JP5112907B2 - 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法 - Google Patents

車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5112907B2
JP5112907B2 JP2008042004A JP2008042004A JP5112907B2 JP 5112907 B2 JP5112907 B2 JP 5112907B2 JP 2008042004 A JP2008042004 A JP 2008042004A JP 2008042004 A JP2008042004 A JP 2008042004A JP 5112907 B2 JP5112907 B2 JP 5112907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
wiring board
internal device
connection
external connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008042004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009197949A (ja
Inventor
將之 大久保
淳一 若山
芳和 谷口
明典 大石
充博 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2008042004A priority Critical patent/JP5112907B2/ja
Publication of JP2009197949A publication Critical patent/JP2009197949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5112907B2 publication Critical patent/JP5112907B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両用自動変速機の内部機器を外部回路に接続するための接続ユニット、及びこの接続ユニットの製造に適した配線板並びに当該接続ユニットの製造方法に関する。
一般に、車両用自動変速機のケースの内部には、油圧ユニットに組み込まれる電磁弁やセンサ、スイッチといった複数の内部機器が格納される。これらの内部機器を前記ケースの外側の外部回路に接続するための構造として、従来は例えば次のようなものが知られている。
A.前記各内部機器に接続される電線が共通の外部接続用コネクタに接続され、この外部接続用コネクタが車両用自動変速機のケースに固定される。この外部接続用コネクタに自動変速機外部のワイヤハーネスに設けられたコネクタが結合される。
B.特許文献1に記載されるような配線板を含む。この配線板は、ベース部材と、その上に設けられる配索回路体と、前記ベース部材に取付けられる外部接続用のコネクタとを備える。前記ベース部材には内部機器である複数のソレノイドバルブが取付けられる。前記配索回路体は、複数本のバスバーとフレキシブルプリント基板により構成され、前記各ソレノイドバルブを前記外部接続用コネクタに接続する回路を構成する。
特開2004−28185号公報
前記のAの構造では、内部機器の数だけ電線を束ねなければならず、その数が増えるほど構造全体が嵩張り、また配線も面倒になる。
一方、Bの構造では、配線板の使用により、Aの構造に比べて回路の簡素化及びコンパクト化は可能であるが、バスバーやFPCの使用は配線板のコストを高くする。特に、当該バスバーやFPCは単一の金属板を所定形状に打抜くことにより形成されるため、当該金属板の打ち抜き廃却損が大きい。
本発明は、このような事情に鑑み、安価でかつ簡素及びコンパクトな構造で自動変速機の内部機器と外部回路との接続を可能にする接続ユニット、及びこの接続ユニットの製造に適した配線板、並びにその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットに用いられる配線板であって、前記車両用自動変速機のケース内の特定位置に固定されることが可能な平板状の配線基板と、前記配線基板の表面上または内部において当該配線基板の表面に沿う方向に配索される複数本の配線用エナメル線とを備え、前記配線基板は、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタが連結される内部機器用コネクタ連結部と、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタが連結される外部接続用コネクタ連結部とを有し、前記各配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される内部機器用コネクタ接続部と、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの端子と接続可能な位置で前記
配線基板に保持される外部接続用コネクタ接続部とを有し、前記配線基板は、前記内部機器用コネクタ連結部及び前記外部接続用コネクタ連結部とは別の位置に、前記車両用自動変速機の制御のための制御回路及び外部接続端子を含む制御回路基板が当該配線基板上に固定可能な制御回路基板固定部を有し、前記配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタと前記制御回路基板とを接続するための内部機器用エナメル線と、前記外部接続用コネクタと前記制御回路基板とを接続するための外部接続用エナメル線とを含み、前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線の一方の端部は、前記制御回路基板固定部に固定される制御回路基板の外部接続端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて制御回路基板接続部を構成し、前記内部機器用エナメル線の他方の端部は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて内部機器用コネクタ接続部を構成し、前記外部接続用エナメル線の他方の端部は、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて外部接続用コネクタ接続部を構成するものである。
また本発明は、車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットであって、前記ケース内の特定位置に固定可能な前記の配線板と、この配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に連結され、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタと、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタとを備え、前記内部機器用コネクタの端子は、前記各配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続され、前記外部接続用コネクタの端子は、前記配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続されているものである。
