JP5104715B2 - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両への歩行者等の衝突を検知する車両用衝突検知装置に関する。
従来、車両の安全性に関して、事故時に車両の搭乗者の安全性を確保するだけでなく、車両に歩行者が衝突したときに歩行者へのダメージを軽減することも求められている。そこで、歩行者の車両への衝突を検知して、例えばアクティブフードやカウルエアバッグ等の歩行者保護装置を作動させて、車両に衝突してボンネットに倒れ込んできた歩行者が受ける傷害値(歩行者が受ける衝撃)を低減するシステムが提案されている。
例えば、特開2006−117157号公報(特許文献1)には、衝突を検知するため、車両バンパ内でバンパレインフォースメントの前面にチャンバ部材が配設され、チャンバ空間内の圧力変化を圧力センサで検出することにより車両バンパへの歩行者などの衝突を検知するように構成された衝突検知装置が提案されている。そして、車両バンパに歩行者等が衝突して歩行者保護装置が作動した場合、歩行者保護装置やチャンバ部材及び圧力センサからなる衝突検知ユニットなどの交換や修理が必要となる。
特開2006−117157号公報
しかし、車両バンパに衝突が発生しても、歩行者保護装置が作動していなかった場合、運転者は、衝突検知ユニットを構成する圧力センサやチャンバ部材の交換やメンテナンス等の必要性を認識することができず、衝突検知ユニットの故障が放置されてしまう虞がある。そして、衝突検知ユニットの故障を放置したまま車両の使用を継続した場合、実際に歩行者が衝突した時に、歩行者保護装置が正常に作動しない可能性がある。例えば、歩行者保護装置の作動速度の範囲外による衝突、例えば、重量物が車両に衝突した場合や高速で軽量物が衝突した場合などでは、歩行者保護装置は作動しないが、衝突エネルギーが大きいため、圧力センサやチャンバ部材が故障する可能性が考えられる。
ここで、チャンバ部材の故障状態を検出するために、歩行者保護装置の作動速度の範囲外で、圧力センサの出力が所定以上であれば、故障状態として検出するように構成することも考えられるが、車両幅方向に広く衝突した場合、チャンバ部材の体積変化量が大きく、圧力センサの出力が高くなることがあり、故障状態でなくとも故障として誤判断をしてしまう虞がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、車両バンパに衝突検知用のチャンバ部材や圧力センサが故障する可能性がある衝突があったことを高精度に検知可能な車両用衝突検知装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.車両バンパ内でバンパレインフォースメントの前面に配設され且つチャンバ空間が内部に形成されるチャンバ部材と、前記チャンバ空間における圧力変化を検出する圧力センサとを有する検知ユニットを備え、前記圧力センサによる圧力検出結果に基づいて前記車両バンパへの衝突を検知するように構成された車両用衝突検知装置において、
前記圧力センサとは別に設けられ、前記チャンバ部材と前記バンパレインフォースメントとの間に配設されて前記車両バンパに所定の衝突が発生した場合に信号を出力する衝突センサと、
前記衝突センサからの信号に基づいて前記検知ユニットの故障を判定する故障判定手段と
を備えていることを特徴とする車両用衝突検知装置。
手段1によれば、車両バンパ内でバンパレインフォースメントの前面に配設され且つチャンバ空間が内部に形成されるチャンバ部材とチャンバ空間における圧力変化を検出する圧力センサとを有する検知ユニットを備え、圧力センサによる圧力検出結果に基づいて車両バンパへの歩行者等の衝突を検知することができる。一方、圧力センサとは別に設けられた衝突センサは、車両バンパに所定の衝突が発生した場合に信号を出力し、故障判定手段は、衝突センサから出力される信号に基づいて、検知ユニットの故障を判定する。よって、検知ユニットが故障する可能性がある車両バンパへの衝突があったことを高精度に検知することができ、検知ユニットが故障したまま車両の使用が継続されることを防止することができる。また、車両バンパに所定の衝突があった場合、衝突物によってチャンバ部材が車両前後方向に潰れ、チャンバ部材とバンパレインフォースメントとの間に配設される衝突センサがバンパレインフォースメント側へ押圧されて確実に信号を出力する。
2.前記衝突センサは、前記車両バンパの車幅方向全体に亘って配設されていることを特徴とする手段1に記載の車両用衝突検知装置。
手段2によれば、衝突センサが車両バンパの車幅方向全体に亘って配設されているので、車両バンパの車幅方向におけるどの位置に所定の衝突が発生した場合にも確実に信号が出力され、故障判定手段によって検知ユニットの故障を判定することができる。
3.前記衝突センサは、押圧力の付与によって信号を出力する感圧センサであることを特徴とする手段1又は2に記載の車両用衝突検知装置。
