JP5114457B2 - 触媒cvd装置 - Google Patents

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Description

本発明は、触媒CVD法によって成膜を行なう触媒CVD装置に関する。
各種半導体デバイスやLCD(液晶ディスプレイ)等を製造する際において、基板上に所定の堆積膜を形成させる方法として例えばCVD法(化学気相成長法)が従来より用いられている。CVD法によって基板上に堆積膜を形成させる場合、一般に、成膜対象である基板に対する反応ガスの供給状況が、基板面内の膜厚分布に大きく影響する。そのため、従来のCVD法によって成膜を行なうプラズマCVD装置等のCVD装置では、基板を水平状態に配置して、基板に反応ガスを供給するガス導入ヘッドを基板の表面(成膜面)と対向するように設置している。
ところで、近年、加熱したタングステン等の素線(以下、触媒線という)を触媒として、反応室内に供給される反応ガスを活性化あるいは分解することによって基板に堆積膜を形成させる触媒CVD法(Cat-CVD法又はホットワイヤCVD法とも呼ばれている)が実用化されている。触媒CVD法は、熱CVD法に比べて低温で成膜を行うことができ、また、プラズマCVD法のようにプラズマの発生によって基板にダメージが生じる等の問題もないので、次世代の半導体デバイスや表示デバイス(LCDなど)等の成膜方法として注目されている。
上記触媒CVD法により成膜を行う触媒CVD装置は、その特徴として主反応場である触媒線(例えばタングステン細線)を中心にして、その周囲360度にわたって放射状に活性化あるいは分解によって生成された堆積種(生成物)が飛来する。よって、この堆積種を効率よく基板へ堆積させるために、垂直に保持した触媒線の両側に垂直に保持した基板を対向配置し、触媒線近傍に設置したガス導入ヘッドの複数のガス噴出し孔から前方(基板側)に向けて反応ガスを供給するようにした触媒CVD装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1のような従来の触媒CVD装置では、垂直に保持された複数の細線状の触媒線近傍にガス導入ヘッドをそれぞれ垂直に設置し、各ガス導入ヘッドの複数のガス噴出し孔から反応ガスを前方(基板側)に噴出して、加熱された触媒線により反応ガスを活性化あるいは分解して生成された堆積種を基板に堆積させる。
特開2000−303182号公報(図1、図2、図3)
ところで、上記特許文献1のような従来の触媒CVD装置では、垂直に保持される基板に対して、その前方に垂直に設置されたガス導入ヘッドのガス噴出し孔から反応ガスを前方(基板側)に噴出させることにより、基板を水平に配置する場合に比べて活性化あるいは分解によって生成された堆積種を基板面内に均一に堆積させることが難しかった。
また、基板を水平に配置し、その上方に触媒線とガス導入ヘッドを水平に設置する一般的な触媒CVD装置においても、基板サイズが大きくなるにつれて、活性化あるいは分解によって生成された堆積種を基板面内に均一に堆積させることが難しくなってきた。
そこで本発明は、基板を垂直に保持する構成においても活性化あるいは分解によって生成された堆積種を基板面内に均一に堆積させることができる触媒CVD装置を提供することを目的とする。また、本発明は、大型サイズの基板を水平に配置する構成においても活性化あるいは分解によって生成された堆積種を基板面内に均一に堆積させるこことができる触媒CVD装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、排気系の稼動により圧力調整可能な反応容器と、前記反応容器内で基板を保持する基板ホルダーと、前記反応容器内に反応ガスを導入するガス導入系と、前記基板ホルダーの基板保持面側と対向するようにして設けた触媒体とを備え、前記ガス導入系から前記反応容器内に導入される反応ガスを通電により高温に加熱された前記触媒体により活性化あるいは分解して生成された堆積種を、前記基板ホルダーに保持された基板に堆積して成膜を行なう触媒CVD装置において、前記基板ホルダーの基板保持面側と逆側の背面に反応ガス溜め込み容器を設けて、前記基板ホルダーの背面と基板保持面との間を貫通するようにして複数のガス噴出し孔を形成し、前記ガス導入系から前記反応ガス溜め込み容器内に反応ガスを導入して、前記反応ガス溜め込み容器内に溜め込んだ反応ガスを前記ガス噴出し孔から前記触媒体に向かって噴出することにより堆積種とし、前記基板ホルダー上に設けられた前記基板に堆積させるように構成し、前記反応ガス溜め込み容器の容積を可変としたことを特徴としている。
