JP5105181B2 - 煙突解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外筒の径方向内側に内筒の断熱層が配設されてなる煙突を解体する煙突解体方法に関する。
従来、プラントや焼却場などの煙突には、鋼製の外筒の径方向内側に内筒の断熱層を配設して構築したものがある。また、断熱層を、外筒の内面に断熱材をライニングして形成し、あるいは耐火煉瓦を組積して形成したものがある。
一方、アスベストを含む断熱材を使用して断熱層が形成されていたり、煙突の使用時にダイオキシンなどが断熱層の煙道(煙突の内部)を形成する内面に付着するなどして、断熱層に有害物質が含まれている場合がある。そして、従来、この種の煙突を解体する場合には、煙突をプラスチックシートなどで覆って作業エリアを隔離し、且つこの作業エリアを負圧状態にすることによって、解体時に発生する有害物質を含んだ粉塵の周囲環境(外部)への飛散を防止するようにしていた。
しかしながら、プラントや焼却場などには、例えば100m前後あるいはそれ以上の高さや例えば5m以上の口径(煙突径)を備えた大型煙突が多用されており、特にこのような大型煙突を解体する場合には、煙突全体をプラスチックシートなどで覆うことや作業エリアを負圧状態で維持することが困難で、また、強風等に対する別途対策が必要になって、周囲環境や作業者に対する信頼性や安全性を確保できないおそれが生じたり、解体工事の高コスト化や工期の長期化を招くという問題があった。
これに対し、特許文献1に開示された煙突解体方法(煙突解体工法)では、煙突の外筒に煙道内洗浄装置設置用架台を設置し、ウインチ及びワイヤで煙道内洗浄装置を煙道内に導入しつつ煙道の頂部に密閉カバーを設置して、煙突内部を周囲環境から遮断した状態で、煙道内洗浄装置で断熱層の内面に付着した有害物質を事前に洗浄するようにしている。また、煙突の下部側に形成された煙道開口部(煙道口)に集塵機を配設して煙道の内部空気を吸引するとともにワイヤソーで煙突を切断することにより、周囲環境に粉塵が飛散することを防止している。そして、このように大割切断した煙突の切断部分(煙突ブロック片)を洗浄装置設置用架台とともにクレーンで地上に吊り降ろし、作業室でさらに細かく分解するようにしている。
また、特許文献2に開示された煙突解体方法(構造物解体方法)では、第1クレーンにより煙突の頂部側を懸吊しつつ、第2クレーンにより昇降可能なステージ足場を煙突の切断部に配置し、ステージ足場に搭載した切断装置によって煙突を輪切り状に切断する。このとき、切断前に煙突の頂部に上蓋を装着し、煙突内の空気(煙道の内部空気)を吸引するとともに、第1クレーンに搭載した密閉ブースで切断作業領域を隔離した状態で切断を行い、粉塵の飛散を防止するようにしている。
特開2002−121906号公報 特開2004−36158号公報
ところで、図1及び図2に示すように、煙突1には、下部1d側の内部1aに、外部1bから煙道開口部2を通じ内部1aに導入した煙を整流して排出させるための鋼製の整流板3と、整流板3及び煙道開口部2の下方に設けられ、煙突1の頂部1cから侵入した雨水や、煤などの落下物を受け、この落下物を筒口4aに接続した図示せぬ排出管を通じて外部1bに排出させるための鋼製のホッパー4とを設置して構築したものがある。そして、整流板3は、外筒5に端部を接続した鋼製の補強梁6で支持され、整流板3と補強梁6は、表面3a、6aが断熱層7、8で被覆されている。また、ホッパー4は、外筒5の径方向内側に配設された断熱層9に繋がるようにして、上方を向く内面4bが断熱層10で被覆されている。
このため、整流板3よりも上方に位置する部分(煙突上部20)は、上記従来の煙突解体方法のように煙突ブロック片11を切り出して(煙突1を輪切り状に切断して)解体することが可能であるが、煙突下部(整流板部21及びホッパー部22)は、整流板3(及び補強梁6)やホッパー4が設置されていることで、煙突上部20と同様に煙突ブロック片11を切り出して解体することができないという問題があった。
そして、このような煙突下部21、22を解体する場合には、例えば、作業者が煙突1の内部1aに入り、煙突下部21、22の内部1aに仮設足場(不図示)を設置し、整流板部21とホッパー部22の全ての断熱層7〜10をはつり除去した段階で、整流板3及び補強梁6、ホッパー4を外筒5から分離して解体し、最後に外筒5を輪切り状に切断して解体するようにしていた。