JP2007193151A - 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CPUおよびDSPは、マイクロフォンから入力された音声信号のパラメータを抽出し、基準となる音声信号のパラメータをMIDIデータとして入力し、抽出されたパラメータの値と入力されたパラメータとの合成比の重み付けを演算し、演算された重み付けに基づいて抽出されたパラメータの値および入力されたパラメータの値に基づいて対応する音声を合成してサウンドシステムに送出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、マイクロフォンから出力された音声信号が模範の音声信号からずれている場合に、そのずれを模範となる基準の音声信号に近づけて、歌唱の音程や音量を矯正して発音できるようにすることを目的とする。
請求項1の楽音制御装置において、請求項3に記載したように、抽出されたパラメータおよび入力されたパラメータは、音声信号の振幅を表すパラメータである。
請求項1の楽音制御装置において、請求項4に記載したように、演算手段は、操作によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算するような構成にしてもよい。
請求項4の楽音制御装置において、請求項5に記載したように、演算手段は、マイクロフォンに設けられた操作子の操作量に対応して設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算するような構成にしてもよい。
請求項6の楽音制御処理のプログラムにおいて、請求項8に記載したように、抽出されたパラメータおよび入力されたパラメータは、音声信号の振幅を表すパラメータである。
請求項6の楽音制御処理のプログラムにおいて、請求項9に記載したように、ステップCは、操作によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算するような構成にしてもよい。
請求項9の楽音制御処理のプログラムにおいて、請求項10に記載したように、ステップCは、マイクロフォンに設けられた操作子の操作量によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算するような構成にしてもよい。
図1は、各実施形態に共通する楽音制御装置のシステム構成を示すブロック図である。図1において、CPU1は、システムバス2を介して接続されているROM3、RAM4、ディスプレイ5、スイッチ6、DSP7との間で、コマンドおよびデータを授受しながらこの楽音制御装置を制御する。CPU1に入力されるMIDIデータは、伴奏曲のノート番号およびベロシティを含んでいる。すなわち、基準の音程および音量に相当するデータを含んでいる。ROM3は、CPU1によって実行される楽音制御処理のプログラムおよびこの装置の起動時における初期データを含んでいるとともに、MIDIデータに含まれているノート番号を音程に変換するテーブル、ベロシティを音量に変換するテーブルを予め格納している。楽音制御処理のプログラムの中には、DSP7によって実行される音声合成のアルゴリズムやパラメータ抽出のアルゴリズムが含まれている。RAM4は、CPU1によって処理されるデータを一時的に記憶するワークエリアである。ディスプレイ5は、メニュー画面や楽音制御に関する種々の情報を表示する。スイッチ6は、電源スイッチ、DSPスタートスイッチ、DSPストップスイッチ、第2実施形態において使用する重み付けスイッチであるテンキー、その他のスイッチ群で構成されている。DSP7は、ワークエリアであるRAM8および音声合成の音素データを格納した音素ROM9と接続され、後で詳述する音声合成処理やその他の処理を実行する。また、DSP7の入力側には入力FIFO(First In/First Out:先読み先出し)10が含まれており、マイクロフォンから入力された音声信号をアナログからデジタルに変換するADC(アナログ/デジタル変換回路)11から入力される音声信号を記憶する。一方、DSP7の出力側にも出力FIFO12が含まれており、DSP7によって音声合成された音声信号を記憶して、DAC(デジタル/アナログ変換回路)13に出力する。DAC13は、その音声信号をデジタルからアナログに変換して、増幅回路やスピーカを備えたサウンドシステム(図示せず)に送出する。
pitch=
p_omoni×pitch+(1−p_omoni)×midipitch
ただし、0≦p_omoni≦1であり、p_omoniの値は重み付けスイッチであるテンキー(0,0.1,0.2…0.9,1)によってユーザが設定する。p_omoniの値が0に近づくと、サウンドシステムから出力される合成音声の音程は、MIDIデータで示したノート番号すなわち基準の音程に近づく。一方、p_omoniの値が1に近づくと、サウンドシステムから出力される合成音声の音程は、マイクロフォンから入力された音声信号の歌唱者の音程に近づく。
なお、テンキーに代えてマイクロフォンにダイヤルなどの操作子を設けて、その操作子の操作量に対応してp_omoniの値を設定する構成にしてもよい。変数pitchの重み付け演算処理が終了すると、図6のフローチャートに戻ってステップSC7に移行する。
図8は、ステップSC9の変数ampの重み付け演算処理のフローチャートである。MIDIのノートオンメッセージがあるか否かを判別し(ステップSE1)、MIDIのノートオンメッセージがある場合には、MIDIのベロシティをROM3のテーブルによって変換して音量を求め、変数midiampに代入する(ステップSE2)。すなわち、伴奏曲の基準の音量を示す振幅のパラメータを変数midiampに代入する。次に下記の演算式によって変数ampの値を変更する(ステップSE3)。
