JP5103317B2 - 缶洗浄装置及び缶の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有底筒状の缶体を起立状態で洗浄する缶洗浄装置及びこの缶洗浄装置を用いた缶の洗浄方法に関する。
飲料等の容器として使用される缶の成形工程においては、例えば、絞り・しごき加工(DI加工)によって成形された缶体の表面を、外面塗装及び内面塗装に適した表面状態にするために前述の缶洗浄装置が用いられている。
この缶洗浄装置は、缶体を搬送するための搬送路と、各工程において水、洗浄液等の処理液を噴霧するための複数のスプレーを備えた洗浄部と、洗浄部によって洗浄された缶体を乾燥させる乾燥部と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
この缶洗浄装置においては、例えば、水洗工程、脱脂工程、水洗工程、化成処理工程、水洗工程、純水工程、乾燥工程の順で、缶体の洗浄が行われる。
水洗工程、脱脂工程、水洗工程、化成処理工程、水洗工程、純水工程の各工程においては、搬送路上において、缶底部を上方に向けて起立させられた複数の缶体にその上下方向から洗浄液等の処理液を吹き付けることによって、缶体の表面洗浄等を行う。
このように、従来の缶洗浄装置においては、缶体に洗浄液や水等の処理液を吹き付けることから、各工程において処理液の圧力によって倒缶が発生していた。また、搬送路では、有底円筒状の缶体の充填量にバラツキが生じ、缶体同士の間隔が広くなることがあり、機械的な振動によっても倒缶が発生することがある。さらに、有底円筒状の缶体は、通常、その径方向よりも缶軸方向に長い形状であり、倒缶し易い形状である。
ここで、缶洗浄装置内において倒缶が発生すると、缶体の表面が十分洗浄されず、また、形成される表面被膜の厚さも十分に形成されないことから、缶体の表面に不具合が生じるという問題があった。
そのため、従来の缶洗浄装置においては、倒れた缶体(倒缶)が後工程に流出しないために、洗浄部と乾燥部との間に、吸引搬送機(いわゆるバキュームトランスファー)が配設されている。
この吸引搬送機は、起立した有底円筒状の缶体の上面(缶底部)を吸着して搬送するものである。よって、倒缶は、吸引搬送機に吸着されないことになり、搬送路から落下することによって排除され、乾燥部への流入が防止される。
特開2003−72930号公報
しかし、従来の缶洗浄装置においては、吸引搬送機によって倒缶を確実に排除できない場合があった。つまり、吸引搬送機が、起立した有底円筒状の缶体を吸引して搬送する際に、吸着された缶体と缶体との間に倒缶が挟まれた状態で搬送され、乾燥部へと倒缶が搬送される場合があった。
この場合、倒缶した缶体が十分に洗浄されないのみならず、倒缶の内部に処理液が残存しており、この処理液によって倒缶の周辺にある正常に起立した缶体を汚染してしまうという問題があった。
特に、脱脂液等の処理液に汚染された缶体が乾燥部にて乾燥されると、汚染された缶体が外観上では発見しにくくなるため、倒缶の周辺に存在する缶体も排除する必要があるが、吸引搬送機では倒缶しか排除することができず、汚染された缶体が後工程に流出してしまうおそれがあった。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであって、倒れた缶体(倒缶)及びこの倒缶によって汚染された他の缶体を確実に排除して、後工程に流出することを防止することができる缶洗浄装置及びこの缶洗浄装置を用いた缶の洗浄方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る缶洗浄装置は、有底筒状をなす缶体をその缶軸方向を上下方向に向けて起立させた状態で搬送するとともに缶体の表面を洗浄する缶洗浄装置であって、前記缶体に処理液を供給して洗浄する洗浄部と、洗浄された缶体を乾燥させる乾燥部と、を有し、前記乾燥部の装入口に、倒缶を検知する第1倒缶検知部が配設されるとともに、前記乾燥部の排出口に、倒缶を検知する第2倒缶検知部が配設されており、前記排出口には、倒缶のみを排出する単缶排出機構と、倒缶及びその周辺の缶体を排出する複数缶排出機構と、が設けられており、前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合には、前記複数缶排出機構によって倒缶及びその周辺の缶体を排出し、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合には、前記単缶排出機構によって倒缶を排出するように指令を発信する倒缶排出判断部を備えていることを特徴としている。
