JP5104364B2 - 高圧圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、天然ガス等のガスを高圧に圧縮して、高圧ガスを生成する高圧圧縮機に関する。
近年、高圧圧縮機について種々の開発がなされており、高圧圧縮機の先行技術として特許文献1に示すものがあり、以下、この先行技術に係る高圧圧縮機の構成等について簡単に説明する。
即ち、先行技術に係る高圧圧縮機は、圧縮機本体をベースとして具備しており、この圧縮機本体は、複数のガイドスリーブを放射状に備えている。また、圧縮機本体には、水平方向へ延びたクランク軸が回転可能に設けられており、このクランク軸は、軸心(クランク軸の軸心)に対して偏心した偏心部を有している。
圧縮機本体内には、クランク軸の回転運動を往復揺動運動に変換する複数のコネクティングロッドが設けられており、各コネクティングロッドの基端部は、クランク軸の偏心部に回転自在に連結されている。また、各コネクティングロッドの先端部には、コネクティングロッドの往復揺動運動を往復直線運動に変換するクロスヘッドが回転自在に連結されており、このクロスヘッドは、対応関係にあるガイドスリーブに直線移動可能にそれぞれ案内支持されている。
圧縮機本体には、ガスを段階的に高圧に圧縮する複数段のシリンダ機構が放射状に設けられている。そして、各シリンダ機構は、対応関係にあるガイドスリーブに固定されたシリンダと、シリンダ内に気密的に往復移動可能に設けられたピストンと、基端部がピストンに連結されたピストンロッドとをそれぞれ備えている。
従って、モータ等のアクチュエータの駆動によってクランク軸を回転させることにより、各コネクティングロッドによってクランク軸の回転運動を往復揺動運動にそれぞれ変換し、各クロスヘッドによって対応関係にあるコネクティングロッドの往復揺動運動を往復直線運動にそれぞれ変換する。換言すれば、各コネクティングロッドをクランク軸の回転に連動してそれぞれ往復揺動させて、各クロスヘッドを対応関係にあるコネクティングロッドの往復揺動に連動してそれぞれ往復直線移動させる。これにより、複数段のシリンダ機構におけるピストンを往復移動(往復直線移動)させて、複数段のシリンダ機構によってガスを段階的に高圧に圧縮して、高圧ガスを生成することができる。
特開平8−270563号公報
ところで、高圧圧縮機の運転中に、クロスヘッドの外周部の摩耗量が増えて、クロスヘッドが移動方向(換言すれば、シリンダの軸方向)に対して傾くと、クロスヘッドからの力によってピストンロッド及びピストンに大きな曲げモーメントが発生して、ピストンロッド及びピストンの耐久性の低下を招くことになる。
一方、ピストンロッド及びピストンの径を拡大して、ピストンロッド及びピストンの剛性を高めることによって、ピストンロッド及びピストンの耐久性の低下を抑えることも考えられるが、ピストンロッド及びピストンの径を拡大すると、シリンダ機構及びこれに付随する機構も大型化して、高圧圧縮機全体の大型化を招くことになる。
つまり、先行技術に係る高圧圧縮機にあっては、高圧圧縮機全体の大型化を十分に抑制しつつ、後段側のシリンダ機構におけるピストンロッド及びピストンの耐久性の低下を抑えることは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の高圧圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の特徴は、ガスを高圧に圧縮して、高圧ガスを生成する高圧圧縮機において、圧縮機本体と、前記圧縮機本体に回転可能に設けられ、軸心に対して偏心した偏心部を有したクランク軸と、基端部が前記クランク軸の前記偏心部にそれぞれ回転自在に連結され、前記クランク軸の回転運動を往復揺動運動に変換する複数のコネクティングロッドと、各コネクティングロッドの先端部に回転自在にそれぞれ連結され、前記圧縮機本体に直線移動可能にそれぞれ案内支持され、前記コネクティングロッドの往復揺動運動を往復直線運動に変換するクロスヘッドと、前記圧縮機本体に設けられ、前記圧縮機本体に固定されたシリンダと、前記シリンダ内に気密的に往復移動可能に設けられたピストンと、基端部が前記ピストンに連結されかつ先端部が対応関係にある前記クロスヘッドに連結されピストンロッドとをそれぞれ備え、ガスを段階的に高圧に圧縮する複数段のシリンダ機構と、を具備し、少なくともいずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッドの先端側部に径方向へ拡大したロッドエンドが形成され、前記ロッドエンドにロッド凸球面又はロッド凹球面が形成され、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ロッドエンドと前記クロスヘッドの間にスペーサーが前記シリンダの軸方向に対して直交する直交方向の移動を許容された状態で設けられ、前記スペーサーに前記ロッドエンドの前記ロッド凸球面又は前記ロッド凹球面に摺接可能なスペーサー凹球面又はスペーサー凸球面が形成され前記ロッド凸球面と前記スペーサー凹球面の接触状態又は前記ロッド凹球面と前記スペーサー凸球面の接触状態を保つように前記ピストンロッドを保持するロッド保持機構が設けられ、前記ロッド保持機構は、前記クロスヘッドに前記ロッドエンド及び前記スペーサーを収容するように設けられた収容部材と、前記ロッドエンドを弾性力によって前記クロスヘッド側へ押圧する弾性体と、を備えていることを要旨とする。
ここで、本願の特許請求の範囲及び明細書において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意であって、「固定され」とは、直接的に固定されたことの他に、別部材を介して間接的に固定されたことを含む意である。また、前記クランク軸の前記偏心部の個数は、単数であっても、複数であっても構わなく、例えば、前記クランク軸の前記偏心部が1つの場合には、複数の前記コネクティングロッドの基端部が前記クランク軸の共通の前記偏心部に回転自在に連結されることになる。更に、「後段側の前記シリンダ機構」とは、例えば、3段のシリンダ機構が設けられている場合には、2段以降のシリンダ機構のことをいい、4段のシリンダ機構が設けられている場合には、3段以降のシリンダ機構のことをいう。
本発明の特徴によると、モータ等のアクチュエータの駆動によって前記クランク軸を回転させることにより、各コネクティングロッドによって前記クランク軸の回転運動を往復揺動運動にそれぞれ変換し、各クロスヘッドによって対応関係にある前記コネクティングロッドの往復揺動運動を往復直線運動にそれぞれ変換する。換言すれば、各コネクティングロッドを前記クランク軸の回転に連動してそれぞれ往復揺動させて、各クロスヘッドを対応関係にある前記コネクティングロッドの往復揺動に連動してそれぞれ往復直線移動させる。これにより、複数段の前記シリンダ機構における前記ピストンを連動して往復移動(往復直線移動)させて、複数段の前記シリンダ機構によってガスを段階的に高圧に圧縮して、高圧ガスを生成することができる。
ここで、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッドの先端部に前記ロッド凸球面又は前記ロッド凹球面が形成され、前記スペーサーに前記ロッド凸球面又は前記ロッド凹球面に摺接可能な前記スペーサー凹球面又は前記スペーサー凸球面が形成され、前記ロッド保持機構によって前記ロッド凸球面と前記スペーサー凹球面の接触状態又は前記ロッド凹球面と前記スペーサー凸球面の接触状態が保たれているため、前記高圧圧縮機の運転中に、いずれかの後段側の前記シリンダ機構に対応関係にある前記クロスヘッドが移動方向(換言すれば、前記シリンダの軸方向)に対して傾いた場合であっても、前記ロッド凸球面と前記スペーサー凹球面、又は前記ロッド凹球面と前記スペーサー凸球面が摺接することにより、前記クロスヘッドからの力によって前記ピストンロッド及び前記ピストンに曲げモーメントが発生することを極力回避できる。
以上の如き、本発明によれば、前記高圧圧縮機の運転中に、いずれかの後段側の前記シリンダ機構に対応関係にある前記クロスヘッドが移動方向に対して傾いた場合であっても、前記クロスヘッドからの力によって前記ピストンロッド及び前記ピストンに曲げモーメントが発生することを極力回避できるため、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッド及び前記ピストンの径を拡大して、前記ピストンロッド及び前記ピストンの剛性を高めることなく、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッド及び前記ピストンの耐久性の低下を抑えることができる。