JP2001150988A - ランバーサポート機能付き座席 - Google Patents

ランバーサポート機能付き座席

Info

Publication number
JP2001150988A
JP2001150988A JP33696799A JP33696799A JP2001150988A JP 2001150988 A JP2001150988 A JP 2001150988A JP 33696799 A JP33696799 A JP 33696799A JP 33696799 A JP33696799 A JP 33696799A JP 2001150988 A JP2001150988 A JP 2001150988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
seat
shape
switch
cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33696799A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Ogawa
太郎 小川
Tomohiro Gohara
智宏 郷原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NANBA PRESS KOGYO KK
Original Assignee
NANBA PRESS KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NANBA PRESS KOGYO KK filed Critical NANBA PRESS KOGYO KK
Priority to JP33696799A priority Critical patent/JP2001150988A/ja
Publication of JP2001150988A publication Critical patent/JP2001150988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】座席に着座するだけで,バックレストの形状を
所定に変え,座席から離れるだけで,バックレストの形
状を元に戻すことができる調節装置を備えた座席を提供
する。 【解決手段】クッションおよびバックレストを有する座
席におけるバックレストの形状を調節する調節機構を備
えた座席である。調節機構が,バックレストを構成する
バックパッドの形状を変えるための膨張動作および収縮
動作を行う,バックレストに組み込まれるバックレスト
形状調節装置と,バックレスト形状調節装置を膨張動作
と収縮動作のいずれかに切り替える第一のスイッチであ
って,着座により荷重が,クッションに作用したとき,
バックレスト形状調節装置を膨張動作に切り替え,その
荷重がクッションに作用しなくなったときに,バックレ
スト形状調節装置を収縮動作に切り替える,ところの第
一のスイッチとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,座席を構成するバ
ックレストの形状を調節する調節機構を備えた座席に関
し,とくに,バックレストの形状を自動に,または繰り
返して着座する者の腰椎部を支持する形状に調節する調
節機構を備えた座席に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】座席
には,座る部分のクッションと,背もたれとなるバック
レストから成るものがあるが,このような座席に着座す
る者の座り心地をよくするように,クッションを構成す
るクッションパッド,バックレストを構成するバックパ
ッドの形状が考えられている(図1を参照)。かかる形
状をもつ座席では,短時間であれば快適に着座すること
ができるのが一般的である。
【0003】しかし,自動車,車両などに使用される座
席の場合は,長時間着座するときがあり,このようなと
きは,とくに在来のバックレストの形状では疲労がたま
り,快適な着座とはならない。
【0004】快適な着座となるためには,バックレスト
の形状が着座する者の腰椎部をしっかりと支持できる形
状となっていることが望ましく(図2を参照),そのた
め,長時間の着座のために,腰椎部を支持できるランバ
ーサポートがバックレストに設けられているものがあ
る。このランバーサポートは,バックレストに組み付け
られ,腰椎部の支持のために,張り出す。
【0005】しかし,腰椎部がランバーサポートにより
長時間,圧迫されていると,また疲労がたまり不快とな
り,図3のように,ヒップの位置が次第に前にずれてく
る。このような場合に,再度座席に深く座りなおさなけ
ればならない。
【0006】また,座席から離れても,ランバーサポー
トを張り出たままにし,元の状態に戻さないことが多
い。このようなとき,再度座るとき,意識して座席に深
く座らなければ,ランバーサポートの機能が発揮されな
い。さらに,ランバーサポートを張り出たままにしてお
くと,バックレストの表皮材が伸び,クッションが変形
してしまい,ランバーサポートは元に戻っても,表皮
材,バックパッドの形状は元に戻らなくなってしまう。
【0007】そこで,本発明は,かかる課題を解決する
ためになされたものであり,座席に着座するだけで,バ
ックレストの形状を所定に変え,座席から離れるだけ
で,バックレストの形状を元に戻すことができる調節機
構を備えた座席を提供することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は,着座中に,バックレ
ストの形状を周期的に変えることができる調節機構を備
えた座席を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の座席は,クッションおよびバックレストを有する座
席におけるバックレストの形状を調節する調節機構を備
えた座席であって,調節機構が,バックレストを構成す
るバックパッドの形状を変えるための膨張動作および収
縮動作を行う,バックレストに組み込まれるバックレス
ト形状調節装置と,バックレスト形状調節装置を膨張動
作と収縮動作のいずれかに切り替える第一のスイッチで
あって,着座により荷重が,クッションに作用したと
き,バックレスト形状調節装置を膨張動作に切り替え,
その荷重がクッションに作用しなくなったときに,バッ
クレスト形状調節装置を収縮動作に切り替える,ところ
の第一のスイッチとを有する。
【0010】本発明の他の座席には,上記第一のスイッ
チに代え,バックレスト形状調節装置を膨張動作と収縮
