JP5106135B2 - 可逆式流量制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機、冷蔵庫等に組み込まれて使用される可逆式流量制御弁に係り、特に、大容量化、高圧冷媒使用、冷媒可逆(両流れ)仕様等に対応可能な可逆式流量制御弁に関する。
空気調和機、冷蔵庫等に組み込まれる電動弁としては、従来、次のような構成のものが知られている(例えば下記特許文献1等を参照)。
すなわち、この電動弁は、弁体を有する弁軸と、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配在されたステータと、前記弁本体に固定され前記弁軸が内挿されたガイドブッシュと、前記弁軸及びガイドブッシュの外周に配在され前記ロータに一体回転可能に連結された弁軸ホルダと、を備え、前記弁軸は、前記弁軸ホルダと一体回転可能とされるとともに、前記弁軸ホルダに対して軸方向に相対移動可能とされ、かつ、前記弁体を前記弁座に接離させるべく、前記ガイドブッシュの内周に形成された固定ねじ部と、前記弁軸の外周に形成されて、前記固定ねじ部に螺合せしめられる可動ねじ部とからなる流量調整用ねじ送り機構が設けられている。
しかし、かかる従来の電動弁では、特に高圧の冷媒が用いられる場合、冷媒の通過流量を細かく調整することが難しい等の問題があった。
そこで、かかる問題等を解消すべく、下記特許文献2には、次のような構成のものが開示されている。
すなわち、この電動弁は、流量調整用ねじ送り機構に加えて回転規制用ねじ送り機構が設けられているもので、具体的には、弁体を有する弁軸と、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配在されたステータと、前記弁本体に固定され前記弁軸が内挿されたガイドブッシュと、前記弁軸及びガイドブッシュの外周に配在され前記ロータに一体回転可能に連結された弁軸ホルダとを備える。
そして、前記弁軸は、前記弁軸ホルダと一体回転可能とされるとともに、前記弁軸ホルダに対して軸方向に相対移動可能とされ、かつ、前記弁体を前記弁座に接離させるべく、前記ガイドブッシュの内周に形成された第1固定ねじ部と、前記弁軸の外周に形成されて、前記第1固定ねじ部に螺合せしめられる第1可動ねじ部と、からなる流量調整用ねじ送り機構が設けられるとともに、前記ガイドブッシュの外周に形成された第2固定ねじ部と、前記弁軸ホルダの内周に形成されて、前記第2固定ねじ部に螺合せしめられる第2可動ねじ部と、からなる回転規制用ねじ送り機構が設けられている。
さらに好ましい態様では、弁軸における可動ねじ部の下側に筒状ばね収容部が設けられ、前記弁体は、前記筒状ばね収容部に軸方向に移動可能に嵌挿されるとともに、前記筒状ばね収容部の下端部に設けられた係止部により抜け止め係止され、かつ、前記筒状ばね収容部には、前記弁体を下方に付勢するばね部材が収容されている。
前記ばね部材は、弁体が弁座(弁シート部)に当接する閉弁状態において所要のシール圧を得るため(弁締め切りのため)、及び、弁体が弁座に衝接した際の衝撃を緩和するために配備されており、通常は圧縮コイルばねが使用されている。
このような構成の電動弁では、既存の電動弁に用いられている電動モータ等の部品を共用しながら、高圧の冷媒が用いられる場合でも、回転規制(ロータ位置決め)等に支障を来すことなく、冷媒の通過流量を微少流量まで精確に調整することができる。
特開2001−50415号公報 特開2006−70988号公報
しかしながら、前記特許文献2に所載の電動弁においても、次のような課題があった。
すなわち、大容量化、高圧冷媒使用、冷媒可逆(両流れ)仕様等に対応させるためには、前記した、弁体を閉方向に付勢する圧縮コイルばねのサイズをより大きなものに変更する必要があるが、圧縮コイルばねのサイズを大きくすると、当該電動弁の構造上、弁軸、ガイドブッシュ、弁軸ホルダに形成される第1及び第2固定ねじ部並びに第1及び第2可動ねじ部のサイズ(ピッチ円直径)も大きくする必要がある。
