JP5109742B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光装置に関し、特に導電性基板上に半導体発光機能層を有する半導体発光装置に関する。
半導体発光装置として例えば半導体発光ダイオードの需要が高まっている。特に、窒化物系半導体を発光機能層とする半導体発光ダイオードにおいては紫外〜緑色の波長の光を出力することができる。
近年、半導体発光ダイオードの基板に導電性基板を採用し、この導電性基板の表面上に窒化物系半導体からなる発光機能層を成膜する成膜技術の開発が進められている。導電性基板の採用は、素子設計の自由度が増すばかりか、価格の比較的安い基板材料を使用することができ、既存のシリコン半導体製造プロセスを利用することができるので、有利である。導電性基板には、珪素(Si)基板、炭化珪素(SiC)基板等が使用されている。
ところが、導電性基板の表面上に窒化物系半導体を形成し、結晶性の良い発光機能層を得ることが難しい。例えば、導電性基板の表面と発光機能層との界面又は発光機能層の初期層付近に電気抵抗の高い層が発生する。このような電気抵抗の高い層が発生した場合、半導体発光ダイオードの順方向電圧が増大し、半導体発光ダイオードの発光効率の低下、発熱の増加、寿命の低下が生じる。
下記特許文献1には、炭化珪素基板とその表面上に電気抵抗の高い層を介在して形成された発光機能層との間を金属短絡電極により電気的に接続し、この金属短絡電極を用いて電気抵抗の高い層をバイパスする半導体発光ダイオードが開示されている。この半導体発光ダイオードにおいては、上記順方向電圧の増大を抑制することができる。
特許第2741705号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている半導体発光ダイオードにおいては、以下の点について配慮がなされていなかった。上記半導体発光ダイオードに採用された金属短絡電極は発光機能層の側面に形成されている。半導体発光ダイオードにおいては、発光機能層の上面から光が出力されるとともに、発光機能層の側面からも光が出力される。このため、発光機能層の側面から出力される光が金属短絡電極により遮蔽され、この発光機能層の側面から出力される光を有効に利用することができないので、半導体発光ダイオードの発光効率が低下する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。従って、本発明は、導電性基板とその表面上に配設された半導体発光機能層との間の順方向電圧を減少することができ、かつ発光効率を向上することができる半導体発光装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、半導体発光装置において、導電性基板と、導電性基板の一表面上に配設された第1の導電型の第1の半導体層、この第1の半導体層上に配設された第1の導電型とは逆の第2の導電型の第2の半導体層を有する半導体発光機能層とを備え、半導体発光機能層の第1の半導体層の周囲側面に沿ってそれぞれ交互に配設された、半導体発光機能層からその外部に光を出力する第1の光出力面及びこの第1の光出力面に対して交差する面を有し第1の光出力面から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される第2の光出力面と、第2の光出力面に沿って配設され、第1の半導体層と導電性基板の一表面との間を電気的に接続する配線とを備え、第1の光出力面は第1の半導体層の周囲側面に沿って交互に配設された凸側面及び凹側面であり、第2の光出力面は第1の光出力面の凸側面と凹側面との間の段差側面である
また、第1の特徴に係る半導体発光装置において、第1の半導体層の第1の光出力面の面法線に対して、第1の光出力面において半導体発光機能層からその外部に光を出力可能な臨界角の角度範囲内に第2の光出力面が配設されていることが好ましい。
また、第1の特徴に係る半導体発光装置において、配線は、第1の半導体層から導電性基板にこれら双方の間の界面を通して至る電流経路の比抵抗値に対して、小さい比抵抗値を有する材料により構成されていることが好ましい。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、半導体発光装置において、一表面側に少なくとも導電体を有する導電性基板と、導電性基板の導電体の一表面上に配設された第1の導電型の第1の窒化物系半導体層、この第1の窒化物系半導体層上に配設された第1の導電型とは逆の第2の導電型の第2の窒化物系半導体層を有する半導体発光機能層とを備え、半導体発光機能層の第1の窒化物系半導体層の周囲側面に沿ってそれぞれ交互に配設された、半導体発光機能層からその外部に光を出力する第1の光出力面及びこの第1の光出力面に対して交差する面を有し第1の光出力面から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される第2の光出力面と、第2の光出力面に沿って配設され、第1の窒化物系半導体層と導電性基板の導電体の一表面との間を電気的に接続する配線とを備え、第1の光出力面は第1の窒化物系半導体層の周囲側面に沿って交互に配設された凸側面及び凹側面であり、第2の光出力面は第1の光出力面の凸側面と凹側面との間の段差側面である
