JP2006191732A - 回路構成体及びこれを用いた電気接続箱 - Google Patents

回路構成体及びこれを用いた電気接続箱 Download PDF

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Abstract


【課題】 本発明は、回路基板の補強された回路構成体及びこれを用いた電気接続箱を提供する。
【解決手段】 回路基板25の表面には基板用コネクタ22が実装されている。この基板用コネクタ22には、回路基板25とネジ止めするための取付部33が形成されている。回路基板25の裏面のうち、取付部33に対応する位置には金属製の補強板40が取付けられている。回路基板25の裏面には、補強板40と異なる位置に、電力回路を形成するバスバー18が取り付けられており、補強板40とバスバー18とは絶縁溝41により絶縁されている。回路構成体11を上記のような構成とすることにより、回路基板25の裏面のうち、基板用コネクタ22の取付部33に対応する部分を補強できる。また、補強板40に電流が流れて発熱することを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回路基板を備えた回路構成体及びこれを用いた電気接続箱に関する。
この種の電気接続箱としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このものは、自動車のエンジンルーム内に配設されたり、リレーボックス内に収容されて使用されるものであって、回路基板の表面に制御回路を形成し、この表面側に制御回路と接続される電装品を実装すると共に、回路基板の裏面にはバスバーにより形成される電力回路を積層してなる回路構成体を、ハウジング内に収容したものである。上記のバスバーは、回路基板に積層されることで回路基板を補強する役割をも有する。
特開2003−164039公報
回路基板のうち電装品が実装される部分については、電装品を強固に固定する必要から強度が要求される。そこで、回路基板の裏面のうち、電装品に対応する位置に、電力回路を形成するバスバーを延設することで、回路基板を補強することが考えられる。しかしこの手法によると、バスバーには電力用の大電流が流れるから、バスバーの発熱により、バスバーと対応する位置に配されている電装品が誤作動したり、変形するなどの悪影響を受けるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路基板の補強された回路構成体及びこれを用いた電気接続箱を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回路基板の表面には、プリント配線手段により制御回路が形成されると共に、前記制御回路と接続される電装品が実装されてなる回路構成体において、前記回路基板の裏面には、前記電装品と対応する位置に前記回路基板を補強するための補強板が取り付けられており、前記回路基板の裏面のうち、前記補強板が取り付けられた位置と異なる位置には電力回路を構成するバスバーが取り付けられており、前記補強板と前記バスバーとの間には、両者を電気的に絶縁するための絶縁手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記絶縁手段は、絶縁溝によって構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、前記電装品は、前記制御回路に接続された端子金具と、前記端子金具を収容するキャビティが形成されたコネクタハウジングとを備えた基板用コネクタであって、前記コネクタハウジングには、前記回路基板に前記基板用コネクタを取り付けるための取付部が形成されており、前記回路基板の裏面には、前記取付部と対応する位置に前記補強板が取り付けられており、前記取付部にはネジ孔が形成されると共に、前記回路基板及び前記補強板には、前記ネジ孔に対応する位置に挿通孔が形成されており、前記基板用コネクタは、前記回路基板の裏面側から、前記挿通孔にネジを挿通し、前記ネジを前記ネジ孔に螺合することにより、前記回路基板に固定されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記端子金具のうち、前記制御回路と接続された端部とは反対側の端部には、拡開変形可能な一対のアーム部が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1または請求項2記載のものにおいて、前記電装品は、前記回路基板の表面に実装されたスイッチング素子を制御するためのCPUであることを特徴とする。
