JPH09190186A - 電子楽器の演奏情報入力装置 - Google Patents

電子楽器の演奏情報入力装置

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JPH09190186A
JPH09190186A JP8018319A JP1831996A JPH09190186A JP H09190186 A JPH09190186 A JP H09190186A JP 8018319 A JP8018319 A JP 8018319A JP 1831996 A JP1831996 A JP 1831996A JP H09190186 A JPH09190186 A JP H09190186A
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Katsushi Ishii
克氏 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、広範な且つ微妙な音を発生するため
の演奏情報を簡単な操作で入力できる電子楽器の演奏情
報入力装置を提供することを目的とする。 【解決手段】電子楽器に演奏情報を入力する演奏情報入
力装置であって、入力手段13と、該入力手段に対する
接触の有無及び接触位置を検出する検出手段10と、該
検出手段の検出結果に応じて演奏情報を生成する演奏情
報生成手段10、とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子楽器に
対して演奏情報を入力するための演奏情報入力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤型の電子楽器においては、音
高情報を入力するために主として鍵盤が用いられてい
る。この鍵盤の各鍵は、音高を指定する機能にのみ着目
すれば、押鍵/離鍵に応じてオン/オフするスイッチに
すぎない。従って、鍵盤は、例えばCi、Ci♯、Di
・・・(添字のiはオクターブを表す)といった複数オ
クターブ内の12個の音高を指定できるだけである。以
下、各オクターブの12個の音高を「特定音高」とい
う。
【0003】従って、例えばピッチベンドのように、鍵
盤で指定できる音高以外の音高を指定する場合は、鍵盤
とは別個に設けられた例えばベンダーホイールを用いて
音高を指定する必要がある。即ち、演奏者は、特定音高
以外の音高を指定する場合は、鍵盤とベンダーホイール
との2つの操作子を操作する必要があり、高度な演奏技
術が必要であった。
【0004】また、例えばビブラートをかけるには、音
高を微妙に揺らす必要があるが、鍵盤のみでは音高を揺
らすことができない。かかる場合も、例えばベンダーホ
イールを前後に僅かに回転させてビブラートの機能を模
擬していた。しかしながら、ベンダーホイールを操作し
てビブラートをかけようとしても、ビブラートをかける
方法が自然楽器と異なることから、自然楽器で発生され
るビブラートのような微妙な音楽効果を発揮させること
は極めて困難であった。
【0005】更に、例えば発音中の音にピッチベンドを
かけると同時に例えば音量を変化させたい場合がある。
かかる場合は、鍵盤、ベンダーホイール及び音量操作子
の3つを同時に操作する必要があり、通常の電子楽器で
は演奏は難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の諸問題を解決するためになされたものであり、広範な
且つ微妙な音を発生させるための演奏情報を簡単な操作
で入力することができる電子楽器の演奏情報入力装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電子楽器に演奏情報を入力する演奏情報
入力装置であって、入力手段と、該入力手段に対する接
触の有無及び接触位置を検出する検出手段と、該検出手
段の検出結果に応じて演奏情報を生成する演奏情報生成
手段、とを備えて構成されている。
【0008】本演奏情報入力装置で入力される演奏情報
は、例えば音高、音量、音色、効果等といった音の諸要
素を決定するための情報である。上記入力手段として
は、例えば指の接触によって情報を連続的に入力するこ
とのできるタッチパネルを用いることができる。本演奏
情報入力装置は、この入力手段に対する指の接触の有無
及び接触位置を検出し、これらの検出結果に基づいて演
奏情報を生成する。
【0009】この演奏情報入力装置によれば、入力手段
に対する指の接触の有無を押鍵/離鍵に対応させ、更に
接触位置を音高に対応させることができる。従って、鍵
盤のように段階的な特定音高だけではなく、所定の特定
音高と他の特定音高との間の音高、例えばピッチベンド
をかけた時に生じるような音高を入力することができ
る。
【0010】また、本演奏情報入力装置における前記検
出手段は、前記入力手段に対する接触位置を、直交する
第1方向及び第2方向の座標値として出力し、前記演奏
情報生成手段は、該検出手段からの第1方向の座標値に
基づき音高を指定するための演奏情報(以下「音高情
報」という。)を生成し、該検出手段からの第2方向の
座標値に基づき該音高を指定するための演奏情報以外の
演奏情報(以下「非音高情報」という。)を生成するよ
うに構成できる。
【0011】入力手段としてタッチパネルを用いる場合
は、タッチパネルを上面から見た場合のX軸方向(左右
方向)に第1方向を、同じくY軸方向(上下方向)に第
2方向を、それぞれ対応させることができる。この場
合、検出手段は、接触の有無並びに接触位置のX軸方向
の座標値及びY軸方向の座標値を出力する。演奏情報生
成手段は、X軸方向の座標値に基づき音高情報を生成す
る。従って、演奏者は、タッチパネル上で指を左右に動
かすことにより、特定音高は勿論、それ以外の音高を発
生するための演奏情報を入力することができる。
【0012】また演奏情報生成手段は、Y軸方向の座標
