JP2005124251A - 電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法 - Google Patents

電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法 Download PDF

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JP2005124251A JP2003353341A JP2003353341A JP2005124251A JP 2005124251 A JP2005124251 A JP 2005124251A JP 2003353341 A JP2003353341 A JP 2003353341A JP 2003353341 A JP2003353341 A JP 2003353341A JP 2005124251 A JP2005124251 A JP 2005124251A
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Abstract

【課題】箱本体を薄型化することができ、手嵌めによる端子挿入ミスを防止することができ、回路変更にもフレキシブルに対応することができ、組立作業の自動化を図ることができる電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法を提供する。
【解決手段】布線プレート13に装着された対をなすリレー25が、布線プレート13上のジョイント電線27を介して相互に接続された電気接続箱10であって、部品装着用ソケット16に、一方に雌端子部21を有し、他方にタブ端子部22を有するUターン状の中継端子20を保持させ、雌端子部21とリレー25のリード端子25aとを接続させ、タブ端子部22とジョイント電線27とを接続させる。タブ端子部22とジョイント電線27とを抵抗溶接により接合する。布線プレート13に、抵抗溶接装置の一対の電極のいずれか一方を挿通させる孔を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種操作スイッチなどと連動して電源の供給を制御するリレーや、過大電流が流れることを阻止して自動車部品を保護するヒューズなどの電気部品が集中的に搭載されたリレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックスなどの電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法に関するものである。
リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックスなどの電気接続箱には、内部回路を構成する電線や、ブスバーが収容されている。箱本体には、リレー装着部、ヒューズ装着部、ワイヤハーネス接続用コネクタ装着部などが設けられている。電線は、圧着端子を介してリレーやヒューズに接続され、ブスバーは、中継端子を介してリレーなどに接続されている。
この種の電気接続箱に関連する従来の一例を図4及び図5に示す(特許文献1)。電気接続箱としてのリレーボックス50は、リレー55やヒューズ56が装着される箱本体51と、箱本体51が収容されるロアカバー52と、箱本体51の上部を覆うアッパーカバー53とからなっている。箱本体51の裏面には、圧着端子58や中継端子59を収容する図示しない端子収容部が形成されている。ロアカバー52は、深底に形成されており、リレー55やヒューズ56に接続されて下向きに垂れ下がった電線60が収容されるようになっている。アッパーカバー53はロアカバー52の開口端部に合体されて、箱本体51の防水が図られるようになっている。
図5に示すように、リレー55には、4つのリード端子55a,・・,55aが下向きに導出されている。リード端子55aは、圧着端子58や中継端子59を介してブスバー57に起立連成されたタブ端子57aや電線60に接続されている。圧着端子58は、一方にリード端子55a,56aと接続する雌端子部58aを有し、他方に電線60と接続する電線圧着部58bを有する端子金具である。中継端子59は、両方に雌端子部59a,59bを有する、いわゆる雌−雌端子であり、一方の雌端子部59aにリレー55のリード端子55aが接続され、他方の雌端子部59bにブスバー57のタブ端子57aが接続されている。
ヒューズ56には、2つのリード端子56a,56aが下向きに導出されている。リード端子56aは、リレー55のリード端子55aと同様にして圧着端子58や中継端子59を介してブスバー57のタブ端子57aや電線60に接続されている。
