供給される。増幅器OP1の−入力端には基準電圧Vrefが供給されている。この増幅器OP2の出力と+入力端は、抵抗R4を介して接続されている。以上の構成により、図2(b)中の一点鎖線で示すように、増幅器OP2は、基準電圧Vrefを基準として増幅器OP1の出力を非反転増幅した信号を出力する。そして、上記増幅器OP2の出力はダイナミックスピーカ12aの他端に供給される。上述したブリッジ構成の駆動回路12bは、図9に示す増幅器を1つ備えたシングルエンド構成に比べて2倍の電圧をダイナミックスピーカ12aに供給することができる。これにより、ブリッジ構成は、シングルエンド構成に比べて音圧レベルを約6dB/m、上昇することができる(例えば1m離れたところでは約6dB上昇する)。
上記μCOM13は、処理プログラムに従って各種の処理を行う演算処理装置(以下、CPU)13aと、CPU13aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM13bと、CPU13aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM13cと、CPU13aが出力したデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換して音声出力回路12に出力するデジタル/アナログ(D/A)変換器13dと、CPU13aに動作クロックを供給するクロック回路13eとを有している。
火災警報器10は、電池14の電源電圧を昇圧する昇圧動作を行う昇圧回路19を備えている。この昇圧回路19の構成について、図3の回路図を参照して以下説明する。昇圧回路19は、電池14からの電源電圧を入力する入力端子TINと、昇圧した電源電圧を出力する出力端子TOUTとを有している。昇圧回路19はまた、上記入力端子TINと出力端子TOUTとの間に設けられて、互いに直列接続されたコイルL及びダイオードD1と、電池14からコイルLに供給する電源電圧をオンオフするスイッチング(SW)トランジスタTr1と、コンデンサC2とを有している。SWトランジスタTr1のベースはμCOM13内のCPU13aに接続され、SWトランジスタTr1はCPU13aによってオンオフが制御される。
上述した昇圧回路19の昇圧動作について以下説明する。SWトランジスタTr1がオンしている間、コイルLに電流が流れる。SWトランジスタTr1がオン状態からオフに転じると、コイルLに生じる逆起電力により、図中点P1に電池14の電源電圧よりも高いコイルLの逆起電力が現れる。その繰り返しによってコンデンサC2を徐々に充電する。その結果、コンデンサC2のグランド側とは反対側の端子である出力端子TOUTに、電池14が供給する電源電圧よりも高い電圧が当該昇圧回路19の出力電圧として発生する。
即ち、CPU13aがSWトランジスタTr1をオンオフ制御すると、昇圧回路19が昇圧動作を行い、その出力端子TOUTからは電池14の電源電圧を昇圧した電圧が出力される。一方、CPU13aがSWトランジスタTr1をオフのままにすると、昇圧回路19の昇圧動作が停止されて、その出力端子TOUTからは電池14の電源電圧からダイオードD1の順方向電圧を差し引いた電圧が出力される。図1に示すように、昇圧回路19は、電池14−火災センサ11間の電源ライン上に設けられている。昇圧回路19は、電池14−μCOM13間の電源ライン上に設けられている。
上記CPU13aは、火災を検出していない間、即ち監視時はSWトランジスタTr1をオフのままにして、μCOM13に対して昇圧されていない電源電圧を供給して、火災を検出したとき、即ち音声警報時はSWトランジスタTr1のオンオフ制御をして、μCOM13に対して昇圧された電源電圧を供給する。
上述した火災警報器10は、昇圧回路19の昇圧動作が停止しているとき、即ち監視時にμCOM13に供給される電源電圧の低下を検出するための第1電圧低下検出回路17aをさらに備えている。第1電圧低下検出回路17aは、昇圧回路19の出力端子TOUTに現れる電圧と所定電圧Vth1とを比較する比較器を有していて、その比較結果をCPU13aに対して出力している。CPU13aは、昇圧回路19の昇圧動作が停止されている監視時に第1電圧低下検出回路17a内の比較器から出力される比較結果に基づいて監視時にμCOM13に供給される電源電圧の低下を検出する第1電圧低下検出処理を行う。なお、上述した所定電圧Vth1は図5に示すように、火災警報器10を構成する回路の動作可能電圧のうち最も高い動作電圧である回路最低動作電圧よりも高い値に設定されている。