動作のいずれかに切り替える第二のスイッチであって,
膨張動作と収縮動作を所定時間に切り替えるためのタイ
マーを有する,ところの第二のスイッチを有するバック
レスト形状調節装置が備えられる。
【0011】さらに,本発明の他の座席には,上記第一
のスイッチと上記第二のスイッチとを,それらのいずれ
かを選択する第三のスイッチとともに有するものであ
る。
【0012】ここで,バックレスト形状調節装置は,好
適には,バックパッドの形状を変えるための膨張収縮可
能なエアバッグ,該エアバッグ内の圧力を検出する圧力
センサー,エアバッグにエアを供給または排気するため
のポンプ,エアバッグとポンプとの間に設けられる弁,
ならびに圧力センサーおよびスイッチの信号に基づい
て,ポンプおよび弁を制御する制御器を有する。この制
御器は,膨張動作においては,弁を開き,エアをエアバ
ッグに供給するようにポンプを駆動し,圧力センサーが
所定の高い圧力を検出したときに,弁を閉鎖し,ポンプ
の駆動を停止し,収縮動作においては,弁を開き,エア
をエアバッグから排気するようにポンプを駆動し,圧力
センサーが所定の低い圧力を検出したときに,ポンプの
駆動を停止する。
【0013】また,バックレスト形状調節装置は,バッ
クレストを構成するバックフレームに,バックレストの
前後に揺動自在に設けられた揺動部材,およびバックレ
ストを構成し,バックレストに支持されるバックパッド
の背面にそって,揺動部材から伸長し,バックパッド
を,背後から押し付ける横部材を有する部材組立体,お
よび横部材を引き込み位置および張り出し位置に移動さ
せるために,揺動部材を揺動するためのモータを有して
成ってもよい。この場合,当該座席は,横部材が,引き
込み位置または張り出し位置に位置したときに,モータ
を停止する停止スイッチを含む。ここで,停止スイッチ
は,好適には,可動部と不動部とからなり,可動部が不
動部に接することで機能するリミットスイッチである。
不動部は,バックフレームおよび揺動部材のいずれか一
方に取り付けられ,可動部は,バックフレームおよび揺
動部材のいずれか他方に,不動部と面するように取り付
けられ,横部材が張り出し位置にあるときに,不動部と
接する第一の突起,および横部材が引き込み位置にある
ときに,不動部と接する第二の突起を有する。
【0014】上記いずれの座席においても,第一のスイ
ッチは,クッションパッドを支持するクッションフレー
ムに取り付けられる第一の素子と,クッションパッド
の,第一の素子に対応するところに取り付けられる第二
の素子とからなることが望ましい。第一のスイッチは,
着座により,荷重がクッションパッドに作用したとき,
第一および第二の素子が接触し,このことによりバック
レスト形状調節装置を膨張動作に切り替え,荷重がクッ
ションパッドに作用しなくなったとき,第一および第二
の素子の接触が解かれ,このことによりバックレスト形
状調節装置を収縮動作に切り替える。
【0015】上記バックレストは,好適に,バックレス
ト形状調節装置の膨張動作により,座席に着座する者の
腰部を支持する形状に変わり,バックレスト形状調節装
置の収縮動作により,元の形状となるものである。
【0016】
【実施例】図4は本発明の調節機構が組み込まれた座席
の,一部断面となるように切り欠きされた側面図を示
す。図示の座席1は,通常自動車に使用される典型的な
もので,互いに連結されたクッション2とバックレスト3
とから成り,クッション2はクッションフレーム2’およ
びそれに支持され,表皮材により覆われるクッションパ
ッド2”から構成され,バックレスト3はバックフレーム
11および表皮材により覆われるバックパッド3’から構
成される。調節機構は基本的にかかる座席内に組み込ま
れるが,図示の自動車用の座席に限らず,バックレスト
を有する種々の座席に適用することができる。
【0017】本発明の座席は,図4に示されているよう
に,バックレスト3に,バックパッド3’の形状を変える
ためのバックレスト形状調節装置10が配置され,クッシ
ョン2の下部に必要なスイッチ30が配置される。
【0018】図5は,バックレスト形状調節装置10の構
成を見やすくするために,バックレストの背面表皮材の
一部を切り欠きした座席の背面図である。この図から分
かるように,バックパッド3’は,逆U字型のバックフレ
ーム11(図において破線で示されている)に組み付けら
れるが,バックレスト形状調節装置10はこのバックフレ
ーム11に取り付けられる。
【0019】バックフレーム11には,バックレスト3の
バックパッド3’を弾力的に支える複数のスプリング12
が横断するようにわたされ固定されている。そのスプリ
ング12の表側(図では裏側が図示されている)にほぼ矩
形のサポート材13が取り付けられている。さらにそのサ
ポート材13の表側に,エアが供給されると膨張し,排気
すると収縮して平坦になるエアバッグ14の一面が取り付
けられている。
【0020】このエアバッグ14が,エアが供給されるこ
とで膨張したとき,図4において破線で示されているよ
うに,バックパッドの下部が盛り上がり,座席に座り,
バックレストに背を着けて寄りかかる者の腰椎部を押し
て,しっかりと支持することができ,エアが排気される
と,バックパッドの形状は元に戻る。
【0021】エアを供給するためのエアポンプ15および
このポンプを回転駆動するモータ16が,バックフレーム
11に固定されている。エアポンプ15からパイプ15’がサ
ポート材13の背面にそって伸び,このパイプに圧力セン
サー17,および電磁弁18が取り付けられている。さらに
電磁弁18を介してパイプ19がサポート部材13を貫通して
エアバッグ14に連結される。
【0022】モータ16は,これに限定されないが,モー
タの回転軸が一の方向に回転するとき,エアをエアバッ
グ14に供給するようにエアポンプ15を回転駆動し,回転
軸が他の方向に回転するとき,エアをエアバッグ14から
排気するようにエアポンプ15を回転駆動する。モータの
回転軸における一の方向の回転と他の方向の回転とは,
モータに接続される電源の極性を反転することで行え
る。なお,ここで使用する電源は,とくに限定するもの
ではないが,安全のためACCが望ましい。
【0023】圧力センサー17は,パイプにより連結され
たエアバッグ14内の圧力を検出する。電磁弁18はエアバ
ッグ14から,またはエアバッグ14へのエアの流れを制限
する。
【0024】バックレスト形状調節装置10には,さら
に,制御ユニット20が設けられている。この制御ユニッ
ト20は,圧力センサー17の信号,ならびに以下で説明す
る第一のスイッチ30,第二のスイッチ40に基づいて,モ