値に基づき、非音高情報、例えば音量情報、音色情報等
を生成する。従って、演奏者は、タッチパネル上で指を
上下に動かすことにより、例えば所望の音量、或いは音
色を発生するための演奏情報を入力することができる。
【0013】この演奏情報入力装置によれば、演奏者が
タッチパネル上の接触位置を変更することにより、音高
と音量、或いは音高と音色等といった複数の音の要素を
1タッチで同時に変更することができる。また、演奏者
がタッチパネルに指を接触したまま斜め方向に動かすこ
とにより、ピッチベンドをかけながら音量を変更すると
いった演奏が可能になる。或いはまた、タッチパネルに
指を接触したまま斜め方向に動かすことにより、ピッチ
ベンドをかけながら、例えばフィルタのカットオフ周波
数を制御して音色を変えるといった演奏が可能になる。
【0014】なお、タッチパネルを上面から見た場合の
Y軸方向(上下方向)に第1方向を、同じくX軸方向
(左右方向)に第2方向を、それぞれ対応させることも
できる。この場合、タッチパネル上で指を上下方向に動
かすことにより音高が変化し、左右方向に動かすことに
より例えば音量、音色等が変化することになる。また、
X軸とY軸とは必ずしも厳密に直交している必要はな
い。
【0015】また、X軸方向及びY軸方向の座標値のそ
れぞれに基づき複数の演奏情報を生成するように構成で
きる。例えば、X軸方向の座標値に基づき音高情報と、
非音高情報(例えば音量、左右定位、前後定位、フィル
タのカットオフ周波数又はレゾナンス等の中の何れか1
つ)とを生成するように構成できる。同様に、Y軸方向
の座標値に基づき1つの非音高情報(例えばモジュレー
ションデプス又はスピード、波形音量比等の中の何れか
1つ)と、他の非音高情報(例えばモジュレーションデ
プス又はスピード、波形音量比等の中の何れか1つ)と
を生成するように構成できる。また、演奏情報の最大値
及び最小値は個別に設定するように構成できる。例え
ば、音高はフルレンジ、左右定位はL側が30°R側が
60°と言った具合に設定するように構成できる。
【0016】また、本演奏情報入力装置における前記検
出手段は、前記入力手段に対する接触位置を、それぞれ
直交する第1方向、第2方向及び第3方向の座標値とし
て出力し、前記演奏情報生成手段は、該検出手段からの
第1方向の座標値に基づき音高情報を生成し、該検出手
段からの第2方向及び第3方向の各座標値に基づき非音
高情報をそれぞれ生成するように構成できる。
【0017】入力手段として、上記タッチパネルを用い
る場合は、タッチパネルを上面から見た場合のX軸方向
(左右方向)に第1方向を、同じくY軸方向(上下方
向)に第2方向を、同じくZ軸方向(押圧方向)に第3
方向をそれぞれ対応させることができる。この場合、検
出手段は、接触位置のX軸方向の座標値、Y軸方向の座
標値及びZ軸方向の座標値を出力する。演奏情報生成手
段は、X軸方向の座標値に基づき音高情報を生成する。
また、演奏情報生成手段は、例えばY軸方向及びZ軸方
向の座標値に基づき、非音高情報をそれぞれ生成する。
【0018】例えば、Y軸方向の座標値に基づき音量
を、Z軸方向の座標値に基づき音色をそれぞれ指定する
ための演奏情報を生成するように演奏情報生成手段を構
成することができる。この場合、演奏者がタッチパネル
上の接触位置及びタッチパネルに対する押圧力を変更す
ることにより、音高、音量及び音色といった複数の音の
要素を1タッチで同時に変更することができる。また、
演奏者がタッチパネルに指を接触したまま斜め方向に動
かすことにより、ピッチベンドをかけながら音量を変更
し、且つ例えばフィルタのカットオフ周波数を制御して
音色を変えるといった形態の演奏が可能になる。
【0019】なお、第1方向、第2方向及び第3方向と
X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向との対応は、上記に限
定されず、任意に対応付けることができる。また、X
軸、Y軸及びZ軸は必ずしも厳密に直交している必要は
ない。また、X軸、Y軸及びZ軸のそれぞれには、上述
したと同様に、複数の演奏情報を割り当てることができ
る。
【0020】本演奏情報入力装置においては、前記演奏
情報生成手段は、前記入力手段に対して接触がなされた
場合又は前記入力手段に対して接触がなされたまま接触
位置が移動された場合に、前記検出手段からの第1方向
の座標値を直接変換して音高情報を生成するように構成
できる。更に、前記入力手段に対して接触がなされた場
合又は前記入力手段に対して接触がなされたまま接触位
置が移動された場合に、前記演奏情報生成手段は、前記
検出手段からの第2方向の座標値及び/又は第3方向の
座標値を直接変換して非音高情報を生成するように構成
できる。
【0021】この構成によれば、入力手段に接触した位
置の座標値が直接演奏情報を生成するために使用される
ので、直感的に音高、音量、音色等を指定することがで
きるという利点がある。
【0022】また、本演奏情報入力装置においては、前
記演奏情報生成手段は、前記入力手段に対して接触がな
された場合に、前記検出手段からの第1方向の座標値に
基づき特定音高を指定するための演奏情報を生成し、前
記入力手段に対して接触がなされたまま接触位置が移動
された場合に、該接触位置の移動量に応じて音高を指定
するための演奏情報を生成するように構成できる。更
に、前記演奏情報生成手段は、前記入力手段に対して接
触がなされた場合に、前記検出手段からの第2方向の座
標値及び/又は第3方向の座標値に基づき特定の非音高
情報を生成し、前記入力手段に対して接触がなされたま
ま接触位置が移動された場合に、該接触位置の移動量に
応じて非演奏情報を生成するように構成できる。
【0023】この場合、入力手段としてのタッチパネル
の上に例えば鍵盤の絵を描いておき、演奏情報生成手段
は、最初の接触位置が所定の鍵の絵の範囲内であれば、