前記配線板は、平板状の配線基板と、その表面と平行な面に沿って当該配線基板に配索される複数本の配線用エナメル線とで構成されるものであるため、構造が安価でかつ簡素及びコンパクトであり、自動変速機内への固定も容易である。しかも、その内部機器用コネクタ連結部及び外部接続用コネクタ連結部にそれぞれ内部機器用コネクタおよび外部接続用コネクタを連結し、かつ、これらのコネクタにそれぞれ含まれる端子を前記各配線用エナメル線における内部機器用コネクタ接続部および外部接続用コネクタ接続部に接続するだけで、自動変速機内の配線に好適な前記接続ユニットを構築することができる。すなわち、この接続ユニットの配線板及び外部接続用コネクタを自動変速機のケースに固定し、当該接続ユニットの内部機器用コネクタに各内部機器を、また前記外部接続用コネクタに自動変速機外部の例えばワイヤハーネスを接続することで、前記各内部機器と外部回路とを容易に接続できる。
さらに、前記配線板によれば、前記配線基板の制御回路基板固定部に前記制御回路基板を固定し、その外部接続端子を前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線の制御回路基板接続部に接続することにより、簡素な構造で制御機能が付加された接続ユニットを得ることができる。
ここで、前記制御回路基板接続部としては、前記内部機器用エナメル線及び外部接続用エナメル線の一方の端部を押し潰しかつその絶縁被覆を除去することにより制御回路基板接続端子が形成されたものが、好適である。
また、前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線が前記配線基板の一方の面上に配索され、前記制御回路基板が前記配線基板の他方の面上に固定され、前記配線基板には、前記制御回路基板の外部接続端子と前記内部機器用エナメル線及び外部接続用エナメル線の制御回路基板接続部との接続を可能にする貫通孔が設けられているものでは、配線基板の両面を有効に活用して、前記制御回路基板の固定と各エナメル線の配索とを両立させることができる。
前記配線板においては、その配線基板のうち前記内部機器用コネクタ接続部を保持する部分、前記外部接続用コネクタ接続部を保持する部分のうちの少なくとも一方が可動予定部分として他の部分と区画され、かつ、当該他の部分と切離し可能につながっているものが、好適である。この配線板は、前記内部機器用コネクタ、前記外部接続用コネクタのうちの少なくとも一方が前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に連結された可動コネクタであって、前記各配線用エナメル線のうち前記可動コネクタの端子に接続される部分が当該可動コネクタと一体に変位可能となるように当該配線用エナメル線が前記配線基板に配線されている接続ユニットを構築することが可能である。
具体的に、この接続ユニットでは、前記内部機器用コネクタが前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に連結され、前記外部接続用コネクタが前記配線基板の外部接続用コネクタ連結部に連結されるとともに、前記内部機器用コネクタの端子が前記各配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続され、前記外部接続用コネクタの端子が前記配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続され、さらに、前記内部機器用コネクタ及び前記外部接続用コネクタのうち前記配線基板の可動予定部分に保持されている配線用エナメル線に接続されるコネクタが、前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に連結された可動コネクタであり、かつ、当該可動予定部分が他の部分から切離されて当該可動コネクタと一体に変位可能となっていればよい。
前記のように内部機器用コネクタ、外部接続用コネクタの少なくとも一方が配線基板に対して相対変位可能であることは、当該接続ユニットの配置をより容易にする。例えば、前記配線基板に対する前記内部機器用コネクタの相対変位は、自動変速機内での内部機器の位置のばらつきにかかわらず当該内部機器を前記内部機器用コネクタに接続することを可能にする。また、前記配線基板に対する前記外部接続用コネクタの相対変位は、自動変速機のケースに対する前記外部接続用コネクタの相対位置のばらつきを吸収して当該ばらつきにかかわらず外部接続用コネクタと外部回路との接続を可能にする。
しかも、この配線ユニットでは、配線基板のうち可動コネクタの端子に接続されるエナメル線を保持する部分(すなわち可動予定部分)が他の部分から切離されて当該可動コネクタと一体に変位することが可能であるため、当該可動コネクタの変位に伴って当該可動コネクタとエナメル線との接続部に過負荷がかかるおそれもない。
また本発明は、車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットを製造する方法であって、前記車両用自動変速機の接続ユニットの配線板であって、前記車両用自動変速機のケース内の特定位置に固定されることが可能な平板状の配線基板と、前記配線基板の表面上または内部において当該配線基板の表面に沿う方向に配索される複数本の配線用エナメル線とを備え、前記配線基板は、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタが連結される内部機器用コネクタ連結部と、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタが連結される外部接続用コネクタ連結部とを有し、前記各配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される内部機器用コネクタ接続部と、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される外部接続用コネクタ接続部とを有し、前記配線基板のうち前記内部機器用コネクタ接続部を保持する部分、前記外部接続用コネクタ接続部を保持する部分のうちの少なくとも一方が可動予定部分として他の部分と区画され、かつ、当該他の部分と切離し可能につながっている配線板を製造する配線板製造工程と、前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタを連結するとともに、当該内部機器用コネクタの端子を前記配線板における配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続する内部機器用コネクタ連結工程と、前記配線基板の外部接続用コネクタ連結部に、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタを前記ケースの外部に露出するように連結するとともに、当該外部接続用コネクタの端子を前記配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続する外部配線用コネクタ連結工程とを含み、前記内部機器用コネクタ連結工程及び前記外部接続用コネクタ連結工程のうち、前記配線基板の可動予定部分に保持されている配線用エナメル線に接続されるコネクタを連結する工程は、当該コネクタが前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に当該コネクタを連結する可動連結工程であり、さらに、当該可動連結工程の後に当該可動予定部分を他の部分から切離して当該可動コネクタと一体に変位可能にする切離し工程を含むものである。