上述した火災警報器10は、上記音声警報時における電池14の電源電圧の低下を検出するための第2電圧低下検出回路17bをさらに備えている。第2電圧低下検出回路17bは、音声警報時に電池14に接続される負荷と同じ抵抗値に設定されているダミー抵抗と、このダミー抵抗を電池14に接続するスイッチと、電池14の電源電圧と所定電圧Vth2とを比較する比較器とを有していて、その比較結果をCPU13aに対して出力している。
CPU13aは、例えば25時間毎に昇圧回路19に昇圧動作を行わせると共に第2電圧低下検出回路17bのスイッチをオンしてダミー抵抗を電池14に接続させる。このときの電池14の電源電圧は、音声警報時における電池14の電源電圧と等しくなる。そして、CPU13aは、このとき第2電圧低下検出回路17b内の比較器から出力される比較結果に基づいて音声警報時における電池14の電源電圧の低下を検出する第2電圧低下検出処理を行う。なお、上述した所定電圧Vth2は図5に示すように、上記回路最低動作電圧よりも低い値であり、かつ昇圧回路19の動作可能電圧よりも高い値に設定されている。
今、第2電圧低下検出回路17bのみから電源電圧低下を検出する場合について考える。夏場のような高温時、第2電圧低下検出回路17bが電圧低下検出できるのは電池深度DODがかなり進んでからになる。このとき、監視時の電源電圧V′が上記回路最低動作電圧よりも低くなり、監視時に動作できない回路が発生してしまう。第1電圧低下検出回路17aを用いて監視時の電源電圧を常時監視することで、監視時の電源電圧が回路最低動作電圧に到達する前に電圧低下を検出することができる。
一方、第1電圧低下検出回路17aのみから電源電圧低下を検出する場合について考える。低温時には、電池14の内部抵抗が大きくなり負荷が大きい時の電源電圧のドロップが大きい。また、電池14による電圧ドロップのばらつきも大きい。低温で監視時の電源電圧が本当に必要な音圧を出して鳴動できる電圧か、また昇圧できる電圧か判らない。判らないので設計的に余裕を持たせて、所定電圧Vth1を回路最低動作電圧よりもかなり大きな値に設定せざる得ない。このため電池14の容量を十分に使うことができない。従って、第1及び第2電圧低下検出回路17a及び17bの両回路で監視することにより、電池14の容量を十分に使うことができる。
上述した火災警報器10は、上述した昇圧回路19の昇圧動作が正常に行われているか否かを確認するための昇圧確認回路20をさらに備えている。昇圧確認回路20は、例えば昇圧回路19が昇圧動作を行っているときに出力端子TOUTに現れる電圧と所定電圧Vth3とを比較する比較器から構成されている。CPU13aは、上記比較器による比較結果に基づいて昇圧回路19の故障検出を行う故障検出処理を行う。
上述した火災警報器10は、火災が発生した旨や、昇圧回路19が故障した旨を表示する表示器15(表示手段)を備えている。この表示器15には、電池14からの電源電圧が昇圧回路19及び定電圧回路18を介して供給される。即ち、昇圧回路19が、電池14−表示器15間の電源ライン上に設けられている。従って、音声出力時に電源電圧が下がっても昇圧回路19によって昇圧した電源電圧を表示器15に対して供給することができ、音声出力時に表示器15による表示が暗くなったりしない。
上述した火災警報器10には、連動回路16を介して外部警報器が接続されている。連動回路16は、外部警報器が異常を検出したか否かを判断したり、外部警報器に対して異常が発生した旨を伝えるための回路である。この連動回路16について、図4を参照して以下説明する。同図に示すように、連動回路16は、一端が昇圧回路19の出力端子TOUTに接続され、他端がダイオードD21及びSWトランジスタTr21を介して接地される抵抗R51を有している。即ち、上記昇圧回路19は、電池14−抵抗R51の一端間に設けられている。上記SWトランジスタTr21は、CPU13aによってオンオフが制御されている。CPU13aは、火災を検出したときSWトランジスタTr21をオンし、正常を検出している間はSWトランジスタTr21をオフする。
また、抵抗R51の他端は上記ダイオードD21、外部警報器内に設けられたSWトランジスタTr22(スイッチ手段)を介して接地されている。なお、外部警報器内にも、一端が電源電圧に接続され、他端がダイオードD22及び上記SWトランジスタTr22を介して接地された抵抗R52が設けられている。上記SWトランジスタTr22は外部警報器内のCPU200によってオンオフが制御されている。外部警報器内のCPU200は異常を検出したときSWトランジスタTr22をオンし、正常を検出している間はSWトランジスタTr22をオフする。