ところが、固定ねじ部や移動ねじ部を大きくすると、それらの間の摩擦抵抗が増大し、弁開閉動作に大きな駆動力が必要となり、ステッピングモータとして出力トルクの大きなもの、すなわち、大型で価格の高いものを使用しなければならず、また、消費電力も大きくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ステッピングモータを含む可逆式流量制御弁全体の大型化を招くことなく、より大きなサイズのばね部材(コイルばね)を組み込むことができるようにされ、もって、コンパクトな構成のもとで大容量化等に対応できるようにされた可逆式流量制御弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る可逆式流量制御弁は、基本的には、弁体を有する弁軸と、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配在されたステータと、前記弁本体に固定されるとともに前記弁軸が内挿されたガイドブッシュと、前記弁軸及びガイドブッシュの外周に配在されて前記ロータに一体回転可能に連結された弁軸ホルダとを備え、前記弁軸は、前記弁軸ホルダと一体回転可能とされるとともに、前記弁軸ホルダに対して軸方向に相対移動可能とされ、かつ、前記弁体を前記弁座に接離させるべく、前記ガイドブッシュの内周に形成された第1固定ねじ部及び前記弁軸の外周に形成されて前記第1固定ねじ部に螺合せしめられる第1可動ねじ部とからなる流量調整用ねじ送り機構が設けられるとともに、前記ガイドブッシュの外周に形成された第2固定ねじ部及び前記弁軸ホルダの内周に形成されて前記第2固定ねじ部に螺合せしめられる第2可動ねじ部とからなる回転規制用ねじ送り機構が設けられる。
そして、前記弁軸における第1可動ねじ部の下側に、該第1可動ねじ部より大径の天井部付き筒状ばね収容部が設けられるとともに、前記ガイドブッシュにおける第1固定ねじ部の下側に、前記筒状ばね収容部が嵌挿される、前記第1固定ねじ部より大径の天井部付き筒状嵌挿部が設けられ、前記弁体は、前記筒状ばね収容部に軸方向に移動可能に嵌挿されるとともに、前記筒状ばね収容部に設けられた係止部により抜け止め係止され、かつ、前記筒状ばね収容部には、前記弁体を下方に付勢するばね部材が収容されている
さらに、前記弁軸ホルダが回転しながら上動せしめられるとき、前記第2固定ねじ部から前記第2可動ねじ部がねじ抜けするより先に、前記筒状ばね収容部の天井部が前記筒状嵌挿部の天井部に衝接してその回転上動を阻止するようにされることを特徴としている
好ましい態様では、前記流量調整用ねじ送り機構のピッチと前記ロータ位置決め用ねじ送り機構のピッチとが同じにされる
他の好ましい態様では、前記第1固定ねじ部の径は前記第2固定ねじ部の径の1/2以下とされる。
他の好ましい態様では、前記弁本体に前記弁軸の筒状ばね収容部が摺動自在に嵌挿される弁軸ガイド部が設けられる。
他の好ましい態様では、前記弁軸の上端部に、断面非円形の回転連動用嵌挿部を持つプッシュナットの下部に形成されたスリーブ状部が圧入により外嵌固定され、前記弁軸ホルダの天井部に、前記弁軸及びプッシュナットを一体的に連動回転させるとともに軸方向の相対移動は許容するように、前記回転連動用嵌挿部が挿入される断面非円形の挿通穴が形成される。
そして、前記弁軸、前記プッシュナット、前記弁軸ホルダ、及び前記ガイドブッシュ等の組立時の便宜を図るべく、前記ガイドブッシュの第1固定ねじ部に前記弁軸の第1可動ねじ部を螺合させるとともに、前記ガイドブッシュの第2固定ねじ部に前記弁ホルダの第2可動ねじ部を螺合させた状態で、前記プッシュナットのスリーブ状部を前記弁軸の上端部に上から押し込むようにして圧入する際には、その圧入より先に前記回転連動用嵌挿部の一部が前記弁ホルダの挿通穴に挿入されている状態となるように、各部の寸法が設定される。
