JP2016124333A - 乗物用シート - Google Patents

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陽介 宇野
Yosuke Uno
陽介 宇野
正史 柳川
Masashi Yanagawa
正史 柳川
綱治 齋藤
Tsunaharu Saito
綱治 齋藤
昌彦 尾沼
Masahiko Onuma
昌彦 尾沼
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Abstract

【課題】空気袋を使用する複数の機能部品を備えた乗物用シートにおいて、各機能部品の空気袋に空気を供給するポンプを共通化することにより、機能部品全体の小型化を図る。
【解決手段】一つのポンプ300を正逆両方向に回転することによって、ランバーサポート100及びマッサージ装置200の各ブラダ(空気袋)110、210に向けて空気を吐出するものとされ、マッサージ装置200は、ロータリバルブ220がポンプ300と同一のモータによって駆動され、しかも、ロータリバルブ220は、ワンウェイクラッチを介してモータの駆動軸311に結合されている。ワンウェイクラッチは、モータの駆動軸311が逆転されたときはロータリバルブ220にモータからの駆動力を伝達し、モータの駆動軸311が正転されたときはロータリバルブ220にモータからの駆動力を伝達しないように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ランバーサポート、マッサージ装置等の機能部品を備えた、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるシートに関する。
一部の乗物用シートでは、空気袋をアクチュエータとした機能部品を複数装備したものがある。下記特許文献1には、機能部品としてマッサージ装置とランバーサポートとを備えた乗物用シートが開示されている。
特開2005−87604号公報
上記乗物用シートの場合、各機能部品はそれぞれ独立して構成されている。しかし、近年、乗物用シートには各種の機能が付加されて、シート周辺のスペースが不足する傾向にある。そのため、特許文献1の発明のように複数の機能部品を乗物用シートに装備することは、場合によっては難しい。
このような問題に鑑み本発明の課題は、空気袋を使用する複数の機能部品を備えた乗物用シートにおいて、各機能部品の空気袋に空気を供給するポンプを共通化することにより、機能部品全体の小型化を図ることにある。
第1発明は、空気袋にポンプから空気を供給されて作動する第1装置と、複数の空気袋にポンプから分配器を介して順次空気を供給されて作動する第2装置とを備え、前記第1装置と前記第2装置とがそれぞれ独立して作動される乗物用シートにおいて、前記ポンプは、一つのポンプを正逆両方向に回転することによって、前記第1装置及び前記第2装置の各空気袋に向けて空気を吐出するものとされ、前記第2装置は、前記分配器が前記ポンプと同一のモータによって駆動され、しかも、前記分配器は、ワンウェイクラッチを介して前記モータの駆動軸に結合され、前記ワンウェイクラッチは、前記モータの駆動軸が逆転されたときは前記分配器に前記モータからの駆動力を伝達し、前記モータの駆動軸が正転されたときは前記分配器に前記モータからの駆動力を伝達しないように構成されている。
第1発明において、ポンプは、その回転方向に係わらず第1装置と第2装置の空気供給経路に同時に空気を吐出するタイプのものを採用するか、ポンプの回転方向に応じて第1装置と第2装置の空気供給経路のいずれか片方に空気を吐出するタイプのものを採用することができる。なお、ポンプ及びモータの正転、逆転については、ポンプ及びモータの回転方向のいずれか一方を正転としたとき、他方を逆転としたのみで、正転、逆転が特定の方向を示す意味ではない。
第2発明は、上記第1発明において、前記ポンプは、その回転方向に係わらず第1装置と第2装置の空気供給経路に同時に空気を吐出するタイプのものであり、前記ポンプの吐出口と前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋とを接続する空気供給経路中には開閉弁を備え、前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋のうち、前記ポンプから空気を供給されるべき空気袋に対応する前記開閉弁を開弁し、前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋のうち、前記ポンプからの空気を遮断されるべき空気袋に対応する前記開閉弁を閉弁する。