この構成の缶洗浄装置によれば、乾燥部の装入口に第1倒缶検知部が配設され、乾燥部の排出口に第2倒缶検知部が配設されているので、乾燥部の上流側、すなわち、洗浄部において発生した倒缶と、乾燥部内で発生した倒缶とを区別して判定することができる。ここで、洗浄部において発生した倒缶には、内部に処理液等が残存していて倒缶の周辺の缶体を汚染するおそれがある。一方、乾燥部で発生した倒缶は、その周辺の缶体を汚染するおそれはない。
本発明に係る缶洗浄装置においては、前記排出口に、倒缶を排出する単缶排出機構と、倒缶及びその周辺の缶体を排出する複数缶排出機構と、が設けられているので、洗浄部で発生した倒缶を検知した場合には、倒缶及びその周辺の缶体を排出する複数缶排出機構によって缶体を排出することにより、倒缶及びこの倒缶によって汚染された缶体をすべて排除することができる。一方、乾燥部にて発生した倒缶を検知した場合には、単缶排出機構によって倒缶のみを排除することができる。これにより、倒缶及び汚染された缶体を確実に排除することができるとともに、汚染のおそれのない缶体を必要以上に排除する必要がなくなり、缶体の歩留まりを向上させることができる。
ここで、前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合には、前記複数缶排出機構によって倒缶及びその周辺の缶体を排出し、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合には、前記単缶排出機構によって倒缶を排出するように指令を発信する倒缶排出判断部を備えている構成を採用しているので、倒缶排出判断部からの指令に応じて、単缶排出機構と複数缶排出機構とを作動させることによって、前述のように、汚染された缶体を確実に排除するとともに、排除する缶体の数を少なく抑えることができる。
また、前記第1倒缶検知部及び前記第2倒缶検知部の少なくとも一方が、光エリアセンサであることが好ましい。
この場合、光エリアセンサによって搬送路上のすべての缶体を監視することが可能となり、倒缶を確実に検知することができる。
前記単数缶排出機構を、起立された前記缶体を吸着して搬送する吸引搬送機としてもよい。
この場合、乾燥部にて発生した倒缶は、吸引搬送機に吸着されないことになり、倒缶のみが排除されることになる。なお、この吸引搬送機を用いた場合、前述のように吸着された缶体と缶体との間に倒缶が挟まれた状態で搬送されて、後工程へ倒缶が移送される可能性があるが、たとえ倒缶が後工程に流出したとしても、この倒缶は乾燥部で発生したものであるため、他の正常な缶体を汚染するおそれはない。
また、本発明に係る缶の洗浄方法は、前述の缶洗浄装置を用いた缶の洗浄方法であって、前記乾燥部の装入口に配設された前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合には、前記複数缶排出機構によって倒缶及びその周辺の缶体を排出し、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合には、前記単缶排出機構によって倒缶を排出することを特徴としている。
この構成の缶の洗浄方法によれば、前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合、すなわち、洗浄部で発生した倒缶を検知した場合には、倒缶及びその周辺の缶体を排出する複数缶排出機構によって缶体を排出することにより、倒缶及びこの倒缶によって汚染された缶体をすべて排除することができる。一方、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合、すなわち、乾燥部にて発生した倒缶を検知した場合には、単缶排出機構によって倒缶のみを排除することができる。
