JP5105620B2 - 膜形成方法および膜形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は例えば大面積電子デバイスの作製に好適な膜形成の改良に係り、例えば高温にできないガラス基板等の基板上や、既に配線工程を終了させた基板上に、この基板を支持する支持台の温度よりも高い温度を必要とする高温で成長または加熱する膜、例えばシリコン膜やシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、または3元以上の化合物膜等の膜を形成する方法およびその膜形成装置に関する。
一般に、基板に膜を形成したデバイスの中には、その基板を低温に保持しなくてはならないものがある。例えば、基板としてガラス基板や既に所要の膜を作製した後のシリコン基板がある。ガラス基板上に成長させた薄膜を具備したデバイスとしては、液晶表示デバイス(LCD)や有機EL(エレクトロミネセンス)表示デバイス、太陽電池等のいわゆる大面積電子デバイスがある。
薄膜はいずれのデバイスにおいてもアモルファス膜や結晶膜、絶縁膜、保護膜として用いられることが多い。
そして、基板上に成長させる膜は、例えばプラズマ励起のアモルファス薄膜の場合は非平衡成長(可逆反応でない成長)なので、気相の活性種同士が核成長を起こして基板に付着して成長が進行するため高温熱CVD(化学気相成長)膜よりも組成や構造で不安定である。このために、膜は水素などの不純物を含み、構造も安定ではなく、吸湿もしやすく緻密性で劣る。
従って、例えば、ガラス基板の上に膜を形成しアニール等の加熱処理、または成長させる処理、またはその膜上で何らかの加工処理をするためには、当該加工処理工程の温度はガラスの軟化点または相変化点(種類により例えば300℃〜500℃)以下に制限される。この制限があるので、薄膜としては400℃以下で成長できるプラズマ成長膜やレーザーなどで表面アニールした膜が使用される。
このように基板の温度を低温で処理する技術はガラス基板を用いるデバイス製造工程に必要である。また、デバイスを作製したシリコンウエハ同士を張り合わせてデバイスを積層させるために、既に工程の終了した基板にさらに他の工程を行う必要が近年出てきた。例えば、シリコン基板を貫通させる電極(貫通電極)形成を配線工程完了後に行う。一般には深い貫通孔の中にCuを埋め込むが、Cuが基板シリコンの中に拡散をするのを防ぐために、厚い酸化膜や窒化膜を孔の内側に成長させる。しかし、400℃以下の低温で成長させても緻密な膜が得られないのと、表面には成長しても内面や底面にまで十分に成長しない。成長を全表面に起こさせる必要がある。また、低温ガス雰囲気で成長させても活性種の表面移動が不十分であるために均一な厚みで孔の内面を被覆できない。これがウエハ張り合わせ製造の妨げになる。このような背景があるので低温で膜を成長させるための技術が従来からある(例えば、非特許文献1参照)。
そして、熱励起の化学気相成長(CVD)では、基板温度として低くても500℃以上が一般的に必要である。しかし、プラズマ励起の化学気相成長は低温に保持された基板表面に平坦に膜を成長させるには有効である。例えばECR(Electron Cycrotron Resonance)プラズマCVDは基板温度が300℃以下でも膜成長が可能であるが、被覆性が悪いので、寧ろボトムアップ成長に用いられる。またプラズマと違いECRプラズマはマイクロ波の波長依存の制限があり、装置の拡張が自由でないので、ガラスなどの大型基板には適用できない。また、タングステンフィラメントに膜形成ガスを接触させて分解種を作る熱触媒体CVDがあるが、タングステンが膜の中に入る欠点や緻密性の不足を補うために、イオン衝撃を追加させる工程追加が必要である。これは装置を大型化させる拡張性の妨げになる。
従来から知られているように、500℃以上の高い温度を用いる熱CVDは理想的であり、特性においても半導体産業で実績のある膜であるので、基板を高温にすることなく熱CVD膜を成長させることが出来れば、それが実用上最も信頼性が高く確実な膜形成方法である。
「反応性熱CVD法による多結晶SiGe薄膜の低温成長技術の開発」東京工業大学大学院理工学研究科附属像情報工学研究施設半那研究室[平成20(2008)年6月12日検索]インターネット(URL:http://www.isl.titech.ac.jp〜hanna/cvd.html)
しかし、基板がガラス板であっても、デバイス作製完了済みのシリコンウエハであっても、晒される時間にも依存するが500℃以下の温度に基板を保持したい。
そのような低温において信頼性の高い薄膜を基板の上に成長させるためには、現状の技術ではいくつかの課題がある。
例えば、300℃のプラズマCVD(化学気相成長)でシランガスから成長させた膜はアモルファスで未結合手と水素を含んでおり、電子移動度の初期性能も単結晶やポリシリコンから比べると1000倍も低い。経年劣化もあるので、得られる低い性能の範囲で商品を設計するしかない。
また、プラズマCVDで10μm以上に深い孔に酸化膜を成長させると、側面に膜が均一に成長しない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、基板を低温に維持したまま、基板表面の膜を加熱してアニール等の熱処理を行い、または追加して熱CVD膜を基板表面に形成することができる安価な膜形成方法および膜形成装置を提供することにある。
以下、図1,図2に基づいて本発明の原理と膜形成方法を説明する。
一般に、加熱したガスを基板の表面にほぼ垂直に吹き付けると、ガスの温度を基板に伝えることができる。また、平坦な基板表面に平行にガスは流れる。すると基板と平行に停滞層ができて、この停滞層が熱抵抗層となりガスの温度が基板に短時間には伝えられない。換言すれば、伝達効率が落ちるという言い方もできる。
しかし、高温ガスを絞ってビーム状にして基板表面に平行でなく、ほぼ垂直に吹付け、または衝突させると停滞層が薄くなる。または相対的に実質上出来ないくらいに停滞層を薄くできる。停滞層が薄いと効率よく高温ガスの温度を基板に伝えられる。即ち基板表面は垂直に入射する高温ガスから効率よく熱を受け取る。しかし、基板全体は材料に応じて固有の熱伝導率を持っていると共に、かつ基板の裏面が冷媒や放熱により冷却されていると一定の熱容量のヒートシンクをもっているので温度が上昇してガスの温度に到達するのはガスが衝突する基板表面に限定される。この原理を用いると、基板表面のみを局所的かつ優先的に加熱して基板の裏面と内部は一定温度以下に維持でき、基板全体の溶融や軟化または相変化を防止できる。