具体的に、前記可動予定部分が他の部分に対して切離し可能につながる構造としては、当該可動予定部分と当該他の部分との間に不連続な空間が介在し、その空間が途切れている部分が前記可動予定部分と前記他の部分とをつなぎかつ切断可能な切断予定部を構成するものが、好適である。この構造では、小断面積の切断予定部を切断するだけで前記可動予定部分と他の部分とを切離すことができる。
また、前記各配線用エナメル線のうち前記可動予定部分の近傍の部分に当該可動予定部分の変位を吸収するための弛みが与えられていれば、当該可動予定部分及び可動コネクタの変位によってエナメル線に過大な応力が発生するのを回避することができる。この弛みの形成は、エナメル線であるが故に容易である。
さらに、前記配線基板に貫通孔が設けられ、この貫通孔に前記弛みが入り込むように当該弛みが形成されれば、配線基板の面積を増やすことなく前記各エナメル線に弛みを与えることができる。
以上のように、本発明によれば、平板状の配線基板と、これに配索される複数本の配線用エナメル線とを備えた簡素かつコンパクトな構造の配線板を用いて、車両用自動変速機の内部機器と外部回路との接続を容易に行うことができる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、この実施の形態に係る接続ユニットを構成する配線板WBを表面側及び裏面側からそれぞれ示した斜視図である。さらに、前記接続ユニットは、同図に示される2つの内部機器用コネクタ40A,40B及び外部接続用コネクタ50と、制御回路基板60とを備える。図1及び図2は、前記配線板WBに前記コネクタ40A,40B,50が連結され、かつ、後述の切離し工程が行われる前の段階を示したものである。
前記各内部機器用コネクタ40A,40Bは、車両用自動変速機の内部機器である図略の2個の電磁弁から引き出された電線の端末のコネクタと結合可能なものである。各コネクタ40A,40Bは、図3および図4にも示されるように、複数(図例では2本)の端子42と、これらの端子42を保持するハウジング44とを備える。各端子42は、水平な姿勢でハウジング44に支持され、その一方の端部(装着時に外向きとなる端部)は雄型の電気接触部である雄タブであり、他方の端部(装着時に内向きとなる端部)には、前記ハウジング44の裏面から突出する圧接刃42aが形成されている。前記ハウジング44の両側面からは側方に耳部45が突出し、各耳部45の裏面から連結用の突起46が突出している。また、前記ハウジング44の中央箇所の裏面からも連結用の突起47が突出している。
前記外部接続用コネクタ50は、車両用自動変速機の外側にある外部回路とつながるワイヤハーネスのコネクタと結合可能なものである。この外部接続用コネクタ50も、図1および図5に示されるように、複数の端子52と、これらの端子52を保持するハウジング54とを備える。各端子52は垂直な姿勢でハウジング54に支持され、その一方の端部(装着時に上向きとなる端部)は雄型の電気接触部である雄タブであり、他方の端部(装着時に内向きとなる端部)には、前記ハウジング54の裏面から突出する圧接刃52aが形成されている。前記ハウジング54の両側面からは側方に耳部55が突出し、各耳部55の裏面から突起56が突出している。さらに、各突起56の直ぐ内側の位置にも突起
57が形成されている。
前記制御回路基板60は、前記車両用自動変速機の動作を制御する制御回路が組み込まれたものであり、この実施の形態では略平板状の基板本体62と、この基板本体62の周縁部から突出する複数の脚状の外部接続端子64(図6)とを備える。
前記配線板WBは、配線基板10と、複数本の内部機器用エナメル線20と、複数本の外部接続用エナメル線30とを備える。
前記配線基板10は、絶縁材料により平板状に形成されたものであり、後述のように車両用自動変速機のケース内の特定位置に固定されることが可能である。その具体的な材質は問わないが、比較的軽量で剛性の高いもの、例えばポリアミド樹脂が好適である。また、補強のために樹脂製の板状本体と金属からなる補強板(例えばアルミニウム板)とが積層されたものであってもよい。その場合、当該板状本体と補強板との間に後述のエナメル線20,30が挟み込まれてもよい。
前記配線基板10は、前記内部機器用コネクタ40Aの各突起46がそれぞれ連結される左右一対の内部機器用コネクタ連結部14Aと、前記内部機器用コネクタ40Bの各突起46がそれぞれ連結される左右一対の内部機器用コネクタ連結部14Bと、前記外部接続用コネクタ50の突起56がそれぞれ連結される左右一対の外部接続用コネクタ連結部15とを有する。
前記内部機器用コネクタ連結部14A,14Bは、前記配線基板10の一方の長辺に沿うように並んでおり、各連結部14A,14Bは、図4に示されるように前記各突起46の外径よりも大きな貫通孔14a,14bをそれぞれ有している。そして、これらの貫通孔14a,14bに前記各突起46が配線基板10の裏側(図2に示される側)から挿入された状態で当該突起46の頭部が例えば熱かしめにより潰されて大径化されることにより、当該貫通孔14a,14bからの突起46の離脱を阻止することが可能となっている。すなわち、前記貫通孔14a,14bの内径と前記突起46の外径との差分だけ内部機器用コネクタ40A,40Bが配線基板10に対して相対変位可能となるように当該内部機器用コネクタ40A,40Bが前記配線基板10に連結されることが可能となっている。
同様に、前記外部接続用コネクタ連結部15は、前記配線基板10の一方の短辺の近傍に設けられ、当該連結部15は前記各突起56の外径よりも大きな貫通孔15aをそれぞれ有している。そして、これらの貫通孔15aに前記各突起56が配線基板10の表側(図1に示される側)から挿入された状態で当該突起56の頭部が例えば熱かしめにより潰されて大径化されることにより、当該貫通孔15aからの突起56の離脱を阻止することが可能となっている。すなわち、前記貫通孔15aの内径と前記突起56の外径との差分だけ外部接続用コネクタ50が配線基板10に対して相対変位可能となるように当該外部接続用コネクタ50が前記配線基板10に連結されることが可能となっている。