本発明によれば、倒れた缶体(倒缶)及びこの倒缶によって汚染された他の缶体を確実に排除して、後工程に流出することを防止することができる缶洗浄装置及びこの缶洗浄装置を用いた缶の洗浄方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付した図面を参照して説明する。本実施形態である缶洗浄装置を図1から図4に、洗浄される缶体の断面図を図5に示す。
本実施形態である缶洗浄装置10は、有底円筒状をなす缶体50の表面を洗浄して、後工程である印刷工程に適した表面状態とするものである。
まず、この缶洗浄装置10によって洗浄される缶体50について説明する。
缶体50は、図5に示すように、有底円筒状をなしており、缶軸Oを中心とする円筒状をなす胴部51と、胴部51の缶軸O方向一端側(図5において下側)に向けて開口した開口部52と、胴部51の缶軸O方向他端側(図5において上側)に設けられた缶底部53と、を有している。
缶底部53には、缶軸O方向一端側に向けて凹んだドーム部54と、このドーム部54の外周縁部から缶軸O方向他端側に向けて突出した環状凸部55と、が設けられている。
この缶体50は、例えばアルミニウムの板材を円板状に打ち抜き、この円板に対して絞り・しごき加工(DI加工)を施すことによって成形される。このため、DI加工によって成形された状態では缶体50の表面に潤滑油等が付着しており、これらの潤滑油等を除去するために、本実施形態である缶洗浄装置10が利用される。
本実施形態である缶洗浄装置10は、図1に示すように、缶体50を搬送する第1搬送路11、第2搬送路12と、これら第1搬送路11、第2搬送路12の間に配設された第1吸引搬送機13と、第2搬送路12の下流側(図1において右側)に配設された第2吸引搬送機14と、を備えている。
第1搬送路11、第2搬送路12は、その両端部に配置されたスプロケット11A、12Aと、このスプロケット11A、12Aに掛架されたコンベア部11B、12Bと、を備えている。ここで、コンベア部11B、12Bは、複数の貫通孔を備えたネット状とされており、液体が流通可能な構成とされている。
缶体50は、コンベア部11B、12Bに開口部52が接地され、缶底部53が上方を向くように起立した状態で、第1搬送路11、第2搬送路12によって搬送される。
第1搬送路11には、1次洗浄部21、2次洗浄部22、脱脂処理部23、1次リンス部24、化成処理部25、2次リンス部26、が設けられている。第2搬送路12には、純水洗浄部27、乾燥部30、が設けられている。ここで、1次洗浄部21、2次洗浄部22、脱脂処理部23、1次リンス部24、化成処理部25、2次リンス部26及び純水洗浄部27が、本実施形態における洗浄部20とされている。
1次洗浄部21は、缶底部53を上方に向けて起立された缶体50の上下方向から洗浄液を噴出するノズル部21Aと、洗浄に使用された廃液を受けるタンク部21Bとを有しており、前工程であるDI加工で付着した潤滑油等を除去するものである。
2次洗浄部22は、洗浄液を噴出するノズル部22Aと、廃液を受けるタンク部22Bと、缶体50を上方から押さえ付けるホールドダウンベルト22Cと、を備えており、1次洗浄部21で落とし切れなかった油分を除去するものである。
脱脂処理部23は、缶体50の上下方向から脱脂処理液を噴出するノズル部23Aと、使用された廃液を受けるタンク部23Bと、缶体50を上方から押さえ付けるホールドダウンベルト23Cと、を備えており、缶体50の表面に付着した油分を完全に除去するとともに、缶体50の表面に下地処理を施すものである。
1次リンス部24は、缶体50の上下方向から洗浄液を噴出するノズル部24Aと、廃液を受けるタンク部24Bと、を備えており、脱脂処理部23によって付着した脱脂処理液を除去するものである。なお、1次リンス部24においては、上下のノズル部24Aが搬送方向に複数組(図1においては2組)配設されている。