第2発明において、開閉弁は、第1装置及び第2装置の空気袋への空気供給構造による必要性に応じて設けられる。即ち、第1装置及び第2装置の空気袋への空気供給構造が、装置の非作動時にポンプから装置に空気が流れない構造であれば開閉弁は必要ないが、装置の非作動時にポンプから装置に空気が流れる構造の場合には開閉弁は設けられる。ここで、装置の非作動時にポンプから装置に空気が流れる構造とは、当該装置の空気袋に空気が流れる場合の他、大気中やその他の部位に空気が流れる場合を含む。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記第1装置は、前記空気袋を膨張することによりシート着座者の腰部の背面側を支持するランバーサポートであり、前記第2装置は、前記複数の空気袋を順次膨張・収縮することによりシート着座者の体をマッサージするマッサージ装置である。
本発明によれば、一つのポンプを用いて、第1装置と第2装置の各空気袋に空気を供給するようにし、第1装置及び第2装置のポンプを共通化することができる。更に、第2装置の分配器もポンプ駆動用のモータによって動作させて、一つのモータで2つの装置の空気袋と分配器の作動とを行わせることができる。従って、装置を小型化することができる。しかも、ポンプは正逆両回転するものとし、分配器はワンウェイクラッチを介して作動させるので、ポンプの正逆回転のためモータが正逆回転されても分配器はワンウェイクラッチによってモータの逆転時にのみしか作動されず、モータの正転時に無駄な作動をさせないで、係る作動ためのエネルギの無駄使いや分配器の耐久性の低下を抑制することができる。
また、第2発明によれば、ポンプの回転方向に係わらず第1装置と第2装置の空気供給経路に同時に空気を吐出するタイプのポンプを採用した場合で、装置の非作動時にポンプから装置に空気が流れる構造の装置において、当該装置を作動させる予定がなくても、ポンプが作動されたとき、当該装置にポンプから空気が供給されてしまう問題を抑制することができる。即ち、当該装置を作動させないときには、当該装置の空気供給経路に設けられた開閉弁が閉弁されることによって、当該装置にポンプから空気が供給されないようにすることができる。一方、当該装置を作動させるときは、上記開閉弁を開弁することにより、当該装置にポンプから空気が供給され、装置を正常に作動させることができる。従って、ポンプの無駄な作動を抑制したり、不用意に空気袋が膨張されてしまうことを抑制することができる。
換言すると、作動させる予定のない装置に対応する開閉弁は閉弁されて、ポンプからの空気は遮断されているため、装置の非作動時にポンプから装置に空気が流れる構造を採用することができ、装置の設計の自由度を高めることができる。
本発明の第1実施形態の斜視図である。 第1実施形態におけるランバーサポート及びマッサージ装置のシステム構成図である。 第1実施形態におけるランバーサポートの空気配管図である。 第1実施形態におけるランバーサポートの制御回路図である。 第1実施形態におけるマッサージ装置の制御回路図及び空気配管図である。 第1実施形態におけるワンウェイクラッチの内部構成説明図である。 本発明の第2実施形態におけるランバーサポート及びマッサージ装置のシステム構成の模式図である。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート(以下、単にシートという)1に空気袋(以下、ブラダという)を用いたランバーサポート100及びマッサージ装置200(本発明における第1装置及び第2装置に相当)を適用した例を示す。
シート1は、座部を成すシートクッション3と背凭れを成すシートバック2とを備えており、ランバーサポート100は、シートバック2内部において、着座乗員の腰部の背面側に対応する位置に設けられている。具体的には、ランバーサポート100は、シートバック2内のバックフレーム(図示省略)に同一構造の2個のアッパブラダ111及びロアブラダ112が上下に並べて固定されている。