つまり、本発明によれば、前記高圧圧縮機全体の大型化を十分に抑制しつつ、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッド及び前記ピストンの耐久性の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係る高圧圧縮機の正面断面図、図2は、図1におけるII-II線に沿った図、図3は、本発明の実施形態に係るシリンダ機構(第3段のシリンダ機構、第4段のシリンダ機構)の断面図、図4(a)は、本発明の実施形態に係るスペーサーの平面図、図4(b)は、本発明の実施形態に係るスペーサーの断面図、図5は、本発明の実施形態に係るコネクティングロッドとクロスヘッドの連結部分を示す図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る高圧圧縮機1は、天然ガス等のガスを高圧に圧縮して、高圧ガスを生成する装置であって、圧縮機本体3をベースとして具備している。また、圧縮機本体3は、基台5と、この基台5の上面に設けられた円筒状の支持フレーム7と、この支持フレーム7の外周部に放射状に設けられた複数のガイドスリーブ9とを備えている。
支持フレーム7には、水平方向へ延びたクランク軸11が転がり軸受13を介して回転可能に設けられており、このクランク軸11は、軸心(クランク軸11の軸心)に対して偏心した偏心部15を有している。また、クランク軸11の一端部には、フライホイール17が一体的に設けられており、このフライホイール17は、ベルト(図示省略)等を介して駆動モータ(図示省略)に連動連結されている。なお、クランク軸11における偏心部15の両側の適宜位置には、カウンターバランサ19がそれぞれ設けられている。
支持フレーム7内には、クランク軸11の回転運動を往復揺動運動に変換する複数のコネクティングロッド21が設けられており、各コネクティングロッド21の基端部は、クランク軸11の共通の偏心部15に転がり軸受23を介して回転自在に連結されている。なお、転がり軸受23は玉軸受でもころ軸受でも構わなく、転がり軸受23をシール付タイプ又はシールド付タイプとすれば、グリースを転がり軸受23に封入しても、グリースが転がり軸受23の外側に飛散することはない。
図1及び図5に示すように、各コネクティングロッド21の先端部には、コネクティングロッド21の往復揺動運動を往復直線運動に変換するクロスヘッド25が連結ピン27及びニードルベアリング29を介して回転自在に連結されており、各クロスヘッド25は、外周側に、合成樹脂からなるクロスヘッドシュ31を有してあって、対応関係にあるガイドスリーブ9に直線移動可能に案内支持されている。なお、各コネクティングロッド21の先端部には、ニードルベアリング29に封入したグリースの漏れを封入する複数のチップシール33がそれぞれ設けられている。
図1及び図2に示すように、圧縮機本体3には、ガスを段階的に高圧に圧縮する4段のシリンダ機構(第1段のシリンダ機構35A、第2段のシリンダ機構35B、第3段のシリンダ機構35C、第4段のシリンダ機構35D)が放射状に設けられており、各シリンダ機構35A〜35Dは、対応関係にあるガイドスリーブ9に固定されたシリンダ37と、シリンダ37内に気密的に往復移動可能に設けられたピストン39と、基端部がピストン39に連結されたピストンロッド41とをそれぞれ備えている。また、各シリンダ機構35A〜35Dにおけるシリンダ37内には、前述の特許文献1に示すように、ガスの吸入量・吐出量を調節する吸入吐出弁43がそれぞれ配設されている。ここで、第1段のシリンダ機構35Aによって圧縮されたガスは、複数の吸入吐出弁43を介して第2段のシリンダ機構35Bにおけるシリンダ37、第3段のシリンダ機構35Cにおけるシリンダ37、及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるシリンダ37に順次供給されるようになっている。
第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストン39の具体的な構成は、次のようになる。
ピストンロッド41の先端部には、取付シャフト45が同軸状に形成されており、この取付シャフト45の先端部には、ピストンヘッド(締付ナット)47が螺合して設けられている。また、取付シャフト45の外周面におけるピストンヘッド47とピストンロッド41の間には、支持パイプ49が嵌通して設けられており、この支持パイプ49には、ピストンヘッド47側からのガス漏れを防止するスリーブ状のピストンシール51が嵌合して設けられてあって、このピストンシール51は、合成樹脂からなるものである。