しかしながら、このように煙突下部21、22を解体する場合には、ホッパー4が邪魔になるため、煙突1の下部1dからホッパー部22、整流板部21に連続的に仮設足場を設置することができず、すなわちホッパー4の上方に煙突1(外筒5)に支持させた懸架状態の仮設足場を設置せざるを得ず、仮設足場の組立作業ひいては煙突1の解体作業に多大な労力と時間を要するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、内部に整流板やホッパーが設置された煙突下部の解体を、外部に有害物質(粉塵)が拡散することを確実に防止しつつ効率的に行うことが可能な煙突解体方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の煙突解体方法は、外筒の径方向内側に内筒の断熱層を配設するとともに、表面が断熱層で被覆され、煙道開口部から導入した煙を整流して排出させるための整流板と、該整流板の下方に設けられ、上方を向く内面が断熱層で被覆されたホッパーとを下部側の内部に設置して構築された煙突を解体する方法であって、前記煙突は、前記整流板よりも上方の部分が煙突上部とされ、前記ホッパーから前記煙突の下部までの部分がホッパー部とされ、前記煙突上部と前記ホッパー部の間の部分が整流板部とされており、前記煙突上部を解体する煙突上部解体工程と、前記ホッパー部及び前記整流板部を解体する煙突下部解体工程とを備え、前記煙突下部解体工程は、前記煙突の内部空気を吸引し前記内部を負圧にした状態で前記ホッパー部の断熱層を除去するホッパー部断熱層除去工程と、前記ホッパー部断熱層除去工程の後に、前記煙突の内部空気中の有害物質量を測定する第1内部空気測定工程と、前記第1内部空気測定工程の後に、前記ホッパーを解体するホッパー解体工程と、前記ホッパー解体工程の後に、前記煙突の内部空気を吸引し前記内部を負圧にした状態で前記整流板部の前記断熱層を除去する整流板部断熱層除去工程と、前記整流板部断熱層除去工程の後に、前記煙突の内部空気中の有害物質量を測定する第2内部空気測定工程と、前記第2内部空気測定工程の後に、前記整流板を解体する整流板解体工程と、前記整流板部と前記ホッパー部の前記外筒を解体する外筒解体工程とを備えていることを特徴とする。
この発明においては、煙突上部解体工程で、煙突上部を例えば輪切り状に切断し、煙突ブロック片を切り出して解体する。また、煙突ブロック片を切り出して解体することができない煙突下部(整流板部及びホッパー部)は、煙突下部解体工程のホッパー部断熱層除去工程と整流板部断熱層除去工程、ホッパー解体工程と整流板解体工程をそれぞれ分離して、ホッパー部の断熱層を除去した段階でホッパーを解体し、ホッパーを解体した段階で整流板部の断熱層を除去し、整流板部の断熱層を除去した段階で整流板(及び補強梁)の解体を行う。
そして、ホッパー部と整流板部の断熱層をそれぞれ除去する際に、煙突の内部空気を吸引して内部を負圧にし、例えばアスベスト処理の作業レベル1の装備を装着した作業者によって断熱層をはつり除去することにより、外部にアスベスト(有害物質)が拡散することを確実に防止して断熱層を除去することが可能になる。
また、ホッパー部断熱層除去工程の後に、第1内部空気測定工程で内部空気中の有害物質量を測定し、煙突の内部が有害な環境でないことを確認することにより、ホッパー解体工程では、内部空気を吸引することなく、通常作業の装備を装着した作業者によってホッパーを解体することが可能になり、効率的にホッパーの解体作業を行うことが可能になる。
さらに、整流板部断熱層除去工程に先立ってホッパーを解体することにより、整流板部断熱層除去工程において、煙突の下部からホッパー部、整流板部に連続的に仮設足場を設置することが可能になり、仮設足場の組立作業を容易にして効率的に整流板部の断熱層を除去することが可能になる。
また、整流板部断熱層除去工程の後に、第2内部空気測定工程で内部空気中の有害物質量を測定し、煙突の内部が有害な環境でないことを確認することにより、整流板解体工程では、内部空気を吸引することなく、通常作業の装備を装着した作業者によって整流板(及び補強梁)を解体することが可能になる。さらに、このとき、煙突の下部からホッパー部、整流板部に連続的に設置した仮設足場を用いて整流板を解体することが可能になる。これにより、効率的に整流板(及び補強梁)の解体作業を行うことが可能になる。
そして、上記のように整流板及びホッパーの解体することで外筒のみが残るため、外筒解体工程で容易に外筒を解体することが可能になる。
また、本発明の煙突解体方法において、前記煙突下部解体工程は、前記ホッパー部断熱層除去工程の前に、前記ホッパー部に通行用開口部を貫通形成し、該通行用開口部を介して前記煙突の内部に繋がるセキュリティールームを前記煙突の外部に設置するセキュリティールーム設置工程を備えていることが望ましい。
この発明においては、通行用開口部及びセキュリティールームを通じて煙突に対する作業者の入出や仮設資機材の搬入出を行うことができる。これにより、セキュリティールームで例えば煙突の内部から出る作業者や仮設資機材の洗浄を行うことが可能になり、また、セキュリティールームで煙突の内部を外部に対して隔離(区画)することが可能になり、確実に煙突の内部の有害物質が外部に拡散することを防止できる。