当該鍵に対応する特定音高を指定するための演奏情報を
生成し、その後は接触位置の移動量に応じて音高が変化
するような演奏情報を生成するように構成できる。同様
に、演奏情報生成手段は、入力手段が最初に接触された
場合は所定の非音高情報を生成し、その後は接触位置の
移動量に応じてその値(例えば音量値、フィルタのカッ
トオフ周波数を指示する係数値等)が変化するような非
音高情報を生成するように構成できる。
【0024】この構成によれば、タッチパネルに最初に
接触した位置の座標値に基づいて特定音高情報が生成さ
れ、その後、入力手段上で指を移動することにより、そ
の移動量に応じて音高が変化する演奏情報が生成される
ので、入力手段上で容易にピッチベンドを模擬すること
ができる。同様に、入力手段に最初に接触した位置の座
標値に基づいて所定の非音高情報が生成され、その後、
入力手段上で指を移動することにより、その移動量に応
じて値が変化する非音高情報が生成されるので、入力手
段上で音量や音色の変更を容易に行うことができる。
【0025】本演奏情報入力装置は、送信手段を更に備
え、該送信手段は、前記演奏情報生成手段で生成された
演奏情報を外部に送信するように構成できる。この構成
によれば、本演奏情報入力装置によって他の電子楽器、
音源モジュール、シーケンサ、コンピュータ等を制御す
ることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の演奏情報入力装置
の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下では、電子楽器に組み込まれた演奏情報入力
装置について説明するが、本演奏情報入力装置は、単独
で構成することも可能である。また、以下の実施の形態
では、X軸、Y軸及びZ軸のそれぞれに2つの演奏情報
が割り当てられるものとする。
【0027】図1は、本演奏情報入力装置が適用された
電子楽器を一部切り欠いて上面から見た外観図である。
図において、13はタッチパネル、130は鍵盤の絵、
14は操作パネル、18は外部入力端子、19は外部出
力端子である。
【0028】タッチパネル13は本発明の入力手段に対
応する。このタッチパネル13は、例えば指で接触され
ることによりX軸方向(図中左右方向)の座標値、Y軸
方向(図中上下方向)及びZ軸方向(図中前後方向)の
座標値を出力する。タッチパネル13としては、周知の
種々の方式のタッチパネルを用いることができる。例え
ば、抵抗値や静電容量の変化で接触の有無、接触位置及
び押圧力を検出することのできるアナログ方式のタッチ
パネル、メッシュ状に配列された微小スイッチの変化に
より接触の有無、接触位置及び押圧力を検出するデジタ
ル方式のタッチパネル等を用いることができる。
【0029】なお、本発明の入力手段は、タッチパネル
に限定されず、接触の有無、接触位置のX軸方向及びY
軸方向の座標値並びにZ軸方向の座標値(変位)を検出
できるものであれば、如何なる装置をも用いることがで
きる。また、Z軸方向の座標値を使用しないアプリケー
ションの場合は、入力手段は、Z軸方向の座標値(変
位)を検出できる必要はない。更に、X軸、Y軸及びZ
軸は必ずしも厳密に直交している必要はなく、例えば指
が接触された位置及び接触位置のZ軸方向の変位を特定
できる程度の精度があれば十分である。
【0030】鍵盤の絵130は、タッチパネル13上に
直接描くことができる。また、鍵盤の絵130は、複数
の鍵が描かれた例えばプラスティックスフィルムで構成
することができる。この場合、プラスティックスフィル
ムは、タッチパネル13の上に固着される。なお、図1
では、鍵盤の絵130は一部しか記載されていないが、
実際はタッチパネル13の全面に亙って設けられるもの
である。
【0031】操作パネル14には、音色制御操作子群1
40、表示器141及び音色選択スイッチ142が設け
られている。音色制御操作子群140は、音色を作成す
るための複数のスイッチで構成されている。表示器14
2は、例えばLED又はLCDと表示内容を制御するた
めのスイッチ群とで構成されている。音色選択スイッチ
142は、複数のスイッチで構成されている。この音色
選択スイッチ142の各スイッチには、操作者が音色制
御操作子群140を用いて作成した音色を割り当てるこ
とができる。音色が作成されない状態では、各スイッチ
には、デフォルトの音色が割り当てられている。演奏者
は、音色選択スイッチ142の何れかのスイッチを押す
ことにより、所望の音色を1タッチで選択することがで
きる。
【0032】外部入力端子18は、外部装置からの演奏
情報を入力するための端子である。外部装置としては、
他の電子楽器、シーケンサ、コンピュータ、その他の装
置を用いることができる。この外部入力端子18で受信
された演奏情報は、電子楽器の内部に取り込まれる。
【0033】外部出力端子19は、電子楽器で生成され
た演奏情報を外部に出力するための端子である。この外
部出力端子19には、例えば音源が接続される。これに
より、電子楽器から出力された演奏情報に基づき外部の
音源で楽音を発生させることができる。
【0034】次に、本演奏情報入力装置が適用された電
子楽器の電気的な構成について、図2のブロック図を参
照しながら詳細に説明する。
【0035】図2において、中央処理装置(以下「CP
U」という。)10は、リードオンリメモリ(以下「R
OM」という。)11に記憶された制御プログラムを、
システムバス30を介して順次読み出して実行すること
により、電子楽器の各部を制御する。このCPU10
は、本発明の検出手段及び演奏情報生成手段に対応す
る。上記ROM11には、CPU10を動作させる制御
プログラムの他、種々の固定データが記憶されている。
【0036】ランダムアクセスメモリ(以下「RAM」
という。)12には、電子楽器を制御するための各種レ