以上の構成によれば、外部警報器が正常を検出していて、SWトランジスタTr22がオフである間は、抵抗R51の他端とSWトランジスタTr21との間の電圧V1は出力端子TOUTに現れる電圧と等しい。一方、外部警報器が異常を検出して、SWトランジスタTr22をオンすると、抵抗R51の他端はダイオードD21、SWトランジスタTr22を介して接地される。このため、電圧V1は、ダイオードD21の順方向電圧と等しい電圧に落ちる。警報検出回路16aは、電圧V1と所定電圧Vcとを比較する比較器を有していて、電圧V1がダイオードD21の順方向電圧まで低下して所定電圧Vc以下となったときに、外部警報器が異常を発生している旨をCPU13aに伝える。CPU13aは、外部警報器が異常を発生している旨を受け取ると、音声出力回路12を用いて音声警報を発生する他発警報処理を行う。
同様に、火災警報器10が正常を検出していて、SWトランジスタTr21がオフである間は、抵抗R52の他端とSWトランジスタTr22との間の電圧V2は電源電圧と等しい。一方、火災警報器10内のCPU13aが火災を検出して、SWトランジスタTr21をオンすると、抵抗R52の他端はダイオードD22、SWトランジスタTr21を介して接地される。このため、電圧V2は、ダイオードD22の順方向電圧と等しい電圧に落ちる。警報検出回路100は、電圧V2と所定電圧Vcとを比較する比較器を有していて、電圧V2がダイオードD22の順方向電圧まで低下して所定電圧Vc以下となったときに、火災が発生している旨をCPU200に伝える。CPU200は、火災が発生している旨を受け取ると、音声出力回路12を用いて音声警報を発生する他発警報処理を行う。
なお、上述した音声出力回路12内の駆動回路12bには、電池14の電源電圧が直接供給されている。つまり、駆動回路12bには、昇圧回路19を介さないで電池14の電源電圧が供給されている。音声出力回路12内のダイナミックスピーカ12aを鳴動させるためには、駆動回路12bによって大きな電流を流す必要がある。電池14の電源電圧を直接、駆動回路12bに供給してダイナミックスピーカ12aを駆動させることにより、昇圧回路19にこの大きな消費電流が流れることがない。このため、昇圧回路19内のコイルLやSWトランジスタTr1といった各部の定格電流を小さくすることができ、コストダウンを図ることができる。
上述した構成の火災警報器10の動作について図6〜図8を参照して以下説明する。図6は、火災警報処理におけるCPU13aの処理手順を示すフローチャートである。図7は監視処理におけるCPU13aの処理手順を示すフローチャートである。図8は他発処理におけるCPU13aの処理手順を示すフローチャートである。
火災警報器10に電源が投入されるとCPU13aは火災警報処理を開始する。なお、このときクロック回路13eからは低速クロックが出力され、CPU13aはこの低速クロックによって動作を行う。まず、CPU13aは、図6に示すように、火災センサ11が検出した煙量に基づいて火災の検出を行う火災検出処理を行う(ステップS1)。
上記火災検出処理により火災を検出しなかったとき(ステップS2でN)、CPU13aは再びステップS1に戻る。ステップS1及びS2が繰り返されている間、CPU13aはSWトランジスタTr1のオンオフ制御を行わずに、SWトランジスタTr1をオフの状態に保っている。これにより、昇圧回路19の昇圧動作は停止され、火災センサ11、表示器15、μCOM13には昇圧されていない電池14の電源電圧が供給される。
これに対して、火災を検出すると(ステップS2でY)、CPU13aは連動回路16のSWトランジスタTr21をオンする(ステップS3)。このSWトランジスタTr21のオンにより、外部警報器内の抵抗R52の他端がダイオードD22及びSWトランジスタTr21を通じてグランドに接地される。これにより、電圧V2が外部警報器の電源電圧からダイオードD22の順方向電圧に低下する。この電圧V2の低下を外部警報器内の警報検出回路100が検出して、CPU200に伝えると、CPU200は火災の旨を伝える他発警報を発生する。
