JP2006249862A - 温水洗浄便座のノズルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 局部洗浄用ノズルを複数に分割し全長を短くしても、その間のシール性を必要とすることなく、かつ、ホースを含めた稼動部を極力小さくすること。
【解決手段】 モータ7の回転によって回転させられるピニオン6と噛み合って往復動する屈曲可能な弾性に富む材質からなるラック9と、多段化して全長を短くし、その長さ方向の伸縮を自在としたラック9の一端を取り付けた局部洗浄用ノズル13と、局部洗浄用ノズル13に一端部を取り付けた屈曲可能な材質からなる洗浄水供給用のホース10と、ラック9の他端部及びホース10の他端部を保持し、ラック9及びホース10の往復動を曲面に沿って移動自在として、ホース10の一部を収容する収容部70を具備するものである。よって、多段化して全長を短くした局部洗浄用ノズル13によって、従来の局部洗浄用ノズルが占めていた便座本体の略中央部の空間を大幅に縮小することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、人体局部を洗浄して、衛生的、かつ、快適にする温水洗浄便座のノズルユニットに関するものである。
従来の温水洗浄便座のノズルユニットの主流は、特許文献1に示されるようなラック&ピニオン方式と呼ばれ、モータの動力をタイミングベルトに伝達し、タイミングベルトの移動に伴って局部洗浄用ノズルが前後移動するものである。この温水洗浄便座のノズルユニットでは、局部洗浄用ノズルのストロークが、そのままラックの前後移動の動作領域となる単段構成の長い局部洗浄用ノズルが用いられている。
特に、局部洗浄用ノズルは、便座着座部と便器の合わせ面に対して数十度傾斜した状態で進退動作をするため、収納時には進退する前後方向だけではなく、高さ方向にも大きなスペースが必要となる。
また、特許文献2では、その図2に示されるように、ワイヤまたは板バネの一端を局部洗浄用ノズルの後部に固定し、他端を回転ドラムの外周上に固定して、回転ドラムをモータ駆動することで局部洗浄用ノズルを伸縮させる方法を開示している。この方式では、局部洗浄用ノズルの伸縮時のガイドとなるシリンダの先端部に洗浄水の供給口を設置し、局部洗浄用ノズル外周をシールしてシリンダ内を摺動させ、局部洗浄用ノズルが洗浄位置まで伸張した後に、局部洗浄用ノズル内の水路と洗浄水供給口が連通し、洗浄水が噴出する構造になっている。この種の構造の温水洗浄便座のノズルユニットの場合には、洗浄水の供給路を連通・遮断するために、局部洗浄用ノズルとシリンダの間を摺動しても水漏れが生じないシール機構が必要である。
特開平11−71800号公報 特開平05−179684号公報
上述した特許文献1の場合、局部洗浄用ノズルのノズル自体にラックを付設して動作させる構造が最も簡単であるが、局部洗浄用ノズルが動作する間は常にギヤが歯み合う必要があるので、必然的に局部洗浄用ノズルは単段構成でなければならず、多段化による小型化は困難である。仮に、ノズル自体とラックを分離し、局部洗浄用ノズルを多段化したとしても、局部洗浄用ノズルの伸縮長さ分のラックがノズル収納時にノズル後部に突き出す形状となるため、ノズルユニットの全長及び高さ方向のスペースを小さくすることは殆どできない。
また、特許文献2の場合、局部洗浄用ノズルを伸縮させるワイヤまたは板バネは回転ドラムに巻き付けられる形で収納されるから、特許文献1の場合のようなスペース上の問題は無いが、局部洗浄用ノズルとシリンダの間に摺動シールが必要となり、シ−ルが磨耗すると洗浄水圧の供給の際に、シール部からの漏れに起因する水圧の低下や周辺部品へ悪影響を与える危険性も予測される。
更に、この局部洗浄用ノズルとシリンダ間の摺動による負荷が、経年変化により増大すると、モータトルクが経年変化と共に増大することになるから、モータの出力を予め大きく設計せざるを得なくなる。当然ながら、この構造では局部洗浄用ノズルを多段化すると摺動シールが段数nに応じて少なくともn−1必要となリ、上述した欠点が更に助長され、それらを考慮した設計を成立させるのは非常に困難である。
そこで、本発明はこれらの問題点を解消すべく、局部洗浄用ノズルを複数に分割してなるノズルコア、インナノズルガイド、アウタノズルガイド等の間のシールを必要とすることなく、また、多段化して局部洗浄用ノズルの全長を短くし、かつ、ホースを含めた稼動部を極力小さくした温水洗浄便座のノズルユニットの提供を課題とするものである。
請求項1の温水洗浄便座のノズルユニットにおいて、モータの回転によって回転させられるピニオンと噛み合って作動する屈曲可能な弾性に富む材質からなるラックの一端に取り付けられた局部洗浄用ノズルと、前記局部洗浄用ノズルに一端を取り付けた屈曲可能な材質からなる洗浄水供給用のホースとを具備し、収容部内に前記ラックの他端部及び前記ホースの他端部を保持し、前記ラック及び前記ホースの往復動を曲面に沿って移動自在として、少なくとも前記ホースの一部を収容するものである。
ここで、上記ラックは、モータの回転によって回転させられるピニオンと噛み合って、自己の腰(弾性)により往復運動可能であり、かつ、回転ドラム、アーム等で巻回できる屈曲可能な材質からなるものである。上記局部洗浄用ノズルは、多段化して全長を短くし、そのうちの先端位置にあるもののみに対して前記ラックの一端を保持し、最先端のノズルの移動に伴って伸縮自在としたものである。上記ホースは、前記局部洗浄用ノズルに一端を取り付け、モータの回転によって回転させられるピニオンと噛み合って往復運動するラックの移動に追随するもので、彎曲、巻回可能な材質からなるものである。更に、上記収容部は、前記ラックの他端部及び前記ホースの他端部を保持し、前記ラック及び前記ホースの往復動を前記ラック及び前記ホースが曲面に沿って移動させることにより、少なくとも前記ホースの一部、即ち、前記ホースの一部または前記ラック及び前記ホースの一部を収容するものである。この前記ラック及び前記ホースが曲面に沿って移動自在とは、前記ラック及び前記ホースの内側で移動してもよいし、外側で移動しても良い。また、上記収容部とは、その収容しようとする少なくとも前記ホースが収容部70から離脱し、使用空間を拡大するものでない構造であればよく、両端が解放されているか否かを問うものではない。