ジスタ、フラグ、ワーク領域等が設けられている。この
実施の形態で使用される主要なものを以下に示す。
【0037】イベントフラグ タッチパネル13又は操作パネル14で発生したイベン
トをビット対応で記憶する1バイトのフラグである。こ
のイベントフラグに記憶されるイベントには、タッチオ
ン、タッチオフ、移動、スイッチの各イベントが含まれ
る。タッチオンのイベントは、タッチパネル13に接触
があった場合に発生する。タッチオフのイベントは、タ
ッチパネル13から指が離された場合に発生する。移動
のイベントは、タッチパネル13に指を接触したまま接
触位置が移動された場合に発生する。スイッチのイベン
トは、操作パネル14のスイッチが操作された場合に発
生する。 タッチフラグ タッチパネル13に対する接触の有無を記憶するフラグ
である。 Xレジスタ、Yレジスタ、Zレジスタ X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の各座標値を記憶する
レジスタである。 移動Xフラグ、移動Yフラグ、移動Zフラグ X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の各座標値が変化した
かどうかを記憶するフラグである。 モードフラグ タッチパネル13からの座標値を、絶対値としてそのま
ま使用するか、最初の接触位置からの相対値として使用
するかを記憶するフラグである。 参照音高値レジスタ 現在の音高値を記憶するレジスタである。 X参照座標値レジスタ、Y参照座標値レジスタ 現在のX軸方向、Y軸方向の座標値を記憶するレジスタ
である。
【0038】RAM12に設けられた上記以外のレジス
タ、フラグ、ワーク領域等については、以下において必
要の都度説明する。
【0039】タッチパネル13は、上述したように、指
が接触された位置のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の
座標値を出力する。CPU10は、タッチパネル13か
らの座標値に基づき接触の有無、接触位置、接触の押圧
力、接触位置の移動の有無等を検出し、その検出結果に
応じて演奏情報を生成する処理を行う。
【0040】操作パネル14には、上述したように、電
子楽器を操作するための各種スイッチが設けられてい
る。CPU10は、操作パネル14に設けられた各スイ
ッチからのデータを入力し、そのデータに応じて所要の
処理を行う。
【0041】音源15は、 CPU10からの指示に応
じて楽音信号を発生する。この音源15で発生された楽
音信号はオーディオシステム16に供給される。オーデ
ィオシステム16は、増幅器、スピーカ等で成り、楽音
信号を音響信号に変換する。このオーディオシステム1
6によって、演奏者が演奏した楽音が放音される。
【0042】通信インタフェース17は、本発明の送信
手段に対応する。この通信インタフェース17は、外部
入力端子18から入力されたシリアルデータを受信し、
パラレルデータに変換する。CPUは、このパラレルデ
ータに変換された演奏情報をシステムバス30を介して
取り込み、RAM12の所定領域に設けられた受信バッ
ファに書き込む。
【0043】また、CPUは、RAM12の所定領域に
設けられた送信バッファから演奏情報を読み出し、シス
テムバス30を介して通信インタフェース17に送る。
通信インタフェース17は、CPU10から受け取った
演奏情報をシリアルデータに変換し、外部出力端子19
から外部に送信する。
【0044】上記通信インタフェース17としては、例
えばMIDIインタフェースを用いることができる。こ
の場合、外部入力端子18はMIDIメッセージを受信
し、外部出力端子19はMIDIメッセージを送信す
る。以下の説明では、通信インタフェース17として、
MIDIインタフェースが用いられるものとして説明す
る。なお、通信インタフェースとしては、MIDIイン
タフェースに限らず、RS232C、SCSIインタフ
ェース、機種固有のインタフェース等といった種々のイ
ンタフェースを用いることができる。
【0045】また、この電子楽器にはタイマ(図示しな
い)が設けられている。このタイマは、所定時間間隔で
CPU10に対して割り込みをかける。このCPU10
は、割込に同期してタッチパネル13及び操作パネル1
4をスキャンする。
【0046】次に、本演奏情報入力装置が適用された電
子楽器の動作を、図3〜図9に示したフローチャートを
参照しながら詳細に説明する。各フローチャートに示し
た処理は、CPU10がROM11に格納された制御プ
ログラムに従って行う。なお、以下では、本演奏情報入
力装置に関係する部分を中心に説明する。
【0047】(1)メイン処理 電源が投入されると、先ず、初期化処理が行われる(ス
テップS10)。この初期化処理では、CPU10の内
部のハードウエアが初期化されると共に、RAM12の
各領域に初期値が設定される。
【0048】次いで、イベント処理が行われる(ステッ
プS11)。このイベント処理では、上記イベントフラ
グ中に、セットされているフラグがあるかどうかが調べ
られ、セットされているフラグがあることが判断される
と、当該フラグに対応する処理が行われる。このイベン
ト処理の詳細については後述する。
【0049】次いで、MIDI受信処理が行われる(ス
テップS12)。このMIDI受信処理では、通信イン
タフェース17の外部入力端子18で受信されたMID
Iメッセージをイベントに変換する処理が行われる。従
って、外部装置から本電子楽器を作動させることが可能
となっている。
【0050】以上の処理が終了するとステップS11へ
戻り、上述した動作を繰り返し実行する。これにより、
タッチパネル13に対する接離及び操作パネル14のス
イッチ操作に応じた処理が行われ、電子楽器としての各
種機能が発揮されるようになっている。
【0051】なお、図示は省略してあるが、上記メイン