図2はこの原理を模式的に示す。すなわち、基板1の表面に、図示省略の加熱装置により加熱された高温ガス2がガス吹付装置3の吹出孔3aからビーム状2aに絞られてほぼ垂直に吹き付けられると、基板1は、その裏面1bが支持台4により密着した状態で保持されているために基板1の裏面1bの温度T1は支持台4の冷却材4aにより所定温度で一定に保持される。冷却材を使用しなくても放熱効果だけによる冷却でも所望の温度に依存して所定の温度が得られる。高温ガスビーム2aは基板1表面にその速度に依存して一定の停滞層5を形成する。この停滞層5の厚みSは高温ガスビーム2aの入射速度Vや基板1の表面1aに入射する入射角度に依存する。入射速度Vが速いほど停滞層5の厚みSは薄くなる。基板表面1aの温度は高温ガスビーム2aの温度T2よりも低い。高温ガスビーム2aからの熱の伝達は停滞層5の厚みSで制御できるので、基板1の表面温度は高温ガスビーム2aの温度T2と基板1に衝突入射する速度Vにより制御できることになる。したがって、高温ガスビーム2aにより基板表面1aまたはその上の膜(図示省略)を基板内部や裏面より優先的に加熱できる。高温ガスビーム2aの衝突領域からずれると、横方向の速度も遅くなり停滞層5の厚みSは増し(図2では厚さを表現してない)、熱伝導は小さくなる。
図2のように反応しないガスの高温ガスビーム2aが一つの場合、その高温ガスビーム2aの周辺に、熱分解反応を起こすガス、例えばシランSiHが存在していても、高温ガスビーム2aの吹出圧により排除されるので、高温ガスビーム2aが基板1の表面に衝突して高温が作り出された基板1の表面での成長反応の効率が悪い(低い)。すなわち、基板1表面に衝突した反応しないガスの高温ビーム2aの流れに沿って分解反応種が基板表面に沿って排気されてしまう。したがって、高温ガスビーム2aの中に熱分解ガスを合流させる構造が膜堆積のためには必要である。
図1は、この課題を解決する膜形成方法に係る本発明の原理を示す模式図である。この発明は2つの高温ガス2b,2cを所定間隔置いた2箇所から吹きだし、これら2つの高温ガス2b,2cにより挟まれた空間に高温空間を形成し、ここに堆積性のガスを合流用ヘッダ9により合流させて混合し、一つのガスビームにする。そして、この高温ガスビームを新たな高温のガスとして吹出口9aから基板1に向かってビームとして吹出す。その吹出流路を狭くすると、吹出速度を増すことができるので、停滞層5(図2参照)を薄くさせ熱伝達効果を促進できる。逆に、吹出流路を広くすると、停滞層5が厚くなり基板表面1aの温度を流路幅に依存して相対的に低くして高温分解活性種を拡散させることができる。
すなわち、図1のように、本発明に係る膜形成装置は、例えば2つの高温ガス2bおよび2cとに囲まれた高温空間である高温ルーム6に、堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスの一例としてシランガス7を吹出孔8から吐出させ供給する。すると、高温ルーム6でシランガス7の熱分解が進行して活性種が生成される。これが1つのガスビーム10に絞られてから吹出口であるアパーチャー出口9aから吹き出る。すると、このガスビーム10により薄くされた図2で示す停滞層5を拡散してシリコン膜を基板1の表面1a上に成長させる。
また、これら2つの高温ガス2bと2cとして酸化還元反応するガスを選ぶと、この高温ルーム6に停滞したもの同士で互いに熱分解反応を起こす。しかし、気相中に異種物質の核がなければ一定濃度以下では自然核形成は生じないが、アパーチャー出口9aの下方には温度の低い異種物質である巨大核としての基板1がある。このために、図2に示したように停滞層5を挟んで熱伝達が行われて基板表面1aは高温ガス2b,2cの各温度T2よりも低いが基板1の裏面1bの温度T1や内部よりも高い温度になっている。異種物質である基板表面1aには核成長から始まり膜の成長が起きる。これが基板1の温度を低く維持しながら、基板1の温度よりも高い温度の高温ガス2b,2cを接触させて熱CVDを基板表面1a上で発生させる原理である。
さらに、このような高温ガス2b,2cの化学的種類を選ぶことのほかに、それに応じて高温ガス2b,2cの吹付速度や吹付(入射)角度、温度、ガスの排気などを調整することで所望の膜を成長させることが可能である。熱分解活性種は高い表面温度に維持される基板表面1a近傍で表面移動するので、例えば基板表面1aに深い孔などがある場合には、この深い孔内にも移動して膜を形成させることができる。またガスビーム10は基板表面1aに衝突したあと横方向に高速で移動するので、基板表面1aの孔の中に孔の上下を循環する渦流または乱流を作り出すので、活性種を孔の中に有効に導く効果がある。この効果は孔の中における膜の厚みの均一性を改善する。なお、図1中、符号4bは基板1を支持する支持台4の図中上面に形成された複数の真空チャック用溝であり、これら真空チャック用溝4b,4b,…内を図示しない排気装置により真空に排気することにより基板1の裏面1bを支持台4の表面に吸着させて密着状態で固定し支持するようになっている。また、これら真空チャック用溝4b,4b,…内に空気等を充填することにより、基板1を支持台4から取り外すことができる。基板1を支持台4に密着させて支持する機構は、基板1の一部が瞬時に加熱され熱膨張して基板1が変形するのを強制的に防止する。例えば大型の基板1を、それよりも小さい加熱装置で加熱処理するとき基板1を変形なしで移動させるために必要である。基板1の密着のための真空チャックが不要なときは、基板1を横ずれさせずに固定する固定装置(図示省略)だけでも良い。基板1の移動について上に述べたが、その移動はビームに対して相対的であればよく、ビームの吹出し装置を基板1に対して移動させるように設計してもよい。
そして、請求項1に係る発明は支持台上に密着して支持された基板の表面上に、基板よりも高温の複数ガスを一つのガスビームに合流させてほぼ垂直に吹き付け、前記支持台が冷却可能に構成され、前記複数ガスは、加熱された複数の溝および複数の連通溝を経て前記基板の表面上に吹き付けられ、前記複数の溝は、第1の方向に延在し、当該第1の方向と一平面内で直交する第2の方向に並べて配置され、前記複数の連通溝は、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置され、前記複数の溝のうち隣り合うもの同士を接続し、前記複数の連通溝のうち前記溝から前記第2の方向の一方側に延在するものと、当該複数の連通溝のうち当該溝から当該第2の方向の他方側に延在するものと、は前記第1の方向において位置がずれて配置されることを特徴とする膜形成方法である。
また、高温ガスの温度は、この高温ガスが吹き付けられる基板によって相違し、基板がガラス製やプラスチック製であるときは、これら基板の軟化温度または維持温度(例えば200℃〜500℃)以上であり、シリコン基板の場合は、この基板に最後に形成された膜の形成工程時の温度以上の高温である。
請求項に係る発明は、前記複数ガスは、堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスを含むことを特徴とする請求項1記載の膜形成方法である。