アッパブラダ111及びロアブラダ112は、後述のように個別に空気を供給されて4つのモードで作動可能とされている。即ち、ホールドモード(H)では、アッパブラダ111及びロアブラダ112の両方に空気が供給されて、それらが共に膨張されて着座乗員の腰部が広範囲に支持される。リリースモード(R)では、アッパブラダ111及びロアブラダ112の両方の空気が排出されて、それらが共に収縮されて着座乗員の腰部の支持が行われなくなる。アップモード(U)では、アッパブラダ111に空気が供給されるが、ロアブラダ112は空気が排出されて、アッパブラダ111のみが膨張して着座乗員の腰部の比較的高い領域のみが支持される。ダウンモード(D)では、ロアブラダ112に空気が供給されるが、アッパブラダ111は空気が排出されて、ロアブラダ112のみが膨張して着座乗員の腰部の比較的低い領域のみが支持される。
また、マッサージ装置200は、シートバック2及びシートクッション3内部において、着座乗員の腰部、背部及び臀部の各背面側及び裏側に対応する位置に設けられている。具体的には、マッサージ装置200は、ランバーサポート100のアッパブラダ111及びロアブラダ112の着座乗員側に重ねて、それぞれ左右一対でブラダ211、212が固定されると共に、シートバック2内のバックフレームにブラダ固定ベース(図示省略)を介して着座乗員の肩部に対応して左右一対のブラダ213が固定されている。更に、シートクッション3内のクッションフレーム(図示省略)にブラダ固定ベース(図示省略)を介して着座乗員の臀部に対応して前後2列で左右一対のブラダ214、215が固定されている。各ブラダ211〜215は、後述のように順次内部に空気を供給されることによって膨張して、シートクッション3及びシートバック2の表面を内側から押すように構成されている。各ブラダ211〜215の内部の空気が順次排出されると、各ブラダ211〜215が収縮してシートクッション3及びシートバック2の表面を押す力は解除され、シートクッション3及びシートバック2は通常の状態となる。
各ブラダ211〜215は左右一対を一組として給気及び排気され、例えばシートクッション3では後側から前側へ、またシートバック2では下側から上側へ各ブラダ211〜215に順次、給気及び排気が行われ、乗員の体のマッサージが行われるようになっている。勿論、各ブラダ211〜215への給気及び排気の順序は、上述とは反対とされてもよい。
図2は、ランバーサポート100及びマッサージ装置200のシステム構成を示す。上述の各ブラダ110(アッパブラダ111及びロアブラダ112を含む)、210(各ブラダ211〜215を含む)に空気を供給するようにポンプ300が設けられ、このポンプ300は、正逆回転タイプであり、正逆どちらに回転してもブラダ110への空気供給経路341及びブラダ210への空気供給経路342に空気を供給するように構成されている。各空気供給経路341、342の途中には、それぞれ電磁弁(本発明における開閉弁に相当)320、330が設けられ、ランバーサポート100を作動させるときは電磁弁320を開弁して電磁弁330を閉弁し、マッサージ装置200を作動させるときは電磁弁320を閉弁して電磁弁330を開弁する。
また、空気供給経路342には、ロータリバルブ(本発明における分配器に相当)220が設けられており、空気供給経路342に供給された空気を各ブラダ211〜215に順次分配するように構成されている。ロータリバルブ220は、ポンプ300の駆動用モータ(図示省略)の駆動軸311によって駆動されるように構成され、駆動軸311とロータリバルブ220の回転軸(図示省略)との間には、減速機構とワンウェイクラッチを含むギヤボックス230が設けられている。その結果、ポンプ300を正転させるようにモータが回転されたときは、ギヤボックス230内のワンウェイクラッチにより駆動軸311の回転がロータリバルブ220の回転軸に伝達されない。一方、ポンプ300を逆転させるようにモータが回転されたときは、ギヤボックス230内のワンウェイクラッチにより駆動軸311の回転がロータリバルブ220の回転軸に伝達される。