請求項2の温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部には、回転ドラムを有し、前記回転ドラムは、回転力を付勢するスプリングが設けられているものである。即ち、ホースを巻き付ける方向または前記ラック及び前記ホースを伸張させる方向に回転力を付勢する方向にスプリング力が付勢されておればよく、通常は、回転力を付勢するスプリングとしてゼンマイが使用されるが、結果的にホースを巻き付ける方向に、巻き付けが完了するまで回転力が付与できればよい。または、ホースを伸張する方向に、伸張が完了するまで回転力が付与できればよい。
請求項3の温水洗浄便座のノズルユニットの前記回転ドラムに取り付けられた前記ホースの他端は、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口を軸心近傍に配設したものである。この洗浄水の受口となる接続口は、完全に軸心に設けるもののみではなく、軸心の近傍であっても、外部ホースの取り付け位置との間に距離があるので、実質的な違いはない。通常、接続口が与える回転力と取り付け位置の回転による変位との相対評価によって接続口が決定される。
請求項4の温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの他端に前記ラックの他端が固定されているものである。この前記アームは回動自在であり、前記アームの他端に前記ラックの他端が固定されており、前記アームによって、前記ラックが曲面を移動できれば良い。
請求項5の温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの往復動と同期して往復動する前記ラックは、円弧面に沿ってガイドされているものである。前記アームは回動自在であり、前記アームの他端に前記ラック及び前記アームの他端が固定され、前記アームによって前記ラック及び前記アームが曲面を移動できればよい。
請求項6の温水洗浄便座のノズルユニットは、前記ピニオン、ラック、局部洗浄用ノズル、ホースは、2連構造としたものである。したがって、2種類の洗浄位置に合致した洗浄ノズルの位置を設定できる。
請求項1にかかる温水洗浄便座のノズルユニットは、モータの回転によって回転させられるピニオンと噛み合って往復動する屈曲可能な材質からなるラックの他端、及び多段化して全長を短くし、そのうちの先端位置にあるものに対して前記ラックの一端を取り付け、かつ、局部洗浄用ノズルに連結した洗浄水供給用のホースの他端を保持し、前記ラック及び前記ホースの往復動を曲面に沿って移動自在とすることにより、それらを収容部に収容自在としたものである。
したがって、多段化して全長を短くした局部洗浄用ノズルによって、従来の局部洗浄用ノズルが占めていた便座本体の略中央部の収容部からなる空間を大幅に縮小することが可能となる。また、前記ラック及び前記ホースの往復動を曲面に沿って移動自在とし、それらを収容部に収容自在としたものであるから、洗浄便座内部への機能部品の配置が容易になり、結果として洗浄便座本体の大きさを小さくすることができる。これによりトイレ内の便器周りのスペースを広くすることができ、室内での圧迫感を和らげると同時に洗浄便座本体を含めた便器廻りの清掃を楽に行うことができる。そして、機構中の可動部分に摺動するシール部が存在しないことから、シールの磨耗による水漏れ等の性能低下を極力抑えることができ、洗浄便座本体の信頼性を向上させることができる。
請求項2にかかる温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部は、回転ドラムとし、前記回転ドラムには、回転力を付勢するスプリングが設けられているものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、常に、前記ラック及び前記ホースを巻き付ける方向に回転力を付勢されているから、停電の際に、定常状態を維持できる。また、必要に応じて、前記ラック及び前記ホースを伸張させる方向に回転力を付勢することにより、停電の際にも使用できる状態とすることができる。
請求項3にかかる温水洗浄便座のノズルユニットの前記回転ドラムに取り付けられた前記ホースの他端は、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口を軸心近傍に配設したものであるから、請求項2に記載の効果に加えて、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口を軸心近傍に配設しているために、外部から供給される洗浄水のホースに加わるストレスを最小とすることができる。
請求項4の温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの他端に前記ラックの他端が固定されているものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、前記アームは回動自在であり、前記アームの他端に前記ラックの他端が固定されており、前記アームによって、前記ラックが曲面を移動できる。したがって、前記収容部に前記アーム及び前記ラックの他端が収容可能となるから、コンパクトな収容が可能となる。
請求項5の温水洗浄便座のノズルユニットの前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの往復動と同期して往復動する前記ラックは、円弧面に沿ってガイドされているものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、前記アームは回動自在であり、前記アームの他端に前記ラック及び前記アームの他端が固定され、前記アームによって前記ラック及び前記アームが曲面を移動できればよいから、前記収容部に前記アーム及び前記ラックが同期して収容可能となり、コンパクトな収容が可能となる。
請求項6にかかる温水洗浄便座のノズルユニットの前記ピニオン、ラック、局部洗浄用ノズル、ホースは、2連構造としたものであるから、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、お尻洗浄とビデ洗浄の機能別の位置で各局部洗浄用ノズルを停止させることができる。