支持パイプ49のピストンロッド41側の端部には、シール拡張リング53が嵌合して設けられており、このシール拡張リング53は、合成樹脂からなるものである。また、シール拡張リング53は、テーパ部53tを有してあって、シール拡張リング53のテーパ部53tは、ピストンヘッド47側から進入したガスの圧力をピストンシール51が受けるとピストンシール51の一部分(ピストンロッド41側の部分)を径方向(ピストンシール51の径方向)へ拡張するように案内するように構成されている。
取付シャフト45の外周面におけるピストンヘッド47と支持パイプ49の間には、複数のサポートリング55が嵌通して設けられており、各サポートリング55は、段差55sをそれぞれ有している。また、各サポートリング55の段差55sには、ピストンヘッド47側から流入したガスの圧力を緩和する圧力ブレーカ57がそれぞれ遊嵌して設けられており、各圧力ブレーカ57は、それぞれ合成樹脂からなるものである。
取付シャフト45の外周面におけるピストンヘッド47とサポートリング55の間には、取付シャフト45の直線移動を補償する第1ライダーリング59が嵌通して設けられており、この第1ライダーリング59は、シリンダ37の内周面に案内支持されている。また、第1ライダーリング59は、取付シャフト45の外周面に嵌通した第1インナーリング61と、この第1インナーリング61の外周面に嵌合しかつ合成樹脂からなる第1アウターリング63とからなる。
取付シャフト45の外周面におけるサポートリング55とピストンロッド41の間には、取付シャフト45の直線移動を補償する第2ライダーリング65が嵌通して設けられており、この第2ライダーリング65は、シリンダ37の内周面に案内支持されている。また、第2ライダーリング65は、取付シャフト45の外周面に嵌通した第2インナーリング67と、この第2インナーリング67の外周面に嵌合しかつ合成樹脂からなる第2アウターリング69とからなる。
なお、取付シャフト45の外周面におけるサポートリング55と支持パイプ49の間、支持パイプ49と第2ライダーリング65の間、及び第2ライダーリング65とピストンロッド41の間、には、座金71がそれぞれ嵌通して設けられている。
後段側のシリンダ機構(第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35D)におけるピストンロッド41等の具体的な構成は、次のようになる。
ピストンロッド41の先端側には、径方向(ピストンロッド41の径方向)へ拡大したロッドエンド73が形成され、このロッドエンド73(ピストンロッド41の先端部)には、ロッド凸球面73pが形成されている。また、クロスヘッド25には、取付プレート75が複数のボルト77を介して設けられており、ロッドエンド73と取付プレート75の間(換言すれば、ロッドエンド73とクロスヘッド25の間)には、ロッドエンド73と同径のスペーサー79がシリンダ37の軸方向に対して直交する直交方向(換言すれば、シリンダ37の径方向)の移動を許容された状態で設けられている。更に、スペーサー79には、ロッドエンド73のロッド凸球面73pに摺接可能なスペーサー凹球面79pが形成されており、スペーサー79のスペーサー凹球面79pには、固体潤滑剤又はグリースを充填可能な潤滑溝81が形成されている。
なお、ロッドエンド73にロッド凸球面73pが形成されかつスペーサー79にロッドエンド73のロッド凸球面73pに摺接可能なスペーサー凹球面79pが形成される代わりに、ロッドエンド73にロッド凹球面(図示省略)が形成されかつスペーサー79にロッドエンド73のロッド凹球面に摺接可能なスペーサー凸球面(図示省略)が形成されるようにしても構わない。また、スペーサー79のスペーサー凹球面79pに潤滑溝81が形成される代わりに又は形成されると共に、ロッドエンド73のロッド凸球面73pに潤滑溝(図示省略)が形成されるようにしても構わない。
クロスヘッド25には、ロッドエンド73のロッド凸球面73pとスペーサー79のスペーサー凹球面79pの接触状態を保つようにピストンロッド41を保持するロッド保持機構83が取付プレート75及び複数のボルト77を介して設けられている。具体的には、取付プレート75には、収容部材85がロッドエンド73及びスペーサー79を収容するように設けられており、この収容部材85は、ロッドエンド73及びスペーサー79の前記直交方向の移動を許容するようになっている。また、収容部材85は、内フランジ部85fを有してあって、収容部材85の内フランジ部85fには、ロッドエンド73を弾性力によってクロスヘッド25側へ押圧するOリング(弾性体の一例)87が設けられている。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する
駆動モータによってクランク軸11を回転させると、各コネクティングロッド21によってクランク軸11の回転運動を往復運動にそれぞれ変換して、各クロスヘッド25によって対応関係にあるコネクティングロッド21の往復揺動運動を往復直線運動にそれぞれ変換する。換言すれば、各コネクティングロッド21をクランク軸11の回転に連動してそれぞれ往復揺動させて、各クロスヘッド25を対応関係にあるコネクティングロッド21の往復揺動に連動してそれぞれ往復直線移動させる。これにより、複数段のシリンダ機構35A〜35Dにおけるピストン39を連動して往復移動(往復直線移動)させて、複数段のシリンダ機構35A〜35Dによってガスを段階的に高圧に圧縮して、高圧ガスを生成することができる。
ここで、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストンロッド41のロッドエンド73(ピストンロッド41の先端部)にロッド凸球面73pが形成され、スペーサー79にロッド凸球面73pに摺接可能なスペーサー凹球面79pが形成され、ロッド保持機構83によってクロスヘッド25にロッド凸球面73pとスペーサー凹球面79pの接触状態が保たれているため、高圧圧縮機1の運転中に、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dに対応関係にあるクロスヘッド25が移動方向(換言すれば、シリンダ37の軸方向)に対して傾いた場合であっても、ロッドエンド73のロッド凸球面73pとスペーサー79のスペーサー凹球面79pが摺接することにより、クロスヘッド25からの力によってピストンロッド41及びピストン39に曲げモーメントが発生することを極力回避できる。
また、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおいて、スペーサー79のスペーサー凹球面79pに固体潤滑剤又はグリースを充填可能な潤滑溝81が形成されているため、ロッドエンド73のロッド凸球面73pとスペーサー79のスペーサー凹球面79pの容易に摺接可能な状態を長期に亘って保つことができる。
更に、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおいて、スペーサー79がロッドエンド73と取付プレート75の間に前記直交方向の移動を許容された状態で設けられ、ロッド保持機構83の収容部材85がロッドエンド73及びスペーサー79の前記直交方向の移動を許容するようになっているため、高圧圧縮機1の運転中に、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストン39とシリンダ37の芯出しを自動的に行うことができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、高圧圧縮機1の運転中に、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dに対応関係にあるクロスヘッド25が移動方向に対して傾いた場合であっても、クロスヘッド25からの力によってピストンロッド41及びピストン39に曲げモーメントが発生することを極力回避できるため、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストンロッド41及びピストン39の径を拡大して、ピストンロッド41及びピストン39の剛性を高めることなく、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストンロッド41及びピストン39の耐久性の低下を抑えることができる。つまり、本発明の実施形態によれば、高圧圧縮機1全体の大型化を十分に抑制しつつ、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストンロッド41及びピストンの耐久性39の低下を抑えることができる。
また、高圧圧縮機1の運転中に、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストン39とシリンダ37の芯出しを自動的に行うことができるため、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dにおけるピストン39の摩耗(具体的には、第1ライダーリング59の第1アウターリング63及び第2ライダーリング65の第2アウターリング69の摩耗)を低減して、ピストン39の耐久性をより一層向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、第3段のシリンダ機構35C及び第4段のシリンダ機構35Dの具体的な構成を第1段のシリンダ機構35A及び第2段のシリンダ機構35Bに適用する等、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
本発明の実施形態に係る高圧圧縮機の正面断面図である。 図1におけるII-II線に沿った図である。 本発明の実施形態に係るシリンダ機構(第3段のシリンダ機構、第4段のシリンダ機構)の断面図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係るスペーサーの平面図、図4(b)は、本発明の実施形態に係るスペーサーの断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクティングロッドとクロスヘッドの連結部分を示す図である。
符号の説明
1 高圧圧縮機
3 圧縮機本体
11 クランク軸
15 偏心部
21 コネクティングロッド
25 クロスヘッド
35A〜35D シリンダ機構
37 シリンダ
39 ピストン
41 ピストンロッド
73 ロッドエンド
73p ロッド凸球面
75 取付プレート
79 スペーサー
79p スペーサー凹球面
81 潤滑溝
83 ロッド保持機構
85 収容部材
87 Oリング

Claims (2)

  1. ガスを高圧に圧縮して、高圧ガスを生成する高圧圧縮機において、
    圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体に回転可能に設けられ、軸心に対して偏心した偏心部を有したクランク軸と、
    基端部が前記クランク軸の前記偏心部にそれぞれ回転自在に連結され、前記クランク軸の回転運動を往復揺動運動に変換する複数のコネクティングロッドと、
    各コネクティングロッドの先端部に回転自在にそれぞれ連結され、前記圧縮機本体に直線移動可能にそれぞれ案内支持され、前記コネクティングロッドの往復揺動運動を往復直線運動に変換するクロスヘッドと、
    前記圧縮機本体に設けられ、前記圧縮機本体に固定されたシリンダと、前記シリンダ内に気密的に往復移動可能に設けられたピストンと、基端部が前記ピストンに連結されかつ先端部が対応関係にある前記クロスヘッドに連結されピストンロッドとをそれぞれ備え、ガスを段階的に高圧に圧縮する複数段のシリンダ機構と、を具備し、
    少なくともいずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ピストンロッドの先端側部に径方向へ拡大したロッドエンドが形成され、前記ロッドエンドにロッド凸球面又はロッド凹球面が形成され、いずれかの後段側の前記シリンダ機構における前記ロッドエンドと前記クロスヘッドの間にスペーサーが前記シリンダの軸方向に対して直交する直交方向の移動を許容された状態で設けられ、前記スペーサーに前記ロッドエンドの前記ロッド凸球面又は前記ロッド凹球面に摺接可能なスペーサー凹球面又はスペーサー凸球面が形成され前記ロッド凸球面と前記スペーサー凹球面の接触状態又は前記ロッド凹球面と前記スペーサー凸球面の接触状態を保つように前記ピストンロッドを保持するロッド保持機構が設けられ、前記ロッド保持機構は、前記クロスヘッドに前記ロッドエンド及び前記スペーサーを収容するように設けられた収容部材と、前記ロッドエンドを弾性力によって前記クロスヘッド側へ押圧する弾性体と、を備えていることを特徴とする高圧圧縮機。
  2. 前記ロッド凸球面と前記スペーサー凹球面のうちの少なくともいずれか、又は前記ロッド凹球面と前記スペーサー凸球面のうちの少なくともいずれかに固体潤滑剤又はグリースを充填可能な潤滑溝が形成されていることを特徴とする請求項に記載の高圧圧縮機。
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