請求項6の発明は、絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板をハウジングに収容してなり、前記ハウジングにリレーを装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、前記ハウジング内には、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回路構成体が収容されており、前記回路構成体に形成された前記制御回路により前記配電基板側のリレー又は前記回路構成体に実装した電装品を制御するようになっており、前記配電基板側のバスバーには、前記配電基板と接続された前記リレーを制御するための制御信号を伝達するタブ片が、前記回路構成体に向けて延びるように形成されており、前記タブ片は、前記基板用コネクタに挿入されて、前記端子金具と接続されるようになっていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記回路構成体は、前記配電基板の端部においてこれに対して垂直となる方向に配されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板をハウジングに収容してなり、前記ハウジングにリレーを装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、前記ハウジング内には、請求項5に記載の回路構成体が収容されており、前記回路構成体は、前記配電基板の端部においてこれに対して垂直となる方向に配されており、前記回路構成体に形成された前記制御回路により前記配電基板側のリレー又は前記回路構成体に実装した電装品を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記回路構成体側のバスバー及び前記配電基板側のバスバーの双方には、前記両バスバー同士を接続するための接続片部が形成されており、前記両接続片部が溶接されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項6ないし請求項9のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングは一面を開放した形態とされており、前記回路構成体側のバスバーには、絶縁層を介して放熱板が積層されており、前記放熱板は、前記ハウジングの開放面側に位置して設けられていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、回路基板の裏面のうち、電装品に対応する位置に補強板が取り付けられているから、回路基板のうち電装品が実装されている部分を補強できる。また、補強板とバスバーとの間は絶縁手段により絶縁されているから、補強板に電流が流れて発熱することがない。この結果、補強板と対応する位置に配されている電装品が誤作動したり、変形したりすることを防止できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、絶縁手段が絶縁溝によって構成されているから、回路構成体の構造を簡素化できる。
<請求項3の発明>
基板用コネクタには、相手側の端子金具が嵌合又は離脱される際に強い力が加わるから、基板用コネクタと回路基板とは強固に固定される必要がある。このため、回路基板のうち、基板用コネクタが取り付けられる部分を補強することが望まれる。
請求項3の発明によれば、回路基板の裏面のうち、基板用コネクタの取付部に対応する位置には補強板が取り付けられており、回路基板及び補強板に形成された挿通孔にネジを通して、このネジを基板用コネクタのネジ孔と螺合することで基板用コネクタと回路基板とが固定されているから、回路基板のうち、基板用コネクタが取り付けられる部分を補強板により補強することができる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、一対のアーム部の間に相手側端子を挟持することにより、端子金具と相手側端子との間の電気的接続を図ることができるから、端子金具と相手側端子との接続構造を簡素化できる。
<請求項5の発明>
CPUは制御回路とのみ接続されて、電力回路とは接続されないから、回路基板の裏面のうちCPUに対応する位置には電力回路を構成するバスバーが取り付けられていない場合がある。このため、回路基板のうちCPUが実装された部分を補強する必要がある。請求項5の発明によれば、回路基板の裏面のうち、CPUに対応する位置には補強板が取り付けられているので、回路基板を補強することができる。