次に、本発明の実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニットについて、図を用いて説明する。
なお、本実施の形態2以降において、実施の形態1と同一記号または同一符号は、上記実施の形態1と同一または相当する構成部分を示すものであるから、その詳細な説明を省略し、主に相違点のみ説明する。
また、本実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニットは、2連構造としたものであるから、左右に同一構造のピニオン、ラック、局部洗浄用ノズル、ホース等を有するものである。しかし、説明を簡単化するため、ここでは、特別、左右の特定部品を示すものでない限り、単に両者の共通機能部品であることを示すR、Lを省略した番号及び符号のみで表現する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの温水洗浄便座の構成を示す平面図で、図2はその正面図である。また、図3は本発明の実施1の形態の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す全体斜視図、図4は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す平面図、図5は図4の切断線AーAによるAーA断面図、図6は図4の切断線BーBによるBーB断面図である。図7は図6においてラック及びホースを除去した構成を示す断面図、図8は本発明の実施1の形態の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコアを収納した構成を示す斜視図、図9は本発明の実施1の形態の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコアを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図、図10は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納した構成を示す斜視図、図11は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図である。
図1及び図2において、便座20は図示しない便器に配置されるものであり、便蓋21は便座20の上に位置し、開閉自在に取り付けられている。装置収納部22は上部カバー及び図示しない便器に取り付けるベ一ス部材からなり、本実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニット1を収容すると共に、コントローラ23、外部から供給される洗浄水のホース24及び必要数のバルブ等を収容している。
図3乃至図7において、本実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニット1は、3段構成の先端位置にあるノズルコア2、ノズルコア2を収容するインナノズルガイド3、インナノズルガイド3を収容するアウタノズルガイド4、アウタノズルガイド4を取り付けた単一のドラムハウジング5、ドラムハウジング5に枢着されたピニオン6、ピニオン6を回転させるモータ7、ドラムハウジング5に回転自在に取り付けられた回転ドラム8、一端をノズルコア2に取り付け、他端を回転ドラム8に取り付けたピニオン6と噛み合うラック9、一端をノズルコア2に取り付け、他端を回転ドラム8に取り付けたホース10、回転ドラム8に取り付けられたホース10に接続され、かつ、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口を有し、それらの間を接続するエルボ11、常に、ラック9及びホース10を巻き付ける方向に回転力を付勢するリテンションスプリング12によって構成されている。
ここで、ドラムハウジング5はアウタノズルガイド4等を固定するハウジング15と一体に形成されており、ドラムハウジング5は本実施の形態のラック9の他端部及び前記ホース10の他端部を保持し、ラック9及びホース10の往復動を回転ドラム8の曲面に沿って移動自在として収容する収容部70を構成している。取り付け片17はハウジング15と一体に形成され、装置収納部22のべ一ス部材にボルト・ナットで締め付けられ、堅固に取り付けられる。
なお、本実施の形態では、3段構成の局部洗浄用ノズルを実施例として挙げるが、基本的には2段であっても、4段以上であっても機構上は同様である。例えば、2段の場合には、2段構成の先端位置にあるノズルコア、ノズルコアを収容するアウタノズルガイドの構成となる。4段の場合には、4段構成の先端位置にあるノズルコア、ノズルコアを収容する2個の内側と外側のインナノズルガイド、外側のインナノズルガイドを収容するアウタノズルガイドで構成されることになる。これらの詳細な説明は重複することになるので割愛する。
ノズルユニット1のうち便鉢内で伸縮する部分は、図4の2点鎖線で示すノズルコア2、インナノズルガイド3で構成される。ここで、図4の1点鎖線で示すノズルコア2、インナノズルガイド3、アウタノズルガイド4をまとめて局部洗浄用ノズル13という。局部洗浄用ノズル13は、ノズルコア2及びインナノズルガイド3を収容するアウタノズルガイド4によって3段構成とすることにより、突出長さを長く、収縮したときの収納長さを短くしている。このノズルコア2はインナノズルガイド3の内筒面を摺動し、更に、インナノズルガイド3はアウタノズルガイド4の内筒面を摺動することによって、それぞれ軸方向に往復動し、その長さ方向に対する直角方向の断面形状において回転自在としないことで、その回転を防止し、全体として局部洗浄用ノズル13が長さ方向のみ伸縮自在としている。
ノズルコア2の先端には噴出口2aが設けられ、反対側の端部の洗浄水供給口2bにはホース10が接続され、ホース10を通過した洗浄水が、噴出口2aから噴射するように構成されている。インナノズルガイド3は、ノズルコア2及びホース10の先端を収容し、アウタノズルガイド4は、ノズルコア2及びホース10の先端を収容したインナノズルガイド3及びホース10を収容するように構成されている。因みに、ノズルコア2は突起部2d、インナノズルガイド3は当接部3dを有していて、ノズルコア2の突起部2dがインナノズルガイド3の先端の当接部3dに当接したとき、それ以上ノズルコア2がインナノズルガイド3の中に入り込まないように、ノズルコア2の突起部2dとインナノズルガイド3の当接部3dはストッパーとして機能する。同様に、インナノズルガイド3がアウタノズルガイド4の先端の当接部15dに当接したとき、それ以上嵌合しないように、インナノズルガイド3の端部とハウジング15の当接部15dは、ストッパーとして機能する。