本発明の煙突解体方法によれば、ホッパー部と整流板部の断熱層をホッパー部断熱層除去工程と整流板部断熱層除去工程に分けて除去し、また、整流板部断熱層除去工程と整流板解体工程に先立ってホッパー解体工程でホッパーを解体し、さらに、第1内部空気測定工程と第2内部空気測定工程で、2回に分けて煙突の内部空気中の有害物質量を確認し、安全性を確保した状態でホッパー解体工程と整流板解体工程によってそれぞれ個別にホッパーと整流板を解体することによって、内部に整流板やホッパーが設置された煙突下部の解体を、外部への有害物質の拡散を防止しつつ効率的に行うことが可能になる。
以下、図1から図10を参照し、本発明の一実施形態に係る煙突解体方法について説明する。本実施形態は、有害物質を含んで構築された煙突を、周囲環境に有害物質(有害物質を含む粉塵)が拡散することを確実に防止して効率的に解体することが可能な煙突解体方法に関するものである。なお、本実施形態では、有害物質がアスベストであるものとして説明を行う。
本実施形態の煙突解体方法で解体する煙突1は、図1及び図2に示すように、地中に埋設した基礎1eに支持されており、鋼製の外筒5と、この外筒5の径方向内側に配設され、外筒5の内面に断熱材をライニングして形成された内筒の断熱層9とを備えて構成されている。また、本実施形態の煙突1は、軸線O1方向の下部1dから頂部1cに向かうに従い漸次煙突1の外径及び断熱層9によって形成される煙道の口径(煙突1の内部1aの径)が縮径するように形成され、例えば高さが85m、最大外径が6.5m、最小外径が4mの大型煙突とされている。さらに、外筒5の厚さが9mm、断熱層9の厚さが60mmで形成され、断熱層9にアスベストを含む断熱材が使用されている。
また、本実施形態の煙突1には、下部1d側に、外部1bから煙突1の内部1aに煙を導入するための煙道開口部(煙道口)2が形成されている。さらに、煙突1の下部1d側の内部1aには、煙道開口部2から導入した煙を整流して頂部1cから排出させるための整流板3と、整流板3及び煙道開口部2の下方に設けられ、煙突1の頂部1cから侵入した雨水や、煤などの落下物を受けて外部1bに排出させるためのホッパー4とが設置されている。
整流板3は、煙突1の軸線O1方向に延設され、且つ径方向に並設された矩形板状の一対の鋼板によって構成されている。また、煙突1の内部1aには、両端部を外筒5に接続して径方向に延びる鋼製の補強梁6が架設されており、整流板3(一対の鋼板)はそれぞれ、一側端を外筒5の内面に、他側端をこの補強梁6に接続して、補強梁6に直交した状態で支持されている(図6参照)。さらに、整流板3及び補強梁6は、それぞれの表面3a、6aにアスベストを含む断熱材がライニングされ、断熱層7、8で被覆されている。
一方、ホッパー4は、鋼製で、漏斗状に形成されており、筒口4aを下方に配し、上端部を外筒5の内面に接続して、煙突1の軸線O1と互いの軸線を同軸上に配した状態で設置されている。また、このホッパー4は、上方を向く内面4b、すなわち煙突1の頂部1c側を向く面にアスベストを含む断熱材がライニングされ、断熱層10で被覆されている。この断熱層10は、外筒5の径方向内側に配設された断熱層9と繋がるようにして形成されている。
ここで、上記のように構成した本実施形態の煙突1は、整流板3よりも上方の部分が煙突上部20とされ、ホッパー4から煙突1の下部1dまでの部分がホッパー部22とされ、煙突上部20とホッパー部22の間に位置し、整流板3及び補強梁6を設置した部分が整流板部21とされている。
そして、このような煙突1を解体する際に、本実施形態においては、煙突上部20と煙突下部(整流板部21及びホッパー部22)とを分けて解体する。煙突下部21、22に先行して行われる煙突上部20の解体(煙突上部解体工程)では、頂部1c側から例えば3.5mの高さ毎に順次輪切り状に切断・分離して(例えば3.5mの高さ毎の煙突ブロック片11を切り出して)煙突1を解体してゆく。このとき、図1に示すように、クレーン12と、煙突1の全周を覆うように設けられた仮設足場13と、集塵ハット14と、煙突ブロック片処理ヤード15とを用いて解体作業を行う。なお、煙突上部20を解体する際には、煙突1の下部1d側に形成されている煙道開口部2をプラスチックシートなどの閉塞部材を用いて予め閉塞させておく。
集塵ハット14は、煙突1の最大外径以上の外径を備えて略円盤状に形成されており、図3に示すように、例えばH形鋼などの鋼材16及びこの鋼材16の下面に取り付けて設けられた略円板状の隔離パネル17からなる吊台18と、隔離パネル17の下面に取り付けられた例えばゴム板などの弾性部材19と、鋼材16に支持された内部用集塵機25及び外部用集塵機26とを備えて構成されている。