処理と並行して、シリアル通信割込処理が行われる。即
ち、通信インタフェース17は、外部からのMIDIメ
ッセージを受信するとCPU10に対して割り込みをか
ける。CPU10は、この割込に応答して通信インタフ
ェース17から受信データを受け取り、受信バッファに
書き込む。また、通信インタフェース17は、1つのM
IDIメッセージを外部に送信する処理が完了すると、
CPU10に対して割り込みをかける。CPU10は、
この割込に応答して、送信バッファ中に送信すべきデー
タが存在するかどうかを調べる。そして、送信バッファ
中に送信すべきデータが存在することが判断されると、
これを通信インタフェース17に送る。通信インタフェ
ース17は、CPU10から受け取ったデータをシリア
ルデータに変換して外部出力端子19から外部に送信す
る。
【0052】(2)タイマ割込処理 次に、タイマ割込処理について図4のフローチャートを
参照しながら説明する。このタイマ割込処理ルーチン
は、タイマからの割込信号に応じて、一定周期毎に起動
される。このタイマ割込処理では、タッチパネル13及
び操作パネル14のスキャンが行われる。従って、タッ
チパネル13及び操作パネル14のスキャンは、上記メ
イン処理と並行して行われることになる。
【0053】CPU10は、割込を受け付けると、先
ず、タッチパネル13がオンにされているかどうかを調
べる(ステップS20)。即ち、CPU10は、タッチ
パネル13及び操作パネル14に対しスキャン信号を送
出する。タッチパネル13は、このスキャン信号に応答
して、接触がなされていれば接触位置を示すX軸方向、
Y軸方向及びZ軸方向の各座標値を出力する。一方、接
触がなされていなければゼロを出力する。CPU10
は、これら各座標値の出力の有無によりタッチパネル1
3に対する接触があるかどうかを判断する。
【0054】ここで、タッチパネル13がオンにされて
いることが判断されると、X軸方向、Y軸方向及びZ軸
方向の各座標値が取り込まれる(ステップS21)。そ
して、タッチフラグがオフになっているかどうかが調べ
られる(ステップS22)。ここで、タッチフラグがオ
フになっていることが判断されると、前回のスキャン時
にはタッチパネル13に対する接触がなかったが今回の
スキャンによりタッチパネル13に対する接触が発生し
たことが認識され、タッチフラグがオンにされる(ステ
ップS23)。そして、タッチオンフラグがセットされ
る(ステップS24)。これにより、タッチオンに対す
るイベント処理が行われることになる(詳細は後述)。
その後、ステップS34に分岐する。
【0055】上記ステップS22でタッチフラグがオフ
でないことが判断されると、前回のスキャン時にはタッ
チパネル13に対する接触があり、今回のスキャンでも
タッチパネル13に対する接触があることが認識され、
次いで、接触位置の移動があったかどうかが調べられる
(ステップS25〜S30)。即ち、先ず、前回取り込
んだX軸方向の座標値(旧X)と今回取り込んだX軸方
向の座標値(X)とが相違するかどうかが調べられる
(ステップS25)。そして、相違することが判断され
ると、X軸方向の接触位置が移動されたものと判断さ
れ、移動Xフラグがオンにされる(ステップS26)。
そうでない場合は、ステップS26はスキップされる。
【0056】次いで、前回取り込んだY軸方向の座標値
(旧Y)と今回取り込んだY軸方向の座標値(Y)とが
相違するかどうかが調べられる(ステップS27)。そ
して、相違することが判断されると、Y軸方向の接触位
置が移動されたものと判断され、移動Yフラグがオンに
される(ステップS28)。そうでない場合は、ステッ
プS28はスキップされる。次いで、前回取り込んだZ
軸方向の座標値(旧Z)と今回取り込んだZ軸方向の座
標値(Z)とが相違するかどうかが調べられる(ステッ
プS29)。そして、相違することが判断されると、Z
軸方向の押圧力が変化したものと判断され、移動Zフラ
グがオンにされる(ステップS30)。そうでない場合
は、ステップS30はスキップされる。その後、ステッ
プS34に分岐する。
【0057】上記ステップS20でタッチパネル13が
オンにされていないことが判断されると、タッチフラグ
はオンになっているかどうかが調べられる(ステップS
31)。ここで、タッチフラグがオンになっていること
が判断されると、前回のスキャン時にはタッチパネル1
3に対する接触があったが今回のスキャンによりタッチ
パネル13に対する接触がなくなったことが認識され、
タッチフラグがオフにされる(ステップS32)。そし
て、タッチオフフラグがセットされる(ステップS3
3)。これにより、タッチオフに対するイベント処理が
行われることになる(詳細は後述)。その後、ステップ
S34に進む。なお、上記ステップS31でタッチフラ
グがオンでないことが判断された場合は、前回も今回も
タッチパネル13に対する接触がなかったことが認識さ
れ、ステップS32及びS33はスキップされる。
【0058】ステップS34では、上記ステップS21
で取り込まれたX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のそれ
ぞれの座標値が、Xレジスタ、Yレジスタ及びZレジス
タにそれぞれ格納される。これらXレジスタ、Yレジス
タ及びZレジスタの内容は、次回のタイマ割込処理で参
照される。
【0059】以上は、タッチパネルに対する処理であ
る。これらタッチパネルに対する処理が終了すると、次
いで、操作パネル処理が行われる(ステップS35)。
この操作パネル処理では、操作パネル14上の各スイッ
チの操作があったかどうかが調べられ、操作があったこ
とが判断されると、その旨がイベントフラグのスイッチ
に対応するビットに記憶される。その後、このタイマ割
込処理ルーチンからリターンして、割り込まれた位置に
戻る。
