JP5034642B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
本実施形態においては、抑揚のある歌唱の評価を行うことができるカラオケ装置1について説明する。まず、カラオケ装置1のハードウエアの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るカラオケ装置1のハードウエアの構成を示すブロック図である。
実施形態においては、音量抽出部105は、歌唱者音声データに係る歌唱者の歌唱音声の音量レベルを抽出して音量レベルデータを生成していた。ここで、強く歌唱する際には、倍音成分、すなわち高周波数帯域の成分が大きくなりやすいため、これを強調するような処理を行なってもよい。例えば、音量抽出部105は、歌唱者音声データに係る歌唱者の歌唱音声において、特定の周波数帯域の音量レベルを増幅するイコライザを用いて増幅することにより修正音声データを生成する。そして、生成した修正音声データに基づいて、特定の周波数帯域の音量レベルを増幅された歌唱音声について、当該歌唱音声の全周波数帯域に係る音量レベルを抽出するようにすればよい。このようにすると、抑揚のある歌唱の評価をより精度よく行うことができる。
実施形態においては、音量抽出部105は、歌唱者音声データに係る歌唱者の歌唱音声の音量レベルを抽出して音量レベルデータを生成していた。ここで、強く歌唱する際には、特定の倍音成分(例えば、3kHz程度の音)が大きくなりやすいため、この倍音成分のみを使って処理を行なってもよい。例えば、音量抽出部105は、歌唱者音声データを特定の周波数帯域(例えば、3kHz)が中心周波数であるBPF(Band Pass Filter)を通した後に、音量レベルを抽出するようにすればよい。なお、周波数帯域幅については、どのような帯域幅に設定してもよい。このようにすると、抑揚のある歌唱の評価をより精度よく行うことができる。
実施形態においては、歌唱の抑揚についての評価は、楽曲が終了し歌唱者の歌唱が終了した後に行っていたが、歌唱途中で順次処理が行なわれるようにしてもよい。この場合には、音量抽出部105は、楽曲の進行に応じて、すでに歌唱された部分のデータである歌唱者音声データから歌唱音声の音量レベルを順次抽出し、音量レベルデータをデータ加工部106へ出力していくようにすればよい。そして、データ加工部106は、音量抽出部105から順次出力される音量レベルデータにあわせて、所定のデータ処理を行って、音量レベル加工データを順次出力していくようにすればよい。すなわち、出力されたところまでの音量レベルデータが示す音量レベルが、楽曲全体の音量レベルであるとみなして、実施形態におけるデータ処理を行い、順次生成されたデータ処理結果を音量レベル加工データとして、抑揚評価部107に順次出力していけばよい。
実施形態においては、データ加工部106は音量レベルの急峻な変動の影響を無くすためのデータ処理を行っていたが、データ処理の態様は実施形態における態様に限られない。例えば、ある時刻を中心とする時間幅twにおけるVL(t)の最大値になるようにデータ処理が行われていたが、最大値でなく中央値、平均値などであってもよい。また、ある時刻を中心とする時間幅twとせず、ある時刻の直前の時間twとしてもよい。このようにデータ処理は様々な態様が可能であり、これらは例えば操作部16を操作して設定しておけばよい。
実施形態においては、抑揚評価部107は、音量レベル加工データに係る音量レベルV(t)について、楽曲の全体のうち歌唱区間における平均値Vaを算出し、抑揚評価データ算出のために、差分ΔV(t)の絶対値を歌唱区間において積算することによって行なっていた。すなわち、楽曲データに基づいて決定された歌唱区間における歌唱者の歌唱が、抑揚の評価対象となっていた。ここで、評価対象となる歌唱の区間は、歌唱区間でなくてもよい。例えば、評価対象を楽曲全体の歌唱とする場合には、歌唱者音声データ全体を評価対象とすればよい。
実施形態においては、差分ΔV(t)の絶対値をt=0からt=nまで加算、すなわちフレームごとに算出した差分ΔV(t)をt=0からt=nに相当するフレームにおいて積算するようにしていたが、数フレーム単位で差分ΔV(t)を算出するようにしてもよい。この場合には、当該数フレームに対応する音量レベルの平均値、最大値などを歌唱者音声データに係る音量レベルとしてもよいし、差分ΔV(t)の算出に対応するフレームに対応する音量レベルをそのまま用いてもよい。このようにした場合、音量レベルの急峻な変化が少なくなるから、データ加工部106におけるLPFを用いなくすることもできる。
実施形態においては、抑揚評価部107において、音量レベル加工データに係る音量データV(t)から算出される平均値VaとV(t)との差分によってΔV(t)が算出されていたが、平均値Va以外の値とV(t)の差分によってΔV(t)を算出するようにしてもよい。例えば、歌唱区間におけるV(t)の最大値、最小値などを用いてもよい。すなわち、音量レベルデータに基づいて決定された値とV(t)との差分によってΔV(t)を算出すれば、どのような値であってもよい。このようにしても、実施形態における効果を得ることができる。
