JP5111769B2 - 衛生洗浄便座装置及びトイレ装置 - Google Patents
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Description
また一方、洗浄ノズルの伸縮機構としては、モータで回転するドラムに板バネを巻き付け、モータの回転により板バネを進退させてノズルを伸縮させる構造も開示されている(特許文献2)。
一方、特許文献2に開示されているように板バネで伸縮させる構造の場合、ストロークが長くなると、板バネを巻回するドラムを大きくする必要がある。さらに、板バネに「たわみ」が生じやすくなり、モータの回転により洗浄ノズルの進出距離を正確に制御することが容易でない点でも改善の余地がある。
吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な第1のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部の少なくとも一部を格納可能な第2のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部および前記第2のシリンダ部の内部を貫通し、前記ノズルヘッドに接続され水を供給する給水チューブと、
一端が前記ノズルヘッドに接続された可撓ラックと、
モータと、
前記モータの回転を前記可撓ラックに伝達する伝達機構と、
を備え、
前記モータの回転に応じて前記ノズルヘッドと、前記第1及び第2のシリンダ部の少なくともいずれかを進出あるいは後退させており、
前記可撓ラックは、金属のケーブルと、前記ケーブルを被覆する樹脂部と、を有することを特徴とする衛生洗浄便座装置が提供される。
腰掛便器と、
上記の衛生洗浄便座装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態の衛生洗浄便座装置に設けられた洗浄ノズル部の模式斜視図である。すなわち、同図(a)は、洗浄ノズルが収納された状態を表し、同図(b)は、伸展した状態を表す。
また、図2は、本具体例において洗浄ノズルが収納された状態を表す模式断面図である。 また、図3は、この洗浄ノズルが伸展した状態を表す模式部分断面図である。図2及び図3は、いずれも洗浄ノズルを上方から眺めた模式部分断面図である。
また、本具体例の洗浄ノズル部には、ノズル洗浄室500が設けられている。ノズル洗浄室500は、ノズル基部700に対して固定され、その内部に設けられた吐水口から水を噴射することにより、洗浄ノズルの外周表面を洗浄することができる。図1(a)及び図2に表したように、洗浄ノズルが収納された状態において、ノズルヘッド100の先端部は第1のシリンダ部200から突出し、ノズル洗浄室500の中にほぼ収容されている。また、図1(b)及び図2に表したように、洗浄ノズルは、ノズル洗浄室500を貫通して進出・後退する。
本具体例においては、可撓ラック610は、基部700に設けられたガイド部612に沿って衛生洗浄便座装置800内で長手方向に摺動可能に支持され(図32参照)、その先端はノズルヘッド100に固定される。また、基部700には、駆動ユニット620が設けられ、モータ622の駆動出力を適宜減速させて歯車624に出力可能とされている。可撓ラック610は、歯車624に係合され、歯車624の回転駆動力を直線方向の駆動力に変換してノズルヘッド100を移動させる。
図5は、係合解除部630と可撓ラック610との配置関係を例示する模式図であり、同図(a)は上方から眺めた部分平面図、同図(b)は同図(a)のA方向から眺めた側面図である。
これらの図からも分かるように、係合解除部630は、可撓ラック610の両側に設けられた一対のクサビ状の部材とすることができる。係合解除部630は基部700に対して固定され、可撓ラック610は歯車624からの駆動力により矢印Bの方向に摺動可能とされている。
第1のシリンダ部200も、同様に2つあるいはそれ以上の貫通口が設けられた樹脂などからなるフレーム(隔壁)231(図3参照)を有し、同様のラッチやコイルスプリングなどを有する係合機構230が設けられている。
図7及び図8は、本具体例の洗浄ノズルの進出動作を説明するための模式図である。 図7(a)は、洗浄ノズルが完全に収納された状態を表す。この状態においては、ノズルヘッド100、第1のシリンダ部200、第2のシリンダ部300はそれぞれ基端部の方向に後退し、ストッパ120、220、320が互いに当接した状態とされている。また、この状態においては、第1及び第2のシリンダ部のラッチ250、350は、係合解除部630の上に乗り上げ、可撓ラック610から離間して係合が解除された状態にある。