また、第2の従来技術として、リレーのリード端子に接続される電線の本数を減少させることで、結線作業性の簡略化、コストの低減、生産性の向上を図ったものがある(例えば、特許文献1)。リレーブロックには、その上面にリレー装着部が設けられ、下面にブスバー装着部がそれぞれ設けられている。リレー装着部には、第1のリレーと第2のリレーとがそれぞれ取り付けられるようになっている。各リレーには、5つのリード端子が下向きに突設されている。各リレーのリード端子には、共通するアース端子が含まれている。
ブスバー装着部は、連通形成された空間を存していて、この空間にブスバーが収容されるようになっている。第1のリレーのアース用リード端子と第2リレーのアース用リード端子は、ブスバーを介してジョイント接続されるため、アース用リード端子に接続される電線が必要なくなっている。
また、第3の従来技術として、プリント基板にリレーの入出力リード端子を接続させる入出力用端子部と、入力用端子部にコンタクトピンを介して接続される多極コネクタとが設けられたものがある(例えば、特許文献2)。多極コネクタに外部コネクタが接続されることで、リレーにCPUなどからの信号が供給され、プリント基板の出力用端子部に接続された電線を介してその信号が外部に取り出されるようになっている。
また、第4の従来技術として、ISOリレーが装着されるリレー装着部を有する電気接続箱に、リレー変換用アダプタを介してマイクロISOリレーを装着できるようにした構造のものがある(例えば、特許文献3)。リレー変換用アダプタには、リレーの4つのリード端子に対応する4つの端子収容室が貫通形成されており、各端子収容室には、一方に雌端子部を有し、他方に雄端子部を有する各変換用端子が下方から収容されるようになっている。リレー変換用アダプタがリレー装着部に嵌合されることで、変換用端子の雄端子部が電気接続箱の内部回路を構成するブスバーのタブ端子に中継端子を介して接続され、雌端子部がリレー変換用アダプタの上部から取り付けられるマイクロISOリレーのリード端子に接続されるようになっている。
また、第5の従来技術として、コネクタ、ヒューズ、リレーが接続される電気接続箱のブスバーの層数の増加を抑制して、電気接続箱の薄型化を図ることができるようにし、かつ、回路変更にも容易に対応できるようにしたものがある(例えば、特許文献4)。この従来例は、コネクタを介して外部電線と接続されるベース回路部と、ヒューズ接続回路部およびリレー接続回路部とが分割して構成され、コネクタ用ブスバーと、ヒューズ用ブスバーと、リレー用ブスバーとが別体に設けられたものである。そして、ヒューズ用ブスバー、リレー用ブスバーには、回路基板に固定される水平部から屈折された圧接端子部が形成され、圧接端子部にヒューズやリレーのリード端子が接続されるようにしたものである。
特開平11−27831号公報(第2−3頁) 特開平8−50976号公報(第3頁) 特開平8−339874号公報(第2頁) 特開2001−359227号公報(第3頁)
しかしながら、上記従来の電気接続箱には、解決すべき以下の問題点がある。
第1の従来例では、電線60に接続された圧着端子58やブスバー57のタブ端子57aに接続される中継端子59を作業者が手嵌めによりリレー55やヒューズ56のリード端子55a,56aに接続しなければならず、誤接続が生ずるという問題があった。また、圧着端子58に接続された電線60がリレー55やヒューズ56の下側から垂れ下がっているため、この電線60を収容するスペースをロアカバー52に形成しなければならず、ロアカバー52の容積が増大し、リレーボックス50が上下方向に大型化して他部品と干渉したり、車両内の部品の取り付けスペースを狭めたりするという問題があった。
さらには、リレーボックス50の樹脂成形工程に続くワイヤハーネス工程において、リード端子55aと中継端子59の接続作業、電線60の布線作業、電線60の切断作業などを全て作業者が手作業で行わなければならず、リレーボックス50の組立作業性が悪く、しかも人員の削減によるコストダウンを図ることができないという問題もあった。
第2の従来例は、ブスバーを介して第1のリレーのアース用リード端子と第2リレーのアース用リード端子を導通させ、リレーのリード端子に接続される電線の本数を減少させたものであるが、ブスバーの形状は電気接続箱の内部回路構成に応じた複雑な形状に形成されているため、車種やグレードによる回路の一部変更だけの場合でもブスバー回路全体の設計変更を余儀なくされ、回路構成が変わる度にブスバーを新たに成形しなければならなかった。このため、回路形態の変更にフレキシブルに対応することができず、しかもブスバーの製作費によりコスト高になるという問題があった。