他の好ましい態様では、前記弁軸ホルダの天井部上にコイルばねが配在されるとともに、該コイルばねの下部内周に前記プッシュナットの上部が挿入され、前記弁ホルダが許容最大上動位置を越えてさらに上動しようとする際には、前記コイルばねの上端が前記キャンの天井部に圧接して、該コイルばねと前記キャン、前記弁軸ホルダ、及び前記プッシュナット等との間の摩擦トルク及び前記コイルばねのねじりトルクにより、前記弁軸ホルダの回転上動が阻止されるように構成される。
他の好ましい態様では、前記筒状ばね収容部内に、前記ばね部材としての圧縮コイルばねが配在されるとともに、該圧縮コイルばねと前記弁体との間に、実質的に点接触となる曲面部を持つ曲面ばね受け部材が介装される。
他の好ましい態様では、前記弁体及び曲面ばね受け部材に硬質めっき又は低摩擦めっき、あるいは、弁体のみに硬質めっき又は低摩擦めっきを施すようにされる。
他の好ましい態様では、前記ガイドブッシュもしくは弁本体に設けられた固定ストッパと、前記弁軸ホルダに設けられ、前記固定ストッパに衝接可能とされた可動ストッパと、からなるロータ位置決め用ストッパ機構を備える。
本発明に係る可逆式流量制御弁では、弁軸における第1可動ねじ部の下側に、該第1可動ねじ部より大径の天井部付き筒状ばね収容部が設けられるとともに、前記ガイドブッシュにおける第1固定ねじ部の下側に、前記筒状ばね収容部が嵌挿される、前記第1固定ねじ部より大径の天井部付き筒状嵌挿部が設けられるので、第1及び第2固定ねじ部並びに第1及び第2可動ねじ部のサイズを大きくすることなく、弁体を閉方向に付勢するばね部材としての圧縮コイルばねのサイズをより大きなものとすることができる。そのため、ステッピングモータを含む可逆式流量制御弁全体の大型化を招くことなく、より大きなサイズのばね部材(コイルばね)を組み込むことができるので、大容量化、高圧冷媒使用、冷媒可逆(両流れ)仕様等に対応することができる。
以下、本発明の可逆式流量制御弁の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明に係る可逆式流量制御弁の一実施形態を示す。
図1に示される可逆式流量制御弁10は、弁室21、弁座22(弁口22a)、鍔状部材23等を有し、前記弁座22に接離するニードル状の弁体24aにより冷媒の通過流量を調整する弁本体20と、この弁本体20に密封接合されるキャン40と、このキャン40の内周に所定の間隙をあけて配在されるロータ30と、該ロータ30を回転駆動すべくキャン40に外嵌されたステータ50と、を備えている。
前記弁本体20の弁室21の一側方には、冷媒としての高圧の二酸化炭素(ガス)を弁室21に導入するための冷媒導入管61が連結されるとともに、弁室21の下方には、冷媒導出管62が連結されている。
ステータ50は、磁性材からなるヨーク51と、このヨーク51にボビン52を介して巻回される上下のステータコイル53,53と、樹脂モールドカバー56と、からなり、ロータ30とステータ50とステータコイル53,53とによりモータ(ここではステッピングモータ)が構成される。なお、前記キャン40は、ステンレス等の非磁性の金属を素材として、深絞り加工等により半球状の天底40aを有する有底円筒状に形成されている。
キャン40の下端部(開口端縁部)40bは、弁本体20の上部に固着されているステンレス製の鍔状部材23に形成された段差部23aに突き合わせ溶接により密封接合され、内部は気密状態に保たれている。
前記キャン40内には、弁体24aを有するステンレス又は黄銅製の弁軸24と、弁本体20に設けられた嵌合穴46にその下端部26aが圧入(又は螺合)固定され、前記弁軸24が内挿されたガイドブッシュ26と、前記弁軸24及びガイドブッシュ26の外周に配在され、前記ロータ30に一体回転可能に連結された弁軸ホルダ32と、が備えられている。
