JP6836467B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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本発明はカラオケ装置に関する。
カラオケ装置の中には、カラオケ歌唱の終了を促す機能を搭載しているものがある。
例えば特許文献1には、退室時間が近づくとその旨を曲間に通知するカラオケ装置が記載されている。また特許文献2には、利用者が意図しなくても終電通報の設定がなされ、利用者毎に終電メッセージを受信することができるカラオケシステムが記載されている。また、特許文献3には、カラオケを長時間利用し続けている利用者に歌い過ぎを警告することができる家庭用カラオケ装置が記載されている。
特開2005−010619号公報 特開2007−010998号公報 特開平09−134185号公報
ここで、文献3のように歌唱時間だけで歌い過ぎかどうかを判断する構成では、各利用者に対して適切なタイミングで警告をすることはできない。たとえば、カラオケ歌唱を行う利用者の中には、長時間の歌唱を行っても声が擦れないような利用者(喉が強い利用者)も居れば、短時間の歌唱で直ぐに声が擦れてしまうような利用者(喉が弱い利用者)も居る。或いは、同じ利用者であっても体調や歌唱環境によって声の擦れやすさは変わってくる。すなわち、歌い過ぎかどうかは利用者によって異なる。
本発明の目的は、各利用者に対して、適切なタイミングで歌い過ぎを警告することができるカラオケ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、カラオケ歌唱に基づく歌唱音声信号の全周波数成分に対する基本周波数成分、及び倍音周波数成分の占める割合に基づいて、所定の歌唱区間毎に擦れ値を算出する算出手段と、前記算出手段が算出したある利用者における前記擦れ値の時間変化に基づいて歌唱音声の擦れ具合を判断し、当該ある利用者に警告をする警告手段と、を備えたカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、各利用者に対して、適切なタイミングで歌い過ぎを警告することができるカラオケ装置を提供することができる。
実施形態に係るカラオケ装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態に係るカラオケ本体のソフトウェア構成例を示す図である。 実施形態に係るカラオケ装置において、歌唱音声信号及びその音声スペクトルを説明する図である。 実施形態に係るカラオケ装置において、擦れ値の時間変化を説明する図である。 実施形態に係るカラオケ装置の処理を説明する図である。 変形例に係るカラオケ装置において、擦れ値の時間変化を説明する図である。 変形例に係るカラオケ本体のソフトウェア構成例を示す図である。 変形例に係るカラオケ本体のソフトウェア構成例を示す図である。
後述する明細書及び図面の記載から、上記の主たる発明の他、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
すなわち、前記算出手段は、前記歌唱音声信号のうち所定音域内の歌唱音声信号及び同一母音の歌唱音声信号の少なくとも一つに基づいて、前記擦れ値を算出することを特徴とするカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、擦れ値についてより精度の高い判断をすることができる。
また、前記警告手段は、所定の時点のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第1の擦れ値と、それ以降のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第2の擦れ値とを比較し、比較結果に応じて利用者に警告することを特徴とするカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、利用者毎の声の質やその時の体調を加味した上で、適切なタイミングで長時間にわたる歌唱に対して警告を発することができる。
また、前記歌唱音声信号に基づいて利用者の歌唱時間を積算する計時手段を更に備え、前記警告手段は、積算された前記歌唱時間に対する擦れ値の変化率が所定値を超えた場合に、利用者に警告することを特徴とするカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、利用者毎の声の質やその時の体調を加味した上で、適切なタイミングで長時間歌唱の警告を発することができ、利用者の歌唱限界時間を算出することができる。