本発明によれば、導電性基板とその表面上に配設された半導体発光機能層との間の順方向電圧を減少することができ、かつ発光効率を向上することができる半導体発光装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
また、以下に示す実施の形態はこの発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、窒化物系半導体により半導体発光機能層が構成された半導体発光ダイオードを半導体発光装置とし、この半導体発光装置に本発明を適用した例を説明するものである。
[半導体発光装置の構成]
図1乃至図3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置1は、導電性基板2と、導電性基板2の一表面2A上に配設された第1の導電型の第1の半導体層31、この第1の半導体層31上に配設された第1の導電型とは逆の第2の導電型の第2の半導体層33を有する半導体発光機能層3とを備え、半導体発光機能層3の第1の半導体層31の周囲側面に沿ってそれぞれ交互に配設された、半導体発光機能層3からその外部に光を出力する第1の光出力面311、312及びこの第1の光出力面311、312に対して交差する面を有し第1の光出力面311、312から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される第2の光出力面313と、第2の光出力面313に沿って配設され、第1の半導体層31と導電性基板2の一表面2Aとの間を電気的に接続する配線6とを備える。
導電性基板2は、少なくとも一表面2A側の一部に導電性を有し、半導体発光機能層3の直接的な結晶成長基板又はバッファ層を介して半導体発光機能層3の間接的な結晶成長基板として使用される。第1の実施の形態において、導電性基板2には例えば単結晶珪素(Si)基板、炭化珪素(SiC)基板等を使用することができる。単結晶珪素基板は、全体的に抵抗値を減少する不純物が活性化されて全体的に導電性を備えていてもよいし、一表面2A部分に抵抗値を低減する不純物が活性化されて部分的に導電性を備えていてもよい。また、導電性基板2には、絶縁性基板上に珪素等の導電層を有する基板、すなわち一表面2A部分に少なくとも導電性を有する基板を使用することができる。図2に示すように、導電性基板2の平面形状は第1の実施の形態において方形状により構成されている。具体的には、この導電性基板2の平面形状は例えば一辺を300μmとする正方形状により構成されている。
半導体発光機能層3は、第1の実施の形態において、導電性基板2の一表面2A上のバッファ(緩衝)層30を介して配設された第1の半導体層31と、この第1の半導体層31上に配設された活性層32と、この活性層32上に配設された第2の半導体層33とを備える。ここで、第1の実施の形態において、第1の導電型はn型であり、第2の導電型はp型である。
バッファ層30は例えば窒化物系半導体により構成される。第1の実施の形態において、このバッファ層30は、窒化アルミニウム(AlN)層と窒化ガリウム(GaN)層とを交互に繰返し積層した多層構造により構成されている。繰り返し積層された1つの層のAlN層の厚さは例えば0.5nm−5.0nmに設定される。繰り返し積層された1つの層のGaN層の厚さは例えば5nm〜5500nmに設定される。なお、バッファ層30はAlN層とGaN層との多層構造に限定されるものではなく、AlN層の代わりに例えば窒化インジウムアルミニウム(AlInN)、窒化ガリウムアルミニウム(AlGaN)及び窒化ガリウムインジウムアルミニウム(AlInGaN)のいずれかから選択された窒化物系半導体層に置き換えることができる。また、バッファ層30のGaN層の代わりに例えば窒化ガリウムインジウム(InGaN)、AlInN、AlGaN及びAlInGaNのいずれかから選択された窒化物系半導体層に置き換えることができる。また、バッファ層30は、AlN層の単層、GaN層の単層等、窒化物系半導体の単層構造により構成してもよい。