amp=
a_omoni×amp+(1−a_omoni)×midiamp
この場合も、0≦a_omoni≦1であり、a_omoniの値は重み付けスイッチであるテンキーによってユーザが設定するか、あるいは、マイクロフォンの操作子の操作量に対応してa_omoniの値を設定する。a_omoniの値が0に近づくと、サウンドシステムから出力される合成音声の音量は、MIDIデータで示したベロシティすなわち基準の音量に近づく。一方、a_omoniの値が1に近づくと、サウンドシステムから出力される合成音声の音量は、マイクロフォンから入力された音声信号の歌唱者の音量に近づく。
変数ampの重み付け演算処理が終了すると、図6のフローチャートに戻ってステップSC10に移行する。
したがって、マイクロフォンから出力された音声信号を模範となる基準の音声信号に近づけて、歌唱の音程や音量のずれを重み付けに応じた度合いで伴奏曲の基準の音程や音量に合うように矯正して発音することができる。
この場合において、スイッチ5のテンキーの操作によって合成比の重み付けの制御データを設定することができる。あるいは、マイクロフォンにダイヤルなどの操作子を設けて、その操作量によって合成比の重み付けの制御データを設定することができる。
マイクロフォンから入力された音声信号のパラメータを抽出するステップAと、
基準となる音声信号のパラメータを入力するステップBと、前記ステップAによって抽出されたパラメータの値と前記ステップBによって入力されたパラメータとの合成比の重み付けを演算するステップCと、前記ステップCによって演算された重み付けに基づいて前記抽出されたパラメータの値および前記入力されたパラメータの値に基づいて対応する音声を合成して発音手段に送出するステップDと、をコンピュータに実行させる。
前記抽出されたパラメータおよび前記入力されたパラメータは、音声信号の振幅を表すパラメータである。
前記ステップCは、操作によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算する。
前記ステップCは、前記マイクロフォンに設けられた操作子の操作量によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算する。
3 ROM
4、8 RAM
5 スイッチ
6 ディスプレイ
7 DSP
9 音素ROM
10、12 FIFO
11 DAC
13 ADC
Claims (10)
- マイクロフォンから入力された音声信号のパラメータを抽出する抽出手段と、
基準となる音声信号のパラメータを入力する入力手段と、
前記抽出手段によって抽出されたパラメータの値と前記入力手段によって入力されたパラメータとの合成比の重み付けを演算する演算手段と、
前記演算手段によって演算された重み付けに基づいて前記抽出されたパラメータの値および前記入力されたパラメータの値に基づいて対応する音声を合成して発音手段に送出する合成手段と、
を備えた楽音制御装置。 - 前記抽出されたパラメータおよび前記入力されたパラメータは、音声信号の周波数を表すパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記抽出されたパラメータおよび前記入力されたパラメータは、音声信号の振幅を表すパラメータであることを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、操作によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、前記マイクロフォンに設けられた操作子の操作量に対応して設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算することを特徴とする請求項4に記載の楽音制御装置。
- マイクロフォンから入力された音声信号のパラメータを抽出するステップAと、
基準となる音声信号のパラメータを入力するステップBと、
前記ステップAによって抽出されたパラメータの値と前記ステップBによって入力されたパラメータとの合成比の重み付けを演算するステップCと、
前記ステップCによって演算された重み付けに基づいて前記抽出されたパラメータの値および前記入力されたパラメータの値に基づいて対応する音声を合成して発音手段に送出するステップDと、
をコンピュータに実行させる楽音制御処理のプログラム。 - 前記抽出されたパラメータおよび前記入力されたパラメータは、音声信号の周波数を表すパラメータであることを特徴とする請求項6に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記抽出されたパラメータおよび前記入力されたパラメータは、音声信号の振幅を表すパラメータであることを特徴とする請求項6に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップCは、操作によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算することを特徴とする請求項7に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップCは、前記マイクロフォンに設けられた操作子の操作量によって設定された制御データに基づいて合成比の重み付けを演算することを特徴とする請求項9に記載の楽音制御処理のプログラム。
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