<請求項6の発明>
請求項6の発明によれば、配電基板側のバスバーに形成されたタブ片を基板用コネクタに挿入することにより、端子金具を介して、回路構成体の表面に形成された制御回路に接続することができる。これにより、回路構成体と配電基板とを簡易な構成で接続することができる。
<請求項7及び請求項8の発明>
回路構成体には、回路基板上に電装品が実装されるから、回路基板と垂直な方向に、これらの電装品を収容するための空間が設けられている。請求項7及び請求項8の発明によれば、回路基板と配電基板とは垂直配置されているから、回路構成体の占有する空間を利用して配電基板を配設することができるので、空間を効率よく使用できる。
<請求項9の発明>
請求項9の発明によれば、回路構成体側のバスバーと配電基板側のバスバーとは、接続片部を溶接することにより接続されているから、両バスバー同士を接続する際の部品点数を減少させることができる。
<請求項10の発明>
請求項10の発明によれば、回路構成体に設けられた放熱板は、ハウジングの開放面側に位置しているので、回路構成体に実装された電装品からの発熱を、電気接続箱の外部へ効率よく放散することができる。これにより、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
本発明の一実施形態1を図1ないし図4によって説明する。本実施形態の電気接続箱は、板面を水平配置(横置き)した配電基板10と、板面を垂直に配置(縦置き)した回路構成体11とを備え、その外周をハウジング12で取り囲んでなるものである。
図1に示すように、ハウジング12は合成樹脂製であり、上面を開放したロアケース13と、その開放上面を覆うアッパーケース14とを結合させたものである。ロアケース13は、左端寄りの底部が深くなっていて、縦置きの回路構成体11が収容されている。また、ロアケース13の左側壁は開放されており、この開放面は後述する放熱板15により覆われている。
アッパーケース14の上壁及び、ロアケース13のうち右端寄りの底壁にはリレー16を装着するための、フード状のリレー装着部17が形成されている。このリレー装着部17にリレー16が装着されて、後述するリレー接続部(図示せず)と接続することでリレー16と配電基板10とが接続されている。
配電基板10は、複数本のバスバー18と、複数枚の絶縁板19とを積層してなる。この配電基板10は、複数本のバスバー18により所定の回路パターンを形成したものを絶縁板19に沿うように配設してなる配線板20を、複数層積層させたものである。バスバー18のうち所定のものは、端部が上方又は下方に曲げ形成されてリレー接続部(図示せず)とされている。各絶縁板19には積層時においてリレー接続部を逃がすための逃がし孔(図示せず)が上下方向を向いて形成されている。リレー接続部は逃がし孔を貫通して配電基板10の上面又は下面から突出し、リレー装着部17の開口内に臨むようになっている。
また、配電基板10の左端部からはバスバー18のうち所定のものが左方に突出されると共に、その先端が上方に曲げ形成されて、後述する回路構成体11側のバスバー18と接続するための接続片部21とされている。
また、バスバー18のうち所定のものは、端部が下方に曲げ形成されて、配電基板10の下面から下方に突出すると共に、その先端が左方に曲げ形成されて、後述する基板用コネクタ22と接続するためのタブ片23とされている。後述するように、回路構成体11は、配電基板10の左端部に、配電基板10の板面に対して垂直に配置されているから、タブ片23の先端は、回路構成体11に向けて延びるようになっている。
上述したように配電基板10の左端部には、回路構成体11が、配電基板10の板面に対して垂直に配置されている。回路構成体11は、横長の矩形状をなす回路基板25のうち図1における右側の面(回路基板25の表面)にプリント配線手段によって制御回路24(図2及び図4参照)を形成すると共に、この回路基板25の表面に、リレー16(本発明のスイッチング素子)、このリレー16を制御するためのCPU26、及びこのCPU26からの制御信号を配電基板10に伝達するための基板用コネクタ22などの電装品を実装してなる(図2参照)。
回路基板25の表面に実装されたリレー16は、リレー16の通断電を制御するための端子が制御回路24に接続されると共に(詳細には図示せず)、電力回路と接続される端子が後述するバスバー18と接続されている。