その後、CPU13aは、昇圧回路19のSWトランジスタTr1をオンオフ制御して、昇圧回路19の昇圧動作を開始させる(ステップS4)。これにより、火災センサ11、表示器15、μCOM13には昇圧された電池14の電源電圧が供給される。また、連動回路16内の抵抗R51の一端に昇圧された電池14の電源電圧が供給される。次に、CPU13aは、昇圧確認回路20内の比較器からの比較結果に基づいて昇圧回路19の故障検出を行う第1故障検出処理を行う(ステップS5)。
CPU13aは、昇圧回路19が昇圧動作を行っているときに出力端子TOUTに現れる電圧が所定電圧Vth3より低いとの比較結果を得たとき昇圧回路19の故障を検出して(ステップS6でY)、SWトランジスタTr1のオンオフ制御を停止して、昇圧回路19の昇圧動作を停止させる(ステップS7)。その後、CPU13aは、表示器15に、昇圧回路19が故障した旨と、火災が発生した旨とを表示して処理を終了する。
上述した動作によれば、音声警報を行う前に、昇圧回路19の故障を検出している。昇圧回路19が故障した状態、即ち昇圧が行われていない状態で音声警報を行うとμCOM13に供給される電源電圧がμCOM13の動作可能電圧を下回る可能性が高い。そうすると、μCOM13にリセットがかかって、最悪の場合、暴走して、表示器15による表示も行えなくなる。上述した火災警報器10によれば、μCOM13の暴走を防止して、昇圧回路19が故障しても表示器15による表示を行うことができる。
これに対して、CPU13aは、昇圧回路19が昇圧動作を行っているときに出力端子TOUTに現れる電圧が所定電圧Vth3以上との比較結果を得たとき昇圧回路19が正常であると判断して(ステップS6でN)、クロック回路13eを制御して動作クロックを低速クロックから高速クロックに切り替える(ステップS9)。その後、CPU13aは、デジタルの音声信号をD/A変換器13dに対して出力すると共に表示器15に火災の旨の表示を行わせた後(ステップS10)、処理を終了する。
D/A変換器13dは、デジタルの音声信号をアナログの音声信号に出力した後、音声出力回路12に出力する。これにより音声出力回路12は、例えば「火災が発生しています。避難して下さい」との内容の音声警報を出力する。
以上の火災警報器10によれば、CPU13aが、第1昇圧回路制御手段として働き、音声が出力されていないときは昇圧回路19の昇圧動作を停止してμCOM13に対して昇圧されない電源電圧を供給して、音声が出力されているときは昇圧回路19に昇圧動作を行わせてμCOM13に対して昇圧された電源電圧を供給する。従って、CPU13aが高速クロックで動作する必要があり、μCOM13が高い電源電圧を必要とする音声出力時には、μCOM13に対して昇圧回路19により昇圧された高い電源電圧を供給することができる。一方、CPU13aが低速クロックで動作して、μCOM13が高い電源電圧を必要としない音声を出力していない間には、昇圧回路19による昇圧動作を停止して、省電力を図ることができるので、電池の容量を使い切ることができ、かつ長寿命で音声警報をすることができる。
また、以上の動作によれば、CPU13aが、第3昇圧回路制御手段として働き、火災を検出してから音声を出力するまでの間に昇圧回路19に昇圧動作を行わせて、この昇圧動作中に昇圧確認回路20からの比較結果に基づいて昇圧回路19の故障検出を行う。従って、音声を出力する前に昇圧回路19の故障を検出することができる。また、CPU13a及び昇圧確認回路20が第1故障検出手段として働くことがわかる。
CPU13aは、上述した火災警報処理に並行して監視処理を行う。火災警報器10に電源が投入されるとCPU13aは火災警報処理に並行して監視処理を行う。まず、CPU13aは、図7に示すように、25時間を計時する25時間タイマをスタートさせる(ステップS11)。次に、CPU13aは、第1電圧低下検出回路17aからの比較結果に基づいて電源電圧が低下を検出する第1電圧低下検出処理を行う(ステップS12)。CPU13aは、監視時の昇圧されていない電源電圧が所定電圧Vth1より低いとの比較結果を得ると、電源電圧が低下していると判断して(ステップS13でY)、表示器15にその旨の表示を行わせる(ステップS14)。
その後、CPU13aは、72時間を計時する72時間タイマをスタートさせる(ステップS15)。次に、CPU13aは、後述する他発警報を禁止する他発警報フラグをオンする(ステップS16)。そして、CPU13aは、72時間タイマによる72時間の計時が終了したとき(ステップS17でY)、他発警報フラグをオフして(ステップS18)、処理を終了する。以上の動作により、電源電圧低下を検出してから72時間経過するまで他発禁止フラグがオンされる。
