JP5111306B2 - 像ブレ補正機能を有する光学機器及びその制御方法 - Google Patents

像ブレ補正機能を有する光学機器及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、カメラに加わるブレを検出し、そのブレによる撮影画像の劣化を防止する防振システムに関し、特に撮影倍率の大きな撮影条件においても良好なブレ補正を行える像ブレ補正機能を有する光学機器及びその制御方法に関するものである。
カメラ等の撮影装置に加わるブレは、しばしば像ブレとなって撮影画像の像劣化を引き起こす。そのブレの影響を低減するために、角速度計を用いてカメラのブレを検知し、レンズの一部を動かしたり、撮像素子が出力する各撮影フレームの切り出し位置を変更したりすることによって撮像素子面上の像ブレを低減させる技術がある。角速度計を用いたこの技術で検出できるいわゆる角度ブレは、ほとんどの撮影条件においてその影響が大きいので、この技術は現在有効な像ブレ補正機能として様々な光学機器に搭載されている。
一般的な撮影条件においては角度ブレがブレの支配的要因であるため、前述した技術によって高精度なブレ補正が実現している。しかし、至近距離での撮影(撮影倍率の高い撮影条件)では、角速度計のみでは検出できない、カメラの光軸に対して垂直な方向に加わる、いわゆるシフトブレによる像劣化も無視できない。例えば被写体に20cm程度まで接近して撮影する条件や、被写体は1m程度に位置していても、撮影光学系の焦点距離が非常に大きい場合(例えば400mm)では、積極的にシフトブレを検出して補正を行う必要がでてくる。
特許文献1では、カメラ本体の加速度を検出する加速度計を設け、加速度計の出力の2階積分からシフトブレを求め、別に設けた角速度計の出力の積分から角度ブレを求め、それらの合成信号でブレ補正を行う開示が有る。しかし加速度計の出力は、特に手ブレの周波数域において外乱ノイズや温度などの環境変化の影響を受けやすい。2階積分することでそれらの不安定要因はさらに拡大され、シフトブレの高精度な補正が難しいという問題がある。
また、特許文献2では、シフトブレをカメラから離れた場所に回転中心がある角度ブレとみなして求める開示が有る。この方法は角速度計と加速度計を設け、それらの出力からブレの回転半径と角度を求め、ブレ補正を行う。この方法では、加速度計の出力を1階積分した出力から回転半径の算出ができるため、上記のような加速度計の不安定要因を軽減することができる。
特開平7−225405号公報 特開2005−114845号公報
回転半径を用いてシフトブレを求める特許文献1のような方法においては、回転半径を正確に求める必要がある。しかし、カメラに加わるブレは通常複数の周波数成分を持ち、各周波数において回転半径が異なる場合が多い。従って各周波数に応じた回転半径を求めなければ、正確な補正が難しいという問題がある。また単一の周波数から求めた回転半径のみを使用すると、他の周波数成分のシフトブレが正確に補正できず大きな補正残りとなってしまう場合がある。
そこで本発明の目的は、角速度計、加速度計を用いて、シフトブレによる像ブレを補正する機能を有するカメラなどの光学機器において、シフトブレに含まれる複数の周波数成分を考慮した補正を行うことで、より高い補正精度を実現することである。
上記課題に鑑み、本発明は請求項1に記載のとおり、像ブレ補正機能を有する光学機器であって、前記光学機器の角速度を検出する角速度検出手段と、前記光学機器の加速度を検出する加速度検出手段と、前記像ブレを補正するために必要な補正量を決定する補正量決定手段と、前記補正量に基づいて前記像ブレを補正するブレ補正手段と、を有し、前記補正量決定手段は、異なる複数の周波数において前記光学機器に加わるブレの回転半径をそれぞれ取得し、前記角速度及び加速度の少なくとも一方の情報に基づいて前記複数の周波数における回転半径にそれぞれ重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする。
また本発明は請求項7に記載のとおり、像ブレ補正機能を有する光学機器を制御する制御方法であって、前記光学機器の角速度を検出する角速度検出ステップと、前記光学機器の加速度を検出する加速度検出ステップと、前記像ブレを補正するために必要な補正量を決定する補正量決定ステップと、前記補正量に基づいて前記像ブレを補正するブレ補正ステップと、を有し、前記補正量決定ステップでは、異なる複数の周波数において前記光学機器に加わるブレの回転半径をそれぞれ取得し、前記角速度及び加速度の少なくとも一方の情報に基づいて前記複数の周波数における回転半径にそれぞれ重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする。
本発明によれば、シフトブレによる像ブレの補正量の決定において、ブレに含まれる複数の周波数成分の分布を考慮することで、より補正精度の高い補正量の決定を行うことができる。
本発明に利用できる光学機器の例を示す。図1はカメラ本体107と交換レンズ106とで構成されるカメラシステムを示している。交換レンズ106に搭載される防振システムは光軸108に対して矢印101b、102bで示すシフトブレY及び角度ブレθに対してブレ補正を行う。