回路基板25の表面のうち、図2における幅方向の中央付近には、CPU26が実装されている。CPU26は、扁平形状をなすケース27内に図示しない集積回路が収容されており、配電基板10側のリレー16や、回路構成体11側のリレー16を制御可能になっている。ケース27の側面からは、複数本の端子28が外方に延出されて、制御回路24と接続されている(図4参照)。
また回路基板25の表面のうち、図2における上端部には、配電基板10に形成されたタブ片23と接続する基板用コネクタ22が実装されている。この基板用コネクタ22は、端子金具29と、端子金具29を収容するキャビティ30が形成されたコネクタハウジング31とを備える。コネクタハウジング31は、合成樹脂製であって、大まかには横長のブロック状をなしている。コネクタハウジング31には、端子金具29を収容するためのキャビティ30が長手方向に並んで形成されており、このキャビティ30は、コネクタハウジング31を図1における左右方向に貫通している。キャビティ30のうち図1における右側の開口は、上述したタブ片23が挿入されるタブ片挿入口32とされている。また図2において、コネクタハウジング31の外側面のうち紙面を貫通する方向の奥側寄りの位置には、左右両側端と、下端のうち幅方向中央付近とに、基板用コネクタ22を回路基板25に取り付けるための取付部33が外方に突出して形成されている。取付部33は矩形の板状をなしており、その中央付近には、厚み方向に貫通するネジ孔34が形成されている。
図3に示すように、端子金具29は、金属板を所定形状に打抜き加工した後に、曲げ加工して形成されてなり、細長い板状の脚部35と、この脚部35の長手方向に平行な一方の側縁から、脚部35の長手方向と交差する方向に延出された後、脚部35の板面と垂直に曲げ形成されてなる端子部36とからなる。脚部35は、回路基板25の制御回路24に接続されている(図2参照)。一方、端子部36の先端には、一対のアーム部37,37が突出した形状となっており、アーム部37,37の先端付近は、互いに向かい合うように内側方向へ膨出されており、上述したタブ片23と嵌合したときに、そのタブ片23を挟み込み可能とされている。端子金具29の端子部36は、コネクタハウジング31のキャビティ30内に、図3の矢線方向から挿入されており、図3における脚部35の上面がコネクタハウジング31の底面に当接することにより位置決めされている。図3に示すようにコネクタハウジング31の底面は、取付部33の底面よりも図3における上方にやや引っ込んで形成されており、端子金具29がキャビティ30に正規位置に挿入された時に、端子金具29の脚部35の底面と、取付部33の底面とが略同じ高さになるように設定されている(図1参照)。
また、回路基板25のうち図1における左側の面(回路基板25の裏面)には、電力回路を構成する複数本のバスバー18が制御回路24と電気的に接続した状態で沿わせてある。このバスバー18は、絶縁性を有する薄い接着シート(図示せず)を介して回路基板25と一体的に貼り付けられている。回路基板25には開口39が設けられており、この開口39からはバスバー18が露出している。この開口39内にはリレー16の端子28のうち電力回路と接続するための端子が収容されて、バスバー18と接続されている。バスバー18の上端は、回路基板25の上端縁から上方に突出しており、配電基板10側のバスバー18と接続するための接続片部21とされている。バスバー18側の接続片部21と、上述した配電基板10側の接続片部21とは、積層された状態で溶接により接続されている。
バスバー18には、リレー16やCPU26などから発生する熱を放熱するための放熱板15が、絶縁性の接着層(図示せず)を介して接着されている。放熱板15は矩形状をなしており、回路基板25よりも一回り大きく形成されている。この放熱板15は、ハウジング12のうち図1における左側壁に形成された開口を覆うように配されており、電気接続箱の外方に露出している。
さて、回路基板25の裏面には、基板用コネクタ22の取付部33に対応する位置であって、バスバー18が貼付された位置とは異なる位置に、金属製の補強板40が、絶縁性を有する薄い接着シート(図示せず)を介して回路基板25と一体的に貼り付けられている。これにより、基板用コネクタ22の取付部33の近傍の回路基板25が補強される。補強板40とバスバー18との間は絶縁溝41(本発明の絶縁手段)により隔てられており、この絶縁溝41により補強板40とバスバー18とは絶縁されている。
回路基板25及び補強板40には、取付部33のネジ孔34と対応する位置に、ネジ42を挿通するための挿通孔43が形成されている。基板用コネクタ22は、ネジ42を補強板40側から挿通孔43に挿入して、取付部33のネジ孔34に螺合することにより、回路基板25に強固に固定される。