請求項に係る発明は、前記基板がガラスまたはプラスチックスよりなり、前記複数ガスがこのガラスまたはプラスチックスの軟化または相変化の温度または支持温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項1または2記載の膜形成方法である
請求項に係る発明は、前記複数ガスを一つのガスビームに合流させて前記基板の表面上に吹き付ける角度を、当該基板の表面の垂直に対して±10°以内にすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の膜形成方法である。
請求項に係る発明は、基板およびこの基板を密着して支持する移動可能な支持台と、所要の複数ガスを通す複数ガス通路およびこれらのガス通路のガスを所要の高温に加熱する加熱装置およびこれらの複数の高温ガスとこれら複数の高温ガスにより囲まれた高温空間に吐出された堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスとを合流させて一つのガスビーム状に絞って前記基板表面にほぼ垂直に吹き付ける吹出孔を備えたガス吹付装置と、を具備し、前記支持台が冷却可能に構成され、前記複数ガス通路は、前記加熱装置により加熱される複数の溝と、複数の連通溝と、を有し、前記複数の溝は、第1の方向に延在し、当該第1の方向と一平面内で直交する第2の方向に並べて配置され、前記複数の連通溝は、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置され、前記複数の溝のうち隣り合うもの同士を接続し、前記複数の連通溝のうち前記溝から前記第2の方向の一方側に延在するものと、当該複数の連通溝のうち当該溝から当該第2の方向の他方側に延在するものと、は前記第1の方向において位置がずれて配置されることを特徴とする膜形成装置である。
請求項に係る発明は、前記所要の複数ガスは、窒素,水素,アルゴン,ヘリウム,酸素のいずれか1つ、またはこれらの2種以上の混合ガスを含むことを特徴とする請求項5記載の膜形成装置である。
請求項に係る発明は、前記所要の複数ガスは、シリコンまたはカーボンまたはゲルマニュームを含む膜形成用の熱分解ガスを含むことを特徴とする請求項または記載の膜形成装置である。
請求項に係る発明は、前記所要の複数ガスは、シラン(SiH、Si)またはハロゲン化シランと、これらと反応するNO,NOを含む酸化ガス、あるいはNHを含む窒化ガスのいずれか、または両者を含むことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の膜形成装置である。
請求項に係る発明は、前記ガス吹付装置を複数台並設し、これらガス吹付装置の並設方向に前記支持台を移動可能に構成したことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項記載の膜形成装置である。
請求項10に係る発明は、前記基板がガラスまたはプラスチックスよりなり、前記高温ガスがこのガラスまたはプラスチックスの軟化温度または支持温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項記載の膜形成装置である。
請求項11に係る発明は、ガスを所要の高温に加熱する加熱装置が断熱材で囲われていることを特徴とすることを特徴とする請求項5から10のいずれか1項記載の膜形成装置。
請求項12に係る発明は、前記基板がデバイスを形成したシリコン基板であり、前記高温ガスが前記デバイスの最後の膜形成工程時の温度以上の高温であることを特徴とする請求項5から11のいずれか1項記載の膜形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、移動可能な支持台の上に載せた基板を低温に維持しながら、高温ガスビームを基板表面上にほぼ垂直に吹き付けて基板表面を内部や裏面よりも優先的にアニール(加熱)できるので,基板表面の膜をアニールする等の熱処理を基板の温度を相対的に低温に維持しながら行う膜形成が可能になる。
請求項3,6に係る発明によれば、複数の高温ガスとそれらで囲まれた高温空間に、堆積性を有する膜形成用の熱分解性ガスが合流され、その熱分解性ガスが高温空間で熱分解されて、基板表面上に吹き付けられるので、基板表面上に膜が形成される。
そして、基板表面上に熱抵抗層の停滞層が形成されて基板内部への熱伝導を抑制することができる。また、基板を支持する支持台で基板を冷却することができるので、基板温度を一定に保持することができ、基板の軟化等高温に起因する不都合を防止または抑制することができる。また支持台を移動可能にするので、それは基板の全域へのアニール等の熱処理と膜堆積を可能にさせ、複数の種類のガスビーム吹付装置を基板移動方向に置くことにより、複数の種類の膜形成を基板の上に連続して行うことを可能にさせる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、これら添付図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
図3は本発明の第2実施形態に係る膜形成装置11の構成を示す構成図であり、図4はその要部拡大図である。
図3に示すように膜形成装置11は、所要の膜を形成するための基板12およびこの基板12を支持する冷却可能で移動可能の支持台13と、ガス吹付装置14とを具備している。
基板12は、所要大の平板状のガラス基板やプラスチック基板等からなり、その表面12a上に、これら基板12の軟化または相変化の温度(例えば300℃〜500℃)よりも高い温度によりシリコン酸化膜や同窒化膜、ポリシリコン等の高温熱CVD材料の膜を形成、成長させようとするものである。
支持台13は、その基板12の裏面12bに密着する表面13aに、図中上面を開口させた真空チャック吸着用の複数の溝13b,13b,…を形成し、これら溝13b,13b,…内を図示しない排気装置により排気することにより基板12の裏面12bを吸着し、固定する。一方、これら溝13b,13b,…内に空気等を充填することにより、基板12を支持台13から取り外すことができる。溝13b,13b,…の設計により熱伝導による冷却効果を調整して所望の温度が得られるようにすることが可能である。また、支持台13は、必要に応じてその内部に循環できる熱媒体(冷却材または加熱材)13cを内蔵し、支持台13を所要の温度に適宜制御し得るようになっている。また、支持台13の温度を制御することにより、基板12の裏面12bの温度を制御できる。必要なときは基板支持台13は基板12の平面縦横(X−Y)方向に移動できる。
一方、ガス吹付装置14は、例えばステンレス製有蓋筒状の外ケーシング15内に、例えばステンレス製筒状の内ケーシング16を配設し、外ケーシング15の底面は開口させている。また、内ケーシング16内には、図3中破線枠で示すガス加熱装置17を配設している。内ケーシング16と外ケーシング15とガス加熱装置17の間には図示しない断熱材が配置されて外に放熱するのを防いでいる。
