JP5102273B2 - 移動電話内のスピーカ利得およびマイクロフォン利得を自動的に調整するための方法および装置 - Google Patents

移動電話内のスピーカ利得およびマイクロフォン利得を自動的に調整するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に移動電話に関し、特に移動電話のオーディオマイクロフォンおよびスピーカに関する。
セルラ電話および他の移動電話は、広範囲の異なるノイズ環境で共通に使用される。例えば、セルラ電話は、比較的静かなオフィスあるいは家庭環境で、または比較的騒々しい製造環境または交通環境で使用される場合がある。
騒々しい環境では、ユーザは比較的静かな環境においてよりもセルラ電話のマイクロフォンに大声で話す傾向がある。これは、ノイズより大きい音で聞こえるようにさらに大きな声で話さなければならないというユーザによる憶測から生じる自然な傾向である。いままでのところ、そのようなことはしばしば必要でなく、そして実際には逆効果の場合があり得る。セルラ電話のマイクロフォンは、高い指向性を持ち得るので、ユーザに聞こえるノイズの全てを検出し増幅はしないであろう。それゆえ、ユーザが大声で話すことは不必要である。さらに、ユーザがマイクロフォンにあまりにも大声で話すとユーザの音声はクリップされる(切り取られる)ように音声レベルの制限されたダイナミックレンジのみを処理することができるかもしれない。そのようなクリッピングは、送信された音声と送信された背景ノイズレベルとの間のS/N比(SNR)を減少させ得る。それゆえ、マイクロフォンに大声で話すことは実際には聞き手がユーザの音声を識別するのをさらに困難にさせる場合がある。
上述したクリッピング現象は図1および図2に示される。特に、図1はセルラ電話に入力される音声信号10と背景ノイズ信号12を示す。背景ノイズレベルは時刻14で始まって増大する。それに応答して、ユーザはさらに大声で話し、結果として、入力音声信号レベルが増大する。ノイズレベルが上昇し続けるにつれ、ユーザは、クリッピングが始まるポイント16に到達するまで、さらに大きな声で話す。それ以降、音声はクリップされ、より低いSN比を生じ並びに恐らく歪んだ音声信号を生じる。図2はその結果生じたSN比の変化を示す。図からわかるように、S/N比は時刻16以降減少する。
それゆえ、クリッピングを生じる環境下では、さらに大声で話そうとするユーザは、実際には明瞭性を低減することができる。クリッピングが生じなくても、ユーザがさらに大声で話すと、聞き手に迷惑を生ぜしめ、恐らく聞き手は自分の電話のスピーカのボリュームを下げる必要性を生じる。多くの電話の場合、特に、移動できない電話の場合、話し手のボリュームは調節することができない、それゆえ聞き手は快適なボリュームレベルを得ることができないかもしれない。さらに、ユーザの声があまりにも大きく、聞き手がスピーカのボリュームレベルを下げることができない場合には聞き手の側のプライバシーを危うくする。
高ノイズレベルにより生じるもう一つの問題は、ユーザが騒々しい環境で、相手の声を聞くことが困難かもしれないということである。多くのセルラ電話の場合、電話のスピーカのボリュームまたは利得は、手動で増大させて補償することができるが、ユーザによるそのような手動動作は不便である。さらに、手動動作は危険である、特にユーザが運転中にスピーカの利得を手動で低減しようとする場合はそうである。
さらに、あるユーザは比較的ソフトに話す一方、他のユーザは比較的大声で話す。大声で話す人を飽和させることなくソフトに話す人に適切な利得を提供するようにマイクロフォンの利得を構成することは、本来的に困難である。
従って、上述した問題を救済する必要があり、本発明は、その目的のために主として記載されている。
上述した問題は、セルラ電話または他の移動電話に、セルラ電話が動作される検出されたノイズレベルに基づいて電話のマイクロフォンの利得を調節するための手段を具備することにより、適切な処置が施される。ノイズレベルが増大するにつれ、マイクロフォンの利得は自動的に減少し、それにより、騒々しい環境でさらに大声で話す電話ユーザの傾向を補償する。また、マイクロフォンの利得を下げることにより、そうでなければ、ユーザがさらに大声で話す結果として生じたかもしれないクリッピングを回避し、それによってS/N比は減少しない。さらに、マイクロフォンの利得は減少するので、相手の電話からその電話呼に出力されるユーザの音声のボリュームレベルは過度に大きくない。それゆえ、相手は自分の電話のスピーカの利得を手動で減少する必要がない。
例示的な実施形態において、自動マイクロフォン利得調節は、セルラ電話に、移動電話が動作している環境の背景ノイズレベルを検出する手段と、検出した背景ノイズレベルに基づいて移動電話のマイクロフォンの利得を設定する手段を供給することにより得ることができる。マイクロフォンの利得を設定するための手段は、背景ノイズレベルに逆比例する量だけ、背景ノイズの増加に応答して利得を減少するように動作する。例示実施形態においては、マイクロフォンの利得はデシベルで測定した背景ノイズの増加分の半分の値だけ低減される。
