JP2010148304A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ケース内が局所的に高温になることが抑制された電気接続箱を提供する。
【解決手段】回路基板12の裏面37には絶縁性の伝熱部材18を介して金属製の放熱部材19が積層されており、回路基板12は、ケース11内において放熱部材19がケース11の底壁13側に位置する姿勢で配されており、ケース11の底壁13には窓部16が開口して形成されており、放熱部材19は窓部16を塞ぐように配されてケース11の外部に露出しており、底壁13と側壁14に囲まれた空間内には充填材32が充填されており、回路基板12の表面36及び電子部品17は充填材32により覆われており、充填材32の表面はケース11の外部に露出している。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、車両に搭載されて、ライト、ポンプ等の車載電装品のスイッチングを実行する電気接続箱として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気接続箱は、ケース内に、電子部品が実装された回路基板を収容してなる。この回路基板は、固定部材を介してケースに固定されており、ケースの壁面と離間した状態でケース内に収容されている。
特開平11−274766号公報
図13に、上記の構成に係る電気接続箱において、通電時に、電子部品50又は回路基板51で発生した熱の伝達経路を示す。上記の構成によると、通電時に電子部品50で発生した熱は、回路基板51とケース52との間の空気層53に伝達される。また、電子部品50から回路基板51に伝達された熱、及び回路基板51から発生した熱も、回路基板51とケース52との間の空気層53に伝達される。その後、熱は、空気層53からケース52に伝達され、ケース52の表面からケース52の外部空間54に放散される。
しかしながら、空気は比較的に熱伝導率が小さいので、電子部品50又は回路基板51から発生した熱がケース52内にこもり、ケース52の内部が局所的に高温になることが懸念される。ケース52の内部が局所的に高温になると、例えば、電子部品50と回路基板51とが半田付けにより接続されている場合には、半田付け部分にクラックが生じる等の問題が生じ、電子部品50と回路基板51との接続部分の接続信頼性が低下することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケース内が局所的に高温になることが抑制された電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、底壁の側縁から立ち上がる側壁を有するケースと、前記ケース内に収容されると共に電子部品が実装された回路基板と、を備えた電気接続箱であって、前記回路基板は第1の面、及び第2の面を有し、前記回路基板の第2の面には絶縁性の伝熱部材を介して金属製の放熱部材が積層されており、前記回路基板は、前記ケース内において前記放熱部材が前記ケースの底壁側に位置する姿勢で配されており、前記ケースの底壁には窓部が開口して形成されており、前記放熱部材は前記窓部を塞ぐように配されて前記ケースの外部に露出しており、前記底壁と前記側壁に囲まれた空間内には充填材が充填されており、前記回路基板の前記第1の面及び前記電子部品は前記充填材により覆われており、前記充填材の表面は前記ケースの外部に露出していることを特徴とする。
本発明によれば、電子部品で発生した熱は、電子部品を覆う充填材に伝達される。この充填材はケースの外部に露出しているから、充填材に伝達された熱は、充填材のうち外部に露出した表面からケースの外部空間に放散される。
また、電子部品から回路基板に伝達された熱、及び回路基板で発生した熱の一部は、回路基板の第1の面から充填材に伝達され、充填材内を伝導して充填材の表面に到達し、ケースの外部空間に放散される。
さらに、電子部品から回路基板に伝達された熱、及び回路基板で発生した熱の一部は、回路基板の第2の面から伝熱部材を介して放熱部材に伝達された後、窓部から露出する放熱部材からケースの外部空間に放散される。
このように、本発明においては、熱の伝達経路の中に空気層が介在しないので、電気接続箱のケース内が局所的に高温になることを抑制できる。この結果、電子部品と回路基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記充填材のヤング率は0.01GPa以上0.1GPa以下であってもよい。