第3の従来例は、出力端子部を介してリレーのリード端子に接続される電線はプリント基板の上面に沿って引き出されるようになっているため、ケーシングの上下方向の大型化が抑制され、ケーシングをコンパクトにすることができるものであるが、各リード端子に電線を接続しなければならず、電線本数の減少が図られたものではない。
第4の従来例は、リレーの種類が変更されても電気接続箱を共通利用できる点でコストメリットがある発明であるが、マイクロISOリレーがリレー変換用アダプタを介して電気接続箱に装着されるため、電気接続箱が上下方向に大型化し、自動車部品の密集する空きスペースの狭い場所には電気接続箱を取り付けることができないという問題があった。
第5の従来例は、電気接続箱を各電気部品毎に複数のモジュールに分割して構成し、ブスバーの層数の増加を抑制したものであるが、ヒューズやリレーのリード端子には圧接端子部が直接接続されるようになっているため、電気接続箱の内部回路構成が変わるとブスバーを変更しなければならず、第2の従来例と同様にして、回路形態の変更にフレキシブルに対応することができないという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、箱本体を薄型化することができ、手嵌めによる端子挿入ミスを防止することができ、部品点数の削減により低コスト化を図ることができ、回路変更にもフレキシブルに対応することができ、組立作業の自動化を図ることができる電気接続箱の部品取付構造及び電気接続箱の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、布線プレートに装着された少なくとも2つの電気部品が、該布線プレート上の電線を介して相互に接続された電気接続箱の部品取付構造であって、前記布線プレートに、一方に前記電気部品から導出された少なくとも一つのリード端子と接続する端子接続部を有し、他方に前記電線と接続される電線接続部を有するUターン状の中継端子が配設され、該中継端子を介して前記電気部品と該電線とが接続されたことを特徴とする。
上記構成によれば、Uターン状の中継端子を介して電気部品のリード端子と電線とが接続されるから、第1の従来例の電気接続箱のように電線が下方に垂れ下がることが防止される。また、例えばアース用リード端子を有するリレーやヒューズなどの電気部品が、ジョイント用の電線を介してそのアース用リード端子同士が相互に接続される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気接続箱の部品取付構造において、前記電気部品から導出された他のリード端子に前記中継端子が接続され、該中継端子の電線接続部に、前記布線プレート上に布線された外部電線が接続されたことを特徴とする。
上記構成によれば、リレーの全てのリード端子に中継端子を介して布線プレート上の電線が接続されることとなる。ここで、外部電線とは、バッテリなどに接続されて電気部品に電源電流を供給したり、CPUなどに接続されて信号電流の送受信をする電線をいうものとする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電気接続箱の部品取付構造において、前記電線接続部と前記電線とが、抵抗溶接により接合されたことを特徴とする。
上記構成によれば、中継端子の電線接続部と電線の心線部とが、抵抗溶接装置の上下の電極に挟まれ、低電圧高電流が流されながら加圧されることで接合される。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の電気接続箱の部品取付構造において、前記布線プレートに、抵抗溶接装置の一対の電極のいずれか一方を挿通させる孔が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、箱本体を布線台から取り外すことなく、布線台上でそのまま中継端子と電線とを抵抗溶接することが可能となる。
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続箱の部品取付構造において、前記電気部品が、カセット式の部品装着用ソケットを介して前記布線プレートに装着されたことを特徴とする。