また、排気系の稼動により圧力調整可能な反応容器と、前記反応容器内で水平方向に基板を保持する基板ホルダーと、前記反応容器内に反応ガスを導入するガス導入系と、前記基板ホルダーの基板保持面側の上方に前記基板保持面と対向して設けられた触媒体とを備え、前記ガス導入系から前記反応容器内に導入される反応ガスを通電により高温に加熱された前記触媒体により活性化あるいは分解して生成された堆積種を、前記基板ホルダーに保持された基板に堆積して成膜を行なう触媒CVD装置において、前記基板ホルダーの基板保持面側と逆側の背面に反応ガス溜め込み容器を設けて、前記基板ホルダーの背面と基板保持面との間を貫通するようにして複数のガス噴出し孔を形成し、前記ガス導入系から前記反応ガス溜め込み容器内に反応ガスを導入して、前記反応ガス溜め込み容器内に溜め込んだ反応ガスを前記ガス噴出し孔から前記触媒体に向かって噴出することにより堆積種とし、前記基板ホルダー上に設けられた前記基板に堆積させるように構成し、前記反応ガス溜め込み容器の容積を可変としたことを特徴としている。
本発明によれば、反応ガス溜め込み容器に溜め込まれた反応ガスを基板ホルダーに設けた複数のガス噴出孔を通して基板ホルダーの基板保持面側に噴出させることにより、活性化あるいは分解によって生成された堆積種が基板表面の全体に均一に堆積し、基板面内の膜厚分布が良好な薄膜を得ることができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈参考形態1〉
図1は、参考形態1に係る触媒CVD装置を示す概略断面図である。この触媒CVD装置1の反応容器2内の中央部には、反応容器2の底面に対して垂直方向に触媒体3が設けられている。触媒体3は、複数のタングステン細線などの触媒線が触媒フレームに張架されて構成されており、図の手前から奥方向に沿って所定間隔で垂直方向に設置されている。各触媒体3の周囲には、各触媒体3を囲むようにして耐熱金属部材(例えばSUS材)からなる薄板状のガス流れ制御板4が設置されている。このガス流れ制御板4は、後述する成膜時に生成される堆積種が反応容器2の内壁面などに付着するのを防止するための防着板としての機能も有している。触媒体3の触媒線には電源(不図示)が接続されている。
触媒体3を中心にしてその両側には、耐熱部材からなる2つの基板ホルダー5a、5bが反応容器2の底面に対して略垂直方向にそれぞれ対向するように設置されており、各基板ホルダー5a、5bの触媒体3側の表面(基板保持面)には複数の基板6が所定間隔で着脱自在に保持されている。各基板ホルダー5a、5bは、図の手前から奥方向に沿って横長に形成されており、下面で一体的に連結され、反応容器2内の底面に設置されている。このように本実施形態では、垂直方向に対向配置された各基板ホルダー5a、5bの表面(図の内側の面)に複数の基板6を垂直方向に保持し、各基板6の前面側に所定の空間(隙間)を設けてガス流れ制御板4を設置している。
各基板ホルダー5a、5bには、その表面側(基板6を保持した側)と背面側(基板6が保持されていない側)を貫通するようにして複数のガス噴出孔7が形成されている。ガス噴出孔7の直径は数mm(1〜5mm程度)である。ガス噴出孔7は、基板ホルダー5a、5bの基板6が保持されていない部分に所定の間隔で複数設けられている。また、基板ホルダー5a、5b内には、基板ホルダー5a、5b上に載置される各基板6を所定温度に加熱するためのヒータ(不図示)が設けられている。このヒータには電源(不図示)が接続されている。
各基板ホルダー5a、5bの背面側(基板6が保持されていない側)には、ガス供給源(不図示)から導入される反応ガスを一旦溜め込むための反応ガス溜め込み容器8a、8bがそれぞれ設置されている。各反応ガス溜め込み容器8a、8bは、図の手前から奥方向に沿って横長に形成されており、各基板ホルダー5a、5bの背面に密着されている。各反応ガス溜め込み容器8a、8bの上部には、反応容器2の外に設けたガス供給源(不図示)から反応容器2内の各反応ガス溜め込み容器8a、8bに反応ガスを導入するための導入管9a、9bがそれぞれ接続されている。また、反応容器2の側面には、排気系(不図示)が接続されている排気管10が接続されている。
次に、上記した触媒CVD装置1による成膜方法について説明する。