また、前記配線基板10は、前記内部機器用コネクタ連結部14A,14Bおよび前記外部接続用コネクタ連結部15から外れた位置に制御回路基板固定部16を有する。そして、この制御回路基板固定部16の表側の面、すなわち前記エナメル線20,30が配索される面と反対側の面に、接着等の手段により前記制御回路基板60が前記配線基板10と平行な姿勢で固定される。
前記内部機器用エナメル線20及び前記外部接続用エナメル線30は、配線用エナメル線を構成するものであり、この実施の形態ではともに前記配線基板10の裏面(一方の面
)上に当該裏面に沿って配索されている。具体的には、前記配線基板10の適所に複数のクランプ部10aが突設され、これらのクランプ部10aが前記エナメル線20,30の適所を把持することにより、当該エナメル線20,30を所定の配索形状に保持している。
前記内部機器用エナメル線20は、前記各内部機器用コネクタ40A,40Bと前記制御回路基板60の外部接続端子64とを電気的に接続するためのもので、その一方の端部は、内部機器用コネクタ接続部24を構成し、他方の端部は、制御回路基板接続部22を構成する。
前記内部機器用コネクタ接続部24は、前記内部機器用コネクタ連結部14A,14Bに連結される内部機器用コネクタ40A,40Bの端子42の圧接刃42aと圧接接続可能な位置で前記配線基板10に保持される。具体的には、図4に示されるように、前記内部機器用コネクタ40A,40Bの圧接刃42aが当該コネクタのハウジング44の裏面からそれぞれ突出しており、その突出した圧接刃42aと圧接接続可能となるように、前記配線基板10の裏面上(図4では上面上)に前記内部機器用コネクタ接続部24が保持されている。
なお、図1では便宜上、一部の内部機器用エナメル線20のみが部分的に示されている。また、前記制御回路基板接続部22については後述する。
前記外部接続用エナメル線30は、前記制御回路基板60の各外部接続端子64と前記外部接続用コネクタ50とを電気的に接続するためのもので、その一方の端部は外部接続用コネクタ接続部34を構成し、他方の端部は制御回路基板接続部32を構成する。
前記外部接続用コネクタ接続部34は、前記外部接続用コネクタ連結部15に連結される外部接続用コネクタ50の端子52の圧接刃52aと圧接接続可能な位置で前記配線基板10に保持される。具体的には、前記貫通孔12aの周縁部に、前記各外部接続用エナメル線30のうち前記外部接続用コネクタ接続部34の両脇の部分を保持するクランプ部10aが形成され、前記配線基板10への前記外部接続用コネクタ50の連結の際に、当該外部接続用コネクタ50の各端子52の圧接刃52aが前記外部接続用エナメル線30の外部接続用コネクタ接続部34に圧接接続されることが可能となっている。
両エナメル線20,30の制御回路基板接続部22,32は、いずれも、前記制御回路基板固定部16に固定される制御回路基板60の各外部接続端子64と接続可能な位置で前記配線基板10に保持される。具体的には、前記制御回路基板固定部16に、この制御回路基板固定部16に固定される制御回路基板60の両短辺に沿う形状で配線基板10を板厚方向に貫通する一対の貫通孔16aが形成されるとともに、これらの貫通孔16aに前記制御回路基板接続部22,32が臨むように、前記各エナメル線20,30のうち前記制御回路基板接続部22,32の両脇の部分が配線基板10のクランプ部10aにより保持される。そして、前記貫通孔16aを通じて、前記制御回路基板60の各外部接続端子64が前記制御回路基板接続部22,32に半田付けや溶接などの手段で接続されることが可能となっている。
この実施の形態では、前記制御回路基板接続部22,32が制御回路基板接続端子として形成される。この制御回路基板接続端子は、前記外部接続用エナメル線30を例えば図7に示すような金型36A,36Bによるプレスで押し潰し、かつ、その押し潰した部分の絶縁被覆をレーザ照射等によって除去することにより形成される。このように制御回路基板接続部32を平坦化することは、当該接続部32と制御回路基板60の外部接続端子64との半田付けや溶接などをより容易にする。
さらに、この配線板WBにおいては、前記配線基板10のうち前記内部機器用コネクタ接続部24を保持する部分(具体的には前記貫通孔11a,11bを囲みかつ前記内部機器用コネクタ接続部24の両脇部分を保持するクランプ部10aを含む部分)がそれぞれ可動予定部分11A,11Bとして他の部分と区画され、同様に、前記外部接続用コネクタ接続部34を保持する部分(具体的には前記貫通孔12aを囲みかつ前記外部接続用コネクタ接続部34の両脇部分を保持するクランプ部10aを含む部分)が可動予定部分12として他の部分と区画されている。
前記各可動予定部分11A,11B,12は、前記の他の部分(すなわち配線基板10の本体部分)と切離し可能につながっている。具体的には、前記可動予定部分11A,11B,12をそれぞれ囲むように不連続な空間であるスリット13aが形成されており、当該スリット13aが途切れている部分が、前記可動予定部分11A,11B,12と前記他の部分とをつなぎかつ切断可能な小幅の切断予定部13を構成している。
また、前記各可動予定部分11A,11B,12には、前記各コネクタ40A,40B,50の突起47,47,57がそれぞれ挿入可能な貫通孔が設けられている。そして、これらの貫通孔に前記各突起47,47,57が挿入された状態で、その頭部が例えば熱かしめにより潰されて大径化される。図4では、突起47の肩部と大径部とによって、内部機器用コネクタ40A(40B)が可動予定部分11A(11B)に一体的に連結されるようになっている。突起46は、スリット13a,14a(14b)によって、配線板WBにおける配線基板10の内部機器用コネクタ連結部14A,14Bに内部機器用コネクタ40A,40Bがそれぞれ可動可能に連結されている。
さらに、前記各内部機器用エナメル線20のうち前記可動予定部分11A,11Bの近傍の部分には、当該可動予定部分11A,11Bの変位を吸収するための弛み27が与えられ、同様に、前記各外部接続用エナメル線30のうち前記可動予定部分12の近傍部分にも、当該可動予定部分12の変位を吸収するための弛み38がそれぞれ形成されている。具体的には、前記配線基板10の適所に当該配線基板10をその板厚方向に貫通する貫通孔17,18が設けられ、これらの貫通孔17,18にそれぞれ前記弛み27及び弛み38が入り込むように当該弛みが形成されている。
なお、この配線板WBでは、内部機器用コネクタ40A,40Bと外部接続用コネクタ50とを接続するための配線用エナメル線が、当該内部機器用コネクタ40A,40Bと制御回路基板60とを接続するための内部機器用エナメル線20と、当該外部接続用コネクタ50と制御回路基板60とを接続するための外部接続用エナメル線30とに分割されているが、本発明に係る配線用エナメル線は、内部機器用コネクタと外部接続用コネクタとを直接接続するものであってもよい。すなわち、その一方の端部に内部機器用コネクタ接続部が形成され、他方の端部に外部接続用コネクタ接続部が形成されたものでもよい。
次に、前記配線板WBを用いた接続ユニットの製造方法を説明する。この製造方法は、次の各工程を含む。
1)配線板製造工程
この工程では、前記の配線板WBが製造される。具体的には、前記可動部分11A,11B,12を含む配線基板10が例えば合成樹脂により一体に成形され、この配線基板10の表面と平行な面に沿って各エナメル線20,30が配索される。この配索は、図示のように配線基板10に予め形成されたクランプ部10aを用いる方法の他、例えばエナメル線20,30を配線基板10の表面に超音波溶接する方法や、配線基板10内にモールド成形にて埋め込む方法によっても可能である。
2)内部機器用コネクタ連結工程
この工程では、前記配線板WBにおける配線基板10の内部機器用コネクタ連結部14A,14Bに前記内部機器用コネクタ40A,40Bがそれぞれ連結されるとともに、当該内部機器用コネクタ40A,40Bの端子42が前記配線板WBにおける内部機器用エナメル線20の内部機器用コネクタ接続部24に接続される。
既述のように、前記各内部機器用コネクタ40A,40Bと配線基板10との連結は、当該コネクタ40A,40Bの突起46をそれぞれ内部機器用コネクタ連結部14A,14Bの貫通孔14a,14bに配線基板10の裏側から挿入し、その頭部を熱かしめ等によって潰すことにより、行われる。
この連結の際に、前記各内部機器用コネクタ40A,40Bにおける各端子42の圧接刃42aと、内部機器用エナメル線20の内部機器用コネクタ接続部24との圧接接続が行われる。具体的には、前記各圧接刃42aが前記内部機器用コネクタ接続部24における絶縁被覆を切り込んでその内側の導体部分に圧接する。さらに、この圧接部分が図8に示されるようなレーザ照射等により溶接されれば、耐熱性に優れた接続部分が構築される。
3)制御回路基板接続工程
この工程では、前記配線板WBにおける配線基板10の制御回路基板固定部16に前記制御回路基板60の基板本体62が固定されるとともに、当該制御回路基板60の外部接続端子64が前記配線板WBにおける内部機器用エナメル線20及び外部接続用エナメル線30の制御回路基板接続部22,32に接続される。具体的には、前記制御回路基板固定部16における配線基板10の表側面上に前記制御回路基板60の基板本体62が接着等の手段で固定されるとともに、この制御回路基板60の各外部接続端子64が図6に示すように前記配線基板10の貫通孔16aを通じて各エナメル線20,30の制御回路基板接続部22,32に溶接等で接続される。
4)外部接続用コネクタ連結工程
この工程では、前記配線板WBにおける配線基板10の外部接続用コネクタ連結部15に前記外部接続用コネクタ50が連結されるとともに、当該外部接続用コネクタ50の端子52が前記配線板WBにおける外部接続用エナメル線30の制御回路基板接続部34にそれぞれ接続される。
具体的に、前記外部接続用コネクタ50と配線基板10との連結は、当該コネクタ50の突起56を外部接続用コネクタ連結部15の貫通孔15aに配線基板10の裏側から挿入し、その頭部を熱かしめ等によって潰すことにより、行われる。これにより、外部接続用コネクタ50は配線基板10に対して相対変位可能となるように当該配線基板10に連結される。この連結状態において、後述のように前記外部接続用コネクタ30の少なくとも端部が車両用自動変速機のケースの外部に露出する姿勢となる。
この連結の際に、前記各内部機器用コネクタ40A,40Bと同様、外部接続用コネクタ50における各端子52の圧接刃52aと、各外部接続用エナメル線30の外部接続用コネクタ接続部34との圧接接続が行われる。具体的には、前記各圧接刃42aが前記外部接続用コネクタ接続部34における絶縁被覆を切り込んでその内側の導体部分に圧接する。この圧接部分も、図8に示されるようなレーザ照射等によりさらに溶接されれば、耐熱性に優れた接続部分が構築される。
5)切離し工程
さらに、この実施の形態では、前記各コネクタ連結工程の後に、前記各可動予定部分11A,11B,12を他の部分から切離して当該可動コネクタであるコネクタ40A,40B,50と一体に変位可能にする切離し工程が行われる。この切離し工程は、前記配線基板10のうちスリット13aが途切れた部分である小幅の切断予定部13をレーザ等で切断することにより行われる。この切離しにより、前記内部機器用コネクタ40A,40B及び外部接続用コネクタ50は前記内部機器用コネクタ接続部24及び外部接続用コネクタ接続部34とともに配線基板10の本体に対して相対変位することが可能となる。この切離し工程は、前記内部機器用コネクタ連結工程、前記外部接続用コネクタ連結工程の終了後にそれぞれ個別に行われてもよい。
本発明では、前記内部機器用コネクタ連結工程、前記制御回路基板接続工程、前記外部接続用コネクタ連結工程の順序も問わない。これらの工程が同時に行われてもよい。
このようにして製造された接続ユニットによれば、簡易かつコンパクトな構造で、車両用自動変速機の内部機器と外部回路との接続を容易に行うことが可能である。特に、内部機器用コネクタ40A,40B、外部接続用コネクタ50の少なくとも一方が配線基板10に対して相対変位可能となるように当該配線基板10に連結されるものでは、その相対変位が前記接続をより容易にする。
図9は、前記接続ユニットの使用例を示したものである。図示の車両用自動変速機80は、ケース82と、これに格納される油圧ユニット84とを備える。前記ケース82は天壁86を有し、その天壁86から下方に支柱88が延びてその下端に前記油圧ユニット84が固定される。また、当該天壁86には前記接続ユニットの外部接続用コネクタ50を外部に露出させるための貫通孔87が設けられている。前記油圧ユニット84は、内部機器として2個の電磁弁を包含する。
前記配線板WBは、前記油圧ユニット84の下面に固定される。具体的には、その配線基板10の裏面(エナメル線20,30が配索されている面)が下方を向き、かつ、外部接続用コネクタ50の上端が前記貫通孔87を貫通する姿勢で、当該配線基板10の表側面が前記油圧ユニット84の下面に固定される。
前記油圧ユニット84の各電磁弁からは電線が引き出され、その端末のコネクタが前記接続ユニットの各内部機器用コネクタ40A,40Bに結合される。そして、車両用自動変速機の外側にある外部回路につながるワイヤハーネスの端末のコネクタが前記外部接続用コネクタ50に結合されることにより、前記電磁弁は前記接続ユニットを介して前記外部回路に接続されることになる。
このとき、当該電磁弁の位置に多少のばらつきがあっても、前記配線基板10の本体部分に対する各内部機器用コネクタ40A,40B及び各可動予定部分11A,11Bの相対変位が、前記ばらつきを吸収することが可能である。よって不都合なく当該内部機器用コネクタ40A,40Bと電磁弁側コネクタとの結合を行うことができる。同様に、前記配線板WBの固定位置に多少ばらつきがあっても、当該配線板WBにおける配線基板10の本体部分に対する外部接続用コネクタ50及び可動予定部分12の相対変位により、前記外部接続用コネクタ50の上端部を不都合なく前記ケース82の貫通孔87に挿通することが可能である。
