JP5262875B2 - 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム - Google Patents
追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5262875B2 JP5262875B2 JP2009062730A JP2009062730A JP5262875B2 JP 5262875 B2 JP5262875 B2 JP 5262875B2 JP 2009062730 A JP2009062730 A JP 2009062730A JP 2009062730 A JP2009062730 A JP 2009062730A JP 5262875 B2 JP5262875 B2 JP 5262875B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- singing
- voice
- timing
- model
- evaluation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
Description
この構成において、前記タイミング照合手段は、前記歌唱音声および前記模範音声それぞれの時間軸に沿った音高の推移パターンを照合することで、前記歌唱音声において音高が変化する前記歌唱変化タイミングそれぞれが、前記模範音声における前記模範変化タイミングcst[k]のいずれに対応するのかを特定する。
この構成においては、前記非再現性の系列に含まれる周期性を特定する周期特定手段,を備えている。そして、前記評価出力手段は、前記周期特定手段により特定された周期性が低いほど、前記対象楽曲に対する歌唱の追従性として高い評価値を出力する。
この構成における周期性の特定方法については、特に限定されないが、例えば、非再現性の系列を、非再現性の大きさを振幅として変化する波形とみなし、その波形の周波数成分の分布で規定される周期性を特定できるようにする、ことが考えられる。
この構成において、前記周期特定手段は、前記非再現性の系列を、非再現性の大きさを振幅として前記模範変化タイミングcst[k]の到来する順に変化する波形とみなし、該波形の周波数成分の分布を算出することにより、該分布で規定される周期性を特定して、前記評価出力手段は、前記周期特定手段により算出された周波数成分の分布に基づき、該分布している周波数成分の尖鋭度が小さいほど、前記時間差の変化パターンに含まれる周期性が低いものとして高い評価値を出力する。
この構成において、前記評価出力手段は、前記周期特定手段により算出された周波数成分の分布に基づき、該分布においてスペクトル強度が最も大きい周波数成分について、該周波数成分の尖鋭度が小さいほど、前記時間差の変化パターンに含まれる周期性が低いものとして高い評価値を決定する。
また、上記各構成は、以下に示す第7の構成(請求項7)のようにするとよい。
なお、上記各構成における追従性評価システムは、1つの装置として構成してもよいし、それぞれ通信可能に接続された複数の装置が協調して動作するように構成してもよい。
この構成においては、請求項1から7のいずれかに記載の追従性評価システムと、前記歌唱データで示される歌唱音声を時系列に沿って所定の区間毎に分割した単位区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間において発声すべき正しい音声に基づく理想パラメータと対比することにより、その歌唱楽曲を採点する歌唱採点手段と、前記歌唱採点手段により採点された採点結果を報知する結果報知手段と、を備えている。
また、上記課題を解決するためには、上記第1〜第8のいずれかにおける全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム(請求項9)としてもよい。
なお、上述したプログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して追従性評価システム,カラオケシステムや、これを利用するユーザ等に提供されるものである。
(1)全体構成
カラオケシステム1は、周知のコンピュータシステムからなるサーバ2と、1以上のカラオケ装置3それぞれとが、ネットワーク100を介して通信可能に接続されてなるものである。
(2)サーバ2による追従性評価処理
以下に、サーバ2の制御部21が、内蔵メモリまたは記憶部23に記憶されているプログラムに従って実行する追従性評価処理の処理手順を図2に基づいて説明する。
この歌唱データは、ユーザがカラオケ装置3を使用して楽曲を歌唱した後で送信されてくるデータであり、その歌唱に係る音声の時系列に沿った音声信号をデジタル信号として示すものである。また、この歌唱データは、その歌唱に係る楽曲の識別情報(楽曲番号)が付加された状態で送信されてくるものである。なお、この歌唱データは、カラオケ装置3による歌唱とは無関係に取得されることとしてもよい。
ここでは、まず、上記s120と同様に、音声波形v[i](図3(a)参照)を、デジタル信号としてのサンプリングのポイントを所定数n0ずつズラして時間長N0の時間窓w[n]で順番に切り出してなる波形素片vw[p]が上記の式1により求められる。
一次微分値 vp’[m]=vp[m+1]−vp[m] … (式6)
二次微分値 vp’’[m]=vp’[m+1]−vp’[m] … (式7)
また、このs170では、さらに、以下の式8により、対応関係が特定された歌唱変化タイミングにおける模範変化タイミングcst[k]に対する時間差vdt[k]が算出,特定される。なお、下記の式8では、上記のように特定されたmをm0と表してある。
ここでは、非再現性の系列を、その特定に際して参照された変化タイミングの到来する順に非再現性の大きさを振幅として変化する波形とみなし(図5(a)参照)、その波形の周波数スペクトルの分布NVLEN[k]を下記の式10にて算出することにより、この分布で規定される周期性が特定される。
(3)カラオケ装置3による楽曲演奏処理
以下に、カラオケ装置3の制御部31が内蔵メモリまたは記憶部33に記憶されたプログラムに従って実行する楽曲演奏処理の処理手順を図6に基づいて説明する。この楽曲演奏処理は、カラオケ装置3が起動した以降、繰り返し実行される。
その後、楽曲を選択するための操作が行われたら(s310:YES)、そうして選択された楽曲(指定楽曲)の楽曲番号が取得される(s320)。