図1において、101は加速度検出手段(以下、加速度計)であり、矢印101aは加速度計101の検出方向である。102は角速度検出手段(以下、角速度計)であり、矢印102aは角速度計102の検出方向である。103はレンズCPUであり、像ブレを補正するのに必要な補正量を決定する補正量決定手段である。また、アクチュエータ104、コイル105は合わせて補正量決定手段から得られる補正量に基づいてブレ補正を行うブレ補正手段である。加速度計101と角速度計102の出力はレンズCPU103に入力後、演算され、コイル105のブレ補正目標値に変換される。レンズCPU103の出力はアクチュエータ104を介して、コイル105に入力され、ブレ補正レンズ109を駆動させてブレ補正を行う。
ここで本実施例では、算出された補正量に基づいてブレ補正レンズを光軸に垂直な面内で移動させる、いわゆる光学防振を用いている。しかし補正量に基づいた補正の方法は光学防振に限らず、特開2008−048013号公報に示されるような方法でもよい。すなわち、撮像素子が出力する各撮影フレームの切り出し位置を変更することでブレの影響を軽減させる電子防振を用いたり、それらの組み合わせで補正を行ったりすることによっても本発明の目的は達成できる。
図1では、カメラの鉛直方向(ピッチ方向)に生じるブレの構成を示したが、実際はカメラに水平でカメラの光軸に垂直な方向(ヨー方向)に生じるブレにも加速度計、角速度計がそれぞれ設けられており、ピッチ方向と同様の処理によりブレ補正が行われている。
また今回は、加速度計、角速度計をそれぞれ2つずつ用いた構成での説明を行ったが、検出軸が2軸あり、ピッチ、ヨー方向のブレを同時に検出できる計器を用いても良い。
本実施例では、カメラに加わるシフトブレを、カメラから離れた場所に回転中心がある時の角度ブレとみなして求める。図2はカメラに加わるシフトブレY(101b)と角度ブレθ(102b)を示した図である。撮影光学系の主点位置におけるシフトブレY(101b)と角度ブレθ(102b)と、ブレの回転中心O(302p)を定めた場合の回転半径L(301)は下記の式で表すことができる。なお、回転半径L(301)は回転中心O(302p)から加速度計101までの水平距離である。
L=Y/tanθ・・・・(1)
L=V/tanω・・・・(2)
式(1)は加速度計101の出力を2階積分して算出したシフトブレY(101a)と、角速度計102の出力を1階積分した角度ブレθ(102b)から回転半径L(301)を求めた式である。式(2)は加速度計101の出力を1階積分して決定した速度Vと角速度計102の出力である角速度ωから回転半径L(301)を求めた式であり、式(1)、(2)のいずれの方法でも回転半径L(301)を求めることができる。
ここで、ブレの角度、角速度は小さいため、式(1)、(2)は下記の式で近似することができる。
L=Y/θ・・・・(3)
L=V/ω・・・・(4)
式(3)は加速度計101の出力を2階積分して求めた変位Yと、角速度計102の出力を1階積分して求めた角度θから求めた回転半径Lである。式(4)は加速度計101の出力を1階積分して求めた速度Vと、角速度計102の出力である角速度ωから回転半径Lを求めたものであるが、式(3)、式(4)のいずれの方法でも回転半径を求めることができる。
ここで、撮影光学系の撮像面に生じるブレδについて説明する。撮影光学系の主点位置におけるシフトブレYと撮影光学系の角度ブレθ及び、撮影光学系の焦点距離f、撮影倍率βより撮像面に生じるブレδは下記の式(5)で求められる。
δ=(1+β)fθ+βY・・・・(5)
ここで、右辺第1項は角度ブレ量であり、右辺第2項はシフトブレ量である。右辺第1項の焦点距離f、撮影倍率βは撮影光学系のズーム及びフォーカス情報により得られ、角度θは角速度計の積分結果より求まるため、その情報に応じて図2のブロック図のように角度ブレ補正を行うことができる。右辺第2項では、加速度計の2階積分値であるシフトブレYとズーム及びフォーカス情報によって得られる撮影倍率βから、シフトブレ量を求めることができる。
しかし、本発明においては、式(5)を下記の式(6)のように書き直したブレδに対してブレ補正を行っている。
δ=(1+β)fθ+βLθ・・・・(6)
即ち、シフトブレに関しては加速度計出力を2階積分することで求められるシフトブレ変位Yを用いるのではなく、一度式(4)により、回転半径Lを求める。そして、回転半径Lと、角速ブレθとズーム及びフォーカス情報によって得られる撮影倍率βによりシフトブレ補正量を算出している。
前述した通り、シフトブレは複数の周波数成分を含んでおり、個々に回転半径が異なる場合が多い。そこで本実施例ではシフトブレによる像ブレを補正する補正量の決定において、複数の周波数それぞれにおいて回転半径を取得する。以下に示す各実施例では、異なる3つの周波数においてそれぞれ回転半径を取得している。さらに得られた複数の回転半径を合成し、補正量を決定する。
また回転半径の合成を行う際、各回転半径の値の信頼性を評価し、その評価に応じて回転半径に重み付けをして合成を行うことを特徴とする。ここで重み付けとは複数の成分を合成する際、各成分に、ある指標に基づいた係数を掛けて演算を行う事を指す。また信頼性の評価は、角速度計及び加速度計の出力の少なくとも一方を基に行う。
以下に実施例を示し、詳細に説明する。
本実施例では、角速度計102の出力である角速度と、加速度計101の出力から得られる速度との位相差を基に各回転半径の値の信頼性を評価する。その評価結果を反映して、各回転半径に重みを付けて合成し、その値を基に補正量が決定される。
図3は上記のような補正量の決定とブレ補正を実現する防振システムのブロック図である。なお、このブロック図ではカメラのピッチ方向のブレを検出する構成を示しているが、ヨー方向も同様の構成であるため、ここではピッチ方向のみ説明を行う。
まず、先行技術にも開示がある角度ブレの補正について説明を行う。角速度計102の出力はレンズCPU103に取り込まれる。そしてその出力はハイパスフィルタ(以下、HPF)201に入力され、直流成分がカットされる。HPF201の出力は、積分フィルタ202により積分され、角度出力θに変換される。なお、これらHPFや積分フィルタ処理は、量子化された角速度計102の出力をレンズCPU103内で演算処理することで得られ、公知の差分方程式などで実現可能である。また、レンズCPU103に入力される前に、コンデンサや抵抗を利用してアナログ回路で実現することも可能である。
ここで、HPF201と積分フィルタ202のカットオフ周波数について説明する。一般的にブレの周波数域は1Hzから10Hzであるため、カットオフ周波数はブレの周波数域から離れた、0.1Hz以下の周波数成分をカットする1次のフィルタ特性にしている。積分フィルタ202の出力は敏感度調整手段203に入力される。敏感度調整手段203は不図示のフォーカスエンコーダやズームエンコーダからレンズCPU103に入力される、ズーム及びフォーカス情報204の出力に基づいて積分フィルタ202の出力を調整して、角度ブレ補正の目標値を決定する。敏感度調整手段203で調整を行う理由は、ズームやフォーカスなどレンズの光学状態の変化によって、コイル105のブレ補正ストロークに対する、カメラ像面でのブレ補正の敏感度が変化するためである。
角度ブレ補正の目標値である敏感度調整手段203の出力は、ブレ補正の目標値としてレンズCPU103から出力される。レンズCPU103から出力されたブレ補正の目標値は、ドライバ104を介してコイル105に入力され、図1に示したブレ補正レンズ109を駆動させてブレ補正が行われる。
なお、本発明では、角度ブレ補正の目標値である敏感度調整手段203の出力と、後述するシフトブレ補正の目標値である出力補正手段221の出力が、CPU103で加算されて、ドライバ104に出力される。
次にシフトブレ補正のブロックについて説明する。角速度計102の出力はレンズCPU103に取り込まれる。そしてその出力は、HPF201に入力され、直流成分がカットされる。HPF201の出力は、位相調整フィルタ205により位相調整が行われる。ここで位相調整フィルタ205で位相調整を行うのは、後述する積分フィルタ210の出力との位相を合わせるためである。積分フィルタ210のカットオフ周波数は0.1Hzであるため、位相調整フィルタ205も0.1HzのHPFとなっている。位相調整フィルタ205の出力は、帯域抽出手段としてバンドパスフィルタ(以下、BPF)である角速度BPF206、207、208に入力され、それぞれのフィルタに設定された帯域の周波数成分が抽出され、出力される。本実施例では帯域抽出手段の役割を補正量決定手段であるレンズCPU109が兼ねているが、別途帯域抽出手段としてアナログのBPFなどを用いてもよい。
加速度計101の出力はHPF209に入力され、直流成分がカットされる。HPF209の出力は、積分フィルタ210に入力され、速度に変換される。このときのHPF209のカットオフ周波数は、HPF201と同じ0.1Hzであり、積分フィルタ210のカットオフ周波数は前述した通り、位相調整フィルタ205と同じ0.1Hzとなっている。積分フィルタ210はローパスフィルタ(以下、LPF)で構成されている。また位相調整フィルタ205は入力からLPF演算結果を減算することによってHPF演算を行っているため、積分フィルタ210と出力の位相は一致している。積分フィルタ210の出力は、速度BPF211、212、213に入力され、それぞれのフィルタに設定された周波数成分が出力される。
ここで、第1の角速度BPF206、第1の速度BPF211はピークが2Hzの信号、第2の角速度BPF207、第2の速度BPF212はピークが5Hzの信号、第3の角速度BPF208、第3の速度BPF213はピークが10Hzの信号を出力する。
第1の角速度BPF206と第1の速度BPF211の出力は第1の回転半径演算手段214に入力される。同様に第2の角速度BPF207と第2の速度BPF212の出力は第2の回転半径演算手段215に入力される。さらに第3の角速度BPF208と第3の速度BPF213の出力は第3の回転半径演算手段216に入力されて、それぞれ式(4)に従い回転半径が算出される。
また、第1の角速度BPF206と第1の速度BPF211と第1の回転半径演算手段214の出力は、第1の位相差演算手段217に入力される。同様に第2の角速度BPF207と第2の速度BPF212と第2の回転半径演算手段215の出力は、第2の位相差演算手段218に入力される。さらに、第3の角速度BPF208と第3の速度BPF213と第3の回転半径演算手段219に入力されて、それぞれの速度と角速度の位相差が算出される。位相差の演算方法については後述する。
次に、位相差演算手段217、218、219の出力に基づき、合成比補正手段220内で、回転半径演算手段214、215、216の出力の合成比を調整し、出力補正手段221に出力する。合成比補正手段220での演算方法が本実施例の特徴部分であり、後述する。
出力補正手段221では、積分フィルタ202の出力である角度θと合成比補正手段220の出力である回転半径Lから、式(3)に従いシフトブレ量Yを算出する。さらに、ズーム及びフォーカス情報204の出力に基づいてシフトブレ量Yを補正し、シフトブレ補正目標値を算出する。
出力補正手段221の出力であるシフトブレ補正目標値は、敏感度調整手段203の出力である角度ブレ補正目標値と加算され、ブレ補正目標値としてレンズCPU103より出力される。レンズCPU103の出力はドライバ104を介してコイル105に入力され、ブレ補正レンズ109を駆動させることによってブレ補正が行われる。
次に、回転半径の演算方法について説明する。図4(a)の波形は第1の回転半径演算手段214に入力された第1の角速度BPF206の出力波形であり、図4(b)の波形は第1の速度BPF211の出力波形である。矢印401、402、403はサンプリング周期であり、この周期間の第1の角速度BPF206と第1の速度BPF211の変位量を矢印404、405、406及び、407、408、409に示す。サンプリング周期401における角速度ωの変位量404及び、速度Vの変位量407と式(4)を用いて、回転半径Lを算出する。また、このとき第1の角速度BPF206と第1の速度BPF211の符号が逆の状態、つまり、シフトブレと角度ブレの向きが逆である場合、シフトブレは角度ブレを減少させる方向に働くため、回転半径Lはマイナスで算出する。また、サンプリング周期402、403においても同様の処理を行う。ここでサンプリング周期は、検出したいブレの周波数の中で最も高い10Hzにおいて、変曲点が2回入らないような周期、例えば25msec程度にするのが好ましい。
この様にして角速度計、加速度計からの出力に基づいてサンプリング周期毎に算出した回転半径Lを、時系列でこれら複数の組を平均化したものを合成比補正手段220に出力する。ここで、回転半径Lを時系列で平均化したものを用いるのは、突発的な振幅の変化によって演算精度が低くなることを避けるためである。第2の回転半径演算手段215、第3の回転半径演算手段216でも同様の処理を行って回転半径を取得し、合成比補正手段220に出力している。
次に、位相差の演算方法について説明する。図5(a)の波形は、第1の位相差演算手段217、第1の速度BPF211の出力波形である。図5(b)の波形は、第1の角速度BPF206に第1の回転半径演算手段214で求めた回転半径Lを乗じた波形507である。図5(c)の波形は、第1の速度BPF211と波形507の差分の波形508である。式(4)より回転半径Lに角速度ωを乗じた信号は速度Vであることから、波形507と第1の速度BPF211の波形は次元が揃っていることがわかる。
また、回転半径Lは図4を用いて説明した方法で求めているため、波形507はその逆算値となり、第1の速度BPF211の波形と振幅がほぼ等しくなるはずである。しかし、第1の速度BPF211と波形507は、その位相がずれている可能性がある。第1の位相差演算手段217では第1の速度BPF211と、波形508を一定周期でサンプリングし、その周期間での変位量の比から、角速度ωと速度Vの位相のずれ量を算出している。矢印501、502、503はサンプリング周期であり、この周期間の第1の速度BPF211と波形508の変位量を矢印504、505、506及び、509、510、511に示す。このとき、サンプリング周期は回転半径演算のサンプリング周期と同一であることが望ましい。
この様にして求めた位相のずれ量を所定の回数で平均化して、合成比補正手段220に出力する。ここで平均化するのは前述した回転半径の演算と同様、突発的な振幅や位相の変化によって演算精度が低くなることを避けるためである。第2の位相差演算手段218及び、第3の位相差演算手段219でも同様の処理を行って位相差を算出し、合成比補正手段220に出力している。
次に、合成比補正手段220で行う処理を示す。合成比補正手段220では、各位相差演算手段の出力である角速度ωと速度Vの位相のずれ量が小さな周波数ほど、その周波数で取得された回転半径の合成比を大きくしている。ここで、ずれ量が小さいほど合成比を大きくしている理由について図5を用いて説明する。ブレの回転中心位置が一箇所で固定されている場合、第1の速度BPF211と波形507は一致する。しかし、回転中心が複数あり、それらの回転中心からの合成ブレを加速度計が検出している場合、各回転中心のブレの大きさによって速度信号と角速度信号の位相がずれてしまうためである。つまり、位相のずれが小さな周波数ほど、取得された回転半径の信頼性が高い。そのため、合成比補正手段220では、位相のずれが小さな周波数の回転半径ほど合成比を大きくすることによって、出力補正手段221で決定するシフトブレの補正量の補正精度を向上させている。また、本実施例では回転半径の演算の前に速度Vと角速度ωにBPFをかけているため、加速度計の出力の低周波成分に影響を及ぼすドリフトの影響が低減されている。
次に、合成比補正手段220で行う回転半径の合成比の調整方法について図6を用いて説明する。図6は人がカメラを構えた際のブレのイメージ図である。601、602、603はそれぞれ2Hz、5Hz、10Hzのブレの回転中心位置であり、604、605、606はレンズの主点位置に取り付けられた加速度計101からそれぞれの回転中心位置601、602、603までのピッチ方向における回転半径である。
ここで、2Hz、5Hz、10Hzの回転半径601をL1、L2、L3、角速度と速度の位相のずれをθ1、θ2、θ3としたとき、合成比補正手段220では下記の式を用いて補正用の回転半径を算出している。
Figure 0005111306
式(7)では位相差の値が小さいものに対応する周波数の回転半径ほど、より大きい係数が振られ、重みがつけられている。
次に、本実施例で行われるブレ補正処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。ブレ補正処理は一定周期毎に発生するタイマー割り込み処理により行われる。本実施例ではステップ400が角速度検出ステップ、ステップ401加速度検出ステップ、ステップ406が速度取得ステップ、ステップ407〜412が帯域抽出ステップを担っている。また、ステップ413〜415が回転半径取得ステップ、ステップ416〜419が重み付けステップ、ステップ420が決定ステップである。
(ステップ400)角速度計102pの信号をA/D変換する。A/D変換結果は、VAD_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ401)加速度計101pの信号をA/D変換する。A/D変換結果は、ACCAD_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ402)角速度計102pの信号VAD_DATを入力として、HPF401で演算を行う。
(ステップ403)ステップ402の演算結果を入力として、積分フィルタ202で積分演算を行う。その結果をDEG_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。DEG_DATはブレ角変位信号である。
(ステップ404)ステップ402の演算結果を入力として、位相調整フィルタ205で位相調整の演算を行う。この処理は、この後行われる加速度計101pの信号処理(HPF及び積分)と位相を合わせるために行われる。
(ステップ405)ACCAD_DATを入力として、HPF209で演算を行う。
(ステップ406)ステップ405の演算結果を入力として、積分フィルタ210で積分演算を行う。この演算結果はシフトブレの速度Vを表す信号ということになる。
(ステップ407)ステップ404の演算結果を入力として、透過率のピークを2Hzとする第1の角速度BPF206で演算を行う。この結果をW_BPF2HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ408)ステップ404の演算結果を入力として、透過率のピークを5Hzとする第2の角速度BPF207で演算を行う。この結果をW_BPF5HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ409)ステップ404の演算結果を入力として、透過率のピークを10Hzとする第3の角速度BPF208で演算を行う。この結果をW_BPF10HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ410)ステップ406の演算結果を入力として、透過率のピークを2Hzとする第1の速度BPF211で演算を行う。この結果をV_BPF2HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ411)ステップ406の積分演算結果を入力として、透過率のピークを5Hzとする第2の速度BPF212で演算を行う。この結果をV_BPF5HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ412)ステップ406の積分演算結果を入力として、透過率のピークを10Hzとする速度BPF3213で演算を行う。この結果をV_BPF10HZ_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ413)W_BPF2HZ_DATとV_BPF2HZ_DATを比較し、回転半径L_2Hzを取得する。
(ステップ414)W_BPF5HZ_DATとV_BPF5HZ_DATを比較し、回転半径L_5Hzを取得する。
(ステップ415)W_BPF10HZ_DATとV_BPF10HZ_DATを比較し、回転半径L_10Hzを取得する。
(ステップ416)W_BPF2HZ_DATとV_BPF2HZ_DATと2Hzの回転半径L1の積を比較し、フィルタ透過帯域(2Hz)に対応したブレ信号の位相差θ1を算出する。
(ステップ417)W_BPF5HZ_DATとV_BPF5HZ_DATと5Hzの回転半径L2の積を比較し、フィルタ透過帯域(5Hz)に対応したブレ信号の位相差θ2を算出する。
(ステップ418)W_BPF10HZ_DATとV_BPF10HZ_DATと10Hzの回転半径L3の積を比較し、フィルタ透過帯域(10Hz)に対応したブレ信号の位相差θ3を算出する。
(ステップ419)位相差が小さい周波数ほど大きい重み付けを行った回転半径Lを取得する(式(7))。
(ステップ420)ズーム・フォーカス204のポジションから算出される撮影倍率β、焦点距離f、ステップ403で算出されたブレ角変位DEG_DAT、光学防振敏感度補正値αから、以下のような演算を行い、補正量を決定する。その演算結果は、SFTDRVで設定される不図示のRAM領域に格納する。
α{(1+β)×f×DEG_DAT+β×L×DEG_DAT}
(ステップ421)ブレ補正レンズの変位信号をA/D変換し、A/D結果をSFTPST で設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ422)フィードバック演算(SFTDRV−SFTPST)を行う。演算結果はSFT_DTで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ423)ループゲインLPG_DTとSFT_DTを乗算する。演算結果はSFT_PWMで設定される不図示のRAM領域に格納する。
(ステップ424)安定な制御系にするために位相補償演算を行う。
(ステップ425)ステップ423の演算結果をブレ補正駆動信号としてドライバ104に出力しブレ補正を行う。
以上のように、本実施例ではステップ419において、角速度と速度の位相差が小さい周波数の回転半径ほど大きい重み付けを行った回転半径Lを取得する。そして、取得された回転半径Lに基づいて補正量を決定するので、より適正なシフトブレ補正を行うことが可能となる。重み付けの演算式としては、特に式(7)に限られたものではなく、位相差の値が小さいほど、それに対応する周波数域の回転半径に大きい重みが付くような演算式であればよい。
本実施例では異なる3つの周波数における回転半径を求め合成を行っているが、少なくとも2つの周波数における回転半径を求めていれば、本実施例を適用できるのは言うまでもない。
また本実施例では角速度と速度の位相差を評価手段とすることによって、他の実施例とは違い、回転中心がどの程度のばらつきを有しているかという観点で、各回転半径の信頼性を評価することが出来る。
次に、本発明の実施例2について説明する。なお、簡略化のため実施例1と同一な構成については同一の符号を付して説明を省略し、本実施例に特徴的な部分のみを説明する。
本実施例におけるカメラのメカ構成、ハード構成は実施例1と同じである。図8は本発明である実施例2におけるブロック図である。図2と図8のブロック図の違いは以下の通りである。
・位相差演算手段217、218、219の代わりに、角速度計102の振幅を算出する振幅演算手段701、702、703が設けられている。すなわち、実施例2では少なくとも2つの周波数(第1の周波数、第2の周波数)において、第1の振幅演算手段、第2の振幅演算手段の出力を基に、回転半径の合成が行われ、補正量が決定される。
・実施例1における合成比補正手段220の処理は、角速度と速度の位相差が小さな回転半径ほど大きな合成比にしていたが、本実施例では、角速度の振幅が大きな回転半径ほど大きな合成比にしている。
まず、角速度の振幅を用いて回転半径の合成比を調整する理由について説明する。回転半径の演算は式(4)を用いて行っている。式(4)より、回転半径と角速度は反比例しており、角速度がゼロ近傍にある場合、回転半径の値は著しく大きくなってしまう。通常のブレの回転中心が、たかだか撮影者の体近傍にあるであろうことを考慮すると、このとき算出される値は信頼性が低いと考えられる。
以上のことから本実施例では、角速度の振幅が大きな周波数の回転半径ほど大きい重み付けになっている。
次に、振幅の演算方法について図8を用いて説明する。図9は第1の振幅演算手段(701)に入力された第1の角速度BPF206の出力波形である。矢印801、802、803はサンプリング周期であり、この周期間の第1の角速度BPF206の変位量を矢印804、805、806に示す。
このようにしてサンプリング周期毎に求めた角速度の振幅を、所定の回数で平均化して合成比補正手段220に出力している。このとき、サンプリング周期は、回転半径演算手段におけるサンプリング周期と同一であることが好ましい。第2の振幅演算手段(702)、3(703)についても同様の処理を行い、合成比補正手段220に振幅を出力している。
次に本実施例における合成比補正手段220で行う回転半径の合成比の調整方法について図6を用いて説明する。2Hzの回転半径601をL1、角速度の振幅をδ1、5Hzの回転半径602をL2、角速度の振幅をδ2、10Hzの回転半径をL3、角速度の振幅をδ3とする。このとき、合成比補正手段220では下記の式を用いて補正用の回転半径を算出している。
Figure 0005111306
図10に実施例3におけるブレ補正動作のフローチャートを示す。主要な部分の動作をステップ501〜504に示し、そのほかの部分の動作は実施例1と同様のため、同じステップ番号を付して説明は省略する。
(ステップ501)W_BPF2HZ_DATの振幅δ1を算出する。
(ステップ502)W_BPF5HZ_DATの振幅δ2を算出する。
(ステップ503)W_BPF10HZ_DATの振幅δ3を算出する。
(ステップ504)角速度の振幅が大きな周波数のほど高い重み付けを行った回転半径を算出する(式(8))。
以上のように、本実施例では上記の式(8)を用いて、角速度の振幅の値が大きいほど、それに対応する周波数域の回転半径に大きい重みが付くように演算が行われる。しかし、重み付けの演算式としては、特に上記の式(8)に限られたものではなく、角速度の振幅の値が大きいほど、それに対応する周波数域の回転半径に大きい重みが付くような演算式であればよい。
また本実施例では角速度の振幅の値を見て重み付けを行っているが、本実施例の目的は不自然に大きい値で算出された回転半径の重み付けを小さくすることであり、回転半径の値そのものを見て重み付けを行ってもよい。すなわち各周波数における回転半径の値を用いて、回転半径が大きい方に回転半径が小さい方に比べて小さい重み付けを行ってもよい。
また本実施例では異なる3つの周波数における回転半径を求め、重み付けを行っているが、少なくとも2つの周波数における回転半径を求め、それぞれの信頼性を評価し重み付けを行えば、本実施例の効果が得られるのは言うまでもない。
また本実施例では角速度の振幅によって各回転半径に重み付けをすることによって、各周波数のいずれかにおいて回転半径が著しく大きな値となっても、精度の高いブレ補正を行うことが可能となる。
次に、本発明の実施例3について説明する。なお、簡略化のため実施例1、2と同一な構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施例3に特徴的な部分のみを説明する。
本実施例におけるカメラのメカ構成、ハード構成は実施例1と同じである。図11は本発明である実施例2におけるブロック図であり、図7との違いは以下の通りである。
・振幅演算手段701、702、703に入力される信号が、BPF後の角速度信号から、BPF後の速度信号に変わっている。
・実施例2での合成比補正手段220の処理は、角速度の振幅が大きな回転半径ほど大きな合成比にしていたが、本実施例では速度の振幅が大きな回転半径ほど大きな重み付けにしている。
まず、速度の振幅を基準にして合成比を調整する理由について説明する。回転半径の演算は式(4)を用いて行っている。式(4)より、回転半径と速度は比例しており、速度が大きいほどシフトブレ量が大きくなることがわかる。
以上のことから本実施例では、速度が大きな周波数の回転半径ほど高い重み付けにしている。
振幅演算手段701、702、703で行う振幅の演算方法は、前述した角速度の振幅の演算方法と基本的に同じであり、異なる点は入力が角速度から速度に変わっている点である。
また、合成比補正手段220で行う回転半径の重み付けの演算方法についても同様で、異なる点は角速度の振幅ではなく、速度の振幅を用いる点である。
2Hzの回転半径601をL1、速度の振幅をγ1、5Hzの回転半径602をL2、速度の振幅をγ2、10Hzの回転半径をL3、速度の振幅をγ3とする。このとき、合成比補正手段220では下記の式を用いて補正用の回転半径を算出する。
Figure 0005111306
図12に実施例3におけるブレ補正動作のフローチャートを示す。主要な部分の動作ステップを601〜603に示し、そのほかの動作は実施例1と同様のため、同じステップ番号を付して説明は省略する。
(ステップ601)V_BPF2HZ_DATの振幅δ1を算出する。
(ステップ602)V_BPF5HZ_DATの振幅δ2を算出する。
(ステップ603)V_BPF10HZ_DATの振幅δ3を算出する。
以上のように、本実施例では、速度の振幅の値が大きいほど、それに対応する周波数域の回転半径に大きい重みが付くように演算が行われる。しかし、重み付けの演算式としては、特に上記の式(9)に限られたものではなく、速度の振幅の値が大きいほど、それに対応する回転半径に大きい重みが付くような演算式であればよい。
本実施例では異なる3つの周波数における回転半径を求め合成を行っているが、少なくとも2つの周波数における回転半径を求めていれば、本発明を適用できるのは言うまでもない。
また本実施例では速度の振幅によって各回転半径に重み付けをすることによって、実質的なシフトブレの量を考慮した重み付けができる。これはもともと加速度計の出力がブレの成分のうちシフトブレのみを検出していることに起因する。すなわち、速度の振幅が小さいものはそもそもシフトブレの影響が小さいと判断できるからである。
以上のように回転半径の値の信頼性を評価するものとして3つ実施例に挙げたが、評価する指標は上記に限られるものではなく、角速度計、加速度計の出力の少なくとも一方に基づいた値であればよい。特に本発明と同様に、角速度と速度(あるいは加速度)の位相差や、角速度の振幅、速度の振幅を実質的に見ていると考えられるものには当然本発明は適用できる。また、前述した3つの評価方法や他の評価方法と各実施例を組み合わせて用いると、さらに補正精度をあげることができる。
また実施例ではデジタル1眼レフカメラに具備される交換レンズを例にして像ブレ補正機能を有する光学機器の説明をした。しかし本発明は小型で高性能なシステムにまとめることが可能なのでデジタルコンパクトカメラ、ビデオカメラや監視カメラ、ウェブカメラ、携帯電話のカメラ機能等にも展開できる。
本発明を利用できる一眼レフカメラの側面図 カメラのブレ状態説明図 実施例1におけるブレ補正処理のブロック図 ブレ補正処理の回転半径演算手段の説明図 ブレ補正処理の位相差演算手段の説明図 ブレ補正処理の合成比補正手段の説明図 補正処理のフローチャート図 ブレ補正処理のブロック図 ブレ補正処理の振幅演算手段の説明図 ブレ補正処理のフローチャート図 ブレ補正処理のブロック図 ブレ補正処理のフローチャート図
符号の説明
101 加速度計
102 角速度計
104 アクチュエータ
105 コイル
109 ブレ補正レンズ
214 回転半径演算手段
217 位相差演算手段
220 合成比補正手段
221 出力補正手段

Claims (14)

  1. 像ブレ補正機能を有する光学機器であって、
    前記光学機器の角速度を検出する角速度検出手段と、
    前記光学機器の加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記像ブレを補正するために必要な補正量を決定する補正量決定手段と、
    前記補正量に基づいて前記像ブレを補正するブレ補正手段と、を有し、
    前記補正量決定手段は、異なる複数の周波数において前記光学機器に加わるブレの回転半径をそれぞれ取得し、前記角速度及び加速度の少なくとも一方の情報に基づいて前記複数の周波数における回転半径にそれぞれ重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする光学機器。
  2. 前記補正量決定手段は、前記加速度の情報を基に前記光学機器の速度を決定し、前記複数の周波数における前記角速度と前記速度の比によって前記ブレの回転半径を取得することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記補正量決定手段は、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度と前記速度の位相差が小さい回転半径に、前記位相差が大きい回転半径に比べて大きい重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記補正量決定手段は、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度の振幅が大きい回転半径に、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度の振幅が小さい回転半径に比べて大きい重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  5. 前記補正量決定手段は、前記複数の周波数の各周波数における前記速度の振幅が大きい回転半径に、前記複数の周波数の各周波数における前記速度の振幅が小さい回転半径に比べて大きい重みを付け、その結果を基に前記補正量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  6. 前記補正量決定手段は、前記角速度及び前記速度の複数の組に基づいて前記複数の周波数のおける回転半径の各々を決定することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つに記載の光学機器。
  7. 前記補正量決定手段は、帯域抽出手段により前記角速度検出手段及び前記加速度検出手段の出力から異なる複数の周波数の成分をそれぞれ抽出した出力に基づいて求められた前記回転半径を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の光学機器。
  8. 像ブレ補正機能を有する光学機器を制御する制御方法であって、
    前記光学機器の角速度を検出する角速度検出ステップと、
    前記光学機器の加速度を検出する加速度検出ステップと、
    異なる複数の周波数において前記光学機器に加わるブレの回転半径をそれぞれ取得する回転半径取得ステップと、
    前記角速度及び加速度の少なくとも一方の情報に基づいて前記複数の周波数における回転半径にそれぞれ重みを付ける重み付けステップと、
    前記重み付けステップにより得られた結果を基に像ブレを補正するために必要な補正量を決定する決定ステップと、を有することを特徴とする光学機器の制御方法。
  9. 前記加速度の情報を基に前記光学機器の速度を取得する速度取得ステップを有し、
    前記回転半径取得ステップは、前記複数の周波数における前記角速度と前記速度の比によって前記ブレの回転半径を取得することを特徴とする請求項8に記載の光学機器の制御方法。
  10. 前記重み付けステップは、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度と前記速度の位相差が小さい回転半径に、前記位相差が大きい回転半径に比べて大きい重みを付けることを特徴とする請求項9に記載の光学機器の制御方法。
  11. 前記重み付けステップは、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度の振幅が大きい回転半径に、前記複数の周波数の各周波数における前記角速度の振幅が小さい回転半径に比べて大きい重みを付けることを特徴とする請求項9に記載の光学機器の制御方法。
  12. 前記重み付けステップは、前記複数の周波数の各周波数における前記速度の振幅が大きい回転半径に、前記複数の周波数の各周波数における前記速度の振幅が小さい回転半径に比べて大きい重みを付けることを特徴とする請求項9に記載の光学機器。
  13. 前記回転半径取得ステップは、前記角速度及び前記速度の複数の組に基づいて決定された前記複数の周波数のおける回転半径の各々を取得することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載の光学機器。
  14. 前記回転半径取得ステップは、帯域抽出ステップにより前記角速度検出ステップ及び前記加速度検出ステップの出力から異なる複数の周波数の成分をそれぞれ抽出した出力に基づいて求められた前記回転半径を取得することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1つに記載の光学機器。
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