化成処理部25は、缶体50の上下方向から化成処理液を噴出するノズル部25Aと、使用された廃液を受けるタンク部25Bと、を備えており、後工程である印刷工程で用いられるインキとの密着性を向上させるための化成皮膜を、缶体50の表面に形成するものである。
2次リンス部26は、缶体50の上下方向から洗浄液を噴出するノズル部26Aと、廃液を受けるタンク部26Bと、を備えており、化成処理部によって付着した化成処理液を除去するものである。なお、2次リンス部26においては、上下のノズル部26Aが搬送方向に複数組(図1においては2組)配設されている。
第2搬送路12に設けられた純水洗浄部27は、缶底部53を上方に向けて起立された缶体50の上下方向から純水を噴出するノズル部27Aと、廃液を受けるタンク部27Bと、を備えており、缶体50に付着した不純物等を除去するものである。
乾燥部30は、第2搬送路12の下流端に設けられており、純水洗浄部27で洗浄された缶体50を乾燥させるものである。
また、洗浄部20及び乾燥部30が設けられた第1搬送路11、第2搬送路12には、上方から缶体50をコンベア部11B、12Bに押し付けるためのエア供給部17が搬送方向に複数設けられており、本実施形態では、第1搬送路11に7つ、第2搬送路12に1つ設けられている。
第1吸引搬送機13、第2吸引搬送機14は、下方側を向く吸着面13A、14Aを備えており、この吸着面13A、14Aから吸気することによって、吸着面13A、14Aに缶体50を吸着させる構成とされている。詳述すると、吸着面13A、14Aに缶底部53の環状凸部55が当接され、環状凸部55の径方向内方に位置するドーム部54の空気が吸気されることによってドーム部54内が陰圧となり、缶体50が吸着されるのである。よって、倒れた缶体50(倒缶)は吸着面13A、14Aに吸着されることがなく、通常、第1吸引搬送機13、第2吸引搬送機14の下方へと落下して排除される。
次に、乾燥部30について図2及び図3を用いて説明する。この乾燥部30の装入口31には、倒れた缶体50(倒缶)を検知する第1倒缶検知部41が配設され、乾燥部30の排出口32に第2倒缶検知部42が配設されている。本実施形態では、これら第1倒缶検知部41及び第2倒缶検知部42は、図3に示すように、コンベア部12Bの幅方向に延在する光エリアセンサとされている。
第1倒缶検知部41及び第2倒缶検知部42は、図4に示すように、赤外光を第2搬送路12上の缶体50に向けて発振する投光機43と、缶体50で反射した赤外光を検出する受光機44と、を有しており、倒缶が発生した場合には、投光機43から発振された赤外光が受光機44で検出されるように、投光機43と受光機44の位置、角度が調整されている。
そして、乾燥部30の排出口32には、第2搬送路12の下流側に接続された搬出コンベア33が設けられ、この搬出コンベア33の上方に第2吸引搬送機14が配設されている。ここで、搬出コンベア33は、その両端にスプロケット33Aを有しており、図2に示すように、第2搬送路12側のスプロケット33Aを中心として揺動可能な構成とされている。
ここで、本実施形態においては、第2吸引搬送機14が倒缶のみを排出する単缶排出機構とされ、搬出コンベア33が倒缶及びその周辺の缶体50を排出する複数缶排出機構とされている。
すなわち、第2吸引搬送機14においては、倒缶した缶体50は吸着面14Aに吸着されることがなく、第2吸引搬送機14の下方へと落下して排除されることになり、倒缶のみが排除されることになる。一方、搬出コンベア33においては、第2搬送路12側のスプロケット33Aを中心として下方側に揺動させることによって乾燥部30から排出された缶体50が全て搬出コンベア33の下方へと排除されることになる。
次に、本実施形態である缶洗浄装置10を用いた缶の洗浄方法について説明する。