また、内部用集塵機25は、外部用集塵機26に対して径方向内側に配置され、煙突1と互いの軸線O1を略同軸上に配して煙突1の頂部1cに集塵ハット14を設置した状態(図3の状態)で、隔離パネル17を貫通したダクト25aが煙突1の内部1aに配置されるように設けられている。外部用集塵機26は、煙突1の頂部1cに集塵ハット14を設置した状態で、隔離パネル17を貫通したダクト26aが煙突1の外部1bに配されるように設けられるとともに、煙突1を輪切り状に切断・分離する切断線S近傍にダクト26aの吸引口が配されるように設けられている。
この集塵ハット14は、煙突1の頂部1cに設置すると、弾性部材19が頂部1cに密着して煙突1の内部1aを密閉させる。また、この状態で、内部用集塵機25を駆動すると、密閉した煙突1の内部空気が吸引され、煙突1の内部1aを外部1bに対して負圧状態にすることができる。さらに、外部用集塵機26を駆動すると、切断線S近傍の外部空気を吸引することができる。
煙突ブロック片処理ヤード15は、煙突1を輪切り状に切断して分離し、集塵ハット14とともにクレーン12で地上に吊り降ろした煙突ブロック片11を受け入れて処理するためのものである。そして、煙突ブロック片処理ヤード15は、煙突ブロック片11から断熱層9をはつり除去するとともに、煙突ブロック片11の外筒5をケレン処理してアスベストを除去し、このようにアスベストを除去した煙突ブロック片11の外筒5を外部1bに搬出できるように構成されている。また、この煙突ブロック片処理ヤード15は、内部空気を吸引する集塵機が設けられ、この集塵機の駆動によって内部を負圧状態にするとともに、はつり作業やケレン作業によって飛散した粉塵を捕集して、アスベストが外部1bに拡散することがないように構成されている。
そして、煙突上部20を解体する煙突上部解体工程では、図1及び図3に示すように、はじめに、煙突1の周囲に仮設足場13を設置する。ついで、集塵ハット14にワイヤ27を取り付け、集塵ハット14をクレーン12で吊り上げて互いの軸線O1が略同軸上に配されるように煙突1の頂部1cに設置する。また、作業者Mが集塵ハット14の吊台18(鋼材16)と煙突1とに所定の緊張力をもってワイヤ28を取り付け、集塵ハット14を煙突1に固定する。このように集塵ハット14を設置した段階で、煙突1の頂部1cに弾性部材19が密着し、且つ煙突1の内部1a(煙道)が隔離パネル17で覆われて、煙突1の内部1aが集塵ハット14で密閉される。
ついで、内部用集塵機25を駆動し、煙突1の内部空気の吸引を開始する。これにより、下部1d側の煙道開口部2を閉塞部材で閉塞した状態の煙突1の内部1aが負圧状態になる。
ついで、作業者Mは、集塵ハット14の外部用集塵機26を駆動して切断線S近傍の外部空気の吸引を開始するとともに、例えばガスバーナを用いて外筒5を切断線Sに沿って切断する。そして、露出した断熱層9に煙突1の外部1bから粉塵飛散防止剤を噴霧しつつ、例えばブレーカーなどを用いて断熱層9を切断線Sに沿ってはつり取る。このとき、断熱層9を煙突1の内部1aに落とすようにはつり取ることで、煙突1の外部1bと内部1aが連通するとともに、内部用集塵機25によって負圧状態に保持された内部1aに向けて外部空気が流入する。これにより、アスベストを含む粉塵は、外部空気とともに煙突1の内部1aに吸引され、内部1aに吸引した粉塵(アスベスト)は、継続的に駆動する内部用集塵機25によって内部空気とともに吸引されて捕集される。また、外部空気とともに粉塵飛散防止剤も内部1aに吸引されるため、内部1aでの粉塵の拡散が抑制され、この点からも確実に粉塵が内部用集塵機25で捕集されることになる。
なお、煙突1の外部1bと内部1aが連通するまでの間、断熱層9をはつり取ることにより発生する粉塵が外部1bに飛散するおそれがあるが、粉塵飛散防止剤を噴霧しながらはつり作業を行い、且つ外部用集塵機26によって切断線S近傍の外部空気の吸引を行うことによって、外部1bへの粉塵の飛散が防止される。
また、断熱層9を切断線Sに沿ってはつり取ることによって、煙突ブロック片11が切断・分離され、このとき、煙突ブロック片11は、クレーン12でワイヤ27を介して支持された集塵ハット14にワイヤ28で一体に繋げられているため、集塵ハット14とともにクレーン12で吊り下げ支持される。
このように切断・分離した煙突ブロック片11は、クレーン12によって地上に吊り降ろされ、ワイヤ28とともに集塵ハット14を取り除いて煙突ブロック片処理ヤード15に搬入される。また、煙突ブロック片処理ヤード15で、煙突ブロック片11は、断熱層9がはつり除去されるとともに、断熱層9を除去した外筒5がケレン処理され、アスベストが除去される。