ータ16,電磁弁18の駆動を制御する。
【0025】上記実施例では,バックパッドの形状を変
えるためのエアバッグを,バックパッド3’とバックフ
レーム11(スプリング12)との間に設けたが,バックパ
ッドとそれを覆う表皮材との間に設けてもよい。この場
合には,サポート材は不用となる。
【0026】いずれの場合も,座る者の腰椎部を支持で
きるが,前者の場合は,エアバッグが座るの者の腰椎部
付近にあっても,変形がバックパッドの周囲にも及び,
腰椎部への支持作用が緩やかになるのに対して,後者の
場合は,エアバッグの膨張がバックレストに局部的な変
形をもたらし,そのため座る者の腰椎部を強力に支持す
ることができる。
【0027】前述のように構成された,バックレスト形
状調節装置10において,電磁弁18を開き,モータ16を一
の方向に回転させると,エアポンプ15からエアバッグ14
にエアが供給され,エアバック14を膨張させることがで
きる。エアバック内の圧力が所定の高い圧力になったと
き(この圧力は圧力センサー17により検知される),電
磁弁18を閉鎖し,モータの回転を停止すると,エアバッ
グ14は膨張した状態となり,バックパッド,したがっ
て,バックレストを,座る者の腰椎部を支持できる形状
にすることができる。このように,バックレストを座る
者の腰椎部を支持できる形状にするときのバックレスト
形状調節装置の動作を膨張動作という。
【0028】そして,電磁弁18を開き,モータ16を他の
方向に回転させると,エアバッグ14内のエアを,エアバ
ック内の圧力が所定の低い圧力になるまで,エアポンプ
15により排気させると,エアバッグ14は元の状態の収縮
した状態となり,その結果バックパッド,したがってバ
ックレストの形状を元に戻すことができる。このよう
に,バックレストを元の形状に戻すときのバックレスト
形状調節装置の動作を収縮動作という。
【0029】第一のスイッチ30および第二のスイッチ40
は,バックレスト形状調節装置を膨張動作と収縮動作の
いずれかに切りかえるものであるが,第一のスイッチ30
は,座席に着座すると,バックレスト形状調節装置を膨
張動作に,座席から離れると,バックレスト形状調節装
置を収縮動作に切り替えるものに対して,第二のスイッ
チ40はバックレスト形状調節装置を周期的に膨張動作と
収縮動作とに切り替えるものである。
【0030】第一のスイッチ30の構成は,図4に示され
ている。第一のスイッチ30の本体31が,クッション2を
構成し,クッションパッドを支持するクッションフレー
ム2’に取りつけられている。この本体31に対応するク
ッションパッド2”の底部位置に接触片32が取り付けら
れている。この接触片32は,座席に荷重がかからないと
きは,本体31と接触せず,着座して座席に荷重がかかる
と,本体31に接触するものである。
【0031】接触片32が本体31と接触すると,第一のス
イッチ30は作動し,この作動に基づいて,バックレスト
形状調節装置が膨張動作となりバックレスト3の形状が
変化する。座席から離れると,バックレスト形状調節装
置が収縮動作となり,バックレスト3は元の形状に戻
る。
【0032】このように,座席に着座するだけで,自動
的に膨張動作となるが,着座している間は膨張動作にあ
り,バックレスト3は盛り上がったまま,常に座ってい
る者の腰椎部を押し付ける状態にある。もちろん,この
状態は座る者を快適にするが,長い時間,同じ状態とな
ると疲労がたまりかねない。したがって,膨張動作と収
縮動作を周期的に繰り返すことで,座席に座る者の腰椎
部への押し付けが周期的となり,より快適に着座するこ
とができる。第二のスイッチ40は,これを達成するため
のスイッチで,以下で説明する回路図に示されている
が,バックレスト形状調節装置を周期的に膨張動作と収
縮動作とに切り替えるものである。
【0033】第一および第二のスイッチを含む回路図が
図6および図7に示されている。
【0034】図示にように,第一のスイッチ30と第二の
スイッチ40は,制御ユニット20と電源との間に並列に配
置され,それらスイッチ30,40を選択的に切り替えるた
めの切り換えスイッチ50が配置されている。
【0035】この第二のスイッチ40はタイマー部41と切
り替え部46とからなる。タイマー部41には,タイマーT1
とタイマーT2を有する。タイマーT1は,周期的にバック
レスト形状調節装置を膨張動作にする時間を設定するも
のであり,膨張動作の時間になったときスイッチ42を接
続する。タイマーT2は周期的にバックレスト形状調節装
置を収縮動作にする時間を設定するものであり,収縮動
作の時間となったときにスイッチ42の接続を解除する。
【0036】切り替え部46には二つの接点A3,B3の接続
を切り替えるための素子47があり,スイッチ42が接続さ
れることで,素子47に電流が流れると接続が接点B3から
A3に切り替わり,素子47に電流が流れないと,接続が接
点A3からB3に切り替わる。
【0037】さらに,制御ユニット20が設けられてい
る。この制御ユニット20は,切り替えスイッチ50によっ
て接続される第一のスイッチ30または第二のスイッチ4
0,および圧力センサーからの信号に基づいてモータ16
および電磁弁18を制御する。
【0038】切り替えスイッチ50によって,第一のスイ
ッチ30を選択したときの動作を,図6を参照して説明す
る。
【0039】この選択により,スイッチ50において,接
点A1,B1に接続される。このとき,スイッチ40は切り離
された状態となる。誰も座っていない座席において,ク
ッションパッドには荷重が作用しておらず,スイッチ30
の接触片32は本体31と接触していない。このとき,スイ
ッチ30において接点A2に接続されている。この時点では
制御ユニット20は,電磁弁18,モータ16を作動させな
い。
【0040】座席に座ることで,クッションパッドに荷
重が作用すると,スイッチ30の接触片32は本体31と接触
する。このとき,スイッチ30において接点B2に接続さ
れ,制御ユニット20は,バックレスト形状調節装置10を
膨張動作とし,電磁弁18を開き,さらにモータ16を一方
向に回転させ,圧力センサー17から信号(エアバッグ内
の圧力が,座席に座る者の腰椎部を支え得る圧力になっ
たときに発する信号)を受けるまで,エアバック14を膨
張させ,圧力センサーからの信号を受けたときに,電磁
弁18を閉鎖するとともにモータ16の回転を停止させる。
膨張したエアバッグ14はバックパッドの下部を盛り上
げ,したがって,バックレストは座る者の腰椎部をしっ
かりと支持することができる。
【0041】座席から離れると,クッションパッドに荷