前記弁体24aを前記弁座22に接離させるべく、前記ガイドブッシュ26の上端部近くの内周には第1固定ねじ部28が形成され、また、前記弁軸24の上部軸部の中央部外周には、前記第1固定ねじ部28に螺合せしめられる第1可動ねじ部29が形成されており、それら固定ねじ部28と可動ねじ部29とで流量調整用ねじ送り機構11が構成されている。
また、前記ガイドブッシュ26の中間部外周には第2固定ねじ部25が形成され、前記弁軸ホルダ32の下端部内周には、前記第2固定ねじ部25に螺合せしめられる第2可動ねじ部31が形成され、それら固定ねじ部25と可動ねじ部31とでロータ位置決め(回転規制)用ねじ送り機構12が構成されている。
本実施形態では、流量調整用ねじ送り機構11のピッチと前記回転規制用ねじ送り機構12のピッチとが同じにされている。また、前記第1固定ねじ部28の径は前記第2固定ねじ部31の径の1/2以下とされている。
なお、ガイドブッシュ26の側面には弁室21とキャン40内の均圧を図る均圧孔26eが形成されている。
また、前記弁軸24における第1可動ねじ部29の下側に、該第1可動ねじ部29より大径の天井部付き筒状ばね収容部24bが設けられるとともに、前記ガイドブッシュ26における第1固定ねじ部28の下側に、前記筒状ばね収容部24bの上部が嵌挿される、前記第1固定ねじ部28より大径の天井部付き筒状嵌挿部26bが設けられている。
前記弁軸ホルダ32とロータ30とは支持リング36を介して結合されており、支持リング36は、本実施形態ではロータ30の成形時にインサートされた黄銅製の金属リングで構成されている。支持リング36に弁軸ホルダ32の上部突部がかしめ固定され、これにより、ロータ30、支持リング36及び弁軸ホルダ32が一体的に連結されている。
ガイドブッシュ26には、回転規制用ストッパ機構の一方を構成する固定ストッパ27が固着され、弁軸ホルダ32にはストッパ機構の他方を構成する可動ストッパ37が固着されている。
前記筒状ばね収容部24bには、弁体24aの上部小径部24dが軸方向に移動可能に挿入されるとともに、上から順次、ばね受けボール45、コイルばね34、及び弁体24aの上部小径部24dに圧入等により外嵌固定された鍔状部47a付き抜け止めスリーブ47が配在されている。前記弁体24aに外嵌固定された抜け止めスリーブ47は、前記筒状ばね収容部24bの下端部に溶接又は圧入内嵌固定されているカラー38(係止部材)により係止されている。前記コイルばね34は、ばね受けボール45と前記抜け止めスリーブ47の鍔状部47aとの間に縮装されて、前記弁体24aを常時下方に付勢するようになっている。
また、弁軸24の上端部24eには、図3(B)に示される如くの、Dカット(面取り部42a)が施された回転連動用嵌挿部42aを持つプッシュナット42の下部に形成されたスリーブ状部42cが圧入により外嵌固定され、前記弁軸ホルダ32の天井部32cに、弁軸24及びプッシュナット42を一体的に連動回転させるとともに軸方向の相対移動は許容するように、前記回転連動用嵌挿部42aが挿入される断面非円形(D字状)の挿通穴32eが形成されている。したがって、前記弁軸24は、前記弁軸ホルダ32と一体回転可能とされるとともに、前記弁軸ホルダ32に対して軸方向に相対移動可能とされている。
なお、プッシュナット42のDカットは、180°反対位置に平坦面を設けた2面軸として前記弁軸ホルダ側の穴は、スロット状の長穴又は複数個の穴の組合せとしても良い。
本実施形態では、前記弁軸24、前記プッシュナット42、前記弁軸ホルダ32、及び前記ガイドブッシュ26等の組立時の便宜を図るべく、前記ガイドブッシュ26の第1固定ねじ部28に前記弁軸の第1可動ねじ部29を螺合させるとともに、前記ガイドブッシュ26の第2固定ねじ部25に前記弁ホルダ32の第2可動ねじ部31を螺合させた状態で、前記プッシュナット42のスリーブ状部42cを前記弁軸24の上端部24eに上から押し込むようにして圧入する際には、必ず、その圧入より先に前記回転連動用嵌挿部42aの一部が前記弁ホルダ32の挿通穴32eに挿入されている状態となるように、各部の寸法が設定されている。