先ず、各基板ホルダー5a、5bの表面に複数の基板6を保持する。そして、各基板ホルダー5a、5b内のヒータ(不図示)に通電して抵抗加熱し、各基板ホルダー5a、5b上の基板6を所定温度(例えば200℃〜600℃程度)に加熱すると共に、触媒体3の触媒線(タングステン細線)に通電して抵抗加熱し、触媒体3の触媒線を所定温度(例えば1600℃〜1800℃程度)に加熱する。この際、排気系(不図示)の駆動により排気管10を通して反応容器2内を排気して所定の圧力に調整する。
そして、各導入管9a、9bを通してガス供給源(不図示)から各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に反応ガス(例えば、シランガスとアンモニアガスの混合ガスなど)を連続的に所定流量で導入し、各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に反応ガスを溜め込んでいく。各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に一定量以上の反応ガスが溜め込まれると、各基板ホルダー5a、5bに設けた複数のガス噴出孔7を通して各反応ガス溜め込み容器8a、8b内の反応ガスが、各基板ホルダー5a、5bの表面(基板6が保持されている面)から噴出する。
なお、各反応ガス溜め込み容器8a、8bには、その容積を可変できるように可動部分(不図示)が設けられており、可動機構(不図示)の駆動でこの可動部分の容積を変位させることによって、各基板ホルダー5a、5bの表面側への反応ガスの噴出量を調整することができる。
各基板ホルダー5a、5bの表面側に噴出した反応ガスは、ガス流れ制御板4によって通電により加熱されている触媒体3の触媒線に均一に接触して活性化あるいは分解され堆積種が生成される。この際、反応容器2内を一定圧力に調整するために排気系(不図示)を稼動している。よって、ガス流れ制御板4の表面と各基板ホルダー5a、5bの表面との間の空間にある堆積種は、ガス流れ制御板4によって各基板ホルダー5a、5bの表面に沿って周囲に向けて流れるような排気経路(ガスの流れ)Aが形成されることにより、堆積種は各基板6表面全体に均一に堆積し、薄膜が形成される。
図2は、上記した成膜時における排気経路(ガスの流れ)Aを示したものであり、均等化された状態となっている。
このように、本実施形態では、略垂直に配置された一対の各基板ホルダー5a、5bの背面に反応ガス溜め込み容器8a、8bをそれぞれ設け、反応ガス溜め込み容器8a、8bに溜め込まれた反応ガスを各基板ホルダー5a、5bに設けた複数のガス噴出孔7を通して各基板ホルダー5a、5bの表面(基板6が保持されている面)から噴出させることにより、触媒体3の触媒線によって活性化あるいは分解されて生成された堆積種が各基板6表面の全体に均一に堆積し、基板面内の膜厚分布が良好な薄膜を得ることができる。
上記した参考形態1に係る触媒CVD装置1で成膜したSi膜の基板面内分布を測定したところ、図3に示すような測定結果が得られた。これに対し、比較用の従来の触媒CVD装置で成膜したSi膜の基板面内分布を測定したところ、図4に示すような結果が得られた。
なお、この比較用の従来の触媒CVD装置は、図1に示した触媒CVD装置1において、ガス流れ制御板4と反応ガス溜め込み容器8a、8bを備えておらず、更に基板ホルダー5a、5bにガス噴出孔7を有しておらず、触媒体3近傍に垂直方向に設けたガス導入ヘッドから前方(基板側)に向けて反応ガスを供給するように構成されている。
両者の測定結果から明らかなように、参考形態1に係る触媒CVD装置1を用いることにより、基板面内の膜厚分布が大幅に改善されたことを確認した。
〈参考形態2〉
本実施形態に係る触媒CVD装置1aは、図5に示すように、触媒体3の周囲に設けたガス流れ制御板4の周囲に沿って、触媒体3の触媒線に向けて反応ガスを噴出する複数のガス噴出し孔(不図示)を有する反応ガス導入管11a、11bを設置した。他の構成は、図1に示した参考形態1に係る触媒CVD装置と同様の構成であり、重複する説明は省略する。
本実施形態では、反応ガス溜め込み容器8a、8bに溜め込まれた反応ガスを各基板ホルダー5a、5bに設けた複数のガス噴出孔7を通して各基板ホルダー5a、5bの表面(基板6が保持されている面)から噴出させると共に、反応ガス導入管11a、11bに設けた複数のガス噴出し孔(不図示)からも同時に触媒体3の触媒線に向けて反応ガスを噴出させることにより、触媒体3の触媒線によって活性化あるいは分解されて生成された堆積種を各基板6表面の周辺領域も含めて均一に堆積させることができ、基板面内の膜厚分布がより良好な薄膜を得ることができる。
