JP5114596B1 - 設備遠隔監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物に関連して設置された設備の状態を監視する、設備遠隔監視システムにおいて、災害の存否に基づく運転モードの切り替えを、より適切に行うことができるものを提供する。
【解決手段】地域DBサーバ32は、設備21から設備情報メッセージM1を受信するとともに設備情報メッセージM2を生成し、中央DBサーバ43に送信する。設備情報メッセージM1は、地理的範囲に関連する設置場所情報を含む。災害DBサーバ52は、地理的範囲ごとに災害の発生を表す災害発生情報を記憶する。切替判定機能部51は、地理的範囲のそれぞれについて、災害発生情報と、その地理的範囲に対応する設備情報メッセージM1の受信状況とに基づいて、その地理的範囲の運転モードを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の地理的範囲において、建築物に関連して設置された設備の状態の監視に用いられる、設備遠隔監視システムに関する。
ビル等に設置されている各種設備を遠隔で監視するために、遠隔監視システムが設けられる。エレベータや空調装置等の設備に、故障が発生した場合に故障情報を自動的に送信する機能を備えておき、設備遠隔監視システムがこれらの故障情報を受信してシステム管理者等に通知する。このような設備遠隔監視システムでは、状況に応じて動作を切り替えるものがある。たとえば特許文献1のシステムは、地区ごとに発報件数をカウントし、発報件数に応じて異なる処理を行う。
特開平9−251591号公報
しかしながら、従来のシステムでは、災害の存否に基づく動作の切り替え判定を必ずしも適切には行えないという問題があった。たとえば、特許文献1のシステムでは、実際には災害がなくとも、偶然ある地区からの発報が多発した場合に、自動的に広域災害や停電が発生したものと判断してしまう。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、災害の存否に基づく運転モードの切り替えを、より適切に行うことができる設備遠隔監視システムを提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、この発明に係る設備遠隔監視システムは、建築物に関連して設置された設備の状態を監視する、設備遠隔監視システムであって、設備遠隔監視システムは、複数の地理的範囲に設置された設備から送信される設備情報を受信し、設備情報は、設備が設置された地理的位置を表す設置場所情報を含み、設置場所情報は、地理的範囲のいずれかに関連付けられる設備遠隔監視システムにおいて、設備遠隔監視システムは、設備遠隔監視システムの運転モードを、地理的範囲ごとに通常時モードまたは災害時モードに制御する、運転モード切替判定機能部と、地理的範囲の少なくとも1つに係る災害の発生を表す災害発生情報を記憶する、災害データベースとを備え、運転モード切替判定機能部は、地理的範囲のそれぞれについて、災害発生情報と、その地理的範囲に対応する設備情報の受信状況とに基づいて、その地理的範囲の運転モードを制御する。
設備遠隔監視システムは、さらに、中央サーバと、設備から設備情報を受信するとともに中央サーバに送信する、複数の地域サーバとを備え、設備情報の受信状況は、単位時間あたりに中央サーバが受信した設備情報の数によって表されてもよい。
運転モード切替判定機能部は、さらに中央サーバの負荷に基づいて地理的範囲の運転モードを制御し、中央サーバの負荷は、中央サーバに関連するCPU使用率、中央サーバに関連するメモリ使用率、および中央サーバに関連するディスクI/Oレートのいずれかに基づいて測定されてもよい。
地域サーバは、運転モードに基づき、設備情報を送信するか否かを決定してもよい。
地域サーバは、運転モードに基づき、設備情報を1件ずつ送信するか複数同時に送信するかを決定してもよい。
設備情報は、設備の種別を表す種別情報を含み、地域サーバは、地理的範囲と、運転モードとに基づき、いずれの種別に対応する設備情報を中央サーバに送信するかを決定してもよい。
設備情報は、設備の状態を表す状態情報を含み、地域サーバは、地理的範囲と、運転モードとに基づき、いずれの状態に対応する設備情報を中央サーバに送信するかを決定してもよい。
地域サーバは、地理的範囲と、運転モードとに基づき、設備情報に含まれるどの情報を中央サーバに送信するかを決定してもよい。
地域サーバは、
‐設置場所情報、
‐設備の識別番号、
‐設備の種別を表す種別情報、
‐設備の状態を表す状態情報、および
‐設備情報を受信した時刻
については、運転モードに関わらず中央サーバに送信し、その他の情報については、地理的範囲と、運転モードとに基づき、中央サーバに送信するか否かを決定してもよい。
災害時モードは複数のレベルを有してもよい。
地理的範囲は、建築物に関連する郵便番号、建築物に関連する電話番号の市外局番、および、建築物を管轄する自治体を識別する自治体番号のいずれかに基づいて決定されてもよい。
災害発生情報は、さらに災害が発生している災害時間帯を表す情報を含み、運転モード切替判定機能部は、さらに災害時間帯に基づいて運転モードを制御してもよい。
この発明に係る設備遠隔監視システムによれば、地理的範囲に係る災害の発生を表す災害情報を記憶し、災害が発生している地理的範囲のそれぞれについて運転モードを制御するので、より適切に運転モードを切り替えることができる。
