JP5104078B2 - スペクトル設定装置およびスペクトル設定処理プログラム - Google Patents

スペクトル設定装置およびスペクトル設定処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、倍音合成方式で楽音を発生する楽音発生装置に用いて好適なスペクトル設定装置およびスペクトル設定処理プログラムに関する。
従来より、正弦波形などの基本波とその倍音成分(整数次倍音)とを重ね合わせて任意の倍音構造の楽音を発生する倍音合成方式の楽音発生装置が知られている。この種の装置では、予め各種倍音構造のスペクトルデータを記憶しておき、これらスペクトルデータの内から楽音発生装置側の発音チャンネルにアサインするスペクトルデータを選択すると、その選択されたスペクトルデータ、すなわち基本波およびその倍音成分毎のスペクトルレベル(振幅値)を、指定された発音チャンネル毎に設定するスペクトル設定装置を備えている。こうしたスペクトル設定装置については、例えば特許文献1に開示されている。
特開2004−53991号公報
ところで、従来のスペクトル設定装置では、基本波およびその倍音成分毎のスペクトルレベルを一つ一つ個別に設定して倍音構造を形成する為、倍音構造を形成する各次数のスペクトルレベルを一括して設定することが出来ないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、倍音構造を形成する各次数のスペクトルレベルを一括して設定することができるスペクトル設定装置およびスペクトル設定処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明では、先頭桁から最終桁の1つ前までの桁数分の数字と最終桁の文字とからなる文字列を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁の数字の内、先頭桁を1次倍音に、この先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付けて各桁の数値を読み込む第1の読込手段と、前記第1の読込手段により読み込まれた各桁の数値を、対応する倍音次数のスペクトルレベルに変換して基本パターンの倍音構造を設定する第1の設定手段と、前記入力手段により入力される最終桁の文字を読み込む第2の読込手段と、前記第2の読込手段により読み込まれた最終桁の文字が、繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する所定の文字である場合、前記第1の設定手段により設定された基本パターンの倍音構造に続いて、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定する第2の設定手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項に従属する請求項に記載の発明では、前記第2の設定手段は、設定可能な最大の次数まで繰り返しパターンを繰り返し設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、先頭桁から最終桁の1つ前までの桁数分の数字と最終桁の文字とからなる文字列を入力する入力処理と、前記入力処理により入力される先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁の数字の内、先頭桁を1次倍音に、この先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付けて各桁の数値を読み込む第1の読込処理と、前記第1の読込処理により読み込まれた各桁の数値を、対応する倍音次数のスペクトルレベルに変換して基本パターンの倍音構造を設定する第1の設定処理と、前記入力処理により入力される最終桁の文字を読み込む第2の読込処理と、前記第2の読込処理により読み込まれた最終桁の文字が、繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する所定の文字である場合、前記第1の設定処理により設定された基本パターンの倍音構造に続いて、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定する第2の設定処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、倍音構造を形成する各スペクトルレベルを一括して設定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
A.構成
図1は、第1実施形態によるスペクトル設定装置を備えた楽音発生装置の構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、操作部15に配設される各種スイッチ操作に応じて装置各部の動作形態を指定したり、後述するスペクトル設定処理を実行して基本波およびその倍音成分毎のスペクトルレベル(振幅値)を一括設定する。また、CPU10では、設定した基本波およびその倍音成分毎のスペクトルレベルに基づき倍音合成した波形データを、後述する鍵盤13から供給される演奏情報に応じて修飾し、これにより生成される楽音波形データを出力する。
ROM11は、上記CPU10が実行する各種プログラムの他、例えば後述するスペクトル設定処理に用いられるスペクトル設定画面SSなどの各種GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)画面データを記憶する。ROM11に記憶される各種プログラムとは、後述するメインルーチンおよびスペクトル設定処理を含む。また、ROM11に記憶されるスペクトル設定画面SSとは、例えば図2に図示するように、入力フィールドINとスペクトル設定ボタンSBとを備える。
RAM12は、図3に示すように、各種レジスタ・フラグデータを一時記憶するワークエリアWEと、スペクトル設定処理により一括設定される1次倍音(基本波)からn次倍音までの各スペクトルレベルSP[1]〜SP[n]を格納するスペクトルデータエリアSDEと、スペクトル設定ファイルエリアSFEとを備える。なお、スペクトル設定ファイルエリアSFEに格納されるスペクトル設定ファイルの構成については、後述の第2実施形態において説明する。
鍵盤13は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフイベントや鍵番号等を含む演奏情報を発生してCPU10に供給する。入力部14は、上述したスペクトル設定画面SS(図2参照)の入力フィールドINに数字(又は文字)を入力するキーボードや、スペクトル設定画面SSに設けられるスペクトル設定ボタンSBをポインティングした状態でマウスボタンを押下する周知のクリック操作がなされるマウスを備える。
操作部15は、装置パネルに配設される各種スイッチを備え、操作されるスイッチ種に応じたスイッチイベントを発生してCPU10に供給する。図示していないが、操作部15には、例えば装置電源をオンオフする電源スイッチの他、動作モードを切り替えるモード切り替えスイッチ等が設けられている。表示部16は、LCDパネル等から構成され、CPU10から供給される表示制御信号に応じて装置各部の動作状態や、スペクトル設定状態などを画面表示する。サウンドシステム17は、CPU10が公知の倍音合成方式にて発生した楽音波形データをアナログ形式の楽音信号に変換した後、当該楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施してからレベル増幅してスピーカから発音させる。
B.動作
次に、図4〜図8を参照して第1実施形態の動作について説明する。以下では、最初に全体動作としてメインルーチンの動作を説明した後、メインルーチンからコールされるスペクトル設定処理の動作を説明する。
(1)メインルーチンの動作
図4は、メインルーチンの動作を示すフローチャートである。装置電源の投入に応じてメインルーチンが実行されると、CPU10は図4に図示するステップSA1に進み、RAM12のワークエリアWEに格納される各種レジスタ・フラグデータを初期化したり、スペクトルデータエリアSDEの内容をゼロリセットする。そして、こうしたイニシャライズが完了すると、次のステップSA2に進み、動作モードを表すモードフラグMODEのフラグ値が「0」であるか否かを判断する。なお、モードフラグMODEは、「0」の場合に発音処理を実行する発音モードを表し、「1」の場合にスペクトル設定処理を実行するスペクトル設定モードを表す。
したがって、ステップSA2では、発音モードであるか否かを判断する。発音モードであれば、判断結果は「YES」になり、ステップSA3に進み、倍音合成される楽音を、鍵盤13の押離鍵操作で生じる演奏情報に応じて修飾して発音させたり消音させる発音処理を実行した後、ステップSA5に進む。なお、倍音合成される楽音とは、後述のスペクトル設定処理にて設定される倍音構造(1次倍音からn次倍音の各スペクトルレベル)に従って倍音合成される波形データを指す。
一方、モードフラグMODEの値が「1」のスペクトル設定モードであると、上記ステップSA2の判断結果は「NO」になり、ステップSA4に進み、倍音構造(1次倍音からn次倍音の各スペクトルレベル)を一括して設定するスペクトル設定処理を実行した後、ステップSA5に進む。ステップSA5では、操作部15に配設されるモード切り替えスイッチの操作の有無を判断する。モード切り替えスイッチが操作されなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSA7に進む。
これに対し、モード切り替えスイッチが操作されると、判断結果は「YES」になり、ステップSA6に進み、モードフラグMODEを反転させた後、ステップSA7に進む。そして、ステップSA7では、例えば上記ステップSA4のスペクトル設定処理にて設定された倍音構造を表示部16に画面表示する等の、その他の処理を実行した後、上記ステップSA2に処理を戻す。以後、装置電源がパワーオフされる迄、上述したステップSA2〜SA7を繰り返す。
(2)スペクトル設定処理の動作
次に、図5〜図8を参照してスペクトル設定処理の動作を説明する。図5は、スペクトル設定処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA4(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図5に図示するステップSB1に処理を進め、ROM11からスペクトル設定画面SS(図2参照)の画面データを読み出して表示部16に画面表示する。次いで、ステップSB2では、スペクトル設定画面SSに設けられるスペクトル設定ボタンSBがクリック操作されるまで待機する。
スペクトル設定ボタンSBがクリック操作されると、ステップSB2の判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進む。ステップSB3では、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力が有るか否かを判断する。入力が無ければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB4に進み、例えば「入力されていません。所用の桁数の数列を入力してください」なるエラー表示を表示部16に画面表示させた後、上述のステップSB2に処理を戻す。