ノズルコア2の基部には、ラック9の先端が圧着、螺子等の手段によって固着されている。ラック9はインナノズルガイド3及びアウタノズルガイド4の内部を貫通し、ハウジング15に取り付けられたモータ7で駆動されて回転するピニオン6と噛み合っている。したがって、モータ7の回転によりラック9が往復動し、ノズルコア2がラック9の長さ方向に摺動自在となり、ノズルコア2を押したり、引いたりするようになっている。また、ラック9の裏面側は、ハウジング15の摺動面15aに接触していて、ラック9とピニオン6との噛み合いが維持されるようになっている。
即ち、ハウジング15の摺動面15aに接触する側のラック9の裏面は、滑りやすい構造となっていて、かつ、ラック9とピニオン6との噛み合いが維持されるように、長さ方向に平行する2本または3本以上の線状に凸条が形成されている。このため、通常、ラック9は、複数層に積層されたタイミングベルト状を呈している。
また、ラック9のノズルコア2に固着されている側の反対の端は、回転ドラム8に圧着、螺子等の手段によって固着されており、ラック9の移動によって回転ドラム8を回転させ、局部洗浄用ノズル13の伸縮に合わせて、ラック9を回転ドラム8に巻き付けて収納する構造となっている。即ち、ラック9はピニオン6と噛み合って、ピニオン6がモータ7によって回転が与えられると、ラック9が屈曲可能な弾性に富む材質によって形成されているから、ノズルコア2の方向にラック9を移動させる直線運動及び回転ドラム8に巻き込む回転運動を発生させる。
局部洗浄用ノズル13の伸縮量、即ち、洗浄水の噴出口2aの位置の変化量は、ラック9の送出量であるモータ7の回転数で決定される。また、ドラムハウジング5内の支持軸14と回転ドラム8には、端部をそれぞれ両者に固着したリテンションスプリング12が取り付けられており、局部洗浄用ノズル13の伸縮動作時にリテンションスプリング12が捻じられて弾性力が蓄えられ、また、その弾性力が放出されることにより、局部洗浄用ノズル13の収容動作時にラック9やホース10が弛まないように回転ドラム8に巻き付けられる。即ち、リテンションスプリング12には、回転ドラム8にラック9及びホース10が巻き込まれるように、常に回転力が加えられている。
更に、ノズルコア2には、洗浄水供給のためのホース10が後端に接続されており、ラック9と同様に、ノズルコア2と繋がっている側の反対のホース10の端は、インナノズルガイド3及びアウタノズルガイド4の内部を貫通して回転ドラム8に固着されているエルボ11の接続口11bと繋がっている。モータ7で駆動されて回転するピニオン6と噛み合うラック9の往復移動によって、局部洗浄用ノズル13がその長さ方向に摺動自在となり、ノズルコア2を押したり、引いたりするから、ノズルコア2の伸縮に合わせて、ホース10が回転ドラム8に巻き付けられる。
例えば、モータ7によって図5、図6に示すピニオン6の回転方向を時計方向に回転させると、ピニオン6と噛み合ったラック9が左方向に送出され、ラック9の先端で結合したノズルコア2が押出される。ノズルコア2が単独で移動している間は、インナノズルガイド3はアウタノズルガイド4に嵌合された状態で静止しているが、ノズルコア2が伸張し終えると、ノズルコア2の外周面の突起部2eがインナノズルガイド3の先端部に形成された当接部3eに当接して、相対的に静止した状態で両者一体となって伸張する。ノズルコア2、インナノズルガイド3のアウタノズルガイド4に対する伸張量はモータ回転数または位置センサ等で制御される。この時、回転ドラム8はラック9の端部と固着されているため、ラック9の送出に伴って回転し、ノズルコア2の後端に接続されたホース10も回転ドラム8の回転に合わせて解放される。
エルボ11の接続口11bは回転ドラム8の周方向に向いており、そこにホース10の一端が接続されている。また、外部から供給される洗浄水の受口となるホース24は、軸心近傍に配設されているエルボ11の接続口11aに接続されている。即ち、エルボ11の接続口11aは、回転ドラム8の外周よりも支持軸14側に位置し、回転ドラム8の回転による外部のホース24の可動領域は小さく抑えられている。
発明者の実験によれば、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口11aを支持軸14と一致させると、ホース24には回転ドラム8の直径方向の移動はないものの、支持軸14を軸心とすると接続口11aと接続された外部のホース24との間に回転力が作用する。しかし、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口11aを支持軸14と一致させないと、ホース24には回転ドラム8の直径方向の移動は生じるものの、接続口11aと接続されたホース24との間に作用する回転力が低下する。したがって、両者のバランスを考慮し、回転ドラム8の外周よりも支持軸14側に位置し、回転ドラム8の回転による外部のホース24の可動領域を小さく抑え、ホース24にストレスが入り難く設定されている。
次に、図8乃至図11を用いて局部洗浄用ノズル13の収納動作について説明する。
モータ7によってピニオン6を反時計方向に回転させると、ピニオン6と噛み合ったラック9が引き戻され、図8及び図9に示すように、嵌合したノズルコア2とインナノズルガイド3が一体となってアウタノズルガイド4内に収容されて収縮する。そして、ノズルコア2の外周面の突起部2eがインナノズルガイド3の内周面上に形成された当接部3eと当接し、双方の相対移動を拘束する。この時、回転ドラム8はリテンションスプリング12の弾性力によってラック9及びホース10を巻き取る方向に回転し、ラック9及びホース10は撓むことなく回転ドラム8の外周に巻かれる。
