JP2019200428A - 楽音発生装置、楽音発生方法、プログラムおよび電子楽器 - Google Patents

楽音発生装置、楽音発生方法、プログラムおよび電子楽器 Download PDF

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Abstract

【課題】鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単にポルタメントを演奏可能な楽音発生装置を実現する。【解決手段】CPU10は、起点となる鍵の画像を押鍵(タッチ操作)した後、タッチパネルから指を離さずに当該初回押鍵した鍵の上部20%以内の領域を通って次に弾くべき鍵の画像に移動させるポルタメント操作(ドラッグ操作)に応じて、現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムから得られるピッチ変化値を現ピッチに加算して発音させてポルタメント演奏を具現する。【選択図】図5

Description

本発明は、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単にポルタメントを演奏し得る楽音発生装置、楽音発生方法、プログラムおよび電子楽器に関する。
従来よりポルタメント機能を備えた楽音発生装置が知られている。ポルタメント機能とは、前押鍵で発音中の音高(起点)から現押鍵で発音する音高(目標値)へ滑らかに到達させる機能であり、起点と目標値との音程差にかかわらずポルタメントの変化速度を一定にしたり、起点と目標値との音程差に応じたポルタメントの変化速度を設定してポルタメントの時間を一定にするものが知られている。
この種の技術として、例えば特許文献1には、第1の鍵の押鍵操作で生じる押圧力(アフタタッチ)と、第2の鍵の押鍵操作で生じる押圧力(アフタタッチ)との差分に応じて、発音中の楽音の、第2の鍵に対応する楽音周波数(音高)に向かう周波数の変化速度(ポルタメントの変化速度)を制御する技術が開示されている。
また、例えば特許文献2に開示されているように、音程差が半音の時の基準的なポルタメントレートRと、起点ピッチと目標ピッチとの音程差Iと、この音程差Iがポルタメント速度rに依存する度合いを表すインターバル依存係数Kとに応じてポルタメント速度rを算出し、算出したポルタメント速度rを所定周期毎に現ピッチに加算して目的ピッチまで連続的に変化させることで、例えば速いフレーズを演奏しているときはフレーズのピッチ到達が間に合わないようなことが無いようになるべく時間が一定のポルタメントとなるインターバル依存係数Kを設定したり、また、ゆっくりしたフレーズを演奏しているときは速度が一定のポルタメントとなるインターバル依存係数Kを設定することによって最適なポルタメント効果を付与する技術が開示されている。
特開2001−242866号公報 特開2009−53432号公報
ところで、近年では、タブレット端末等で知られるスマートデバイスの普及により、液晶表示画面に表示される鍵盤(白鍵、黒鍵)の各鍵の画像を、当該液晶表示画面上に敷設されるタッチパネルを介して鍵操作する所謂タッチパネル鍵盤が多用されている。タッチパネル鍵盤では、各鍵毎のアフタタッチを検出し得ない為に、上記特許文献1に開示の技術を適用することが出来ない。
さらに、特許文献2に開示の技術のように、ポルタメント操作子のユーザ操作に応じて、上述したインターバル依存係数Kを修飾してポルタメント速度rを制御する形態であると、楽器の操作に不慣れなビギナーユーザでは鍵操作に集中するあまりポルタメント操作子の操作を忘れたり上手く操作出来ないという弊害が起こり得る。
つまり、以上の内容を言い換えれば、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでは簡単にポルタメントを演奏することが出来ない、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単にポルタメントを演奏することが出来る楽音発生装置、楽音発生方法、プログラムおよび電子楽器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の楽音発生装置は、
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルと、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する発音制御部と、
を具備することを特徴とする。
本発明の楽音発生方法は、
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置で実行される方法であって、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する、
ことを特徴とする楽音発生方法。
本発明のプログラムは、
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置として用いられるコンピュータに、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示するステップ、
を実行させることを特徴とする。
本発明では、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単にポルタメントを演奏することが出来る。
本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の外観を示す外観図である。 楽音発生装置100の電気的構成を示すブロック図である。 CPU10が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。 CPU10が実行する押鍵処理の動作を示すフローチャートである。 CPU10が実行する単音ポルタメント処理の動作を示すフローチャートである。 単音ポルタメント処理の動作を説明する為の図である。 単音ポルタメント処理の動作を説明する為の図である。 CPU10が実行する和音ポルタメント処理の動作を示すフローチャートである。 CPU10が実行する和音ポルタメント処理の動作を示すフローチャートである。 和音ポルタメント処理の動作を説明するための図である。 和音ポルタメント処理の動作を説明するための図である。 CPU10が実行する和音グリッサンドの動作を説明するための図である。 CPU10が実行する和音グリッサンドの動作を説明するための図である。 離鍵処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.外観
図1は、本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の外観を示す外観図である。この図に図示する楽音発生装置100は、周知のスマートデバイスを用いた一例であり、上面視長方形状の筐体を有し、この筐体正面には、液晶表示画面に表示される鍵盤(白鍵、黒鍵)の各鍵の画像を、当該液晶表示画面上に敷設されるタッチパネルを介して鍵操作するタッチパネル鍵盤TKBを備える。