重が作用しなくなり,スイッチ30の接触片32は本体31か
ら離れると,スイッチ30において接点A2に接続され,制
御ユニット20は,バックレスト形状調節装置を収縮動作
とし,電磁弁18を開くとともにモータ16を他方向に回転
させ,エアバッグ内の圧力が,その内部の空気が排気さ
れ,平坦となる圧力(通常は負圧)となったときにモー
タの回転を停止させる。かくして,バックパッドの形
状,したがってバックレストの形状は元に戻る。
【0042】切り替えスイッチ50によって,第二のスイ
ッチ40を選択したときの動作を,図7を参照して説明す
る。
【0043】この選択により,スイッチ50において,接
点a1,b1に接続される。そして,タイマー部41のタイマ
ーT1が膨張動作の時間を示すと,スイッチ42は接続され
ることから,切り替え部46の素子47に電流が流れ,接点
A3に接続される。このときは,制御ユニット20はバック
レスト形状調節装置を膨張動作にする。この動作におい
て,前述のようにバックパッドの下部が盛り上がり,し
たがって,バックレストは座る者の腰椎部をしっかりと
支持することができる。
【0044】そして,さらにタイマーT2が収縮動作の時
間を示すと,スイッチ42の接続が解かれ,切り替え部46
の素子47に電流が流れず,接点B3に切り替わる。このと
き,制御ユニット20はバックレスト形状調節装置を収縮
動作にする。この動作において,前述のようにバックパ
ッドの形状が元に戻る。
【0045】タイマーT1およびT2による設定時間が交互
になると,エアバッグ14の膨張,収縮を繰り返し,した
がって,バックレストの形状の調節が繰り返される。
【0046】図6,7に示された回路図は,第一のスイ
ッチと第二のスイッチとを,それらを切り替えるスイッ
チとともに備えるが,使用目的にそって,第一のスイッ
チまたは第二のスイッチを単独で備えることもできる
(この場合は切り替えスイッチは不要となる)。
【0047】バックレスト形状調節装置の他の例を組み
込んだ本発明の座席を説明する。
【0048】図8は,他のバックレスト形状調節装置70
が組み込まれた座席の,一部断面となるように切り欠き
された側面図を示し,図9は,バックレスト形状調節装
置70の略示斜示図を示す。図9によりよく示されている
ように,バックフレーム11の下方に,バックレストの前
後に揺動する向かい合った揺動部72aおよび72bと,揺動
部の間に揺動部に対して垂直となる横部73とを有するア
ーム部材組立体71が設けられている。揺動部72aの先端7
2a’はバックフレーム11に向かって伸び,バックフレー
ム11に取り付けられたギアボックス74に連結されてい
る。揺動部72bの先端72b’もバックフレーム11に向かっ
て伸び(先端72a’とは反対方向),バックフレーム11
に,取り付け片75を介して取り付けられる。
【0049】ギアボックスは,その上に連結されたモー
タ75の回転軸と,先端72a’とを連結し,モータの回転
軸が,一の方向に回転したとき,揺動部72aを前に揺動
させ(これにより,横部73が前方向に移動する),他の
方向に回転したとき,揺動部72aを後ろの揺動させる
(これにより,横部73は後方向に移動する)。モータの
回転軸における一の方向の回転と他の方向の回転とは,
モータに接続される電源の極性を反転することで行え
る。
【0050】この実施例では,ギアボックスを利用した
が,モータを直接に揺動部72aの先端72a’に連結しても
よく,またモータを離れたところに配置し,柔軟な連結
手段により,モータの回転軸と,揺動部72aの先端72a’
とを連結してもよい。
【0051】アーム組立体71の横部73には,好適に,バ
ックレストを構成するバックパッドの背面を押し付け易
くするためのプレート73’が取り付けられている。した
がって,モータの回転軸が一の方向に回転すると,アー
ム組立体71の横部73が前に移動し,これによりプレート
73’はバックパッドの背面を押し付ける。また,モータ
の回転軸が他の方向に回転すると,アーム組立体71の横
部73が後ろに移動し,これによりバックパッドの形状は
その弾性力により元に戻る。
【0052】ギアボックス74が取り付けられたバックフ
レームの反対側には,リミットスイッチ76が取り付けら
れている。このリミットスイッチ76は,横部73がモータ
の回転にしたがって前に移動して,バックパッドの下部
を盛り上げ,座る者の腰椎部をしっかりと支持できるま
で,バックパッドの背面を押しつける位置(この位置を
張り出し位置という)まで移動したとき,モータの回転
を停止させ,また横部73がモータの回転にしたがって後
ろに移動し,バックパッドの形状が元に戻る位置(この
位置を引き込み位置という)に横部73が移動したとき
に,モータの回転を停止させるものである。
【0053】リミットスイッチ76は,不動部77と可動部
78からなり,不動部77はバックフレーム11に取り付けら
れ,可動部78は揺動部72bに取り付けられる。この可動
部78は,前後に伸びるプレート78であって,その両側
に,突起78aおよび78bが外に向かって突き出している。
【0054】揺動部72bが(モータが回転し,揺動部72a
が揺動することで)揺動すると,突起78aまたは78bは不
動部77と接し,これによりリミットスイッチ76は作動
し,モータの回転は停止する。突起78bの位置は,揺動
部が前方に揺動し,横部73が張り出し位置に達したとき
に,突起78bが不動部77に接するように,突起78aの位置
は,揺動部が後方に揺動し,横部73が引き込み位置に達
したときに,突起78aが不動部77に接するように定めら
れる。なお,図示の実施例のほか,不動部77を揺動部72
bに取り付け,可動部78をバックフレーム11に取り付け
てもよい。また,このリミットスイッチ76をモータの向
かい側に設けたが,両者を同じ側に設けることもでき
る。
【0055】この実施例についての回路図が図10およ
び図11に示されている。
【0056】図示にように,第一のスイッチ30’と第二
のスイッチ40’は,モータ75と電源との間に並列に配置
され,それらスイッチ30’,40’を選択的に切り替える
ための切り換えスイッチ50が配置されている。
【0057】第一のスイッチ30’は,図6,7の第一の
スイッチ30と同様に,座席に着座したときに,バックレ
スト形状調節装置を膨張動作にし,座席から離れたとき
に,バックレスト形状調節装置を収縮動作にするもので
あるが,2回路2接点式のものである。座席に着座するこ
とで,接触片32が本体と接触すると,接点a4およびb4に
接続され,座席から離れることで,接触片32が本体31か
ら離れると,接点A4およびB4に接続される。この接続の
切り替えにより,電源の極性,すなわちモータの回転方
向を切り替えることができる。
【0058】第二のスイッチ40’も,図6,7の第二の
スイッチ40と同様にタイマー部41’と切り替え部46’と
からなる。タイマー部41’は,図6,7のタイマー部41
と同様に,タイマーT1とタイマーT2を有する。タイマー
T1は,周期的にバックレスト形状調節装置を膨張動作に
する時間を設定するものであり,膨張動作の時間になっ
たときスイッチ42’を接続する。タイマーT2は周期的に
バックレスト形状調節装置を収縮動作にする時間を設定
するものであり,収縮動作の時間となったときにスイッ
チ42’の接続を解除する。
【0059】切り替え部46’は2回路2接点式となる接点
(a5,A5,b5,B5)と,接続を切り替えるための素子4
7’を有する。スイッチ42’が接続されることで,素子4
7’に電流が流れると接点A5,B5からa5,b5に切り替わ
り,素子47に電流が流れないと,接点a5,b5からA5,B5
に戻る。
【0060】このスイッチ50は,図6,7の切り替えス
イッチ50と同じものである。
【0061】さらに,電源と,第一のスイッチ30’およ
び第二のスイッチ40’との間に,リミットスイッチ76が
設けられている。アーム組立体71の横部73が張り出し位
置に位置するまで,すなわち,突起78bが不動部77と接
するまで,接点A6は接続され,接点B6の接続が解除さ
れ,横部73が張り出し位置に位置したとき,すなわち,
突起78bが不動部77と接したとき,接点B6が接続され,
接点A6の接続が解除される。そして,横部73が引き込み
位置に位置するまで,すなわち,突起78aが不動部77と
接するまで,接点B6は接続され,接点A6の接続が解除さ
れ,横部73が引き込み位置に位置したとき,すなわち,
突起78aが不動部77と接したとき,接点A6が接続され,
接点B6の接続が解除される。
【0062】切り替えスイッチ50によって,第一のスイ
ッチ30’を選択したときの動作を,図10を参照して説
明する。
【0063】この選択により,スイッチ50において,接
点A1,B1に接続される。このとき,スイッチ40’は切り
離された状態となる。誰も座っていない座席において,
クッションパッドには荷重が作用しておらず,スイッチ
30’の接触片32は本体31と接触していない。このとき,
スイッチ30’において接点A4,B4に接続されている。ま
た,横部73は引き込み位置にあり,リミットスイッチ76
の突起78aは不動部77と接し,そのため接点A6は接続さ
れているが,接点B6の接続は解除されている。したがっ
て,モータと電源の回路は成立せず,モータは回転しな
い。
【0064】座席に座ることで,クッションパッドに荷
重が作用すると,スイッチ30’の接触片32は本体31と接
触する。このとき,スイッチ30’において接点a4,b4に
接続される。このとき,接点A6は依然として接続されて
いることから,モータと電源の回路は成立し,モータは
回転する。電源の極性を予めモータが一方向に回転する
ように定めておくことで,モータは一方向に回転する。
かくして,バックレスト形状調節装置は,膨張動作とな
る。このモータ回転により,揺動部72a(72b)は前方方
向に揺動し,横部73も張り出し位置へと移動し,プレー
ト73’を介して,バックパッド3’の背面を押す。
【0065】横部73が移動して張り出し位置に位置する
と,リミットスイッチ76の可動部78の突起78bが不動部7
7と接する。このとき,接点A6の接続が解除される(一
方,接点B6は接続される)。これにより,電源とモータ
との回路が切断され,モータ75の回転は停止する。張り
出し位置まで移動した横部73がバックパッド3’の背面
を押すことで,バックパッド3’の下部が盛り上がり,
座る者の腰椎部をしっかりと支持することができる形状
となる。
【0066】座席から離れると,クッションパッドに荷
重が作用しなくなり,スイッチ30’の接触片32は本体31
から離れると,スイッチ30’において接点A4,45に接続
される。このとき,接点B6は接続されていることから,
電源とモータとの回路は成立している。ただし,電源の
極性は,接点A6が接続されることで回路が成立した場合
と異なり,逆になる。したがって,モータ75は他方向に
回転する。かくして,バックレスト形状調節装置は収縮
動作となる。このモータの回転により,揺動部72a(72
b)は後方に揺動し,これにともない横部73も後方に移
動し,バックパッド3’は元の形状に戻り始める。
【0067】そして,横部73が移動し,引き込み位置に
位置すると,リミットスイッチ76の可動部78の突起78a
が不動部77と接し,接点B6の接続が解除される(一方接
点A6は接続される)。これにより,電源とモータとの回
路が切断され,モータ75の回転は停止する。かくして,
バックパッド3’への押圧はなくなり,元の形状に戻
る。
【0068】切り替えスイッチ50によって,第二のスイ
ッチ40’を選択したときの動作を,図11を参照して説
明する。
【0069】この選択により,スイッチ50において,接
点a1,b1に接続される。このとき,スイッチ30’は切り
離された状態となる。
【0070】最初,アーム組立体71の横部73は引き込み
位置にあり,リミットスイッチ76の突起78aは不動部77
と接し,そのため接点A6は接続されているが,接点B6の
接続は解除されている。第二のスイッチ40’に切り替え
られ,そしてタイマー部41’のタイマーT1が膨張動作の
時間を示すとき,スイッチ42’は接続されることから,
素子47’に電流が流れ,切り替え部46’において接点a
5,b5に切り替えられる。したがって,モータと電源の
回路は成立し,モータは一方向に回転する。すなわち,
バックレスト形状調節装置は膨張動作となる。
【0071】揺動部72a(72b)が前方方向に揺動し,横
部73も張り出し位置に移動し,プレート73’を介して,
クッションパッドの背面を押す。横部73が張り出し位置
に位置すると,リミットスイッチ76の可動部78の突起78
bが不動部77と接する。このとき,接点A6の接続が解除
される(一方接点B6は接続される)。これにより,電源
とモータとの回路が切断され,モータ75の回転は停止す
る。張り出し位置まで移動した横部73はバックパッド
3’の下部を盛り上げ,座る者の腰椎部をしっかりと支
持することができる形状となる。
【0072】タイマーT2が収縮動作の時間を示すと,ス
イッチ42’の接続が解かれ,素子47’に電流が流れず,