【0060】(3)イベント処理 次に、上記メイン処理ルーチンのステップS11で行わ
れるイベント処理の詳細について、図5に示したフロー
チャートを参照しながら説明する。
【0061】イベント処理では、先ず、タッチオンのイ
ベントがあるかどうかが調べられる(ステップS4
0)。これは、上述したイベントフラグを参照すること
により行われる。そして、タッチオンのイベントがある
ことが判断されると、タッチオン処理が行われる(ステ
ップS41)。このタッチオン処理の詳細は、図6のフ
ローチャートに示されている。
【0062】(3−1)タッチオン処理 タッチオン処理では、先ず、X(Y)軸方向の座標値に
基づき音高値計算処理が行われる(ステップS60)。
ここで、(Y)は、音高値をX軸だけではなくY軸に割
り当ててもよいことを示している。以下においても同じ
である。この音高値計算処理の詳細は、図10のフロー
チャートに示されている。
【0063】(3−1−1)音高値計算処理 音高値計算処理では、先ず、絶対値モードであるかどう
かが調べられる(ステップS90)。これは、RAM1
2のモードフラグを調べることにより行われる。そし
て、絶対値モードであることが判断されると、X軸方向
の座標値が音高値に変換される(ステップS91)。そ
の後、ステップS97へ分岐する。
【0064】一方、上記ステップS90で絶対値モード
でないことが判断されると、イベントタイプはオンであ
るかどうかが調べられる(ステップS92)。そして、
イベントタイプがオン、つまり現在タッチオンのイベン
トに対する処理を行っていることが判断されると、X軸
方向及びY軸方向の各座標値からキーナンバが算出され
る(ステップS93)。即ち、X軸方向及びY軸方向の
各座標値により特定される接触位置が属する鍵のキーナ
ンバが求められる。次いで、この算出されたキーナンバ
が音高値に変換される(ステップS94)。これによ
り、タッチオンのイベントが発生した場合、換言すれ
ば、最初にタッチパネル13に接触した場合は、鍵盤の
絵130に描かれた1つの鍵の何処に接触しても、特定
音高の音高値が得られるようになっている。
【0065】次いで、ステップS94で求められた音高
値が参照音高値レジスタに格納され(ステップS9
5)、次いで、X軸方向及びY軸方向の座標値がそれぞ
れX参照座標値レジスタ及びY参照座標値レジスタに格
納される。これら、参照音高値レジスタ及び参照座標値
レジスタの内容は、後述する移動のイベント処理に使用
される。その後、ステップS97に進む。
【0066】上記ステップS92で、イベントタイプが
オンでない、つまり現在移動のイベントに対する処理を
行っていることが判断されると、X軸方向の座標値とX
軸方向の参照座標値との差をとった差分音高値が求めら
れる(ステップS98)。換言すれば、最初の接触位置
からの音高値の差分が求められる。次いで、この差分音
高値が参照音高値に加算され、最終的な音高値が求めら
れる(ステップS99)。その後、ステップS97へ分
岐する。
【0067】ステップS97では、上記の各処理で求め
られた最終的な音高値が、現データ領域に記憶される。
この現データ領域の内容が、イベント処理で算出された
最終的な音高値となり、ノートオン処理(ステップS6
6)において発音に供される。その後、この音高値計算
処理ルーチンからリターンしてタッチオン処理ルーチン
に戻る。
【0068】タッチオン処理ルーチンでは、次いで、X
軸方向の座標値からXパラメータを計算する処理が行わ
れる(ステップS61)。各軸方向のパラメータ値計算
処理は、図9に示したパラメータ値計算処理ルーチンで
行われる。
【0069】(3−1−2)パラメータ値計算処理 パラメータ値計算処理では、先ず、パラメータ情報が入
力される(ステップS80)。ここで、パラメータ情報
とは、各軸に割り当てられた演奏情報を規定するデータ
であり、例えば種類、範囲、ビット幅、入力モード等で
構成されている。次いで、絶対値モードであるかどうか
が調べられる(ステップS81)。ここで、絶対値モー
ドであることが判断されると、座標値がそのままパラメ
ータ値に変換される(ステップS82)。その後、ステ
ップS86に分岐する。
【0070】上記ステップS81で絶対値モードでない
ことが判断されると、次いでイベントタイプはオンであ
るかどうかが調べられる(ステップS83)。そして、
イベントタイプがオン、つまり現在タッチオンのイベン
トに対する処理を行っていることが判断されると、座標
値が参照座標値レジスタに格納される(ステップS8
4)。この参照座標値レジスタの内容は、後述する移動
のイベント処理に使用される。次いで、パラメータ値と
してデフォルト値がセットされる(ステップS85)。
これにより、タッチオンのイベントが発生した場合、換
言すれば、最初にタッチパネル13に接触した場合は、
デフォルト値がパラメータ値として使用されて演奏情報
が生成されることになる。その後、ステップS86に進
む。
【0071】上記ステップS83で、イベントタイプが
オンでない、つまり現在移動のイベントに対する処理を
行っていることが判断されると、座標値と参照座標値と
の差に基づいて差分パラメータ値が求められる(ステッ
プS87)。換言すれば、最初の接触位置からのパラメ
ータ値の差分が求められる。次いで、この差分パラメー
タ値がデフォルト値に加算され、最終的なパラメータ値
が求められる(ステップS88)。その後、ステップS
86へ分岐する。
【0072】ステップS86では、上記の各処理で求め
られた最終的なパラメータ値が、現データ領域に記憶さ
れる。この現データ領域の内容が、イベント処理におい
て算出された最終的な演奏情報となり、ノートオン処理
(ステップS66)において発音に供される。その後、
このパラメータ値計算処理ルーチンからリターンしてタ
ッチオン処理ルーチンに戻る。
【0073】タッチオン処理ルーチンでは、次いで、Y
軸方向の座標値からYパラメータ1を計算する処理が行