本発明の実施の形態1に係る設備遠隔監視システムの構成を示す図である。 図1の設備情報メッセージ(設備から地域DBサーバに送信されるもの)の構成の例を示す図である。 図1の設備情報地域履歴テーブルの構成の例を示す図である。 図1の建築物情報テーブルの構成の例を示す図である。 図1の設備情報メッセージ(地域DBサーバから中央DBサーバに送信されるもの)の構成の例を示す図である。 図1の設備情報中央履歴テーブルの構成の例を示す図である。 図1の災害発生情報テーブルの構成の例を示す図である。 図1のシステム稼動状況テーブルの構成の例を示す図である。 図1の切替判定機能部の処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の地域DBサーバの処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る災害発生情報テーブルの構成の例を示す図である。 実施の形態2に係る切替判定機能部の処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係る設備遠隔監視システム10を含む構成を示す。設備遠隔監視システム10は、複数の建築物20(ビル等)に関連して設置された設備21の状態を監視するシステムである。建築物20は、複数の地域30にわたって存在する。地域30は、たとえば1つの県や市に対応する。
設備21は、たとえば昇降装置(エレベータおよびエスカレータを含む)、空調装置(または冷凍装置もしくは冷凍・空調装置)、電源設備(または受変電設備)、ボイラー、入退室管理装置、映像監視設備、防犯・防災設備、給水・排水設備等である。これらの設備21は、当該設備21に関する情報を含む設備情報メッセージM1を外部に送信する機能を有する(本明細書では、設備21に関連して設けられた監視装置等も設備21に含むものとする)。
設備情報メッセージM1は、たとえば設備21の故障に関する故障情報を含む。また、設備情報メッセージM1は、設備21が設置されている部屋の状況に関する情報や、設備21の周辺の状況に関する情報を含んでもよい。このような状況に関する情報の例としては、冷凍庫内の温度を表す情報や、地下駐車場の浸水状況(水位等)を表す情報がある。また、設備21は、このような状況を感知するセンサー等を備えてもよい。
設備21は通信網61に接続されている。通信網61はたとえばアナログ公衆網またはPHS網である。なお、設備21には少なくとも1つの送信先が登録されており、設備21はこの送信先に対して設備情報メッセージM1を送信する機能を有する。送信先はたとえば電話番号によって表される。また、設備21には複数の送信先が登録されていてもよく、ある送信先(たとえば後述の受信装置31)からの応答が所定時間ない場合に、別の送信先に送信する機能を備えてもよい。また、複数の送信先は、異なる地域30にわたって配置されてもよい。
図2に、設備情報メッセージM1の構成の例を示す。設備情報メッセージM1は、設備21を識別する識別情報(号機)と、その設備21に関する設備情報とを関連付けて構成されるメッセージである。設備21に関する情報は、建築物20を識別する建物番号と、設備21の種別を表す種別情報と、設備21の状態を表す状態コード(状態情報)と、その他の情報からなる付属情報とを含む。
種別は、たとえば「1」であれば昇降機を表し、「2」であれば電源設備を表し、「3」であれば空調装置を表し、「4」であればボイラーを表す。また、状態コードは種別に応じて異なり、たとえば昇降機について状態コードが「10」であれば内部に人が閉じ込められている状態を表し、「14」であれば使用不能である状態を表す。(なお複数の種別について状態コードの一部または全部が共通であってもよい。)また、状態コードは故障に関するものに限らず、設備21の動作状態や電力使用量等、様々な状態を表すものであってもよい。
本実施形態では、建物番号によってその設備21が設置されている地理的位置が示される。すなわち、建物番号が設置場所情報として扱われる。(なお建物番号と地理的範囲との関連付けについては図4を用いて後述する。)
設備遠隔監視システム10は、地域30ごとに設けられる地域DBサーバ32を備える。地域DBサーバ32は1つ以上の受信装置31に接続され、各受信装置31は通信網61に接続されている。このような構成により、地域DBサーバ32は、各設備21から送信される設備情報メッセージM1を受信し、地域DB33に記憶する。
地域DBサーバ32は通信網62に接続されている。通信網62はたとえばインターネット等の広域ネットワークである。通信網62上でVPNが構成されてもよい。
地域DBサーバ32は、設備情報メッセージM1に基づいて設備情報メッセージM2を生成し、外部に送信する機能を有する。送信先はたとえば後述する中央DBサーバ43である。
地域DB33は、受信した設備情報メッセージM1に含まれる設備情報を記憶する設備情報地域履歴テーブルD1を含む。
図3に、設備情報地域履歴テーブルD1の構成の例を示す。号機、建物番号、種別、状態コードおよび付属情報は、設備情報メッセージM1に含まれるものと同一である。設備情報地域履歴テーブルD1における1つのレコードが、1つの設備情報メッセージM1に対応する。
受信時刻は、地域DBサーバ32が設備情報メッセージM1を受信した時刻を表す。または、受信装置31が設備情報メッセージM1を受信した時刻を表してもよい。受信装置番号は、その設備情報メッセージM1を受信した受信装置31(すなわち、設備21と地域DBサーバ32との間で設備情報メッセージM1を中継した受信装置31)の識別番号を表す。
送信記録は、地域DBサーバ32が、その設備情報をすでに外部(たとえば中央DBサーバ43)に送信したかに関する記録を表す。たとえば、その設備情報が送信済みであるか未送信であるかを表すフラグが記憶される。変形例として、送信記録を設けず、送信済みの設備情報については単に設備情報地域履歴テーブルD1から削除するようにしてもよい。
また、地域DB33は、各建築物20について、建物番号と、その建築物20に関する情報とを関連付けて記憶する建築物情報テーブルD2を含む。