切り替え部46’において接点A5,B5に切り替えられる。
このとき,横部73は張り出し位置にある。前述のとお
り,リミットスイッチ76の突起78bは不動部77と接した
ままであることから,接点A6の接続は解除されている
が,接点B6は接続されており,電源とモータとの回路は
成立する。ただし,電源の極性は,接点A6が接続される
ことで回路が成立した場合と異なり,逆になる。したが
って,モータ75は他方向に回転する。これにより,バッ
クレスト形状調節装置は収縮動作となる。
【0073】このモータの回転にともない,揺動部72a
(72b)は後方に揺動し,横部73も後方に移動する。そ
して,横部73が引き込み位置に位置すると,リミットス
イッチ76の可動部78の突起78aが不動部77と接し,接点B
6の接続が解除される(一方,接点A6は接続される)。
これにより,電源とモータとの回路が切断され,モータ
75の回転は停止する。かくして,バックパッド3’への
押圧はなくなり,元の形状に戻る。
【0074】タイマーT1およびT2による設定時間が交互
になると,アーム組立体によるバックパッドの膨張,収
縮が繰り返され,したがって,バックレストの形状の調
節が繰り返される。
【0075】図10,11に示された回路図は,図6,
7と同様に,第一のスイッチと第二のスイッチとを,そ
れらを切り替えるスイッチとともに備えるが,使用目的
にそって,第一のスイッチまたは第二のスイッチを単独
で備えることもできる(この場合も切り替えスイッチは
不要となる)。
【0076】
【効果】本発明のバックレスト形状調節装置により,座
席に着座するだけで,バックレストの形状が変化し,し
たがって,バックレスト形状調節装置の操作を知らなく
とも,また調節操作を怠ったときでも,座席に座る者の
腰椎部がしっかりと支持される。
【0077】また,座席から離れるだけで,バックレス
トは自動的に元の形状に戻ることから,再度座席に座る
際に,バックレストの形状を意識することなく通常に着
座することができ,さらに,自動的にバックレストの形
状がふたたび変化し,座席に座る者の腰椎部がしっかり
と支持される。
【0078】さらにまた,膨張動作と収縮動作とが交互
するようにバックレスト形状調節装置を動作させると,
長時間座席に座っても,同じ姿勢を強いることがなく,
むしろ座る者の腰部を周期的に刺激し,快適に着座する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の自動車用の座席の略示側面図であ
る。
【図2】図2は,ランバーサポートが組み込まれた従来
の自動車用の座席に着座した状態を示す。
【図3】図3は,図2に示す座席に長時間着座したとき
に,座った者の位置が前にずれてきた状態を示す。
【図4】図4は,バックレスト形状調節装置が組み込ま
れた本発明の座席の,一部断面となるように切り欠きさ
れた側面図である。
【図5】図5は,図4の座席の一部切り欠きされた背面
図である。
【図6】図6は,図4のバックレスト形状調節装置を動
作するための回路図を示す。
【図7】図7は,図4のバックレスト形状調節装置を動
作するための回路図を示す。
【図8】図8は,他のバックレスト形状調節装置が組み
込まれた本発明の座席の,一部断面となるように切り欠
きされた側面図である。
【図9】図9は,図8のバックレスト形状調節装置の略
示斜示図を示す。
【図10】図10は,図8のバックレスト形状調節装置
を動作するための回路図を示す。
【図11】図11は,図8のバックレスト形状調節装置
を動作するための回路図を示す。
【符号の説明】
11 バックフレーム 12 スプリング 13 サポート 14 エアバッグ 15 エアポンプ 15’ パイプ 16 モータ 17 圧力センサー 18 電磁弁 19 パイプ 20 制御ユニット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クッションおよびバックレストを有する座
    席におけるバックレストの形状を調節する調節機構を備
    えた座席であって,前記調節機構が,前記バックレスト
    を構成するバックパッドの形状を変えるための膨張動作
    および収縮動作を行う,前記バックレストに組み込まれ
    るバックレスト形状調節装置と,前記バックレスト形状
    調節装置を膨張動作と収縮動作のいずれかに切り替える
    第一のスイッチであって,着座により荷重が,前記クッ
    ションに作用したとき,前記バックレスト形状調節装置
    を膨張動作に切り替え,その荷重が前記クッションに作
    用しなくなったときに,前記バックレスト形状調節装置
    を収縮動作に切り替える,ところの第一のスイッチと,
    を有する,ところの座席。
  2. 【請求項2】クッションおよびバックレストを有する座
    席におけるバックレストの形状を調節する調節機構を備
    えた座席であって,前記調節機構が,前記バックレスト
    を構成するバックパッドの形状を変えるための膨張動作
    および収縮動作を行う,前記バックレストに組み込まれ
    るバックレスト形状調節装置と,前記バックレスト形状
    調節装置を膨張動作と収縮動作のいずれかに切り替える
    第二のスイッチであって,前記膨張動作と前記収縮動作
    とを所定時間に切り替えるためのタイマーを有する,と
    ころの第二のスイッチと,を有する,ところの座席。
  3. 【請求項3】クッションおよびバックレストを有する座
    席におけるバックレストの形状を調節する調節機構を備
    えた座席であって,前記調節機構が,前記バックレスト
    を構成するバックパッドの形状を変えるための膨張動作
    および収縮動作を行う,前記バックレストに組み込まれ
    るバックレスト形状調節装置と,前記バックレスト形状
    調節装置を膨張動作と収縮動作のいずれかに切り替える
    第一のスイッチであって,着座により荷重が,前記クッ
    ションに作用したとき,前記バックレスト形状調節装置
    を膨張動作に切り替え,その荷重が前記クッションに作
    用しなくなったときに,前記バックレスト形状調節装置
    を収縮動作に切り替える,ところの第一のスイッチと,
    前記バックレスト形状調節装置を膨張動作と収縮動作の
    いずれかに切り替える第二のスイッチであって,前記膨
    張動作と前記収縮動作とを所定時間に切り替えるための
    タイマーを有する,ところの第二のスイッチと,前記第
    一および第二のスイッチのいずれかを選択するための第