前記実施形態では、移動電話は、さらに背景ノイズレベルに基づいて移動電話のスピーカの利得を自動的に設定する手段を含む。特に、スピーカの利得を設定する手段は、背景ノイズレベルの増加に応答して利得を増加するように動作する。それゆえ、ユーザは、背景ノイズレベルが増加した場合にスピーカ利得を手動で設定する必要が無い。
本発明は特にデジタルシグナルプロセッシング(DSP)装置を採用したセルラ電話に使用するのに非常に適している。そのような多くのセルラ電話は、ノイズの低減を実行するために入力信号から背景ノイズレベルを計算するためのハードウエアおよびソフトウエアをDSP内に有する。背景ノイズレベルを計算するための例示実施形態は、本発明の譲受人に譲渡され、本出願に組み込まれる「可変レートボコーダー」という名称の米国特許第5,414,796号に詳細に記載されている。そのようなセルラ電話の場合、適切なスピーカおよびマイクロフォンの利得レベルに対する種々のノイズレベルに関するルックアップテーブルに検出したノイズレベルを印加するように再構成および再プログラムされる。その他多種の他の実現方法も可能である。
本発明の第1の観点において、移動電話のスピーカの利得を調節するための装置は、移動電話が動作している環境の背景ノイズレベルを検出する手段、検出した背景ノイズレベルに基づいて移動電話のスピーカの利得を設定する手段とを含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、通信装置のスピーカのボリュームレベルを自動的に設定する方法は、利用可能なヘッドルーム(アンプの出力(入力)レベルの余裕)の量を表すデジタルを得るステップと;背景ノイズレベルを評価するステップと;前記デジタル値および評価ステップの結果に従ってボリュームレベルを調節するステップを含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、通信装置のスピーカのボリュームレベルを自動的に設定する装置は、利用可能なヘッドルームの量を表すデジタル値を得る手段と、背景ノイズレベルを評価する手段と、前記デジタル値および背景ノイズの評価に従ってスピーカのボリュームレベルを調節する手段を含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、自動ボリューム制御装置は、利用可能なヘッドルームの量を表すデジタル値を提供するように構成されたコンプレッサと、前記コンプレッサと接続され前記コンプレッサからデジタル値を受信するように構成された利得制御ロジックであって、さらに、背景ノイズ評価を受信し、背景ノイズの評価と利用可能なヘッドルームの量に基づいてボリュームレベルを調節するように構成された利得制御ロジックを含むことが都合がよい。
本発明の第1の観点において、通信装置のマイクロフォンの利得を調節する装置は、マイクロフォンに接続された調節可能なデジタル利得ロジックと、前記調節可能なデジタル利得ロジックに接続され、マイクロフォンに入力される音声信号のピーク検出を実行するように構成されたリミッターとを含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、通信装置のマイクロフォンの利得を調節する方法は、マイクロフォンに入力される信号にデジタル利得を印加するステップと、前記デジタル利得を制限するステップとを含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、通信装置のマイクロフォンの利得を調節する装置は、マイクロフォンに入力される信号にデジタル利得を印加する手段と、デジタル利得を制限する手段であって、信号のピーク検出を実行するように構成された制限手段とを含むことが都合がよい。
本発明の他の観点において、移動電話のスピーカの利得を調節する装置は、移動電話が動作している環境の背景ノイズレベルを検出する手段と、検出した背景ノイズレベルに基づいて移動電話のスピーカの利得を設定する手段とを含むことが都合がよい。
従って、本発明によれば、セルラ電話あるいは他の移動電話が高レベルの背景ノイズを有する環境で使用されるときに生じる上述した問題が実質的に克服される。本発明の利点は、電話のボリューム制御ボタンの必要性を無くしたことである。本発明の他の利点並びに本発明の他の特徴および目的は、以下の詳細な説明および添付図面から明らかになる。