煙突ブロック片11から取り外した集塵ハット14は、再度クレーン12で煙突1の頂部1c(煙突ブロック片11を切り出した後に形成された新たな煙突1の頂部1c)に設置され、次の煙突ブロック片11の切り出しに使用される。そして、煙突1から煙突ブロック片11を切り出し、煙突ブロック片処理ヤード15で煙突ブロック片11を処理する作業を順次繰り返し行うことによって、煙突上部20が解体される。そして、断熱層9にアスベストが含まれている場合においても、粉塵の飛散を確実に防止した状態で煙突ブロック片11の切り出し、煙突ブロック片処理ヤード15での処理が行われるため、周囲環境や作業者Mに対する信頼性や安全性を確保して煙突1が解体されることになる。また、煙突ブロック片11の切り出しと煙突ブロック片11の処理が流れ作業で行われるため、煙突上部解体工程によって煙突上部20が効率的に解体されることになる。
一方、煙突下部(整流板部21及びホッパー部22)は、煙突1の内部1aに整流板3及び補強梁6とホッパー4とが設置されているため、煙突上部20のように輪切り状に煙突ブロック片11を切り出して解体することができない。
これに対し、本実施形態では、図4に示すように、この煙突下部21、22を解体する際に(煙突下部解体工程で)、はじめに、煙道開口部2を閉塞しているプラスチックシートなどの閉塞部材を取り除き、ホッパー部22の断熱層9が配設されていない外筒5の下部1d側を溶断して通行用開口部30(本実施形態では2箇所)を貫通形成する。また、煙道開口部2及び通行用開口部30から煙突1の内部1aに仮設資機材を搬入し、ホッパー4の筒口4aを通じてホッパー4の下方から上方に延びる仮設足場31を設置し、ホッパー4の上方に仮設足場32を組み立てる。さらに、通行用開口部30の形成及び仮設足場31、32の組み立てを行うとともに、煙突1の外部1bにセキュリティールーム33を設置する(セキュリティールーム設置工程)。
このセキュリティールーム33は、図4及び図5に示すように、内外二重の構造で形成されており、外郭34が、風雨対策として仮設足場34aに防煙シート34bと鋼製折板34c(屋根)とを取り付けて形成されている。また、内郭35は、例えば0.1mm以上の厚さを有するプラスチックシート35aで形成されている。さらに、セキュリティールーム33は、図6に示すように、内部を前室36、洗浄室37、後室38の順に3室に区画して形成されており、前室36が通行用開口部30を介して煙突1の内部1aと繋がるように設置されている。また、このとき、各室36〜38はプラスチックシートなどを用いて連通/遮断可能に区画されている。
このセキュリティールーム33は、煙突1の内部1aで作業を行う作業者Mの通路として使用され、作業者Mが内部1aから外部1bに出る際に、前室36で作業服を脱ぎ、洗浄室37で身体を洗浄し、後室38で衣服を着ることにより、アスベストが外部1bに拡散することを防止できる。また、このセキュリティールーム33は、内部1aから断熱層7〜10のはつりガラを例えばフォークリフトで搬出する搬出路としても使用され、内部1aで袋詰めしたはつりガラを搬出する際に、洗浄室37でフォークリフトを洗浄することによってアスベストが外部1bに拡散することを防止できる。
ついで、セキュリティールーム33を設置した段階で、図7に示すように、煙道開口部2を再度プラスチックシートなどの閉塞部材39で閉塞し、また、煙突1の頂部1cに集塵ハット14を設置する。
ついで、集塵ハット14の内部用集塵機25を駆動して煙突1の内部空気を吸引し内部1aを負圧にした状態で、アスベスト処理の作業レベル1の装備を装着した作業者Mが、ホッパー部22の外筒5の内面を被覆した断熱層9とホッパー4の内面4bを被覆した断熱層10とを、粉塵飛散防止剤を噴霧しながらはつり除去する(ホッパー部断熱層除去工程)。このとき、断熱層9、10のはつりガラを順次ホッパー4の筒口4aを通じて煙突1の下部1dに排出させて袋詰めしてゆき、袋詰めしたはつりガラを、フォークリフトを用いて順次通行用開口部30とセキュリティールーム33とを通じて外部1bに搬出する。なお、このはつりガラは、特別管理産業廃棄物として処理される。そして、ホッパー部22の断熱層9、10を全てはつり除去した段階で、ホッパー部22の外筒5とホッパー4に粉塵飛散防止剤を散布し、これら外筒5とホッパー4に付着して残存するアスベストに対し固化処理を施す。
ついで、ホッパー部22の断熱層9、10を除去した後に、本実施形態では煙突1の内部空気中のアスベスト粉塵量(有害物質量)の1回目の測定を行う(第1内部空気測定工程)。そして、この第1内部空気測定工程によって内部空気中のアスベスト粉塵量が煙突1の隔離を解除することが可能な値であることを確認した上で、集塵ハット14の内部用集塵機25の駆動を停止するとともに、集塵ハット14を煙突1の頂部1cから取り外す。また、煙道開口部2を閉塞している閉塞部材39を取り除くとともに、作業者Mが内部1aに入り、ホッパー部22に設置した仮設足場31、32を解体撤去する。