第1搬送路11の上流側(図1において左側)から、DI加工によって成形されて表面に潤滑油等が付着した缶体50が装入される。缶体50は、その缶底部53が上方を向くように起立した状態で搬送され、1次洗浄部21、2次洗浄部22、脱脂処理部23、1次リンス部24、化成処理部25、2次リンス部26で洗浄、表面処理され、第1吸引搬送機13によって、第2搬送路12へと移送される。
このとき、第1搬送路11内で発生した倒缶は、第1吸引搬送機13に吸引されず、通常、第2搬送路12には移送されない。しかしながら、稀に、起立して吸引された缶体50と缶体50との間に倒缶が挟まれ、第2搬送路12に流出することがある。
第2搬送路12に移送された缶体50は、純水洗浄部27において最終洗浄され、乾燥部30において乾燥され、搬出コンベア33上に移送され、第2吸引搬送機14によって、後工程へと移送される。
ここで、乾燥部30の装入口31に配設された第1倒缶検知部41によって倒缶が検知されず、乾燥部30の排出口32に配設された第2倒缶検知部42によってのみ倒缶が検知された場合には、乾燥部30の内部で倒缶が発生したと判断される。そこで、搬出コンベア33は所定位置のままとし、第2吸引搬送機14(単缶排出機構)によって倒缶のみが排除される。
一方、乾燥部30の装入口31に配設された第1倒缶検知部41によって倒缶が検知されると、この倒缶は、洗浄部20(1次洗浄部21、2次洗浄部22、脱脂処理部23、1次リンス部24、化成処理部25、2次リンス部26及び純水洗浄部27)で発生したものであると判断される。この倒缶の内部には、処理液等が溜まっていて倒缶の周辺の缶体を汚染しているおそれがある。そこで、第1倒缶検知部41によって倒缶が検知された場合には、その移送時間を考慮するとともに第2倒缶検知部42で当該倒缶を検知することによって、倒缶の位置を算出し、搬出コンベア33(複数缶排出機構)を下方に揺動させ、乾燥部30から排出される缶体50の全てを排除する。そして、倒缶による汚染の影響がなくなった時点で、搬出コンベア33が所定位置に戻る。
このような構成とされた本実施形態である缶洗浄装置10及び缶の洗浄方法によれば、乾燥部30の装入口31に第1倒缶検知部41が配設され、乾燥部30の排出口32に第2倒缶検知部42が配設されているので、洗浄部20において発生した倒缶と、乾燥部30の内部で発生した倒缶とを区別して検知することができる。
ここで、前述のように洗浄部20において発生した倒缶には、処理液等が残存していて倒缶の周辺の缶体50を汚染するおそれがあるので、搬出コンベア33(複数缶排出機構)を下方に揺動させることで乾燥部30から排出される缶体50の全てを排除することが可能となる。これにより、汚染された缶体50が後工程に流出することがなくなる。
一方、乾燥部30で発生した倒缶は、その周辺の缶体50を汚染するおそれはないため、第2吸引搬送機14(単缶排出機構)によって倒缶のみが排除される。これにより、汚染のおそれのない缶体50を必要以上に排除する必要がなくなり、缶体50の歩留まりを向上させることができる。なお、第2吸引搬送機14によって、起立して吸引された缶体50と缶体50との間に倒缶が挟まれた状態で搬送され、後工程へ倒缶が移送されたとしても、この倒缶は乾燥部30で発生したものであるため、他の正常な缶体50を汚染するおそれがない。
また、本実施形態では、第1倒缶検知部41及び第2倒缶検知部42が、第2搬送路12の幅方向に延在する光エリアセンサであるので、光エリアセンサの下を通過する第2搬送路12上の缶体50をすべて監視することが可能となり、倒缶を確実に検知することができる。さらに、本実施形態では、第1倒缶検知部41及び第2倒缶検知部42が、赤外光を発振する投光機43と缶体50で反射された赤外光を検出する受光機44と、を有しており、倒缶が発生した場合には、投光機43から発振された赤外光が受光機44で検出されるように、投光機43と受光機44の位置、角度が調整されているので、倒缶を、正確にかつ迅速に検知することができる。