ケース内に充填材を充填した後、充填材が固化する際に充填材が収縮し、回路基板に実装された電子部品に対して力が加わることが懸念される。また、電気接続箱の使用時(例えば、車載電装品に対するスイッチング時)においても、充填材の熱伸縮により電子部品に対して力が加わることが懸念される。すると、電子部品と回路基板との接続部分に力が加わり、電子部品と回路基板との間の接続信頼性が低下することが懸念される。上記の構成によれば、充填材のヤング率は0.01GPa以上0.1GPa以下なので、充填材が固化する際、又は電気接続箱の使用時に電子部品と回路基板との接続部分に大きな力が加わることを抑制できる。これにより、電子部品と回路基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
前記充填材は、前記ケースの底壁及び側壁に囲まれた空間内に合成樹脂材を射出成形することにより充填されていてもよい。
上記の構成によれば、充填材として、例えば防水ゲルを用いる場合に比べて、充填材の硬化時間を短縮することができる。
前記回路基板の第1の面には相手側コネクタと嵌合可能なコネクタが配設されており、前記コネクタにはコネクタ端子が配設されており、前記コネクタ端子の一方の端部は前記コネクタ内に配されて前記相手側コネクタと電気的に接続可能とされており、前記コネクタ端子の他方の端部は前記回路基板に電気的に接続されており、前記コネクタの外壁には、前記コネクタ端子を、前記回路基板と反対側の方向から覆うカバー部が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、充填材を射出成形する際に、金型がコネクタ端子と干渉することを抑制できる。
本発明によれば、電気接続箱のケース内が局所的に高温になることを抑制できる。
本発明の一実施形態を図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱10は、図示しない車両に搭載されて、ランプ、エアコン、ポンプ等の車載電装品(図示せず)のスイッチングを実行する。図4に示すように、電気接続箱10は、ケース11と、このケース11内に収容された回路基板12と、を備える。なお、以下の説明においては、図4における上側を表側とし、下側を裏側として説明する。
(ケース11)
図4に示すように、ケース11は、合成樹脂製であって、底壁13と、この底壁13の側縁から表側(図4における上方)に立ち上がる側壁14と、を備える。ケース11は、表側に開口する、浅い皿状に形成されている。図1及び図2に示すように、ケース11は表側から見て、略矩形状をなしている。
図4に示すように、ケース11の底壁13の内面(表側の面)には、表側(図4における上方)に突出するリブ15が形成されている。図4及び図7に示すように、リブ15は閉じたループ状をなしている。
図7に示すように、ケース11の底壁13には、リブ15に囲まれた領域の内側に、底壁13を貫通する複数の窓部16が開口して形成されている。各窓部16の孔縁は矩形状をなしている。
(回路基板12)
図4に示すように、ケース11内には回路基板12が収容されている。回路基板12は、その板面が、ケース11の底壁13と実質的に平行になるように配されている。実質的に平行とは、回路基板12の板面がケース11の底壁13と平行である場合を含むと共に、平行でなくても、略平行と認められるような場合を含む。
回路基板12の表面36(図4における上面、特許請求の範囲に記載の第1の面に相当)には、プリント配線技術により導電路(図示せず)が形成されている。回路基板12の表面36には電子部品17が実装されており、電子部品17は上記の導電路に電気的に接続されている。電子部品17と導電路とは、半田付け等、公知の手法により接続されている。なお、回路基板12の裏面37(図4における下面、特許請求の範囲に記載の第2の面に相当)に導電路が形成されていてもよい。
図5に示すように、回路基板12の裏面37(図5における下面)には、絶縁性の伝熱部材18を介して金属製の放熱部材19が積層されている。伝熱部材18としては、合成樹脂ペースト、合成樹脂製のシート、プリプレグ、接着剤、接着シート等、任意の材料を用いることができる。
図4に示すように、回路基板12は、ケース11内において放熱部材19がケース11の底壁13側(図4における下側)に位置する姿勢で配されている。放熱部材19は金属板材からなる。図4及び図7に示すように、ケース11の底壁13に形成されたリブ15は、放熱部材19の外縁に倣う形状に形成されている。これにより、リブ15に囲まれた領域内に放熱部材19を嵌め入れることにより、放熱部材19はケース11内において、底壁13の壁面に沿う方向について位置決めされるようになっている。リブ15の、底壁13からの表裏方向(図4における上下方向)についての突出高さ寸法は、放熱部材19の表裏方向の厚さ寸法と、実質的に同じに設定されている。実質的に同じとは、リブ15の突出高さ寸法と放熱部材19の厚さ寸法が同じである場合を含むと共に、両寸法が異なっていても略同じ場合を含む。
図4に示すように、放熱部材19は、底壁13の窓部16を塞ぐようにして底壁13に配されている。放熱部材19の裏面37(図4における下面)のうち、窓部16を覆う部分は、ケース11の外部に露出している。
図6に示すように、回路基板12には、その板面を貫通する貫通孔20Aが形成されている。ケース11の底壁13には、回路基板12がケース11内の正規位置に収容された状態において、回路基板12の貫通孔20Aと対応する位置に、表裏方向(図6における上下方向)に形成されて、表側に開口する有底孔21が形成されている。回路基板12は、貫通孔20Aに挿通されたボルト22Aを有底孔21に螺合することにより、ケース11にボルト止めされている。
(コネクタ23)
図6に示すように、回路基板12の表面36(図6における上面)には、合成樹脂製のコネクタ23が取り付けられている。コネクタ23は、図示しない相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジング24と、コネクタハウジング24の裏面37側(図6における下側)に配された底板25と、を有する。本実施形態においては、コネクタハウジング24は、図1に示すように、図1における左奥方から右手前側に向かう方向に複数並んで形成されている。
図8に示すように、底板25は、ケース11の表側の開口に嵌め込まれようになっている。図9に示すように、底板25は、ケース11の表側の開口のうち、図9における略上半分を塞ぐようになっている。図8に示すように、ケース11の側壁14の端縁には、底板25と整合する位置に凹部26が形成されており、この凹部26内に、底板25の側縁が嵌合するようになっている。
図6に示すように、コネクタハウジング24の裏面37(図6における下面)には、回路基板12側に突出する取り付け部27が設けられている。この取り付け部27には、取り付け部27の突出する方向(図6の上下方向)に、止め孔28が形成されている。回路基板12には、ネジ止め孔28に対応する位置に、その板面を貫通する貫通孔20Bが形成されている。コネクタ23は、回路基板12の貫通孔20Bに挿通されたネジ22Bをネジ止め孔28に螺合することにより、回路基板12にネジ止めされている。底壁13に形成されたリブ15の、底壁13からの突出高さ寸法は、ネジ22Bの頭部の表裏方向(図6における上下方向)の厚さ寸法よりも大きく設定されている。これにより、コネクタ23がネジ止めされた状態の回路基板12を、ケース11内の正規位置に配しても、ネジ22Bの頭部がケース11の底壁13と干渉することを抑制できるようになっている。
図4に示すように、コネクタ23には、モールド成形されることにおりコネクタ端子29が配されている。コネクタ23のコネクタハウジング24内には、コネクタ端子29の一方の端部が配されている。コネクタハウジング24内に相手側コネクタが嵌合することにより、相手側コネクタとコネクタ端子29とが電気的に接続される。
コネクタ端子29の他方の端部は、回路基板12側(図4における下側)に向かって直角に曲げ加工されており、コネクタハウジング24から回路基板12側に突出して回路基板12に形成された挿通孔30内に挿通されている。コネクタ端子29の他方の端部は回路基板12の挿通孔30に挿通された状態で、半田付け、プレスフィット等の公知の手法により、回路基板12の導電路と電気的に接続されている。底壁13に形成されたリブ15により、回路基板12と、ケース11の底壁13との間には隙間が形成されている。これにより、コネクタ端子29の他方の端部と、ケース11の底壁13とが干渉することを抑制できるようになっている。
図4における右側に位置するコネクタ23の外壁には、コネクタ端子29を、回路基板12と反対側(表側)から覆うカバー部31が形成されている。本実施形態では、コネクタ端子29はカバー部31内に埋設されている。なお、カバー部31は、コネクタ端子29を回路基板12と反対側から覆っていればよく、コネクタ端子29を内部に埋設していなくてもよい。
(充填材32)
図4に示すように、ケース11の底壁13と、側壁14とで囲まれた空間内には、充填材32が充填されている。充填材32は合成樹脂材からなり、底壁13及び側壁14に囲まれた空間内に射出成形されてなる。回路基板12の表面36(図4における上面)は、充填材32により覆われている。また、回路基板12に実装された電子部品17の表面も覆われている。充填材32は、側壁14の端縁と同じ高さまで充填されている。図1及び図2に示すように、充填材32の表面はケース11の外部に露出しており、ケース11の一部を構成している。図2に示すように、ケース11の表側の開口は、コネクタ23の底板25及び充填材32で塞がれている。
充填材32を構成する合成樹脂材としては、熱可塑性樹脂、又は、熱硬化性樹脂を使用できる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等を用いることができる。また、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等を用いることができる。合成樹脂材のヤング率としては、射出成形時に溶融した樹脂から、回路基板12に実装された電子部品17に加わる圧力を低減できるので、0.01GPa以上0.1GPa以下が好ましい。また、合成樹脂材を射出成形する際の溶融温度としては、回路基板12と電子部品17との半田付け部分が軟化することを抑制できるので、230℃以下が好ましい。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。まず、電気接続箱10の製造工程の一例を説明する。回路基板12にプリント配線技術により導電路を形成し、この導電路と電子部品17とを、例えばリフロー半田付けにより接続する。
ついで、コネクタ端子29をモールド成形することによりコネクタ23を形成し、このコネクタ23を、回路基板12にネジ止めする。次に、回路基板12の挿通孔30に挿通されたコネクタ端子29を、例えばフロー半田付けにより接続する。
次に、ケース11の底壁13に形成されたリブ15に囲まれた領域内に放熱部材19を嵌め入れる。その後、放熱部材19の上に伝熱部材18を積層し、この伝熱部材18の上に回路基板12を重ねる。ついで、回路基板12をケース11にボルト止めする(図10参照)。
図11に示すように、上下一対の金型33のうち、下側に位置する下型34の上に、回路基板12が固定されたケース11を載置する。次いで、上方から、上型35を接近させ、下型34と、上型35とで、回路基板12が固定された状態のケース11を挟む。このとき、コネクタ23のカバー部31により、コネクタ端子29と上型35とが干渉することが抑制される。その後、金型33のキャビティ内に溶融状態の合成樹脂を注入することにより射出成形する。
以下に、成形条件の一例を挙げる。例えば、合成樹脂材としては、ヤング率が0.10GPa〜0.1GPaのポリアミド、ポリエステルを用い、射出成形時における合成樹脂材の溶融温度としては、110℃〜230℃とし、合成樹脂の吐出圧としては1MPa〜9MPaとし、保圧としては、1MPa〜5MPaとすることができる。
ケース11の底壁13、及び側壁14に囲まれた空間内に充填材32が充填されることにより、本実施形態に係る電気接続箱10が完成する。
図12に、本実施形態に係る電気接続箱10において、通電時に電子部品17又は回路基板12で発生した熱の伝達経路を示す。本実施形態によれば、電子部品17で発生した熱は、電子部品17を覆う充填材32に伝達される。この充填材32はケース11の外部に露出しているから、充填材32に伝達された熱は、充填材32のうち外部に露出した表面からケース11の外部空間40に放散される。
また、電子部品17から回路基板12に伝達された熱、及び回路基板12で発生した熱の一部は、回路基板12の表面36から充填材32に伝達され、充填材32内を伝導して充填材32の表面に到達し、ケース11の外部空間40に放散される。
さらに、電子部品17から回路基板12に伝達された熱、及び回路基板12で発生した熱の一部は、回路基板12の裏面37から伝熱部材18を介して放熱部材19に伝達された後、窓部16から露出する放熱部材19からケース11の外部空間40に放散される。
このように、本実施形態に係る電気接続箱10においては、熱の伝達経路の中に空気層が介在しない。これにより、電気接続箱10のケース11内が局所的に高温になることを抑制できる。この結果、電子部品17と回路基板12との間の接続信頼性を向上させることができる。
また、射出成形時において、溶融した充填材32が固化する際に、充填材32が収縮し、回路基板12に実装された電子部品17に対して力が加わることが懸念される。また、電気接続箱10の使用時において、車載電装品に対してスイッチングを実行すると、通電時には電子部品17から熱が発生して充填材32は熱膨張し、断電時には充填材32から熱が放散されて充填材32は収縮する。このような充填材32の熱伸縮により、電子部品17に対して力が加わることが懸念される。すると、電子部品17と回路基板12との接続部分に力が加わり、電子部品17と回路基板12との間の接続信頼性が低下することが懸念される。本実施形態によれば、充填材32のヤング率は0.01GPa以上0.1GPa以下なので、充填材32が固化する際、又は電気接続箱10の使用時に電子部品17と回路基板12との接続部分に大きな力が加わることを抑制できる。これにより、電子部品17と回路基板12との間の接続信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、充填材32は、ケース11の底壁13及び側壁14に囲まれた空間内に合成樹脂材を射出成形することにより充填されている。これにより、充填材32として、例えば防水ゲルを用いる場合に比べて、充填材32の硬化時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、コネクタ23の外壁には、コネクタ端子29を、回路基板12と反対側の方向から覆うカバー部31が形成されている。これにより、充填材32を射出成形する際に、金型33がコネクタ端子29と干渉することを抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)放熱部材19には、窓部16からケース11の外部に露出する領域にフィンが形成されていてもよい。
(2)充填材32は、合成樹脂材を射出成形してなる構成としたが、これに限られず、液体状の充填材32を底壁13及び側壁14に囲まれた空間内に流し込み、その後、固化させてもよい。
(3)充填材32としては、いわゆる防水ゲルを用いてもよい。
(4)コネクタ端子29は、コネクタ23に圧入されることによりコネクタハウジング24内に配される構成としてもよい。このとき、カバー部31が、コネクタ端子29を回路基板12と反対側から覆う構成としてもよい。なお、コネクタ端子29と金型33との干渉を抑制できる場合には、カバー部31は省略できる。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図 電気接続箱を示す平面図 電気接続箱を示す正面図 図3におけるIV−IV線断面図 回路基板、伝熱部材、及び放熱部材を示す拡大断面図 図3におけるVI−VI線断面図 電気接続箱を示す分解斜視図 ケース内に充填材を充填する前の状態を示す斜視図 ケース内に充填材を充填する前の状態を示す平面図 ケース内に充填材を充填する前の状態を示す断面図 金型内にケース及び回路基板を配した状態を示す断面図 本実施形態に係る電気接続箱における熱の伝達経路を示す流れ図 従来技術に係る電気接続箱における熱の伝達経路を示す流れ図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ケース
12…回路基板
13…底壁
14…側壁
16…窓部
17…電子部品
18…伝熱部材
19…放熱部材
23…コネクタ
29…コネクタ端子
31…カバー部
32…充填材
36…表面(第1の面)
37…裏面(第2の面)

Claims (4)

  1. 底壁の側縁から立ち上がる側壁を有するケースと、前記ケース内に収容されると共に電子部品が実装された回路基板と、を備えた電気接続箱であって、
    前記回路基板は第1の面、及び第2の面を有し、前記回路基板の第2の面には絶縁性の伝熱部材を介して金属製の放熱部材が積層されており、前記回路基板は、前記ケース内において前記放熱部材が前記ケースの底壁側に位置する姿勢で配されており、前記ケースの底壁には窓部が開口して形成されており、前記放熱部材は前記窓部を塞ぐように配されて前記ケースの外部に露出しており、
    前記底壁と前記側壁に囲まれた空間内には充填材が充填されており、前記回路基板の前記第1の面及び前記電子部品は前記充填材により覆われており、前記充填材の表面は前記ケースの外部に露出していることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記充填材のヤング率は0.01GPa以上0.1GPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記充填材は、前記ケースの底壁及び側壁に囲まれた空間内に合成樹脂材を射出成形することにより充填されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記回路基板の第1の面には相手側コネクタと嵌合可能なコネクタが配設されており、前記コネクタにはコネクタ端子が配設されており、前記コネクタ端子の一方の端部は前記コネクタ内に配されて前記相手側コネクタと電気的に接続可能とされており、前記コネクタ端子の他方の端部は前記回路基板に電気的に接続されており、
    前記コネクタの外壁には、前記コネクタ端子を、前記回路基板と反対側の方向から覆うカバー部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
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