なお、前記外部接続用コネクタ50は必ずしもケース82の外部に突出する形状を有していなくてもよい。例えば当該ケース82にセットされたケース側の外部接続用コネクタと当該ケース82内の内部配線を介して接続されるものであってもよい。
本発明の実施の形態に係る配線板をその表側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る配線板をその裏側から見た斜視図である。 前記配線板における内部機器用コネクタ連結部及びこれに連結される内部機器用コネクタを示す一部断面斜視図である。 前記配線板における内部機器用コネクタ連結部及びこれに連結される内部機器用コネクタを示す断面正面図である。 前記配線板における外部接続用コネクタ連結部及びこれに連結される外部接続用コネクタを示す一部断面斜視図である。 前記配線板における制御回路基板接続部と制御回路基板の外部接続端子との接続部分を示す断面図である。 前記制御回路基板接続部を制御回路基板接続端子として成形するための金型を示す斜視図である。 前記各コネクタの端子の圧接刃と各エナメル線とを接続する工程を示す斜視図である。 前記配線板を備えた接続ユニットが車両用自動変速機のケース内に設けられる例を示す断面図である。
WB 配線板
10 配線基板
10a クランプ部
11A,11B,12 可動予定部分
13 切断予定部
13a スリット(不連続な空間)
14A,14B 内部機器用コネクタ連結部
15 外部接続用コネクタ連結部
16 制御回路基板固定部
16a 貫通孔
17,18 貫通孔
20 内部機器用エナメル線
22 制御回路基板接続部
24 内部機器用コネクタ接続部
30 外部接続用エナメル線
32 制御回路基板接続部
34 外部接続用コネクタ接続部
40A,40B 内部機器用コネクタ
42 端子
42a 圧接刃
44 ハウジング
46 突起
50 外部接続用コネクタ
52 端子
52a 圧接刃
54 ハウジング
56 突起
60 制御回路基板
62 基板本体
64 外部接続端子
80 車両用自動変速機
82 ケース
84 油圧ユニット

Claims (12)

  1. 車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットに用いられる配線板であって、
    前記車両用自動変速機のケース内の特定位置に固定されることが可能な平板状の配線基板と、
    前記配線基板の表面上または内部において当該配線基板の表面に沿う方向に配索される複数本の配線用エナメル線とを備え、
    前記配線基板は、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタが連結される内部機器用コネクタ連結部と、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタが連結される外部接続用コネクタ連結部とを有し、
    前記各配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される内部機器用コネクタ接続部と、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される外部接続用コネクタ接続部とを有し、
    前記配線基板は、前記内部機器用コネクタ連結部及び前記外部接続用コネクタ連結部とは別の位置に、前記車両用自動変速機の制御のための制御回路及び外部接続端子を含む制御回路基板が当該配線基板上に固定可能な制御回路基板固定部を有し、
    前記配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタと前記制御回路基板とを接続するための内部機器用エナメル線と、前記外部接続用コネクタと前記制御回路基板とを接続するための外部接続用エナメル線とを含み、
    前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線の一方の端部は、前記制御回路基板固定部に固定される制御回路基板の外部接続端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて制御回路基板接続部を構成し、前記内部機器用エナメル線の他方の端部は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて内部機器用コネクタ接続部を構成し、前記外部接続用エナメル線の他方の端部は、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの
    端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持されて外部接続用コネクタ接続部を構成することを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  2. 請求項1記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板において、
    前記配線基板のうち前記内部機器用コネクタ接続部を保持する部分、前記外部接続用コネクタ接続部を保持する部分のうちの少なくとも一方が可動予定部分として他の部分と区画され、かつ、当該他の部分と切離し可能につながっていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  3. 請求項2記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板において、
    前記可動予定部分と前記他の部分との間に不連続な空間が介在しており、当該空間が途切れている部分が前記可動予定部分と前記他の部分とをつなぎかつ切断可能な切断予定部を構成することを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  4. 請求項2または3記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板において、
    前記各配線用エナメル線のうち前記可動予定部分の近傍の部分には当該可動予定部分の変位を吸収するための弛みが与えられていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  5. 請求項4記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板において、
    前記配線基板に貫通孔が設けられ、この貫通孔に前記弛みが入り込むように当該弛みが形成されていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板において、
    前記各制御回路基板接続部は、前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線の一方の端部を押し潰しかつその絶縁被覆を除去することにより形成された制御回路基板接続端子であることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの配線板。