また、導電性基板2の一表面2A上への第1の半導体層31、活性層32、第2の半導体層33の各層のエピタキシャル成長性が良好な場合には、バッファ層30を省略することができる。更に、バッファ層30とその上に配設される第1の半導体層31とが同一導電型のn型により構成される場合に、これらのバッファ層30と第1の半導体層31とは同一導電型になるので、双方を合わせて1つの第1の半導体層31とみなすことができる。つまり、第1の実施の形態に係る半導体発光装置1においては、バッファ層30を実効的に省略することができる。
半導体発光機能層3の第1の半導体層31はバッファ層30と活性層32との間に配設されたn型クラッド層である。このn型クラッド層は活性層31のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有する。第1の半導体層31には例えばn型GaN等の窒化物系半導体層が使用される。なお、n型クラッド層は、必ずしもGaN層に限定されるものではなく、それ以外のAlInGaN、AlGaN等の別の窒化物半導体層に置き換えることができる。第1の実施の形態において、バッファ層30及び第1の半導体層31を含めた合計の膜厚は例えば2.6μm−5.2μmに設定されている。
活性層32は、ダブルヘテロ接合LEDを構成するために、第1の半導体層(n型クラッド層)31と第2の半導体層(p型クラッド層)33との間に配設される。活性層32は例えばInGaN等の窒化物系半導体層により構成されている。活性層32の膜厚は例えば50nm−100nmに設定されている。
なお、図1中、活性層32は、概略的に1つの層により表されているが、実際には多重量子井戸構造(MQW)により構成されている。また、活性層32は、単一量子井戸構造(SQW)又は単一の半導体層により構成することができる。更に、第1の半導体層31と第2の半導体層33とを直接接合し、活性層32を省略することができる。
第2の半導体層33はp型クラッド層である。このp型クラッド層は活性層32のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有する。第2の半導体層33には例えばp型GaN等の窒化物系半導体層が使用される。なお、p型クラッド層は、必ずしもGaN層に限定されるものではなく、それ以外のAlInGaN、AlGaN等の別の窒化物系半導体層に置き換えることができる。第1の実施の形態において、第2の半導体層33の膜厚は例えば0.15μm−0.60μmに設定されている。
第2の半導体層33上には光透過性導電膜4、第1の電極5のそれぞれが順次配設されている。光透過性導電膜4は、第2の半導体層33に低抵抗で(オーミック的に)接続されている。光透過性導電膜4には例えばインジウム錫酸化物(ITO)層を使用することができる。また、光透過性導電膜4には例えば金(Au)−ニッケル(Ni)合金膜を使用することができる。この光透過性導電膜4は半導体発光機能層3に流れる電流分布の均一化を図る機能を有する。なお、電流分布の均一化が要求されない場合には、光透過性導電膜4を省略することができる。第1の電極5は第1の実施の形態においてアノード電極として使用される。第1の電極5には例えばAu層を使用することができる。
この第1の電極5に対応する第2の電極7は、図1に示すように、導電性基板2の一表面2Aに対向する他の一表面(裏面)2Bに配設されている。第2の電極7はカソード電極として使用され、第2の電極7には例えばAu層又はアルミニウム(Al)層を使用することができる。
半導体発光機能層3の第1の半導体層31の周囲側面に配設された第1の光出力面311は、周囲側面に沿って隣り合う第1の光出力面312よりも半導体発光機能層3の外側に突出した凸側面である。これに対して、第1の光出力面312は逆に第1の光出力面311よりも半導体発光機能層3の内側に窪んだ凹側面である。この第1の光出力面311、312は半導体発光機能層3の周囲側面に沿って交互に配設されている。第1の実施の形態において、第1の光出力面311及び312は第1の半導体層31の周囲側面に配設されるとともに、バッファ層30の側面周囲にも第1の光出力面311と同様の凸側面及び第1の光出力面312の凹側面が配設されている。
第2の光出力面313は第1の光出力面311の凸側面と第1の光出力面312の凹側面との間の段差側面である。ここで、第2の光出力面313の「第1の光出力面311、312から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される」とは、「第1の光出力面311、312から出力される光の光量に比べて少ない光量から光量ゼロまでの間の光が出力される」という意味で使用されている。