一方、CPU13aは、監視時の昇圧されていない電源電圧が所定電圧Vth1以上であるとの比較結果を得ると、電源電圧が低下していないと判断して(ステップS13でN)、25時間タイマによる25時間の計時が終了したか否かを判断する(ステップS19)。25時間の計時が終了していなければ(ステップS19でN)、CPU13aは再びステップS12に戻る。一方、25時間の計時が終了していれば(ステップS19でY)、CPU13aは、昇圧回路19内のSWトランジスタTr1のオンオフ制御を行い昇圧回路19の昇圧動作を開始させる(ステップS20)。
その後、CPU13aは、第2電圧低下検出回路17b内のダミー抵抗を電池14に接続する(ステップS21)。次に、CPU13aは、第2電圧低下検出手段として働き、第2電圧低下検出回路17bからの比較結果に基づいて電源電圧の低下を検出する第2電圧低下検出処理を行う(ステップS22)。CPU13aは、音声警報時の昇圧された電源電圧が所定電圧Vth2より低くく電源電圧が低下しているとの比較結果を得たとき(ステップS23でY)、ステップS14に進む。
一方、CPU13aは、音声警報時の昇圧された電源電圧が所定電圧Vth2以上であり電源電圧が低下していないとの比較結果を得たとき(ステップS23でN)、ダミー抵抗を電池14から切り離す(ステップS24)。次に、CPU13aは、昇圧確認回路20内の比較器からの比較結果に基づいて昇圧回路19の故障検出を行う第2故障検出処理を行う(ステップS25)。
CPU13aは、昇圧回路19が昇圧動作を行っているときに出力端子TOUTに現れる電圧が所定電圧Vth3より低いとの比較結果を得たとき昇圧回路19の故障を検出して(ステップS26でY)、SWトランジスタTr1のオンオフ制御を停止して、昇圧回路19の昇圧動作を停止させる(ステップS27)。その後、CPU13aは、表示器15に、昇圧回路19が故障した旨を表示して(ステップS28)、監視処理を終了する。
一方、CPU13aは、昇圧回路19が昇圧動作を行っているときに出力端子TOUTに現れる電圧が所定電圧Vth3以上との比較結果を得たとき昇圧回路19が正常であると判断して(ステップS26でN)、SWトランジスタTr1のオンオフ制御を停止して、昇圧回路19の昇圧動作を停止させた後(ステップS29)、ステップS11に戻る。
上述した動作によれば、第1電圧低下検出処理においてCPU13aが、昇圧回路19の昇圧動作が停止している間に第1電圧低下検出回路17aから出力される比較結果に基づいて電源電圧の低下を検出する。CPU13aが、第2電圧低下検出処理において昇圧時、かつダミー抵抗接続時に第2電圧低下検出回路17bから出力される比較結果に基づいて電源電圧の低下を検出する。従って、昇圧動作が停止している監視時と音声警報時に電池に流れる電流と等しい電流を流した時と両状態における電源電圧の低下を検出することができ、より一層確実に電池の容量を使い切ることができる。また、以上のことから明らかなように、CPU13a及び第1電圧低下検出回路17aが第1電圧低下検出手段を構成している。CPU13aが第2昇圧回路制御手段及びダミー抵抗接続手段を構成している。CPU13a及び第2電圧低下検出回路17bが第2電圧低下検出手段を構成している。
また、上述した動作によれば、CPU13aが、音声が出力されていない間に定期的(25時間毎)に昇圧回路19に昇圧動作を行わせる。CPU13aが、この昇圧動作中に昇圧確認回路20からの比較結果に基づいて昇圧回路19の故障検出を行う。従って、音声が出力されていない間に定期的に昇圧回路19の故障検出を行うことにより、異常が発生する前に昇圧回路19の故障を検出することができるので、確実に火災の旨を伝える音声警報を発生することができる。また、以上のことから明らかなように、CPU13aが、第4昇圧回路制御手段を構成している。CPU13a及び昇圧確認回路20が第2故障検出手段を構成している。
CPU13aは、上述した火災警報処理及び監視処理に並列して他発警報処理を行う。火災警報器10に電源が投入されるとCPU13aは火災警報処理及び監視処理に並行して他発処理を行う。まず、CPU13aは、図8に示すように、他発禁止フラグがオンしているか否かを判断する(ステップS30)。他発禁止フラグがオフであれば(ステップS30でY)、CPU13aは判断手段として働き、警報検出回路16aから比較結果に基づいて外部警報器が異常を検出しているか否かを判断する(ステップS31)。CPU13aは、比較結果がV1>Vcであり、外部警報器のSWトランジスタTr22がオフの状態であり、外部警報器からは異常が検出していないと判断すると(ステップS31でN)、直ちにステップS30に戻る。