なお、このような「ノズル前洗浄」は、ノズル洗浄室500の中で実施されるので、吐水が外部に飛散することはなく、吐水口150から噴射された水はノズル洗浄室500の下方の開口から流出し、便器のボウル部に排出される。
そして、洗浄ノズルを進出させるために、可撓ラック610が矢印Fの方向に押し出される。するとまず、図7(b)に表したように、ノズルヘッド100が進出する。この時、ノズルヘッド100、第1乃至第3のシリンダ部200、300、400の間に作用する摩擦力の大小関係を適宜調節することにより、ノズルヘッド100のみが進出し、第1及び第2のシリンダ部は動かないようにすることができる。つまり、第1乃至第3のシリンダ部200、300、400の間に作用する摩擦力よりも、第1のシリンダ部200とノズルヘッド100との間に作用する摩擦力のほうが小さくなるように構成すればよい。
図9(a)に表したように、第1のシリンダ部200が格納された状態においては、そのフレーム231に設けられた係合機構230のラッチ250は、係合解除部630の上に乗り上げた状態にあり、可撓ラック610から離間して係合は解除されている。
第1のシリンダ部200が進出すると、図9(b)に表したようにラッチ250が係合解除部630のクサビ状の斜面を降下し、可撓ラック610の凹部と係合する。そしてこの後は、第1のシリンダ部200には、ノズルヘッド100を介した駆動力と、ラッチ250を介した駆動力と、の両方が作用した状態で、図9(c)に表したように進出を続行する。
このように、ノズルヘッド100の次に、第1のシリンダ部200を進出させることにより、第1のシリンダ部200の外周表面の全てもノズル洗浄室500でむらなく洗浄することができる。
このように、第1のシリンダ部200の次に、第2のシリンダ部300を進出させることにより、第2のシリンダ部300の外周表面もノズル洗浄室500でむらなく洗浄することができる。
図10及び図11は、本具体例の洗浄ノズルの後退動作を説明するための模式図である。 図10(a)は、洗浄ノズルが完全に伸展した状態を表す。
この状態においては、ノズルヘッド100、第1のシリンダ部200、第2のシリンダ部300はそれぞれ先端の方向に進出し、ストッパ120、220、320が、スライダ210、310、410と当接している。また、この状態においては、第1及び第2のシリンダ部の係合機構230、330は、可撓ラック610に係合している。なお、このように完全に進出した状態の代わりに、図8(c)に関して前述したように、「おしり」などの洗浄位置にあってもよい。
なお、この時、ノズルヘッド100の先端部は第1のシリンダ部200から突出し、且つノズル洗浄室500の中に収容された状態にある。
図12は、第2のシリンダ部300の移動に伴う係合機構330の状態の変化を例示する部分拡大断面図である。
図12(a)に表したように、まず係合機構330のラッチ350が可撓ラック610に係合した状態で、第2のシリンダ部300が後退する。そして、図12(b)に表したようにラッチ350が係合解除部630のクサビ状の斜面に当接すると、コイルスプリング340の付勢力に対抗してラッチ350を上方に持ち上げる作用力が生ずる。その結果として、ラッチ350と可撓ラック610との係合が解除され、第2のシリンダ部300の後退は停止する。
この後も、可撓ラック610は矢印Fの方向に引き戻され続ける。その際に、ラッチ350は、コイルスプリング340の付勢力と係合解除部630により与えられる作用力との拮抗状態に応じて、可撓ラック610の凹凸の表面で空転する。コイルスプリング340の付勢力、係合解除部630の傾斜形状、およびラッチ350の当接面の形状を適宜設定することにより、この状態においてラッチ350を円滑に空転させ、可撓ラック610に過度の制動力が負荷されないようにすることができる。
この後、ノズル洗浄室500の中に収容されているノズルヘッド100の先端部の吐水口150から適宜水を噴射させることにより、「ノズル後洗浄」を実施してもよい。これにより、吐水口150の詰まりなどを防止し、さらにノズルヘッド100の先端部とノズル洗浄室500の内部を入念的に洗浄する効果も得られる。なお、ノズルヘッド100に複数の吐水口150が設けられている場合には、「ノズル後洗浄」の際にも、これら吐水口150の全てから水を噴射させるとよい。