図2に示すように、第1の実施の形態において、第1の半導体層31のバッファ層30側の下層部分及びバッファ層30の平面形状は方形状により構成されている。第1の半導体層31の活性層32側の上層部分、活性層32及び第2の半導体層33の平面形状は第1の半導体層31の下層部分及びバッファ層30の平面形状に比べて小さい相似形の方形状により構成されている。具体的には、例えば第1の半導体層31の下層部分及びバッファ層30の平面形状は一辺を250μm−280μmとする正方形状により構成され、例えば第1の半導体層31の上層部分、活性層32及び第2の半導体層33の平面形状は一辺を200μm−280μmとする正方形状により構成されている。第1の半導体層31の下層部分と上層部分との間には平坦部分(第1の半導体層31の下層部分の上面)を有する。
1つの第1の光出力面311の半導体発光機能層3の側面周囲に沿う長さは例えば20μm−50μmに設定され、1つの第1の光出力面312の半導体発光機能層3の側面周囲に沿う長さは例えば20μm−100μmに設定されている。また、第2の光出力面313の半導体発光機能層3の側面周囲に沿う長さ(第1の光出力面311とそれに隣り合う第1の光出力面312との間の段差側面の長さ)は例えば3μm−20μmに設定されている。
第1の実施の形態において、図2及び図3に示すように、半導体発光機能層3の中心点CPから半導体発光機能層3の右辺中央に配設された第1の光出力面311に仮想的に引き出された破線に対して、この第1の光出力面311がなす角度α1は90度(垂直)に設定されている。この仮想的に引き出された破線はこの第1の光出力面311の面法線に相当する。第1の光出力面311とそれに隣接する第1の光出力面312との間は第1の実施の形態において平行である。
ここでは図示していないが、少なくとも半導体発光機能層3の表面は光透過性を有する封止材により被覆される。封止材には例えばエポキシ系樹脂を使用することができる。半導体発光機能層3は窒化物系半導体により構成されているので例えばGaN層の場合2.5の屈折率を有する。半導体発光機能層3を封止する封止材は例えばエポキシ系樹脂により構成した場合1.5の屈折率を有する。つまり、このような条件下においては、第1の光出力面311からその外部に出力可能な光は、半導体発光機能層3の内部から第1の光出力面311に臨界角αcの範囲内において入射される光であり、第1の光出力面311の面法線に対して±37度の角度範囲内において入射される光である。この臨界角αcは、半導体発光機能層3の屈折率並びに封止材の屈折率の変化に応じて変わる。
図3に示すように、第2の光出力面313は前述の第1の光出力面311の面法線に対してこの臨界角αcの角度範囲内に維持された状態おいて第1の光出力面311、312のそれぞれと交差して配設されている。第1の実施の形態において、第2の光出力面313は第1の光出力面311、312のそれぞれに対して90度の角度において交差されている。換言すれば、第2の光出力面313は第1の光出力面311の面法線に対して平行に配設されている。
なお、第2の光出力面313は、臨界角αcの角度範囲内に設定されていればよいので、図4に示すように、臨界角αcの角度範囲内であって具体的には第1の光出力面311に対して53度以上の公差角度α2において交差するように配設されてもよい。
配線6は、このように構成される第1の光出力面311とそれに隣り合う第1の光出力面312との間の第2の光出力面313の表面上に、半導体発光機能層3の内部から第1の光出力面311、312のそれぞれを通して出力される光を遮蔽しないように配設され、第1の半導体層31と導電性基板2の一表面2Aとの間を電気的に短絡する。基本的には、配線6は、第1の半導体層31の側面と導電性基板2の一表面2Aとの間であって第2の光出力面313の表面上に配設されていればよいが、第1の実施の形態においては第1の半導体層31の下層部分の上面上にも配設されている。配線6は、第1の半導体層31から導電性基板2にこれら双方の間の界面を通して至る電流経路の比抵抗値に対して、小さい比抵抗値を有する材料により構成されている。具体的には、配線6には例えばAl層を使用することができ、例えばこのAl層の膜厚は100nm−200nmに設定されている。また、配線6には、バリアメタル層として機能する例えばチタン(Ti)層上にAl層を積層した複合膜、Ti層上にAu層を積層した複合膜、合金層、導電性を有する多結晶Si層等を使用することができる。
[半導体発光装置の製造方法]
前述の第1の実施の形態に係る半導体発光装置1の製造方法は以下の通りである。ここでは、前述の図1乃至図3を参照しつつ、製造方法を簡単に説明する。