手段3によれば、衝突センサが押圧力の付与によって信号を出力する感圧センサによって構成されているので、車両バンパに所定の衝突があった場合、感圧センサに押圧力が付与されて確実に信号が出力され、故障判定手段によって検知ユニットの故障を判定することができる。
4.前記衝突センサは、前記チャンバ部材と前記バンパレインフォースメントとに挟まれ潰された状態となったときにONとなることを特徴とする車両用衝突検知装置。
.前記チャンバ部材は、前記衝突センサを配設するための収容溝を有することを特徴とする車両用衝突検知装置。
手段によれば、チャンバ部材に、衝突センサを配設するための収容溝を有しているので、衝突センサをチャンバ部材に対して容易に位置決めして配設することができ、衝突センサの取付工数の低減と衝突センサの脱落防止とを図ることができる。
.前記感圧センサは、前記チャンバ部材とほぼ同じ長さで車幅方向に延設された長尺状の感圧センサであることを特徴とする車両用衝突検知装置。
手段によれば、感圧センサがチャンバ部材とほぼ同じ長さで車幅方向に延設された長尺状の感圧センサによって構成されているので、チャンバ部材が設けられる車両バンパの車幅方向におけるどの位置に所定の衝突が発生した場合にも、感圧センサに確実に押圧力が付与されて信号が出力される。
.前記故障判定手段によって前記検知ユニットが故障していると判定された場合に、前記検知ユニットの故障を報知する報知手段を備えていることを特徴とする車両用衝突検知装置。
手段によれば、圧力センサとは別に設けられた衝突センサは、車両バンパに所定の衝突が発生した場合に信号を出力し、故障判定手段は、衝突センサから出力される信号に基づいて、検知ユニットの故障を判定し、報知手段(例えば、運転パネルの警告灯等)は、故障判定手段によって検知ユニットが故障していると判定された場合に、検知ユニットの故障を車両の運転者等へ確実に報知することができる。よって、検知ユニットが故障したまま、運転者等によって車両の使用が継続されることを防止することができる。
以下、本発明の車両用衝突検知装置を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態である車両用衝突検知装置1を平面視にて示す全体構成図である。図2(a)は、車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図、同図(b)は、車両バンパ2に歩行者等が衝突した車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図である。図3は、実施形態の感圧センサ8の斜視図である。図4は、歩行者保護装置ECU10のブロック図である。図5は、圧力センサ72による衝突検知処理の流れを示すフローチャートである。図6は、感圧センサ8による故障検知処理の流れを示すフローチャートである。
車両用衝突検知装置1は、図1に示すように、車両バンパ2内に配設された検知ユニット7(チャンバ部材71及び圧力センサ72)と、感圧センサ8と、歩行者保護装置ECU10とにより構成されている。尚、感圧センサ8が、本発明の衝突センサを、歩行者保護装置ECU10が故障判定手段をそれぞれ構成するものである。
車両バンパ2は、図1に示すように、バンパカバー3、バンパレインフォースメント4、サイドメンバ5、アブソーバ6、及びチャンバ部材71を主体として構成されている。
バンパカバー3は、車両前端にて車幅方向(左右方向)に延び、バンパレインフォースメント4、サイドメンバ5、アブソーバ6、及びチャンバ部材71を覆うように車体に取り付けられる樹脂(例えば、ポリプロピレン)製カバー部材である。
バンパレインフォースメント4は、バンパカバー3内に配設されて車幅方向に延びる金属製の構造部材であって、図2(a)に示すように、内部中央に梁が設けられた日の字状断面を有する中空部材である。
サイドメンバ5は、車両の左右両側面近傍に位置して車両前後方向に延びる一対の金属製部材であり、その前端に上述したバンパレインフォースメント4が取り付けられる。
アブソーバ6は、図2(a)に示すように、バンパカバー3内でバンパレインフォースメント前面4aの下方側に取り付けられる車幅方向に延びる発泡樹脂製部材であり、車両バンパ2における衝撃吸収作用を発揮する。
検知ユニット7は、チャンバ部材71と、圧力センサ72とから構成されている。
チャンバ部材71は、図2(a)に示すように、バンパカバー3内でバンパレインフォースメント前面4aの上方側に取り付けられる車幅方向に延びる略箱状のポリエチレンなどの合成樹脂製の中空部材である。チャンバ部材71は、車幅方向に延びて内部に厚さ数mmの壁面によって囲まれた略密閉上のチャンバ空間71aを形成し、バンパレインフォースメント4の前面に配設されている。また、チャンバ部材71の後端面には、感圧センサ8を収容するための車幅方向に延びる収容溝71bが形成されている。尚、チャンバ部材71は、例えばLDPE(低密度ポリエチレン)を原料としてブロー成型によって製造することができる。
圧力センサ72は、気体圧力を検出可能なセンサ装置であり、圧力導入管(図示せず)を介してチャンバ部材71の空気の圧力を検出可能に構成されている。圧力センサ72は、圧力に比例した電圧を出力し、圧力センサ信号線10aを介して歩行者保護装置ECU10と電気的に接続されている。
感圧センサ8は、圧力センサ72とは別に設けられて車両バンパ2に所定の衝突が発生した場合に信号を出力する衝突センサとして機能するセンサであって、車両バンパ2の車幅方向全体に亘って配置されている。すなはち、感圧センサ8は、チャンバ部材71とほぼ同じ長さで車幅方向に延設された長尺状の感圧センサによって構成され、チャンバ部材71後端面の収容溝71bに収容されてチャンバ部材71とバンパレインフォースメント4との間に配設される。
感圧センサ8は、より詳細には、図3に示すように、復元性のゴムまたは復元性のプラスチックの断面略円形状の断面中空絶縁体81及び空隙82と断面中空絶縁体81の内面に沿って長手方向に螺旋状に配置された2本の電極線83とで構成されている。復元性のゴムはシリコンゴムで、復元性のプラスチックはポリエチレンを原料として製造することができ、電極線83は相互に電気的に接触していない状態で固定されている。電極線83には、微弱な電流が流れており、外部からの押圧力の付与により電極線83が接触すると短絡電流が流れ、この電流の増加の変化をハイレベルの信号として出力する。
歩行者保護装置ECU10は、歩行者保護装置16(たとえば公知の歩行者保護用のエアバッグやフード跳ね上げ装置など)の起動制御を行うための電子制御装置であり、図4に示すように、CPU(中央処理装置)11と、I/F(入力または出力インターフェース)12と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory:電気的にデータの消去・書き込みが可能な不揮発性メモリ)13と、RAMやROM等(図示せず)とで構成される。圧力センサ72、感圧センサ8、表示手段(警告灯)14、及び歩行者保護装置16は、I/F12a〜dにそれぞれ接続され、CPU11との間で信号の入出力を行うように構成されている。
また、歩行者保護装置ECU10は、圧力センサ72から出力される信号が圧力センサ信号線10aを介して入力されるように構成されている。歩行者保護装置ECU10は、圧力センサ72における圧力検出結果に基づいて、車両バンパ2へ歩行者(すなわち、人体)が衝突したか否かを判別する処理を実行する。
次に、本実施形態の車両用衝突検知装置1における圧力センサ72による衝突検知処理について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、本実施形態の検知ユニット7が組み付けられた車両バンパ2は、図1に示したように、バンパカバー3がチャンバ部材71とアブソーバ6とを被覆し、車両バンパ2の外表面を形成している。
歩行者保護装置ECU10は、図5に示すように、圧力センサ72による圧力検出値を、圧力センサ信号線10aを介して取り込む(ステップ100。以下、ステップ100をS100と略記する。他のステップも同様。)。例えば、車両バンパ2に歩行者等が衝突すると、バンパカバー3を介してチャンバ部材71が押圧され、チャンバ部材71が変形して車両前後方向に潰れる。このため、チャンバ空間71aにおける気体圧力が増大し、圧力導入管を介して圧力センサ72に導入される。そして、圧力センサ72による圧力検出値は、信号線10aを介して歩行者保護装置ECU10に取り込まれる。
次に、取り込んだ圧力検出値ΔPを閾値thと比較する(S110)。ΔPが閾値th以下の場合(S110:NO)、S100〜S110の処理を繰り返す。一方、ΔPが閾値thより大きい場合(S110:Yes)、歩行者が衝突したと判定して、歩行者保護装置16を作動させる(S120)。尚、歩行者が衝突したか否かの判定は、圧力センサ72による圧力検出値と車輪速センサ(図示せず)からの車速検出値とに基づいて行うように構成してもよい。
次に、本実施形態の車両用衝突検知装置1における検知ユニット7の故障検知処理について、図2(b)及び図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
車両バンパ2に所定の衝突があった場合、図2(b)に示すように、衝突物が車両バンパ2を押圧することとなり、バンパカバー3を介してチャンバ部材71を押圧し、チャンバ部材71の押圧された部分は変形し車両前後方向に潰れ、そしてチャンバ部材71が感圧センサ8を押圧する。感圧センサ8はチャンバ部材71により押圧されるとともに、硬質な材質であるバンパレインフォースメント4に接し、チャンバ部材71とバンパレインフォースメント4に挟まれ、潰された状態となる。感圧センサ8内部の電極線83が接触し、オンしたときに出力されるハイレベルの信号が出力される。
歩行者保護装置ECU10は、図6のフローチャートに示すように、まず、感圧センサ8がオンか否かを判定する(S200)。感圧センサ8がオンでない場合(S200:No)、すなわち、感圧センサ8からハイレベル信号が出力されていない場合、S200を繰り返す。
感圧センサ8がオンである場合(S200:Yes)、すなわち、感圧センサ信号線10b及びI/F12bを介してハイレベルの信号が入力された場合、検知ユニット7が故障であると確定し(S210)、I/F12cを介して点灯信号を運転パネルの表示手段(警告灯)14に出力する。これにより、車室内に設けられた図示しない警告灯が点灯し、運転者等に検知ユニット7の故障が確実に報知される。従って、運転者等は、検知ユニット7の故障を認識し、検知ユニット7を修理するために車両を整備工場へ持ち込む等の行動を起こすことができ、検知ユニット7が故障したまま車両の使用が継続されることを防止することができる。
さらに、EEPROM13に検知ユニット7が永久故障であることを示す故障情報が記憶される。EEPROM13に記憶された故障情報は、イグニッションスイッチがオフ状態でも保存され、その後イグニッションスイッチがオンされるとEEPROM13に記憶された故障情報に基づいて、I/F12cを介して点灯信号が運転パネルの表示手段(警告灯)14に出力される。従って、一旦、車両のイグニッションスイッチをオフにした後でも、運転者等は検知ユニット7の故障を確実に認識し、チャンバ部材71や圧力センサ72の交換等を行うことができる。
尚、S200のステップが、本発明の故障判定手段として機能するものであり、S220のステップ及び表示手段(警告灯)14が報知手段として機能するものである。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、車両用衝突検知装置1は、車両バンパ2内でバンパレインフォースメント4の前面に配設され且つチャンバ空間71aが内部に形成されるチャンバ部材71とチャンバ空間71aにおける圧力変化を検出する圧力センサ72とを有する検知ユニット7を備え、圧力センサ72による圧力検出結果に基づいて車両バンパ2への歩行者等の衝突を検知することができる。一方、圧力センサ72とは別に設けられた感圧センサ8は、車両バンパ2に所定の衝突が発生した場合にハイレベルの信号を出力し、故障判定手段としての歩行者保護装置ECU10は、感圧センサ8から出力される信号に基づいて、検知ユニット7の故障を判定する。よって、検知ユニット7が故障する可能性がある車両バンパ2への衝突があったことを高精度に検知することができ、検知ユニット7が故障したまま車両の使用が継続されることを防止することができる。
感圧センサ8が車両バンパ2の車幅方向全体に亘って配設されているので、車両バンパ2の車幅方向におけるどの位置に所定の衝突が発生した場合にも確実にハイレベルの信号が出力され、故障判定手段によって検知ユニット7の故障を判定することができる。
また、押圧力の付与によって信号を出力する感圧センサ8は、車両バンパ2に所定の衝突があった場合、確実にハイレベルの信号が出力され、故障判定手段によって検知ユニット7の故障を判定することができる。
車両バンパ2に所定の衝突があった場合、衝突物によってチャンバ部材71が車両前後方向に潰れ、チャンバ部材71とバンパレインフォースメント4との間に配設される感圧センサ8がバンパレインフォースメント4側へ押圧されて確実にハイレベルの信号を出力することができる。
感圧センサ8がチャンバ部材71の車両前方側に配設されているので、車両バンパ2に所定の衝突があった場合、衝突物によってチャンバ部材71が車両前後方向に潰れ、チャンバ部材71の車両前方側に配設される感圧センサ8がチャンバ部材71を介してバンパレインフォースメント4側へ押圧されて確実にハイレベルの信号を出力することができる。
また、チャンバ部材71に、感圧センサ8を配設するための収容溝71bを有しているので、感圧センサ8をチャンバ部材71に対して容易に位置決めして配設することができ、感圧センサ8の取付工数の低減と感圧センサ8の脱落防止とを図ることができる。
さらに、感圧センサ8がチャンバ部材71とほぼ同じ長さで車幅方向に延設された長尺状で構成されているので、チャンバ部材71が設けられる車両バンパ2の車幅方向におけるどの位置に所定の衝突が発生した場合にも、感圧センサ8に確実に押圧力が付与されて信号が出力される。
歩行者保護装置ECU10は、感圧センサ8から出力される信号に基づいて、検知ユニット7の故障を判定し、運転パネルの警告灯14は、検知ユニット7が故障していると判定された場合に歩行者保護装置ECU10からの点灯信号によって点灯することにより、検知ユニット7の故障を車両の運転者等へ確実に報知することができる。よって、検知ユニット7が故障したまま、運転者等によって車両の使用が継続されることを防止することができる。
次に、上記実施形態の変形例について、図7を参照しつつ説明する。図7(a)は、実施形態の変形例の車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図、同図(b)は、車両バンパ2に歩行者等が衝突した車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図である。
上記実施形態では、図3に示すように、感圧センサ8をチャンバ部材71とバンパレインフォースメント4との間に配設する構成としたが、本変形例では、感圧センサ8をチャンバ部材71の車両前方側に配設したことを特徴とする。
本変形例の構成において、車両バンパ2に所定の衝突があった場合、図7(b)に示すように、車両バンパ2内のバンパカバー3が感圧センサ8とチャンバ部材71を押圧する。そして、チャンバ部材71は車両前後方向に潰れ、感圧センサ8は、チャンバ部材71を介してバンパレインフォースメント4側へ押圧されてバンパカバー3とバンパレインフォースメント4の間に挟まれることによって潰れる。そして、感圧センサ8内部の電極線83が接触してオン状態になり、ハイレベルの信号を感圧センサ信号線10bを介して歩行者保護装置ECU10に出力する。従って、上記実施形態と同様に、故障判定手段としての歩行者保護装置ECU10は、感圧センサ8から出力される信号に基づいて、検知ユニット7の故障を判定することができる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。
例えば、チャンバ部材71の形状・配置は上述した実施形態に限られない。また、感圧センサ8は、圧力センサ72とは別に設けられて所定の衝突を検知する衝突センサとして機能することが可能であれば、他の検知方式を採用するものであってもよく、形状、配置等も上述した実施形態には限られない。
本発明の一実施形態の車両用衝突検知装置を組み付けた車両の前側部分の上から見た模式図である。 (a)は車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図で、(b)は車両バンパ2に歩行者等が衝突した車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図である。 実施形態の感圧センサ8の斜視図である。 実施形態の歩行者保護装置ECU10のブロック図である。 実施形態の圧力センサ72が検知する処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の感圧センサ8が作動する処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は実施形態の変形例の車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図で、(b)は車両バンパ2に歩行者等が衝突した車両用衝突検知装置1を横から見た要部断面図である。
符号の説明
1:車両用衝突検知装置 2:車両バンパ 3:バンパカバー
4:バンパレインフォースメント 4a:バンパレインフォースメント前面
5:サイドメンバ 6:アブソーバ 7:検知ユニット 71:チャンバ部材
71a:チャンバ空間 71b:収容溝 72:圧力センサ
8:感圧センサ 81:断面中空絶縁体 82:空隙 83:電極線
10:歩行者保護装置ECU 10a:圧力センサ信号線 10b:感圧センサ信号線
11:CPU 12:I/F 13:EEPROM 14:表示手段 16:歩行者保護装置

Claims (7)

  1. 車両バンパ内でバンパレインフォースメントの前面に配設され且つチャンバ空間が内部に形成されるチャンバ部材と、前記チャンバ空間における圧力変化を検出する圧力センサとを有する検知ユニットを備え、前記圧力センサによる圧力検出結果に基づいて前記車両バンパへの衝突を検知するように構成された車両用衝突検知装置において、
    前記圧力センサとは別に設けられ、前記チャンバ部材と前記バンパレインフォースメントとの間に配設されて前記車両バンパに所定の衝突が発生した場合に信号を出力する衝突センサと、
    前記衝突センサからの信号に基づいて前記検知ユニットの故障を判定する故障判定手段と
    を備えていることを特徴とする車両用衝突検知装置。
  2. 前記衝突センサは、前記車両バンパの車幅方向全体に亘って配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記衝突センサは、押圧力の付与によって信号を出力する感圧センサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記衝突センサは、前記チャンバ部材と前記バンパレインフォースメントとに挟まれ潰された状態となったときにONとなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記チャンバ部材は、前記衝突センサを配設するための収容溝を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両用衝突検知装置。
  6. 前記感圧センサは、前記チャンバ部材とほぼ同じ長さで車幅方向に延設された長尺状の感圧センサであることを特徴とする請求項3に記載の車両用衝突検知装置。
  7. 前記故障判定手段によって前記検知ユニットが故障していると判定された場合に、前記検知ユニットの故障を報知する報知手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の車両用衝突検知装置。
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