また、本実施形態では、図2に示される如くに、前記弁軸ホルダ32が回転しながら上動せしめられるとき、第2固定ねじ部25から第2可動ねじ部31がねじ抜けするより先に、筒状ばね収容部24bの天井部24fが前記筒状嵌挿部26aの天井部26bに当接してその回転上動を阻止するようにされている。
このような構成とされた可逆式流量制御弁10にあっては、弁体24aが弁座22から離れて(リフトして)いる状態(弁口22aが開状態)で、ステータコイル53,53に第1態様で通電を行って励磁すると、弁本体20に固定されたガイドブッシュ26に対し、ロータ30及び弁軸ホルダ32が一方向に回転し、ロータ位置決め用のねじ送り機構12により弁軸ホルダ32が1回転につき所定距離ずつ下動するとともに、流量調整用ねじ送り機構11により弁軸24が1回転につき所定距離ずつ下降し、弁体24aが弁座22に着座圧接して弁口22aが閉じられる。
弁口22aが閉じられた時点では、弁軸ホルダ32の下端に設けられた可動ストッパ37は未だ弁本体20側に固定された固定ストッパ27に当接しておらず、弁体24aが弁口22aを閉じたままロータ30及び弁軸ホルダ32はさらに回転しながら下動するとともに、前記弁軸24も下動する。このときは、弁体24aに対して弁軸24が下動するため、弁軸24と弁体24aとの間に配在されたコイルばね34が圧縮され、これにより、弁軸24の下動力は吸収される。その後、ロータ30がさらに回転して弁軸ホルダ32が下動すると、可動ストッパ37が固定ストッパ27に当接し、ステータコイル53,53に対する通電が続行されても弁軸ホルダ32及び弁軸24の回転及び下降が強制的に停止せしめられる。
かかる停止状態から、ステータコイル53,53に他方向の通電を行って励磁すると、ガイドブッシュ26に対し、ロータ30、弁軸ホルダ32、及び弁軸24が前記と逆方向に回転し、前記ねじ送り機構12により、今度は弁軸ホルダ32が1回転につき所定距離ずつ上動して可動ストッパ37が固定ストッパ27から離間するとともに、前記ねじ送り機構11により、弁軸24が1回転につき所定距離ずつ上動し、弁体24aが弁座22から離れて弁口22aが開かれ、導入管61から弁室21に導入された冷媒が弁口22aを通過して導出管62に流出し、弁体24aのリフト量に応じて冷媒の通過流量が調整される。
このように、本実施形態では、弁軸24における第1可動ねじ部29の下側に、該第1可動ねじ部29より大径の筒状ばね収容部24bが設けられるとともに、前記ガイドブッシュ26における第1固定ねじ部28の下側に、前記筒状ばね収容部24bが嵌挿される、前記第1固定ねじ部28より大径の筒状嵌挿部26bが設けられるので、第1及び第2固定ねじ部28、25並びに第1及び第2可動ねじ部29、31のサイズを大きくすることなく、弁体24aを閉方向に付勢するばね部材としての圧縮コイルばね34のサイズをより大きなものとすることができる。そのため、ステッピングモータを含む可逆式流量制御弁全体の大型化を招くことなく、より大きなサイズのばね部材(コイルばね)を組み込むことができるので、大容量化、高圧冷媒使用、冷媒可逆(両流れ)仕様等に対応することができる。
なお、上記実施形態においては、ガイドブッシュ26の筒状嵌挿部26aが弁軸24の筒状ばね収容部24bのガイドをしていたが、それに代えて、図5に示される如くに、前記弁本体20に前記弁軸24の筒状ばね収容部24bが摺動自在に嵌挿される弁軸ガイド部20cを設けてもよい。前記ガイドブッシュ26は弁本体20に圧入等で取り付けられるものなので、弁座(弁口)22に対して芯ずれを起こしやすいが、弁軸ガイド部20cを弁本体20に設けることで、かかる芯ずれを生じないようにできる。なお、この場合は、ガイドブッシュ26の筒状嵌挿部26aを若干大径にしてガイドとしては機能しないようにされる。