放熱板15には、基板用コネクタ22を取り付けるためのネジ42に対応する位置に、ネジ頭42Aを逃がすための逃がし凹部44が形成されており、ネジ頭42Aは、この逃がし凹部44内に収容されている。
また、図4に示すように、回路基板25の裏面には、CPU26に対応する位置にも、金属製の補強板40が、上記と同様の手法により貼り付けられている。補強板40とバスバー18との間は絶縁溝41により隔てられており、この絶縁溝41により補強板40とバスバー18とは絶縁されている。
続いて、電気接続箱の製造工程の一例を説明する。
回路基板25には、プリント配線手段により制御回路24が形成される。また、所定の位置に打抜き加工等により開口39及び挿通孔43が設けられる。一方、金属板素材をプレス加工することによりバスバー18が所定の形状に切り出されて電力回路が形成される。また同様に、金属板素材をプレス加工することにより補強板40が所定の形状に切り出される。このように切り出されたバスバー18及び補強板40の上面に、絶縁性の接着シート(図示せず)を介して回路基板25が一体的に貼着されて回路構成体11が形成される。その後、リレー16、CPU26、基板用コネクタ22などの電装品が、回路基板25並びにバスバー18に対して半田付けにより実装される。
次に、補強板40側から、回路基板25及び補強板40に形成された挿通孔43にネジ42を挿通し、このネジ42を基板用コネクタ22のネジ孔34に螺合する。これにより、基板用コネクタ22は、補強板40によって補強された回路基板25に強固に固定される。
次に、放熱板15の上面の全面に絶縁性の接着剤(図示せず)が塗布され、放熱板15は、回路構成体11におけるバスバー18側の面に対して密着して貼り付けられる。
一方、金属板素材を上記と同様にプレス加工することにより複数のバスバー18からなる電力回路パターンを形成し、このバスバー18を絶縁板19に積層して配線板20を形成し、この配線板20を複数枚積層することで配電基板10が形成される。また、配電基板10の左端から突出したバスバー18に対して上述した形状に曲げ加工を施して接続片部21を形成する。また、配電基板10の下端から突出したバスバー18に対しても同様に曲げ加工を施してタブ片23を形成する。
配電基板10の左端に回路構成体11を、配電基板10の板面に対して垂直になるように配して、タブ片23を基板用コネクタ22のタブ片挿入口32に、図1における右方から挿入する。すると、タブ片23が端子金具29の端子部36に形成されたアーム部37,37の間に挿入される。これにより端子金具29のアーム部37,37は弾性的に拡開変形し、その弾発力によりタブ片23がアーム部37,37に挟持されて端子金具29とタブ片23とが電気的に接続され、回路構成体11側の制御回路24と配電基板10側のバスバー18とが電気的に接続される。
次に、回路構成体11側の接続片部21と、配電基板10側の接続片部21とを重ね合わせて、両接続片部21同士を溶接する。これにより、回路構成体11側のバスバー18と配電基板10側のバスバー18とが電気的に接続される。
上述のようにして回路構成体11と配電基板10とを組み付けたものを、ロアケース13内に収容する。このとき、回路構成体11の放熱板15が、ロアケース13の左側壁の開口を覆うようにして組み付ける。その後、アッパーケース14を、上方から組み付けて、ロアケース13の上面に形成された開口を覆う。このとき、配電基板10のリレー接続部がリレー装着部17の開口内に臨むようにする。
アッパーケース14の上壁及びロアケース13の底壁のうち右端よりの位置に形成されたリレー装着部17にリレー16を装着して、リレー16と配電基板10とを電気的に接続する。
以上説明したように、本実施形態によれば、回路基板25の裏面のうち、基板用コネクタ22の取付部33及びCPU26に対応する位置に金属製の補強板40を取り付けることにより、回路基板25を補強できる。
しかしながら上記の補強板40は金属製だから、電力回路を構成するバスバー18から電流が流れて発熱し、基板用コネクタ22やCPU26に対して、熱による変形や誤作動などの悪影響を及ぼすことが懸念される。
そこで本発明においては、補強板40は、絶縁溝41という簡易な構造によりバスバー18と絶縁しているから、補強板40に電流が流れて発熱することを防止できるようになっている。