図4に、建築物情報テーブルD2の構成の例を示す。建物番号は、設備情報メッセージM1の建物番号に対応する。すなわち、各設備21は、建築物情報テーブルD2に指定された建物番号と同一の建物番号を設備情報メッセージM1に含めて送信するよう構成されている。
郵便番号、住所および電話番号は、その建築物20の所在地を表す郵便番号および住所と、その建築物20に関連する電話番号とを表す。本実施形態では、郵便番号が地理的範囲を表す。ここで、設備21が生成する設備情報メッセージM1は設置場所情報として建物番号を含み、建築物情報テーブルD2が建物番号と郵便番号とを関連付けているので、設備情報メッセージM1および建築物情報テーブルD2によって、設置場所情報が地理的範囲のいずれかに関連付けられることになる。
地域DBサーバ32は、設備情報メッセージM2を作成するとともに外部(たとえば中央DBサーバ43)に送信する機能を有する。
図5に、設備情報メッセージM2の構成の例を示す。設備情報メッセージM2は、設備21を識別する識別情報(号機)と、その設備21に関する設備情報とを関連付けて構成されるメッセージである。本実施形態では、設備情報メッセージM2は、設備情報メッセージM1と同一の内容に加え、設備情報地域履歴テーブルD1に記憶された受信時刻および受信装置番号を含む。
設備遠隔監視システム10は、サーバセンター40に設けられるサーバ群を備える。このサーバ群は、Webサーバ41、アプリケーションサーバ42および中央DBサーバ43を含み、主系サーバ群として動作する。これらのサーバは互いに通信可能に接続される。また、設備遠隔監視システム10は、従系サーバセンター40aにおいて、従系サーバ群としてサーバセンター40と同様の構成を備える。
サーバセンター40のサーバ群と、従系サーバセンター40aのサーバ群とは、たとえば公知のバックアップシステムの技術を用いて適宜切り替え可能に構成されている。たとえば、サーバセンター40の中央DBサーバ43と、従系サーバセンター40aの中央DBサーバとは、所定のタイミングでデータを同期している。また、地域DBサーバ32は、サーバセンター40からの応答がない場合や、サーバセンター40の切り替えが発生している場合(たとえば従系サーバセンター40aが従系でなく主系のサーバセンターとして稼動していることを示す情報を受信している場合等)には、サーバセンター40ではなく従系サーバセンター40aに設備情報メッセージM2を送信する機能を有してもよい。
Webサーバ41はたとえば公知のWebサーバと同様の構成を有し、HTTPプロトコルにしたがって動作する。アプリケーションサーバ42は公知のアプリケーションサーバと同様の構成を有し、様々なアプリケーションプログラムを実行する。中央DBサーバ43は各地域DBサーバ32から通信網62を介して設備情報メッセージM2を受信し、中央DB44に記憶する。
中央DB44は、地域DBサーバ32から受信した設備情報メッセージM2に含まれる設備情報を記憶する設備情報中央履歴テーブルD3を含む。
図6に、設備情報中央履歴テーブルD3の構成の例を示す。本実施形態では、設備情報中央履歴テーブルD3の構成は、設備情報地域履歴テーブルD1から送信記録を省いたものである。
設備遠隔監視システム10は、複数の運転モードで動作する。運転モードは、たとえば通常時モードおよび災害時モードを含む。災害時モードとは、災害が発生している状態により適した運転モードであり、たとえば設備21からの設備情報メッセージM1が短時間に多発する状態に適している。通常時モードとは、災害が発生していない状態により適した運転モードである。
設備遠隔監視システム10の運転モードは地理的範囲ごとに定義される。本実施形態では、地理的範囲は郵便番号に基づいて定義され、同一の郵便番号に対応する地理的範囲ごとに1つの運転モードが決定される。設備21は、設置されている場所に応じ、それぞれいずれかの地理的範囲に属することになる。ここで、地理的範囲は必ずしも地域30とは対応しない。すなわち、1つの地域DBサーバ32が複数の郵便番号に対応する地理的範囲をカバーしてもよい。また、同一の郵便番号に対応する地理的範囲に属する異なる設備21が、それぞれ異なる地域DBサーバ32に対して設備情報メッセージM1を送信してもよい。
設備遠隔監視システム10は、システム監視センター50に設けられる切替判定機能部51(運転モード切替判定機能部)および災害DBサーバ52を備える。切替判定機能部51および災害DBサーバ52は互いに通信可能に接続されるとともに、通信網62に接続される。災害DBサーバ52の機能の一部として切替判定機能部51が構成されてもよい。
災害DBサーバ52は、災害の発生を表す災害発生情報を記憶する。たとえば、外部の情報源から受信した情報に基づいて、災害発生情報を生成し、災害DB53の災害発生情報テーブルD4に記憶する。
図7に、災害発生情報テーブルD4の構成の例を示す。災害発生情報テーブルD4は、災害の内容または種別を表す災害種別と、その災害に係る郵便番号とを関連付ける。災害種別は、たとえば、「大雨警報」、「地震」、「通信規制」、「交通規制」、「計画停電」等である。
本明細書において、「災害」とは、設備情報メッセージM1が通常より多く発信される状況を広く意味する。すなわち、突発的に発生する破壊的事象に限らず、通信規制のような人為的事象や、計画停電のような計画的事象も含む。
切替判定機能部51は、この災害発生情報に基づき、設備遠隔監視システム10の運転モードを、各郵便番号について制御する。たとえば、切替判定機能部51は各地域DBサーバ32に運転モードを制御する制御命令を送信し、各地域DBサーバ32はこの制御命令を受信し、制御命令に基づいて運転モードを切り替える。
災害発生情報テーブルD4に記憶される災害発生情報の生成は、どのように行われてもよいが、一例として気象情報については以下のようにして行うことができる。
まず、気象情報提供会社が管理するコンピュータから、天気予報や台風情報等の気象情報を受信する。そして、所定の基準に基づいて災害の発生を検知し(たとえば、大雨警報のように特定の気象警報が発令されると、災害が発生したと判定する)、災害に係る郵便番号を特定し(たとえば、気象警報の単位となる各範囲と、各範囲に対応する郵便番号のリストとを関連付けるテーブルを記憶しておき、大雨警報の対象となった地区に対応する郵便番号のリストを取得する)、災害発生情報テーブルD4に災害種別と郵便番号を関連付けて記憶する。
同様に、気象庁からの緊急地震速報、通信業者からの発着信規制情報、自治体や警察からの交通規制情報、電力会社からの計画停電情報、等に基づいて災害発生情報を生成してもよい。
また、切替判定機能部51が参照できる記憶手段に、中央DBサーバ43の負荷に関する情報を含むシステム稼動状況テーブルD5が記憶される。システム稼動状況テーブルD5は、災害DB53に記憶されてもよく、中央DB44に記憶されてもよく、中央DBサーバ43または災害DBサーバ52の他のDBに記憶されてもよい。
図8に、システム稼動状況テーブルD5の構成の例を示す。システム稼動状況テーブルD5は、中央DBサーバ43について(複数存在する場合にはそれぞれについて)、サーバ名と負荷状況とを関連付ける。負荷状況は監視項目ごとに決定される。図8の例では、負荷の監視項目としてCPU使用率、メモリ使用量およびディスクI/Oレートが定義されており、メモリ使用量が異常であり、CPU使用率およびディスクI/Oレートは正常である。各監視項目における負荷状況(正常または異常)の判定は、公知の手段および方法によって実施することができる。
なお、地域DBサーバ32、中央DBサーバ43、切替判定機能部51および災害DBサーバ52は、いずれも周知のコンピュータとしての構成を有し、演算を行う演算手段と、情報を格納する記憶手段とを備える。演算手段はCPU(中央処理装置)を含み、記憶手段は半導体メモリおよびHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶媒体を含む。
また、地域DBサーバ32、中央DBサーバ43、切替判定機能部51および災害DBサーバ52は、入力手段、出力手段およびネットワークインタフェースを備える。入力手段は、使用者が情報を入力するために用いる手段であり、たとえばマウスやキーボード等である。出力手段は、使用者に対して情報を出力する手段であり、たとえば液晶ディスプレイ等の表示装置であるが、プリンタ等の印刷装置であってもよい。ネットワークインタフェースは、通信網や他のコンピュータとの間で情報の入出力を行うための手段である。
地域DBサーバ32、中央DBサーバ43、切替判定機能部51および災害DBサーバ52の演算手段は、それぞれ対応する記憶手段に記憶されるプログラムを実行することにより、本明細書において説明する各機能を実行することができる。
以上のように構成される設備遠隔監視システム10の動作を、以下に説明する。
図9は、切替判定機能部51の処理の流れを説明するフローチャートである。図9の処理は、たとえば設備遠隔監視システム10の稼動中定期的に実行される。
図9の処理において、まず切替判定機能部51は、災害発生情報テーブルD4を参照して、災害の有無を判定する(ステップS1)。たとえば、災害発生情報テーブルD4になんらかのエントリがあれば災害が存在すると判定し、災害発生情報テーブルD4の内容が空であれば災害が存在しないと判定する。
災害が存在する場合、切替判定機能部51は、システム稼動状況テーブルD5を参照して、中央DBサーバ43の負荷に異常があるか否かを判定する(ステップS2)。たとえば、システム稼動状況テーブルD5に記憶される負荷状況がすべて「正常」であれば異常がないと判定し、いずれかの負荷状況が「異常」となっていれば異常があると判定する。
異常があると判定された場合、切替判定機能部51は、災害発生情報テーブルD4に記憶されている災害に係る郵便番号のそれぞれについて、設備情報の受信状況を表す値を決定し、この値を所定の閾値と比較する(ステップS3)。受信状況を表す値は、たとえば単位時間あたりに中央DBサーバ43が受信した設備情報の数である。設備情報の数は、たとえば設備情報メッセージM2を単位として数えられる。この数は、設備情報メッセージM2の受信回数を郵便番号ごとに計測するカウンタを設けて計測してもよく(このカウンタは単位時間ごとにクリアされる)、または設備情報のうち受信時刻が特定の単位時間間隔に含まれるものの数を郵便番号ごとに計測してもよい。
このように、本実施形態では、災害に係る郵便番号について設備情報の受信状況をチェックするので、災害が発生している地理的範囲と、そうでない地理的範囲との区別を考慮した柔軟な運転モードの制御が可能となる。
ある郵便番号について、設備情報メッセージM2の受信数が所定の閾値よりも大きい場合、切替判定機能部51は、その郵便番号の運転モードを災害時モードに制御する(ステップS4)。たとえば、それまで通常時モードであれば災害時モードに切り替え、それまで災害時モードであれば切り替えない。また、ある郵便番号について、設備情報メッセージM2の受信数が所定の閾値以下である場合、切替判定機能部51は、その郵便番号の運転モードを通常時モードに制御する(ステップS5)。たとえば、それまで災害時モードであれば通常モードに切り替え、それまで通常時モードであれば切り替えない。
このステップS4およびステップS5は郵便番号ごとに実行される。
ステップS1において災害が存在しないと判定された場合、切替判定機能部51はすべての郵便番号についてステップS5を実行する。すなわち、すべての郵便番号について、運転モードを通常時モードに制御する。また、ステップS2において異常がないと判定された場合も同様に、切替判定機能部51は、すべての郵便番号について、運転モードを通常時モードに制御する。