  7. 車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットであって、
    前記ケース内の特定位置に固定可能な、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板と、
    前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に連結され、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタと、
    前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタとを備え、
    前記内部機器用コネクタの端子は前記各配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続され、前記外部接続用コネクタの端子は前記各配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続されていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニット。
  8. 請求項7記載の車両用自動変速機の接続ユニットにおいて、
    前記内部機器用コネクタ、前記外部接続用コネクタのうちの少なくとも一方が前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に連結された可動コネクタであり、前記各配線用エナメル線のうち前記可動コネクタの端子に接続される部分が当該可動コネクタと一体に変位可能となるように当該配線用エナメル線が前記配線基板に配線されていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニット。
  9. 車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するために当該ケースの内部に設けられる接続ユニットであって、
    前記ケースの内側に固定可能な、請求項2〜5のいずれかに記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板と、
    前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に連結され、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタと、
    前記配線基板の外部接続用コネクタ連結部に連結され、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタとを備え、
    前記内部機器用コネクタの端子は前記各配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続され、前記外部接続用コネクタの端子は前記配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続され、
    前記内部機器用コネクタ及び前記外部接続用コネクタのうち前記配線基板の可動予定部分に保持されている配線用エナメル線に接続されるコネクタは、前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に連結された可動コネクタであり、かつ、当該可動予定部分が他の部分から切離されて当該可動コネクタと一体に変位可能であることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニット。
  10. 車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するために当該ケースの内部に設けられる接続ユニットであって、
    前記ケースの内側に固定可能な、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用自動変速機の接続ユニットの配線板と、
    前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に連結され、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタと、
    前記配線基板の外部接続用コネクタ連結部に連結され、前記外部回路と接続可能な端子
    を含む外部接続用コネクタと、
    前記配線基板の制御回路基板固定部に固定され、前記車両用自動変速機の制御のための制御回路及び外部接続端子を含む制御回路基板とを備え、
    前記内部機器用コネクタの端子は前記内部機器用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続され、前記外部接続用コネクタの端子は前記外部接続用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続され、
    前記制御回路基板の外部接続端子は前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線の各制御回路基板接続部に接続されていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニット。
  11. 請求項10記載の車両用自動変速機の接続ユニットにおいて、
    前記内部機器用エナメル線及び前記外部接続用エナメル線は前記配線基板の一方の面上に配索され、前記制御回路基板は前記配線基板の他方の面上に固定され、前記配線基板には、前記制御回路基板の外部接続端子と前記制御回路基板接続部との接続を可能にする貫通孔が設けられていることを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニット。
  12. 車両用自動変速機のケースの内部に設けられる内部機器を当該車両用自動変速機の外部の回路に接続するための接続ユニットを製造する方法であって、
    前記車両用自動変速機の接続ユニットの配線板であって、前記車両用自動変速機のケース内の特定位置に固定されることが可能な平板状の配線基板と、前記配線基板の表面上または内部において当該配線基板の表面に沿う方向に配索される複数本の配線用エナメル線とを備え、前記配線基板は、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタが連結される内部機器用コネクタ連結部と、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタが連結される外部接続用コネクタ連結部とを有し、前記各配線用エナメル線は、前記内部機器用コネクタ連結部に連結される内部機器用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される内部機器用コネクタ接続部と、前記外部接続用コネクタ連結部に連結される外部接続用コネクタの端子と接続可能な位置で前記配線基板に保持される外部接続用コネクタ接続部とを有し、前記配線基板のうち前記内部機器用コネクタ接続部を保持する部分、前記外部接続用コネクタ接続部を保持する部分のうちの少なくとも一方が可動予定部分として他の部分と区画され、かつ、当該他の部分と切離し可能につながっている配線板を製造する配線板製造工程と、