まず、導電性基板2の一表面2A上に半導体発光機能層3が形成される。導電性基板2はこの時点ではウエーハ状態であり、半導体発光機能層3は導電性基板2の一表面2A上の全面に形成される。半導体発光機能層3のバッファ層30、第1の半導体層31、活性層32.第2の半導体層33のそれぞれは例えばMOVPE(metal organic vapor phase epitaxy)法、MBE(molecular beam epitaxy)法等のエピタキシャル成長法により成膜される。
引き続き、半導体発光機能層3上に光透過性導電膜4が形成される。光透過性導電膜4は例えば蒸着法、めっき法、スパッタリング法のいずれかの成膜法により成膜される。
次に、光透過性導電膜4、半導体発光機能層3の第2の半導体層33、活性層32、第1の半導体層31の上層部分がパターンニングされる。このパターンニングは、例えばフォトリソグラフィ技術により形成されたマスクを使用し、異方性エッチングにより行われる。
次に、半導体発光機能層3の第1の半導体層31の下層部分及びバッファ層30がパターンニングされる。このパターンニングは、例えばフォトリソグラフィ技術により形成されたマスクを使用し、等方性エッチング、いわゆるメサエッチングにより行われる。このメサエッチングにより、第1の半導体層31の下層部分並びにバッファ層30の輪郭形状が決定されるとともに、第1の光出力面311、312及び第2の光出力面313が形成される。すなわち、第1の光出力面311、312及び第2の光出力面313の形成には特に製造工程を追加する必要がなく、第1の光出力面311、312及び第2の光出力面313は半導体発光装置1の製造プロセスに含まれるメサエッチング工程を利用しこのメサエッチング工程と同一製造工程において形成される。
次に、半導体発光機能層3の第2の光出力面313上に配線6が形成される。配線6の形成方法には例えばリフトオフ法を使用することができる。リフトオフ法は、例えばフォトリソグラフィ技術を用いて配線6の形成領域以外にマスクを形成し、蒸着法、めっき法、スパッタリング法等の指向性の強い成膜法により配線6を形成し、この後にマスク及びその上の不必要な配線6を取り除く方法である。
引き続き、光透過性導電膜4上に第1の電極5が形成され、導電性基板2の他の一表面2B上に第2の電極7が形成される。これら一連の製造工程が終了すると、第1の実施の形態に係る半導体発光装置1が完成する。
このように構成される第1の実施の形態に係る半導体発光装置1においては、半導体発光機能層3の第1の半導体層3の周囲に沿って第1の光出力面311、312及び第2の光出力面313を備え、第2の光出力面313上に配線6を備えたので、導電性基板2とその一表面2A上に配設された半導体発光機能層3の第1の半導体層31との間の順方向電圧を配線6により減少することができ、かつ半導体発光機能層3の側面の第1の光出力面311及び312から遮蔽されることなく光を出力することができ、発光効率を向上することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、前述の第1の実施の形態に係る半導体発光装置1の半導体発光機能層3の周囲側面の形状を変えた例を説明するものである。
[表示装置及び導光体の構成]
第2の実施の形態に係る半導体発光装置1は、図5に示すように、一辺中央から角に近づくに従い、半導体発光機能層3の側面周囲に配設される第1の光出力面311及び312と第2の光出力面313との交差角度を変化させている。すなわち、第2の光出力面313は半導体発光機能層3の中心点CPから放射状に広がる仮想的な破線にできる限り平行になるように配設され、第2の光出力面313における不必要な光の遮蔽を減少することができる。
このように構成される第2の実施の形態に係る半導体発光装置1においては、前述の第1の実施の形態に係る半導体発光装置1により得られる効果に加えて、更に半導体発光機能層3の角部分に配設された配線6の光の遮蔽を減少することができるので、より一層発光効率を向上することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明を第1の実施の形態並びに第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものでない。本発明は様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術に適用することができる。例えば、前述の実施の形態においては、半導体発光装置1の半導体発光機能層3の周囲側面の全域に第1の光出力面311、第2の光出力面313、第1の光出力面312のそれぞれを順次繰り返し配設したが、本発明においては、半導体発光機能層3の周囲側面の角部にのみ第2の光出力面313を備え、この第2の光出力面313上に配線6を配設することができる。