図6は、ギヤボックス230内のワンウェイクラッチ231の構造を示す。このワンウェイクラッチ231は、公知のものであり、ギヤボックス230内の減速機構を介して駆動軸311に連結されたシャフト235が矢印Aで示すように正転すると、シャフト235とハウジング232との間に挟まれた複数のローラ233が、シャフト235との摩擦力によってばね234の付勢力に抗してハウジング232内面の楔係合部から外れる方向に動く。そのため、シャフト235の回転はハウジング232に伝達されず、ロータリバルブ220は作動されない。一方、シャフト235が矢印Bで示すように逆転すると、複数のローラ233が、シャフト235との摩擦力並びに、ばね234の付勢力によってハウジング232内面の楔係合部に挟まれる方向に動く。そのため、シャフト235の回転はハウジング232に伝達され、シャフト235及びハウジング232と共にロータリバルブ220は作動される。
図3は、ランバーサポート100の空気配管の詳細を示す。アッパブラダ111及びロアブラダ112は、互いに同一構造の電磁切換弁121、122を介してポンプ300からの空気供給経路341に接続されている。各電磁切換弁121、122は、通電されていない状態において、ポンプ300からの空気を空気供給経路341を通じてアッパブラダ111及びロアブラダ112に供給するように構成され、通電された状態において、ポンプ300からの空気を遮断し、アッパブラダ111及びロアブラダ112を排気口に接続するように構成されている。
各電磁切換弁121、122と空気供給経路341との間には逆止弁131、132が介挿されており、ポンプ300からアッパブラダ111及びロアブラダ112に供給された空気が、ポンプ300からの空気の供給が遮断された後にポンプ300側に漏れないようにされている。なお、図3では、ポンプ300を駆動するモータ310が記載されている。
図4は、ランバーサポート100の制御回路を示す。この制御回路は、操作スイッチ140の操作に基づいて上述のモータ310、電磁切換弁121、122及び電磁弁320を作動させるためのコイル321を通電制御するように構成されている。
操作スイッチ140は、ホールドモード(H)に対応してスイッチ素子141が設けられ、リリースモード(R)に対応してスイッチ素子144が設けられ、アップモード(U)に対応してスイッチ素子142が設けられ、ダウンモード(D)に対応してスイッチ素子143が設けられている。操作スイッチ140が操作されてスイッチ素子141がオン状態とされると、ダイオード151を介してモータ310が作動されると共に、コイル321が通電されて電磁弁320が開弁される。そのため、ポンプ300からアッパブラダ111及びロアブラダ112に空気が供給され、アッパブラダ111及びロアブラダ112が膨張してホールドモード(H)が実現される(図3参照)。
スイッチ素子144がオン状態とされると、ダイオード156、157を介して通電されて電磁切換弁121、122が切換作動される。そのため、アッパブラダ111及びロアブラダ112は排気口に連通されて空気の排気が行われ、リリースモード(R)が実現される(図3参照)。
スイッチ素子142がオン状態とされると、ダイオード152を介してモータ310が作動されると共に、コイル321が通電されて電磁弁320が開弁される。また、ダイオード153を介して通電されて電磁切換弁122が切換作動される。そのため、ポンプ300からアッパブラダ111に空気が供給され、アッパブラダ111が膨張し、ロアブラダ112は電磁切換弁122を介して排気口に連通されて空気の排気が行われ、アップモード(U)が実現される(図3参照)。
スイッチ素子143がオン状態とされると、ダイオード154を介してモータ310が作動されると共に、コイル321が通電されて電磁弁320が開弁される。また、ダイオード155を介して通電されて電磁切換弁121が切換作動される。そのため、ポンプ300からロアブラダ112に空気が供給され、ロアブラダ112が膨張し、アッパブラダ111は電磁切換弁121を介して排気口に連通されて空気の排気が行われ、ダウンモード(D)が実現される(図3参照)。ここで、ダイオード151〜157は逆流防止用ダイオードであり、ダイオード158、159はフライホイールダイオードである。
図5は、マッサージ装置200の各ブラダ211〜215に対して給気及び排気を行うための制御回路及び空気配管を示す。各ブラダ211〜215には、ポンプ300によって発生された空気が、空気供給経路342及びロータリバルブ220を介して供給されるように構成されている。ロータリバルブ220は、ロータ222がギヤボックス230を介してモータ310によって回転されることによって、給気ポート221が各ブラダ211〜215に対応してそれぞれ設けられた出力ポート226に連通され、各ブラダ211〜215に順次空気を分配するように構成されている。また、ロータリバルブ220には、各出力ポート226に隣接して大気開放の排気ポート225がそれぞれ設けられ、ロータ222の回転に伴って給気ポート221に連通される一つの出力ポート226が隣接する次の出力ポート226に移る直前に、一つの出力ポート226を排気ポート225に連通させて、一つの出力ポート226に対応するブラダの空気を排気するように構成されている。
ポンプ300駆動用のモータ310は、リレー243を介して電源(+B)に接続されている。リレー243はリフレッシュスイッチ241の操作に応じてオンされるように接続されている。リフレッシュスイッチ241はタイマ242を備え、リフレッシュスイッチ241内に設けられたスイッチ(不図示)がワンタッチ操作されると、タイマ242の機能によって予め設定された時間だけリレー243の接点がオン状態とされる。
従って、リフレッシュスイッチ241のスイッチがワンタッチ操作されると、モータ310が設定時間だけ作動されると共に、電磁弁330のコイル331が同様に通電されて開弁され、各ブラダ211〜215に順次空気が給排気される。ロータリバルブ220のロータ222の外周面にはカム突起223が各ブラダ211〜215の組数と同じく5個設けられており、各カム突起223によって操作されてオフ動作されるリミットスイッチ224が設けられている。各カム突起223はロータリバルブ220が排気位置にあるときリミットスイッチ224をオフ操作するように構成されている。リミットスイッチ224はリレー243の接点に並列接続されており、リレー243の接点がオンからオフとなったとき、ロータリバルブ220が排気位置にないと、リミットスイッチ224はオンとなっているため、モータ310及び電磁弁330のコイル331は作動を継続され、ロータリバルブ220が排気位置となってリミットスイッチ224がオフとされると、モータ310は作動を停止されると共に、電磁弁330が閉弁される。このように各ブラダ211〜215が設定時間だけマッサージ動作を行った後、停止されるときは、各ブラダ211〜215が排気された状態とされる。そのため、マッサージ動作終了後のシートが空気袋210により変形された状態とされるのを防止している。なお、ここでは、空気袋210の作動がタイマ242により設定された時間だけ行われるようにしたが、スイッチが操作されている間は継続して作動されるようにしてもよい。
図3と図5には、それぞれポンプ300及びモータ310が記載されており、ランバーサポート100及びマッサージ装置200にそれぞれポンプ300及びモータ310を備えているように見えるが、これらのポンプ300及びモータ310は、図2に示すように共に同一のものである。
第1実施形態によれば、一つのポンプ300を用いて、ランバーサポート100とマッサージ装置200の各ブラダ110、210に空気を供給するようにし、ランバーサポート100及びマッサージ装置200のポンプを共通化することができる。更に、マッサージ装置200のロータリバルブ220もポンプ300駆動用のモータ310によって動作させて、一つのモータ310でランバーサポート100及びマッサージ装置200の各ブラダ110、210とロータリバルブ220の作動とを行わせることができる。従って、装置を小型化することができる。しかも、ポンプ300は正逆両回転するものとし、ロータリバルブ220はワンウェイクラッチを介して作動させるので、ポンプ300の正逆回転のためモータ310が正逆回転されてもロータリバルブ220はワンウェイクラッチによってモータ310の逆転時にのみしか作動されず、モータ310の正転時に無駄な作動をさせないで、係る作動ためのエネルギの無駄使いやロータリバルブ220の耐久性の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、ポンプ300からランバーサポート100のブラダ110及びマッサージ装置200のブラダ210に空気を供給する空気供給経路341、342に、それぞれ電磁弁320、330を設けて、各電磁弁320、330の開閉により、作動させる側のブラダ110又は210にはポンプ300からの空気を供給するが、作動させない側のブラダ210又は110には空気の供給を遮断している。図3のように、ランバーサポート100は、電磁切換弁121、122が非通電状態とされているとき、各ブラダ111、112はポンプ300からの給気が可能な状態とされている。しかし、操作スイッチ140のスイッチ素子141〜144がいずれも操作されていない状態では、電磁弁320が閉弁されているため、このときマッサージ装置200の作動のためにポンプ300が作動されたとしても、ランバーサポート100の各ブラダ111、112に空気が供給されることはない。従って、ポンプ300の無駄な作動を抑制したり、不用意に各ブラダ111、112が膨張されてしまうことを抑制することができる。しかも、このように電磁弁320を設けることによって、ランバーサポート100としては、非作動時にブラダ110に給気が行われない構成を採用しなければならないという制約を受けることがなく、設計の自由度を高めることができる。
一方、マッサージ装置200に関しても同様のことがいえる。即ち、マッサージ装置200では、非作動状態において、複数のブラダ211〜215のうち、いずれか一つに給気が可能な状態とされている。そのため、電磁弁330を設けて、マッサージ装置200が非作動状態では、ポンプ300からの空気がブラダ211〜215に供給されないようにしている。従って、ポンプ300の無駄な作動を抑制したり、不用意にブラダ211〜215が膨張されてしまうことを抑制することができる。しかも、電磁弁330を設けることによって、マッサージ装置200としては、非作動時にブラダ210に給気が行われない構成を採用しなければならないという制約を受けることがなく、設計の自由度を高めることができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態におけるポンプ300は、その回転方向に係わらず、ランバーサポート100及びマッサージ装置200の空気供給経路341、342が接続された各吐出ポートに同時に空気を吐出するものであったのに対し、第2実施形態におけるポンプ400は、その回転方向によって空気が吐出されるポートが切り換わるものとされている。具体的には、ポンプ400は、正転時には図7に白抜矢印で示すようにランバーサポート100のブラダ110に給気を行い、逆転時には図7に矢印で示すようにマッサージ装置200のブラダ210に給気を行うように構成されている。即ち、ポンプ400は、正転時には、ブラダ110側のポートが吐出ポートで、ブラダ210側のポートが吸込ポートとなり、逆転時には、ブラダ210側のポートが吐出ポートで、ブラダ110側のポートが吸込ポートとなる。ブラダ210側のポートが吸込ポートとなったとき、ポンプ400が空気の吸い込みができるように当該ポートには逆止弁401を含む経路が接続されている。また、ブラダ110側のポートが吸込ポートとなったとき、ポンプ400が空気の吸い込みができるように当該ポートには逆止弁402を含む経路が接続されている。なお、ポンプ400とブラダ210との間には、第1実施形態の場合と同様、ロータリバルブ220が設けられている。
第2実施形態において、ランバーサポート100を作動させる際は、ポンプ400を正転させて図7に白抜矢印で示すように逆止弁401を通して空気を吸い込み、ブラダ110に給気を行い、第1実施形態の場合と同様にランバーサポート100として機能させる。一方、マッサージ装置200を作動させる際は、ポンプ400を逆転させて図7に矢印で示すように逆止弁402を通して空気を吸い込み、ロータリバルブ220を介してブラダ210に給気を行い、第1実施形態の場合と同様にマッサージ装置200として機能させる。図7では図示を省略したが、ロータリバルブ220には、第1実施形態の場合と同様、ワンウェイクラッチが設けられており、ポンプ400を正転させるときはロータリバルブ220は回転されず、ポンプ400を逆転させるときはロータリバルブ220は回転される。