われる(ステップS62)。パラメータ値計算処理は、
上述した図9のパラメータ値計算処理ルーチンで行われ
る。以下においても同じである。以下、Y軸方向の座標
値からYパラメータ2が計算され(ステップS63)、
Z軸方向の座標値からZパラメータ1が計算され(ステ
ップS64)、Z軸方向の座標値からZパラメータ2が
計算される(ステップS65)。以上の各パラメータの
計算処理が終了することにより、現データ領域には、発
音に必要なパラメータが含まれた演奏情報が記憶されて
いる状態となる。
【0074】次いで、ノートオン処理が行われる(ステ
ップS66)。このノートオン処理は、上記現データ領
域に記憶されているデータが音源15に送られる。これ
により、音源15は、タッチパネル13で入力された演
奏情報に基づく楽音信号の生成を開始する。そして、こ
の楽音信号がサウンドシステム16に供給されることに
より、楽音が放音される。その後、このタッチオン処理
ルーチンからリターンしてイベント処理ルーチンに戻
る。
【0075】イベント処理ルーチンでは、次いで、タッ
チオンフラグがクリアされる(ステップS42)。これ
により、次にタッチオンのイベントが発生するまで、タ
ッチオン処理が行われないようになっている。その後、
このイベント処理ルーチンからリターンしてメイン処理
ルーチンに戻る。
【0076】上記ステップS40でタッチオンのイベン
トでないことが判断されると、次いでタッチオフのイベ
ントであるかどうかが調べられる(ステップS43)。
これは、上述したイベントフラグを参照することにより
行われる。そして、タッチオフのイベントがあることが
判断されると、タッチオフ処理が行われる(ステップS
44)。このタッチオフ処理の詳細は、図7のフローチ
ャートに示されている。
【0077】(3−2)タッチオフ処理 タッチオフ処理では、ノートオフ処理が行われる(ステ
ップS67)。即ち、CPU10は、音源15に対して
所定のデータを送る。これにより、発音中の楽音のエン
ベロープが減衰して消音が行われる。その後、このノー
トオフ処理ルーチンからリターンしてイベント処理ルー
チンに戻る。
【0078】イベント処理ルーチンでは、次いで、タッ
チオフフラグがクリアされる(ステップS45)。これ
により、次にタッチオフのイベントが発生するまで、タ
ッチオフ処理が行われないようになっている。その後、
このイベント処理ルーチンからリターンしてメイン処理
ルーチンに戻る。
【0079】上記ステップS43でタッチオフのイベン
トでないことが判断されると、次いで移動のイベントで
あるかどうかが調べられる(ステップS46)。これ
は、上述した移動フラグを参照することにより行われ
る。そして、移動のイベントがあることが判断される
と、移動処理が行われる(ステップS47)。この移動
処理の詳細は、図8のフローチャートに示されている。
【0080】(3−3)移動処理 移動処理では、先ず、移動Xフラグがオンであるかどう
かが調べられる(ステップS70)。ここで、移動Xフ
ラグがオンであることが判断されると、X(Y)軸方向
の座標値に基づき音高値計算処理が行われる(ステップ
S71)。この音高値計算処理は、タッチオン処理ルー
チンのステップS60の処理と同じである。次いで、X
軸方向の座標値からXパラメータを計算する処理が行わ
れる(ステップS72)。このパラメータ値計算処理
は、タッチオン処理ルーチンのステップS61の処理と
同じである。その後、この移動処理ルーチンからリター
ンしてイベント処理ルーチンに戻る。
【0081】上記ステップS70で移動Xフラグがオン
でないことが判断されると、次いで、移動Yフラグがオ
ンであるかどうかが調べられる(ステップS73)。こ
こで、移動Yフラグがオンであることが判断されると、
Y軸方向の座標値からYパラメータ1を計算する処理が
行われる(ステップS74)。このパラメータ値計算処
理は、タッチオン処理ルーチンのステップS62の処理
と同じである。次いで、Y軸方向の座標値からYパラメ
ータ2を計算する処理が行われる(ステップS75)。
このパラメータ値計算処理は、タッチオン処理ルーチン
のステップS63の処理と同じである。その後、この移
動処理ルーチンからリターンしてイベント処理ルーチン
に戻る。
【0082】上記ステップS73で移動Yフラグがオン
でないことが判断されると、次いで、移動Zフラグがオ
ンであるかどうかが調べられる(ステップS76)。こ
こで、移動Zフラグがオンであることが判断されると、
Z軸方向の座標値からZパラメータ1を計算する処理が
行われる(ステップS77)。このパラメータ値計算処
理は、タッチオン処理ルーチンのステップS64の処理
と同じである。次いで、Z軸方向の座標値からZパラメ
ータ2を計算する処理が行われる(ステップS78)。
このパラメータ値計算処理は、タッチオン処理ルーチン
のステップS65の処理と同じである。その後、この移
動処理ルーチンからリターンしてイベント処理ルーチン
に戻る。
【0083】以上の移動処理により、新たな音高、音
量、音色、効果等を指定するデータが現データ領域に格
納され、発音に供されることになる。
【0084】イベント処理ルーチンでは、次いで、移動
フラグがクリアされる(ステップS48)。これによ
り、次に移動のイベントが発生するまで、移動処理が行
われないようになっている。その後、このイベント処理
ルーチンからリターンしてメイン処理ルーチンに戻る。
【0085】上記ステップS46で、移動のイベントで
ないことが判断されると、次いでスイッチのイベントで
あるかどうかが調べられる(ステップS49)。これ
は、操作パネル14から取り込んだ各スイッチのセット
又はクリア状態を調べることにより行われる。そして、
スイッチのイベントがあることが判断されると、スイッ
チ処理が行われる(ステップS50)。このスイッチ処
理は、イベントのあったスイッチの機能を実現するため