また、本実施形態に係る触媒CVD装置の要部は、図6に示すように、反応容器(不図示)の中央部に垂直方向に所定間隔で複数設置されたタングステン細線などの触媒線12を中心にしてその両側(図では、紙面に対して手前側(この手前側は不図示)と奥側)には、耐熱部材からなる基板ホルダー5aが垂直方向に設置されており、基板ホルダー5aの触媒線12側の表面(基板保持面)には複数の基板6が着脱自在に保持されている(図の紙面に対して手前側にも同様に、基板を保持した基板ホルダーが垂直方向に設置されている)。なお、各触媒線12の両端側は触媒体フレーム(不図示)によって保持されており、触媒線12と触媒体フレーム(不図示)とで触媒体が構成されている。
そして、基板ホルダー5aの各基板6を保持した表面側の前方に位置する各触媒線12の左右側及び上下側の各周囲を囲むようにして、耐熱金属部材(例えばSUS材)からなる平板部材としてのガス流れ制御板4a、4b、4c、4dをそれぞれ設置している。
各触媒線12の上下方向に位置する各ガス流れ制御板4c、4dには、各触媒線12を通すための開口部がそれぞれ形成されており、各触媒線12の先端側は、各ガス流れ制御板4c、4dの外側に設けた触媒体フレーム(不図示)で保持されている。このガス流れ制御板4a、4b、4c、4dは、成膜時に生成される堆積種が反応容器(不図示)の内壁面に付着するのを防止するための防着板としての機能も有している。
各ガス流れ制御板4a、4b、4c、4dの背面側(各触媒線12が設置されている側と反対側)には、外部のガス供給源(不図示)から反応ガスを導入するガス導入配管11a、11a、11a、11aがそれぞれ密着するようにして設置されている。ガス流れ制御板4a、4b、4c、4dとガス導入配管11a、11a、11a、11aのそれぞれの密着面には、複数のガス噴出孔17が両者を貫通するようにして形成されている。各ガス噴出孔17は、基板ホルダー5aの各基板6を保持した面に対して略平行方向にガスを噴出するように形成されている。
次に、上記した本実施形態に係る触媒CVD装置による成膜方法について説明する。
基板ホルダー5a、5b内のヒータ(不図示)に通電して抵抗加熱し、基板ホルダー5a、5b上の基板6を所定温度(例えば200℃〜600℃程度)に加熱すると共に、触媒体3の各触媒線(本実施形態ではタングステン細線)12に通電して抵抗加熱し、触媒線12を所定温度(例えば1600℃〜1800℃程度)に加熱する。この際、排気系(不図示)の駆動により反応容器(不図示)内を排気して所定の圧力に調整する。
そして、外部のガス供給源(不図示)から各ガス導入配管9a、9bを通して各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に反応ガス(例えば、シランガスとアンモニアガスの混合ガスなど)を連続的に所定流量で導入し、各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に反応ガスを溜め込んでいく。各反応ガス溜め込み容器8a、8b内に一定量以上の反応ガスが溜め込まれると、各基板ホルダー5a、5bに設けた複数のガス噴出孔7を通して各反応ガス溜め込み容器8a、8b内の反応ガスが、各基板ホルダー5a、5bの表面(基板6が保持されている面)から触媒線12に向けて噴出される。
更に、外部のガス供給源(不図示)から各ガス導入配管11a、11a、11a、11aに反応ガスを連続的に所定流量で導入する。各ガス導入配管11a、11a、11a、11aに導入された反応ガスは、複数のガス噴出孔17を通して各ガス流れ制御板4a、4b、4c、4dの内側にある触媒線12に向けて噴出される。
このように触媒線12に向けて噴出された反応ガスは、通電により加熱されている触媒線12により活性化あるいは分解され、各ガス流れ制御板4a、4b、4c、4dの内側で各基板6の前面側の空間に堆積種が生成される。この際、反応容器2内を一定圧力に調整するために排気系(不図示)を稼動しているため、生成された堆積種は各基板ホルダー5a、5bの表面に沿って周囲に向けて流れるような排気経路が形成され、堆積種は各基板6の表面全体に均一に堆積し、薄膜が形成される。