外ケーシング15は、その上蓋15aに、第1,第2,第3ガス導入口15a1,15a2,15a3と、電力線導入口15a4をそれぞれ形成し、これら第1,第2,第3ガス導入口15a1,15a2,15a3の外端には、第1,第2,第3ガス導入管18a,18b,18cをそれぞれ同心状に気密に連結し、電力線導入口15a4には電力線19を挿入している。第3ガス導入口15a3の内端には、例えば石英製等の第3の内側ガス導入管20が連通されている。
第1,第2ガス導入管18a,18bには、例えば窒素ガスが導入され、第3の内側ガス導入管20には、例えば窒素ガスにより1〜10%に希釈されたシラン(SiH4)が堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスの一例として導入される。
外ケーシング15は、その左右一対の側面に左右一対の排気管21,22をそれぞれ配設し、これら排気管21,22の内側開口端21a,22aを、外ケーシング15と内ケーシング16とにより画成される環状の排気空間23で開口させており、この排気空間23内へ外ケーシング15の底面開口から侵入した窒素ガス等の排気を排気管21,22により外部へ排気する。
加熱装置17は、セラミクスやカーボンの耐熱性の素材で作られる。本実施形態においては、カーボン(例えばグラファイト、等方性カーボンなどを含む)により形成された中実平板状のカーボン中央板24と、その左右両側面にそれぞれ添設固着されるカーボン製の中実平板状の左右一対のカーボン側板25,26を有し、カーボン中央板24はその図3中、左右両側端部にて、その外側面に向けて開口し、その奥行き方向(図3の表裏方向)に延在する左右一対のコ字状の溝27,28をカーボン中央板24の長手方向(図3中、縦方向)に所要の間隔を置いて複数段形成している。これら左右一対の各溝27、27…、28,28…の外側端は図4にも示すように、左右一対のカーボン側板25,26の対向面により気密に密閉されている。
そして、カーボン中央板24は、その図3,図4中の上部において、左右一対の第1,第2の上部ガス導入縦孔29,30を図中縦方向にそれぞれ形成し、これら第1,第2ガス導入縦孔29,30の内端(図中下端)を左右一対の溝27,28の縦列方向上端の溝27a,28aにそれぞれ連通させている。
さらに、カーボン中央板24は、左右一対の溝27,28の縦列方向下端の各溝27b,28bに、第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,32をそれぞれ連通させている。これら第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,32はカーボン中央板24の長手方向下部の左右側端にて、その各一側端が外側に開口する凹部によりそれぞれ形成され、これら凹部開口が左右一対のカーボン側板25,26により気密に密閉されている。
また、これら左右一対のカーボン側板25,26の下部外側面の外側開口の凹部内に、平板状の断熱石英板33,34が嵌合され、加熱装置17の断熱を図っている。加熱装置の断熱は外ケーシング15の過熱を防止するために、使用する温度領域に依存して追加挿入する。600℃以上にガスの温度を上げる使用目的のときは内ケーシング16の内部には断熱材を加熱装置17を囲うように断熱材を挿入する。また外ケーシング15と発熱装置17の間の接触部にも断熱材を挿入する。
そして、このように構成された左右一対の第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,32は、その図3,図4中下端に、第1,第2ガス吹出孔35,36を連通させている。これら第1,第2ガス吹出孔35,36はカーボン中央板24の下端部の左右両側端部にそれぞれ形成され、これら第1,第2ガス吹出孔35,36から、第1,第2ガスが高温ガスとして基板表面12aにほぼ垂直に吹き付けられるようになっている。また、これら左右一対の第1,第2ガス吹出孔35,36同士の中間部には、第3ガス吹出孔37が形成されている。これら第1〜第3ガス吹出孔35〜37は図示の都合上、線状で図示されているが、平面(底面)形状は細い長方形のスリットである。なお、これら第1〜第3の吹出孔35〜37は、単一の細長スリットでもよいが、小形の複数の長方形のスリットや小さい円形孔や矩形孔の複数個を所要の間隔を置いて列状に配設することにより構成してもよい。また、その配列の形状としては、直線状や曲線状、環状でもよい。この第3ガス吹出孔37には、第3の内側ガス導入管20の吹出口端部が接続され、第3ガス吹出孔37から第3のガスが基板表面13aに吹き出されるようになっている。第3ガス吹出孔(細長スリット)37は、図3では一つとして示したが,複数を配置しても良い。これら複数のスリットには異なる複数の種類のガスを通す第3の内側ガス導入管20の一例として石英管を連結することは自由に設計できる。石英導入管の特定ガスの流れる方向を反対にして2本導入して吹出すガスの量をスリットの長手方向に均一にすることは自由に設計できる。また一本の石英管をスリットの片側でUターンさせて2本ガス吹出し孔を構成することも自由に設計できる。
そして、内ケーシング16の底部開口端(図3では下端)16aの外面には有底皿状の合流用ヘッダ60の開口上端を固着している。合流用ヘッダ60は、図1で示す合流用ヘッダ9とほぼ同様の機能を有し、第1,第2,第3のガス吹出孔35,36,37を所要の間隔を置いて被覆し、これら第1〜第3ガス吹出孔35〜37から吹き出される高温のガスを受けて合流し混合させるものであり、第1,第2のガス吹出孔35,36から合流用ヘッダ60内へそれぞれ吹き出される2本の高温ガスビームにより囲まれた空間を高温ガスルーム6(図1参照)に形成するようになっている。この高温ガスルーム6には、第3ガス吹出孔37からのガスが吹き出され、合流して混合される。また、合流ヘッダ60は、この混合したガスを1本のガスビームg状に絞って基板表面12a側へ吹き付けるアパーチャー60aを開口させている。
図5(A)は上記カーボン中央板24の一側面(例えば左側面)の正面図、同(B)は同(A)のB−B断面図、同(C)は同(A)のC−C断面図、同(D)は同(A)のD−D断面図であり、これらカーボン中央板24と、左右一対のカーボン側板25,26とにより、図3に示す左右一対の複数の溝27,27,…、28,28,…と、第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,32をそれぞれ形成している。これら左右一対の各溝27,27,…、28,28,…は図3,図4中縦方向に第1,第2の導入ガスをそれぞれ個別に通すように形成され、これら左右一対の溝27,28同士は左右(横)方向で連結されていない。