また、前述の実施の形態において、配線6は導電性基板2と第1の半導体層31との間を電気的に短絡しているが、本発明においては、配線6は、バッファ層30と第1の半導体層31との間を短絡するものとして構成し、このバッファ層30と第1の半導体層31との間にのみ配設してもよい。
また、前述の実施の形態において、導電性基板2にはSi基板、SiC基板を使用する例を説明したが、本発明は、これらの基板に限定されるものではなく、GaAs基板、GaN基板、AlN基板、AlGaN基板、ZnO基板等の導電性酸化化合物基板を使用することができる。更に、本発明は、導電体の単一基板に限定されるものではなく、絶縁基板上に上記Si、SiCや導電性酸化化合物を積層した導電性基板を使用してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の断面図(図2に示すF1−F1切断線で切った断面図)である。 第1の実施の形態に係る半導体発光装置の平面図である。 第1の実施の形態に係る半導体発光装置の要部拡大平面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る半導体発光装置の要部拡大平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の平面図である。
符号の説明
1…半導体発光装置
2…導電性基板
3…半導体発光機能層
30…バッファ層
31…第1の半導体層
32…活性層
33…第2の半導体層
311、312…第1の光出力面
313…第2の光出力面
4…光透過性導電膜
5…第1の電極
6…薄膜配線
7…第2の電極

Claims (4)

  1. 導電性基板と、
    前記導電性基板の一表面上に配設された第1の導電型の第1の半導体層、この第1の半導体層上に配設された前記第1の導電型とは逆の第2の導電型の第2の半導体層を有する半導体発光機能層と、を備え、
    前記半導体発光機能層の前記第1の半導体層の周囲側面に沿ってそれぞれ交互に配設された、前記半導体発光機能層からその外部に光を出力する第1の光出力面及びこの第1の光出力面に対して交差する面を有し前記第1の光出力面から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される第2の光出力面と、
    前記第2の光出力面に沿って配設され、前記第1の半導体層と前記導電性基板の一表面との間を電気的に接続する配線と、
    を更に備え、前記第1の光出力面は前記第1の半導体層の前記周囲側面に沿って交互に配設された凸側面及び凹側面であり、前記第2の光出力面は前記第1の光出力面の凸側面と凹側面との間の段差側面であることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記第1の半導体層の前記第1の光出力面の面法線に対して、前記第1の光出力面において前記半導体発光機能層からその外部に光を出力可能な臨界角の角度範囲内に前記第2の光出力面が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記配線は、前記第1の半導体層から前記導電性基板にこれら双方の間の界面を通して至る電流経路の比抵抗値に対して、小さい比抵抗値を有する材料により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 一表面側に少なくとも導電体を有する導電性基板と、
    前記導電性基板の前記導電体の一表面上に配設された第1の導電型の第1の窒化物系半導体層、この第1の窒化物系半導体層上に配設された前記第1の導電型とは逆の第2の導電型の第2の窒化物系半導体層を有する半導体発光機能層と、を備え、
    前記半導体発光機能層の前記第1の窒化物系半導体層の周囲側面に沿ってそれぞれ交互に配設された、前記半導体発光機能層からその外部に光を出力する第1の光出力面及びこの第1の光出力面に対して交差する面を有し前記第1の光出力面から出力される光量に比べて少ない光量の光が出力される第2の光出力面と、
    前記第2の光出力面に沿って配設され、前記第1の窒化物系半導体層と前記導電性基板の前記導電体の一表面との間を電気的に接続する配線と、
    を更に備え、前記第1の光出力面は前記第1の窒化物系半導体層の前記周囲側面に沿って交互に配設された凸側面及び凹側面であり、前記第2の光出力面は前記第1の光出力面の凸側面と凹側面との間の段差側面であることを特徴とする半導体発光装置。
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