    三のスイッチと,を有する,ところの座席。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載の座席であっ
    て,前記バックパッドは,前記バックレスト形状調節装
    置の膨張動作により,当該座席に着座する者の腰椎部を
    支持する形状に変わり,前記バックレスト形状調節装置
    の収縮動作により,元の形状に戻る,ところの座席
  5. 【請求項5】請求項1,2,3に記載の座席であって,
    前記バックレスト形状調節装置は,前記バックパッドの
    形状を変えるための膨張収縮可能なエアバッグ,該エア
    バッグ内の圧力を検出する圧力センサー,前記エアバッ
    グにエアを供給または排気するためのポンプ,前記エア
    バッグと前記ポンプとの間に設けられる弁,ならびに前
    記圧力センサーおよび前記スイッチの信号に基づいて,
    前記ポンプおよび前記弁を制御する制御器,を有し,前
    記制御器は,前記膨張動作においては,前記弁を開き,
    エアを前記エアバッグに供給するように前記ポンプを駆
    動し,前記圧力センサーが所定の高い圧力を検出したと
    きに,前記弁を閉鎖するとともに,前記ポンプの駆動を
    停止し,前記収縮動作においては,前記弁を開き,エア
    を前記エアバッグから排気するように前記ポンプを駆動
    し,前記圧力センサーが所定の低い圧力を検出したとき
    は,前記ポンプの駆動を停止する,ところの座席。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の座席であって,前記エア
    バッグが,前記バックパッドとそのバックパッドを覆う
    表皮材との間に位置する,ところの座席。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の座席であって,前記エア
    バッグが,前記バックレストを構成し,前記バックパッ
    ドを支持するバックフレームと,前記バックパッドとの
    間に位置する,ところの座席。
  8. 【請求項8】請求項1または3に記載の座席であって,
    前記第一のスイッチは,前記クッションを構成し,前記
    クッションパッドを支持するクッションフレームに取り
    付けられる第一の素子と,前記クッションパッドの,前
    記第一の素子に対応するところに取り付けられる第二の
    素子とから成り,前記第一のスイッチは,着座により,
    荷重が前記クッションパッドに作用したとき,前記第一
    および第二の素子が接触し,このことにより前記バック
    レスト形状調節装置を膨張動作に切り替え,荷重が前記
    クッションパッドに作用しなくなったとき,前記第一お
    よび第二の素子の接触が解かれ,このことにより前記バ
    ックレスト形状調節装置を収縮動作に切り替える,とこ
    ろの座席。
  9. 【請求項9】請求項1,2または3に記載の座席であっ
    て,前記バックレスト形状調節装置は,前記バックレス
    トを構成するバックフレームに,前記バックレストの前
    後に揺動自在に設けられた揺動部材,および前記バック
    レストを構成し,前記バックフレームに支持されるバッ
    クパッドの背面にそって,前記揺動部材から伸長し,前
    記バックパッドを背後から押し付ける横部材を有する部
    材組立体,および前記横部材を引き込み位置および張り
    出し位置に移動させるために,前記揺動部材を揺動する
    ためのモータ,を有し,さらに当該座席が,前記横部材
    が前記引き込み位置または前記張り出し位置に位置した
    ときに,前記モータを停止する停止スイッチを含む,と
    ころの座席。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の座席であって,前記停
    止スイッチは,可動部と不動部とからなり,可動部が不
    動部に接することで機能するリミットスイッチであり,
    前記不動部は,前記バックフレームおよび前記揺動部材
    のいずれか一方に取り付けられ,前記可動部は,前記不
    動部と面するように,前記バックフレームおよび前記揺
    動部材のいずれか他方に取り付けられ,前記横部材が張
    り出し位置にあるときに,前記不動部と接する第一の突
    起,および前記横部材が引き込み位置にあるときに,前
    記不動部と接する第二の突起を有する,ところの座席。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の座席であって,前記バ
    ックパッドは,前記バックレスト形状調節装置の膨張動
    作により,前記座席に着座する者の腰椎部を支持する形
    状に変わり,前記バックレスト形状調節装置の収縮動作
    により,元の形状に戻る,ところの座席。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の座席であって,前記
    横部材が張り出し位置にあるときに,前記バックパッド
    は前記座席に着座する者の腰椎部を支持する形状に変わ
    り,前記横部材が引き込み位置にあるときに,前記バッ
    クパッドは元の形状に戻る,ところの座席。
  13. 【請求項13】請求項9に記載の座席であって,前記第
    一のスイッチは,前記クッションを構成し,前記クッシ
    ョンパッドを支持するクッションフレームに取り付けら
    れる第一の素子と,前記クッションパッドの,前記第一
    の素子に対応するところに取り付けられる第二の素子と
    から成り,前記第一のスイッチは,着座により,荷重が
    前記クッションパッドに作用したとき,前記第一および
    第二の素子が接触し,このことにより前記バックレスト
    形状調節装置を膨張動作に切り替え,荷重が前記クッシ
    ョンパッドに作用しなくなったとき,前記第一および第
    二の素子の接触が解かれ,このことにより前記バックレ
    スト形状調節装置を収縮動作に切り替える,ところの座
    席。
JP33696799A 1999-11-29 1999-11-29 ランバーサポート機能付き座席 Pending JP2001150988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33696799A JP2001150988A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 ランバーサポート機能付き座席