さらに、図8に示すように、ホッパー4の下方にローリング足場40を組み立てる。なお、解体した仮設足場31、32(足場材)は、セキュリティールーム33で洗浄して外部1bに搬出される。そして、このように仮設足場31、32の解体撤去、ローリング足場40の組み立てを行う際には、予め第1内部空気測定工程によって煙突1の内部環境の安全性が確認されているため、内部空気を吸引することなく、作業者Mが通常の作業装備を装着した状態で内部1aに入って効率的に作業が行える。
ついで、図8に示すように、ローリング足場40を用いて、ホッパー4を筒口4a側から螺旋状に溶断してゆく(ホッパー解体工程)。このようにホッパー4の溶断を行うと、帯状に溶断されたホッパー4が下方に垂れ下がり、この垂れ下がった帯状のホッパー4を順次溶断して細片化することによってホッパー4が解体される。このとき、内部空気を吸引することなく、通常作業の装備を装着した状態で作業者Mがホッパー4を解体することになるため、効率的にホッパー4の解体作業が行える。なお、細片化したホッパー4(ホッパー片)は、セキュリティールーム33を通じて外部1bに搬出され、スクラップ処理される。
ついで、ホッパー4を解体した後に、煙道開口部2及び通行用開口部30から仮設資機材を煙突1の内部1aに搬入し、図9に示すように、ホッパー部22から整流板部21に連続的に繋がる仮設足場41を組み立てる。このとき、先行してホッパー4が解体除去されているため、煙突1の下部1dから連続的に整流板部21に達する仮設足場41の組立作業が容易に且つ好適に行える。
ついで、煙道開口部2に閉塞部材39を設置するとともに煙突1の頂部1cに集塵ハット14を設置し、内部用集塵機25を駆動して煙突1の内部空気を吸引することにより内部1aを負圧にする。そして、アスベスト処理の作業レベル1の装備を装着した作業者Mが、整流板部21の外筒5の内面を被覆した断熱層9と、整流板3の表面3a及び補強梁6の表面6aを被覆した断熱層7、8とを、粉塵飛散防止剤を噴霧しながらはつり除去する(整流板部断熱層除去工程)。このとき、煙突1の下部1dから連続的に整流板部21に達する仮設足場41を使用して断熱層7、8、9の除去を行えるため、この除去作業が効率的に行える。また、断熱層7、8、9をはつり除去するとともに下方に落下したはつりガラを袋詰めし、フォークリフトを用いて順次セキュリティールーム33から外部1bに搬出する。このはつりガラは、前述と同様、特別管理産業廃棄物として処理される。そして、整流板部21の断熱層7、8、9を全てはつり除去した段階で、整流板部21の外筒5と、整流板3及び補強梁6にそれぞれ粉塵飛散防止剤を散布し、これら外筒5と整流板3と補強梁6に付着して残存するアスベストに対し固化処理を施す。
本実施形態では、このように整流板部21の断熱層7、8、9を除去した後に、煙突1の内部空気中のアスベスト粉塵量(有害物質量)の2回目の測定を行う(第2内部空気測定工程)。そして、この第2内部空気測定工程によって内部空気中のアスベスト粉塵量が煙突1の隔離を解除することが可能な値であることを確認した上で、集塵ハット14の内部用集塵機25の駆動を停止するとともに、集塵ハット14を煙突1(外筒5)の頂部1cから取り外す。また、煙道開口部2を閉塞している閉塞部材39を取り除く。さらに、作業者Mが内部1aに入り、整流板部21の整流板3及び補強梁6を順次外筒5から分離して解体撤去してゆく(整流板解体工程)。このように整流板3及び補強梁6を解体するとともに、煙突1の内部1aに設置した仮設足場41を順次上方から解体して撤去してゆく。さらに、外部1bに設置した仮設足場13とセキュリティールーム33とを解体して撤去する。
そして、このように断熱層7、8を除去した整流板3及び補強梁6の解体撤去を行う際には、予め第2内部空気測定工程によって煙突1の内部環境の安全性が確認されているため、内部空気を吸引することなく、作業者Mが通常の作業装備を装着した状態で内部1aに入り、効率的に作業が行える。また、煙突1の下部1dから連続的に整流板部21に達する仮設足場41を使用して整流板3及び補強梁6の解体作業が行えるため、この点からも効率的に作業が行える。
ついで、整流板3を解体した段階で、図10に示すように、クレーン12で煙突1(外筒5)の頂部1c側を吊り下げ支持しつつ、高所作業車42を使用して作業者Mが切断線Sに沿って整流板部21とホッパー部22の外筒5を切断・分離し解体する(外筒解体工程)。このように切断・分離作業を外筒5(煙突1)の頂部1c側から順次繰り返し行うことで、煙突1の解体作業が完了する。なお、解体した整流板3、補強梁6、外筒ブロック片43はスクラップ処理される。