また、上記実施形態では、第2固定ねじ部25から第2可動ねじ部31がねじ抜け防止を、前記弁軸ホルダ32が回転しながら上動せしめられるとき、第2固定ねじ部25から第2可動ねじ部31がねじ抜けするより先に、筒状ばね収容部24bの天井部24fが前記筒状嵌挿部26aの天井部26aに衝接してその回転上動を阻止することでおこなっているが、それに代えて、図6に示される如くに、前記弁軸ホルダ32の天井部32c上にコイルばね48を搭載保持するとともに、該コイルばね48の下部内周に前記プッシュナット42の上部を延設して挿入し(抜け落ち防止)、前記弁ホルダ32が許容最大上動位置を越えてさらに上動しようとする際には、前記コイルばね48の上端が前記キャン40の天井部40aに圧接して、該コイルばね48と前記キャン40、前記弁軸ホルダ32、及び前記プッシュナット42等との間の摩擦トルク及び前記コイルばね48のねじりトルクをロータ回転トルクよりも大きく設定することにより、前記弁軸ホルダ32の回転上動を阻止するようにしてもよい。
また、前記筒状ばね収容部24b内の構成としては、図4(A)に示される如くに、抜け止め用の鍔状部24iを弁体24aに一体に設けるようにしてもよい。また、図4(B)に示される如くに、前記筒状ばね収容部24b内に、上から順次、前記ばね部材としての圧縮コイルばね34、実質的に点接触となる曲面部を持つ曲面ばね受け部材(ここでは球状のボール45)を配在するようにしてもよい。この場合、弁体24a及び曲面ばね受け部材45に硬質めっき又は低摩擦めっきを施すか、あるいは、弁体のみに硬質めっき又は低摩擦めっきを施すことにより、摩擦抵抗を大幅に低減できる。なお、硬質めっき、低摩擦めっき法としては、金属素材にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を無電解めっき(コーティング)すること等が挙げられる。
本発明に係る可逆式流量制御弁の一実施形態を示す縦断面図。 図1に示される可逆式流量制御弁の動作説明に供される図。 図1に示される可逆式流量制御弁の組立時の説明に供される図。 図1に示される可逆式流量制御弁の筒状ばね収容部内の他の構成例を示す図。 図1に示される可逆式流量制御弁の他の変形例の説明に供される図。 図1に示される可逆式流量制御弁の別の変形例の説明に供される図。
符号の説明
10 可逆式流量制御弁
11 流量調整用ねじ送り機構
12 ロータ位置決め用ねじ送り機構(回転規制用ねじ送り機構
20 弁本体
21 弁室
22 弁座
22a 弁口
24 弁軸
24a 弁体
24b 筒状ばね収容部
25 第2固定ねじ部
26 ガイドブッシュ
26a 筒状嵌挿部
27 固定ストッパ
28 第1固定ねじ部
30 ロータ
29 第1可動ねじ部
31 第2可動ねじ部
32 弁軸ホルダ
34 コイルばね
37 可動ストッパ
40 キャン
42 プッシュナット
50 ステータ

Claims (8)

  1. 弁体を有する弁軸と、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配在されたステータと、前記弁本体に固定されるとともに前記弁軸が内挿されたガイドブッシュと、前記弁軸及びガイドブッシュの外周に配在されて前記ロータに一体回転可能に連結された弁軸ホルダとを備え、前記弁軸は、前記弁軸ホルダと一体回転可能とされるとともに、前記弁軸ホルダに対して軸方向に相対移動可能とされ、かつ、前記弁体を前記弁座に接離させるべく、前記ガイドブッシュの内周に形成された第1固定ねじ部及び前記弁軸の外周に形成されて前記第1固定ねじ部に螺合せしめられる第1可動ねじ部とからなる流量調整用ねじ送り機構が設けられるとともに、前記ガイドブッシュの外周に形成された第2固定ねじ部及び前記弁軸ホルダの内周に形成されて前記第2固定ねじ部に螺合せしめられる第2可動ねじ部とからなるロータ位置決め用ねじ送り機構が設けられており、