タッチパネル鍵盤TKBを構成する液晶表示パネル(後述する表示部12)には、例えば26鍵(白鍵15鍵、黒鍵11鍵)の各鍵の画像が画面表示される。この液晶表示パネル(後述する表示部12)上には、2次元マトリクス配置される透明電極を用いた静電容量方式のマルチタッチ検出機能を備えるタッチパネル(後述するタッチパネル部13)が敷設される。
タッチパネル鍵盤TKBでは、後述するように、ユーザが画面に表示される鍵の画像をタッチ(接触)する操作が押鍵操作となり、タッチ解除する操作が離鍵操作となり、押離鍵押鍵操作に応じてタッチパネル部13から出力されるタッチ位置情報が鍵番号(又はノートナンバ)として扱われる。
本発明では、こうしたタッチ操作による押鍵の後に、図7に図示する一例のように、タッチパネルから指を離さずに鍵の上部20%以内の領域を通って次に弾くべき鍵の画像に移動させる周知のドラッグ操作を行うと、このドラッグ操作がポルタメント操作と判断される。なお、ここで言うドラッグ操作とは、タッチパネル面上に指先を接触させた状態で移動させる操作を指す。ドラッグ操作がポルタメント操作と判断された場合、後述するように、前押鍵(タッチ操作)で発音された音高を起点とし、この起点から現押鍵となるポルタメント操作で指定される鍵の音高(目標値)へ滑らかに到達させるポルタメント奏法を具現する。
B.構成
図2は、楽音制御装置100の構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、スイッチ部11から出力されるスイッチイベントに応じて装置各部の処理動作を設定したり、上述したタッチパネル鍵盤TKBを構成するタッチパネル部13から出力されるタッチ位置情報に応じたノートオン・ノートオフイベントを生成して発音部16に供給する。本発明の要旨に係わるCPU10の特徴的な処理動作については追って詳述する。
スイッチ部11は、装置側部やパネル下部に設けられる電源スイッチや音量スイッチなどの各種操作スイッチから構成され、スイッチ操作に応じた種類のスイッチイベントを発生する。スイッチ部11が発生するスイッチイベントはCPU10に取り込まれる。表示部12は、液晶表示パネルなどから構成され、CPU10の制御の下に、上述したタッチパネル鍵盤TKBを構成する各鍵の押離鍵に対応した表示形態で鍵の画像を画面表示すると共に、タッチパネル鍵盤TKBの上部余白側に、必要に応じて装置各部の設定状態や動作状態などを画面表示する。
タッチパネル部13は、上述したように、表示部12の表示画面を構成する液晶表示パネル上に敷設され、2次元マトリクス配置される透明電極を用いた静電容量方式のタッチパネルを備える。タッチパネル部13は、タッチパネル鍵盤TKBを含む表示画面におけるタッチ位置を検出してタッチ位置情報を出力する。
なお、CPU10では、タッチパネル部13から出力されるタッチ位置情報に基づき押鍵を検出すると、押鍵された鍵の鍵番号を含むノートオンイベントを発生して発音部16に供給し、一方、離鍵を検出すると、離鍵された鍵の鍵番号を含むノートオフイベントを発生して発音部16に供給する。
ROM14は、CPU10にロードされる各種制御プログラムを記憶する他、表示部12に画面表示する各鍵の画像データ(押鍵状態を示す画像や離鍵状態を示す画像)を記憶する。なお、このROM14に格納される各種制御プログラムとは、後述するメインルーチン、当該メインルーチンからコールされる押鍵処理、押鍵処理からコールされる単音ポルタメント処理、和音ポルタメント処理および和音グリッサンド処理、メインルーチンからコールされる離鍵処理を含む。
RAM15は、ワークエリアWAおよびダイアトニックコードテーブルエリアDCAを備える。ワークエリアWAには、CPU10の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。ダイアトニックコードテーブルエリアDCAには、各調における三和音や七の和音等のダイアトニックコードを示す複数種のダイアトニックコードテーブルDCTが格納される。後述する和音グリッサンド処理(図12〜図13参照)では、動作の一例として、公知のメジャースケールにおける三和音のダイアトニックコードテーブルDCTを用いて主和音(テーブル中のI度の和音)を持つスケール(音階)を判定する。
発音部16は、音源部16aおよびサウンドシステム16bから構成される。音源部16aは、周知の波形メモリ読み出し方式にて構成される複数の発音チャンネルを備え、CPU10から供給されるノートオン/ノートオフイベントに従って楽音波形データWを発生する他、ポルタメント操作された場合に、当該ポルタメント操作の速度(ドラッグ速度)に応じて発音ピッチを制御する。サウンドシステム16bは、音源部16aから出力される楽音波形データWをアナログ形式の楽音信号に変換し、当該楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施した後、これを増幅してスピーカSPから発音させる。
C.動作
次に、図3〜図14を参照して、上記構成による楽音発生装置100のCPU10が実行するメインルーチン、押鍵処理および離鍵処理の各動作について説明する。以下では、最初に全体動作の説明としてメインルーチンの処理動作について述べた後、続いてメインルーチンからコールされる押鍵処理、押鍵処理からコールされる単音ポルタメント処理、和音ポルタメント処理および和音グリッサンド、メインルーチンからコールされる離鍵処理について説明を進める。
(1)メインルーチンの動作
図3は、CPU10が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。電源スイッチのオン設定に応じて楽音発生装置100がパワーオンされると、CPU10はメインルーチンを実行して図3に図示するステップSA1に進み、装置各部を初期化するイニシャライズを実行する。そして、次のステップSA2では、ROM14に記憶される各鍵の画像データを用いて表示部12(液晶表示パネル)にタッチパネル鍵盤TKB(図1参照)を表示する。この場合、タッチパネル鍵盤TKBの全ての鍵が離鍵状態として画面表示される。
次いで、ステップSA3では、例えば音量スイッチ操作に応じて発生楽音の音量を調節する等、スイッチ部11から出力されるスイッチイベントに応じて装置各部の動作を設定するスイッチ処理を実行する。次に、ステップSA4では、スイッチ部11に設けられる終了スイッチが操作(終了操作)されたか否かを判断する。終了操作が為されると、判断結果は「YES」になり、本ルーチンを終えるが、終了操作が為されなければ、判断結果は「NO」になり、次のステップSA5に進む。
ステップSA5では、タッチパネル鍵盤TKB(タッチパネル部13)において鍵走査を行って鍵変化を検出し、その検出結果に基づき押鍵の有無を判断する。タッチパネル鍵盤TKB(タッチパネル部13)の何れかの鍵が押鍵(タッチ操作)されると、判断結果は「YES」になり、次のステップSA6に進み、押鍵処理を実行する。