一方、CPU13aは、V1≦Vcであり、外部警報器のSWトランジスタTr22がオン状態であり、外部警報器が異常を検出していると判断すると(ステップS31でY)、警報を発生する他発警報処理を行った後(ステップS32)、他発警報処理を終了する。
上述した火災警報器10によれば、連動回路16が、一端に昇圧回路19の出力端子TOUTが供給され、他端に外部警報器が警報を発生したときにオンするSWトランジスタTr22を介しグランド電圧が供給される抵抗R51を有している。そして、CPU13aが、抵抗R51とSWトランジスタTr22との間の電圧V1に基づいて外部警報器が警報を発生したか否かを判断する。即ち、昇圧回路19が、抵抗R51の一端に供給される電源電圧も昇圧する。
ところで、抵抗R51の一端に直接、電池14の電源電圧を供給すると、音声警報時に電源電圧に電圧ドロップが発生して電圧V1が低下する。そして、この電圧V1の低下を外部警報器が警報を発生したと誤判断する可能性がある。しかしながら、本実施形態では、抵抗R51の一端に昇圧回路19の出力端子TOUTが供給されているため、音声発生時に電圧ドロップが発生して電源電圧が下がっても、抵抗R51の一端には昇圧された高い電源電圧が供給され、CPU13aにより外部警報器が警報を発生したと誤判断されることがなくなる。
また、上述した火災警報器10によれば、他発フラグがオンしているときは外部警報器が警報を発生したか否かの判断を行わない。他発フラグは、上述したように電池14の電源電圧の低下を検出してから72時間経過するまでの間、オンされるフラグである。これにより、電源電圧の低下に伴う電圧V1の低下を外部警報器が警報を発生したと誤判断することがなくなる。
なお、上述した実施形態によれば、μCOM13内のD/A変換器13dを用いてアナログの音声信号を音声出力回路12に対して出力していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、μCOM13とは別に内部にデジタルの音声信号を格納するメモリとデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換するD/A変換器13dとを有する音声ICを設けてもよい。そして、CPU13aによって音声ICを制御して、音声ICから音声出力回路12にアナログの音声信号を出力するようにしてもよい。この場合も、音声ICを制御するには、CPU13aは高速クロックで動作する必要がある。
また、上述した実施形態によれば、昇圧回路19としては、スイッチングタイプの昇圧回路を用いていたが本発明はこれに限ったものではない。即ち、昇圧回路としては、電池14の電源電圧を昇圧できるものであればよい。
また、上述した実施形態では、駆動回路12bとして、ブリッジ構成のものを用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、図9に示すように、1つの演算増幅器から構成されるシングルエンド構成のものを用いてもよい。
また、上述した実施形態では、火災を警報する警報器について説明していたが本発明はこれに限ったものではない。即ち、警報器としてはセンサが検出した物理量に基づいて何らかの異常を検出するものであればよく、例えばCO警報器であってもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の警報器としての火災警報器の一実施の形態を示すブロック図である。 (a)図1の火災警報器を構成する音声出力回路の詳細な構成を示す回路図である。(b)は第1及び第2演算増幅器の出力を示すタイムチャートである。 図1の火災警報器を構成する昇圧回路を示す回路図である。 図1の火災警報器を構成する連動回路を示す回路図である。 図1を構成する電池の電源電圧(V)と電池深度DOD(mAhr)との関係を示すグラフである。 火災警報処理におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 監視処理におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 他発警報処理におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 他の実施形態における図1の火災警報器を構成する音声出力回路の詳細な構成を示す回路図である。 従来の火災警報器の一例を示すブロック図である。 図10を構成する電池の電源電圧(V)と電池深度DOD(mAhr)との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 火災警報器(警報器)