図5(A)中の符号38は、左右一対の各溝27,28毎に図中縦方向に連通させる複数の縦連通溝であり、39は加熱用ランプ40が挿入される挿入孔である。加熱用ランプ40は例えば200V,2.2kWのランプであり、電力線19に接続されて、所要の電力が供給されて高温で発熱するクリーンな熱源である。
また、図中、符号41は、熱電対等の温度センサであり、第1,第2のガス吹出孔35,36から基板12の表面12aに吹き付けられる第1,第2ガスの温度を検出し、その温度検出信号を図示しない温度制御装置に与えるようになっている。
この温度制御装置はこの温度検出信号を受けて、電力線19から加熱用ランプ40に供給される電力を制御することにより、第1,第2ガスの吹出温度を所定の温度(例えば650℃)に制御し得るようになっている。
次に、図3を用いてこのように構成された膜形成装置11の作用について説明する。
まず、図示しない温度制御装置により電力線19から加熱装置17の加熱用ランプ40へ供給される所要の電力の通電が開始される。
このために、加熱用ランプ40の発熱によりカーボン中央板24と左右一対のカーボン側板25,26が高温に加熱され、これら24,25,26により形成された第1,第2の上部ガス導入縦孔29,30、左右一対の複数の溝27,27…、28,28…、第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,32、すなわち、左右一対の第1,第2のガス通路が加熱される。
このとき、第1,第2ガス導入管18a,18bから窒素ガスが加熱装置17の左右一対の第1,第2の上部ガス導入縦孔29,30へ導入される。この窒素ガスは、さらに左右一対の複数の溝27,27,…、28,28…、第1,第2の下部ガス吹出縦孔を順次経て、第1,第2吹出孔35,36に至るまでに所要の高温(例えば650℃)にそれぞれ加熱される。この後、これら高温ガスは、第1,第2吹出孔35,36から合流用ヘッダ60内へ吹き出される。これにより、合流用ヘッダ60内には、これら第1,第2吹出孔35,36からそれぞれ吹き出されている高温ガスにより囲まれた空間に高温ガスルーム6が形成される。これら窒素ガスの出口温度は温度センサ41により検出され、上記制御装置により加熱用ランプ40への電力を制御することにより、所要の温度にフィードバック制御される。
一方、このとき、第3ガス導入管18cからは堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスの一例であるシランガスが導入される。このシランガスは例えば窒素ガスにより1〜10%に希釈されており、石英製の第3の内側ガス導入管20により断熱した状態、すなわち、加熱装置17に接触して直接加熱されないように断熱した状態で第3の吹出孔37へ導入され、この第3の吹出孔37から合流用ヘッダ60内の高温ガスルーム6へ吐き出されて2つの高温ガス(例えば窒素ガス)と合流してアパーチャー出口60aから1本のガスビームに絞られて基板表面12a側へ吹き付けられる。
これにより、第3のガスであるシランガスは、高温ガスルーム6で高温ガスと合流して混合することで高温に加熱されて熱分解し、生成した分解活性種が基板表面12aへ拡散を伴いながら吹き付けられる。
こうして、基板表面12aに吹き付けられたシランガスの分解活性種は基板表面12a上でシリコン膜として堆積する。一方、基板表面12aで反射または膜形成に寄与しなっかった成分を含むガスは外ケース15の底面と基板12の間の開口から、その内部の減圧排気空間23へ導かれ排気空間23から排気管21,22により排気される。
これにより、ガラスの基板表面12a上にシリコン膜を形成した。このシリコン膜は例えば200nmほどの厚みに成長した。この堆積したシリコン膜結晶性を評価するためにラマン散乱スペクトルを調べたところ、スペクトルの515cm−1付近のピークシフト成分からポリシリコンであることが確かめられた。X線回折のロッキングカーブには(111)、(220)、(311)のピークを観察した。さらに、断面TEMを見るとポリシリコンであることを示す格子像が観察された。したがって、堆積した膜はポリシリコンであった。
次に、基板12として、ガラス基板に代えて、例えば10Ωcmのシリコンウエハ基板を300℃の支持台13の上に密着させて載置した。第3ガス導入口18cからシランを導入するとともに酸化性のガスNOガスを含む窒素ガスを第1,第2ガス導入口18a,18bから導入し温度センサ41の検出温度を700℃に設定したところ、このシリコンウエハ基板の表面12a上に膜が成長した。シート抵抗測定を試みたところこの膜は絶縁膜であった。この膜を堆積させていない同一ロットウエハを参照ウエハとして用いて赤外分光光度計を用いた赤外透過スペクトルからはSi−Oのピークが観察されて、この膜はシリコンの酸化物であることが確認できた。この膜はフッ酸に溶けた。
また、このシリコンウエハ基板に既にデバイスが形成されている場合には、上記第1,第2の高温ガス(窒素ガス)を、このデバイス作製時に用いたプラズマ窒化膜、シリコン酸化膜の形成工程時の温度(400℃)以上の高温に加熱することにより、このシリコンウエハ基板上に熱CVD膜を形成することができる。
そして、上記のごとく第3のガスとして窒素で希釈したシランを導入すると同時に上記第1,第2ガス導入口18a,18bへ導入したガスを、アンモニアNHを含む窒素ガスに置換し温度センサ41の検出温度を700℃に設定したところ、基板表面12a上で成長した膜は絶縁膜であった。また、この膜の赤外分光光度計を用いた赤外透過スペクトルからはSi−Nの振動ピークが観察されて、膜はシリコンの窒化物であることが確認できた。
なお、上記実施形態では、基板表面12a上にシリコン膜を堆積させるためにモノシランSiHを用いたが、より低温にするために、このモノシランを、高次シラン、例えばジシランSiに置換してもよく、また、反応性を利用してさらに低温にするためSiFなどのガスを用いることは自由に設計できる。さらに、シリコンを含むガスのほかに、カーボンを含むガスを導入することも可能である。例えばカーボンを含むガスとしては、アセチレンCが熱分解しやすいので用いることができる。また、これをシランと同時に用いるとシリコンカーバイドを含む膜が形成される。また、ゲルマニュームを含むガスGeHとSiHを同時に導入するとシリコンとゲルマニュームの混晶を成長させることも可能である。また、ドーピングガスPHやBをシランガスと同時に導入して不純物ドーピングされたポリシリコンを成長させることも自由にできる。さらに、膜堆積した膜形成装置11の部品のクリーニングのためにシリコンと反応するClFやNFなどのクリーニングガスを加熱用ガスの第1〜第3の導入口18a〜18cから導入することにより、部品を取り替えずに付着した膜を除去できる。クリーニングガスの導入により、装置の管理された安定稼動を自由に工程設計できる。