こうして、上記s340で通知要求を送信した後、サーバ2から返信されてくる楽曲データが受信されたら(s350)、この楽曲データが記憶部33に記憶される(s360)。
(4)作用,効果
このように構成されたカラオケシステム1では、歌唱音声および模範音声を照合して各構成音kの発声時間vlen[k]それぞれを特定すると共に(図2のs180)、これを対応する模範発声時間clen[k]と対比して非再現性nvlen[k]を特定し(同図s190)、この非再現性nvlen[k]の系列に含まれる周期性が低いほど、対象楽曲に対する歌唱の追従性として高い評価値を決定する(同図s210)。
また、上記実施形態においては、「非再現性の系列」を、非再現性の大きさが振幅として変化する波形とみなし、その波形の周波数成分の分布を算出したうえで、その周波数成分における尖鋭度(いわゆるQ値)が小さいほど変化パターンに含まれる周期性が低いものとして、そのような場合に高い評価値を出力する(図2のs200,s210)。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、図2のs150,s170が本発明におけるズレ特定手段であり、同図s180が本発明における発声特定手段であり、同図s190が本発明における再現性特定手段であり、同図s220が本発明における評価出力手段であり、同図s200が本発明における周期特定手段であり、同図s110が本発明における歌唱データ取得手段であり、同図s210が本発明における歌唱採点手段であり、図6のs440が本発明における結果報知手段である。
Claims (9)
- ユーザが対象楽曲を歌唱した際の歌唱音声を構成する構成音の変化するタイミング(以降「歌唱変化タイミング」という)それぞれが、その対象楽曲を適切に歌唱した場合における模範音声における構成音が変化するタイミング(以降「模範変化タイミング」という)cst[k](k=1〜n)のいずれに対応するかを照合するタイミング照合手段と、
前記歌唱変化タイミングそれぞれにつき、該歌唱変化タイミングに対応するものとして前記タイミング照合手段に照合された前記模範変化タイミングを基準とするタイミングのズレ量vdt[k]を特定するズレ特定手段と、
それぞれ隣接する前記模範変化タイミングcst[k],cst[k+1],および,該模範変化タイミングについて前記ズレ特定手段が特定したズレ量vdt[k],vdt[k+1]に基づいて、前記歌唱音声における構成音それぞれの発声時間vlen[k]を特定する発声特定手段と、
前記発声特定手段により特定された発声時間vlen[k]それぞれを、該発声時間vlen[k]の特定時に参照された模範変化タイミングcst[k],cst[k+1]の区間を適切に発声した場合における模範発声時間clen[k]と対比することにより、発声時間vlen[k]における模範発声時間clen[k]の非再現性nvlen[k]を特定する再現性特定手段と、
前記再現性特定手段により特定された非再現性nvlen[k]それぞれを、該特定に際して参照された前記模範変化タイミングcst[k]の到来する順に分布させた場合における非再現性の系列に基づいて、該系列における非再現性の変化パターンに含まれる周期性が低いほど、前記対象楽曲に対する歌唱の追従性として高い評価値を出力する評価出力手段と、を備えている
ことを特徴とする追従性評価システム。 - 前記タイミング照合手段は、前記歌唱音声および前記模範音声それぞれの時間軸に沿った音高の推移パターンを照合することで、前記歌唱音声において音高が変化する前記歌唱変化タイミングそれぞれが、前記模範音声における前記模範変化タイミングcst[k]のいずれに対応するのかを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の追従性評価システム。 - 前記タイミング照合手段は、前記歌唱音声の時間軸に沿った区間のうち、前記模範変化タイミングとの対応関係を特定した歌唱変化タイミングで挟まれ,かつ,前記対応関係を特定していない前記模範変化タイミングcst[k]に対応する区間について、該区間において音声レベルが一定以下になるタイミングを、前記対応関係が特定されなかった前記模範変化タイミングcst[k]に対応する前記歌唱変化タイミングとして特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の追従性評価システム。 - 前記非再現性の系列に含まれる周期性を特定する周期特定手段,を備え、
前記評価出力手段は、前記周期特定手段により特定された周期性が低いほど、前記対象楽曲に対する歌唱の追従性として高い評価値を出力する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の追従性評価システム。 - 前記周期特定手段は、前記非再現性の系列を、非再現性の大きさを振幅として前記模範変化タイミングcst[k]の到来する順に変化する波形とみなし、該波形の周波数成分の分布を算出することにより、該分布で規定される周期性を特定して、
前記評価出力手段は、前記周期特定手段により算出された周波数成分の分布に基づき、該分布している周波数成分の尖鋭度が小さいほど、前記時間差の変化パターンに含まれる周期性が低いものとして高い評価値を出力する
ことを特徴とする請求項4に記載の追従性評価システム。 - 前記評価出力手段は、前記周期特定手段により算出された周波数成分の分布に基づき、該分布においてスペクトル強度が最も大きい周波数成分について、該周波数成分の尖鋭度が小さいほど、前記時間差の変化パターンに含まれる周期性が低いものとして高い評価値を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の追従性評価システム。 - ユーザによる対象楽曲の歌唱時における歌唱音声を示す歌唱データを、該歌唱された対象楽曲を識別可能な識別情報と共に取得する歌唱データ取得手段,を備えており、
前記タイミング照合手段は、前記歌唱データ取得手段により歌唱データで示される歌唱音声を、前記歌唱データと共に取得された識別情報で識別される対象楽曲の模範音声と照合する
ことを特徴とする請求項1から6に記載の追従性評価システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載の追従性評価システムと、
前記歌唱データで示される歌唱音声を時系列に沿って所定の区間毎に分割した単位区間それぞれについて、該単位区間の音声に関する歌唱パラメータを、該単位区間において発声すべき正しい音声に基づく理想パラメータと対比することにより、その歌唱楽曲を採点する歌唱採点手段と、