第2実施形態においても、ランバーサポート100のブラダ110とマッサージ装置200のブラダ210への空気の供給を、一つのポンプ400によって行うことができる。しかも、ロータリバルブ220にワンウェイクラッチを設けているため、一つのポンプ400を作動させるモータによってロータリバルブ220も作動させることができる。従って、装置を小型化することができる。また、ランバーサポート100を作動させるときは、ロータリバルブ220を作動させないようにして、エネルギの浪費を抑制すると共に、ロータリバルブ220の耐久性の低下を抑制することができる。なお、第2実施形態においては、ランバーサポート100のブラダ110への空気の供給と、マッサージ装置200のブラダ210への空気の供給とがポンプ400の回転方向に応じて切り換えられ、ランバーサポート100又はマッサージ装置200を作動させないときにポンプ400から空気が供給されることは起きないため、第1実施形態において設けられた電磁弁320、330は必要なくなる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の第1装置をランバーサポートとし、第2装置をマッサージ装置としたが、この組合せに限定されない。また、上記実施形態では、特定の構成のランバーサポート及びマッサージ装置について説明したが、この構成に限定されない。更に、上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(シート)
2 シートバック
3 シートクッション
100 ランバーサポート(第1装置)
110 ブラダ(空気袋)
111 アッパブラダ(空気袋)
112 ロアブラダ(空気袋)
121、122 電磁切換弁
131、132 逆止弁
140 操作スイッチ
141〜144 スイッチ素子
151〜159 ダイオード
200 マッサージ装置(第2装置)
210〜215 ブラダ(空気袋)
220 ロータリバルブ(分配器)
221 給気ポート
222 ロータ
223 カム突起
224 リミットスイッチ
225 排気ポート
226 出力ポート
230 ギヤボックス
231 ワンウェイクラッチ
232 ハウジング
233 ローラ
234 ばね
235 シャフト
240 電源回路
241 リフレッシュスイッチ
242 タイマ
243 リレー
300、400 ポンプ
310 モータ
311 駆動軸
320、330 電磁弁(開閉弁)
321、331 コイル
341、342 空気供給経路
401、402 逆止弁

Claims (3)

  1. 空気袋にポンプから空気を供給されて作動する第1装置と、
    複数の空気袋にポンプから分配器を介して順次空気を供給されて作動する第2装置とを備え、
    前記第1装置と前記第2装置とがそれぞれ独立して作動される乗物用シートにおいて、
    前記ポンプは、一つのポンプを正逆両方向に回転することによって、前記第1装置及び前記第2装置の各空気袋に向けて空気を吐出するものとされ、
    前記第2装置は、前記分配器が前記ポンプと同一のモータによって駆動され、しかも、前記分配器は、ワンウェイクラッチを介して前記モータの駆動軸に結合され、
    前記ワンウェイクラッチは、前記モータの駆動軸が逆転されたときは前記分配器に前記モータからの駆動力を伝達し、前記モータの駆動軸が正転されたときは前記分配器に前記モータからの駆動力を伝達しないように構成されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、
    前記ポンプは、その回転方向に係わらず第1装置と第2装置の空気供給経路に同時に空気を吐出するタイプのものであり、
    前記ポンプの吐出口と前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋とを接続する空気供給経路中には開閉弁を備え、
    前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋のうち、前記ポンプから空気を供給されるべき空気袋に対応する前記開閉弁を開弁し、前記第1装置の空気袋及び/又は前記第2装置の空気袋のうち、前記ポンプからの空気を遮断されるべき空気袋に対応する前記開閉弁を閉弁する乗物用シート。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1装置は、前記空気袋を膨張することによりシート着座者の腰部の背面側を支持するランバーサポートであり、前記第2装置は、前記複数の空気袋を順次膨張・収縮することによりシート着座者の体をマッサージするマッサージ装置である乗物用シート。
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