    前記配線板における配線基板の内部機器用コネクタ連結部に、前記内部機器と接続可能な端子を含む内部機器用コネクタを連結するとともに、当該内部機器用コネクタの端子を前記配線板における配線用エナメル線の内部機器用コネクタ接続部に接続する内部機器用コネクタ連結工程と、
    前記配線基板の外部接続用コネクタ連結部に、前記外部回路と接続可能な端子を含む外部接続用コネクタを前記ケースの外部に露出するように連結するとともに、当該外部接続用コネクタの端子を前記配線用エナメル線の外部接続用コネクタ接続部に接続する外部配線用コネクタ連結工程とを含み、
    前記内部機器用コネクタ連結工程及び前記外部接続用コネクタ連結工程のうち、前記配線基板の可動予定部分に保持されている配線用エナメル線に接続されるコネクタを連結する工程は、当該コネクタが前記配線基板に対して相対変位可能となるように当該配線基板に当該コネクタを連結する可動連結工程であり、
    さらに、当該可動連結工程の後に当該可動予定部分を他の部分から切離して当該可動コネクタと一体に変位可能にする切離し工程を含むことを特徴とする車両用自動変速機の接続ユニットの製造方法。
JP2008042004A 2008-02-22 2008-02-22 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法 Expired - Fee Related JP5112907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042004A JP5112907B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042004A JP5112907B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009197949A JP2009197949A (ja) 2009-09-03
JP5112907B2 true JP5112907B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=41141666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008042004A Expired - Fee Related JP5112907B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5112907B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5327066B2 (ja) * 2010-01-12 2013-10-30 株式会社デンソー 自動変速機用制御モジュールおよびその製造方法
JP5589865B2 (ja) * 2011-01-24 2014-09-17 株式会社デンソー 自動変速機用制御モジュール、および自動変速機用制御モジュールの製造方法
JP6417349B2 (ja) 2016-03-09 2018-11-07 矢崎総業株式会社 コネクタモジュール及び液圧制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01140770U (ja) * 1988-03-22 1989-09-27
DE9417299U1 (de) * 1994-10-27 1995-03-02 Siemens Ag Stromversorgungsmodul zur Bestückung einer Baugruppenleiterplatte
JPH08330006A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Tabuchi Denki Kk 外部接続用コネクタの取付構造
JP2001271918A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Unisia Jecs Corp 自動変速機の駆動装置
JP4263428B2 (ja) * 2002-06-25 2009-05-13 矢崎総業株式会社 トランスミッション

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009197949A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005224053A (ja) 回路構成体
JP5112907B2 (ja) 車両用自動変速機の接続ユニット及びその配線板並びに当該接続ユニットの製造方法
WO2011065461A1 (ja) 回路構成体及び電気接続箱
WO2018142913A1 (ja) 電気接続アセンブリ及びその製造方法
JP6638583B2 (ja) コネクタ及びこれを備えた電気接続アセンブリ
JP5007161B2 (ja) 電子部品内蔵コネクタ
JP4349289B2 (ja) 電気接続箱
JP5376209B2 (ja) 回路構成体
JP2008177053A (ja) 制御回路内蔵ユニット
JP2007165059A (ja) タブ端子、そのフラット配線材接続構造及び電気接続箱
JP2006191732A (ja) 回路構成体及びこれを用いた電気接続箱
JP5531565B2 (ja) 電気接続箱及び電気接続箱の製造方法
JP5973070B2 (ja) 回路アッセンブリ
JP2007166743A (ja) 電気接続箱
JP2007165058A (ja) タブ端子、その固定構造、その接続構造及び電気接続箱
JP2010212642A (ja) プリント配線基板
WO2018012238A1 (ja) 電気接続アセンブリの製造方法
JP4339196B2 (ja) 電気接続箱
JP2007166742A (ja) 電気接続箱の製造方法
JP2005176581A (ja) 自動車用電気接続箱
JP2005124251A (ja) 電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法
WO2018012237A1 (ja) コネクタ及びこれを備えた電気接続アセンブリ
JP2007166741A (ja) 電気接続箱
JP2011176954A (ja) 電気接続箱
KR200458485Y1 (ko) 자동차 정션박스용 전원연결부재

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees