JP5112826B2 - パワースライドドア - Google Patents

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Description

本発明は、パワースライドドアに関し、特に、動力で駆動されるスライドドアが、ドアオープニングに嵌まり込んだ状態で閉じ、ドアオープニングから出た状態で開くパワースライドドアに関する。
ワンボックス型やミニバン型の車両では、後部のサイドドアを、モータ等の動力で駆動されるパワースライドドアとすることが多い。スライドドアは、閉じきり状態ではドアオープニングに嵌まり込み、ドアの外面とボデーの外面の間に段差ができないようになっている。閉じきり状態から開くときは、スライドドアをドアオープニングから外側に押出した状態で、ボデーの外面に沿ってスライドさせる(例えば、特許文献1参照)。
パワースライドドアについては、挟込防止機能が付与される。すなわち、スライドドア本体に設けられたセンサ、あるいは、スライドドアの開閉時の速度変化を利用して挟み込みを検知し、スライドドアを停止または反転させるようにしている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2004−322725号公報(段落番号0015−0017、0032−0034、図1,2,5) 特開平11−182136号公報(段落番号0029−0035、図1,10) 特開平2000−0160931号公報(段落番号0037−0052、図7−9)
パワースライドドアでは、ドアオープニングへのスライドドアの出し入れに伴い、室内側で、ドアトリムとドアオープニングの内周による挟み込みや巻き込みが発生し得る。挟み込みは、閉じきり間際のドアトリムとドアオープニングの内周のフランジの間で発生し、巻き込みは、開き始めのドアトリムとドアオープニングの内周のフランジの間で発生する。
このような挟み込みや巻き込みを、スライドドア本体に設けられたセンサあるいはスライドドアの速度変化によって検知することは困難である。なぜなら、スライドドア本体のセンサは、ドアトリムとドアオープニングの内周による挟み込みや巻き込みは検知できず、また、スライドドアの速度変化に基づく検知は、ドアオープニングへのスライドドアの出し入れに伴う速度変化は検知の対象外としているからである。
また、挟み込み検知にスライドドア本体のセンサあるいはスライドドアの速度変化を利用するときは、誤検知によるスライドドアの不要な停止あるいは反転が生じやすく、スライドドアの作動が円滑でない。
そこで、本発明の課題は、室内側での挟み込み等の防止の確実性と作動の円滑性が両立するパワースライドドアを実現することである。
課題を解決するための請求項1に係る発明は、動力で駆動されるスライドドアが、ドアオープニングに嵌まり込んだ状態で閉じ、ドアオープニングから出た状態で開くパワースライドドアであって、前記スライドドアの現在位置を検知する位置検知手段と、前記現在位置の変化に基づいて前記スライドドアの作動方向を判定する方向判定手段と、前記ドアオープニングの内周への異物の接触を検知する接触センサと、前記接触センサの検知信号に基づいて異物の接触位置を判定する位置判定手段と、前記現在位置、前記作動方向および前記接触位置の組合せに基づいて、前記スライドドアの作動の継続、停止または方向反転のいずれかを行わせる制御手段を具備することを特徴とするパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項2に係る発明は、前記制御手段は、開方向への前記スライドドアの作動時に、前記スライドドアの全ての現在位置において、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させることを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項3に係る発明は、前記制御手段は、閉方向への前記スライドドアの作動時に、前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態では、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項4に係る発明は、前記制御手段は、開方向への前記スライドドアの作動時の前記スライドドアの全ての現在位置において、または、閉方向への前記スライドドアの作動時に前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態において、前記接触位置が前記ドアオープニングの上側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項5に係る発明は、前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って連続的に設けられることを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項6に係る発明は、前記接触センサは、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記ドアオープニングの内周の前側と後側に分離して設けられることを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための請求項7に係る発明は、前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って設けられたウェザーストリップと一体であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のパワースライドドアである。
請求項1に係る発明によれば、動力で駆動されるスライドドアが、ドアオープニングに嵌まり込んだ状態で閉じ、ドアオープニングから出た状態で開くパワースライドドアは、前記スライドドアの現在位置を検知する位置検知手段と、前記現在位置の変化に基づいて前記スライドドアの作動方向を判定する方向判定手段と、前記ドアオープニングの内周への異物の接触を検知する接触センサと、前記接触センサの検知信号に基づいて異物の接触位置を判定する位置判定手段と、前記現在位置、前記作動方向および前記接触位置の組合せに基づいて、前記スライドドアの作動の継続、停止または方向反転のいずれかを行わせる制御手段を具備するので、室内側での挟み込み等の防止の確実性と作動の円滑性が両立するパワースライドドアを実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記制御手段は、開方向への前記スライドドアの作動時に、前記スライドドアの全ての現在位置において、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させるので、スライドドアの開方向への作動時の、室内側での挟み込み等の防止の確実性と作動の円滑性を両立させることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記制御手段は、閉方向への前記スライドドアの作動時に、前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態では、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させるので、スライドドアの閉方向への作動時の、室内側での挟み込み等の防止の確実性と作動の円滑性を両立させることができる。
請求項4に係る発明によれば、前記制御手段は、開方向への前記スライドドアの作動時の前記スライドドアの全ての現在位置において、または、閉方向への前記スライドドアの作動時に前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態において、前記接触位置が前記ドアオープニングの上側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させる。
請求項5に係る発明によれば、前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って連続的に設けられるので、ドアオープニングの内周への異物の接触を漏れなく検知することができる。
請求項6に係る発明によれば、前記接触センサは、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記ドアオープニングの内周の前側と後側に分離して設けられるので、ドアオープニングの内周への異物の接触を、前側への接触と後側への接触を別々に検知することができる。
請求項7に係る発明によれば、前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って設けられたウェザーストリップと一体であるので、ドアオープニングの内周への取り付け行程を簡素化することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
図1に、パワースライドドアを装備した車両の左側の外観を模式的に示す。図1に示すように、車両100は、パワースライドドア200を装備している。パワースライドドア200は、発明を実施するための最良の形態の一例である。パワースライドドア200の構成によって、パワースライドドアに関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。以下、パワースライドドアを、単にスライドドアともいう。
スライドドア200の上部、下部および後部は、車両100のボデー110の上部、下部および後部に設けられたガイドレール112,114,116にそれぞれ係合する。スライドドア200は、ガイドレール112,114,116に沿った後方への往復的なスライド運動により、ボデー110の側面のドアオープニングを開閉する。スライドドア200の開閉は、モータ等の動力源を有する周知の開閉機構によって行われる。
図2に、スライドドアとドアオープニングの構成を模式的に示す。図2は、図1に示した車両100のAA断面図に相当する。図2では、上が室外、下が室内、左が前方、右が後方である。以下、同様である。
図2に示すように、スライドドア200は、ボデー110のドアオープニング300に嵌まり込んだ状態で閉じきる。この状態では、スライドドア200の外面は、ボデー110の外面に対して段差がなく、いわゆる面一(つらいち)となる。また、スライドドア200の内面のドアトリム202も、ボデー110の内面に対して面一となる。以下、ドアオープニングを、単にオープニングともいう。
スライドドア200の後部は、オープニング300内で、係合部材204を介してガイドレール116に係合する。係合部材204は、スライドドア200側がヒンジとなっておりガイドレール116側がローラとなっている。ガイドレール116は、ボデー110の外面からオープニング300内に斜めに入り込んでおり、係合部材204のローラは、ガイドレール116の斜め部の終端付近に位置する。以下、ガイドレールを単にレールともいう。