上記構成によれば、車種やグレードの相違によって、電気接続箱の内部回路の構成が変わった場合に、部品装着用ソケットを取り替えることで、必要とされる電気部品を取り付けることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気接続箱の製造方法であって、前記布線プレートに複数の前記電気部品を取り付けて、該電気部品から導出されたリード端子に前記中継端子の端子接続部を接続させ、該布線プレート上で前記電線を所定のパターンにしたがって布線し、該電線の両端部を皮剥きして心線部を露出させ、抵抗溶接装置の両電極間に該心線部と該中継端子の電線接続部とを挟むことで、該心線部と該電線接続部とを接合させることを特徴とする。
上記構成によれば、成形工程に続くワイヤハーネス工程において、電気部品の取り付け、電線の布線、電線の皮剥き、電線と中継端子の接合の各作業を、電線布線装置、電線皮剥き装置、抵抗溶接装置を用いることにより、連続して行うことができる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、一方に端子接続部、他方に電線接続部を有する中継端子がUターン状をなしているため、電気部品のリード端子と布線プレート上の電線とが中継端子を介して接続され、第1の従来例の電気接続箱のように電線が下方に垂れ下がることを防止することができる。したがって、電気部品から引き出された電線を収容するスペースをカバーに形成しなくてもよくなり、その分だけ電気接続箱を薄型化することができる。また、電気接続箱の軽量化と低コスト化を図ることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、リレーの全てのリード端子に中継端子を介して布線プレート上の電線が接続されることとなる。したがって、車種やグレードの変更に応じて回路形態をフレキシブルに変更することが可能となり、ブスバーが用いられた場合に比べて設計の自由度が向上する。
また、請求項3記載の発明によれば、中継端子の電線接続部と電線の心線部とが、抵抗溶接装置の上下の電極に挟まれ、低電圧高電流が流されながら加圧されることで接続される。したがって、接続部の強度が大きく、安定した電気的接続性が得られる。
また、請求項4記載の発明によれば、電気接続箱を布線台から取り外すことなく、布線台上でそのまま中継端子と電線とを抵抗溶接することが可能となる。したがって、電線の布線から電線と中継端子の接続までの一連の作業を自動化することが可能となり、作業人員の削減により製造コストを低減することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、電気接続箱の回路構成が変わった場合であっても、部品装着用ソケットに取り替えることで、必要とされる電気部品を取り付けることができる。したがって、回路設計の自由度が向上し、回路構成の変更にフレキシブルに対応することが可能となる。
また、請求項6記載の発明によれば、ワイヤハーネス工程には、電気部品の取り付け作業、電線の布線作業、電線の皮剥き作業、電線と中継端子の接合作業が含まれており、これらの各作業が自動機械により連続して行われることで、電気接続箱の組立作業の自動化が達成される。したがって、作業者の手嵌めによる中継端子挿入ミスを防止することができ、電気接続箱の品質信頼性を高めることができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係る電気接続箱の部品取付構造の一実施形態を示すものである。
電気接続箱10は、図4に示されるリレーボックス50と略同様にして、箱本体12と、図示しないロアカバーと、アッパーカバー30とからなっており、内部には、CPUからの信号を受けて電源の供給を制御するリレー(電気部品)や、過大電流が流れることを阻止する図示しないヒューズなどが集中的に搭載されるとともに、内部回路を構成する電線27,28が収容されている。
第1の従来例に示されたブスバー57は、電気接続箱の内部回路を構成する点において、本実施形態の電線27,28と共通するものであるが、一枚の導電性基板から打ち抜き形成されたものであるため、金型やプレス機を必要とし、設備コストが高くなるとともに、打ち抜いた後に不要箇所となって捨てる部分も多いため材料コストが高くなるという問題を有していた。これに対して、電線27,28は、高価なプレス機を不要とし、材料を無駄にすることも少なく、安価な電気接続箱の供給を可能とするものである。また、内部回路の設計の自由度が大きく、回路変更にフレキシブルに対応することも可能である。
