JP5109909B2 - 難易度推定システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
この構成においては、ユーザが楽曲を歌唱してなる音声を時系列に沿って所定区間毎に分割した単位区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間において発声すべき正しい音声に基づく理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記理想パラメータに対する前記歌唱パラメータの正確性(区間正確性)を特定する区間正確性特定手段と、該区間正確性特定手段により特定された区間正確性それぞれについて、前記理想パラメータの種類毎に統計をとることにより、該当ユーザが前記理想パラメータで規定される音声を発声した際の正確性(パラメータ正確性)を、前記理想パラメータの種類毎に特定するパラメータ正確性特定手段と、該パラメータ正確性特定手段により特定された前記理想パラメータの種類それぞれについてのパラメータ正確性を、該パラメータ正確性を特定する契機となった楽曲を歌唱したユーザに対応づけて記憶部に記憶させるユーザ記憶手段と、ユーザからの要求を受けた際に、その要求元ユーザに対応づけて前記記憶部に記憶されているパラメータ正確性のうち、所定の対象楽曲における各単位区間の理想パラメータと一致するまたは所定のしきい値以上近似する理想パラメータそれぞれについてのパラメータ正確性それぞれを読み出すパラメータ読出手段と、該パラメータ読出手段により読み出されたパラメータ正確性それぞれについて、前記対象楽曲における全ての単位区間で統計をとることにより、前記要求元ユーザが前記対象楽曲を歌唱する場合の難易度を推定する難易度推定手段と、を備えている。
このためには、上記各構成を以下に示す第3の構成(請求項3)のようにするとよい。
なお、この構成において、ユーザによる楽曲の指定は、例えば、複数の楽曲の中からユーザに希望する楽曲を選択するための操作を行わせ、その操作により選択された楽曲を「対象楽曲」とすることとすればよい。また、ユーザに「対象楽曲」とすべき楽曲の識別情報を入力させるための操作を行わせ、その操作により入力された識別情報で識別される楽曲を「対象楽曲」とすればよい。
ここで1の楽曲を「対象楽曲」とする場合には、その楽曲におけるキー(音の高さや長さで規定されるパラメータ)が初期値である場合の単一の対象楽曲(つまり原曲キーの楽曲)に基づいてのみ難易度の推定を実施することとすればよいが、そのキーを異ならせた複数の対象楽曲それぞれについての難易度を推定することとしてもよい。
この構成においては、ユーザからの楽曲の指定を伴った要求を受けた際、該指定に係る楽曲のキーを異ならせた複数の楽曲それぞれを対象楽曲として、該対象楽曲毎に、前記パラメータ読出手段によるパラメータ正確性の読み出し,および,前記難易度推定手段による難易度の推定を繰り返し実行させる繰り返し手段と、前記対象楽曲のうち、前記難易度推定手段により推定された難易度が所定のしきい値未満となった対象楽曲それぞれについて、該対象楽曲におけるキーが、前記指定に係る楽曲を歌唱するのに適したキーである旨を提案する歌唱キー提案手段と、を備えている。
また、上記第4の構成とは反対に、以下に示す第4−1の構成のようにしてもよい。
また、上記各構成において、要求元ユーザに対応するパラメータ正確性を読み出す際に参照される「対象楽曲」を、複数の楽曲とする場合には、上記各構成を以下に示す第5の構成(請求項5),第6の構成(請求項6)のようにするとよい。
ところで、上記各構成において歌唱パラメータ,理想パラメータにおける「単位区間」とは、音声を時系列に沿って分割したものであり、例えば、楽曲における1以上の小節からなる区間や、音声を音の推移で表した場合における各音の区間などのことである。
この構成において、前記正確性特定手段は、ユーザが音の高さまたは長さを規定する楽曲のキーを変更して歌唱を行った場合、その楽曲を歌唱してなる音声を時系列に沿って所定の単位区間毎に分割した区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間における理想パラメータではなく、その変更後の音の高さまたは長さとした場合における前記理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記区間正確性を特定する。
この構成は、 ユーザが楽曲を歌唱してなる音声,楽曲,および,該歌唱時に設定されたキーを示す歌唱データを、そのユーザの識別情報と共に取得するデータ取得手段と、
該データ取得手段により取得された歌唱データで示される楽曲およびキーに基づいて、該楽曲の歌唱時に設定されたキーが該楽曲における初期値から変更されたこと,および,その初期値に対する変更量を検出する変更検出手段と、を備えている。
この構成においては、ユーザが楽曲を歌唱してなる音声および楽曲を示す歌唱データを、そのユーザの識別情報と共に取得するデータ取得手段,を備えている。
また、上記各構成における「区間正確性」は、区間毎の理想パラメータに対する歌唱パラメータの正確性,換言すれば理想パラメータに対する歌唱パラメータの類似度であるため、これから特定される「パラメータ正確性」についても、その区間正確性で規定される類似度の統計をとることで特定できる。
なお、上記各構成における難易度推定システムは、1つの装置として構成してもよいし、それぞれ通信可能に接続された複数の装置が協調して動作するように構成してもよい。
なお、上述したプログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して難易度推定システムや、これを利用するユーザ等に提供されるものである。
(1)全体構成
カラオケシステム1は、周知のコンピュータシステムからなるサーバ2と、1以上のカラオケ装置3それぞれとが、ネットワーク100を介して通信可能に接続されてなるものである。
(2)サーバ2による処理
以下に、サーバ2の制御部21が内蔵メモリまたは記憶部23に記憶されたプログラムに従って実行する各種処理について説明する。
(2−1)履歴蓄積処理
はじめに、いずれかのカラオケ装置3から歌唱データを受信する(s106)ことにより開始される履歴蓄積処理の処理手順を図2に基づいて説明する。
ここでは、歌唱データに付加されていたキー情報が、歌唱楽曲においてあらかじめ定められたキー(原曲キー)と異なる設定であった旨を示すものである場合にのみ、上記s110にて読み出された理想データで示される音声が変更される。
ここで、上記s140にて読み出された歌唱履歴データで示される単位区間毎の区間正確性は、図4に示すように、音高(音の高さ)と音価(音の長さ)とで規定される理想パラメータ毎に、その理想パラメータに対応する単位区間の区間正確性が「Yes」と特定された特定回数と、区間正確性の特定が行われた総回数と、の比を示すものとなっている。
(2−2)難易度推定処理
続いて、いずれかのカラオケ装置3から、ユーザIDおよび楽曲番号の両方,または,ユーザIDを伴った要求(通知要求)を受信することにより開始される難易度推定処理の処理手順を図5に基づいて説明する。
ここでは、本難易度推定処理の起動に先立って受信した通知要求が楽曲番号を伴うものであれば、その楽曲番号で識別される楽曲であり、それについて原曲キーに設定された楽曲,および,それぞれ原曲キーと異なるキーに設定された1以上の楽曲,が対象楽曲として特定される。また、その起動に先立って受信した通知要求が楽曲番号を伴うものでなければ、あらかじめ定められた(例えば、該当ユーザの歌唱履歴がある曲,特定ジャンルの曲,特定歌手の曲,一定期間内の新曲など)複数の楽曲それぞれが対象楽曲として特定される。
(3)作用,効果
このように構成された難易度推定システムたるサーバ2では、まず、ユーザによる楽曲の歌唱に係る音声について区間毎に歌唱パラメータの正確性(区間正確性)を特定し(図2のs130)、これらについて理想パラメータの種類毎に統計をとることにより、そのユーザにおけるパラメータ正確性を理想パラメータの種類毎に特定している(同図s150)。具体的には、各音の単位区間それぞれにおける音の高さおよび長さで規定される歌唱パラメータを、同じ単位区間における理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の区間正確性を特定することができる(図2のs130)。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(5)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のs106が本発明におけるデータ取得手段であり、s130が本発明における区間正確性特定手段であり、同図s150が本発明におけるパラメータ正確性特定手段,ユーザ記憶手段であり、同図s120が本発明における変更検出手段であり、図5のs240,s250が本発明におけるパラメータ読出手段であり、同図s260が本発明における難易度推定手段であり、同図s290が本発明における難易度通知手段,歌唱キー提案手段,推奨楽曲提案手段,課題曲提案手段であり、同図s270が本発明における繰り返し手段である。
Claims (12)
- ユーザが楽曲を歌唱してなる音声を時系列に沿って所定区間毎に分割した単位区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間において発声すべき正しい音声に基づく理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記理想パラメータに対する前記歌唱パラメータの正確性(区間正確性)を特定する区間正確性特定手段と、
該区間正確性特定手段により特定された区間正確性それぞれについて、前記理想パラメータの種類毎に統計をとることにより、該当ユーザが前記理想パラメータで規定される音声を発声した際の正確性(パラメータ正確性)を、前記理想パラメータの種類毎に特定するパラメータ正確性特定手段と、
該パラメータ正確性特定手段により特定された前記理想パラメータの種類それぞれについてのパラメータ正確性を、該パラメータ正確性を特定する契機となった楽曲を歌唱したユーザに対応づけて記憶部に記憶させるユーザ記憶手段と、
ユーザからの要求を受けた際に、その要求元ユーザに対応づけて前記記憶部に記憶されているパラメータ正確性のうち、所定の対象楽曲における各単位区間の理想パラメータと一致するまたは所定のしきい値以上近似する理想パラメータそれぞれについてのパラメータ正確性それぞれを読み出すパラメータ読出手段と、
該パラメータ読出手段により読み出されたパラメータ正確性それぞれについて、前記対象楽曲における全ての単位区間で統計をとることにより、前記要求元ユーザが前記対象楽曲を歌唱する場合の難易度を推定する難易度推定手段と、を備えている
ことを特徴とする難易度推定システム。 - 前記難易度推定手段により推定された難易度を前記要求元ユーザに通知する難易度通知手段,を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の難易度推定システム。 - 前記パラメータ読出手段は、ユーザからの楽曲の指定を伴った要求を受けた際に、その指定に係る楽曲を前記対象楽曲としてパラメータ正確性それぞれの読み出しを行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の難易度推定システム。 - ユーザからの楽曲の指定を伴った要求を受けた際、該指定に係る楽曲のキーを異ならせた複数の楽曲それぞれを対象楽曲として、該対象楽曲毎に、前記パラメータ読出手段によるパラメータ正確性の読み出し,および,前記難易度推定手段による難易度の推定を繰り返し実行させる繰り返し手段と、
前記対象楽曲のうち、前記難易度推定手段により推定された難易度が所定のしきい値未満となった対象楽曲それぞれについて、該対象楽曲におけるキーが、前記指定に係る楽曲を歌唱するのに適したキーである旨を提案する歌唱キー提案手段と、を備えている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の難易度推定システム。 - ユーザからの要求を受けた際、複数の楽曲それぞれを対象楽曲として、該対象楽曲毎に、前記パラメータ読出手段によるパラメータ正確性の読み出し,および,前記難易度推定手段による難易度の推定を繰り返し実行させる繰り返し手段と、
前記対象楽曲のうち、前記難易度推定手段により推定された難易度が所定のしきい値未満の対象楽曲それぞれが、前記要求元ユーザが容易に歌唱可能な推奨楽曲である旨を提案する推奨楽曲提案手段と、を備えている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の難易度推定システム。 - ユーザからの要求を受けた際、複数の楽曲それぞれを対象楽曲として、該対象楽曲毎に、前記パラメータ読出手段によるパラメータ正確性の読み出し,および,前記難易度推定手段による難易度の推定を繰り返し実行させる繰り返し手段と、
前記対象楽曲のうち、前記難易度推定手段により推定された難易度が所定のしきい値以上の対象楽曲それぞれが、前記要求元ユーザが歌唱を練習するのに適した課題曲である旨を提案する課題曲提案手段と、を備えている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の難易度推定システム。 - 前記正確性特定手段は、ユーザが楽曲を歌唱してなる音声を音の推移で表した場合における各音の単位区間それぞれについて、該単位区間における音の高さおよび長さで規定される歌唱パラメータを、同じ単位区間における理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記区間正確性を特定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の難易度推定システム。 - 前記正確性特定手段は、ユーザが音の高さまたは長さを規定する楽曲のキーを変更して歌唱を行った場合、その楽曲を歌唱してなる音声を時系列に沿って所定の単位区間毎に分割した区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間における理想パラメータではなく、その変更後の音の高さまたは長さとした場合における前記理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記区間正確性を特定する
ことを特徴とする請求項7に記載の難易度推定システム。 - ユーザが楽曲を歌唱してなる音声,楽曲,および,該歌唱時に設定されたキーを示す歌唱データを、そのユーザの識別情報と共に取得するデータ取得手段と、
該データ取得手段により取得された歌唱データで示される楽曲およびキーに基づいて、該楽曲の歌唱時に設定されたキーが該楽曲における初期値から変更されたこと,および,その初期値に対する変更量を検出する変更検出手段と、を備えており、
前記区間正確性特定手段は、前記データ取得手段により取得された歌唱データで示される音声の単位区間それぞれについて、該歌唱データで示される楽曲における同一単位区間の理想パラメータを前記変更検出手段に変更された変更量だけ変更したパラメータと対比することにより、単位区間毎の前記区間正確性を特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の難易度推定システム。 - ユーザが楽曲を歌唱してなる音声および楽曲を示す歌唱データを、そのユーザの識別情報と共に取得するデータ取得手段,を備えており、
前記区間正確性特定手段は、前記データ取得手段により取得された歌唱データで示される音声の単位区間それぞれについて、該歌唱データで示される楽曲における同一単位区間の理想パラメータと対比することにより、単位区間毎の前記区間正確性を特定して、
前記ユーザ記憶手段は、前記データ取得手段により取得された歌唱データと共に取得された識別情報に基づいて、該識別情報で識別されるユーザに対応づけて前記パラメータ正確性特定手段により特定されたパラメータ正確性を記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の難易度推定システム。 - 前記パラメータ正確性特定手段は、前記区間正確性特定手段により特定された区間正確性それぞれを、前記理想パラメータの種類毎に平均化することにより、該当ユーザにおける前記パラメータ正確性を、前記理想パラメータの種類毎に特定する
ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の難易度推定システム。 - 請求項1から10のいずれかに記載の全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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