更に、モータ7によってピニオン6を反時計方向に回転させると、局部洗浄用ノズル13の収納動作は、図10及び図11に示すように、インナノズルガイド3の後端がアウタノズルガイド4とハウジング15の当接部15dに当たるまで右方向に移動し、アウタノズルガイド4の端部が当接部15dに当たって停止するまで収縮動作する。この時、回転ドラム8はリテンションスプリング12の弾性力によってラック9及びホース10を巻き取る方向に回転し、ラック9及びホース10は撓むことなく回転ドラム8の外周に巻かれ、ドラムハウジング5内に収納される。
逆に、モータ7によってピニオン6を時計方向に回転させると、ピニオン6と噛み合ったラック9が左方向に移動し、嵌合したノズルコア2とインナノズルガイド3が個々に左方向に移動し、アウタノズルガイド4内から便鉢内方向に伸張される。そして、ノズルコア2の外周面の突起部2eがインナノズルガイド3の内周面上に形成された当接部3eと当接し、双方の相対移動が制限される。この時、モータ7の回転によってピニオン6が回転し、ラック9を局部洗浄用ノズル13の方向側に移動させる。回転ドラム8にはラック9が固着されているから、ラック9は回転ドラム8を左方向に回動させる。回転ドラム8の左方向の回動により、回転ドラム8の曲面に添ってラック9は移動する。同時に、回転ドラム8は、ホース10を局部洗浄用ノズル13の方向側に移動させる。
このとき、回転ドラム8は、リテンションスプリング12の弾性力によってラック9及びホース10をその周方向に巻き取るように作用するから、ラック9、ホース10は撓むことなく回転ドラム8の周面から送出される。
このように、本実施の形態1のノズルユニット1では、従来、局部洗浄用ノズルが占めていた装置収納部22を、収容部70を構成するドラムハウジング5内の収容としたものであるから、大幅にコンパクト化することが可能となり、洗浄便座内部への機能部品の配置が容易になる。結果として、洗浄便座本体の大きさを小さくすることができる。これによりトイレ内の便器周りのスペースを広くすることができ、かつ、室内での圧迫感を和らげるのと共に、洗浄便座本体を含めた便器周りの清掃を楽に行うことができるようになる。また、ノズルコア2、インナノズルガイド3、アウタノズルガイド4等の機構中の可動部分に摺動するシール部が存在しないことから、シールの磨耗による水漏れによる性能低下が生じない。故に、洗浄便座本体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態1では、局部洗浄用ノズル13の駆動に変形可能な樹脂製のベルト状のラック9を用いたラック&ピニオン方式を採用し、ラック9を回転ドラム8に巻き付けてドラムハウジング5からなる収容部70に収納可能とし、ノズルコア2の後端に洗浄水の供給口2bを設けて供給水路を直接ホース10で接続し、局部洗浄用ノズル13を構成するインナノズルガイド3、アウタノズルガイド4とそれらを収容するドラムハウジング5等のシリンダ間のシールを必要とせず、かつ、局部洗浄用ノズル13を多段化することによって、ノズルユニット1の全長を短くすることができる。
そして、ドラムハウジング5からなる収容部70の内部に洗浄水供給用のホース10を収納し、ラック9の移動によって回転ドラム8を回動させ、ホース10の緩みを吸収することができる。
更に、回転ドラム8に取り付けられたホース10の他端は、外部から供給される洗浄水の受口となるエルボ11の接続口11aを軸心近傍に配設したものであるから、エルボ11の接続口11aに接続されたホース24の移動範囲を極力小さくすることができ、ホース24のストレスを少なくすることができる。
[実施の形態2]
図12は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納した構成を示す斜視図、図13は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図、図14は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納する動作状態を説明する要部拡大断面図、図15は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す局部洗浄用ノズルを最大長に伸ばした状態の全体斜視図、図16は図15に示す本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットにおける図4の切断線AーAによるAーA断面図に相当する断面図である。
図12乃至図16において、本実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニット1は、3段構成の先端位置にあるノズルコア2、ノズルコア2を収容するインナノズルガイド3、インナノズルガイド3を収容するアウタノズルガイド4、アウタノズルガイド4を取り付けたハウジング15に接続した一対のガイド50、ハウジング15に枢着されたピニオン6、ピニオン6を回転させるモータ7、ガイド50に回転自在に取り付けられたアーム51、一端をノズルコア2に取り付け、他端をアーム51に固着したピニオン6と噛み合うラック9、一端をノズルコア2に取り付け、他端をアーム51に取り付けたホース10、アーム51に取り付けられたホース10に接続され、常に、ラック9及びホース10を巻き付ける方向に回転力を付勢されているリテンションスプリング59によって構成されている。
アーム51はアウタノズルガイド4等を固定するハウジング15にアーム補助部材53を介して取り付けられている。取り付け片17はハウジング15と一体に形成され、装置収納部22のべ一ス部材にボルト・ナットで締め付けられ、堅固に取り付けられる。
一対のガイド50は、ラック9を案内する円弧状の曲面部50aと、隣との間を遮断する扇状の仕切り板50bで形成されている。本実施の形態では、図14(a)に示すように、断面L字状を呈しているが、本発明を実施する場合には、隣との間を遮断する扇状の仕切り板50bが共通することになるので、断面T字状とし、共通部品とすることができる。即ち、図14(b)に示すように、1個のガイド50は、ラック9Rを案内する円弧状の曲面部50aRと、ラック9Lを案内する円弧状の曲面部50aLと、隣との間を遮断する扇状の仕切り板50bで形成することができる。
アーム51は、アーム補助部材53の先端に回動軸57で枢着され、回動自在に取り付けられている。そのアーム本体51bはその長さを得るものであり、固着部51aはラック9堅固に固着する部分である。