本実施形態の電気接続箱の部品取付構造は、電線27,28を用いて内部回路が構成された電気接続箱10に適用され、箱本体12を薄型化することができ、手嵌めによる端子挿入ミスを防止することができ、組立作業の自動化を図ることができるなど種々の利点を有するものであり、着脱自在の部品装着用ソケット16を介して布線プレート13に装着された対をなすリレー25が、布線プレート13上のジョイント電線27を介して相互に接続された電気接続箱10であって、部品装着用ソケット16に、一方に雌端子部(端子接続部)21を有し、他方にタブ端子部(電線接続部)22を有するUターン状の中継端子20が保持され、雌端子部21とリレー25のリード端子25aとが接続され、タブ端子部22とジョイント電線27とが接続されたことを第1の特徴とするものであり、タブ端子部22とジョイント電線27とが抵抗溶接により接合されることを有効とするものである。
また、リレー25から導出された他の全てのリード端子25aに中継端子20を介して布線プレート13に布線された外部電線28が接続されたことを第2の特徴とするものである。
以下に、本実施形態における電気接続箱10の部品取付構造の主要構成部分とその作用について詳細に説明する。併せて、電気接続箱10の製造方法について説明する。
電気接続箱10は、リレー25が装着された箱本体12と、この箱本体12の下部に着脱自在に取り付けられる図示しないロアカバーと、箱本体12の上部に取り付けられるアッパーカバー30とを備えている。アッパーカバー30には、リレー25を部分的に外部に露出させる開口部としてのリレー貫通孔30aがリレー25の個数に応じて複数形成されている。リレー貫通孔30aは、リレー25の外形に応じた形状に形成され、リレー25位置に対応して設けられている。アッパーカバー30が箱本体12に取り付けられることで、リレー25が位置規制され、車両走行中の振動を受けてがたつきを生じ、接触信頼性が損なわれないようになっている。
アッパーカバー30には、必要に応じてリレーキャップ32を取り付けることも可能である。リレーキャップ32は、熱伝導性の良好な放熱性シリコーンゴムなどを構成材料とし、リレー25の露出部全域を覆う形状に成形されたものである。リレーキャップ25の下端部には、アッパーカバー30のリレー貫通孔30aに密着した状態で係合する係止溝32aが設けられており、リレー25にリレーキャップ32を被せることで、リレー貫通孔30aが液密にシールされ、布線プレート13の上面13aに沿って配索されたジョイント電線27の心線部27bと中継端子20の接合部分が防水保護されるようになっている。
図示しないロアカバーは、箱本体12の下側からの防水・防塵を図るためのものであり、箱本体12を挟んでアッパーカバー30に対向して位置している。本実施形態の箱本体12からは、従来例に示される箱本体51のように下向きに電線27,28が垂れ下がらないため、ロアカバーに電線27,28を収容する空間を形成する必要がなく、ロアカバーを浅底に成形することができる。これにより、電気接続箱10全体を薄型化することができ、自動車部品の密集するエンジンルーム内の狭い空きスペースにも取り付けることが可能となっている。
箱本体12は、布線プレート13と、部品装着用ソケット16と、ジョイント電線27とを備えている。布線プレート13は、絶縁樹脂材料から成形されたものであり、部品装着用ソケット16が装着される位置に対応してソケット収容部14を有している。ソケット収容部14は、部品装着用ソケット16が取り付けられた際に若干の隙間14bが形成される寸法に形成されている。この隙間14bは、中継端子20の連結部23を通すための空間になっている。ソケット収容部14の深さは、部品装着用ソケット16が布線プレート13の上面13aから突出しない程度の寸法に形成されている。ソケット収容部14の内壁面14aには、図示しない係止突起が突設されており、この係止突起が部品装着用ソケット16の図示しない係止孔に係合することで、部品装着用ソケット16がソケット収容部14に係止されるようになっている。
また、布線プレート13の上面13aには、布線されたジョイント電線27が位置決めされる図示しない浅底の布線溝が縦横に形成されている。布線溝はジョイント電線27の外径よりも幅広に形成されているため、図示しない布線装置によりジョイント電線27を布線することでジョイント電線27が布線溝に位置するようになっている。また、ジョイント電線27が布線溝に位置することで、ジョイント電線27同士が接触して短絡することも防止されようになっている。