このように本実施形態においても、触媒線12による活性化あるいは分解によって生成された堆積種を各基板6の表面全体に均一に堆積させることができ、また、大サイズの基板においても同様に基板面内の膜厚分布が良好な薄膜を得ることができる。
〈実施形態3〉
図7は、本発明の実施形態3係る触媒CVD装置を示す概略断面図である。この触媒CVD装置20の反応容器21内の上部には、導入管22に接続されているガス導入ヘッド23が水平に設けられており、反応容器21の下部には、ガス導入ヘッド23と対向するようにして複数の基板24を載置する基板ホルダー25が水平に設けられている。導入管22にはガス供給源(不図示)が接続されている。ガス導入ヘッド23の底面には、複数のガス噴出し口(不図示)が形成されている。
基板ホルダー25には、その表面側(基板24を保持した側)と背面側(基板24が保持されていない側)を貫通するようにして複数のガス噴出孔26が形成されている。ガス噴出孔26の直径は数mm(1〜5mm程度)である。ガス噴出孔26は、基板ホルダー25の基板24が保持されていない部分に所定の間隔で設けられている。また、基板ホルダー25内には、基板ホルダー25上に載置される各基板24を所定温度に加熱するためのヒータ(不図示)が設けられている。このヒータには電源(不図示)が接続されている。
基板ホルダー25の背面側(基板24が保持されていない側)には、導入される反応ガスを一旦溜め込むための反応ガス溜め込み容器27が密着するようにして設置されている。反応ガス溜め込み容器27の側面には、反応容器21の外に設けたガス供給源(不図示)から反応容器21内の反応ガス溜め込み容器27に反応ガスを導入するための導入管28が接続されている。
反応容器21内のガス導入ヘッド23と基板ホルダー25との間のガス導入ヘッド23近くには、ガス導入ヘッド23の複数のガス噴出し穴(不図示)から噴出される反応ガスを加熱して活性化あるいは分解するための触媒作用を有する複数の触媒線29が水平に設けられている。各触媒線29は、図の手前から奥方向に所定間隔で設置されている。触媒線29としては、例えばタングステン細線などの高融点金属細線を用いることができる。触媒線29には電源(不図示)が接続されている。なお、各触媒線29の両端側は触媒体フレーム(不図示)によって保持されており、本実施形態においても触媒線29と触媒体フレーム(不図示)とで触媒体が構成されている。
また、反応容器21の触媒線29と基板ホルダー25との間に位置する一方の側面(導入管28と反対側の側面)には、排気系(不図示)が接続されている排気管30が接続されている。
次に、上記した触媒CVD装置20による成膜方法について説明する。
先ず、基板ホルダー25の表面に複数の基板24を保持する。そして、基板ホルダー25内のヒータ(不図示)に通電して抵抗加熱し、基板ホルダー25上の基板24を所定温度(例えば200℃〜600℃程度)に加熱すると共に、触媒線(本実施形態ではタングステン細線)29に通電して抵抗加熱し、触媒線29を所定温度(例えば1600℃〜1800℃程度)に加熱する。この際、排気系(不図示)の駆動により排気管30を通して反応容器21内を排気して所定の圧力に調整する。
そして、導入管28を通してガス供給源(不図示)から各反応ガス溜め込み容器27内に反応ガス(例えば、シランガスとアンモニアガスの混合ガスなど)を連続的に所定流量で供給し、反応ガス溜め込み容器27内に反応ガスを溜め込んでいく。反応ガス溜め込み容器27内に一定量以上の反応ガスが溜め込まれると、基板ホルダー25に設けた複数のガス噴出孔26を通して各反応ガス溜め込み容器27内の反応ガスが、基板ホルダー25の表面(基板24が保持されている面)側に噴出する。
なお、反応ガス溜め込み容器27には、その容積を可変できるように可動部分(不図示)が設けられており、可動機構(不図示)の駆動でこの可動部分の容積を変位させることによって、基板ホルダー25の表面側への反応ガスの噴出量を調整することができる。
基板ホルダー25の表面側に噴出した反応ガスは、通電により加熱されている触媒線29により活性化あるいは分解され、堆積種が生成される。この際、同時に導入管22を通してガス供給源(不図示)からガス導入ヘッド23内に反応ガス(例えば、シランガスとアンモニアガスの混合ガスなど)を連続的に所定流量で供給し、下面に形成した複数のガス噴出し口(不図示)から反応ガスを触媒線29に向けて噴出する。噴出した反応ガスは、通電により加熱されている触媒線29により活性化あるいは分解され、堆積種が生成される。
このように本実施形態では、上部のガス導入ヘッド23から反応ガスを噴出すと共に、基板ホルダー25の背面側からガス噴出孔26を通して基板ホルダー25の表面(基板24が保持されている面)側に反応ガスを噴出することにより、従来のように上部のガス導入ヘッド23からのみ反応ガスを噴出す場合に比べて、触媒線29による活性化あるいは分解によって生成された堆積種を各基板24の表面全体により均一に堆積させることができ、大サイズの基板においても基板面内の膜厚分布が良好な薄膜を得ることができる。
また、本実施形態において、反応容器21内の上部にガス導入ヘッド23を備えていなくて、基板ホルダー25の背面側からガス噴出孔26を通して基板ホルダー25の表面(基板24が保持されている面)側に反応ガスを噴出するだけの構成でも、触媒線29による活性化あるいは分解によって生成された堆積種を各基板24の表面全体に均一に堆積させることができる。
参考形態1に係る触媒CVD装置を示す概略断面図。 参考形態1に係る触媒CVD装置の排気経路(ガス流れ)を示した図。 参考形態1に係る触媒CVD装置を用いて成膜した場合における基板面内の膜厚分布の測定結果を示す図。 本発明の比較用の触媒CVD装置を用いて成膜した場合における基板面内の膜厚分布の測定結果を示す図。 参考形態2に係る触媒CVD装置を示す概略断面図。 参考形態2に係る触媒CVD装置の要部を示す概略透視図。 本発明の実施形態3に係る触媒CVD装置を示す概略断面図。
1、1a、20 触媒CVD装置
2、21 反応容器
3 触媒体
4、4a、4b、4c、4d ガス流れ制御板
5a、5b、25 基板ホルダー
6、24 基板
7、17、26 ガス噴出孔
8a、8b、27 反応ガス溜め込み容器
10、30 排気管
11a、11b、11a、11a、11a、11a 反応ガス導入管
12、29 触媒線
23 ガス導入ヘッド

Claims (2)

  1. 排気系の稼動により圧力調整可能な反応容器と、前記反応容器内で基板を保持する基板ホルダーと、前記反応容器内に反応ガスを導入するガス導入系と、前記基板ホルダーの基板保持面側と対向するようにして設けた触媒体とを備え、前記ガス導入系から前記反応容器内に導入される反応ガスを通電により高温に加熱された前記触媒体により活性化あるいは分解して生成された堆積種を、前記基板ホルダーに保持された基板に堆積して成膜を行なう触媒CVD装置において、
    前記基板ホルダーの基板保持面側と逆側の背面に反応ガス溜め込み容器を設けて、前記基板ホルダーの背面と基板保持面との間を貫通するようにして複数のガス噴出し孔を形成し、前記ガス導入系から前記反応ガス溜め込み容器内に反応ガスを導入して、前記反応ガス溜め込み容器内に溜め込んだ反応ガスを前記ガス噴出し孔から前記触媒体に向かって噴出することにより堆積種とし、前記基板ホルダー上に設けられた前記基板に堆積させるように構成し、
    前記反応ガス溜め込み容器の容積を可変とした
    ことを特徴とする触媒CVD装置。
  2. 排気系の稼動により圧力調整可能な反応容器と、前記反応容器内で水平方向に基板を保持する基板ホルダーと、前記反応容器内に反応ガスを導入するガス導入系と、前記基板ホルダーの基板保持面側の上方に前記基板保持面と対向して設けられた触媒体とを備え、前記ガス導入系から前記反応容器内に導入される反応ガスを通電により高温に加熱された前記触媒体により活性化あるいは分解して生成された堆積種を、前記基板ホルダーに保持された基板に堆積して成膜を行なう触媒CVD装置において、
    前記基板ホルダーの基板保持面側と逆側の背面に反応ガス溜め込み容器を設けて、前記基板ホルダーの背面と基板保持面との間を貫通するようにして複数のガス噴出し孔を形成し、前記ガス導入系から前記反応ガス溜め込み容器内に反応ガスを導入して、前記反応ガス溜め込み容器内に溜め込んだ反応ガスを前記ガス噴出し孔から前記触媒体に向かって噴出することにより堆積種とし、前記基板ホルダー上に設けられた前記基板に堆積させるように構成し、
    前記反応ガス溜め込み容器の容積を可変とした
    ことを特徴とする触媒CVD装置。
JP2009163687A 2009-07-10 2009-07-10 触媒cvd装置 Expired - Lifetime JP5114457B2 (ja)

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