実施形態においては、抑揚評価部107において生成された抑揚評価データの値Deが大きいほど歌唱の抑揚があるから、採点部104においては、歌唱の評価点を高くしていた。ここで、歌唱の評価点への加点、減点、割合など抑揚の評価の態様を変更できるようにしても良い。例えば、楽曲に応じて抑揚の評価の態様を変更してもよい。この場合には、楽曲データが抑揚の評価の態様を示す評価基準データを有するようにし、採点部104は、楽曲データが有する評価基準データを読み出して、当該評価基準データに基づいて、抑揚の評価の態様を決定すればよい。ここで、抑揚の評価の態様は、加点評価だけでなく、楽曲によっては抑揚を付けない方が良い場合もあるから、減点評価としてもよい。なお、楽曲単位でなく、楽曲のジャンルに応じて抑揚の評価の態様を変更しても良い。この場合は、楽曲データに楽曲のジャンルを示す楽曲ジャンルデータを有するようにするとともに、楽曲のジャンルと抑揚の評価の態様を対応付けたテーブルを示す対応データを記憶部14に記憶させればよい。そして、採点部104は、楽曲データが有する楽曲ジャンルデータと対応データとを読み出して、当該楽曲ジャンルデータが示す楽曲のジャンルに対応させて、抑揚の評価の態様を決定すればよい。
Claims (5)
- 楽曲を示す楽曲データを再生する再生手段と、
前記再生手段が楽曲データを再生する間に入力された歌唱者の歌唱音声に基づいて歌唱者音声データを生成する音声入力手段と、
前記楽曲のうちの歌唱区間において、前記歌唱者音声データが示す歌唱音声の所定時間長毎の音量レベルを抽出する音量レベル抽出手段と、
前記音量レベル抽出手段により抽出された前記所定時間長毎の音量レベルを用いて、前記歌唱区間における前記歌唱音声の評価の基準となる音量レベルを算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記基準となる音量レベルと、前記音量レベル抽出手段により抽出された前記所定時間長毎の音量レベルとの差分により、前記歌唱区間における前記歌唱音声の抑揚の評価を行う評価手段と
を具備し、
前記音量レベル抽出手段は、
前記音声入力手段により生成された歌唱者音声データが示す歌唱音声の倍音成分を含む特定の周波数帯域の音量レベルを増幅した後の歌唱者音声データを用いて、前記所定時間長毎の音量レベルを抽出する
ことを特徴とするカラオケ装置。 - 楽曲を示す楽曲データを再生する再生手段と、
前記再生手段が楽曲データを再生する間に入力された歌唱者の歌唱音声に基づいて歌唱者音声データを生成する音声入力手段と、
前記楽曲のうちの歌唱区間において、前記歌唱者音声データが示す歌唱音声の所定時間長毎の音量レベルを抽出する音量レベル抽出手段と、
前記音量レベル抽出手段により抽出された前記所定時間長毎の音量レベルを用いて、前記歌唱区間における前記歌唱音声の評価の基準となる音量レベルを算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記基準となる音量レベルと、前記音量レベル抽出手段により抽出された前記所定時間長毎の音量レベルとの差分により、前記歌唱区間における前記歌唱音声の抑揚の評価を行う評価手段と
を具備し、
前記音量レベル抽出手段は、
前記音声入力手段により生成された歌唱者音声データが示す歌唱音声の倍音成分を含む一部の周波数帯域における音量レベルを抽出する
ことを特徴とするカラオケ装置。 - 前記算出手段は、前記歌唱者音声データが示す音量レベルの平均レベルを前記基準となる音量レベルとして算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラオケ装置。 - 前記音量レベル抽出手段により前記所定時間長毎に抽出された各時刻の音量レベルを、当該時刻を含む前記所定時間長よりも長い時間幅において最大値の音量レベルにするデータ処理を行うデータ処理部を備え、
前記算出手段は、前記データ処理部により前記データ処理が行われた音量レベルを用いて、前記基準となる音量レベルを算出し、
前記評価手段は、前記データ処理部により前記データ処理が行われた後の前記抽出された前記所定時間長毎の音量レベルを用いて、前記評価を行う
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカラオケ装置。 - 前記評価手段は、前記音量レベル抽出手段により抽出された音量レベルが所定の音量レベル以下となる前記所定時間の区間を評価対象から除外する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカラオケ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007108407A JP5034642B2 (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | カラオケ装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007108407A JP5034642B2 (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | カラオケ装置 |
Publications (2)
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JP2008268358A JP2008268358A (ja) | 2008-11-06 |
JP5034642B2 true JP5034642B2 (ja) | 2012-09-26 |
Family
ID=40047983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007108407A Active JP5034642B2 (ja) | 2007-04-17 | 2007-04-17 | カラオケ装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP5034642B2 (ja) |
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2007
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