スライドドア200の前部は、オープニング300内で、ボス206によりソケット118に係合する。ソケット118は、オープニング300内で、ボデー110のセンタピラー120の後面に設けられる。
オープニング300の内周は、室内側がオープニングフランジ302となっている。オープニングフランジ302の先端部には、ウェザストリップ400が設けられる。以下、オープニングフランジを、単にフランジともいう。
図3に、ウェザストリップ400の詳細な構成を模式的に示す。ウェザストリップ400は、紙面に垂直な方向に延在する。図3に示すように、ウェザストリップ400は、取付部材402、シール部材404および接触センサ410からなる。取付部材402は、ウェザストリップ400全体をフランジ302の先端部に取り付ける。
シール部材404は、取付部材402の外向きの面に設けられる。シール部材404は、チューブ状の中空の可撓体であり、スライドドア200を閉じきったとき、図2に示したように、スライドドア200のパネル部分に密着し、かつ、少しつぶれて隙間をシールする。取付部材402とシール部材404は、非導電性の材料で構成される。非導電性の材料としては、例えば、ゴムやプラスチック等が用いられる。
接触センサ410は、取付部材402の先端に設けられる。接触センサ410は、取付部材402の先端に固定された第1素子412と、第1素子412を囲繞するように取付部材402の先端に固定された第2素子414を有する。
第1素子412と第2素子414は、ともに、導電性の材料で構成される。導電性の材料としては、例えば、導電性ゴムや導電性プラスチック等が用いられる。第1素子412には、電線を埋め込むようにしても良い。
第2素子414は可撓性を有し、異物が当接したときに変形して第1素子412に接触し得るようになっている。変形等による接触がない状態では、第1素子412と第2素子414は絶縁状態にある。
図4に、ボデー110におけるウェザストリップ400の取付状態を模式的に示す。ただし、スライドドア200は図示を省略する。図4に示すように、ウェザストリップ400は、オープニング300の内周に沿ってリングを形成する。
リング状のウェザストリップ400の中で、接触センサ410は、一箇所が欠けたリングを形成し、両端A,Bが、リングの下部の中央において互いに対向するようになっている。
両端A,Bのうちのどちらか一方または双方から見た第1素子412と第2素子414間の抵抗は、接触センサ410の全長にわたってどこにも異物が接触せず、第2素子414が第1素子412に接触しないときは、絶縁抵抗値となる。これに対して、接触センサ410のどこかに異物が接触し、第2素子414が第1素子412に接触したときは、接触点までの距離に応じた抵抗となる。このような抵抗変化が、異物の接触検知に利用される。
接触位置検知用の閾値として、接触センサ410の全長の半分に相当する抵抗値THを設定すれば、それを基準として、接触位置がオープニング300の前側部分か後側部分かを検知することができる。
接触位置検知用の閾値は、図5に示すように、2つの閾値TH1,TH2を設定しても良い。閾値TH1は、接触センサ410の一端Aからオープニング300の上側部分の前端付近までの長さに相当する抵抗値であり、閾値TH2は、接触センサ410の一端Aからオープニング300の上側部分の後端付近までの長さに相当する抵抗値である。このような閾値TH1,TH2を用いれば、接触位置がオープニング300の前側部分か上側部分が後側部分かを検知することができる。
接触位置が前側か後側かを検知するだけで良いときは、図6に示すように、接触センサ410を2つの接触センサ410a,410bに分割し、接触センサ410aで、オープニング300の前側部分における接触を検知し、接触センサ410bで、オープニング300の後側部分における接触を検知するようにしても良い。
その場合、接触センサ410a,410bは、図7に示すように、取付部材402の先端の中空部406に、感圧センサ420を挿入したものとすることができる。なお、接触センサ410a,410bは、抵抗方式や感圧方式に限らず、静電容量方式等のものであって良い。
図8に、スライドドア200の作動状態を模式的に示す。図8に示すように、スライドドア200は、レール116に沿った係合部材204の動きに規制されて作動する。すなわち、スライドドア200は、レール116の斜め部Dにおける係合部材204の移動に規制された斜め移動によって、オープニング300への進入と退出を行い、レール116の主体部Cにおける係合部材204の移動に規制されたボデーに対する平行移動によって、オープニング300の開閉を行う。以下、レール116の主体部Cを一般部ともいい、斜め部Dを閉じきり部ともいう。
このような移動の全行程を通じて、スライドドア200の現在位置が、図示しないポジションセンサによって検知される。ポジションセンサは、例えば、駆動用モータの回転軸に取り付けられたエンコーダと、その出力信号をデコードするデコーダによって構成される。
図9に、開き始めのスライドドア200の作動状態を示す。図9に矢印で示すように、スライドドア200は、後ろ斜め方向(図における右上がり方向)に移動してオープニング300から出てゆく。
図10に、閉じきり寸前のスライドドア200の作動状態を示す。図10に矢印で示すように、スライドドア200は、前斜め方向(図における左下がり方向)に移動してオープニング300に嵌まり込む。
図11に、スライドドア制御系のブロック図を示す。図11に示すように、スライドドア制御系は、制御部800を有する。制御部800には、ポジションセンサ802が検知したスライドドアの現在位置と、ポジションセンサ802の出力信号の変化に基づいて方向判定部804が判定したスライドドアの作動方向と、接触センサ410の出力信号に基づいて位置判定部806が判定した異物の接触位置が入力される。制御部800には、開閉スイッチ808を通じてユーザーの開閉指令も入力される。
制御部800は、ユーザーの開閉指令、スライドドアの現在位置と作動方向および異物の接触位置に基づいて、スライドドアの動力源810を制御する。動力源810としては、例えばモータ等が用いられる。なお、動力源810は、モータに限らず例えば油圧、空気圧または電気式のシリンダ等、適宜の動力源であって良い。
制御部800は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成される。方向判定部804による作動方向の判定および位置判定部806による接触位置の判定も、制御部800の機能の一部として、マイクロコンピュータ等により行われる。
ポジションセンサ802は、本発明における位置検知手段の一例である。方向判定部804は、本発明における方向判定手段の一例である。なお、現在位置検知や方向判定は、モータの回転に伴い発生するパルスを利用した周知の技術を利用しても良い。接触センサ410は、本発明における接触センサの一例である。位置判定部806は、本発明における位置判定手段の一例である。制御部800は、本発明における制御手段の一例である。
図12に、スライドドアの開作動制御のフロー図を示す。図12に示すように、ステップ11で、スライドドアの開作動を開始する。スライドドアの開作動は、ユーザーによる開閉スイッチ808の操作に基づいて行われる。
ステップ12で、接触を検知したか否かを判断する。接触を検知しないときは、接触検知判断を繰り返し、接触を検知したときは、ステップ13で、接触位置が前側か後側かを判定する。
接触位置が前側のときは、ステップ14で、開作動を継続する。開作動時には、図9に示したように、スライドドア200の後方への移動により、ドアトリム202の前側がオープニング300の前側から離れてゆく。このため、オープニング300の前側で異物接触が検知されても、挟み込みが発生するおそれはない。したがって、開作動を継続しても差し支えがない。このようにして、接触検知にもかかわらず、開作動を止めることなく円滑に行うことができる。
接触位置が後側のときは、ステップ15で、停止または反転を行う。開作動時には、スライドドア200の後方への移動により、ドアトリム202の後側がオープニング300の後側に近づいてゆく。このため、オープニング300の後側で異物接触が検知されたときは、挟み込みまたは巻き込みが発生するおそれがある。そこで、開作動を停止または反転させる。このようにして、挟み込みや巻き込みを防止することができる。
図13に、スライドドア閉作動制御のフロー図を示す。図13に示すように、ステップ21で、スライドドアの閉作動を閉始する。スライドドアの閉作動は、ユーザーによる開閉スイッチ808の操作に基づいて行われる。
ステップ22で、接触を検知したか否かを判断する。接触を検知しないときは、接触検知判断を繰り返し、接触を検知したときは、ステップ23で、接触位置が前側か後側かを判定する。
接触位置が前側のときは、ステップ24で、停止または反転を行う。閉作動時には、図10に示したように、スライドドア200の前方への移動により、ドアトリム202の前側がオープニング300の前側に近づいてゆく。このため、オープニング300の前側で異物接触が検知されたときは、挟み込みが発生するおそれがある。そこで、閉作動を停止または反転させる。このようにして、挟み込みを防止することができる。
接触位置が後側のときは、ステップ25で、現在位置が一般部か閉じきり部かを判断する。現在位置が一般部のときは、ステップ26で、閉作動を継続する。現在位置が一般部であるときは、スライドドア200はまだオープニング300に入り込んでいない。このため、オープニング300の後側で異物接触が検知されても、挟み込みが発生するおそれはない。したがって、閉作動を継続しても差し支えがない。このようにして、接触検知にもかかわらず、閉作動を止めることなく円滑に行うことができる。
現在位置が閉じきり部のときは、ステップ27で、停止または反転を行う。現在位置が閉じきり部であるときは、スライドドア200がオープニング300に入り込んでいる。このため、オープニング300の後側で異物接触が検知されたときは、ドアトリム202の後側による挟み込みが発生するおそれがある。そこで、閉作動を停止または反転させる。このようにして、挟み込みを防止することができる。
図14に、以上のような開閉制御のパターンを一覧表によって示す。図14に示すように、スライドドアの現在位置、作動方向および異物の接触位置の組合せに基づいて、スライドドアの作動の継続、停止または方向反転のいずれかが行われる。
異物接触検知を上側でも行うときの制御パターンは、図15に示すようになる。図15に示すように、開作動時に上側接触を検知したときは、前側接触検知の場合と同様に、開作動継続を行う。これに対して、閉作動においては、スライドドアが一般部にあるときは、後側接触検知の場合と同様に閉作動継続を行い、閉じきり部にあるときは、前側接触検知および後側接触検知の場合と同様に、停止または反転を行う。
以上、発明を実施するための最良の形態として車両用のパワースライドドアを例示したが、本発明のパワースライドドアは、車両用に限らず、船舶や航空機等用のパワースライドドア、あるいは、屋内や屋外で使用されるパワースライドドア等、適宜の用途のパワースライドドアであって良い。
発明を実施するための最良の形態の一例のパワースライドドアを装備した車両の外観を示す図である。 スライドドアとドアオープニングの構成を示す図である。 ウェザストリップの詳細な構成を示す図である。 ボデーにおけるウェザストリップの取付状態と、接触位置検知用の閾値設定を示す図である。 ボデーにおけるウェザストリップの取付状態と、接触位置検知用の閾値設定を示す図である。 2つの接触センサの配置を示す図である。 ウェザストリップの詳細な構成を示す図である。 スライドドアの作動状態を模式的に示す図である。 スライドドアの開作動状態を模式的に示す図である。 スライドドアの閉作動状態を模式的に示す図である。 スライドドア制御系のブロック図である。 スライドドアの開作動制御のフロー図である。 スライドドアの閉作動制御のフロー図である。 開閉制御のパターンを一覧表によって示す図である。 開閉制御のパターンを一覧表によって示す図である。
符号の説明
100 : 車両
110 : ボデー
112,114,116 : ガイドレール
118 : ソケット
120 : センタピラー
200 : パワースライドドア
202 : ドアトリム
204 : 係合部材
206 : ボス
300 : ドアオープニング
302 : オープニングフランジ
400 : ウェザストリップ
402 : 取付部材
404 : シール部材
406 : 中空部
410,410a,410b : 接触センサ
412 : 第1素子
414 : 第2素子
420 : 感圧センサ
800 : 制御部
802 : ポジションセンサ
804 : 方向判定部
806 : 位置判定部
808 : 開閉スイッチ
810 : 動力源

Claims (7)

  1. 動力で駆動されるスライドドアが、ドアオープニングに嵌まり込んだ状態で閉じ、ドアオープニングから出た状態で開くパワースライドドアであって、
    前記スライドドアの現在位置を検知する位置検知手段と、
    前記現在位置の変化に基づいて前記スライドドアの作動方向を判定する方向判定手段と、
    前記ドアオープニングの内周への異物の接触を検知する接触センサと、
    前記接触センサの検知信号に基づいて異物の接触位置を判定する位置判定手段と、
    前記現在位置、前記作動方向および前記接触位置の組合せに基づいて、前記スライドドアの作動の継続、停止または方向反転のいずれかを行わせる制御手段
    を具備することを特徴とするパワースライドドア。
  2. 前記制御手段は、
    開方向への前記スライドドアの作動時に、
    前記スライドドアの全ての現在位置において、
    閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドア。
  3. 前記制御手段は、
    閉方向への前記スライドドアの作動時に、
    前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態では、
    閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記接触位置が前記ドアオープニングの前側の内周であるときは前記スライドドアの作動を停止または反転させ、前記接触位置が前記ドアオープニングの後側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパワースライドドア。
  4. 前記制御手段は、
    開方向への前記スライドドアの作動時の前記スライドドアの全ての現在位置において、または、閉方向への前記スライドドアの作動時に前記スライドドアが前記ドアオープニングと平行に移動する位置にある状態において、前記接触位置が前記ドアオープニングの上側の内周であるときは前記スライドドアの作動を継続させる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパワースライドドア。
  5. 前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って連続的に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドア。
  6. 前記接触センサは、閉方向への前記スライドドアの進行方向から見て、前記ドアオープニングの内周の前側と後側に分離して設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドア。
  7. 前記接触センサは、前記ドアオープニングの内周に沿って設けられたウェザーストリップと一体である
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のパワースライドドア。
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