したがって、本実施形態の煙突解体方法においては、煙突上部解体工程で、煙突上部20を輪切り状に切断し、煙突ブロック片11を切り出して解体し、煙突下部(整流板部21及びホッパー部22)は、煙突下部解体工程のホッパー部断熱層除去工程と整流板部断熱層除去工程、ホッパー解体工程と整流板解体工程をそれぞれ分離して、ホッパー部22の断熱層9、10を除去した段階でホッパー4を解体し、ホッパー4を解体した段階で整流板部21の断熱層7、8、9を除去し、整流板部21の断熱層7、8、9を除去した段階で整流板3及び補強梁6の解体を行う。
そして、ホッパー部22と整流板部21の断熱層7〜10をそれぞれ除去する際に、煙突1の内部空気を吸引して内部1aを負圧にし、アスベスト処理の作業レベル1の装備を装着した作業者Mによって断熱層7〜10をはつり除去することにより、外部1bにアスベストが拡散することを確実に防止して断熱層7〜10を除去することが可能になる。
また、ホッパー部断熱層除去工程の後に、第1内部空気測定工程で内部空気中のアスベスト粉塵量を測定し、煙突1の内部1aが有害な環境でないことを確認することにより、ホッパー解体工程では、内部空気を吸引することなく、通常作業の装備を装着した作業者Mによってホッパー4を解体することが可能になり、効率的にホッパー4の解体作業を行うことが可能になる。
さらに、整流板部断熱層除去工程に先立ってホッパー4を解体することにより、整流板部断熱層除去工程において、煙突1の下部1dからホッパー部22、整流板部21に連続的に仮設足場41を設置することが可能になり、仮設足場41の組立作業を容易にして効率的に整流板部21の断熱層7、8、9を除去することが可能になる。
また、整流板部断熱層除去工程の後に、第2内部空気測定工程で内部空気中のアスベスト粉塵量を測定し、煙突1の内部1aが有害な環境でないことを確認することにより、整流板解体工程では、内部空気を吸引することなく、通常作業の装備を装着した作業者Mによって整流板3及び補強梁6を解体することが可能になる。さらに、このとき、煙突1の下部1dからホッパー部22、整流板部21に連続的に設置した仮設足場41を用いて整流板3及び補強梁6を解体することが可能になる。これにより、効率的に整流板3及び補強梁6の解体作業を行うことが可能になる。
そして、このように整流板3及び補強梁6、ホッパー4を解体することで外筒5のみが残るため、外筒解体工程で容易に外筒5を解体することが可能になる。
また、ホッパー部22に通行用開口部30を貫通形成し、通行用開口部30を介して煙突1の内部1aに繋がるセキュリティールーム33を設置するセキュリティールーム設置工程を備えていることにより、通行用開口部30及びセキュリティールーム33を通じて煙突1に対する作業者Mの入出や仮設資機材の搬入出を行うことができる。これにより、セキュリティールーム33で煙突1の内部1aから出る作業者Mや仮設資機材の洗浄を行うことが可能になり、また、セキュリティールーム33で煙突1の内部1aを外部1bに対して隔離(区画)することが可能になり、確実に煙突1の内部1aのアスベストが外部1bに拡散することを防止できる。
よって、本実施形態の煙突解体方法によれば、ホッパー部22と整流板部21の断熱層7〜10をホッパー部断熱層除去工程と整流板部断熱層除去工程に分けて除去し、また、整流板部断熱層除去工程と整流板解体工程に先立ってホッパー解体工程でホッパー4を解体し、さらに、第1内部空気測定工程と第2内部空気測定工程で、2回に分けて煙突1の内部空気中のアスベスト粉塵量を確認し、安全性を確保した状態でホッパー解体工程と整流板解体工程によってそれぞれ個別にホッパー4と整流板3及び補強梁6とを解体することによって、内部1aに整流板3及び補強梁6、ホッパー4が設置された煙突下部21、22の解体を、外部1bへのアスベストの拡散を防止しつつ効率的に行うことが可能になる。
以上、本発明に係る煙突解体方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、有害物質がアスベストであるものとし、このアスベストを含む断熱層7〜10を、アスベスト(粉塵)を飛散させることなく撤去することについて説明を行ったが、本発明の煙突解体方法は、例えばプラントや焼却場などのダイオキシンや他の有害物質が断熱層7〜10に付着しているような煙突1を解体する場合に適用してもよく、本実施形態と同様の操作を行うことで、これら有害物質を確実に外部1bに飛散させずに効率的に煙突1を解体することが可能である。さらに、本発明の煙突解体方法は、単に粉塵(有害物質)の拡散を防止して効率的に煙突1を解体するために適用してもよい。
また、本実施形態では、煙突上部解体工程において、煙突上部20を輪切り状に煙突ブロック片11を切断・分離して解体するものとしたが、本発明に係る煙突上部解体工程においては、煙突上部20を輪切り状に切断・分離することに限定する必要はない。
本発明の一実施形態に係る煙突解体方法で解体する煙突を示すとともに、この煙突の煙突上部を解体している状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法で解体する煙突の下部(整流板部及びホッパー部)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、煙突上部を解体している状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、煙突下部に通行用開口部を貫通形成するとともに、セキュリティールームを設置した状態を示す図である。 図4のX1−X1線矢視図である。 図4のX2−X2線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、ホッパー部の断熱層を除去した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、ホッパーを解体している状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、煙突の下部からホッパー部、整流板部に連続的に達する仮設足場を設置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る煙突解体方法において、整流板部の断熱層の除去、整流板及び補強梁の解体撤去を行った後に、ホッパー部と整流板部の外筒を解体している状態を示す図である。
符号の説明
1 煙突
1a 内部
1b 外部
1c 頂部
1d 下部
2 煙道開口部(煙道口)
3 整流板(鋼板)
3a 表面
4 ホッパー
4a 筒口
4b 内面
5 外筒
6 補強梁
7 補強梁の断熱層
8 整流板の断熱層
9 外筒の断熱層(内筒)
10 ホッパーの断熱層
11 煙突ブロック片
12 クレーン
13 仮設足場
14 集塵ハット
15 煙突ブロック片処理ヤード
20 煙突上部
21 整流板部
22 ホッパー部
25 内部用集塵機
26 外部用集塵機
30 通行用開口部
31 仮設足場
32 仮設足場
33 セキュリティールーム
34 外郭
35 内郭
36 前室
37 洗浄室
38 後室
39 閉塞部材
40 ローリング足場
41 仮設足場
42 高所作業車
43 外筒ブロック片
M 作業者
O1 軸線
S 切断線

Claims (2)

  1. 外筒の径方向内側に内筒の断熱層を配設するとともに、表面が断熱層で被覆され、煙道開口部から導入した煙を整流して排出させるための整流板と、該整流板の下方に設けられ、上方を向く内面が断熱層で被覆されたホッパーとを下部側の内部に設置して構築された煙突を解体する方法であって、
    前記煙突は、前記整流板よりも上方の部分が煙突上部とされ、前記ホッパーから前記煙突の下部までの部分がホッパー部とされ、前記煙突上部と前記ホッパー部の間の部分が整流板部とされており、
    前記煙突上部を解体する煙突上部解体工程と、前記ホッパー部及び前記整流板部を解体する煙突下部解体工程とを備え、
    前記煙突下部解体工程は、前記煙突の内部空気を吸引し前記内部を負圧にした状態で前記ホッパー部の断熱層を除去するホッパー部断熱層除去工程と、
    前記ホッパー部断熱層除去工程の後に、前記煙突の内部空気中の有害物質量を測定する第1内部空気測定工程と、
    前記第1内部空気測定工程の後に、前記ホッパーを解体するホッパー解体工程と、
    前記ホッパー解体工程の後に、前記煙突の内部空気を吸引し前記内部を負圧にした状態で前記整流板部の前記断熱層を除去する整流板部断熱層除去工程と、
    前記整流板部断熱層除去工程の後に、前記煙突の内部空気中の有害物質量を測定する第2内部空気測定工程と、
    前記第2内部空気測定工程の後に、前記整流板を解体する整流板解体工程と、
    前記整流板部と前記ホッパー部の前記外筒を解体する外筒解体工程とを備えていることを特徴とする煙突解体方法。
  2. 請求項1記載の煙突解体方法において、
    前記煙突下部解体工程は、前記ホッパー部断熱層除去工程の前に、前記ホッパー部に通行用開口部を貫通形成し、該通行用開口部を介して前記煙突の内部に繋がるセキュリティールームを前記煙突の外部に設置するセキュリティールーム設置工程を備えていることを特徴とする煙突解体方法。
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