そして、図13(b)に表したように第2のシリンダ部300が完全に後退してストッパ(図示せず)に当接すると、その係合機構330のラッチは可撓ラック610の凹凸の表面で空転を開始する。一方、ノズルヘッド100と第1のシリンダ部200はさらに後退を続ける。
以上説明したように、係合解除部630を設けない場合でも、係合機構230、330のラッチの作用により、第2のシリンダ部300、第1のシリンダ部200、ノズルヘッド100の順にノズル洗浄室500を通過しながら後退させることができる。
図14は、本実施形態のさらなる変型例にかかる洗浄ノズルを表す模式断面図である。 本変型例においては、係合機構の代わりに、磁石と磁性体とを利用して、洗浄ノズルの進出・後退の順序を制御する。すなわち、ノズルヘッド100の基端部付近には、磁石662が設けられている。同様に、第1のシリンダ部200および第2のシリンダ部300の基端部付近にも、磁石664、666が設けられている。
一方、第1のシリンダ部200の先端部付近には、磁性体652が設けられている。同様に、第2のシリンダ部300の先端部付近には、磁性体654が設けられている。また、第3のシリンダ部400の基端部付近には、磁性体656が設けられている。これら磁性体652、654、656は、磁石662、664、666に引きつけられるように、例えば、コバルトやニッケルなどの強磁性体からなるものとすることができる。なお、図14においては、スライダ210、310、410は便宜上省略したが、これらスライダは、例えば、磁性体652、654、656と交互に設けたり、隣接して設けることが可能である。
すなわち、図15(a)に表した状態において、磁石662と磁石664との間には斥力が作用し、磁石664と磁石666との間には弱い引力が作用し、磁石666と磁性体656との間には強い引力が作用している。従って、可撓ラック610が矢印Fの方向に繰り出されると、磁石662と磁石664との間に作用する斥力によって、まずノズルヘッド100が進出を開始する。
すなわち、図16(a)に表したように洗浄ノズルが伸展した状態において、磁石662と磁性体652との間に作用する引力が相対的に大きくなり、磁石664と磁性体654のとの間に作用する引力が相対的に小さくなるように調整する。また、この時、磁石666は、磁石664からも磁性体656からも、距離が遠いために引力や斥力は殆ど作用しない。
そして、図16(b)に表したように第2のシリンダ部300が第3のシリンダ部400のストッパ(図示せず)に当接する。この時、磁石662と磁性体652との間に作用する引力は相対的に大きいため、磁石664と磁性体654との間に作用する引力に打ち勝ってこれらを引き離し、第1のシリンダ部200が後退を開始する。
図18(a)に表した変型例の場合、ふたつの吐水口522、524が設けられている。このように複数の方向から洗浄ノズルに洗浄水Wを噴射させて「ノズル胴体洗浄」を実施することにより、よりむらなく確実に汚れを落とすことが可能となる。
なお、本発明は、これら具体例及び変型例には限定されず、これらを組み合わせてもよく、また、吐水口の数、形状、配置などについてさらなる変形を加えたものも包含する。また、ノズル洗浄室500の形状についても、例えば、下方の全体を開口せず、少なくとも一部のみを開口させたものや、下方に開口を設けないものも包含する。
図19は、収納状態における洗浄ノズルの断面構造を例示する模式図である。
また、図20は、この洗浄ノズルの先端付近の部分断面図であり、
図21は、この洗浄ノズルの基端部付近の部分断面図である。
また、以下に図8などを参照しつつ説明するように、ノズルヘッド100や第1及び第2のシリンダ部200、300が進出すると、スライダ210、310、410とストッパ120、220、320とが当接する。つまり、スライダ210、310、410とストッパ120、220、320とにより進出限界が規制される。
内側に配置された第1のシリンダ部200には、ストッパ220が設けられている。また、外側に配置された第2のシリンダ部300には、スライダ310が設けられている。第1のシリンダ部200は、これらスライダ310とストッパ220に当接した状態で摺動自在に支持されている。
また、図26は、図25の一部拡大図である。これらの図は、シリンダ部を基端側から眺めた斜視図である。
第1のシリンダ部200がそのストローク端まで進出した状態においても、第2のシリンダ部300に設けられた係合条部304とストッパ220に設けられた凹部224とは係合した状態にある。さらに、スライダ310に設けられた凹部312と、ストッパ220に設けられた突出部222と、が係合する。その結果として、これらシリンダ部200、300の相対的な回転をさらに強固に阻止される。