部品装着用ソケット16は、ソケット本体17と中継端子20とからなっており、リレー25、ヒューズその他の電気部品を様々なバリエーションで取り付けることができるようにしたものである。ソケット本体17は、布線プレート13とは別体に絶縁性の樹脂材料で成形されたものである。図示されるソケット本体16は、リレー25を取り付けるためのものであり、内側に中継端子20に対する端子収容室18が形成されている。端子収容室18は上下に貫通して形成されている。上壁には、リレー25のリード端子25aが挿通される端子挿通孔17aが形成され、下壁は中継端子20の雌端子部21を端子収容室18に挿入することができるように開口形成されている。端子収容室18内には可撓性の係止片18aが突設されており、雌端子部21の肩部が係止片18aの先端に当たることで、雌端子部21が端子収容室18から抜け出すことがないようになっている。
中継端子20は、金型及びプレス機を用いて導電性基板から打ち抜き、折り曲げ形成されたUターン状を成す端子金具であり、一方に雌端子部21を有し、他方にタブ端子部22を有している。雌端子部21とタブ端子部22は、連結部23を介して連結されている。雌端子部21は、内向きに折り曲げられた一対の接触片21a,21aを有しており、部品装着用ソケット16内に収容保持されて、リレー25のタブ状のリード端子25aが基板と一対の接触片21a,21aの間で挟持されることで電気的に接触されるようになっている。なお、雌端子部21を箱状に形成し、内部に弾性接触片を設けて、基板と弾性接触片との間でリレー25のリード端子25aを挟持するようにしてもよい。
タブ端子部22は、連結部23を介して布線プレート13の上面13aに露出され、ジョイント電線27の心線部27bに抵抗溶接により接合されるようになっている。連結部23は、ソケット収容部14の内壁面14aに沿うようにUターン状に折り曲げ形成されており、ソケット収容部14と部品装着用ソケット16の隙間14bに収容保持されている。
ジョイント電線27は、心線部27bの周囲が絶縁性の被覆部27aで覆われたいわゆる被覆電線である。電線端部は、図示しない皮剥き装置により被覆部27aが所定長さに皮剥きされて心線部27bが露出され、中継端子20のタブ端子部22と抵抗溶接により接合されるようになっている。
抵抗溶接は簡易な接合であるものの、両金属の溶融により原子レベルでの接合が行われるため、接合強度が高く、不用意にジョイント電線27に引張力が働くことがあっても接合部分から分離することがなく、接続信頼性の高い接合方法である。また、自動化も容易であり、電気接続箱10の組立作業性を向上させることができる接合方法でもある。
抵抗溶接は、一対の抵抗溶接電極である上下の電極34,35の間に、中継端子20のタブ端子部22とジョイント電線27の心線部27bとを位置させ、両電極34,35間に低電圧の大電流を流しながら加圧することにより中継端子20とジョイント電線27とが瞬間的に接合されるものである。電極材料には、熱伝導性及び電気伝導性が良く、酸化しにくく、溶接材料と合金化しにくい材料が望ましく、例えば銅電極、クロム銅電極、アルミナ分散銅電極、タングステン−モリブデン合金電極などが適用される。なお、両金属の接触面積を増して接触性を向上させるために、中継端子20のタブ端子部22に溝状の凹みを設けることも有効である。
次に、本実施形態に係る電気接続箱10の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法は、電線布線装置、電線皮剥装置、抵抗溶接装置を備えたワイヤハーネス工程において、中間製品として布線プレートが各装置を順に流れていくことで箱本体12が自動で製造されるようになっており、中継端子20が収容保持された部品装着用ソケット16を布線台に載置された布線プレート13に装着し、部品装着用ソケット16に複数のリレー25を取り付けて、リレー25から導出されたリード端子25aに中継端子20の雌端子部21を接続させ、電線布線装置によりジョイント電線27を所定のパターンにしたがって布線プレート13上で布線し、ジョイント電線27の両端部を電線皮剥装置により皮剥きして心線部27bを露出させ、抵抗溶接装置の下側の電極35を布線プレート13の孔13bから挿通させ、両電極34,35間に中継端子20のタブ端子部22とジョイント電線27の心線部27bとを挟み、心線部27bを中継端子20のタブ端子部22に接合させるものである。
このため、成形工程からワイヤハーネス工程に搬入された布線プレート13が、図示しない布線台上に一旦セットされると、ジョイント電線27の布線、切断、皮剥き、中継端子20とジョイント電線27の接合が自動で行われることとなり、作業者の手嵌めによる端子挿入ミスが防止されるとともに、箱本体12の組立作業の自動化が図られるようになっている。