11 火災センサ(センサ)
12 音声出力回路(音声出力手段)
12a ダイナミックスピーカ(スピーカ)
12b 駆動回路
13 μCOM(制御手段)
13a CPU(演算処理装置、第1昇圧回路制御手段、第2昇圧回路制御手段、第3昇圧回路制御手段、第4昇圧回路制御手段、ダミー抵抗接続手段、第1電圧低下検出手段、第2電圧低下検出手段、第1故障検出手段、第2故障検出手段、判断手段)
13e クロック回路
14 電池
15 表示器(表示手段)
17a 第1電圧低下検出回路(第1電圧低下検出手段)
17b 第2電圧低下検出回路(第2電圧低下検出手段)
19 昇圧回路
20 昇圧確認回路(第1故障検出手段、第2故障検出手段)
Tr22 SWトランジスタ(スイッチ手段)
R51 抵抗

Claims (5)

  1. 検出対象の物理量を検出するセンサと、音声を出力する音声出力手段と、前記センサが検出した物理量に基づいて異常を検出したときに前記音声出力手段を制御して前記異常の旨を伝える音声を出力させる制御手段と、電源電圧を供給する電池と、を備え、前記制御手段が、前記音声が出力されていないときは低速クロックで動作し、前記音声が出力されているときは高速クロックで動作する演算処理装置と、前記演算処理装置に前記低速クロック及び前記高速クロックを供給するクロック回路と、を備えた警報器であって、
    前記警報器が、前記電池及び前記制御手段間の電源ライン上に設けられて前記電池が供給する電源電圧を昇圧する昇圧動作を行い、当該昇圧した電源電圧を前記制御手段に供給する昇圧回路を備え、
    前記制御手段が、前記音声が出力されていないときは前記昇圧回路の昇圧動作を停止し、そして、前記音声が出力されているときは前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第1昇圧回路制御手段を備えている
    ことを特徴とする警報器。
  2. 前記昇圧回路の昇圧動作が停止している間の電源電圧に基づいて前記電源電圧の低下を検出する第1電圧低下検出手段と、
    前記音声が出力されていない間に定期的に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第2昇圧回路制御手段と、
    該第2昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記電池にダミー抵抗を接続するダミー抵抗接続手段と、
    前記ダミー抵抗接続時の前記電源電圧に基づいて電源電圧の低下を検出する第2電圧低下検出手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の警報器。
  3. 前記制御手段が前記異常を検出してから前記音声を出力するまでの間に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第3昇圧回路制御手段と、
    該第3昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記昇圧回路の故障検出を行う第2故障検出手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の警報器。
  4. 前記音声が出力されていない間に定期的に前記昇圧回路に前記昇圧動作を行わせる第4昇圧回路制御手段と、
    該第4昇圧回路制御手段による昇圧動作中に前記昇圧回路の故障検出を行う第2故障検出手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の警報器。
  5. 前記異常が発生した旨を表示する表示手段をさらに備え、そして、
    前記昇圧回路が、前記電池及び前記表示手段間の電源ライン上に設けられていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載の警報器。
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