前記歌唱採点手段により採点された採点結果を報知する結果報知手段と、を備え、
前記歌唱採点手段は、前記歌唱パラメータと前記理想パラメータとの対比による採点結果を、前記評価出力手段により出力された評価値に応じて加減点させることにより、最終的な採点結果を決定する
ことを特徴とするカラオケシステム。 - 請求項1から8のいずれかに記載の全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009062730A JP5262875B2 (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009062730A JP5262875B2 (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010217382A JP2010217382A (ja) | 2010-09-30 |
JP5262875B2 true JP5262875B2 (ja) | 2013-08-14 |
Family
ID=42976331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009062730A Active JP5262875B2 (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5262875B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112216259B (zh) * | 2020-11-17 | 2024-03-08 | 北京达佳互联信息技术有限公司 | 人声伴奏对齐方法及装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4159961B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2008-10-01 | ヤマハ株式会社 | カラオケ装置 |
JP2007334364A (ja) * | 2007-08-06 | 2007-12-27 | Yamaha Corp | カラオケ装置 |
JP2010085564A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光導波路回路及び光回路装置 |
-
2009
- 2009-03-16 JP JP2009062730A patent/JP5262875B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010217382A (ja) | 2010-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9818396B2 (en) | Method and device for editing singing voice synthesis data, and method for analyzing singing | |
CN102664016B (zh) | 唱歌评测方法及系统 | |
JP4465626B2 (ja) | 情報処理装置および方法、並びにプログラム | |
Mion et al. | Score-independent audio features for description of music expression | |
JP2007322598A (ja) | 楽曲分類装置、楽曲分類方法、及び楽曲分類プログラム | |
Zlatintsi et al. | Multiscale fractal analysis of musical instrument signals with application to recognition | |
JP6759545B2 (ja) | 評価装置およびプログラム | |
CN112382257B (zh) | 一种音频处理方法、装置、设备及介质 | |
Kirchhoff et al. | Evaluation of features for audio-to-audio alignment | |
Umbert et al. | Generating singing voice expression contours based on unit selection | |
Teixeira et al. | Ulises: a agent-based system for timbre classification | |
Luo et al. | Singing voice correction using canonical time warping | |
CN111837184A (zh) | 声音处理方法、声音处理装置及程序 | |
CN105895079A (zh) | 语音数据的处理方法和装置 | |
JP2017090848A (ja) | 楽曲解析装置および楽曲解析方法 | |
JP5131130B2 (ja) | 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム | |
KR101813704B1 (ko) | 사용자 음색 분석 장치 및 음색 분석 방법 | |
JP5262875B2 (ja) | 追従性評価システム,カラオケシステムおよびプログラム | |
JP6098422B2 (ja) | 情報処理装置、及びプログラム | |
JP2017027021A (ja) | 歌唱合成データ編集の方法および装置、ならびに歌唱解析方法 | |
Eronen | Signal processing methods for audio classification and music content analysis | |
JP7243147B2 (ja) | コード推定方法、コード推定装置およびプログラム | |
JP6056799B2 (ja) | プログラム、情報処理装置、及びデータ生成方法 | |
JP5618743B2 (ja) | 歌唱音声評価装置 | |
JP5699496B2 (ja) | 音合成用確率モデル生成装置、特徴量軌跡生成装置およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130415 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5262875 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |