JP6048447B2 - 自動車の電装品取付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体外表面を形成し、軽衝突に対して変位可能で復元性のある樹脂バンパのような外表面構成部材と、この外表面構成部材よりも車両中央側に設けられたセンサ、レーダまたはグローコントロールユニット(ディーゼルエンジンの筒内加熱用のグロープラグを制御するユニット)のような電装品と、を備えた自動車の電装品取付け構造に関する。
一般に、自動車においては限られたスペース内に多くの補機(乗員保護用の緩衝部材、歩行者保護用の緩衝部材、インタクーラ、サブバッテリ、電装品など)を配設する必要があるうえ、エンジンの熱害対策用のスペースも必要となる。
エンジンルーム内やバンパフェース裏などの被水する可能性がある部位に設けられる電装品は、防水ケースで覆われたり、遮熱板が設けられたりするなどして耐久性を強化している。
さらには、バッテリ液の漏洩を考慮すると上記補機のうち電装品は、バッテリ配設部位を回避して設ける必要があった。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、比較的レイアウト位置が限定されないホーン(警音器)などの電装品を、軽衝突時においても壊れないバンパレインフォースメントの真下に配設し、当該電装品を可及的車両外側に配置したものがある。
一方で、軽衝突時における修理コスト低減の観点からバンパフェースなどの外表面構成部材(いわゆる外装品)は、近年、復元性が高く、損傷しにくい構造が採用されている。
また軽衝突時における電装品の損傷を防ぐべく、電装品を想定し得る軽衝突から保護できる位置に配設する設計がされている。
しかし、全ての軽衝突の態様を完全に想定するのは困難であるし、電装品を軽衝突に対し充分以上に余裕のある距離を取って車体の中央寄りに配設すると、レイアウト性が悪化する。
このため、想定外の軽衝突時に、実際には電装品が衝突荷重を受けて耐久性が低下した場合、例えば、当該電装品のカバーに傷や亀裂が入る等して防水性や絶縁性、耐熱性等が低下した場合であっても、バンパフェースなどの外表面構成部材には外傷が殆ど無く、また電装品としての機能が損なわれていない場合には、外表面構成部材の裏に隠れた電装品の耐久性が低下していることに気付きにくく、最悪の場合には、軽衝突から数ヶ月以上の経過後に、突然壊れて、トラブルになる可能性があった。
すなわち、軽衝突時に、想定外の軽衝突により電装品がその本来の機能を損なわない程度の小さな損傷を受け、耐久性が低下した場合、外見上や車載システムの簡易チェック機能では、これを認識することが困難で、当該耐久性の低下が見逃される可能性があった。
従来、このような問題点を解決するためには、車検や整備時に、軽衝突の痕跡があった場合、電装品を検査することが考えられるが、この場合、ディーラなどでの本格的な整備をしなければ発見することができない。
また、特許文献2に開示されているように、電装品を軽衝突に対しても充分に安全な距離だけ外表面構成部材よりも車両内側に配置する構造もあるが、この場合には、レイアウト性が悪化する問題点があった。
特開2009−166803号公報 特許第5432840号公報
そこで、この発明は、軽微な軽衝突により電装品に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材の車外側の外観変化により視認することができる自動車の電装品取付け構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の防水電装品取付け構造は、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材と、該外表面構成部材よりも車両中央側に設けられた電装品と、を備えた自動車の電装品取付け構造であって、上記外表面構成部材が軽衝突荷重で変位した時、該外表面構成部材の電装品側の面に当該電装品よりも先に干渉する位置に設けられ、該干渉により上記外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する外観変化付与部材を備えたものである。
上述の軽衝突とは、外表面構成部材が変形して電装品に衝撃が加わり、その後、外表面構成部材が復元する程度の衝突を意味する。
また、上述の外表面構成部材は、フロントバンパフェース、リヤバンパフェースまたはグリルに設定することができ、上述の電装品は、各種センサやレーダまたはグローコントロールユニットに設定することができる。
さらに、車両中央側とは、本発明をフロント側に採用する場合には、外表面構成部材よりも車両後方側を意味し、本発明をリヤ側に採用する場合には、外表面構成部材よりも車両前方側を意味し、本発明を車体側面側に採用する場合には、外表面構成部材よりも車幅方向中央側を意味する。
上記構成によれば、軽微な軽衝突により外表面構成部材が変形して電装品に衝撃が加わった時、該電装品よりも先に外観変化付与部材が外表面構成部材と干渉して、当該外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する。
この結果、軽微な軽衝突により電装品に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材の車外側の外観変化により視認することができる。
この発明の一実施態様においては、上記外観変化付与部材は、車外側に突起部を有する電装品取付けブラケットであることを特徴とする。
上記構成によれば、外表面構成部材の外観を変化させるために他の部材を設ける必要もなく、またバンパレインフォースメントなどの高剛性部材との位置関係を調整する必要もなく、電装品取付けブラケットを有効利用して、外観変化付与部材を構成するので、レイアウトの自由度を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記外表面構成部材は、上記外観変化付与部材と干渉する位置に、干渉により連結が解除、または傷等の外表面に所定のマーク(傷を含む)を生成するように外観変化促進部が設けられたものである。
上述の連結が解除する構成は、軽衝突によりグリルの係合が外れる構成としてもよく、上述の外表面への所定のマークを生成する構成は、外表面構成部材の所定部を薄肉化する構成としてもよい。
上記構成によれば、外表面構成部材の上記所定位置に外観変化促進部を設けたので、外観の変化が促進されることで、軽衝突時に電装品に衝撃が加わったことを、外表面構成部材の車外側の外観変化により、より一層確実に視認することができる。
この発明によれば、軽微な軽衝突により電装品に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材の車外側の外観変化により視認することができる。
本発明の電装品取付け構造を備えた自動車の外観正面図 自動車の電装品取付け構造を示す斜視図 図2の正面図 図2の側面図 図1のA−A線矢視に沿う底面図 グローコントロールユニットの取付け構造を示す斜視図 図6の平面図 グローコントロールユニットの車体に対する取付け構造を示す側面図 グローコントロールユニットの車体に対する取付け構造を示す斜視図 本発明の自動車の電装品取付け構造の他の実施例を示す底面図
軽微な軽衝突により電装品に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材の車外側の外観変化により視認することができるという目的を、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材と、該外表面構成部材よりも車両中央側に設けられた電装品と、を備えた自動車の電装品取付け構造において、上記外表面構成部材が軽衝突荷重で変位した時、該外表面構成部材の電装品側の面に当該防水電装品よりも先に干渉する位置に設けられ、該干渉により上記外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する外観変化付与部材を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の電装品取付け構造を示し、図1は当該電装品取付け構造を備えた自動車の外観正面図である。なお、本発明の自動車の電装品取付け構造はリヤ側および側面側にも採用することができるが、以下の実施例においてはフロント側に採用した構造を例示して説明する。
図1において、車両前部には、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性を有する外表面構成部材としての合成樹脂製のバンパフェース1を配置している。
上述のバンパフェース1の車幅方向中央上部には、エンジンルーム内に走行風を取入れるフロントグリルアッパ2を配設すると共に、バンパフェース1の車幅方向中央下部にも、エンジンルーム内に走行風を取入れるフロントグリルロア3を配設している。
また、上述のバンパフェース1の車幅方向外側上部にはヘッドランプ4を配設し、車幅方向外側下部において上記ヘッドランプ4の下方部にはフォグランプ5を配設している。
なお、図1において、6はエンジンルームの上方を開閉可能に覆うボンネット、7はフロントフェンダパネルである。
図2は自動車の電装品取付け構造を示す斜視図、図3は図2の正面図、図4は図2の側面図、図5は図1のA−A線矢視に沿う底面図である。
図4,5において、ダッシュロアパネル(図示せず)からエンジンルームのサイド部において車両前後方向に延びるフロントサイドフレーム8を設けている。このフロントサイドフレーム8は、フロントサイドフレームインナとフロントサイドフレームアウタとで、車両前後方向に延びる閉断面を形成した車体強度部材であって、該フロントサイドフレーム8の前端部に設けたセットプレート9の前部には、ボルト、ナット等の締結部材10を用いて、クラッシュカン11を取付けている。
具体的には、上述のクラッシュカン11の後端部にブラケット12を一体的に設け、該ブラケット12と上述のセットプレート9とを締結部材10で締結固定している。
上述のフロントサイドフレーム8の下方部には、サブフレーム13(図8,図9参照)を設けており、このサブフレーム13の前端部13aは、車両前方側が開放した略コ字状のサブフレーム前側取付けブラケット14および連結ブラケット15を介してフロントサイドフレーム8の下部に連結されている(図5,図8,図9参照)。
同図に示すように、サブフレーム13の前端部13aには、上述のサブフレーム前側取付けブラケット14およびサブクラッシュカン後端部のブラケット16を介して、サブクラッシュカン17が取付けられており、図2,図8に示すように、該サブクラッシュカン17は、フロントサイドフレーム8側のクラッシュカン11の下方に位置するように構成されている。
図2〜図5に示すように、左右一対のクラッシュカン11(但し、図面では車両左側のクラッシュカン11のみを示す)相互間には、車幅方向に延びるバンパレインフォースメント18を横架している。このバンパレインフォースメント18は断面ハット形状のバンパビーム19と、該バンパビーム19の前面に取付けられて、当該バンパビーム19との間に閉断面を形成するクロージングプレート20と、を備えており、該クロージングプレート20の前面にはその車幅方向の全幅にわたって延びる発泡樹脂製の緩衝部材21(いわゆるEA部材)をクリップ止め固定している。
図2,図3に示すように、上述のバンパレインフォースメント18の車両後方には、ラジエータ等の熱交換器を保持するシュラウドパネル22を設けている。このシュラウドパネル22は、シュラウドアッパ部22Uと、シュラウドロア部22Lと、左右のシュラウドサイド部22S(但し、図面では車両左側のシュラウドサイド部22Sのみを示す)と、を略方形枠状に一体形成したものである。
なお、図2〜図4において、23はサスペンションタワー部、24は車両と歩行者との衝突時に、歩行者の脚部を払って、当該歩行者をボンネット6上に傾倒させ、その安全性を確保するためのロアスティフナ(いわゆる足払い部材)、25はマッドガード(いわゆる泥除けパネル)である。また、図5において、26はホイールハウスである。
図6は電装品の一例としてのグローコントロールユニット(ディーゼルエンジンの筒内加熱用のグロープラグを制御するためのユニット)の取付け構造を示す斜視図、図7は図6の平面図、図8はグローコントロールユニットの車体に対する取付け構造を示す側面図、図9はグローコントロールユニットの車体に対する取付け構造を示す斜視図である。
図5,図8,図9に示すように、上述のセットプレート9の車両前面かつ車幅方向外側部には、平面視略コの字状で上下方向に延びるベースブラケット30を溶接固定している。そして、このベースブラケット30の前方に折曲げ形成された車幅方向外側面には、ボルト、ナットなどの複数の締結部材31,31を用いて、共通ブラケット32を固定している。
図5,図8に示すように、上述の共通ブラケット32は、セットプレート9よりも車両前方に延びると共に、サブフレーム前側取付けブラケット14の上端対応位置まで上下方向に延びるブラケット前部32Aと、セットプレート9よりも車両後方に延びると共に、サブフレーム13の前端部13a対応位置まで上下方向に延びるブラケット後部32Bと、を一体形成したものである。
図5に示すように、上述の共通ブラケット32のブラケット後部32Bにおける車幅方向外側面には、補機としての補助蓄電池33を取付ける一方、図8に示すように、共通ブラケット32のブラケット前部32Aにおける車幅方向内側面には、ボルト、ナットなどの締結部材34,34を用いて、補機取付けブラケット35を連結し、この補機取付けブラケット35には、ボルト、ナットなどの締結部材36を用いて、電装品としてのグローコントロールユニット37を片持ち支持させている。
図5に示すように、グローコントロールユニット37は、外表面構成部材としてのバンパフェース1およびフロントグリルロア3よりも車両中央側つまり車両後方に位置すると共に、図8に示すように、クラッシュカン11とサブクラッシュカン17との上下方向中間位置で、グローコントロールユニット37の一部が平面視でクラッシュカン11およびサブクラッシュカン17とオーバラップする位置に配設されている。
上述のグローコントロールユニット37を片持ち支持する補機取付けブラケット35は、図6,図7に示すように、グローコントロールユニット37の車幅方向外側を締結部材36で固定するユニット取付け面部35aと、該ユニット取付け面部35aから上方に立上がると共に後方に延びて共通ブラケット32のブラケット前部32Aに片持ち支持される後方連結部35bと、ユニット取付け面部35aの前端部から車幅方向外方へ屈曲形成された前面部35cと、この前面部35cの上端部から車両前方に延びて図3に示すハーネス38を保持するクリップ39の取付け孔35dをもった突起部35eと、を一体形成したものである。
上述のグローコントロールユニット37は、図6,図7に示すように、補機取付けブラケット35に固定され、その車幅方向内側に位置しており、該グローコントロールユニット37は、ユニット本体37aと、該ユニット本体37aの前面部に一体的に取付けられたカバー部37bと、このカバー部37bの前面上下に一体形成され、図3,図4に示すハーネス38先端のプラグ40,41を装着するコンセント部37c,37dと、を備えている。
このグローコントロールユニットは走行時や洗車時に被水する可能性がある位置に配設される電装品である為、ユニット本体部37aおよびカバー部37bは水密に密着して防水性を有し、また漏電や短絡防止の為に絶縁材料からなり絶縁性を有している。
上述の補機取付けブラケット35、特に、その突起部35eは、車外側つまり車両前方側、および車幅方向外側に突出する突起部であって、この突起部35eは外観変化付与部材を構成するものである。
つまり、上述の補機取付けブラケット35、特にその突起部35eは、外表面構成部材であるバンパフェース1、フロントグリルロア3が軽衝突荷重で変位した時、バンパフェース1、フロントグリルロア3のグローコントロールユニット37側の面、すなわち、この実施例では、そのリヤ側の面に当該グローコントロールユニット37よりも先に干渉する位置に設けられ、この干渉によりバンパフェース1、フロントグリルロア3の車外側に所定の変化を付与するものである。
図5に示す実施例では、軽衝突時に突起部35eとの干渉によりフロントグリルロア3の連結を解除するように構成している。
すなわち、図5に示すように、バンパフェース1の突起部35eと車両前後方向に対応する位置には、後方に延びる壁部1aと、フロントグリルロア3のストッパ1bとを略L字状に一体形成すると共に、上記壁部1aには係止孔1cを開口形成している。
また、フロントグリルロア3において、バンパフェース1の壁部1aと対応する部位には、該壁部1aの車幅方向内側面に沿うと共に、上記係止孔1cに係入する係止爪3aをフロントグリルロア3と一体形成している。
さらに、フロントグリルロア3には、バンパフェース1のストッパ1b対応位置からサブクラッシュカン17の車幅方向内側面と略対応する位置まで車幅方向に延びるハッチ部3bを一体形成すると共に、このハッチ部3bの車幅方向内端部には車両前方に向けて延びるリブ3cを一体形成している。
上述のハッチ部3bは、余分な走行風が取込まれるのを防止する機能と、グローコントロールユニット37に対して泥水や雪等が侵入するのを防止する機能と、当該グローコントロールユニット37への当り面を形成する機能と、を兼ねるものである。
そして、上述の係止爪3aは、突起部35eとフロントグリルロア3との干渉により当該係止爪3aが係止孔1cから外れることで、外観変化の促進を図る外観変化促進部を構成するものである。
バンパフェース1、フロントグリルロア3が変形してグローコントロールユニット37に衝撃が加わり、その後、バンパフェース1が元の状態に復元する程度の軽微な軽衝突時には、電装品取付けブラケットとしての補機取付けブラケット35の突起部35eがフロントグリルロア3のハッチ部3bに干渉し、該フロントグリルロア3の係止爪3aをバンパフェース1の係止孔1cから外すことで、フロントグリルロア3の車外側に所定の変化を付与する。
このため、軽微な軽衝突により電装品であるグローコントロールユニット37に衝突荷重が加わったことを、フロントグリルロア3の車外側つまり車両前方側の外観変化により視認することができるものである。
また、図7,図9に示すように、補機取付けブラケット35の突起部35eは、ベースブラケット30よりも車幅方向外側にて車両前方、および車幅方向外側へ突出しており、フロントグリルロア3に優先的に衝突して、該フロントグリルロア3を外すことで、車両前方から見た目に変化を与えやすくなっており、該突起部35eの先端に対してグローコントロールユニット37は内側つまり車両後方、および車幅方向内側に位置しており、衝突から保護されやすくなっている。
さらに、図7に示すように、上述の突起部35eは補機取付けブラケット35のボルト締結されていない側、すなわち、自由端側に設けられており、該突起部35eが衝突荷重を受けた場合、テコの原理により補機取付けブラケット35の基部が、図7に矢印αで示すように、車幅方向内側かつ車両後方に折れる曲げモーメントが大きくなって、当該補機取付けブラケット35が内倒れし、軽衝突からグローコントロールユニット37を保護しつつ、フロントグリルロア3の見た目に変化を付与するように構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
バンパフェース1が元の状態に復元する程度で、かつグローコントロールユニット37に衝撃が加わる程度の軽微な軽衝突が発生すると、補機取付けブラケット35の突起部35eがフロントグリルロア3のハッチ部3bに干渉し、このフロントグリルロア3の係止爪3aをバンパフェース1の係止孔1cから外して、フロントグリルロア3のバンパフェース1に対する連結を解除する。
このため、バンパフェース1が元の状態に復元しても、フロントグリルロア3の外れ、つまり外観変化により、電装品としてのグローコントロールユニット37に衝突荷重が加わったことを、車両前方側から視認することができる。
このように、上記実施例の自動車の電装品取付け構造は、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材(バンパフェース1およびフロントグリルロア3参照)と、該外表面構成部材よりも車両中央側(この実施例では車両後方側)に設けられた電装品(グローコントロールユニット37参照)と、を備えた自動車の電装品取付け構造であって、上記外表面構成部材(各要素1,3参照)が軽衝突荷重で変位した時、該外表面構成部材(各要素1,3参照)の電装品側の面に当該電装品(グローコントロールユニット37参照)よりも先に干渉する位置に設けられ、該干渉により上記外表面構成部材(フロントグリルロア3参照)の車外側に所定の変化を付与する外観変化付与部材(突起部35eを有する補機取付けブラケット35参照)を備えたものである(図5参照)。
この構成によれば、軽微な軽衝突により外表面構成部材(バンパフェース1およびフロントグリルロア3参照)が変形して電装品(グローコントロールユニット37参照)に衝撃が加わった時、該電装品よりも先に外観変化付与部材(突起部35eを有する補機取付けブラケット35)が外表面構成部材(フロントグリルロア3参照)と干渉して、当該外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する。
この結果、軽微な軽衝突により電装品(グローコントロールユニット37参照)に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材(フロントグリルロア3参照)の車外側の外観変化により視認することができる。
また、上記外観変化付与部材は、車外側に突起部35eを有する電装品取付けブラケット(補機取付けブラケット35参照)であることを特徴とする(図5参照)。
この構成によれば、外表面構成部材(フロントグリルロア3参照)の外観を変化させるために、別途、他の部材を設ける必要もなく、また、バンパレインフォースメント18などの高剛性部材との位置関係を調整する必要もなく、電装品取付けブラケット(補機取付けブラケット35)を有効利用して、外観変化付与部材を構成するので、レイアウトの自由度を高めることができる。
さらに、上記外表面構成部材(フロントグリルロア3参照)は、上記外観変化付与部材(補機取付けブラケット35、特に、その突起部35e参照)と干渉する位置に、干渉により連結を解除する外観変化促進部(係止爪3a参照)が設けられたものである(図5参照)。
この構成によれば、外表面構成部材(フロントグリルロア3)の上記所定位置に外観変化促進部(係止爪3a)を設けたので、外観の変化が促進されることで、軽衝突時に電装品(グローコントロールユニット37参照)に衝撃が加わったことを、外表面構成部材(フロントグリルロア3)の車外側の外観変化(この実施例では、フロントグリルロア3の連結解除)により、より一層確実に視認することができる。
図10は自動車の電装品取付け構造の他の実施例を示す底面図(図5相当の図面)であって、この実施例においては、補機取付けブラケット35の突起部35eと車両前後方向に対向するバンパフェース1において、上記突起部35e対向位置と所定距離車幅方向内方にオフセットした位置(緩衝部材21の車幅方向端部と対応する位置)と、上記突起部35e対向位置と所定距離車幅方向外方にオフセットした位置(フォグランプ5の車幅方向中間部と対応する位置)とに、バンパフェース1の背面側を窪ませてノッチ1d,1dを形成し、このノッチ1d,1dを外観変化促進部と成したものである。詳しくは、これら各ノッチ1d,1dと図示しない上下のノッチとを車両正面視で不連続かつ略方形枠状に配列形成したものである。
つまり、バンパフェース1が変形してグローコントロールユニット37に衝撃が加わり、その後、バンパフェース1が元の状態に復元する程度の軽微な軽衝突時には、補機取付けブラケット35の突起部35eがノッチ1d,1d間のバンパフェース1、詳しくは、複数ノッチ1dにより囲繞されたバンパフェース1の所定エリアに干渉し、当該ノッチ1d,1d間のバンパフェース1を破損させる等の所定の変化を付与するように構成したものである。
図10で示した自動車の電装品取付け構造においても、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材(バンパフェース1参照)と、該外表面構成部材(バンパフェース1)よりも車両中央側に設けられた電装品(グローコントロールユニット37参照)と、を備えた自動車の電装品取付け構造であって、上記外表面構成部材(バンパフェース1)が軽衝突荷重で変位した時、該外表面構成部材(バンパフェース1)の電装品側の面に当該電装品(グローコントロールユニット37)よりも先に干渉する位置に設けられ、該干渉により上記外表面構成部材(バンパフェース1)の車外側に所定の変化を付与する外観変化付与部材(突起部35eを有する補機取付けブラケット35参照)を備えたものである(図10参照)。
この構成においても、軽微な軽衝突により外表面構成部材(バンパフェース1参照)が変形して電装品(グローコントロールユニット37参照)に衝撃が加わった時、該電装品よりも先に外観変化付与部材(補機取付けブラケット35の突起部35e参照)が外表面構成部材(バンパフェース1参照)と干渉して、当該外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する。
この結果、軽微な軽衝突により電装品(グローコントロールユニット37)に衝突荷重が加わったことを、外表面構成部材(バンパフェース1)の車外側の外観変化により視認することができる。
また上記外表面構成部材(バンパフェース1参照)は、上記外観変化付与部材(補機取付けブラケット35、特に、その突起部35e)と干渉する位置に、干渉により所定の傷を誘発する外観変化促進部(ノッチ1d,1d参照)が設けられたものである(図10参照)。
この構成によれば、外表面構成部材(バンパフェース1)の上記所定位置に外観変化促進部(ノッチ1d,1d参照)を設けたので、外観の変化が促進されることで、軽衝突時に電装品(グローコントロールユニット37)に衝撃が加わったことを、外表面構成部材(バンパフェース1)の車外側の外観変化により、より一層確実に視認することができる。
図10で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図9を参照して述べた先の実施例と同様であるから、図10において、前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、図10の構成に代えて、ノッチ1d,1d間に相当するバンパフェース1の肉厚を、該バンパフェース1の他部に対して薄肉に形成する構造を採用してもよい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の外表面構成部材は、実施例のバンパフェース1、フロントグリルロア3に対応し、
以下同様に、
防水電装品は、グローコントロールユニット37に対応し、
防水電装品取付けブラケットは、補機取付けブラケット35に対応し、
外観変化付与部材は、補機取付けブラケット35、特にその突起部35eに対応し、
外観変化促進部は、ノッチ1d、係止爪3aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、電装品としては、グローコントロールユニットに代えて各種センサやレーダであってもよく、本願発明を車両リヤ側に適用する場合には、外表面構成部材はリヤ側のバンパフェースであってもよい。
また、例えば、外観変化付与部としては、補機取付ブラケットに変えて、バンパレインフォースメント18、またはサブクラッシュカン17のような、バンパフェース1に車両中央側から対面し、このバンパフェース1よりも高剛性な車体側剛性部材に、電装品近傍で当該電装品よりも車両外側に突出する突起部を設けてもよく、該突起部の剛性を、衝突性能の観点で、車体剛性部材本体よりも低く設定してもよい。
以上説明したように、本発明は、車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材と、該外表面構成部材よりも車両中央側に設けられた電装品と、を備えたような自動車の電装品取付け構造について有用である。
1…バンパフェース(外表面構成部材)
1d…ノッチ(外観変化促進部)
3…フロントグリルロア(外表面構成部材)
3a…係止爪(外観変化促進部)
35…補機取付けブラケット(外観変化付与部材、電装品取付けブラケット)
35e…突起部
37…グローコントロールユニット(電装品)

Claims (3)

  1. 車体外表面を形成し軽衝突に対して変位可能で復元性のある外表面構成部材と、
    該外表面構成部材よりも車両中央側に設けられた電装品と、を備えた
    自動車の電装品取付け構造であって、
    上記外表面構成部材が軽衝突荷重で変位した時、該外表面構成部材の電装品側の面に当該電装品よりも先に干渉する位置に設けられ、該干渉により上記外表面構成部材の車外側に所定の変化を付与する外観変化付与部材を備えた
    自動車の電装品取付け構造。
  2. 上記外観変化付与部材は、車外側に突起部を有する電装品取付けブラケットである
    請求項1記載の自動車の電装品取付け構造。
  3. 上記外表面構成部材は、上記外観変化付与部材と干渉する位置に、干渉により連結が解除、または外表面に所定のマークを生成するように外観変化促進部が設けられた
    請求項1または2記載の自動車の電装品取付け構造。
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