さらに、本実施形態においては、第1搬送路11と第2搬送路12との間に、第1吸引搬送機13を設けて、第2搬送路12に純水洗浄部27と乾燥部30とを配設したので、第1搬送路11で発生した倒缶がこの第1吸引搬送機13によって一定の確率で排除されることになる。よって、第2搬送路12側に、汚染の影響が大きな脱脂処理液や化成処理液等が混入することが抑えられ、第2搬送路12の汚染を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、洗浄部の構成や、第1搬送路、第2搬送路の構成は、本実施形態に限定されることはなく、洗浄する缶体に応じて適宜設定することができる。
また、第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合に複数缶排出機構によって倒缶を排出し、第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合に単缶排出機構によって倒缶を排出するように指令を発信する倒缶排出判断部を備えていてもよい。例えば、第1倒缶検知部で倒缶が検知されたら、パトライトや警報等の信号を発信し、作業者に複数缶排出機構を操作するように指示するものでもよいし、この信号に応じて自動制御によって複数缶排出機構を作動させてもよい。
さらに、単缶排出機構として吸引搬送機(第2吸引搬送機)を適用したものとして説明したが、これに限定されることはなく、倒缶のみを排出する機構であればよい。
また、複数缶排出機構として、揺動可能な搬出コンベアを適用したものとして説明したが、これに限定されることはなく、昇降可能な搬出コンベアであってもよいし、一定量の缶体を搬送路から押し出すものであってもよい。
本発明の実施形態である缶洗浄装置の概略図である。 図1に示す缶洗浄装置の乾燥部近辺の拡大説明図である。 図2の上面図である。 第1倒缶検知部及び第2倒缶検知部の説明図である。 本発明の実施形態である缶洗浄装置で洗浄される缶体の断面図である。
符号の説明
14 第2吸引搬送機(単缶排出機構)
20 洗浄部
30 乾燥部
31 装入口
32 排出口
33 搬出コンベア(複数缶排出機構)
41 第1倒缶検知部
42 第2倒缶検知部
50 缶体

Claims (4)

  1. 有底筒状をなす缶体をその缶軸方向を上下方向に向けて起立させた状態で搬送するとともに缶体の表面を洗浄する缶洗浄装置であって、
    前記缶体に処理液を供給して洗浄する洗浄部と、洗浄された缶体を乾燥させる乾燥部と、を有し、
    前記乾燥部の装入口に、倒缶を検知する第1倒缶検知部が配設されるとともに、前記乾燥部の排出口に、倒缶を検知する第2倒缶検知部が配設されており、
    前記排出口には、倒缶のみを排出する単缶排出機構と、倒缶及びその周辺の缶体を排出する複数缶排出機構と、が設けられており、
    前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合には、前記複数缶排出機構によって倒缶及びその周辺の缶体を排出し、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合には、前記単缶排出機構によって倒缶を排出するように指令を発信する倒缶排出判断部を備えていることを特徴とする缶洗浄装置。
  2. 前記第1倒缶検知部及び前記第2倒缶検知部の少なくとも一方は、光エリアセンサであることを特徴とする請求項1に記載の缶洗浄装置。
  3. 前記単数缶排出機構が、起立された前記缶体を吸着して搬送する吸引搬送機であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の缶洗浄装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された缶洗浄装置を用いた缶の洗浄方法であって、
    前記乾燥部の装入口に配設された前記第1倒缶検知部で倒缶が検知された場合には、前記複数缶排出機構によって倒缶及びその周辺の缶体を排出し、前記第2倒缶検知部でのみ倒缶が検知された場合には、前記単缶排出機構によって倒缶を排出することを特徴とする缶の洗浄方法。
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