JP6819116B2 - 空気袋の給排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージシート等に装備された空気袋に給排気を行う空気袋の給排気装置に関する。
一部の自動車では、座席内に装備した複数の空気袋(エアバッグ)にバルブ装置(切換弁)を介して給排気を行い、着座乗員の体をマッサージするマッサージシートが開発されている(特許文献1参照)。係るマッサージシートにおいて、空気袋からの排気は、バルブ装置にて大気中に放出している。
特開2013−208332号公報
バルブ装置にて排気が行われる際には、排気音が発生する。マッサージ装置は、静かな環境で使用されることが望ましく、排気音が使用者にとって耳障りに感じることがある。
本発明の課題は、空気袋の給排気装置において、空気袋の排気を行う際の排気圧力の圧力勾配を小さくすることにある。それにより、排気に伴う騒音を抑制する。
第1発明の空気袋の給排気装置は、ポンプからの空気を空気袋に供給する給気路と、前記空気袋の排気を行う排気路と、前記給気路及び前記排気路を、予め決められたタイミングで開閉するバルブ装置と、前記排気路に連通され、該排気路からの排気を蓄える空間を持った容器とを備える。該容器には、大気に連通する大気開放口が設けられている。
第1発明において、空気袋は、一つでも二つ以上でもよい。容器は、例えば、排気音低減のための専用容器とするか、特定の物品を収容するための容器を利用することができる。
第1発明によれば、空気袋の排気が容器を通じて行われる。容器は、排気路からの排気を蓄える空間を有する。そのため、空気袋の排気は、容器を通じて時間をかけて行われ、即ち排気時の圧力勾配が小さくされ、排気に伴う騒音を抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記容器は複数の小容器を組み合わせて成り、各小容器は互いに連通されている。
第2発明によれば、複数の小容器を通じて排気圧力が多段階に低下される。そのため、空気袋の排気は、更に時間をかけて行われ、排気に伴う騒音を更に抑制することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記各小容器のうちの一つは、前記排気路に連通されて前記大気開放口が設けられず、この一つの小容器から離間した他の小容器は、前記排気路に連通されず前記大気開放口が設けられている。
第3発明によれば、複数の小容器を通じて排気圧力が多段階に低下される途中で大気への排気は行われない。そのため、排気に伴う騒音の抑制効果を高めることができる。
第4発明は、上記第1〜3発明のいずれかにおいて、前記空気袋を複数個備え、該各空気袋は、前記バルブ装置を介して順次給排気が行われている。前記バルブ装置は、前記給気路を有し、該給気路の一端にポンプから供給された空気を、前記給気路の他端から前記各空気袋に順次供給し、また、前記排気路を有し、該排気路を前記給気路の他端に選択的に連通させるバルブ体である。前記容器は、前記バルブ体を収容して前記排気路からの排気を内部空間に受け入れ、前記各空気袋に連通する複数の連通孔及び前記大気開放口が設けられたケースである。
第4発明において、バルブ装置は、例えば、複数の電磁弁の組み合わせにより構成されるか、ロータリバルブにより構成されることができる。また、ロータリバルブのアクチュエータは、電動モータ、若しくは給気ポンプの空気圧により作動するピストンとすることができる。
第4発明によれば、バルブ体を収容するケースを容器として使用することができる。
第5発明は、上記第1〜3発明のいずれかにおいて、前記空気袋を複数個備え、該各空気袋は、前記バルブ装置を介して順次給排気が行われている。前記バルブ装置は、前記各空気袋へ供給される空気をポンプから受け入れるコア体と、該コア体内の空気圧を受けて該コア体に対して摺動するピストンと、該ピストンに当接して配置され、且つ前記コア体に対して回転自在に支持されており、前記ピストンの摺動を受けて前記ピストンとの間のカム構造により回転されるバルブ体とを備える。前記容器は、前記コア体、ピストン及びバルブ体を収容し、前記各空気袋に連通する複数の連通孔及び前記大気開放口が設けられたケースである。前記バルブ体は、前記給気路を有し、該給気路は、一端が前記ポンプからの空気を受け入れる前記コア体内に常時連通されており、他端が回転に伴って前記連通孔に選択的に連通される構成とされており、前記排気路を有し、該排気路は、一端が前記ケース内空間に常時連通されており、他端が回転に伴って前記給気路に選択的に連通される構成とされている。前記ポンプから前記各空気袋への給気量よりも前記排気路からの排気量が多くされている。
第5発明によれば、ポンプの空気圧を利用してピストンが作動される。ピストンの動きを受けてバルブ体が回転される。バルブ体の回転により、バルブ体の給気路からケースの連通孔を通じて各空気袋に空気が供給される。また、排気路が給気路に連通されたとき、ケースの連通孔を通じて各空気袋の排気が行われる。そのため、バルブ装置内の空気圧を利用してバルブ体を回転作動して各空気袋の給排気を行うことができる。従って、バルブ体を回転作動するためのアクチュエータを不要とすることができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記バルブ体は、前記ピストンに当接して配置され、且つ前記コア体に対して回転自在に支持されており、前記ピストンの摺動を受けて前記ピストンとの間のカム構造により回転されるカム体と、該カム体に連動して回転されるバルブ要素とを備える。前記ケースは、互いに連通される第1ケース及び第2ケースにより構成されている。前記第1ケースは、前記コア体、ピストン及びカム体を収容して、前記大気開放口が設けられ、前記第2ケースは、前記バルブ要素及びカム体を収容して、前記各空気袋に連通する前記連通孔が設けられている。前記カム体は、前記第1ケースと前記第2ケースとに跨って配置され、前記各ケースに対して摺動及び回転自在とされている。前記各ケース内空間同士間を仕切る仕切壁には、前記各ケース内空間同士間を連通させる連通口が形成されている。前記カム体は、前記第1ケース内において該第1ケース内壁面に向けて突出された段部を備え、該段部は、前記カム体の摺動方向において前記連通口の開口面と重なる壁面を有する。
第6発明において、カム体の段部は、例えば、第1ケースの内壁に面するカム体の部位の全周に設けるか、周方向の一部のみに設けることができる。第1及び第2ケース内空間同士間を仕切る仕切壁は、第1及び第2ケースのどちらか一方に設ければよい。連通口は、例えば、カム体に隣接する仕切壁の内端部に設けるか、その内端部から離間した中間部に設けることができる。
第6発明によれば、空気袋の排気時、排気は第2ケースから第1ケースに向けて流れる。このとき、空気は、各ケース間の仕切壁の連通口を通じて流れる。その空気流が、第1ケース内で段部に当り、カム体をピストン側に押圧する力が生じる。そのため、排気時にカム体が初期位置に戻るのを排気圧力によりアシストすることができる。カム体がピストン側に移動すると、カム体によりピストンが押圧される。そのため、ピストンの初期位置への移動も排気圧力によりアシストされる。このようにカム体及びピストンの初期位置への移動がアシストされる。また、容器を第1ケースと第2ケースにより構成し、上記第2、第3発明と同様、排気圧力を多段階に低下させることができる。
第7発明は、上記第6発明において、前記仕切壁の連通口は、前記カム体の外周面と前記仕切壁の内周面との隙間により構成されている。
第7発明によれば、カム体の外周面と仕切壁の内周面との隙間により連通口が構成されているため、仕切壁の寸法調整により連通口を構成することができる。そのため、仕切壁に連通口を穿設する作業等を不要とすることができる。また、連通口がカム体の外周面に沿って形成されるため、段部がカム体の外周面から立ち上がっている場合、連通口を通過する空気流を段部に効率的に当てることができる。
第8発明は、上記第4〜7発明のいずれかにおいて、前記バルブ体は、前記ケースの連通孔を有する壁面に前記給気路及び前記排気路の各開口端を向けて摺接されている。前記バルブ体の排気路は、前記ケース内空間に常時連通されている。前記バルブ体において、前記給気路と前記排気路の各開口端間には、前記バルブ体が前記ケースの壁面に摺接した状態で、前記各開口端間の空気の流れを遮断するシール体が設けられている。前記ケースにおいて、前記バルブ体の前記給気路及び前記排気路の各開口端に対向する部位には、前記バルブ体の回転軌跡に沿って前記各連通孔が並べて設けられている。該各連通孔同士の間には、前記給気路及び前記排気路の各開口端に向けて窪まされた複数の凹部を備え、該各凹部は、前記バルブ体の回転軌跡に沿って前記連通孔と交互に配置されている。前記各凹部上に前記シール体が位置し、前記各凹部を通じて前記給気路と前記排気路の各開口端間が連通された状態で、前記給気路の開口端は、前記連通孔に連通する配置とされている。
第8発明によれば、バルブ体の回転により給気路が連通孔に対応する位置になると、その連通孔に接続された空気袋に給気が行われる。更にバルブ体が回転して、シールが凹部上に位置して、凹部を通じてバルブ体の給気路と排気路とが連通されると、排気路が連通孔に連通されて、その連通孔に接続された空気袋が排気される。このように、ケースに凹部を形成するのみの簡単な構成で、空気袋の排気をケース内に行うことができる。
第9発明は、上記第5〜7発明のいずれかにおいて、前記ピストンには、該ピストンが受ける前記空気圧に抗する方向に前記ピストンを付勢する第1ばねを備える。該第1ばねの付勢力は、前記コア体内に前記バルブ体の排気路及び前記大気開放口を介して大気圧を受けたとき、前記ピストンを初期位置へ向けて摺動する大きさに設定されている。
第9発明によれば、空気袋の排気時、第1ばねの付勢力によりピストンを初期位置に戻す。従って、排気時に安定してピストンを初期位置に戻すことができる。
第10発明は、上記第6又は7発明において、前記カム体と前記バルブ要素との間には、両者を離間させる方向に付勢する第2ばねを備える。該第2ばねは、前記カム体を前記ピストンに追随して摺動させ、且つ前記バルブ要素を前記第2ケースの内壁面に常時当接させる大きさに設定されている。
第10発明によれば、第2ばねの付勢力により、カム体はピストンに追随して摺動され、且つバルブ要素は第2ケースの内壁面に常時当接される。そのため、ピストンの動きに応じて安定的にカム構造を機能させてカム体を回転させることができる。また、バルブ要素の給気路からの空気を第2ケースの連通孔を通じて安定的に空気袋に供給することができる。