の処理である。例えば、音色選択スイッチ142のオン
イベントがあった場合は、音色を選択する処理が行われ
る。次いで、スイッチフラグがクリアされる(ステップ
S51)。これにより、次にスイッチのイベントが発生
するまで、スイッチ処理が行われないようになってい
る。その後、このイベント処理ルーチンからリターンし
てメイン処理ルーチンに戻る。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
広範な且つ微妙な音を発生するための演奏情報を簡単な
操作で入力することができる電子楽器の演奏情報入力装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る演奏情報入力装置
が適用された電子楽器を一部切り欠いて上面から見た外
観図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る演奏情報入力装置
が適用された電子楽器の電気的な構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の一実施の形態のメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態のタイマ割込処理を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態のイベント処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態のタッチオン処理を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態のタッチオフ処理を示す
フローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態の移動処理を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明の一実施の形態のパラメータ値計算処理
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態の音高値計算処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 タッチパネル 14 操作パネル 15 音源 16 オーディオシステム 17 通信インタフェース 18 外部入力端子 19 外部出力端子 30 システムバス 130 鍵盤の絵 140 音色制御操作子群 141 表示器 142 音色選択スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子楽器に演奏情報を入力する演奏情報入
    力装置であって、 入力手段と、 該入力手段に対する接触の有無及び接触位置を検出する
    検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて演奏情報を生成する演奏
    情報生成手段、とを備えたことを特徴とする電子楽器の
    演奏情報入力装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記入力手段に対する接
    触位置を、直交する第1方向及び第2方向の座標値とし
    て出力し、 前記演奏情報生成手段は、該検出手段からの第1方向の
    座標値に基づき音高を指定するための演奏情報を生成
    し、該検出手段からの第2方向の座標値に基づき該音高
    を指定するための演奏情報以外の演奏情報を生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の演奏情報入
    力装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記入力手段に対する接
    触位置を、それぞれ直交する第1方向、第2方向及び第
    3方向の座標値として出力し、 前記演奏情報生成手段は、該検出手段からの第1方向の
    座標値に基づき音高を指定するための演奏情報を生成
    し、該検出手段からの第2方向及び第3方向の各座標値
    に基づき該音高を指定するための演奏情報以外の演奏情
    報をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1に記載
    の電子楽器の演奏情報入力装置。
  4. 【請求項4】前記演奏情報生成手段は、前記入力手段に
    対して接触がなされた場合又は前記入力手段に対して接
    触がなされたまま接触位置が移動された場合に、前記検
    出手段からの第1方向の座標値を直接変換して音高を指
    定するための演奏情報を生成することを特徴とする請求
    項2又は請求項3に記載の電子楽器の演奏情報入力装
    置。
  5. 【請求項5】前記演奏情報生成手段は、前記入力手段に
    対して接触がなされた場合に、前記検出手段からの第1
    方向の座標値に基づき特定音高を指定するための演奏情
    報を生成し、前記入力手段に対して接触がなされたまま
    接触位置が移動された場合に、該接触位置の移動量に応
    じて音高を指定するための演奏情報を生成することを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載の電子楽器の演奏
    情報入力装置。
  6. 【請求項6】送信手段を更に備え、該送信手段は、前記
    演奏情報生成手段で生成された演奏情報を外部に送信す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項
    に記載の電子楽器の演奏情報入力装置。
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