押鍵処理では、起点として初回押鍵する鍵の画像を押鍵(タッチ操作)した後、タッチパネルから指を離さずに当該初回押鍵した鍵の上部20%以内の領域を通って次に弾くべき鍵の画像に移動させるポルタメント操作(ドラッグ操作)が行われた場合に、単音ポルタメント処理もしくは和音ポルタメント処理を実行する。
後述するように、単音ポルタメント処理では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)に応じた現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムから得られるピッチ変化値を現ピッチに加算して発音させて単音ポルタメント演奏を具現する。これにより、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単に単音ポルタメントを演奏することが出来る。
後述するように、和音ポルタメント処理では、押鍵(タッチ操作)された複数の鍵に基づき和音判定を行い、判定された和音構成音の内、ルートとなる音高の鍵をポルタメント操作(ドラッグ操作)し、これにより変位する現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムから得られるピッチ変化値を、ルートおよび他の和音構成音の現ピッチに加算して和音発音させる。これにより、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単に和音ポルタメントを演奏することが出来る。
加えて、押鍵処理では、ポルタメント付与するモードでない場合(ポルタメントフラグPFが「0」)に、初回和音が発音された後、その初回和音のルート音以外の指を離し、ルート音を押鍵(タッチ操作)している指を鍵盤上右方向(あるいは左方向)へ移動させるグリッサンド操作(スライド操作)が行われた場合に和音グリッサンド処理を実行する。
後述するように、和音グリッサンド処理では、3つ以上の鍵を押鍵(タッチ操作)して初回和音が成立すると、その初回和音を主和音(I度の和音)に持つスケール(音階)を判定すると共に、初回和音の構成音の数を和音グリッサンドで発音する発音数に決定する。そして、初回和音の発音後、当該初回和音の構成音の何れか一つを押鍵(タッチ操作)したまま、例えば鍵盤上右方向へグリッサンド操作(スライド操作)して順次1度上の鍵を押鍵して行くと、押鍵された鍵の音を最低音とする上記スケール上の和音が順次発音される和音グリッサンドとなる。そして、ステップSA6の押鍵処理が終了すると、次のステップSA7へ進む。
一方、タッチパネル鍵盤TKB(タッチパネル部13)において押鍵(タッチ操作)が為されなければ、上記ステップSA5の判断結果は「NO」になり、ステップSA7に進み、上記ステップSA5の鍵変化の検出結果に基づき離鍵(タッチ解除;タッチを離す)の有無を判断する。押鍵中の鍵が離鍵されなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSA9に処理を進め、一方、押鍵中の鍵が離鍵されると、判断結果は「YES」になり、次のステップSA8に進み、離鍵処理を実行する。
ステップSA8の離鍵処理では、後述するように、離鍵された鍵に対応するノートオフイベントを発生して音源部16aに消音指示した後、消音された鍵の画像を押鍵状態から離鍵状態に切り換える。そして、全鍵が離鍵状態であれば、フラグPFおよびフラグGFをゼロリセットした後、次のステップSA9へ進む。
そして、ステップSA9では、タッチパネル鍵盤TKB(タッチパネル部13)において為された押離鍵操作に対応して、押鍵(タッチ操作)された鍵の画像を押鍵状態の画像に、離鍵(タッチ解除)された鍵の画像を離鍵状態の画像にそれぞれ表示更新した後、上記ステップSA3に処理を戻す。
なお、このステップSA9では、押離鍵操作されない場合には、鍵盤画像の表示更新は行われない。また、ここで言う押鍵状態/離鍵状態の画像とは、例えば鍵の画像の輝度を下げて押鍵状態を表現したり、その輝度を元に戻して離鍵状態を表現したりする表示制御を指す。また、これに限定されず鍵の画像の表示色や色合、コントラストを変化させて押鍵状態/離鍵状態を表現したり押鍵状態/離鍵状態を3D表示したりする態様としてもよい。
上記ステップSA3に処理を戻すと、以後はスイッチ部11に設けられる終了スイッチが操作される迄、上記ステップSA3〜SA9を繰り返し実行する。そして、スイッチ部11に設けられる終了スイッチが操作されると、上記ステップSA4の判断結果が「YES」になり、本ルーチンを完了させる。
(2)押鍵処理の動作
次に、図4を参照して押鍵処理の動作について説明する。図4は、押鍵処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA6(図3参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図4に図示するステップSB1に進み、タッチパネル鍵盤TKBで押鍵(タッチ操作)された鍵の画像において、そのタッチ位置が鍵の上部20%以内の領域であるか否かを判断する。
なお、鍵の上部20%以内の領域とは、白鍵および黒鍵ともに上端から20%の範囲を指す。また、本実施形態では、一例として、鍵の上部20%以内とした固定的の領域を定めたが、これに限定されず、例えばオクターブ鍵域毎の各鍵についてユーザ指定の任意領域を設定する態様とすることも可能である。
押鍵(タッチ操作)された鍵の画像において、そのタッチ位置が鍵の上部20%以内の領域であると、判断結果は「YES」になり、ステップSB2に進む。ステップSB2では、前回タッチ位置情報と現在タッチ位置情報とに基づきドラッグ操作されているか否かを判断する。ドラッグ操作されていなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSB12に進む。
一方、ドラッグ操作されていれば、上記ステップSB2の判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進み、上記ステップSB2で取得した前回タッチ位置情報および現在タッチ位置情報とに応じてドラッグ速度を算出する。すなわち、前回タッチ位置から現在タッチ位置までの位置差分(距離)を、両タッチ位置情報の取得時刻差(時間)で除してドラッグ速度を算出する。
続いて、ステップSB4では、ポルタメントフラグPFが「1」、すなわちポルタメント付与するモードであるかどうかを判断する。既にポルタメントフラグPFが「1」に設定され、ポルタメント付与するモード下であるならば、判断結果は「YES」になり、後述のステップSB8に処理を進める。
これに対し、ポルタメントフラグPFが「0」、つまりポルタメント付与するモードに設定されていなければ、上記ステップSB4の判断結果は「NO」になり、ステップSB5に進み、ポルタメントフラグPFを「1」にセットする。
このように、ポルタメントフラグPFが「0」の場合に、鍵の上部20%以内の領域をドラッグ操作すると、ポルタメントフラグPFが「1」にセットされ、ポルタメント付与するモードに遷移する。つまり、タッチパネル鍵盤TKBでは、鍵の上部20%以内の領域のドラッグ操作が行われると、前述した「ポルタメント操作」と見做される。
さて、こうしてポルタメント付与するモードに遷移すると、次のステップSB6に進み、現在タッチ位置情報に基づき押鍵された鍵の音高を現ピッチとして取得し、続くステップSB7では、取得した現ピッチを、ポルタメントの目標ピッチに設定する。そして、ステップSB8では、グリッサンドフラグGFが「1」、すなわち和音演奏による複数音の同時押鍵であるか否かを判断する。
単音押鍵であれば、判断結果は「NO」になり、ステップSB9を介して単音ポルタメント処理(後述する)を実行して本処理を終える。一方、和音演奏による複数音の同時押鍵ならば、上記ステップSB8の判断結果が「YES」になり、ステップSB10を介して和音ポルタメント処理(後述する)を実行して本処理を終える。
これに対し、押鍵(タッチ操作)された鍵の画像において、そのタッチ位置が鍵の上部20%以内の領域でなければ、上述したステップSB1の判断結果が「NO」になり、ステップSB11に進み、ポルタメントフラグPFをゼロリセットし、続くステップSB12を介して和音グリッサンド処理(後述する)を実行して本処理を終える。
(3)単音ポルタメント処理の動作
次に、図5〜図7を参照して単音ポルタメント処理の動作について説明する。図5は、単音ポルタメント処理の動作を示すフローチャート、図6〜図7は単音ポルタメント処理の動作の一例を説明するための図である。
上述した押鍵処理のステップSB9(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図5に図示するステップSC1〜SC2において、現ピッチおよび目標ピッチを取得する。なお、ポルタメント操作(ドラッグ操作)に移る前の押鍵時点(タッチ操作時点)では、現ピッチ=目標ピッチとなる。次いで、ステップSC3では、予め設定されるポルタメントタイム(デフォルト値)を取得する。
そして、ステップSC4では、現ピッチ=目標ピッチであるか否かを判断する。上述したように、押鍵時点(タッチ操作時点)では、現ピッチ=目標ピッチなので、判断結果は「YES」になり、ステップSC10に進み、音源部16aに対して現ピッチでの発音を指示する発音処理を実行して一旦本処理を終える。具体的には、例えば図6に図示するように、初回の押鍵で「ド」の鍵が押鍵(タッチ操作)された場合には、その押鍵された鍵の音高「ド」で発音する。
こうして、初回の押鍵(タッチ操作時点)の発音が為された後に、ユーザが図7に図示する一例のように、音高「ド」の鍵から音程が長3度(4半音)上の音高「ミ」へ移動するポルタメント操作(ドラッグ操作)を行ったとする。そうすると、上記ステップSC4の判断結果が「NO」になり、ステップSC5に進む。
ステップSC5では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増えたか否かを判断する。現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増えていれば、判断結果は「YES」になり、後述のステップSC7に進む。
一方、現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増えていなければ、上記ステップSC5の判断結果は「NO」になり、ステップSC6に進む。ステップSC6では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上減ったか否かを判断する。現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上減っていれば、判断結果が「YES」になり、ステップSC7に進む。
ステップSC7では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新し、続くステップSC8では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じて、上記ステップSC3で取得したポルタメントタイムを更新する。具体的には、例えばタッチ位置情報から得られるポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度を乗算係数Cに変換し、変換した乗算係数Cをデフォルト値のポルタメントタイムに乗算する。
次いで、ステップSC9では、上記ステップSC8で更新されたポルタメントタイムに応じたピッチ変化値を現ピッチに加算する。なお、上記ステップSC5、SC6の各判断結果が何れも「NO」の場合、すなわち現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増減しない緩慢なポルタメント操作(ドラッグ操作)が行われた場合には、ステップSC9に進み、緩慢なポルタメント操作(ドラッグ操作)で生じるピッチ変化分を現ピッチに加算する。
そして、ステップSC10では、ピッチ変化値を加算した現ピッチで発音するよう音源部16aに指示する発音処理を実行して本処理を終える。したがって、例えば図7に図示する一例のポルタメント操作(ドラッグ操作)が行われた場合には、初回押鍵(タッチ操作)された鍵の音高「ド」が発音された後に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で長3度(4半音)上の音程に移動した鍵の音高「ミ」へ滑らかに音高変化しながら発音される単音のポルタメント演奏が具現する。
以上のように、単音ポルタメント処理では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)に応じた現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムに応じたピッチ変化値を現ピッチに加算して発音させて単音ポルタメント演奏を具現する。
(4)和音ポルタメント処理の動作
次に、図8〜図11を参照して和音ポルタメント処理の動作について説明する。図8〜図9は、和音ポルタメント処理の動作を示すフローチャート、図10〜図11は和音ポルタメント処理の動作の一例を説明するための図である。
前述した押鍵処理のステップSB10(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図8に図示するステップSD1に処理を進め、押下中(タッチ操作中)の鍵が1つであるか否かを判断する。押下中(タッチ操作中)の鍵が複数存在する場合には、判断結果は「NO」になり、ステップSD2に進み、ポルタメントフラグPFをゼロリセットし、これによりポルタメント付与するモードを解除した後、ステップSD3に進み、押下中(タッチ操作中)の各鍵の音高を発音するよう音源部16aに指示する発音処理を実行して本処理を終える。
これに対し、押下中(タッチ操作中)の鍵が1つならば、上記ステップSD1の判断結果が「YES」になり、ステップSD4に進み、タッチ位置情報に基づいて押鍵(タッチ操作)された鍵の鍵番号を取得する。続いて、ステップSD5では、取得した鍵番号を和音の基準音(ルート)に決定し、続くステップSD6では、決定した基準音(現在押鍵中のルート)を最低音とする和音をダイアトニックコードテーブルDCTを参照して導出する。
次いで、ステップSD7〜SD8では、和音を構成する各押鍵音毎の現ピッチおよび目標ピッチを取得する。なお、ポルタメント操作(ドラッグ操作)に移る前の押鍵時点(タッチ操作時点)では、各押鍵音毎の現ピッチ=目標ピッチとなる。続いて、ステップSD9では、予め設定されるポルタメントタイム(デフォルト値)を取得する。
そして、図9に図示するステップSD10に進み、各押鍵音毎に現ピッチ=目標ピッチであるか否かを判断する。上述したように、押鍵時点(タッチ操作時点)では、各押鍵音毎の現ピッチ=目標ピッチなので、判断結果は「YES」になり、ステップSD16に進み、各押鍵音を現ピッチで発音するよう音源部16aに指示する発音処理を実行して一旦本処理を終える。具体的には、例えば図10に図示するように、初回の押鍵で「ド」「ミ」「ソ」の3鍵が押鍵(タッチ操作)された場合には、和音「ド」「ミ」「ソ」を発音する。
こうして、押鍵時点(タッチ操作時点)の和音発音が為された後に、ユーザが図11に図示する一例のように、ルートとなる音高「ド」の鍵から音程が完全4度(5半音)上の音高「ファ」の鍵へ移動するポルタメント操作(ドラッグ操作)を行ったとする。そうすると、上記ステップSD10の判断結果は「NO」になり、ステップSD11に進む。
ステップSD11では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増えたか否かを判断する。現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増えていれば、判断結果は「YES」になり、後述のステップSD13に進む。
一方、現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増えていなければ、上記ステップSD11の判断結果は「NO」になり、ステップSD12に進む。ステップSD12では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上減ったか否かを判断する。現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上減っていれば、判断結果は「YES」になり、ステップSD13に進む。
ステップSD13では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)で移動した現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新する。続くステップSD14では、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じて、上記ステップSD9で取得したポルタメントタイムを更新する。具体的には、例えばタッチ位置情報から得られるポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度を乗算係数Cに変換し、変換した乗算係数Cをデフォルト値のポルタメントタイムに乗算する。
次いで、ステップSD15では、上記ステップSD14で更新されたポルタメントタイムに応じたピッチ変化値をルートの現ピッチに加算する。また、ルート以外の3度音および5度音についても、ルートに加算した値と同じピッチ変化値をそれぞれの現ピッチに加算する。
なお、上記ステップSD11、SD12の各判断結果が何れも「NO」の場合、すなわち現在のタッチ位置の音高がタッチ時点よりも1度(半音)以上増減しない緩慢なポルタメント操作(ドラッグ操作)が行われた場合には、ステップSD15に進み、緩慢なポルタメント操作(ドラッグ操作)で生じるピッチ変化分を、和音を構成するルート、3度音および5度音の現ピッチにそれぞれ加算する。
そして、ステップSD16では、ピッチ変化値が加算されたルート、3度音および5度音を和音発音するよう音源部16aに指示する発音処理を実行して本処理を終える。したがって、例えば図11に図示する一例のポルタメント操作(ドラッグ操作)が行われた場合には、初回押鍵(タッチ操作)された和音「ド」「ミ」「ソ」が発音された後、ポルタメント操作(ドラッグ操作)によりルートとなる音高「ド」の鍵から音程が完全4度上の音高「ファ」の鍵へ移動すると共に、このルートの音高変化に従って3度音「ミ」が完全4度上の音高「ラ」へ、5度音「ソ」が完全4度上の音高「ド」へそれぞれ滑らかに変化しながら発音される和音ポルタメント演奏が具現する。
以上のように、和音ポルタメント処理では、押鍵(タッチ操作)された複数の鍵に基づき和音判定を行い、判定された和音構成音の内、ルートとなる音高の鍵をポルタメント操作(ドラッグ操作)し、これにより変位する現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムに応じたピッチ変化値を、ルートおよび他の和音構成音の現ピッチに加算して和音発音させる。
(5)和音グリッサンド処理の動作
次に、図12〜図13を参照して和音グリッサンド処理の動作について説明する。図12〜図13は、和音グリッサンド処理の動作を示すフローチャートである。前述した押鍵処理のステップSB12(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図12に図示するステップSE1に処理を進め、グリッサンドフラグGFが「1」、すなわち和音グリッサンド中であるかどうかを判断する。以下、和音グリッサンド中ではない場合と、和音グリッサンド中の場合に分けて動作説明を進める。
<和音グリッサンド中でない場合>
グリッサンドフラグGFが「0」、すなわち和音グリッサンド中でない場合には、上記ステップSE1の判断結果が「NO」になり、ステップSE2に進む。ステップSE2では、新たに押鍵(タッチ操作)された鍵が3つ以上であるか否か、すなわち和音演奏されたかどうかを判断する。和音演奏でなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSE3に進み、新たに押鍵(タッチ操作)された鍵に対応するノートオンイベントを発生して音源部16aに供給する。これにより、新たに押鍵された鍵で指定される音高の楽音が発音される。この後、ステップSE10に進み、発音された鍵の画像を離鍵状態から押鍵状態に切り換えるよう指示して本処理を終える。なお、この切り換え指示に従い、前述したステップSA9(図3参照)において鍵盤画像が表示更新される。
一方、新たに押鍵(タッチ操作)される鍵が3つ以上の和音演奏が為されると、上記ステップSE2の判断結果は「YES」になり、ステップSE4に進む。この場合、例えば所定の短い時間間隔の間に押鍵された鍵が3つ以上あるか否かを判断することにより、人間の押鍵タイミングのずれ(誤差)等を吸収するようにしても良い。
ステップSE4では、公知のコード判定処理により和音構成を解析する。すなわち、3音押鍵の場合には、その最低音を根音(ルート)として他の構成音が根音に対してそれぞれ3度音および5度音の基本形の和音であるか、あるいは根音以外の構成音(3度音および5度音)が最低音となる第1転回形/第2転回形かを判定する。また、4音押鍵の場合には、その最低音を根音(ルート)として他の構成音が根音に対してそれぞれ3度音、5度音および7度音の基本形の和音であるか、あるいは根音以外の構成音(3度音、5度音および7度音)が最低音となる第1転回形〜第3転回形かを判定する。
次いで、ステップSE5では、上記ステップSE4の解析の結果から判別された和音構成音(3和音の場合はルート、3度音、5度音/4和音の場合はルート、3度音、5度音、7度音)および基本形/転回形の別を表すコード構成情報と、調(根音の音名)およびコード種からなるコード名とからなる初回和音データを決定してRAM15のワークエリアWAに一時記憶させる。
続いて、ステップSE6では、RAM15のダイアトニックコードテーブルエリアDCAに格納される複数種のダイアトニックコードテーブルDCT(1)〜(n)の内、上記ステップSE5で決定した初回和音データと同じ調のダイアトニックコードテーブルDCTにおいて、当該初回和音データを主和音(I度の和音)に持つスケール(音階)を読み出す。
例えば、ユーザによって弾かれた初回和音が「ドミソ(C)」であったとすると、ダイアトニックコードテーブルDCTから当該初回和音を主和音(I度の和音)に持つCメジャースケール(ハ長調音階)を読み出す。続いて、ステップSE7では、上記ステップSE5で決定した初回和音の構成音の数を、和音グリッサンドで発音する発音数に決定する。
そして、ステップSE8に進むと、上記ステップSB5で決定した初回和音を発音させるノートオンイベントを音源部16に送付する。これにより、音源部16は初回和音を発音する。次いで、ステップSB9では、フラグGFを「1」にセットして和音グリッサンド中を表す。この後、ステップSE10に進み、発音された鍵の画像を離鍵状態から押鍵状態に切り換えるよう指示して本処理を終える。なお、この切り換え指示に従い、前述したステップSA9において鍵盤画像の表示更新が行われる。
このように、和音グリッサンド中ではない場合にユーザが3つ以上の鍵を押下する和音演奏を行うと、押鍵された3つ以上の音に基づき和音構成の解析を行い、その結果、和音が成立していれば初回和音に決定する。そして、ダイアトニックコードテーブルDCTを参照して初回和音を主和音(I度の和音)に持つスケール(音階)を判定すると共に、初回和音の構成音の数を和音グリッサンドで発音する発音数に決定する。
<和音グリッサンド中の場合>
一方、和音グリッサンド中であると、上記ステップSE1の判断結果が「YES」になり、図13に図示するステップSE11に進む。ステップSE11では、押鍵中(タッチ操作中)の鍵が1つであるか否かを判断する。複数の鍵が押鍵(タッチ操作)されている場合には、判断結果が「NO」になり、ステップSE16に進み、グリッサンドフラグGFをゼロリセットして和音グリッサンド中でない旨を表す。
続いて、ステップSE17に進み、押鍵(タッチ操作)された複数の鍵に各々対応するノートオンイベントを発生して音源部16aに供給して発音指示する。この後、図12に図示する前述のステップSE10に進み、発音された鍵の画像を離鍵状態から押鍵状態に切り換えるよう指示して本処理を終える。なお、この切り換え指示に従い、前述したステップSA9(図3参照)において鍵盤画像の表示更新が行われる。
これに対し、一つの鍵が押鍵(タッチ操作)されるグリッサンドが為された場合には、上記ステップSE11の判断結果が「YES」になり、ステップSE12に進む。ステップSE12では、押鍵中(タッチ操作中)の鍵の鍵番号を取得する。次いで、ステップSE13では、取得した鍵番号をグリッサンドの基準音(ルート)に決定する。
そして、ステップSE14では、前述したステップSE6(図12参照)でダイアトニックコードテーブルDCTから読み出したスケール(音階)において、上記ステップSE13で決定したグリッサンドの基準音(現在押鍵中のルート)を最低音とする和音を、ダイアトニックコードテーブルDCTを参照して導出する。
続いて、ステップSE15では、導出した和音を発音させるノートオンイベントを音源部16aに送付する。これにより、音源部16aは和音グリッサンドを発音する。この後、図12に図示するステップSE10に進み、発音された鍵の画像を離鍵状態から押鍵状態に切り換えるよう指示して本処理を終える。なお、この切り換え指示に従い、前述したステップSA9(図3参照)において鍵盤画像の表示更新が行われる。
従って、例えば初回和音「ドミソ」が発音された後、ルート音以外の指を離し、ルート音を押鍵(タッチ操作)している指を右方向(高音域側)へ水平ドラッグして1度上の「レ」の鍵を押鍵(タッチ操作)したとする。以下、ルート音を押鍵(タッチ操作)している指を右方向(高音域側)へ水平ドラッグする操作をグリッサンド操作と称す。
そうすると、その「レ」の鍵を最低音とするCメジャースケール上の和音、すなわちII度の和音「レファラ」(Dm)が発音される。そして、さらに「レ」の鍵を押鍵(タッチ操作)している指を右方向へグリッサンド操作して1度上の「ミ」の鍵を押鍵(タッチ操作)すると、その「ミ」の鍵を最低音とするCメジャースケール上の和音、すなわちIII度の和音「ミソシ」(Em)が発音される。
以後、右方向へグリッサンド操作して順次1度上の「ファ」、「ソ」、「ラ」、「シ」、「ド」の鍵を押鍵(タッチ操作)して行くと、それぞれ押鍵された鍵を最低音とするCメジャースケール上のIV度の和音「ファラド」(F)、V度の和音「ソシレ」(G)、VI度の和音「ラドミ」(Am)、VII度の和音「シレファ」(Bm-5)およびI度の和音「ドミソ」(C)が発音される。
また、逆に左方向(低音域側)へグリッサンド操作して順次1度下の「シ」、「ラ」、「ソ」、「ファ」、「ミ」、「レ」、「ド」の鍵を押鍵(タッチ操作)すると、上記とは逆の順序でVII度の和音「シレファ」(Bm-5)からI度の和音「ドミソ」(C)が発音されることになる。このように、初回和音を弾いた後、そのルート音を押鍵(タッチ操作)している指で鍵盤上右方向(又は左方向)へグリッサンド操作するだけで鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単に和音グリッサンドを演奏可能になる。
(6)離鍵処理の動作
次に、図14を参照して離鍵処理の動作を説明する。図14は、離鍵処理の動作を示すフローチャートである。前述したメインルーチンのステップSA8(図3参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図14に図示するステップSF1に進み、離鍵(タッチ解除)された鍵に対応するノートオフイベントを発生して音源部16aに消音指示する。これにより、音源部16aでは、ノートオフイベントで指定される音高の楽音を消音する。なお、この際、和音グリッサンドを行っている場合は、和音グリッサンド処理で発音された、押鍵されている鍵以外の和音構成音についても消音する。
続いて、ステップSF2では、消音された鍵の画像を押鍵状態から離鍵状態に切り換えるよう指示する。なお、この切り換え指示に従い、前述したステップSA9(図3参照)において鍵盤画像の表示更新が行われる。次いで、ステップSF3では、前述した押鍵処理において取得した情報の内、例えば離鍵された鍵に関する押鍵情報等、不要になった情報をリセットする。
そして、ステップSF4では、全鍵が離鍵状態であるか否かを判断する。全鍵が離鍵状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSF5に進み、ポルタメントフラグPFおよびグリッサンドフラグGFを共にゼロリセットして本処理を終える。このとき同時に、和音グリッサンドで用いた諸情報(主和音、スケール、グリッサンド発音数、グリッサンド基準音等)もリセットすることとしても良い。一方、全鍵が離鍵状態でなければ、上記ステップSF4の判断結果は「NO」になり、本処理を終える。
このように、離鍵処理では、離鍵(タッチ解除)された鍵に対応するノートオフイベントを発生して音源部16aに消音指示した後、消音された鍵の画像を押鍵状態から離鍵状態に切り換える。そして、全鍵が離鍵状態であれば、ポルタメントフラグPFおよびグリッサンドフラグGFを共にゼロリセットして本処理を終える。
以上のように、本実施形態では、起点となる鍵の画像を押鍵(タッチ操作)した後、タッチパネルから指を離さずに当該初回押鍵した鍵の上部20%以内の領域を通って次に弾くべき鍵の画像に移動させるポルタメント操作(ドラッグ操作)に応じて、現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムから得られるピッチ変化値を現ピッチに加算して発音させて単音ポルタメント演奏を具現するので、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単に単音ポルタメントを演奏することが出来る。
また、押鍵(タッチ操作)された複数の鍵に基づき和音判定を行い、判定された和音構成音の内、ルートとなる音高の鍵をポルタメント操作(ドラッグ操作)し、これにより変位する現在のタッチ位置の音高が目標ピッチ(タッチ時点の音高)よりも1度(半音)以上増加又は減少すると、現在のタッチ位置に対応した鍵の音高を目標ピッチに更新すると共に、ポルタメント操作(ドラッグ操作)の速度に応じてポルタメントタイムを更新する。そして、更新されたポルタメントタイムから得られるピッチ変化値を、ルートおよび他の和音構成音の現ピッチに加算して和音発音させので、鍵盤操作に不慣れなビギナーユーザでも簡単に和音ポルタメントを演奏することが出来る。
また、上述した実施形態では、起点となる鍵の画像を押鍵(タッチ操作)した後、タッチパネルから指を離さずに当該初回押鍵した鍵の上部20%以内の領域を通って次に弾くべき鍵の画像に移動させるポルタメント操作(ドラッグ操作)の一例として、図7に図示したように、弧を描くようにしたが、これに限定されず、初回押鍵した鍵の上部の特定領域内を直線的にスライド操作させて通過させた後に次に弾くべき鍵の画像へ移動させる操作形態をポルタメント操作としても勿論構わない。
なお、本発明を、演奏操作子としての通常の鍵盤や、スピーカあるいはオーディオ出力端子等の楽音出力部を有するキーボードや電子ピアノ等の鍵盤楽器や、他の形態の演奏入力操作子を有する他の電子楽器等で実現することも可能である。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルと、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する発音制御部と、
を具備することを特徴とする楽音発生装置。
[請求項2]
前記発音制御部は、前記特定領域で指定しないで前記指定操作を行った場合、半音単位で音高が段階的に変化する楽音の発音を発音部に指示することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
[請求項3]
前記特定領域は、前記複数の操作子の一部の領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の楽音発生装置。
[請求項4]
前記発音制御部はさらに、
前記複数の操作子のうち、少なくとも3つの操作子が指定された場合、当該指定された3つの操作子が和音を構成するか否かを判定する和音判定部と、
前記和音判定部により和音を構成すると判定された後に、前記和音を構成する操作子のうち、ひとつの操作子が指定された状態であって且つ前記ひとつの操作子以外の操作子の指定が解除された場合、当該ひとつの操作子を最低音高とする和音を構成する音高のうち、最低音高を除く音高それぞれに対応する操作子を指定する和音音高指定部と、
を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音発生装置。
[請求項5]
前記発音制御部はさらに、
前記和音判定部により和音を構成すると判定され、前記和音を構成する操作子のうち、ひとつの操作子が指定された状態であって且つ前記ひとつの操作子以外の操作子の指定が解除された後、前記ひとつの操作子を始点として互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作を行っている際に、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子の特定領域が指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で、前記最低音高と前記和音音高指定ぶにより指定された音高とが連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する
ことを特徴とする請求項4に記載の楽音発生装置。
[請求項6]
上記請求項1乃至5の何れかに記載の楽音発生装置と、
前記指定操作を行う演奏操作子と、
前記発音制御部によって指示された楽音を発音する発音部と
を備える電子楽器。
[請求項7]
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置で実行される方法であって、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する、
ことを特徴とする楽音発生方法。
[請求項8]
半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置として用いられるコンピュータに、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示するステップ、
を実行させることを特徴とするプログラム。
10 CPU
11 スイッチ部
12 表示部
13 タッチパネル部
14 ROM
15 RAM
16 発音部
16a 音源部
16b サウンドシステム
100 楽音発生装置
TKB タッチパネル鍵盤
上記目的を達成するため、本発明の楽音発生装置は、それぞれに異なる音高が割り当てられている複数の操作子が並んで表示されているタッチパネル鍵盤と、前記タッチパネル鍵盤上で、第1の操作子を指定する操作が行われた後に第2の操作子を指定する操作が行われた場合に、前記第1の操作子に割り当てられている第1の音高から前記第2の操作子に割り当てられている第2の音高まで、音高を変化させながら各音高の楽音を順番に発音させていく発音制御を実行する発音制御部と、を備え、前記発音制御部は、前記発音制御中に、前記タッチパネル鍵盤上で互いに隣接する2つの操作子に割り当てられた2つの音高の間で音高を変化させる場合に、前記2つの音高の間で連続的に複数回の音高変化を行わせる連続発音制御と前記2つの音高のうちの一方の音高から他方の音高へと非連続的に1回の音高変化を行わせる非連続発音制御のいずれの発音制御を行うかを、前記第1の操作子を指定する操作の後に行われる特定操作の状態に応じて選択する第1の選択処理を実行することを特徴とする。
本発明の他の態様による楽音発生装置は、それぞれに異なる音高が割り当てられている複数の操作子が並んで表示されているタッチパネル鍵盤と、前記タッチパネル鍵盤上で、第1の操作子を指定する操作が行われた後に第2の操作子を指定する操作が行われた場合に、前記第1の操作子に割り当てられている第1の音高から前記第2の操作子に割り当てられている第2の音高まで、音高を変化させながら各音高の楽音を順番に発音させていく発音制御を実行する発音制御部と、を備え、前記発音制御部は、前記発音制御中に、前記タッチパネル鍵盤上で隣接する2つの操作子に割り当てられた2つの音高の間で音高を変化させる場合に、前記2つの音高の間で連続的に複数回の音高変化を行わせる連続発音制御と前記2つの音高のうちの一方の音高から他方の音高へと非連続的に1回の音高変化を行わせる非連続発音制御のいずれの発音制御を行うかを選択する第1の選択処理と、前記発音制御中に、前記第1の音高に対応する1つの音高を変化させながら順番に発音させていく単音発音制御と前記第1の音高を含む複数の音高を同時に変化させながら順番に発音させていく和音発音制御のいずれの発音制御を行うかを選択する第2の選択処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の他の態様による楽音発生装置は、それぞれに異なる音高が割り当てられ、且つ、それぞれが第1領域と第2領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルと、
前記複数の操作子のうちの互いに隣接する2つの操作子を連続して指定する指定操作が、前記2つの操作子のうちの少なくとも1つの操作子の前記第1領域と前記第2領域のうちのいずれの領域で行われたかに応じて、前記2つの操作子のそれぞれに割り当てられている2つの音高の間で連続的に複数回の音高変化を行わせる連続発音制御と前記2つの音高のうちの一方の音高から他方の音高へと非連続的に1回の音高変化を行わせる非連続発音制御のいずれかの発音制御を選択し、前記選択された発音制御により楽音の発音を制御する発音制御部と、を具備することを特徴とする。

Claims (8)

  1. 半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルと、
    前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する発音制御部と、
    を具備することを特徴とする楽音発生装置。
  2. 前記発音制御部は、前記特定領域で指定しないで前記指定操作を行った場合、
    半音単位で音高が段階的に変化する楽音の発音を発音部に指示する
    ことを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 前記特定領域は、前記複数の操作子の一部の領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の楽音発生装置。
  4. 前記発音制御部はさらに、
    前記複数の操作子のうち、少なくとも3つの操作子が指定された場合、当該指定された3つの操作子が和音を構成するか否かを判定する和音判定部と、
    前記和音判定部により和音を構成すると判定された後に、前記和音を構成する操作子のうち、ひとつの操作子が指定された状態であって且つ前記ひとつの操作子以外の操作子の指定が解除された場合、当該ひとつの操作子を最低音高とする和音を構成する音高のうち、最低音高を除く音高それぞれに対応する操作子を指定する和音音高指定部と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音発生装置。
  5. 前記発音制御部はさらに、
    前記和音判定部により和音を構成すると判定され、前記和音を構成する操作子のうち、ひとつの操作子が指定された状態であって且つ前記ひとつの操作子以外の操作子の指定が解除された後、前記ひとつの操作子を始点として互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作を行っている際に、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子の特定領域が指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で、前記最低音高と前記和音音高指定ぶにより指定された音高とが連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する
    ことを特徴とする請求項4に記載の楽音発生装置。
  6. 上記請求項1乃至5の何れかに記載の楽音発生装置と、
    前記指定操作を行う演奏操作子と、
    前記発音制御部によって指示された楽音を発音する発音部と
    を備える電子楽器。
  7. 半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置で実行される方法であって、
    前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示する、
    ことを特徴とする楽音発生方法。
  8. 半音毎に異なる音高が割り当てられ且つそれぞれ特定領域を有する複数の操作子が表示されている操作パネルを備える楽音発生装置として用いられるコンピュータに、
    前記複数の操作子のうちの互いに隣接する操作子群を連続して指定する指定操作のうち、前記操作子群のうちの少なくとも1つの操作子が、前記少なくとも1つの操作子の特定領域で指定された場合、前記指定操作の操作速度に対応する速度で音高が連続的に変化する楽音の発音を発音部に指示するステップ、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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