また、配電基板10のタブ片23を、基板用コネクタ22の端子金具29に形成された一対のアーム部37,37の間に挿入することで、配電基板10と回路構成体11の制御回路24とを接続できるから、回路構成体11と配電基板10との間の接続構造を簡素化できる。さらに、回路構成体11側のバスバー18と配電基板10側のバスバー18とは、接続片部21を溶接することにより接続されているから、両バスバー18同士を接続する際の部品点数を減少させることができる。
さらに、回路構成体11には、回路基板25上にリレー16、CPU26及び基板用コネクタ22などが実装されるから、回路基板25と垂直な方向に、これらを収容するための空間が設けられている。本実施形態によれば、回路基板25と配電基板10とは垂直配置されているから、回路構成体11の占有する空間を利用して配電基板10を配設することができるので、空間を効率よく使用できる。
そして、本実施形態によれば、回路構成体11に設けられた放熱板15は、ハウジング12の外方に露出しているので、リレー16やCPU26からの発熱を、電気接続箱の外部へ効率よく放散することができる。これにより、電気接続箱の放熱性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)補強板40は、金属板材からバスバー18をプレス加工する際に、同時に形成するものとしてもよいし、また、バスバー18とは別個に形成するものとしてもよい。
(2)上記実施形態では、回路基板25の裏面において、基板用コネクタ22やCPU26に対応する位置に補強板40を取り付ける構成としたが、これに限られず、例えばリレー16に対応する位置に補強板40を取り付ける構成としてもよく、任意の電装品に対応する位置に補強板40を取り付けることができる。
(3)上記実施形態では、補強板40とバスバー18構成板との間に絶縁溝41が設けられていたが、本発明においては、補強板40とバスバー18構成板との間に絶縁構造が設けられていればよく、例えば、絶縁溝41にゴム等の絶縁部材を埋め込み、これを絶縁手段としてもよい。
(4)上記実施形態では、基板用コネクタ22に収容される端子金具29において、制御回路24と接続された端部と反対側の端部には、拡開変形可能な一対のアーム部37,37を形成する構成としたが、これに限られず、例えば雌形端子金具が形成される構成としてもよく、配電基板10から延出されるタブ片23と接続可能であればよい。
(5)上記実施形態では、回路構成体11は、配電基板10の端部において、これに対して垂直となる方向に配されていたが、これに限られず、例えば回路構成体11と配電基板10とは、板面を同じ方向に向けて同一平面上に並べて配置される構成としてもよいし、また例えば、回路構成体11と配電基板10とが、板面を平行にして上下二段に重ねて配置される構成としてもよく、任意の配置することができる。
(6)上記実施形態では、回路構成体11側のバスバー18と配電基板10側のバスバー18とは、両バスバー18に形成された接続片部21同士を溶接することにより接続される構成としたが、これに限られず、例えば、両接続片部21同士を雌形端子金具により接続してもよいし、また、コネクタを介して接続する構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、放熱板15はハウジング12の開放面側に位置して設けられる構成としたが、ハウジング12に、放熱板15を覆うようにして放熱壁部を設け、この放熱壁部から、放熱板15からの熱を放散するようにしてもよい。これによりハウジング12の防水性を向上させることができる。
(8)上記実施形態では、回路構成体11の回路基板25にはスイッチング素子としてリレー16が実装されるものとしたが、これに限られず、半導体リレーが実装される構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱の断面図 本発明の一実施形態に係る回路構成体の平面図 基板用コネクタと端子金具を示す斜視図 回路構成体におけるCPU近傍の状態を示す一部拡大断面図
符号の説明
10…配電基板
11…回路構成体
12…ハウジング
15…放熱板
16…リレー(スイッチング素子)
18…バスバー
19…絶縁板
21…接続片部
22…基板用コネクタ(電装品)
23…タブ片
24…制御回路
25…回路基板
26…CPU(電装品)
29…端子金具
30…キャビティ
31…コネクタハウジング
33…取付部
34…ネジ孔
37…アーム部
40…補強板
41…絶縁溝(絶縁手段)
42…ネジ
43…挿通孔

Claims (10)