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33696799A JP2001150988A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 ランバーサポート機能付き座席

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001150988A true JP2001150988A (ja) 2001-06-05

Family

ID=18304270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33696799A Pending JP2001150988A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 ランバーサポート機能付き座席

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001150988A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037020A1 (ja) * 2003-10-21 2005-04-28 Delta Tooling Co., Ltd. 座席構造
JP2010115474A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Hyundai Motor Co Ltd 知能型車両シートサポートシステム
EP2607158A1 (en) 2011-12-20 2013-06-26 TS Tech Co., Ltd. Vehicle seat
JP2013129249A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Ts Tech Co Ltd 乗物用シート
KR101395364B1 (ko) * 2012-11-20 2014-05-14 현대다이모스(주) 차량용 시트 볼스터의 제어장치 및 그 제어방법
KR101437132B1 (ko) 2013-03-15 2014-09-02 주식회사 퓨트로닉 형상조절의자
US9694723B2 (en) 2012-10-01 2017-07-04 Ts Tech Co., Ltd. Seat backrest

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037020A1 (ja) * 2003-10-21 2005-04-28 Delta Tooling Co., Ltd. 座席構造
JPWO2005037020A1 (ja) * 2003-10-21 2006-12-28 株式会社デルタツーリング 座席構造
US7481493B2 (en) 2003-10-21 2009-01-27 Toyota Boshoku Corporation Seat structure
JP4776377B2 (ja) * 2003-10-21 2011-09-21 株式会社デルタツーリング 座席構造
JP2010115474A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Hyundai Motor Co Ltd 知能型車両シートサポートシステム
EP2607158A1 (en) 2011-12-20 2013-06-26 TS Tech Co., Ltd. Vehicle seat
JP2013129249A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Ts Tech Co Ltd 乗物用シート
US9694723B2 (en) 2012-10-01 2017-07-04 Ts Tech Co., Ltd. Seat backrest
US10300816B2 (en) 2012-10-01 2019-05-28 Ts Tech Co., Ltd. Seat backrest
US11364824B2 (en) 2012-10-01 2022-06-21 Ts Tech Co., Ltd. Seat backrest
KR101395364B1 (ko) * 2012-11-20 2014-05-14 현대다이모스(주) 차량용 시트 볼스터의 제어장치 및 그 제어방법
KR101437132B1 (ko) 2013-03-15 2014-09-02 주식회사 퓨트로닉 형상조절의자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2244955C (en) Adjustable comfort seat
JPH0363009A (ja) シートの背当て部のためのポンピングシステム
JP5892138B2 (ja) ショルダサポートアジャスタ及び車両用シート
US5967608A (en) Pneumatic lumbar adjustment system
CN109927592B (zh) 用于车辆的座椅装置
WO2016157652A1 (ja) シート装置
JP2001150988A (ja) ランバーサポート機能付き座席
EP1506762A1 (en) Massage machine
JP5032808B2 (ja) マッサージ機
JPH0246203B2 (ja)
JP3571227B2 (ja) 椅子式エアーマッサージ機
JP2006068408A (ja) 骨盤矯正装置
JP2021166634A (ja) 車両用シート装置
JP3555171B2 (ja) 車両用シートにおける背部支持装置
JP6985584B2 (ja) 乗物用シート
JP3913012B2 (ja) マッサージ機
JPH07313293A (ja) 車両用シートにおける背部支持装置
JP2003265571A (ja) 椅子式マッサージ機
JP3182487B2 (ja) 椅子型マッサージ機
JP2000287779A (ja) 椅 子
KR19980026291U (ko) 자동차 시트
KR200364966Y1 (ko) 차량용 등받이 시트
JP2000085424A (ja) 車両用シート
JPH0747016A (ja) 座席装置
JP2000279467A (ja) 車両用椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051102