アーム補助部材53はハウジング15に対し固定軸52によって枢着されている。この枢着は、外力が大きいときに移動する程度で、通常、本実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニット1の動作中に動くことはない。即ち、組立またはメンテナンスの際に回動させるものである。また、アーム補助部材53には、ホース保持片54が形成されていて、このホース保持片54でホース10を保持し、外部に導出する構造となっている。なお、本発明を実施する場合には、アーム補助部材53はハウジング15と一体に形成してもよいし、アーム51と一体に形成してもよい。いずれにせよ、ラック9を案内する円弧状の曲面部50aの距離によって決定される。
アーム補助部材53の回動軸57は、アーム51が120〜150度の角度だけ回動自在になっている。勿論、本実施例では、図12及び図13に示す矢印の右回転方向の弾性力を付与するように、リテンションスプリング59で、アーム補助部材53とアーム51とを弾性結合している。なお、本実施例では、図12及び図13に示す矢印の右回転方向の弾性力を付与するリテンションスプリング59を用いているが、本発明を実施する場合には、必ずしもリテンションスプリング59の使用が前提となるものではない。
アーム51には、回転自在なローラ55を取り付けたローラ軸56が配設され、ローラ軸56には、ホース10が掛けられている。即ち、ホース10の一端は、ノズルコア2の端部の洗浄水供給口2bに接続され、ローラ軸56のローラ55にガイドされて、ホース保持片54を通り、外部に取り出されている。
アーム51の自由端には、ラック9の端部が堅固に固着されている。したがって、モータ7の回転によってピニオン6を回転し、ラック9が局部洗浄用ノズル13の反対方向側に移動させると、アーム51は回動軸57を中心に回動する。このラック9はアーム51によって移動する軌跡が決定されているから、ガイド50の曲面部50aに添って(接触して)移動する。同時に、ローラ軸56が配設されたアーム51は、ローラ軸56にホース10が掛けられているから、ホース10をノズルコア2の洗浄水供給口2bを右方向に移動させるように引っ張る。このとき、ローラ軸56のローラ55によってホース10が移動させられるので滑らかな移動が可能となる。
本実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットの収納動作について説明する。
図15の状態において、モータ7によってピニオン6を反時計方向に回転させると、ピニオン6と噛み合ったラック9が引き戻され、嵌合したノズルコア2とインナノズルガイド3が一体となってアウタノズルガイド4内に収容されて収縮する。そして、ノズルコア2の外周面の突起部2dがインナノズルガイド3の内周面上に形成された当接部3eと当接し、双方の相対移動となる。この時、モータ7の回転によってピニオン6が回転し、ラック9を局部洗浄用ノズル13の反対方向側に移動させる。アーム51にはラック9が固着されているから、ラック9はアーム51を右方向に回動させる。アーム51の回動により、ガイド50の曲面部50aに添ってラック9は移動する。同時に、ローラ軸56が配設されたアーム51は、ローラ軸56のローラ55にホース10が掛けられているから、ホース10をノズルコア2の洗浄水供給口2bを右方向に移動させるように引っ張る。このとき、ローラ軸56のローラ55によってホース10が移動させられるが、ローラ55によってホース10を痛めることがない。
更に、モータ7によってピニオン6を反時計方向に回転させると、局部洗浄用ノズル13の収納動作は、インナノズルガイド3の後端がアウタノズルガイド4とハウジング15の当接部15dに当たるまで右方向に移動し、アウタノズルガイド4の端部が当接部15dに当たって停止するまで、局部洗浄用ノズル13の収縮動作をする。この時、アーム51は、リテンションスプリング59の弾性力によってラック9及びホース10を曲面部50aに添って巻き取る方向に回転し、ラック9は勿論、ホース10も撓むことなく曲面部50a内に収納される。
逆に、図12の状態において、モータ7によってピニオン6を時計方向に回転させると、ピニオン6と噛み合ったラック9が左方向に移動し、嵌合したノズルコア2とインナノズルガイド3が個々に左方向に移動し、アウタノズルガイド4内から便鉢内方向に伸張される。そして、ノズルコア2の外周面の突起部2eがインナノズルガイド3の内周面上に形成された当接部3eと当接し、双方の相対移動が制限される。この時、モータ7の回転によってピニオン6が回転し、ラック9を局部洗浄用ノズル13の方向側に移動させる。アーム51にはラック9が固着されているから、ラック9はアーム51を左方向に回動させる。アーム51の左方向の回動により、ガイド50の曲面部50aに添ってラック9は移動する。同時に、ローラ軸56が配設されたアーム51は、ローラ軸56のローラ55にホース10が掛けられているから、それを弛ませるように移動する。
更に、モータ7によってピニオン6を時計方向に回転させると、局部洗浄用ノズル13の便鉢内方向への伸張動作は、ノズルコア2の外周面の突起部2eがインナノズルガイド3の内周面上に形成された当接部3eと当接し、かつ、ローラ軸56に配設されたローラ55がハウジング15にと当接して停止するまでアーム51が左方向に回動、局部洗浄用ノズル13の伸張動作をする。この時、アーム51は、リテンションスプリング59の弾性力によってラック9及びホース10を曲面部50aに添って巻き取る方向(反対方向)に回転しようとするから、ラック9は勿論、ホース10も撓むことなく曲面部50a内から送出される。
前述したように、上記実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットにおいては、モータ7の回転によって回転させられるピニオン6と、ピニオン6と噛み合って往復動する屈曲可能な弾性に富む材質からなるラック9と、多段化して全長を短くし、その長さ方向の伸縮を自在とし、その長さ方向に対する直角方向の断面においての回転を防止すると共に、そのうちの先端位置にあるインナノズルガイド3に対してのみラック9の一端を取り付けた局部洗浄用ノズル13と、局部洗浄用ノズル13に一端を取り付けた屈曲可能な材質からなる洗浄水供給用のホース10と、ラック9の他端部及びホース10の他端部を保持し、ラック9及びホース10の往復動を曲面に沿って移動自在として収容する収容部70として、ラック9の他端及びホース10の他端を取り付け、回転によって巻き付き自在とした回転ドラム8とを具備するものである。
また、上記実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットにおいては、モータ7の回転によって回転させられるピニオン6と、ピニオン6と噛み合って往復動する屈曲可能な弾性に富む材質からなるラック9と、多段化して全長を短くし、その長さ方向の伸縮を自在とし、その長さ方向に対する直角方向の断面においての回転を防止すると共に、そのうちの先端位置にあるインナノズルガイド3に対してのみラック9の一端を取り付けた局部洗浄用ノズル13と、局部洗浄用ノズル13に一端を取り付けた屈曲可能な材質からなる洗浄水供給用のホース10と、ラック9の他端部及びホース10の他端部を保持し、ラック9及びホース10の往復動を曲面部50aに沿って移動自在として収容する収容部70として、ラック9の他端及びホース10の他端を取り付け、回転によってラック9及びホース10の収容を可能としたものである。
即ち、ラック9の他端部及びホース10の他端部を保持し、ラック9及びホース10の往復動を曲面に沿って移動自在として、少なくともホース10の一部を収容する収容部70の形態として、本実施の形態1では、ラック9の他端及びホース10の他端を取り付け、回転によって巻き付き自在としたドラムハウジング5内の回転ドラム8の形態とし、また、本実施の形態2では、ラック9の他端及びホース10の他端を取り付け、回転によってガイド50の曲面部50a内に少なくともホース10の収容を可能としたものである。
ここで、少なくともホース10の一部を収容する収容部70とは、その収容しようとする少なくともホース10が収容部70から離脱し、使用空間を拡大するものでない構造であればよく、両端が解放されているか否かを問うものではない。
したがって、多段化して全長を短くし、そのうちの先端位置にあるものに対して、モータ7によって回転させられるピニオン6と噛み合って往復動するラック9の一端を取り付け、かつ、局部洗浄用ノズル13のインナノズルガイド3に連結した洗浄水供給用のホース10の他端を、回転ドラム8またはアーム51に取り付け、回転によってそれらが回転ドラム8に巻き付き自在またはアーム51によって曲面、即ち、曲面部50aに沿って移動自在として収容するものである。
故に、多段化して全長を短くした局部洗浄用ノズル13によって、従来の局部洗浄用ノズルが占めていた便座本体の略中央部の空間を大幅に縮小することが可能となる。また、洗浄便座内部への機能部品の配置が容易になり、結果として洗浄便座本体の大きさを小さくすることができる。これによりトイレ内の便器周りのスペースを広くすることができ、室内での圧迫感を和らげると同時に洗浄便座本体を含めた便器廻りの清掃を楽に行うことができる。そして、機構中の可動部分に摺動するシール部が存在しないことから、シールの磨耗による水漏れ等の性能低下を極力抑えることができ、洗浄便座本体の信頼性を向上させることができる。
本実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの回転ドラム8は、回転力を付勢するリテンションスプリング12が設けられているものであるから、常に、ラック9及びホース10を巻き付ける方向に回転力が付勢され、停電の際に、定常状態を維持できる。
また、本実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのアーム51は、回転力を付勢するリテンションスプリング59が設けられているものであるから、常に、ラック9及びホース10を収容する方向に回転力が付勢され、停電の際に、定常状態を維持できる。
逆に、ラック9及びホース10を伸張させる方向にリテンションスプリング12またはリテンションスプリング59の回転力を付勢することにより、停電の際にも使用できる伸張した状態とすることができる。
また、本実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの回転ドラム8に取り付けられたホース10の他端は、外部から供給される洗浄水の受口となる接続口11aを軸心近傍に配設したものであるから、外部から供給される洗浄水のホース10に加わるストレスを小さくすることができる。
そして、本実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのローラ55にホース10が掛けられている他端は、外部から供給される洗浄水の受口を別に設けることなく、そのまま軸心近傍に配設したものであるが、外部から供給される洗浄水のホース10に加わるストレスを小さくすることができる。また、エルボ11を省略でき、部品点数を少なくすることができる。
そして、本実施の形態1及び実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのピニオン6、ラック9、局部洗浄用ノズル13、ホース10は、2連構造としたものであるから、お尻洗浄とビデ洗浄の機能別の位置で各局部洗浄用ノズル13を停止させることができる。なお、本発明を実施する場合には、1連の構造とすることもできる。
更に、本実施の形態1及び実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットは、洗浄水の受口となる接続口11aに直接温度調節を経て供給されれば、温水洗浄便座に温度調節機構をつけた温水タンクを用意することなく使用できる。
また、2連構成としたノズルコア2Rの先端には噴出口2aRが設けられ、ノズルコア2Lの先端には噴出口2aLが設けられており、噴出口2aRと噴出口2aLは、お尻洗浄またはビデ洗浄の機能に合わせて噴射方向が設定されている。
本実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットの収容部70は、一端が所定の部位に枢着されたアーム51を有し、アーム51の他端にラック9の他端が固定されているものである。このアーム51は回動自在であり、アーム51の他端にラック9の他端が固定されており、アーム51によって、ラック9が曲面部50aを移動できれば良い。
なお、本発明を実施する場合には、アーム51に曲面部50aを形成することもできる。それを円形のドラム状にしたものが実施の形態1の回転ドラム8の形態となる。
本実施の形態2の水洗浄便座のノズルユニットの収容部70は、一端が所定の部位に枢着されたアーム51を有し、アーム51の往復動と同期して往復動するラック9は、曲面部50aの円弧面に沿ってガイドしている。アーム51は回動自在であり、アーム51の他端にラック9及びアーム51の他端が保持されて、アーム51によってラック9及びアーム51が曲面部50aに添って移動できればよい。
上記実施の形態の温水洗浄便座のノズルユニットは、2連構造のものを示したが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、1連のみのものとして実施することもできる。また、供給する洗浄水は、温水または直接水道水を使用することもできる。
図1は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの温水洗浄便座の構成を示す平面図である。 図2は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの温水洗浄便座の構成を示す正面図である。 図3は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す全体斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す平面図である。 図5は図4の切断線AーAによるAーA断面図である。 図6は図4の切断線BーBによるBーB断面図である。 図7は図6においてラック及びホースを除去した構成を示す断面図である。 図8は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコアを収納した構成を示す斜視図である。 図9は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコアを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図である。 図10は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納した構成を示す斜視図である。 図11は本発明の実施の形態1の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図である。 図12は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納した構成を示す斜視図である。 図13は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納したラック及びホースを除去した構成を示す断面図である。 図14は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットのノズルコア及びインナノズルガイドを収納する動作状態を説明する要部拡大断面図である。 図15は本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットの構成を示す局部洗浄用ノズルを最大長に伸ばした状態の全体斜視図である。 図16は図15に示す本発明の実施の形態2の温水洗浄便座のノズルユニットにおける図4の切断線AーAによるAーA断面図に相当する断面図である。
符号の説明
1 ノズルユニット
2 ノズルコア
3 インナノズルガイド
4 アウタノズルガイド
5 ドラムハウジング
6 ピニオン
7 モータ
8 回転ドラム
9 ラック
10 ホース
11 エルボ
11a 接続口(洗浄水の受口となる接続口)
13 局部洗浄用ノズル
50 ガイド
50a 曲面部
51 アーム
70 収容部

Claims (6)

  1. モータの回転によって回転させられるピニオンと、
    前記ピニオンと噛み合って往復動する屈曲可能な弾性に富む材質からなるラックと、
    多段化して全長を短くし、その長さ方向の伸縮を自在とし、その長さ方向に対する直角方向の回転を防止すると共に、そのうちの先端位置にあるものに対してのみ前記ラックの一端を取り付けた局部洗浄用ノズルと、
    前記局部洗浄用ノズルに一端部を取り付けた屈曲可能な材質からなる洗浄水供給用のホースと、
    前記ラックの他端部及び前記ホースの他端部を保持し、前記ラック及び前記ホースの往復動を曲面に沿って移動自在として、少なくとも前記ホースの一部を収容する収容部と
    を具備することを特徴とする温水洗浄便座のノズルユニット。
  2. 前記収容部は、回転ドラムを有し、前記回転ドラムには回転力を付勢するスプリングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の温水洗浄便座のノズルユニット。
  3. 前記回転ドラムに取り付けられた前記ホースの他端を接続口に接続されたエルボの他端の外部から供給される洗浄水の受口とした接続口は、軸心近傍に配設したことを特徴とする請求項2に記載の温水洗浄便座のノズルユニット。
  4. 前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの他端に前記ラックの他端が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の温水洗浄便座のノズルユニット。
  5. 前記収容部は、一端が所定の部位に枢着されたアームを有し、前記アームの往復動と同期して往復動する前記ラックは、円弧面に沿ってガイドされていることを特徴とする請求項1に記載の温水洗浄便座のノズルユニット。
  6. 前記ピニオン、ラック、局部洗浄用ノズル、ホースは、前記局部洗浄用ノズルを略平行配置した2連構造としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の温水洗浄便座のノズルユニット。
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