  1. 回路基板の表面には、プリント配線手段により制御回路が形成されると共に、前記制御回路と接続される電装品が実装されてなる回路構成体において、
    前記回路基板の裏面には、前記電装品と対応する位置に前記回路基板を補強するための補強板が取り付けられており、
    前記回路基板の裏面のうち、前記補強板が取り付けられた位置と異なる位置には電力回路を構成するバスバーが取り付けられており、
    前記補強板と前記バスバーとの間には、両者を電気的に絶縁するための絶縁手段が設けられていることを特徴とする回路構成体。
  2. 前記絶縁手段は、絶縁溝によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路構成体。
  3. 前記電装品は、前記制御回路に接続された端子金具と、前記端子金具を収容するキャビティが形成されたコネクタハウジングとを備えた基板用コネクタであって、
    前記コネクタハウジングには、前記回路基板に前記基板用コネクタを取り付けるための取付部が形成されており、
    前記回路基板の裏面には、前記取付部と対応する位置に前記補強板が取り付けられており、
    前記取付部にはネジ孔が形成されると共に、前記回路基板及び前記補強板には、前記ネジ孔に対応する位置に挿通孔が形成されており、
    前記基板用コネクタは、前記回路基板の裏面側から、前記挿通孔にネジを挿通し、前記ネジを前記ネジ孔に螺合することにより、前記回路基板に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の回路構成体。
  4. 前記端子金具のうち、前記制御回路と接続された端部とは反対側の端部には、拡開変形可能な一対のアーム部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の回路構成体。
  5. 前記電装品は、前記回路基板の表面に実装されたスイッチング素子を制御するためのCPUであることを特徴とする請求項1または2記載の回路構成体。
  6. 絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板をハウジングに収容してなり、前記ハウジングにリレーを装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、
    前記ハウジング内には、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回路構成体が収容されており、
    前記回路構成体に形成された前記制御回路により前記配電基板側のリレー又は前記回路構成体に実装した電装品を制御するようになっており、
    前記配電基板側のバスバーには、前記配電基板と接続された前記リレーを制御するための制御信号を伝達するタブ片が、前記回路構成体に向けて延びるように形成されており、
    前記タブ片は、前記基板用コネクタに挿入されて、前記端子金具と接続されるようになっていることを特徴とする電気接続箱。
  7. 前記回路構成体は、前記配電基板の端部においてこれに対して垂直となる方向に配されていることを特徴とする請求項6に記載の電気接続箱。
  8. 絶縁板に複数本のバスバーを沿わせて配設してなる配電基板をハウジングに収容してなり、前記ハウジングにリレーを装着して前記配電基板に接続されるようにした電気接続箱において、
    前記ハウジング内には、請求項5に記載の回路構成体が収容されており、
    前記回路構成体は、前記配電基板の端部においてこれに対して垂直となる方向に配されており、
    前記回路構成体に形成された前記制御回路により前記配電基板側のリレー又は前記回路構成体に実装した電装品を制御するようにしたことを特徴とする電気接続箱。
  9. 前記回路構成体側のバスバー及び前記配電基板側のバスバーの双方には、前記両バスバー同士を接続するための接続片部が形成されており、
    前記両接続片部が溶接されていることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の電気接続箱。
  10. 前記ハウジングは一面を開放した形態とされており、
    前記回路構成体側のバスバーには、絶縁層を介して放熱板が積層されており、
    前記放熱板は、前記ハウジングの開放面側に位置して設けられていることを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の電気接続箱。
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