このように、切替判定機能部51は、郵便番号すなわち地理的範囲のそれぞれについて、災害発生情報テーブルD4に記憶される災害発生情報と、システム稼動状況テーブルD5に記憶される中央DBサーバ43の負荷と、設備情報中央履歴テーブルD3に記憶されるその郵便番号に対応する設備情報の受信状況とに基づいて、その郵便番号の運転モードを制御する。たとえば、上述のように切替判定機能部51が各地域DBサーバ32に運転モードを制御する制御命令を送信し、各地域DBサーバ32はこの制御命令を受信し、制御命令に基づいて運転モードを切り替える。また、各地理的範囲の運転モードをシステム監視センター50に設けられる記憶手段に記憶してもよい。記憶された運転モードは、サーバセンター40の中央DBサーバ43や、従系サーバセンター40aの中央DBサーバから照会可能であってもよく、中央DBサーバ43等は記憶された運転モードに応じて異なる処理を実行可能であってもよい。
図10は、地域DBサーバ32の処理の流れを説明するフローチャートである。図10の処理は、たとえば設備情報メッセージM1を受信することに応じて開始される。
まず地域DBサーバ32は、設備21から受信装置31を介して設備情報メッセージM1を受信し、これに基づいて設備情報地域履歴テーブルD1のレコードを作成する(ステップS11)。次に、受信した設備情報メッセージM1から郵便番号を取得する(ステップS12)。次に、取得した郵便番号に対応する運転モードが通常時モードであるか災害時モードであるかを判定する(ステップS13)。
通常時モードであれば、地域DBサーバ32は受信した設備情報メッセージM1に基づいて設備情報メッセージM2を作成し、設備情報メッセージM2を中央DBサーバ43に送信する(ステップS14)。本実施形態では、図5に示すように、受信した設備情報メッセージM1に受信時刻および受信装置番号を追加し、これを設備情報メッセージM2とすることができる。
このように、通常時モードにおいては、地域DBサーバ32は、受信した設備情報をすべて中央DBサーバ43に送信する。
次に、地域DBサーバ32は設備情報地域履歴テーブルD1の送信記録を更新する(ステップS15)。たとえば、該当するレコードの情報が送信済みであることを記録する。
ステップS13において運転モードが災害時モードである場合、地域DBサーバ32は受信した設備情報メッセージM1に含まれる種別が特定の種別に該当するか否かを判定する(ステップS16)。ここで、どの種別が「特定の種別」であるかは別途テーブル等(図示せず)を用いて管理者が指定することができる。特定の種別とは、たとえば、障害対応の優先度が比較的高い設備の種別である。一例として、エレベータでは利用者の閉じ込め等が発生する場合があり、昇降機を表す種別「1」は障害対応の優先度が比較的高い種別として指定される。また、特定の種別として複数の種別が指定されてもよい。
特定の種別に該当する場合、処理はステップS14に進む。すなわち、地域DBサーバ32は設備情報メッセージM2を中央DBサーバ43に送信し、その後送信記録を更新する。したがって、特定の種別を適切に指定しておけば、災害時モードであっても、重要な設備情報については中央DBサーバ43に送信し、管理者等に障害対応の必要性を知らせることができる。
ステップS16において特定の種別に該当しない場合、地域DBサーバ32は処理を終了する。すなわち、設備情報メッセージM2の生成および送信を行わない。したがって、特定の種別を適切に指定しておけば、災害時モードでは重要でない設備情報については送信を省略し、中央DBサーバ43の負荷を軽減することができる。なお、各設備情報が送信済みであるか未送信であるかは設備情報地域履歴テーブルD1の送信記録に記憶可能であるので、地域DBサーバ32は、通常時モードに切り替わった時点で各設備情報の送信記録を参照し、未送信の設備情報をすべて中央DBサーバ43に送信してもよい。
このように、地域DBサーバ32は、郵便番号と、その郵便番号に対応する運転モードとに基づき、いずれの種別に対応する設備情報を中央DBサーバ43に送信するかを決定する。
以上説明するように、本発明の実施の形態1に係る設備遠隔監視システム10によれば、各郵便番号(地理的範囲)に係る災害の発生を表す災害情報を記憶し、災害が発生している地理的範囲のそれぞれについて運転モードを制御するので、より適切に運転モードを切り替えることができる。とくに、ある地理的範囲に対応する災害情報と、同じ地理的範囲に対応する設備情報の受信状況との双方に基づいて運転モードを制御するので、災害情報のみに基づく制御や、設備情報の受信状況のみに基づく制御と比較して、より適切に運転モードを切り替えることができる。
また、運転モードを適切に切り替えることにより、地域DBサーバ32から中央DBサーバ43に設備情報メッセージM2を送信すべきかどうかを適切に制御することができ、中央DBサーバ43の負荷を軽減することができる。
また、災害時モードでは、特定の種別に対応する設備情報のみを選択的に中央DBサーバ43に送信するので、中央DBサーバ43の負荷を軽減しつつも、重要な情報については漏れなく中央DBサーバ43に伝達することができ、保守作業が迅速に行える。
また、運転モードの切り替えは切替判定機能部51により自動的に行われるので、手動での切り替えにより発生する個人差によるバラツキや、切り替えまでのタイムロスを解消し、災害発生によるネットワーク切断や中央DBサーバ43の負荷増大によるレスポンス低下を早期に防ぐことができる。
上述の実施の形態1において、以下のような変形を施すことができる。
変形例1として、災害時モードにおける設備遠隔監視システム10の動作は、実施の形態1と異なるものであってもよい。たとえば、地域DBサーバ32は、災害時モードにおいては設備情報メッセージM2を一切送信しないものであってもよい。すなわち、地域DBサーバ32は、運転モードに基づいて、中央DBサーバ43に設備情報メッセージM2を送信するか否かを決定してもよい。
その場合には、通常時モードに切り替わった時点で、それまで未送信であった設備情報をすべて送信してもよい。なお、各設備情報が送信済みであるか未送信であるかは設備情報地域履歴テーブルD1の送信記録に記憶しておけばよい。
このような構成とすると、災害時モードにおいて中央DBサーバ43の負荷をより確実かつ大幅に軽減することができる。
変形例2として、地域DBサーバ32は、災害時モードにおいては設備情報を定期的にまとめて送信してもよい。すなわち、地域DBサーバ32は、運転モードに基づいて、設備情報を1件ずつ送信するか(通常時モードの場合)、複数同時に送信するか(災害時モードの場合)を決定してもよい。この場合には、ステップS16の判定は省略され、したがって設備情報メッセージM2の送信は、設備情報メッセージM1の受信に応じて行われるものではなく、図10の処理とは独立して行われるものとなる。
この場合には、単一の設備情報メッセージM2が、複数の設備情報(設備情報地域履歴テーブルD1または設備情報中央履歴テーブルD3における複数のレコードに対応する情報)を含んでもよい。
このようにすると、災害時モードで発生するデータ滞留を緩和でき、通常時モードから災害時モードに切り替わった際のデータ反映処理時間を短縮することができる。
実施の形態1では、災害時モードにおいて設備情報メッセージM2を送信するか否かを決定する基準(ステップS13、S16)は郵便番号および種別であるが、変形例3として、異なる基準を用いてもよい。たとえば、郵便番号および状態コードを用いてもよい。この場合には、ステップS16に相当する判定処理を、特定の種別ではなく特定の状態コードを基準として行ってもよい。一例として、昇降機において乗客の閉じ込めが発生している状態を状態コード「10」で表す場合、設備遠隔監視システム10の管理者は別途テーブル等を用いて状態コード「10」を特定の状態コードとして指定しておき、地域DBサーバ32は受信した設備情報メッセージM1の状態コードがこの特定の状態コードに該当するか否かを判定してもよい。このような特定の状態コードの例として、他には、冷凍庫の故障や不具合が発生している状態を表す状態コードや、地下駐車場で浸水が発生している状態を表す状態コードを用いてもよい。
このようにすると、同じ種類の設備でも、より重大な状態に関する設備情報のみを選別して中央DBサーバ43に伝達することができる。
また、ステップS16の判定では、種別および状態コードの両方を用いてもよい。たとえば、特定の種別かつ特定の状態コードに該当する設備情報(たとえば、種別「1」の昇降機で状態コード「10」となっている設備情報)のみを中央DBサーバ43に送信してもよい。
実施の形態1では、ステップS14で送信される設備情報メッセージM2の内容は、運転モードに関わらず一定である。すなわち、通常時モードにおいて送信される設備情報メッセージM2と、災害時モードにおいて送信される設備情報メッセージM2とは、同一の構成を有する。変形例4として、設備情報メッセージM2は運転モードによって異なる内容を含んでもよい。
たとえば、災害時モードでは、設備情報のうち一部を省略し、特定の内容のみを設備情報メッセージM2に含めてもよい。一例として、災害時モードでは、図5に示すものから付属情報および受信装置番号を省略した構成としてもよい。すなわち、地域DBサーバ32は、号機、建物番号、種別、状態コードおよび受信時刻については、運転モードに関わらず中央DBサーバ43に送信し、その他の情報については、郵便番号ごとの運転モードに基づいて、中央DBサーバ43に送信するか否かを決定してもよい。
この場合、設備情報地域履歴テーブルD1の送信記録は、設備情報の項目ごと(カラムごと、フィールドごと)に未送信であるか送信済みであるかを記憶するものであってもよい。たとえば上記の例では、災害時モードで地域DBサーバ32から中央DBサーバ43に送信された設備情報については、「号機、建物番号、種別、状態コードおよび受信時刻は送信済みであるが、付属情報および受信装置番号は未送信である」という情報が記録されることになる。また、災害時モードにおいてどの項目が送信されるか(または、どの項目が省略されるか)を表す情報は、事前に定義されていてもよい。この定義は、地域DBサーバ32、中央DBサーバ43(および従系サーバセンター40aの中央DBサーバ)が記憶していてもよい。
また、この場合、設備情報中央履歴テーブルD3には、送信記録に対応する情報として受信記録を含んでもよい。受信記録は、設備情報地域履歴テーブルD1の送信記録に対応して、その設備情報に含まれるどの情報をすでに外部(たとえば地域DBサーバ32)から受信したかに関する記録を表す。たとえば、「号機、建物番号、種別、状態コードおよび受信時刻は受信済みであるが、付属情報および受信装置番号は未受信である」という情報が記録されることになる。
さらに、この場合、災害時モードから通常時モードに切り替わった時点で、未送信の項目のみをあらためて送信してもよい(たとえば、地域DBサーバ32は、号機、付属情報および受信装置番号からなる設備情報メッセージを送信する)。または、この時点で送信済みの項目も含めて再送してもよい(たとえば、地域DBサーバ32は、図5と同様の構成を有する設備情報メッセージを送信する)。中央DBサーバ43は、受信した設備情報メッセージについて新たなレコードを設備情報中央履歴テーブルD3に追加してもよく、設備情報中央履歴テーブルD3の既存のレコードを更新して新たな項目を追加してもよい。既存のレコードを更新する場合は、たとえば新たに受信した設備情報メッセージの受信時刻および受信装置番号をキーとして設備情報中央履歴テーブルD3を検索することにより、対応するレコードを特定することができる。
実施の形態1では、運転モードは通常時モードおよび災害時モードの2つのみであるが、変形例5として、設備遠隔監視システム10はより多くの運転モードで運転可能であってもよい。たとえば災害時モードは程度に応じて複数のレベルが定義されてもよく、レベルに応じて設備遠隔監視システム10の動作が多段階に変化してもよい。
この変形例5の具体例は次のようになる。
システム稼動状況テーブルD5に指定される中央DBサーバ43の負荷状況を、「正常」「異常」の2段階だけでなく、「正常」「異常レベル1」「異常レベル2」「異常レベル3」のように、負荷の程度に応じて4段階に定義する。そして、ステップS2では異常の有無だけでなく異常の最高レベルが1〜3のどれであるかを判定し、これに応じてステップS4で設定される災害時モードのレベルを決定する。
地域DBサーバ32は、災害時モードのレベルに応じて設備情報メッセージM2の送信を制御する。たとえば、低レベル(レベル1)の災害時モードでは、設備情報メッセージM2を一切送信せず、通常時モードに切り替わった時点で、それまで未送信であった設備情報をすべて送信する。これは上記変形例1における災害時モードの動作と同様である。また、中レベル(レベル2)の災害時モードでは、設備情報を定期的に一定件数ずつ送信する。これは上記変形例2における災害時モードの動作と同様である。また、高レベル(レベル3)の災害時モードでは、他地域の技術者による応援も考慮し、業務遂行に必要な最低限の情報に絞り込んで送信する。これは上記変形例4における災害時モードの動作と同様である。
変形例6として、地理的範囲の決定方法が異なってもよい。たとえば、郵便番号全体でなく先頭の所定桁数のみが地理的範囲を表してもよい。
また、設備情報メッセージM1に含まれる設置場所情報は、建物番号でなく郵便番号であってもよい。このようにすると、地域DBサーバ32は建築物情報テーブルD2を参照せずに地理的範囲を特定することができる。また、地理的範囲は郵便番号以外の情報によって表されてもよい。たとえば、建築物20に関連する電話番号の市外局番が地理的範囲を表してもよく、また、建築物20を管轄する自治体を識別する自治体番号が地理的範囲を表してもよい。
変形例7として、ステップS3における判定基準が異なっていても良い。たとえば、設備情報メッセージM1の受信数でなく、設備情報メッセージM1を送信した建築物20の数や、設備情報メッセージM1を送信した設備21の数を基準としてもよい。この場合、同一の建築物20に属する設備21から複数の設備情報メッセージM1が送信されていても全部で1件として数えることになる。
変形例8として、ステップS2が省略されてもよい。すなわち、切替判定機能部51は、中央DBサーバ43の負荷に依存せず、災害の有無と設備情報の受信状況のみに基づいて運転モードを制御してもよい。
変形例9として、運転モードの決定に係る各条件の組み合わせ方法を変更してもよい。実施の形態1では、ステップS1〜S3のすべての条件が満たされる場合(すなわち、災害が存在し、中央DBサーバ43の負荷に異常があり、かつ、設備情報メッセージM2の受信数が所定の閾値よりも大きい場合)のみ災害時モードとなり、そうでなければ通常時モードとなるが、たとえばステップS1〜S3の条件のうち少なくとも1つが満たされれば災害時モードとなるように構成してもよく、またはステップS1〜S3の条件のうち少なくとも2つが満たされれば災害時モードとなるように構成してもよい。
上記各変形例の動作を組み合わせてもよい。たとえば、変形例5のように3レベルの災害時モードを定義しておき、さらに高レベルの災害時モードでは変形例2と変形例4とを組み合わせ、特定の情報に絞り込んだ上で、定期的に一定件数ずつ送信するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1における動作に加え、運転モードの制御を、中央DBサーバ43の負荷によらず時間帯に応じて行う動作を含むものである。
図11に、実施の形態2に係る災害発生情報テーブルD4’の構成の例を示す。災害発生情報テーブルD4’は、実施の形態1と同様の災害種別および郵便番号に加え、その災害が発生している時間帯を表す情報である災害時間帯を含む。
災害時間帯は、災害の開始時刻および終了時刻を含む。たとえば、災害種別を「停電」とし、「災害時間帯」には計画停電の時間帯を指定することができる。
図12は、実施の形態2における切替判定機能部の処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS1〜S5は実施の形態1(図9)と同様であるが、ステップS1とS2との間にステップS100およびS101の判定が挿入されている。
ステップS1において災害が存在すると判定した場合、切替判定機能部は、その災害について災害時間帯の指定があるか否かを判定する(ステップS100)。災害時間帯の指定がない場合、処理はステップS2に進む。この後の処理は実施の形態1と同様の動作となる。
災害時間帯の指定がある場合、切替判定機能部は、その災害が発生中であるか否かを判定する(ステップS101)。すなわち、現在時刻(たとえばシステムクロックが表す時刻)が、災害時間帯に含まれるか否かを判定する。災害が発生中であれば、処理はステップS5に進み、その災害に係る郵便番号について運転モードを災害時モードに制御する。すなわち、この場合にはステップS2およびS3を省略し、中央DBサーバ43の負荷や設備情報メッセージM2の受信状況に関わらず災害時モードへの切り替えが行われる。
災害が発生中でない場合、処理はステップS2に進む。この後の処理は実施の形態1と同様の動作となる。なお、変形例として、災害が発生中でない場合、処理をステップS5に進める構成としてもよい。
このように、実施の形態2では、切替判定機能部が災害時間帯に基づいて運転モードを制御するので、中央DBサーバ43の負荷が異常となる前に災害時モードに切り替えることができ、レスポンス低下を未然に防止することができる。
上述の実施の形態1(各変形例を含む)および実施の形態2において、ハードウエア構成は図1とは異なるものであってもよい。たとえば切替判定機能部51および災害DBサーバ52は中央DBサーバ43と同一のコンピュータによって構成されてもよい。
10 設備遠隔監視システム、20 建築物、21 設備、30 地域、31 受信装置、32 地域DBサーバ(地域サーバ)、33 地域DB、40 サーバセンター、40a 従系サーバセンター、41 Webサーバ、42 アプリケーションサーバ、43 中央DBサーバ(中央サーバ)、44 中央DB、50 システム監視センター、51 切替判定機能部(運転モード切替判定機能部)、52 災害DBサーバ、53 災害DB53、61、62 通信網、D1 設備情報地域履歴テーブル、D2 建築物情報テーブル、D3 設備情報中央履歴テーブル、D4、D4’ 災害発生情報テーブル、D5 システム稼動状況テーブル、M1、M2 設備情報メッセージ(設備情報)。

Claims (12)

  1. 建築物に関連して設置された設備の状態を監視する、設備遠隔監視システムであって、
    前記設備遠隔監視システムは、複数の地理的範囲に設置された前記設備から送信される設備情報を受信し、
    前記設備情報は、前記設備が設置された地理的位置を表す設置場所情報を含み、前記設置場所情報は、前記地理的範囲のいずれかに関連付けられる
    設備遠隔監視システムにおいて、
    前記設備遠隔監視システムは、
    前記設備遠隔監視システムの運転モードを、前記地理的範囲ごとに通常時モードまたは災害時モードに制御する、運転モード切替判定機能部と、
    前記地理的範囲の少なくとも1つに係る災害の発生を表す災害発生情報を記憶する、災害データベースと
    を備え、
    前記運転モード切替判定機能部は、前記地理的範囲のそれぞれについて、前記災害発生情報と、その地理的範囲に対応する前記設備情報の受信状況とに基づいて、その地理的範囲の運転モードを制御する
    設備遠隔監視システム。
  2. 前記設備遠隔監視システムは、さらに、
    中央サーバと、
    前記設備から前記設備情報を受信するとともに前記中央サーバに送信する、複数の地域サーバと
    を備え、
    前記設備情報の前記受信状況は、単位時間あたりに前記中央サーバが受信した前記設備情報の数によって表される、請求項1に記載の設備遠隔監視システム。
  3. 前記運転モード切替判定機能部は、さらに前記中央サーバの負荷に基づいて前記地理的範囲の運転モードを制御し、
    前記中央サーバの負荷は、前記中央サーバに関連するCPU使用率、前記中央サーバに関連するメモリ使用率、および前記中央サーバに関連するディスクI/Oレートのいずれかに基づいて測定される、請求項2に記載の設備遠隔監視システム。
  4. 前記地域サーバは、前記運転モードに基づき、前記設備情報を送信するか否かを決定する、請求項2または3に記載の設備遠隔監視システム。
  5. 前記地域サーバは、前記運転モードに基づき、前記設備情報を1件ずつ送信するか複数同時に送信するかを決定する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  6. 前記設備情報は、前記設備の種別を表す種別情報を含み、
    前記地域サーバは、前記地理的範囲と、前記運転モードとに基づき、いずれの種別に対応する前記設備情報を前記中央サーバに送信するかを決定する、請求項2〜5のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  7. 前記設備情報は、前記設備の状態を表す状態情報を含み、
    前記地域サーバは、前記地理的範囲と、前記運転モードとに基づき、いずれの状態に対応する前記設備情報を前記中央サーバに送信するかを決定する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  8. 前記地域サーバは、前記地理的範囲と、前記運転モードとに基づき、前記設備情報に含まれるどの情報を前記中央サーバに送信するかを決定する、請求項2〜7のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  9. 前記地域サーバは、
    ‐前記設置場所情報、
    ‐前記設備の識別番号、
    ‐前記設備の種別を表す種別情報、
    ‐前記設備の状態を表す状態情報、および
    ‐前記設備情報を受信した時刻
    については、前記運転モードに関わらず前記中央サーバに送信し、
    その他の情報については、前記地理的範囲と、前記運転モードとに基づき、前記中央サーバに送信するか否かを決定する、請求項8に記載の設備遠隔監視システム。
  10. 前記災害時モードは複数のレベルを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  11. 前記地理的範囲は、前記建築物に関連する郵便番号、前記建築物に関連する電話番号の市外局番、および、前記建築物を管轄する自治体を識別する自治体番号のいずれかに基づいて決定される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
  12. 前記災害発生情報は、さらに前記災害が発生している災害時間帯を表す情報を含み、
    前記運転モード切替判定機能部は、さらに前記災害時間帯に基づいて前記運転モードを制御する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の設備遠隔監視システム。
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