図27(a)及び(b)は、本具体例のノズルヘッド100の内部構造の2つの具体例を例示する模式断面図である。
ノズルヘッド100の先端付近には、例えば、第1の吐水口150A、第2の吐水口150B、第3の吐水口150Cが設けられている。これら吐水口は、例えば、通常の「おしり洗浄」、「やわらかモード」の「おしり洗浄」、「ビデ洗浄」などの用途に適宜使い分けることができる。すなわち、これら吐水口150A〜150Cの構造や開口径、吐水方向などを適宜調節することにより、使用者の好みや用途に応じた各種の水流を使い分けることができる。
一方、ステータ162の上流側には、これに隣接してロータ164が設けられている。ロータ164には、ひとつの通水口166が設けられている。ロータ164は、モータ170の出力軸172に接続されて回転され、ロータ164に設けられた通水口166からステータ162に設けられた複数の通水口のいずれかに水を供給する役割を有する。給水チューブ180(図6参照)から供給された水は、通水路182を介して分配室184に供給される。分配室184に導入された水は、ロータ164の回転により選択されたステータ162の通水口を介して第1乃至第3の吐水口150A〜150Cのいずれかに導かれ、吐水される。また、ロータ164の回転角度を調節することにより、ステータ162の通水口の開度を変化させ、水量を制御することもできる。
そして、本具体例によれば、切替機構160とモータ170とをノズルヘッド100に内蔵させることにより、ノズルヘッド100に接続する給水チューブ180の数を一本で済ますことができる。つまり、洗浄ノズルの中に配設する給水チューブ180を一本のみにできる。その結果として、給水チューブに干渉されることなく、多段式の洗浄ノズルを円滑に進出・後退させることができる。
ここで、ノズルヘッド100における水の流路について説明すると、図27に表した具体例の場合には、通水路182を介して供給された水は、下方に向けて分配室184に流入する。そして、ロータの通水口166及びステータ162の通水口を通過し、通水経路152において、さらに下方に向けて流れた後に、上方に向けて流れ、吐水口150Aから放出される。
すなわち、この衛生洗浄便座装置は、腰掛便器900の上部後方の平坦面900Fに設置された衛生洗浄便座装置本体800を有する。衛生洗浄便座装置本体800には、便座810と、便蓋820と、が設けられている。また、便座810に座った使用者の存在を検知する着座センサ830が適宜設けられている。
本具体例の衛生洗浄便座装置本体800は、使用者が便座810に座った状態で水を噴射させて「おしり」などを洗浄することができる装置であり、商標名「ウォシュレット」などとして普及しているものと同様の機能を有する。衛生洗浄便座装置本体800には、その他にも例えば、濡れた「おしり」を乾かす「温風乾燥機能」や、便座810を暖める「便座暖房機能」、腰掛便器内の臭いを除去する「脱臭機能」などを設けることができる。また、使用者の接近を検知して便蓋820を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋820を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。これらの機能は、衛生洗浄便座装置本体800に設けられた操作部(図示せず)を適宜操作することにより実行・設定でき、また、トイレの壁面などに設置されたリモコン(図示せず)を操作することにより実行させることも可能である。
すなわち、本具体例においては、衛生洗浄便座装置本体800の前端は直線状であり、腰掛便器900のボウル910の上に延出して、破線Aにて表したように、その一部を覆うように設けられている。このように衛生洗浄便座装置本体800がボウル910に延出していると、その裏側が溜水からの「跳ね」などにより汚れやすく、また、この延出した部分には、男性の小用の際などに小水がかかりやすくなる。
すなわち、衛生洗浄便座装置本体800の中央付近には、図1乃至図27に関して前述した洗浄ノズルが設けられる。洗浄ノズルの後方には、可撓ラック610を収納する収納パイプ614が設けられている。また、洗浄ノズルの向かって右側には、温風乾燥装置870が設けられ、開閉自在に設けられた塞ぎ板804を介して使用者の「おしり」などに温風を吹き付け可能とされている。さらにその右側には、脱臭装置850が設けられている。本具体例の場合、脱臭装置850の一部は、右側の延出部800Pに突出して収容されている。
120 ストッパ
121 拡張部
121S 外周壁面
122 突出部
124 凹部
150、150A〜150C 吐水口
152、154、156 通水経路
160 切替機構
162 ステータ
164 ロータ
166 通水口
170 モータ
172 出力軸
174 仕切板
176 パッキン
180 給水チューブ
182 通水路
184 分配室
190 電線ハーネス
200 第1のシリンダ部
210、310、410 スライダ
210S 内周壁面
212、312 凹部
220、320 ストッパ
222、322 突出部
224 凹部
230、330 係合機構(係合部)
231 フレーム(隔壁)
240、340 コイルスプリング
250、350 ラッチ
300 第2のシリンダ部
304 係合条部
331 フレーム(隔壁)
332、334 貫通口
400 第3のシリンダ部(支持部)
500 ノズル洗浄室
500 順次ノズル洗浄室
510 通水路
520、522、526 吐水口
530 貫通口
600 駆動部
610 可撓ラック
612 ガイド部
614 収納パイプ
620 駆動ユニット
622 モータ
624 歯車
630 係合解除部
700 基部
800 衛生洗浄便座装置本体
800P 延出部
805 前面
810 便座
820 便蓋
825 塞ぎ板
830 着座センサ
850 脱臭装置
860 水路系
862 バルブユニット
863 熱交換ユニット
864 流調ユニット
870 温風乾燥装置
880 制御基板
900 水洗腰掛便器
Claims (16)
- 吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な第1のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部の少なくとも一部を格納可能な第2のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部および前記第2のシリンダ部の内部を貫通し、前記ノズルヘッドに接続され水を供給する給水チューブと、
一端が前記ノズルヘッドに接続された可撓ラックと、
モータと、
前記モータの回転を前記可撓ラックに伝達する伝達機構と、
を備え、
前記モータの回転に応じて前記ノズルヘッドと、前記第1及び第2のシリンダ部の少なくともいずれかを進出あるいは後退させており、
前記可撓ラックは、金属のケーブルと、前記ケーブルを被覆する樹脂部と、を有することを特徴とする衛生洗浄便座装置。 - 前記第1のシリンダ部は、前記可撓ラックに係合する第1の係合部を有し、
前記第2のシリンダ部は、前記可撓ラックに係合する第2の係合部を有することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記第1及び第2の係合部と前記可撓ラックとの係合を解除する係合解除部をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が進出した状態においては、前記第1及び第2の係合部は、前記可撓ラックにそれぞれ係合しており、
前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が後退した状態においては、前記第1及び第2の係合部と前記可撓ラックとの係合は、前記係合解除部の作用によりいずれも解除されていることを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が後退した状態から進出する際に、 前記第1の係合部と前記可撓ラックとが係合した後に、前記第2の係合部と前記可撓ラックとが係合することを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が後退した状態から進出する際に、
前記モータの回転が前記伝達機構から前記可撓ラックに伝達されると、前記ノズルヘッドが進出した後に、前記ノズルヘッドと前記第1のシリンダ部とが連動して進出し前記第1の係合部と前記可撓ラックとが係合し、その後に、前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が連動して進出し前記第2の係合部と前記可撓ラックとが係合することを特徴とする請求項5記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が進出した状態から後退する際に、
前記第2の係合部と前記可撓ラックとの係合が前記係合解除部の作用により解除された後に、前記第1の係合部と前記可撓ラックとの係合が前記係合解除部の作用により解除されることを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が進出した状態から後退する際に、
前記モータの回転が前記伝達機構から前記可撓ラックに伝達されると、前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部とが連動して後退し前記第2の係合部と前記可撓ラックとの係合が前記係合解除部の作用により解除された後に、前記ノズルヘッドと前記第1のシリンダ部とが連動して後退し前記第1の係合部と前記可撓ラックとの係合が前記係合解除部の作用により解除され、その後に、前記ノズルヘッドがさらに後退することを特徴とする請求項7記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記第1及び第2の係合部は、前記可撓ラックに向けて付勢されたラッチを有することを特徴とする請求項3、4、7、8のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記係合解除部は、前記ラッチを前記可撓ラックから離間させる方向に作用力を及ぼすクサビ状の部材を含むことを特徴とする請求項9記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記ノズルヘッドは、進出した状態において前記第1のシリンダ部に当接する第1のストッパを有し、
前記第1のシリンダ部は、進出した状態において前記第2のシリンダ部に当接する第2のストッパを有し、
前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が後退した状態から進出させる際に、
前記伝達機構が前記可撓ラックに前記モータの回転を伝達すると、前記ノズルヘッドが進出し、
前記第1のストッパが前記第1のシリンダ部に当接すると前記ノズルヘッドと前記第1のシリンダ部とが連動して進出し、
前記第2のストッパが前記第2のシリンダ部に当接すると前記ノズルヘッドと前記第1及び第2のシリンダ部が連動して進出することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記第2のシリンダ部を摺動可能に支持した支持部をさらに備え、
前記ノズルヘッドと前記第1のシリンダ部との間に作用する摩擦力よりも前記第1のシリンダ部と前記第2のシリンダ部との間に作用する摩擦力のほうが大きく、
前記第1のシリンダ部と前記第2のシリンダ部との間に作用する摩擦力よりも前記第2のシリンダ部と前記支持部との間に作用する摩擦力のほうが大きいことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記第1のシリンダ部の内側に設けられ、少なくとも2つの貫通口を有する第1の隔壁と、
前記第2のシリンダ部の内側に設けられ、少なくとも2つの貫通口を有する第2の隔壁と、
をさらに備え、
前記可撓ラックは、前記第1の隔壁の2つの貫通口のいずれか一方と、前記第2の隔壁の2つの貫通口のいずれか一方と、をそれぞれ貫通し、
前記給水チューブは、前記第1の隔壁の2つの貫通口のいずれか他方と、前記第2の隔壁の2つの貫通口のいずれか他方と、をそれぞれ貫通することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記第1の隔壁における前記2つの貫通口は、上下に配列され、
前記第2の隔壁における前記2つの貫通口は、上下に配列され、
前記可撓ラックは、前記第1の隔壁の下側の貫通口と、前記第2の隔壁の下側の貫通口と、をそれぞれ貫通し、
前記給水チューブは、前記第1の隔壁の上側の貫通口と、前記第2の隔壁の上側の貫通口と、をそれぞれ貫通することを特徴とする請求項13記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッドに電気を供給する配線をさらに備え、
前記配線は、前記給水チューブと併設されたことを特徴とする請求項13または14に記載の衛生洗浄便座装置。 - 腰掛便器と、
請求項1〜15のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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