本発明の第1実施形態であるマッサージシートのシステム構成図である。 上記第1実施形態におけるロータリバルブの外観斜視図である。 上記ロータリバルブの外観正面図である。 上記ロータリバルブの外観天面図である。 上記ロータリバルブの外観底面図である。 図4のVI−VI線断面矢視図である。 図4のVII−VII線断面矢視図である。 図4のVIII−VIII線断面矢視図である。 上記ロータリバルブの分解斜視図である。 上記ロータリバルブのケースを除去して示す内部構成斜視図である。 上記ロータリバルブの第1ケースの正面図である。 上記ロータリバルブの第1ケースの天面図である。 上記ロータリバルブの第1ケースの底面図である。 上記ロータリバルブの第2ケースの正面図である。 上記ロータリバルブの第2ケースの天面図である。 上記ロータリバルブの第2ケースの底面図である。 上記ロータリバルブのコア体の正面図である。 上記ロータリバルブのコア体の天面図である。 上記ロータリバルブのコア体の底面図である。 上記ロータリバルブのピストンの正面図である。 上記ロータリバルブのピストンの天面図である。 上記ロータリバルブのピストンの底面図である。 上記ロータリバルブのカム体の正面図である。 上記ロータリバルブのカム体の天面図である。 上記ロータリバルブのカム体の底面図である。 上記ロータリバルブのバルブ体の正面図である。 上記ロータリバルブのバルブ体の天面図である。 上記ロータリバルブのバルブ体の底面図である。 図27のXXIX−XXIX線断面矢視図である。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、初期状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、ピストン上昇開始状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、カム体最大ストローク状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、カム体回転開始状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、ピストン下降開始状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、コア体によるカム体回転状態を示す。 上記ロータリバルブの動作説明図であり、カム体初期位置復帰状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、初期状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、ピストン上昇開始状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、カム体最大ストローク状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、カム体回転開始状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、ピストン下降開始状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、コア体によるカム体回転状態を示す。 上記ロータリバルブのバルブ体の機能説明図であり、カム体初期位置復帰状態を示す。 本発明の第2実施形態におけるロータリバルブの図6に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態におけるロータリバルブの図6に対応する断面図である。 本発明の第4実施形態であるマッサージシートのシステム構成図である。
図1は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、マッサージ装置を備えた自動車用シート(以下、単にシートという)1であり、マッサージ装置は、本発明に係る空気袋の給排気装置を備えている。シート1は、背凭れを成すシートバック2と座部を成すシートクッション3とを備え、シートバック2及びシートクッション3の各着座面に沿って複数個のブラダ(本発明の空気袋に相当)4a〜4eを配置して成る。図1では、シートを自動車に搭載した状態における各方向を矢印により示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シートバック2には、左右一対のブラダ4a〜4cが上下3列に配置され、シートクッション3には、左右一対のブラダ4d〜4eが前後2列に配置されている。各ブラダ4a〜4eには、ロータリバルブ(本発明のバルブ装置に相当)5を介してポンプ7からの空気が給排気されるように配管されている。そして、各ブラダ4a〜4eは左右一対を一組として給排気され、例えば、シートバック2では下側から上側へ、またシートクッション3では後側から前側へ各ブラダ4a〜4eに順次、給排気が行われ、乗員の体のマッサージが行われるようになっている。勿論、各ブラダ4a〜4eへの給排気の順序は、上述とは反対とされてもよい。
ポンプ7は、制御スイッチ8を介して通電されて作動され、ポンプ7の作動により配管6を介してロータリバルブ5に空気が供給される。ロータリバルブ5からは、各ホース5aを介して各ブラダ4a〜4eに順次給気される。図1のように、この実施形態では、ロータリバルブ5、配管6及びポンプ7は、一体に組み合わせられてシートバック2の側方に配置されている。シート1におけるスペースの都合によっては、この組合体は、シートバック2の上部、その他に配置されてもよい。制御スイッチ8は、シート1の前方のインストルメントパネル又はコンソールボックス上に設置される。
各ブラダ4a〜4eは、シートバック2とシートクッション3のそれぞれの内部に固定されたブラダベース(図示略)上に固定されている。各ブラダ4a〜4eは、順次内部に空気を供給されることによって膨張して、シートバック2及びシートクッション3の表面を内側から押すように構成されている。各ブラダ4a〜4eの内部の空気が順次排気されると、各ブラダ4a〜4eが収縮してシートバック2及びシートクッション3の表面を押す力は解除され、シートバック2及びシートクッション3は通常の状態となる。
図2〜29は、ロータリバルブ5の詳細構成を示す。以下の説明では、図1のようにロータリバルブ5がシートバック2の側部に取り付けられた状態で、シートバック2の上側に対応する側をロータリバルブ5の天面側とし、シートバック2の下側に対応する側をロータリバルブ5の底面側とする。また、天面側と底面側とを結ぶ方向を軸方向とし、軸方向の周りを周方向とする。
図6〜8のように、ロータリバルブ5は、軸方向の中心に貫通孔10aを形成されたコア体10を備える。貫通孔10aの底面側には配管6(図示略)を介してポンプ7(図示略)が接続されている。図9、17のように、コア体10は、底面側から天面側に向けて、ベース部12、摺動部13、カム構造14、摺動部15を順次備える。ベース部12は、摺動部13、摺動部15に比べて径が最も大きく、摺動部15は径が最も小さい円筒形とされている。ベース部12の外周には、シール体としてのオーリング16が嵌め込まれており、オーリング16の外周側には、ピストン20の本体21が被せられている。
ピストン20は、本体21が円筒容器状に構成され、本体21の内周側に摺動部22を本体21と並行して備え、摺動部22の天面側を延長してカム構造23を備える。摺動部22及びカム構造23は、コア体10の摺動部13外周上で軸方向に摺動自在に当接されている(図6〜8参照)。コア体10の摺動部13外周上で、摺動部22及びカム構造23との間には、シール体としてのオーリング17が嵌合されている。
コア体10の摺動部13には、貫通孔10aに連通する横孔10bが穿設されている。そのため、横孔10bを介してピストン20内にはポンプ7からの空気圧が印加される(図6参照)。コア体10のカム構造14とピストン20のカム構造23は、互いに同一の鋸歯形状とされており、後述のように初期状態において互いに位相をずらして形成されている。カム構造14、23には、5組のブラダ4a〜4eに対応して、5個の鋸歯が形成されている。
コア体10の摺動部15の外周上には、円筒形状のカム体30の筒体31が軸方向並びに周方向に摺動自在に被せられている。筒体31の底面側には、カム構造14、23の5個の鋸歯に対応して5枚の板体から成る脚部33を放射状に備える(図23、25参照)。脚部33は、カム構造14、23の少なくともいずれかの鋸歯に常時当接している。筒体31は、コア体10の摺動部15の外周面から僅かに離間して配置されており、その隙間にバルブ体40の筒体41の底面側が挿入されている(図6〜8参照)。コア体10の摺動部15外周上で、筒体41との間には、シール体としてのオーリング18が嵌合されている。また、コア体10の摺動部15の外周面とカム体30の筒体31の内周面との隙間で、筒体41の底面側端部と筒体31の内周側端部との間には、反発ばねである第2ばね35を備える(図6〜8参照)。バルブ体40は、本発明におけるバルブ要素であり、バルブ体40とカム体30の総称として、本発明においてはバルブ体と称している。
コア体10、ピストン20及びカム体30を収容して円筒容器形状の第1ケース50を備える。第1ケース50の本体51は、ピストン20の本体21の外周側を被うように配置され、本体51の底面側端部がコア体10のベース部12から外周側に突出されたブラケット部11に固定されている(図2、6参照)。係る固定のため、本体51の外周面には、軸方向に延びるリブ状のブラケット部52が4本形成され、ブラケット部11とブラケット部52がボルト(図示略)締結により固定されている。ブラケット部52に対応して、本体51の底面側端部には、切欠56が形成されている。この切欠56にはブラケット部11が嵌合される。また、一つのブラケット部52とそれに隣接するブラケット部52との中間部で、本体51の底面側端部には、切欠55が形成されている。この切欠55にはコア体10の位置決め突起19が嵌合される。切欠55に位置決め突起19が嵌合されることにより、コア体10と第1ケース50との周方向での位置決めが行われている。第1ケース50の本体51内壁には、切欠55に対応する位置で、ブラケット部52の長手方向に沿って突条51aを備える(図6参照)。この突条51aは、ピストン20の本体21の外周面に形成された溝21aに嵌合して、ピストン20の周方向の回転を規制している。また、本体51には本体内外を貫通する大気開放口57を備える(図3参照)。
カム体30の筒体31と脚部33との間には、段部32を備える。段部32は、第1ケース50内に位置し、第1ケース50の本体51内壁面に向けてフランジ状に突出されている。
第1ケース50の天面側には、円筒容器形状の第2ケース60を備える。第2ケース60の本体61は、第1ケース50の本体51に連なって一つながりの容器を形成している。本体61の底面側には、本体51のブラケット部52に対応してブラケット部62を備える。ブラケット部62は、ブラケット部52に対してボルト(図示略)締結により固定されている。本体61の一つのブラケット部62と隣接するブラケット部62との中間位置で、本体61の底面側端部には、位置決め突起63が第1ケース50に向けて突出されている。位置決め突起63に対して、第1ケース50の本体51の対応する位置には、切欠54を備え、位置決め突起63が切欠54に嵌合することにより、第1ケース50に対する第2ケース60の周方向の位置決めが行われている。
第1ケース50の本体51の天面側には、本体51と一体に仕切壁53を備える。仕切壁53は、第1ケース50により形成される空間と第2ケース60により形成される空間とを区画している。仕切壁53の内径端面53aは、カム体30の筒体31の外周面から離間しており、仕切壁53に対してカム体30の筒体31が相対的に移動可能としている。また、内径端面53aと筒体31の外周面との隙間(本発明の連通口に相当)を介して空気が通流可能としている。その結果、カム体30の段部32は、カム体30の摺動方向(軸方向)において上記隙間の開口面と重なる壁面を有する。なお、第1ケース50及び第2ケース60は、それぞれ本発明における小容器を構成し、両者を合わせて容器を構成している。
第1ケース50の本体51の内周側で、仕切壁53とピストン20の本体21との間には、反発ばねである第1ばね24を備える。第1ばね24は、ピストン20の本体21を常時底面側に付勢している。第1ばね24の付勢力は、後述のように、コア体10内にバルブ体40の排気路46及び大気開放口57を介して大気圧を受けたとき、ピストン20を初期位置(本体21がコア体10の底面側に当接した位置)へ向けて摺動する大きさに設定されている。
バルブ体40は、共に円形の筒体41と皿体42との組み合わせから成る。筒体41の内部には空洞41aを備え、筒体41がコア体10の摺動部15に被せられた状態で、空洞41aはコア体10の貫通孔10aに連通されている。皿体42の天面側中心には、ヒンジピン43を備え、ヒンジピン43は、第2ケース60の天面側内壁の窪みに嵌合されている。従って、バルブ体40は第2ケース60に対してヒンジピン43を中心に回転自在とされている。ヒンジピン43に隣接して皿体42には、給気路47を備える。給気路47は、空洞41aに連通されている。給気路47に隣接して皿体42の天面側には、係止突起45を備える。皿体42の給気路47周りを除く天面側は、窪まされて排気室42bとされている。排気室42b内には排気路46を備え、排気路46は、皿体42を軸方向に貫通している。ヒンジピン43及び係止突起45を含んで給気路47の周りには堤部48を備え、堤部48は、皿体42の天面側を排気室42bと給気路47を含む給気室42aとに区分けしている。そして、堤部48の給気室42a側で、ヒンジピン43及び係止突起45に挟まれる窪みには、シール体となるオーリング49が嵌合されている。従って、バルブ体40が第2ケース60の本体61の内壁に摺接した状態で、排気室42bに連通された排気路46と給気室42aは気密状態とされている。なお、給気路47の給気室42aに臨む端部、並びに排気路46の排気室42bに臨む端部は、本発明における開口端に相当する。
皿体42の底面側で、筒体41の外周上には、突起44を備える。突起44に対応し、カム体30の筒体31の天面側端には、ガイド孔34を備える。突起44はガイド孔34に常時嵌合して、カム体30の回転をバルブ体40に伝達している。また、ガイド孔34は、突起44に対して軸方向長さを長くされていて、バルブ体40に対してカム体30を軸方向に移動可能としている。
第2ケース60の本体61の壁面には、バルブ体40の給気室42aに対応して連通孔64及び凹部65を備える。連通孔64は、本体61の壁面を軸方向に貫通しており、凹部65は、本体61の壁面の底面側を窪ませて形成されている。連通孔64は、ブラダ4a〜4eの各組に対応して5個形成され、ブラダ4a〜4eの各組にそれぞれ連通されている。連通孔64及び凹部65は、バルブ体40の回転軌跡に沿って5個ずつ交互に形成されている(図4、16参照)。
図30〜43に基づいて図6を参照しながらロータリバルブ5の作動を説明する。
図30、37は、ロータリバルブ5の初期状態を示す。この状態では、バルブ体40の給気室42aが第2ケース60の連通孔64の一つに対向している。しかし、このときコア体10内にポンプ7から空気は供給されていない。従って、ピストン20は、本体21がコア体10の底面側に当接している。
コア体10内にポンプ7から空気供給が開始されると、図31、38のように、コア体10の貫通孔10a、横孔10bを介して、ピストン20の本体21内にポンプ7からの空気が供給されて、本体21が天面側に移動開始する。そのため、カム構造23に押されてカム体30が天面側に移動される。このとき、カム構造23によってカム体30は回転方向の力も受けるが、カム体30の脚部33は、コア体10のカム構造14に係合して回転を阻止されている。そのため、カム体30は、回転することなく天面側に移動される。
コア体10の貫通孔10aに供給された空気は、バルブ体40の空洞41a、給気路47及び連通孔64を通じてブラダ4a〜4eのうちの一組に供給され、その一組が膨張される。このとき、ブラダ4a〜4eのうちの他の組は、連通孔64、排気路46、第2ケース60及び第1ケース50を介して大気開放口57から大気に連通されており、収縮されている。
図32、39は、カム体30が最大ストローク位置に到達した状態を示す。この状態では、カム体30の脚部33は、コア体10のカム構造14との係合が解除される。そのため、脚部33は、カム構造23の傾斜面に沿って移動し、カム体30は、底面側に移動しながら回転する。このとき、ピストン20の本体21は、溝21aに第1ケース50の突条51aが嵌合していて回転が阻止されている。カム体30の回転は、ガイド孔34及び突起44を介してバルブ体40に伝達される。図33、40は、この様子を示す。
バルブ体40が回転して、バルブ体40の給気室42aが第2ケース60の凹部65に軸方向で重なる位置となると、凹部65を通じて給気路47が排気路46に連通される。そのため、コア体10の貫通孔10aには、排気路46を通じて大気圧が供給される。貫通孔10aには、ポンプ7から継続して空気が供給されるが、その供給量に比べて排気路46を通じて供給される大気の量の方が多くされており、貫通孔10a内の圧力は、略大気圧となる。従って、ピストン20の本体21は、コア体10側に移動する。このとき、カム体30は、第2ばね35の付勢によりピストン20に追随して移動する。図34、41は、この様子を示す。なお、カム体30がコア体10側に移動しても、バルブ体40は第2ばね35の付勢により第2ケース60の本体61に当接した状態が維持される。
図34、41の状態では、連通孔64も排気路46に連通される。そのため、図31、38の状態で膨張されたブラダ4a〜4eのうちの一組が収縮開始される。ブラダ4a〜4eのうちの一組から排出される空気は、連通孔64、給気室42a、凹部65、排気室42b、排気路46、第2ケース60の本体61、第1ケース50の本体51及び大気開放口57を介して排出される。このように、ブラダ4a〜4eから排出される空気が、第2ケース60の本体61及び第1ケース50の本体51の各空間を介して時間を掛けて行われる。そのため、比較的高い圧力でブラダ4a〜4eから排出される空気の圧力が各空間を通過する間に徐々に低下されて大気開放口57から排出される。その結果、空気の排出に伴う騒音を抑制することができる。
また、ブラダ4a〜4eの排気時、排気は第1ケース50の仕切壁53の内径端面53aとカム体30の筒体31の外周面との隙間を通じて流れる。その空気流が、第1ケース50内で段部32に当り、カム体30をピストン20側に押圧する力が生じる。そのため、排気時にカム体30が初期位置に戻るのを排気圧力によりアシストすることができる。カム体30がピストン20側に移動すると、カム体30によりピストン20が押圧される。そのため、ピストン20の初期位置への移動も排気圧力によりアシストされる。このようにカム体30及びピストン20の初期位置への移動がアシストされるため、第1ばね24及び第2ばね35として反発力の小さなばねを使用することができる。
図35、42は、ピストン20及びカム体30が、更にコア体10側に移動した状態を示す。このとき、カム体30の脚部33は、コア体10のカム構造14の鋸歯形状により回転される。カム体30の回転は、バルブ体40に伝達される。このとき、連通孔64は、バルブ体40の給気室42aから遮断される。そのため、ブラダ4a〜4eのうちの一組からの排気は終了する。
図36、43は、カム体30の脚部33がコア体10のカム構造14の鋸歯の谷の位置に達した状態を示す。この状態では、カム体30の移動及び回転は停止される。このとき、バルブ体40の給気室42aは、ブラダ4a〜4eの次の組に連通された連通孔64に対応する位置となる。そのため、ブラダ4a〜4eの次の組が膨張される。以降、ロータリバルブ5は、以上の動作を繰り返して、ポンプ7からの空気をブラダ4a〜4eの各組に順次供給して膨張させる。
図44は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1ケース50の本体51の仕切壁53に貫通孔53bを穿設した点、並びに仕切壁53の内径端面53aとカム体30の筒体31外周面との隙間を小さくした点である。即ち、第1実施形態では、第2ケース60の本体61内空間と第1ケース50の本体51内空間との連通が、仕切壁53の内径端面53aとカム体30の筒体31外周面との隙間により行われたのに対し、第2実施形態では、係る連通が貫通孔53bにより行われている。従って、第2実施形態において上記隙間は、カム体30の筒体31が軸方向及び周方向に移動する際に仕切壁53の内径端面53aと干渉しない程度とされている。その他の点は、第2実施形態も第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第2実施形態においては、ブラダ4a〜4eのうちの一組からの排気が貫通孔53bを通過して第2ケース60から第1ケース50へ流れる。貫通孔53bを通過した排気は、カム体30の段部32の壁面に当たり、カム体30がピストン20側へ摺動するのをアシストする。貫通孔53bの大きさや数は、貫通孔53bを通して流すべき排気流量を考慮して適宜決定される。その他の作用は、第2実施形態も第1実施形態と同様である。
図45は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第2ケース60の本体61の凹部65に代えてチューブ66を設けた点である。即ち、第1実施形態における本体61の各凹部65の周方向幅に対応して、それぞれ一対の貫通孔66a、66bを穿設し、その貫通孔66a、66b間をチューブ66により連通接続させている。図45では、一対の貫通孔66a、66bを、図示の都合上、第2ケース60の本体61の径方向に並べて示しているが、実際には、本体61の周方向に並べている。その他の点は、第3実施形態も第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第3実施形態においては、バルブ体40の給気室42aが一対の貫通孔66a、66bの一方に軸方向で重なる位置に達したとき、チューブ66を通じて給気室42aと排気室42bが連通する。この状態は、第1実施形態において凹部65が給気室42aと軸方向で重なる位置に達したときと同じであり、ピストン20がコア体10側に移動され、ブラダ4a〜4eのうちの一組の排気が行われる。その他の作用は、第3実施形態も第1実施形態と同様である。
図46は、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態におけるロータリバルブ5に代えて給気用電磁弁71a〜71e及び排気用電磁弁72a〜72eを含むバルブ装置9を設けた点、並びに第1実施形態における第1ケース50及び第2ケース60を一つのケース80により構成した点である。即ち、各ブラダ4a〜4eには、給気用電磁弁71a〜71eを介してポンプ7が連通されている。また、各ブラダ4a〜4eには、排気用電磁弁72a〜72eの一端が連通され、排気用電磁弁72a〜72eの他端は開口73a〜73eによりケース80内に開放されている。一方、ケース80は、給気用電磁弁71a〜71e及び排気用電磁弁72a〜72eを内部に収容し、ケース80の本体には、大気開放口81が2個設けられている。その他の点は、第4実施形態も第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第4実施形態においては、バルブ装置9が作動されると、給気用電磁弁71a〜71eのうちの一つ、例えば給気用電磁弁71aが通電されて連通状態とされ、ポンプ7が作動状態とされる。このとき、排気用電磁弁72a〜72eのうちの一つ、例えば排気用電磁弁72aが非通電とされて非連通状態とされている。また、排気用電磁弁72a以外の排気用電磁弁72b〜72eは通電されて連通状態とされている。そのため、各ブラダ4a〜4eのうちの一つ、例えばブラダ4aにポンプ7からの空気が供給されて膨張される。その他のブラダ4b〜4eは排気状態にあり収縮している。
その後、給気用電磁弁71a〜71eのうちの一つが順次通電され、排気用電磁弁72a〜72eのうちの一つが順次非通電とされる。その結果、第1実施形態の場合と同様に、各ブラダ4a〜4eのうちの一つが順次膨張される。各排気用電磁弁72a〜72eを通じた各ブラダ4a〜4eの排気は、各開口73a〜73eから行われる。しかし、各開口73a〜73eは、ケース80内にあるため、大気への排気は大気開放口81を通じて行われる。そのため、各ブラダ4a〜4eの排気は時間を掛けて大気圧まで低下されることになり、大気開放口81から排出される際の空気圧は、各ブラダ4a〜4eにおける圧力に比べて低くされている。従って、空気の排出に伴う騒音を抑制することができる。
各ブラダ4a〜4eのうちの一つ、例えばブラダ4aを膨張状態から収縮状態とするとき、排気用電磁弁72aを連通状態とすると同時に、給気用電磁弁71aを非連通状態とする。しかし、このとき、給気用電磁弁71aを連通状態のままとする構成を採ることもできる。後者の構成を採用した場合は、ポンプ7から各ブラダ4a〜4eに供給される空気量より排気用電磁弁72aを介して排出される空気量を多くする必要がある。それにより、排気用電磁弁72aを連通状態としたとき、給気用電磁弁71aを連通状態のままとされても、各ブラダ4a〜4eの排気を可能とする。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明をマッサージシートの空気袋の給排気装置に適用したが、乗物用シートのランバーサポート、その他に用いる空気袋の給排気装置に適用してもよい。また、上記実施形態では、本発明を自動車用マッサージシートに適用したが、マッサージ専用シートに適用してもよい。更に、上記実施形態では、ロータリバルブ5のカム体30とバルブ体40とを別体としたが、両者は一体とされてもよい。
1 自動車用シート(シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4a〜4e ブラダ(空気袋)
5 ロータリバルブ(バルブ装置)
6 配管
7 ポンプ
8 制御スイッチ
9 バルブ装置
10 コア体
10a 貫通孔
10b 横孔
11 ブラケット部
12 ベース部
13 摺動部
14 カム構造
15 摺動部
16〜18 オーリング
19 位置決め突起
20 ピストン
21 本体
21a 溝
22 摺動部
23 カム構造
24 第1ばね
30 カム体(バルブ体)
31 筒体
32 段部
33 脚部
34 ガイド孔
35 第2ばね
40 バルブ体(バルブ要素)
41 筒体
41a 空洞
42 皿体
42a 給気室
42b 排気室
43 ヒンジピン
44 突起
45 係止突起
46 排気路
47 給気路
48 堤部
49 オーリング(シール体)
50 第1ケース(容器、小容器)
51 本体
51a 突条
52 ブラケット部
53 仕切壁
53a 内径端面
53b 貫通孔
54〜56 切欠
57 大気開放口
60 第2ケース(容器、小容器)
61 本体
62 ブラケット部
63 位置決め突起
64 連通孔
65 凹部
66 チューブ
66a、66b 貫通孔
71a〜71e 給気用電磁弁
72a〜72e 排気用電磁弁
73a〜73e 開口
80 ケース(容器)
81 大気開放口

Claims (8)

  1. ポンプからの空気を空気袋に供給する給気路と、
    前記空気袋の排気を行う排気路と、
    前記給気路及び前記排気路を、予め決められたタイミングで開閉するバルブ装置と、
    前記排気路に連通され、該排気路からの排気を蓄える空間を持った容器とを備え、
    該容器には、大気に連通する大気開放口が設けられている
    空気袋の給排気装置であって、
    前記空気袋を複数個備え、該各空気袋は、前記バルブ装置を介して順次給排気が行われており、
    前記バルブ装置は、
    前記給気路を有し、該給気路の一端にポンプから供給された空気を、前記給気路の他端から前記各空気袋に順次供給し、
    前記排気路を有し、該排気路を、前記各空気袋のうち前記給気路に連通されているもの以外のものに連通し、且つ前記各空気袋が前記給気路に連通した状態から遮断されるとき、前記排気路を前記給気路の他端に連通させるバルブ体であり、
    前記容器は、前記バルブ体を収容して前記排気路からの排気を内部空間に受け入れ、前記各空気袋に連通する複数の連通孔及び前記大気開放口が設けられたケースであり、
    前記バルブ体では、前記排気路が前記給気路の他端に連通されると、前記各空気袋の空気は、前記給気路を介してポンプからの空気が供給されるのに関わらず、前記排気路を介して前記容器内に排出され、
    前記バルブ体は、前記ケースの連通孔を有する壁面に前記給気路及び前記排気路の各開口端を向けて摺接されており、
    前記バルブ体の排気路は、前記ケース内空間に常時連通されており、
    前記バルブ体において、前記給気路と前記排気路の各開口端間には、前記バルブ体が前記ケースの壁面に摺接した状態で、前記各開口端間の空気の流れを遮断するシール体が設けられており、
    前記ケースにおいて、前記バルブ体の前記給気路及び前記排気路の各開口端に対向する部位には、前記バルブ体の回転軌跡に沿って前記各連通孔が並べて設けられており、該各連通孔同士の間には、前記給気路及び前記排気路の各開口端に向けて窪まされた複数の凹部を備え、
    該各凹部は、前記バルブ体の回転軌跡に沿って前記連通孔と交互に配置され、
    前記各凹部上に前記シール体が位置し、前記各凹部を通じて前記給気路と前記排気路の各開口端間が連通された状態で、前記給気路の開口端は、前記連通孔に連通する配置とされている
    空気袋の給排気装置。
  2. 請求項1において、
    前記容器は複数の小容器を組み合わせて成り、各小容器は互いに連通されている
    空気袋の給排気装置。
  3. 請求項2において、
    前記各小容器のうちの一つは、前記排気路に連通されて前記大気開放口が設けられず、この一つの小容器から離間した他の小容器は、前記排気路に連通されず前記大気開放口が設けられている
    空気袋の給排気装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記空気袋を複数個備え、該各空気袋は、前記バルブ装置を介して順次給排気が行われており、
    前記バルブ装置は、
    前記各空気袋へ供給される空気をポンプから受け入れるコア体と、
    該コア体内の空気圧を受けて該コア体に対して摺動するピストンと、
    該ピストンに当接して配置され、且つ前記コア体に対して回転自在に支持されており、前記ピストンの摺動を受けて前記ピストンとの間のカム構造により回転されるバルブ体とを備え、
    前記容器は、前記コア体、ピストン及びバルブ体を収容し、前記各空気袋に連通する複数の連通孔及び前記大気開放口が設けられたケースであり、
    前記バルブ体は、
    前記給気路を有し、該給気路は、一端が前記ポンプからの空気を受け入れる前記コア体内に常時連通されており、他端が回転に伴って前記連通孔に選択的に連通される構成とされており、
    前記排気路を有し、該排気路は、一端が前記ケース内空間に常時連通されており、他端が回転に伴って前記給気路に選択的に連通される構成とされており、
    前記ポンプから前記各空気袋への給気量よりも前記排気路からの排気量が多くされている
    空気袋の給排気装置。
  5. 請求項4において、
    前記バルブ体は、
    前記ピストンに当接して配置され、且つ前記コア体に対して回転自在に支持されており、前記ピストンの摺動を受けて前記ピストンとの間のカム構造により回転されるカム体と、
    該カム体に連動して回転されるバルブ要素とを備え、
    前記ケースは、互いに連通される第1ケース及び第2ケースにより構成され、
    前記第1ケースは、前記コア体、ピストン及びカム体を収容して、前記大気開放口が設けられ、
    前記第2ケースは、前記バルブ要素及びカム体を収容して、前記各空気袋に連通する前記連通孔が設けられ、
    前記カム体は、前記第1ケースと前記第2ケースとに跨って配置され、前記各ケースに対して摺動及び回転自在とされ、
    前記各ケース内空間同士間を仕切る仕切壁には、前記各ケース内空間同士間を連通させる連通口が形成されており、
    前記カム体は、前記第1ケース内において該第1ケース内壁面に向けて突出された段部を備え、該段部は、前記カム体の摺動方向において前記連通口の開口面と重なる壁面を有する
    空気袋の給排気装置。
  6. 請求項5において、
    前記仕切壁の連通口は、前記カム体の外周面と前記仕切壁の内周面との隙間により構成されている
    空気袋の給排気装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかにおいて、
    前記ピストンには、該ピストンが受ける前記空気圧に抗する方向に前記ピストンを付勢する第1ばねを備え、
    該第1ばねの付勢力は、前記コア体内に前記バルブ体の排気路及び前記大気開放口を介して大気圧を受けたとき、前記ピストンを初期位置へ向けて摺動する大きさに設定されている
    空気袋の給排気装置。
  8. 請求項5又は6において、
    前記カム体と前記バルブ要素との間には、両者を離間させる方向に付勢する第2ばねを備え、
    該第2ばねは、前記カム体を前記ピストンに追随して摺動させ、且つ前記バルブ要素を前記第2ケースの内壁面に常時当接させる大きさに設定されている
    空気袋の給排気装置。
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