本実施形態では、後述するように、倍音構造を一括設定する為、スペクトルレベルを設定する倍音次数に対応した桁数分の数字(数列)を、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力する仕様となっている。そして、所用の桁数の数列を入力フィールドINに入力した後にスペクトル設定ボタンSBをクリック操作すると、上記ステップSB2,SB3の各判断結果が「YES」になり、ステップSB5に進み、設定処理を実行する。
ステップSB5を介して設定処理が実行されると、CPU10は図6に図示するステップSC1に処理を進める。ステップSC1では、倍音次数を指定するポインタIに初期値「1」をセットする。次いで、ステップSC2では、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の内、ポインタIで指定される桁の数字を読み込んでレジスタINにストアする。例えば、図7に図示する一例のように、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに「1024」なる4桁の数列が入力されている場合、ここでは先頭(1番目)の桁の数字「1」を読み込んでレジスタINにストアする。
次いで、ステップSC3では、レジスタINの値を、ポインタIで指定される次数レジスタDN[I]にストアする。続いて、ステップSC4では、次数レジスタDN[I]の値が「0」であるか否かを判断する。図7に図示する一例において、先頭(1番目)の桁の数字「1」を読み込んでいる場合には、ここでの判断結果が「NO」になり、ステップSC6に進む。ステップSC6では、100/DN[I]なる演算式にて算出したスペクトルレベルをレジスタSLにストアする。したがって、先頭(1番目)の桁の数字「1」を読み込んでいる場合には、上記演算式で得られる値「100」をレジスタSLにストアする。
そして、ステップSC7では、レジスタSLに格納された値を、ポインタIで指定される倍音次数のスペクトルレベルSP[I]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDE(図3参照)にストアする。したがって、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の先頭桁「1」を読み込んだ場合には、1次倍音のスペクトルレベルSP[1]が「100」に設定される。
こうして、入力フィールドINに入力された数列の先頭桁に対応した1次倍音のスペクトルレベルSP[1]が設定されると、ステップSC8に進み、ポインタIをインクリメントして歩進させる。そして、ステップSC9では、歩進されたポインタIが最後の次数、すなわち設定可能な最大次数を超えたかどうかを判断する。超えていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSC10に進み、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の最後の桁まで読み込み終えたか否かを判断する。最後まで読み込み終えていなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSC2に処理を戻す。
そして、上述した入力の一例において、2桁目の「0」を読み込むと、上述したステップSC4の判断結果が「YES」になり、ステップSC5に進み、ポインタIで指定される2次倍音のスペクトルレベルSP[2]を「0」としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアした後、ステップSC8に進み、ポインタIを歩進させる。
以後、同様にして、入力フィールドINに入力された数列「1024」の3桁目を読み込んだ場合には、100/2により得られる値「50」が3次倍音のスペクトルレベルSP[3]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされ、さらに4桁目を読み込むと、100/4により得られる値「25」が4次倍音のスペクトルレベルSP[4]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされる。こうして、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の最後の桁まで読み込み終えると、上記ステップSC10の判断結果が「YES」になり、設定処理を終える。
このように、第1実施形態では、入力される数列の先頭桁を1次倍音(基本波)に、この先頭桁以降の各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付け、倍音構造を指定する桁数分の数列を入力すると、入力された各桁の数値に応じて、予め指定された演算式に基づきそれぞれ対応する倍音次数のスペクトルレベルを算出するので、倍音構造を形成する各次数のスペクトルレベルを一括して設定し得るようになる。
例えば、図7に図示した一例のように、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに「1024」なる4桁の数列を入力するだけで、図8に図示するように、1次倍音のスペクトルレベルが「100」、2次倍音のスペクトルレベルが「0」、3次倍音のスペクトルレベルが「50」、4次倍音のスペクトルレベルが「25」となる倍音構造を一括設定し得るようになっている。
[第2実施形態]
次に、図9〜図11を参照して第2実施形態による設定処理の動作を説明する。第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同一なので、その説明については省略する。図9は、第2実施形態による設定処理の動作を示すフローチャートである。前述した第1実施形態と同様、スペクトル設定処理のステップSB5(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図9に図示するステップSD1に処理を進め、倍音次数を指定するポインタIに初期値「1」をセットする。
続いて、ステップSD2では、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の内、ポインタIで指定される桁の数字を読み込んでレジスタINにストアする。例えば、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに「1023」なる4桁の数列が入力された場合を想定する。すると、この一例では、先頭(1番目)の桁の数字「1」が読み込まれてレジスタINにストアされる。
次いで、ステップSD3では、レジスタINの値を、ポインタIで指定される次数レジスタDN[I]にストアし、続くステップSD4では、次数レジスタDN[I]の値が「0」であるか否かを判断する。想定した一例では、先頭(1番目)の桁の数字「1」が次数レジスタDN[1]にストアされるので、上記ステップSD4の判断結果は「NO」になり、ステップSD6に進む。ステップSD6では、次数レジスタDN[I]の値に対応するスペクトルレベルをスペクトル設定ファイルから読み出してレジスタSLにストアする。
スペクトル設定ファイルとは、RAM12のスペクトル設定ファイルエリアSFE(図3参照)に格納されるファイルであり、図10に図示する一例のように、設定される数字(次数レジスタDN[I]の値に相当)にスペクトルレベルを対応付けたデータテーブルを有する。したがって、図10に図示する一例のスペクトル設定ファイルを用いた場合、上記想定例により次数レジスタDN[1]の値が「1」であると、これに対応するスペクトルレベルとして「100」が読み出されてレジスタSLにストアされる。
そして、ステップSD7では、レジスタSLに格納された値を、ポインタIで指定される倍音次数のスペクトルレベルSP[I]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDE(図3参照)にストアする。こうして、入力フィールドINに入力された数列の先頭桁に対応した1次倍音のスペクトルレベルSP[1]が設定されると、ステップSD8に進み、ポインタIをインクリメントして歩進させる。
次いで、ステップSD9では、歩進されたポインタIが最後の次数、すなわち設定可能な最大次数を超えたかどうかを判断する。超えていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSD10に進み、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の最後の桁まで読み込み終えたか否かを判断する。最後まで読み込み終えていなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSD2に処理を戻す。
そして、想定した一例において、入力フィールドINの2桁目の「0」を読み込むと、上述したステップSD4の判断結果が「YES」になり、ステップSD5に進み、ポインタIで指定される2次倍音のスペクトルレベルSP[2]を「0」としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアした後、ステップSD8に進み、ポインタIを歩進させる。
以後、同様にして、入力フィールドINに入力された数列「1023」の3桁目の「2」を読み込んだ場合には、図10に図示する一例のスペクトル設定ファイル中から「2」に対応して読み出されるスペクトルレベルの値「80」が3次倍音のスペクトルレベルSP[3]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされ、さらに4桁目を読み込むと、同ファイル中から「3」に対応して読み出されるスペクトルレベルの値「70」が4次倍音のスペクトルレベルSP[4]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされる。こうして、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の最後の桁まで読み込み終えると、上記ステップSD10の判断結果が「YES」になり、設定処理を終える。
このように、第2実施形態では、入力される数列の先頭桁を1次倍音(基本波)に、この先頭桁以降の各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付け、倍音構造を指定する桁数分の数列を入力すると、予め数値とスペクトルレベルとが対応付けられたデータテーブルを参照して、入力された各桁の数値に各々対応する倍音次数のスペクトルレベルを読み出す為、倍音構造を形成する各次数のスペクトルレベルを一括して設定し得るようになる。
例えば、想定した一例のように、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに「1023」なる4桁の数列を入力した場合に、図10に図示する一例のスペクトル設定ファイルを用いると、図11に図示するように、1次倍音のスペクトルレベルが「100」、2次倍音のスペクトルレベルが「0」、3次倍音のスペクトルレベルが「80」、4次倍音のスペクトルレベルが「70」となる倍音構造を一括して設定することができる。また、第2実施形態では、スペクトル設定ファイル中のデータテーブルに、数値とスペクトルレベルとを自由に対応付けることができる為、各様な倍音構造を一括設定できるようになるという効果も奏する。
[第3実施形態]
次に、図12〜図13を参照して第3実施形態による設定処理の動作を説明する。第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同一なので、その説明については省略する。図12は、第3実施形態による設定処理の動作を示すフローチャートである。前述した第1実施形態と同様、スペクトル設定処理のステップSB5(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図12に図示するステップSE1に処理を進め、倍音次数を指定するポインタIに初期値「1」をセットする。
続いて、ステップSE2では、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の内、ポインタIで指定される桁の数字(又は文字)を読み込んでレジスタINにストアする。例えば、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに「1024n」なる5桁の文字列が入力された場合を想定する。すると、この一例では、先頭(1番目)の桁の数字「1」が読み込まれてレジスタINにストアされる。
次いで、ステップSE3では、レジスタINの値を、ポインタIで指定される次数レジスタDN[I]にストアし、続くステップSE4では、次数レジスタDN[I]の値が数字であるか否かを判断する。想定した一例において、先頭の桁の数字「1」を読み込んだ場合には、上記ステップSE4の判断結果が「YES」となり、ステップSE5に進み、次数レジスタDN[I]の値が「0」であるか否かを判断する。想定した一例において、先頭の桁の数字「1」を読み込んだ場合には、次数レジスタDN[1]の値が「1」となるので、上記ステップSE5の判断結果は「NO」になり、ステップSE6に進む。
ステップSE6では、100/DN[1]なる演算式で算出したスペクトルレベルをレジスタSLにストアする。想定した一例において、先頭の桁の数字「1」を読み込んだ場合には、スペクトルレベルの値が「100」となる。次いで、ステップSE7では、レジスタSLに格納された値を、ポインタIで指定される倍音次数のスペクトルレベルSP[I]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDE(図3参照)にストアする。したがって、想定した一例において、先頭の桁の数字「1」を読み込んだ場合には、1次倍音のスペクトルレベルSP[1]が「100」に設定される。
こうして、入力フィールドINに入力された数列の先頭桁に対応した1次倍音のスペクトルレベルSP[1]が設定されると、ステップSE9に進み、ポインタIをインクリメントして歩進させる。そして、ステップSE10では、歩進されたポインタIが最後の次数、すなわち設定可能な最大次数を超えたかどうかを判断する。超えていなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSE11に進み、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された数列の最後の桁まで読み込み終えたか否かを判断する。最後まで読み込み終えていなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSE2に処理を戻す。
そして、想定した一例において、スペクトル設定画面SSの入力フィールドINに入力された文字列の2桁目の「0」を読み込むと、上述したステップSE5の判断結果が「YES」になり、ステップSE8に進み、ポインタIで指定される2次倍音のスペクトルレベルSP[2]を「0」としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアした後、ステップSE9に進み、ポインタIを歩進させる。
以後、同様にして、入力フィールドINに入力された文字列「1024n」の3桁目を読み込んだ場合には、100/2により得られる値「50」が3次倍音のスペクトルレベルSP[3]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされ、さらに4桁目を読み込むと、100/4により得られる値「25」が4次倍音のスペクトルレベルSP[4]としてRAM12のスペクトルデータエリアSDEにストアされる。
そして、入力フィールドINに入力された文字列「1024n」の5桁目の「n」を読み込んだ場合には、上述したステップSE4の判断結果が「NO」となり、ステップSE12に進む。ステップSE12では、それまでに設定された1次倍音から4次倍音の各スペクトルレベルの内、1次以降の各倍音のレベルを設定可能な次数まで繰り返し設定する。例えば、13次倍音まで設定可能な場合には、図13に図示するように、2次倍音〜4次倍音の各スペクトルレベルを、それぞれ5次倍音〜7次倍音、8次倍音〜10次倍音および11次倍音〜13次倍音に繰り返し割り当てて設定して本処理を終える。
このように、第3実施形態では、入力される文字列の先頭桁を1次倍音(基本波)に、この先頭桁以降から最終桁の1つ前までの各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付け、倍音構造の基本パターンを指定する先頭桁から最終桁の1つ前までの桁数分の数字と、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する最終桁の文字「n」とからなる文字列を入力すると、入力された先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁の数値に応じて、予め指定された演算式に基づきそれぞれ対応する倍音次数のスペクトルレベルを算出して基本パターンの倍音構造を設定する。
そして、最終桁に繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する最終桁の文字「n」が入力されていると、設定された基本パターンの倍音構造に続いて、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定するので、所望の倍音構造を形成する各次数のスペクトルレベルを一括して設定し得るようになる。また、最終桁に文字「n」を入力するだけで基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンが繰り返し設定される為、繰り返しパターンを有する倍音構造を設定する際の入力操作が容易になるという効果も得られる。
なお、上述した第3実施形態では、入力される文字列の最終桁に文字「n」を付加した場合に、設定可能な倍音次数に達するまで基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定するようにしたが、これに替えて、繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する文字「n」の次の桁に繰り返し回数を表す数字を入力可能とし、その数字で指定される回数分、繰り返しパターンの繰り返し設定を行うことも可能である。
本発明による第1実施形態の構成を示すブロック図である。 スペクトル設定画面SSの一例を示す図である。 RAM12の構成を示すメモリマップである。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 スペクトル設定処理の動作を示すフローチャートである。 設定処理の動作を示すフローチャートである。 スペクトル設定画面SSにおける入力の一例を示す図である。 図7に図示した入力の一例に対応して設定されるスペクトルレベルを示すグラフである。 第2実施形態による設定処理の動作を示すフローチャートである。 スペクトル設定ファイルの構成を示す図である。 第2実施形態による設定処理の動作例を示すグラフである。 第3実施形態による設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態による設定処理の動作例を示すグラフである。
符号の説明
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 鍵盤
14 入力部
15 操作部
16 表示部
17 サウンドシステム

Claims (3)

  1. 先頭桁から最終桁の1つ前までの桁数分の数字と最終桁の文字とからなる文字列を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力される先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁の数字の内、先頭桁を1次倍音に、この先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付けて各桁の数値を読み込む第1の読込手段と、
    前記第1の読込手段により読み込まれた各桁の数値を、対応する倍音次数のスペクトルレベルに変換して基本パターンの倍音構造を設定する第1の設定手段と、
    前記入力手段により入力される最終桁の文字を読み込む第2の読込手段と、
    前記第2の読込手段により読み込まれた最終桁の文字が、繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する所定の文字である場合、前記第1の設定手段により設定された基本パターンの倍音構造に続いて、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定する第2の設定手段と
    を具備することを特徴とするスペクトル設定装置。
  2. 前記第2の設定手段は、設定可能な最大の次数まで繰り返しパターンを繰り返し設定することを特徴とする請求項1記載のスペクトル設定装置。
  3. 先頭桁から最終桁の1つ前までの桁数分の数字と最終桁の文字とからなる文字列を入力する入力処理と、
    前記入力処理により入力される先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁の数字の内、先頭桁を1次倍音に、この先頭桁から最終桁の1つ前までの各桁にそれぞれ2次倍音以降の整数次倍音を対応付けて各桁の数値を読み込む第1の読込処理と、
    前記第1の読込処理により読み込まれた各桁の数値を、対応する倍音次数のスペクトルレベルに変換して基本パターンの倍音構造を設定する第1の設定処理と、
    前記入力処理により入力される最終桁の文字を読み込む第2の読込処理と、
    前記第2の読込処理により読み込まれた最終桁の文字が、繰り返しパターンの繰り返し設定を指示する所定の文字である場合、前記第1の設定処理により設定された基本パターンの倍音構造に続いて、基本パターンから1次倍音を除外した2次倍音以降の整数次倍音からなる繰り返しパターンを繰り返し設定する第2の設定処理と
    をコンピュータに実行させるスペクトル設定処理プログラム。
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