    前記弁軸における第1可動ねじ部の下側に、該第1可動ねじ部より大径の天井部付き筒状ばね収容部が設けられるとともに、前記ガイドブッシュにおける第1固定ねじ部の下側に、前記筒状ばね収容部が嵌挿される、前記第1固定ねじ部より大径の天井部付き筒状嵌挿部が設けられ、前記弁体は、前記筒状ばね収容部に軸方向に移動可能に嵌挿されるとともに、前記筒状ばね収容部に設けられた係止部により抜け止め係止され、かつ、前記筒状ばね収容部には、前記弁体を下方に付勢するばね部材が収容されており、
    前記弁軸ホルダが回転しながら上動せしめられるとき、前記第2固定ねじ部から前記第2可動ねじ部がねじ抜けするより先に、前記筒状ばね収容部の天井部が前記筒状嵌挿部の天井部に衝接してその回転上動を阻止するようにされていることを特徴とする可逆式流量制御弁。
  2. 前記流量調整用ねじ送り機構のピッチと前記ロータ位置決め用ねじ送り機構のピッチとが同じにされていることを特徴とする請求項1に記載の可逆式流量制御弁。
  3. 前記第1固定ねじ部の径は前記第2固定ねじ部の径の1/2以下とされていることを特徴とする請求項1に記載の可逆式流量制御弁。
  4. 前記弁本体に前記弁軸の筒状ばね収容部が摺動自在に嵌挿される弁軸ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可逆式流量制御弁。
  5. 前記弁軸の上端部に、断面非円形の回転連動用嵌挿部を持つプッシュナットの下部に形成されたスリーブ状部が圧入により外嵌固定され、前記弁軸ホルダの天井部に、前記弁軸及びプッシュナットを一体的に連動回転させるとともに軸方向の相対移動は許容するように、前記回転連動用嵌挿部が挿入される断面非円形の挿通穴が形成されており、
    前記弁軸、前記プッシュナット、前記弁軸ホルダ、及び前記ガイドブッシュ等の組立時の便宜を図るべく、前記ガイドブッシュの第1固定ねじ部に前記弁軸の第1可動ねじ部を螺合させるとともに、前記ガイドブッシュの第2固定ねじ部に前記弁ホルダの第2可動ねじ部を螺合させた状態で、前記プッシュナットのスリーブ状部を前記弁軸の上端部に上から押し込むようにして圧入する際には、その圧入より先に前記回転連動用嵌挿部の一部が前記弁ホルダの挿通穴に挿入されている状態となるように、各部の寸法が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の可逆式流量制御弁。
  6. 前記弁軸ホルダの天井部上にコイルばねが配在されるとともに、該コイルばねの下部内周に前記プッシュナットの上部が挿入され、前記弁ホルダが許容最大上動位置を越えてさらに上動しようとする際には、前記コイルばねの上端が前記キャンの天井部に圧接して、該コイルばねと前記キャン、前記弁軸ホルダ、及び前記プッシュナット等との間の摩擦トルク及び前記コイルばねのねじりトルクにより、前記弁軸ホルダの回転上動が阻止されるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の可逆式流量制御弁。
  7. 前記筒状ばね収容部内に、前記ばね部材としての圧縮コイルばねが配在されるとともに、該圧縮コイルばねと前記弁体との間に、実質的に点接触となる曲面部を持つ曲面ばね受け部材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の可逆式流量制御弁。
  8. 前記弁体及び曲面ばね受け部材に硬質めっき又は低摩擦めっき、あるいは、弁体のみに硬質めっき又は低摩擦めっきを施すことを特徴とする請求項に記載の可逆式流量制御弁。
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