さらにまた、ガスの選択により異なる材料の膜を種々形成し、成長できることを示したが、基板12の移動により積層膜の形成と積層構造の選択と設計ができる。
図6は本発明の第3の実施形態に係る膜形成装置11Aの構成を示す模式図である。この膜形成装置11Aは、上記図3で示す膜形成装置11において、そのガス吹付装置14の複数台を所要のピッチを置いて、例えば1列状に並設し固定する一方、上記支持台13を複数台のガス吹付装置14,14,14の並設方向に通過または往復動可能に支持する支持台移動装置50を設けた点に特徴がある。これ以外の構成は、図3で示す膜形成装置11の構成とほぼ同一である。
すなわち、この膜形成装置11Aは、基台51上に昇降台52を、複数のねじ53,53,…等により上下方向に調節可能に配設している。この調節はモータ駆動させることは自由に機械設計できる。昇降台52上には、移動ねじ54の軸方向両端部を回転可能に支持する一対の軸受55,55と、移動ねじ54をその軸心周りに回転させるモータ56と、を配設している。
一方、支持台13の図6中下面には、左右一対の支持脚13c,13dを突設し、これら支持脚13c,13dには、移動ねじ54に噛み合うねじ孔を形成する。この移動ねじ54の回転により支持台13は左右に移動する。支持台13が回転しないように回転を規制する図示しないスライド機構を設けている。移動ねじと噛み合う支持脚13は一つであっても良い。
したがって、この支持台移動装置50により支持台13を、複数台のガス吹付装置14,14,14の並設方向に順次移動させ、または適宜往復動させることにより、これらガス吹付装置14,14,14を通過する毎に基板表面12a上に形成される膜の処理温度を変えたり、形成する膜の厚さを増加させることができる。または、各ガス吹付装置14に導入する高温ガスやその温度、膜形成用のガスの種類やその組合せを適宜変えることにより、基板表面12a上に複数種類の膜を形成し、または複数の膜を積層し、あるいはアニール等の熱処理を施すことができる。なお、ここでは基板12側を移動させる例を示したが、移動は相対的であればよく、吹付装置14,14,…側を移動させても良い。また、その相対移動方向はXYの2方向でもよい。
図7(A),(B),(C)は上記図6で示す膜形成装置11Aにおいて、複数台のガス吹付装置14,14,14の配置列をそれぞれ示す平面模式図である。図7(A)は複数のガス吹付装置14,14,14を基板12の図中矢印で示す基板12の移動方向に所要の間隔を置いて1列状に並設している点に特徴があり、これ以外は図6で示す膜形成装置11Aと同一の構成である。
なお、これらガス吹付装置14,14,14は、その基板表面12aに対向する対向面の幅方向長さ(図7(A)では縦方向長さ)が基板12の短手方向の長さ(図7(A)では縦方向長さ)よりも長い場合に好適である。
図7(B)は複数のガス吹付装置14,14,14を、基板12の長手方向、すなわち、図中矢印で示す移動方向に対して斜め方向に配設した点に特徴がある。
この斜め配列によれば、各ガス吹付装置14の幅方向長さ(図7(B)では縦方向長さ)が基板12の図中縦方向長さよりも短いときに、これらがス吹付装置14,14,14により基板12の短手方向長さのほぼ全域に膜を形成することができる。
また、大型のガラス基板12に1直線状に高温部を形成すると基板12が反る場合があるのでガス吹付装置14の配置を分割して配設するのが望ましい。さらに、膜を形成した大型基板12から複数のパネル基板(図示省略)に切り出すときには、その境目に、複数のガス吹付装置14の配置の分かれ目を入れることで、パネル基板一つ分の小さなガス吹付装置14で基板表面12aのほぼ全域に膜を形成できる装置に設計できる。
図7(C)はガス吹付装置14の長さ(図では縦方向の長さ)が基板12の図中縦方向(短手方向)の長さよりも短い場合に、これら複数のガス吹付装置14,14,14,14を基板12の図中縦方向に複数列(例えば2列)で千鳥状に配設した点に特徴がある。この千鳥配列によれば、図中左端のガス吹付装置14から右端のガス吹付装置14までの幅寸法Wを短くすることができる。このために、これらガス吹付装置14,14,14,14を1つの外ケーシング(図示省略)により収容する場合に、その外ケーシングの幅寸法Wを短くし、小形化を図ることができる。また、これらガス吹付装置14,14,14,14を図示しない外ケーシング内に収容する場合は、これらガス吹付装置14,14,14,14から吹き出されたガスが基板表面12aで反射する等により外側方へ拡散したガスを外ケーシング内に吸気し排気源へ排気するように構成してもよい。以上、基板12を一方向に移動することで基板12の全領域を処理する例を示した。しかし、移動を基板12の長手方向と直角、この図では短手方向に基板12を移動することを組み合わせた移動、例えばX−Y方向へ移動可能に設計すると、少ないガス吹付装置14,14,…で全領域を処理できる。この移動により処理の均一性向上が図られると同時に、基板12の表面温度の均一性が改善されて基板12の熱膨張差による変形を抑止できる効果がある。
図8は本発明の第5の実施形態に係る膜形成装置11Bの概略構成を示す模式図である。図8に示すように、この膜形成装置11Bは、主に基板表面12a上に予め形成されているアモルファスシリコン膜等の膜をアニール処理等の熱処理をするために構成された点に特徴がある。このために、この膜形成装置11Bは、図3等で示す第1の実施形態に係る膜形成装置11において、堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスを導入する第3ガス導入管18cとこれに連通する第3の内側ガス導入管20を削除している点と、加熱装置17の2台を左右に並設して左右一対の加熱装置17a,17bに構成した点とに主な特徴を有する。
したがって、左右一対の加熱装置17a,17bは、図3等で示す加熱装置17とほぼ同様にカーボン中央板24,24をそれぞれ具備しているが、これら左右一対のカーボン中央板24,24同士の間には、これら2枚のカーボン中央板24,24の外側端に添着される1枚のカーボン側板26Bを介在させており、この1枚のカーボン側板26Bにより、2枚のカーボン側板26,26を兼用している点で上記第1の実施形態と相違する。
このために、左右一対の加熱装置17a,17bは、2本の第1ガス導入管15a1,15a1と、2本の第2ガス導入管15a2,15a2の合計4本のガス導入管と、これら4本のガス導入管15a1,15a1、15a2,15a2に連通する4本のガス通路が形成されている。
次に、このように構成された膜形成装置11Bの加熱作用について説明する。
まず、図示しない温度制御装置により加熱用ランプ40へ供給される所要の電力の通電が開始される。このために、加熱用ランプ40の発熱により左右のカーボン中央板24,24と左右一対のカーボン側板25,25,26Bが高温(例えば700〜゜800℃)に加熱され、これら24,25,26Bにより形成された第1,第2の上部ガス導入縦孔29,29、30,30、各左右一対の複数の溝27,27…、28,28…、各第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,31,32,32、すなわち、各左右一対で4本の第1,第2のガス通路が加熱される。
このとき、各第1,第2の4本のガス導入管18a,18a、18b,18bから窒素ガスが各加熱装置17a,17bの各左右一対の第1,第2の上部ガス導入縦孔29,29、30,30へ導入される。この窒素ガスは、さらに各左右一対の複数の溝27,27,…、28,28…、第1,第2の下部ガス吹出縦孔31,31、32,32をそれぞれ順次経て、各第1,第2吹出孔35,35,36,36に至るまでに所要の高温にそれぞれ加熱され、さらに、これら各第1,第2吹出孔35,35,36,36からビーム状にそれぞれ絞られて高温ガスビーム60bとして基板12の表面12a上にほぼ垂直にそれぞれ吹き付けられる。この高温ガスビーム60bにより、ガラスの基板表面12a上に、予め形成されているアモルファスシリコン等の膜を高温に加熱し、アニールすることができる。
プラズマCVDで成長させたアモルファスシリコンはアニールすることにより、アモルファスシリコン中の水素を追い出し、水素の少ないポリシリコンに変換することが可能であることが分かっている。高温ガスビーム60bの温度を750℃に設定し、窒素の総流量50SLMで4分間アニールした100nmの厚みのガラス上のアモルファスシリコン膜についてラマン散乱スペクトルを調べたところ、515cm−1付近のピークシフト成分からポリシリコンに変換できるのを確認した。また温度や照射時間の調整により515cm−1より低周波数側にピークを観測した。照射前のアモルファスシリコンは480cm−1付近にブロードな弱いピークを示した。すなわち、上記膜形成装置11または11Aにより、基板表面12a上に載せたアモルファス膜を加熱することにより、ラマンシフトスペクトルにピークを持つ膜をアニール基板表面12a上に固着形成できることが確認された。
そして、2連の膜形成装置11Bは、2台の加熱装置17a,17bを設け、例えば4本の高温ガスを一つのビームに絞って基板表面12aに吹き付けるので、この高温ガスビーム60bの吹付熱量を増大させることができる。このために、図6,図7に示すように支持台13により基板12を移動させる場合には、高温ガスビーム60bの熱量が増加した分、基板12の加熱処理時間を短縮できる。その結果、基板12を高速で移動できるので、高いスループットが得られる。すなわち、基板12を高速で移動させても、単位時間と単位面積当たりに所要の熱量のガスビームを吹き付けることができるので、スループットを向上させることができる。
そして、4本の高温ガスを1つのビームに絞るために、アパーチャー60aの開口径を2本の高温ガスビーム60bの場合よりも広くするので、2本のときよりも高温ガスビーム60bの吹出し厚が厚くなる。このために、アパーチャー60aの開口径を基準とした高温ガスビーム60bの広がりの出口からの距離は相対的に遠くすることができる。また、高温ガスビーム60bの広がりと高温ガスビーム60bの温度は対応しているので、2本の高温ガスを一つのビームに絞ったときに比べて、同じ温度のガスビームが得られる位置は遠くなる。このために、基板12とアパーチャー6aとの微小間隔を大きくできるので、基板12の保持と移動の機構設計の精度に余裕を与えることができる。この余裕は膜形成装置11Bを設計製造するときの大きな利点である。
なお、上記各実施形態では、加熱用の高温ガスとして窒素ガスを使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱用高温ガスは不活性ガスであればよい。また、複数種類の不活性ガスを適宜組み合せてもよく、ガス温度も適宜選定できる。さらに、上記膜形成装置11Bでは4本の高温ガスを合流させて1本の高温ガスビーム60bに絞る場合について説明したが、この高温ガスビーム60bの本数は3本や5本以上でもよく、2本以上であればよい。
さらに、上記膜形成装置11Bでは、基板表面12a上に既に形成されているアモルファスシリコン等の膜を加熱してアニールする熱処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば上記図3等で示す膜形成装置11のように、基板表面12a上にシリコン薄膜等の膜を形成するように構成してもよい。
そして、上記膜形成装置11によれば、ガラス基板表面12a上にポリシリコン薄膜や絶縁膜等を安価に形成し、形成させることができるので、薄膜トランジスタ等のデバイスをガラス基板の表面12a上に直接製造することができる。また、基板表面12a上で異なる組成の膜を連続成長させて、傾斜組成の薄膜を成長させることにより、太陽光のスペクトルを有効に利用できる傾斜組成薄膜や異種接合を用いた太陽電池のデバイスを安価に製造することも可能である。なお、上記各実施形態では、カーボン中央板24やカーボン側板25,26,26Aをカーボンにより形成した場合について説明したが、酸化されないセラミクス製またはそれで被覆されたものに置換してもよく、これによれば、酸素の導入も可能である。
以上説明したように本発明は、ガラス製等の基板12をその軟化または相変化点よりも低い温度の支持台13により維持しながら、その軟化または相変化点の温度または支持台13の温度よりも高い温度の高温ガスを、ビーム状に絞って基板表面12a上にほぼ垂直に吹き付け、衝突させることにより、基板12全体を軟化点以下の低温度、または基板12を支持する支持台13の温度に維持しながら基板表面12aの膜をアニールできる。
また、高温ガスと堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスを合流させて一つにして熱分解を促進させ、この分解種を基板12にほぼ垂直に吹き付けることにより、基板12上に効率よく膜を形成し、成長させることができる。
さらにまた、基板表面12a上にポリシリコンを成長させとともに、半導体で用いられる高温の熱CVD膜を積層して成長させることもできる。さらにまた、組成を傾斜的に変化させた膜や積層膜構造を生成することも可能であるので、例えば大型ガラス基板12の上に薄膜トランジスタや有機EL(エレクトロルミネセンス)、太陽電池などのデバイスを安価に作ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る膜形成方法の原理を示す模式図。 ビーム状の高温ガスが基板表面に吹き付けられ、衝突したときの状態と、そのときの温度分布を示す模式図。 本発明の第2の実施形態に係る膜形成装置の構成図。 図3で示すカーボン中央板と左右一対のカーボン側板等を示す側断面図。 (A)は図3で示すカーボン中央板の一側面の正面図、(B)は同(A)のB−B線断面図、(C)は同(A)のC−C線断面図、(D)は同(A)のD−D線断面図。 本発明の第3の実施形態に係る膜形成装置の構成を示す模式図。 本発明の第4の実施形態に係る膜形成装置の変形例をそれぞれ示し、(A)は図6で示す複数のガス吹付装置を基板の移動方向に並設する配置例の平面模式図、(B)は基板よりも小さい複数のガス吹付装置を、基板表面のほぼ全域をカバーする場合の配置例を示す模式図、(C)は複数のガス吹付装置を千鳥状に配設した変形例を示す模式図。 本発明の第5の実施形態に係る膜形成装置の主要部の模式図。
符号の説明
1 基板
1a 基板表面
1b 基板裏面
2a 高温ガスビーム
2b 高温ガス
2c 高温ガス
3 ガス吹付装置
3a 吹出孔
4 支持台
4a 熱媒体
4b 真空チャック溝
5 停滞層
6 高温ガスルーム
7 堆積性のガス(シランガス)
9 合流用ヘッダ
9a 合流用ヘッダのアパーチャ(吹出口)
10 高温ガスビーム
11,11A,11B 膜形成装置
12 基板
12a 基板表面
12b 基板裏面
13 支持台
13a 支持台表面
13b 真空チャック吸着用の複数の溝
13c 熱媒体
14 ガス吹付装置
15 外ケーシング
16 内ケーシング
17,17a,17b 加熱装置
18a 第1ガス導入口
18b 第2ガス導入口
18c 第3ガス導入口
19 電力線
20 第3の内側ガス導入管
21,22 一対の排気管
23 排気空間
24 カーボン中央板
25,26 左右一対のカーボン側板
27,28 左右一対の溝
27a,28a 左右一対の上部溝
29 第1の上部ガス導入縦孔
30 第2の上部ガス導入縦孔
31 第1の下部ガス吹出縦孔
32 第2の下部ガス吹出縦孔
35 第1ガス吹出孔
36 第2ガス吹出孔
37 第3ガス吹出孔
39 加熱用ランプ挿入孔
40 加熱用ランプ
41 温度センサ
42 高温領域
50 移動装置
51 基台
52 昇降台
53 ネジ
54 移動ネジ
55 軸受
56 モータ
60 合流用ヘッダ
60a 合流用ヘッダのアパーチャー(吹出口)

Claims (12)

  1. 支持台上に密着して支持された基板の表面上に、基板より高温の複数ガスを一つのガスビームに合流させてほぼ垂直に吹き付け
    前記支持台が冷却可能に構成され、
    前記複数ガスは、加熱された複数の溝および複数の連通溝を経て前記基板の表面上に吹き付けられ、
    前記複数の溝は、第1の方向に延在し、当該第1の方向と一平面内で直交する第2の方向に並べて配置され、
    前記複数の連通溝は、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置され、前記複数の溝のうち隣り合うもの同士を接続し、
    前記複数の連通溝のうち前記溝から前記第2の方向の一方側に延在するものと、当該複数の連通溝のうち当該溝から当該第2の方向の他方側に延在するものと、は前記第1の方向において位置がずれて配置されることを特徴とする膜形成方法。
  2. 前記複数ガスは、堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスを含むことを特徴とする請求項1記載の膜形成方法。
  3. 前記基板がガラスまたはプラスチックスよりなり、前記複数ガスがこのガラスまたはプラスチックスの軟化または相変化の温度または支持温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項1または2記載の膜形成方法。
  4. 前記複数ガスを一つのガスビームに合流させて前記基板の表面上に吹き付ける角度を、当該基板の表面の垂直に対して±10°以内にすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の膜形成方法。
  5. 基板およびこの基板を密着して支持する移動可能な支持台と、
    所要の複数ガスを通す複数ガス通路およびこれらのガス通路のガスを所要の高温に加熱する加熱装置およびこれらの複数の高温ガスとこれら複数の高温ガスにより囲まれた高温空間に吐出された堆積性を有する膜形成用の熱分解ガスとを合流させて一つのガスビーム状に絞って前記基板表面にほぼ垂直に吹き付ける吹出孔を備えたガス吹付装置と、
    を具備し、
    前記支持台が冷却可能に構成され、
    前記複数ガス通路は、前記加熱装置により加熱される複数の溝と、複数の連通溝と、を有し、
    前記複数の溝は、第1の方向に延在し、当該第1の方向と一平面内で直交する第2の方向に並べて配置され、
    前記複数の連通溝は、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に並べて配置され、前記複数の溝のうち隣り合うもの同士を接続し、
    前記複数の連通溝のうち前記溝から前記第2の方向の一方側に延在するものと、当該複数の連通溝のうち当該溝から当該第2の方向の他方側に延在するものと、は前記第1の方向において位置がずれて配置されることを特徴とする膜形成装置。
  6. 前記所要の複数ガスは、窒素,水素,アルゴン,ヘリウム,酸素のいずれか1つ、またはこれらの2種以上の混合ガスを含むことを特徴とする請求項5記載の膜形成装置。
  7. 前記所要の複数ガスは、シリコンまたはカーボンまたはゲルマニュームを含む膜形成用の熱分解ガスを含むことを特徴とする請求項5または6記載の膜形成装置。
  8. 前記所要の複数ガスは、シラン(SiH 、Si )またはハロゲン化シランと、これらと反応するN O,NO を含む酸化ガス、あるいはNH を含む窒化ガスのいずれか、または両者を含むことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の膜形成装置。
  9. 前記ガス吹付装置を複数台並設し、これらガス吹付装置の並設方向に前記支持台を移動可能に構成したことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項記載の膜形成装置。
  10. 前記基板がガラスまたはプラスチックスよりなり、前記高温ガスがこのガラスまたはプラスチックスの軟化温度または支持温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項5から9のいずれか1項記載の膜形成装置。
  11. ガスを所要の高温に加熱する加熱装置が断熱材で囲われていることを特徴とすることを徴とする請求項5から10のいずれか1項記載の膜形成装置。
  12. 前記基板がデバイスを形成したシリコン基板であり、前記高温ガスが前記デバイスの最後の膜形成工程時の温度以上の高温であることを特徴とする請求項5から11のいずれか1項記載の膜形成装置。
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