また、利用者の歌唱開始から前記警告手段によって警告されるまでの歌唱時間を、歌唱限界時間として当該利用者の識別情報と紐付けて記憶する記憶手段を更に備え、前記警告手段は、ある利用者がカラオケ演奏の予約をした楽曲の歌唱すべき時間の総計が、当該ある利用者の歌唱限界時間を超えた場合に、その旨を報知することを特徴とするカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、利用者毎に歌い過ぎとなる可能性を事前に警告することができる。
<第1実施形態>
図1乃至図2を参照して、実施形態に係るカラオケ装置1の構成について説明する。尚、本実施形態に係るカラオケ装置1は、複数人でカラオケ歌唱を楽しむ場合と、一人でカラオケ歌唱を楽しむ所謂「一人カラオケ」場合の両方に適用可能であるが、本実施形態においては、利用者Aが一人でカラオケ歌唱を楽しむ場合を例として説明する。
==カラオケ装置==
カラオケ装置1は、利用者が選曲した楽曲のカラオケ演奏及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備えている。
スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は利用者の歌唱音声(マイク40からの入力音声)をアナログの歌唱音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。
(カラオケ本体のハードウェア)
カラオケ本体10は、選曲された楽曲のカラオケ演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された歌唱音声信号の処理といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。図1に示すように、カラオケ本体10は、制御部11、通信部12、記憶部13、音響処理部14、表示処理部15及び操作部16を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。カラオケ本体10は、サーバ装置(図示無し)と通信可能に接続されており、サーバ装置から楽曲データや利用者の歌唱履歴を取得することができる。
制御部11は、CPU11aおよびメモリ11bを備える。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムを実行することにより各種の制御機能を実現する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶装置である。
通信部12は、ルーター(図示なし)を介してカラオケ本体10を通信回線に接続するためのインターフェースを提供する。
記憶部13は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶部13は、カラオケ装置1によりカラオケ演奏を行うための複数の楽曲データを記憶する。
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための識別情報(楽曲ID)が付与されている。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ、演奏区間データ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるMIDI形式のデータである。リファレンスデータは、利用者によるカラオケ歌唱を採点する際の基準として用いられるデータである。
また、記憶部13は、各楽曲に対応する歌詞テロップに含まれる各文字のテキストに対応する歌詞データ、各楽曲に対応する歌詞テロップを表示装置30等に表示させる際の各種タイミングを示す歌詞テロップ表示データ、カラオケ演奏時に合わせて表示装置30等に表示される背景画像に対応する背景画像データ、及び楽曲の属性情報(曲名、歌手名、作詞・作曲者名、及びジャンル等の当該楽曲に関する情報)を記憶する。
音響処理部14は、制御部11の制御に基づき、楽曲に対するカラオケ演奏の制御およびマイク40を通じて入力された歌唱音声信号の処理を行う。
表示処理部15は、制御部11の制御に基づき、表示装置30における各種表示に関する処理を行う。たとえば、表示処理部15は、カラオケ演奏時における背景映像に歌詞テロップや各種アイコンが重ねられた映像を表示装置30に表示させる制御を行う。
操作部16は、パネルスイッチおよびリモコン受信回路などからなり、利用者によるカラオケ装置1のパネルスイッチあるいはリモコン装置50の操作に応じて選曲信号、演奏中止信号などの操作信号を制御部11に対して出力する。制御部11は、操作部16からの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。
リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。利用者はリモコン装置50を用いてカラオケ歌唱を希望する楽曲の選曲(予約)等を行うことができる。
(カラオケ本体のソフトウェア)
図2はカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。カラオケ本体10は、算出手段100、及び警告手段200を備えている。算出手段100、及び警告手段200は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。図5はカラオケ装置1の処理を説明する図である。
[算出手段]
算出手段100は、カラオケ歌唱に基づく歌唱音声信号の全周波数成分に対する基本周波数成分、及び倍音周波数成分の占める割合に基づいて、所定の歌唱区間毎に擦れ値Fを算出する。擦れ値Fとは、歌唱音声の擦れ具合を表す指標である。以下では、図面を用いて、擦れ値Fの具体的な算出方法について詳細に説明する。
図3は、歌唱音声信号及びその音声スペクトルを説明する図である。図3において、(a)は、利用者Aによってマイク40を通じて入力された歌唱音声信号を説明する図であり、横軸は時間、縦軸は歌唱音声信号の振幅である。(b)は、(a)の歌唱音声信号を周波数成分に変換した図であり、横軸は周波数f、縦軸は音声スペクトルA(f)である。ここでの音声スペクトルA(f)は、(a)に例示したような所定の歌唱区間Tの音声波形にフーリエ変換を施すことによって得ることができる。フーリエ変換を実行するアルゴリズムとしては、高速フーリエ変換を用いることが好ましい。(c)は、(b)の音声スペクトルA(f)から、基本周波数成分A(f)、及び倍音周波数成分A(f,f,f・・・)のみを抽出した図である。ここで、基本周波数fは、(b)で得られた音声スペクトルA(f)の複数のピークに対応する周波数の内、最も低い周波数である。倍音周波数は、基本周波数fのほぼ整数倍の周波数f,f,f・・・である。
本実施形態において、算出手段100は、カラオケ歌唱に基づく歌唱音声信号の全周波数成分Z(=ΣA(f))に対する基本周波数成分A(f)、及び倍音周波数成分A(f,f,f・・・)の占める割合に基づいて、擦れ値Fを算出する。
一例として、擦れ値Fは、全周波数成分Zに対する基本周波数成分A(f)、及び倍音周波数成分A(f,f,f・・・)の和Z(=ΣA(f,f,f,f・・・))を除いたそれ以外の成分の占める割合(Z−Z)/Zとして算出されてもよい。この擦れ値Fが大きいほど、全周波数成分Zに対して、雑音として知覚される倍音間の周波数成分(Z−Z)の占める割合が大きくなることから、より擦れた音声として知覚される。
算出手段100は、図4に示すように、カラオケ歌唱における所定の歌唱区間毎に擦れ値Fを算出する。つまり、算出手段100は、ある楽曲の歌唱中、複数の異なる時点での擦れ値Fを算出する。
更に、本実施形態において、擦れ値Fは、歌唱音声信号の内、所定音域内の歌唱音声信号に基づいて算出されてもよい。所定音域は、例えば利用者の歌唱可能な音域の内、比較的高音域側の音域である。利用者にとってこの音域は、他の音域と比較して歌唱できる最高音高に近く、長時間にわたる歌唱の影響を受け易いと考えられるため、この音域内に限定して擦れ値Fの変化を見ることで、歌唱音声の擦れ具合についてより的確な判断をすることができる。例えば、算出手段100は、利用者Aの歌唱可能な音域がA3からF5である場合に、高音域側の5つの音高すなわちC#5からF5の音域を所定音域として擦れ値Fを算出する。なお利用者の声域については、利用者が歌唱する度にカラオケ装置を通じてサーバに蓄積される歌唱履歴や歌唱採点履歴を分析して取得し利用者識別情報と紐付けてサーバに記憶するなど、多くの手法が知られている。
或いは、本実施形態において、擦れ値Fは、同一母音の歌唱音声信号に基づいて算出されてもよい。同一母音の歌唱音声信号に基づいた算出とは、例えば母音「a」の歌唱音声信号のみを分析対象とすることを意味する。同一母音の判定は、入力された歌唱音声信号を音声認識処理したり、あるいは、歌詞テロップ表示データと照合することにより行う。
尚、算出手段100は、上述した所定音域内の歌唱音声信号及び同一母音の歌唱音声信号の少なくとも一つに基づいて、擦れ値Fを算出してもよいし、両方に基づいて擦れ値Fを算出してもよい。
[警告手段]
警告手段200は、算出手段100が算出したある利用者についての擦れ値Fの時間変化に基づいて歌唱音声の擦れ具合を判断し、当該ある利用者に警告をする。
具体的には、警告手段200は、所定の時点のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第1の擦れ値Fと、それ以降のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第2の擦れ値Fとを比較する。
本実施形態においては、図4に示すように、利用者Aが2曲目以降に歌唱した楽曲の歌唱区間毎に擦れ値Fを算出することによって、擦れ値Fの時間変化を得ることができる。
第1の擦れ値Fは、利用者Aに固有の基準となる擦れ値であり、本実施形態においては、1曲目の歌唱に基づいて算出する。具体的には、第1の擦れ値Fは、例えば、当該1曲目の全歌唱区間の擦れ値の平均値とする。
ここで、特に第1の擦れ値Fは基準となる擦れ値であるため、利用者Aの発声が安定した時点以降に基づく擦れ値Fを用いることが好ましい。そのため、第1の擦れ値Fは、1曲目の全歌唱区間ではなく、1曲目の所定の時点以降の歌唱区間の擦れ値の平均値や2曲目における歌唱区間の擦れ値の平均値としてもよい。また、第1の擦れ値Fとして、一の歌唱区間の擦れ値を用いてもよい。
本実施形態においては、まず、1曲目のカラオケ歌唱に基づいて、利用者Aの第1の擦れ値Fを算出する(図5のS101)。その後、利用者Aが歌唱中であれば(図5のS102:YES)、利用者Aの2曲目以降の楽曲の歌唱において、第2の擦れ値Fを算出する(図5のS103)。
第2の擦れ値Fの算出方法の一例として、利用者Aの2曲目以降の楽曲の歌唱において、所定の歌唱区間毎に算出された擦れ値を、第2の擦れ値Fとする。
警告手段200は、算出された第1の擦れ値Fと、第2の擦れ値Fとを比較し、その比較結果に応じて利用者に警告する。例えば、第2の擦れ値Fが、第1の擦れ値Fに基づいて決定された基準値F´(図4参照)を上回った場合(図5のS104:YES)に、利用者Aに警告する(図5のS105)。ここで基準値F´とは、例えば第1の擦れ値Fに所定値を加えた値や、第1の擦れ値Fに所定割合を乗じた値である。
図4に示した例では、利用者Aが楽曲の歌唱を続けるに従って2曲目以降に含まれる歌唱区間における擦れ値Fは単調に増加し、5曲目に含まれる歌唱区間において擦れ値Fが基準値F´を上回っている。よって、警告手段200は、5曲目の歌唱中において擦れ値Fが基準値F´を上回った段階で利用者Aに警告する。なお、警告手段200は、歌唱中の楽曲(本実施形態では5曲目の楽曲)のカラオケ演奏が終了した後に利用者に警告してもよい。
また、第2の擦れ値Fの算出方法の他の例として、2曲目以降の楽曲毎に第2の擦れ値Fを算出する。つまり、各々の楽曲の歌唱終了後に、当該楽曲の全歌唱区間の擦れ値の平均値を第2の擦れ値Fとする。このとき、警告手段200は、第2の擦れ値Fが、第1の擦れ値Fに基づいて決定された基準値F´を上回った場合に、利用者Aに警告する。
これらの場合において、警告手段200は、表示処理部15に指示して、例えば「喉の負担が増えています。休息をとり水分を補給しましょう。」といったメッセージを表示装置30に表示させる。また、警告手段200は、音響処理部14に指示して、予め用意された音声データにより上記の内容を音声でスピーカ20から放音させてもよい。これらのメッセージや音声データは記憶部13に記憶させておくことができる。
上述の警告後、利用者Aが休息をとったり水分を補給したりするなどして(図5のS106:YES)、歌唱再開後に喉の具合が回復したと判断された場合、警告手段200は、例えば「休息の効果がありました、喉が回復しました」等と報知してもよい。具体的には、警告手段200は、利用者Aの歌唱再開後に最初に算出された第2の擦れ値F(図5のS107)が、基準値F´を下回ったと判断した場合(図5のS108:YES)に前述のような報知をする(図5のS109)。なお、利用者Aが休息をとったか否かは、例えば制御部11においてカラオケ演奏が所定時間停止したことを検出することにより判断できる。また、利用者Aが水分を補給したか否かは、例えばカラオケ装置1が設置された店舗のPOSシステムとカラオケ装置1とをLAN等により通信可能に接続することにより判断できる。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置1は、算出手段100と、警告手段200とを備える。算出手段100は、カラオケ歌唱に基づく歌唱音声信号の全周波数成分に対する基本周波数成分、及び倍音周波数成分の占める割合に基づいて、所定の歌唱区間毎に擦れ値Fを算出する。警告手段200は、算出手段100が算出したある利用者についての擦れ値Fの時間変化に基づいて歌唱音声の擦れ具合を判断し、当該ある利用者に警告をする。
以上のような構成によれば、利用者の歌唱音声の擦れ値Fの時間変化を監視することによって、歌い過ぎか否かを判断することができる。つまり、利用者の声の質(例えば元々擦れ気味の声であるか否か、又は、声が擦れやすいか否か等)、歌唱時の体調及び歌唱時の環境等を加味した上で、歌い過ぎか否かを判断することができる。従って、利用者毎に適切なタイミングで歌い過ぎを警告することができるカラオケ装置を提供することができる。
また、本実施形態に係る算出手段100は、歌唱音声信号のうち所定音域内の歌唱音声信号及び同一母音の歌唱音声信号の少なくとも一つに基づいて、擦れ値Fを算出してもよい。所定音域としては、利用者の歌唱可能な音域の内、長時間にわたる歌唱の影響を受け易いと考えられる比較的高音域側の音域とすることによって、異なる時点における擦れ値Fの比較をより高い精度で行うことができる。或いは、歌唱音声信号の同一母音に限定して擦れ値を求めることにより、異なる時点における擦れ値Fの比較をより高い精度で行うことができる。
更に、本実施形態に係る警告手段200は、所定の時点のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第1の擦れ値Fと、それ以降のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第2の擦れ値Fとを比較し、比較結果に応じて利用者に警告してもよい。これによって、利用者毎の声の質やその時の体調を加味した上で、適切なタイミングで長時間にわたる歌唱に対して警告を発することができる。
<変形例1>
図面を用いて、本変形例について詳細に説明する。図7は、本変形例に係るカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。本変形例は、上記の実施形態に係るカラオケ装置1と比較すると、計時手段300を更に備える点で異なっている。計時手段300は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
[計時手段]
計時手段300は、歌唱音声信号に基づいて利用者の歌唱時間を積算する。歌唱時間とは、ある利用者が歌唱した正味の時間(実際に発声した時間)、またはリファレンスデータ等に基づいて予想される時間である。具体的に、正味の時間は、ある利用者によってマイク40を通して入力された歌唱音声信号の振幅が、実質的に零でない時間、例えば、振幅が所定値以上である時間を抽出して積算した総時間に相当する。本変形例においては、利用者Aが一人でカラオケ歌唱を楽しむ場合を想定しているため、計時手段300は、利用者Aの歌唱音声信号に基づいて利用者Aの歌唱時間を積算する。
尚、例えば、利用者A、利用者B、利用者C・・・といった複数人でカラオケ歌唱を楽しむ場合は、計時手段300は、利用者A、利用者B、利用者C・・・の各々の利用者に対して歌唱時間を抽出して積算する。この場合は、マイク40を通して入力された歌唱音声信号を利用者毎に区別する必要があるが、例えば声紋分析を用いて区別すればよい。あるいは、楽曲予約時に楽曲IDと共に登録された利用者IDを参照してもよい。
図6に示すように、本変形例においては、横軸を歌唱時間、縦軸を擦れ値Fとして監視する。ここで、歌唱時間とは、1曲目から複数の楽曲に亘って積算される歌唱時間であり、図6においては4曲目の途中以降の擦れ値の推移を示している。
本変形例において、警告手段200は、積算された歌唱時間に対する擦れ値Fの変化率が所定値を超えた場合に、利用者に警告する。具体的には、警告手段200は、擦れ値Fがほぼ一定値近傍で安定した状態や、擦れ値Fが緩やかに増加する状態が続いた後に、その変化率が増加し、所定の変化率を超えた場合に利用者に警告する。
尚、ここでの変化率とは、擦れ値Fを歌唱時間について数値的に微分をした値の絶対値とすればよい。
図6に示した例においては、歌唱時間Tにおいて擦れ値Fの変化率が所定の変化率を超えたと判断し、利用者Aに警告する。
このようなカラオケ装置1によれば、利用者毎の声の質、歌唱時の体調及び歌唱時の環境等が加味された上で、適切なタイミングで歌い過ぎを警告することができる。
<変形例2>
図面を用いて、本変形例について詳細に説明する。図8は、本変形例に係るカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。本変形例は、第1実施形態と比較すると、計時手段300及び記憶手段400を更に備える点で異なっている。記憶手段400は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行し記憶部13を制御することにより実現される。