このように本実施の形態によれば、中継端子がUターン状をなしているため、電気部品のリード端子と布線プレート上の電線とが中継端子を介して接続されることなり、電線が下方に垂れ下がることを防止され、電気接続箱を薄型化することができる。中継端子の電線接続部と電線の心線部は、抵抗溶接により接合されるため、接続部の強度が大きく、電気接続箱の電気的接続の信頼性が向上する。電気接続箱の内部回路が電線により構成されるため、回路形態の変更にもフレキシブルに対応することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で以下のように変形して実施することも可能である。
(1)中継端子のタブ端子部とジョイント電線との接合を抵抗溶接に変えて、超音波溶接で行うこともできる。超音波溶接は、チップとアンビルとの間に、中継端子20のタブ端子部22とジョイント電線27とを重合させた状態で位置させ、チップとアンビルとを接近させて中継端子20とジョイント電線27とを加圧しながら、振動子及びホーンを介して振動エネルギをチップに与えることより、両金属の接合界面で滑りと内部摩擦による加熱を行わせることで、中継端子20とジョイント電線27とを溶着させるものである。超音波溶接により、中継端子29とジョイント電線27との接触信頼性をより一層高めることができる。
本発明に係る電気接続箱の部品取付構造の一実施形態を示す断面図である。 図1に示す部品取付構造を説明するための分解斜視図である。 図1に示すリレーが布線プレートに固定された状態を示す斜視図である。 従来の電気接続箱の一例を示す斜視図である。 図4に示す電気接続箱の部品取付構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 電気接続箱
12 箱本体
13 布線プレート
13b 孔
16 部品装着用ソケット
20 中継端子
21 雌端子部(端子接続部)
22 タブ端子部(電線接続部)
25 リレー(電気部品)
27 ジョイント電線(電線)
27b 心線部

Claims (6)

  1. 布線プレートに装着された少なくとも2つの電気部品が、該布線プレート上の電線を介して相互に接続された電気接続箱の部品取付構造であって、
    前記布線プレートに、一方に前記電気部品から導出された少なくとも一つのリード端子と接続する端子接続部を有し、他方に前記電線と接続される電線接続部を有するUターン状の中継端子が配設され、該中継端子を介して前記電気部品と該電線とが接続されたことを特徴とする電気接続箱の部品取付構造。
  2. 前記電気部品から導出された他のリード端子に前記中継端子が接続され、該中継端子の電線接続部に、前記布線プレート上に布線された外部電線が接続されたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の部品取付構造。
  3. 前記電線接続部と前記電線とが、抵抗溶接により接合されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱の部品取付構造。
  4. 前記布線プレートに、抵抗溶接装置の一対の電極のいずれか一方を挿通させる孔が設けられたことを特徴とする請求項3記載の電気接続箱の部品取付構造。
  5. 前記電気部品が、カセット式の部品装着用ソケットを介して前記布線プレートに装着されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続箱の部品取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気接続箱の製造方法であって、前記布線プレートに複数の前記電気部品を取り付けて、該電気部品から導出されたリード端子に前記中継端子の端子接続部を接続させ、該布線プレート上で前記電線を所定のパターンにしたがって布線し、該電線の両端部を皮剥きして心線部を露出させ、抵抗溶接装置の両電極間に該心線部と該中継端子の電線接続部とを挟むことで、該心線部と該電線接続部とを接合させることを特徴とする電気接続箱の製造方法。
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JP2011120446A (ja) * 2009-11-09 2011-06-16 Autonetworks Technologies Ltd 電気接続箱
JP2015035318A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社日本自動車部品総合研究所 電磁継電器及び電磁継電器モジュール

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