[記憶手段]
記憶手段400は、第1実施形態において説明した手段によって得られたある利用者の第1の擦れ値F等の情報を、当該ある利用者の識別情報と紐付けて記憶する。あるいは、記憶手段400は、カラオケ装置と通信可能に接続されたサーバ装置に送信して記憶させてもよい。当該ある利用者が次回以降にカラオケ装置を利用する際は、サーバ装置に既に記憶されている当該ある利用者の第1の擦れ値Fを再び用いてもよい。
記憶手段400は、更に、利用者の歌唱開始から警告手段200によって警告されるまでの歌唱時間Tを、歌唱限界時間として当該利用者の識別情報と紐付けて記憶する。
また、本変形例において、警告手段200は、ある利用者がカラオケ演奏の予約をした楽曲の歌唱すべき時間の総計が、当該ある利用者の歌唱限界時間を超えた場合に、その旨を報知してもよい。このとき、警告手段200は、表示処理部15に指示して、例えば「予約曲数が多過ぎます、××さんが無理なく歌唱できる時間を超えています。」といった警告を表示装置に表示させる。
利用者が予約をした楽曲の歌唱すべき時間の総計は、たとえば、予約待ち行列に登録されている楽曲の楽曲データに基づいて警告手段200が算出することができる。この際、楽曲の総演奏時間から前奏、間奏、後奏等の歌唱を行わない区間を除いた時間を総計することが好ましい。また、歌唱限界時間とは、当該ある利用者が直近にカラオケ装置1を利用した際に算出された歌唱限界時間であってもよい。又は、当該ある利用者が直近以前に複数回にわたってカラオケ装置1を利用していれば、利用時毎に算出された複数の歌唱限界時間を用いてもよい。この場合は、例えば当該複数の歌唱限界時間の平均値、最大値又は最小値のいずれかを用いてもよい。
このようなカラオケ装置1によれば、歌唱限界時間に基づいて、利用者毎に歌い過ぎとなる可能性を事前に報知することができる。尚、本変形例においては、歌い過ぎの可能性を事前に報知する役割を担うが、これに限られず、報知手段を別途設け、報知手段がその役割を担う構成としてもよい。
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 カラオケ装置
10 カラオケ本体
100 算出手段
200 警告手段
300 計時手段
400 記憶手段

Claims (5)

  1. カラオケ歌唱に基づく歌唱音声信号の全周波数成分に対する基本周波数成分、及び倍音周波数成分の占める割合に基づいて、所定の歌唱区間毎に擦れ値を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出したある利用者における前記擦れ値の時間変化に基づいて歌唱音声の擦れ具合を判断し、当該ある利用者に警告をする警告手段と、
    を備えたカラオケ装置。
  2. 前記算出手段は、前記歌唱音声信号のうち所定音域内の歌唱音声信号及び同一母音の歌唱音声信号の少なくとも一つに基づいて、前記擦れ値を算出することを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 前記警告手段は、所定の時点のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第1の擦れ値と、それ以降のカラオケ歌唱で得られた歌唱音声信号に基づいて算出された第2の擦れ値とを比較し、比較結果に応じて利用者に警告することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラオケ装置。
  4. 前記歌唱音声信号に基づいて利用者の歌唱時間を積算する計時手段を更に備え、
    前記警告手段は、積算された前記歌唱時間に対する擦れ値の変化率が所定値を超えた場合に、利用者に警告することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラオケ装置。
  5. 利用者の歌唱開始から前記警告手段によって警告されるまでの歌唱時間を、歌唱限界時間として当該利用者の識別情報と紐付けて記憶する記憶手段を更に備え、
    前記警告手段は、ある利用者がカラオケ演奏の予約をした楽曲の歌唱すべき時間の総計が、当該ある利用者の歌唱限界時間を超えた場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項4に記載のカラオケ装置。
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