ノイズが変化する環境において動作しているセルラ電話の背景ノイズレベルと対応する入力音声レベルを示すグラフである。 図1の入力音声とノイズ信号の信号対ノイズレベルを示すグラフである。 本発明の実施形態に従って構成されたセルラ電話のブロック図である。 図3のセルラ電話のマイクロフォン利得ルックアップテーブルのブロック図である。 図3のセルラ電話のスピーカ利得ルックアップテーブルのブロック図である。 電話のための逆方向リンク回路のブロック図である。 図6の逆方向リンク回路において使用可能なリミッターのブロック図である。 電話のための順方向リンク回路のブロック図である。 図8の順方向リンク回路において使用可能なコンプレッサのブロック図である。 自動ボリューム制御(AVC)アルゴリズムにより実行されるステップを示すフローチャートである。
本発明の特徴、目的および利点は、全体として同一部には同符号を付した図面と関連して以下の詳細説明からさらに明らかになるであろう。
残りの図面を参照して本発明の例示実施形態について説明する。例示実施形態は、主に装置要素を示すブロックを参照して説明する。実現方法に応じて、各装置要素あるいはそれらの部分は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエアあるいはそれらの組合せで構成可能である。実用システムの完全な実装方法に必要な全てのコンポーネントを詳細に図示あるいは説明していないことに注意されたい。むしろ、本発明の完全な理解に必要なコンポーネントのみを図示し説明する。
図3は、マイクロフォン102、スピーカ104、およびアンテナ106を有するセルラ電話100を示す。図3に示す電話の直接関係のある内部コンポーネントは、制御ユニット108、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)110、および送受信ユニット112を含む。さらに、マイクロフォン利得制御ユニット113およびスピーカ利得制御ユニット115が含まれる。
使用中に、セルラ電話100のユーザは、マイクロフォン102に向けて話し、その音声および検出された背景ノイズは、制御ユニット108によりDSP110に導かれ処理がなされる。例示実施形態において、処理された音声信号は、別個に図示していないユニットにより、テレコミュニケーションインダストリアソシエーションの「デュアルモード広帯域スペクトル拡散セルラシステムのためのTIA/EIA/IS−95−A移動局−基地局互換性標準」に詳細に記載されているコード分割多元接続(CDMA)のセルラ送信プロトコルを用いて、符号化される。符号化された信号は送受信機112に導かれ、次にアンテナ106を介してローカル基地局(図示せず)に送信される。信号は、そこからもう一つのセルラ電話、他の移動電話あるいは、公衆電話交換網(PSTN)(図示せず)に接続された陸上ライン(land-line)である遠隔電話に転送可能である。セルラ電話100に送信された音声信号はアンテナ106および送受信機112を介して受信され、DSP110により処理され、スピーカを介して出力される。これらはすべて制御ユニット108の制御に基づく。
DSP110は、実装方法に応じて、多種多様のデジタル処理機能を音声信号に実行することができる。さらに、DSP110はマイクロフォン102により検出された信号からローカル環境の背景ノイズレベルを決定し、マイクロフォン102の利得を、騒々しい環境でさらに大声で話をするセルラ電話100のユーザの自然な傾向を補償するように選択されたレベルに設定する。例示実施形態において、マイクロフォン利得は、背景ノイズレベルに一般に逆比例するレベルに設定される。例示実施形態において、マイクロフォン利得は、デシベルで測定された背景ノイズの増加の半分だけ減少される。
この目的のために、DSP110は、背景ノイズレベル検出ユニット114、マイクロフォン利得ルックアップテーブル116およびスピーカ利得ルックアップテーブル118を含む。背景ノイズレベル検出器114は、一般的な技術に従って、マイクロフォン102から受信した信号から背景ノイズレベルを決定し、その背景ノイズレベルを表すデジタル値を生じる。このデジタル値は、例えば、背景ノイズエネルギーをデシベルで表す。DSP110は、デジタル値をマイクロフォン利得ルックアップテーブル116に印加し、マイクロフォン利得制御ユニット113を介してマイクロフォン112に印加するためのマイクロフォン利得値を読み出す。
例示実施形態において、背景ノイズレベルB’は、以前のフレーム背景ノイズレベルBおよび現在のフレームエネルギーEfに基づいて現在のフレームにおいて決定される。(以前のフレーム背景ノイズ評価がBである)次のフレーム期間で使用される新しい背景ノイズレベルB’を決定するのに2つの値が計算される。第1の値V1は単に現在のフレームエネルギーEfである。第2の値V2はB+1およびK・B(但しK=1.00547)のうちの大きい方である。2つの値V1またはV2の小さい方が新しい背景ノイズレベルB’として選択される。
数学的には、
V1 = R(0) (1)
V2 = min(160000,max(K・B, B+1) (2)
および新しい背景ノイズレベルB’は、
B' = min(V1, V2) (3)
但し、min(x,y)はxとyの最小値であり、max(x,y)はxとyの最大値である。
図4は、種々の背景ノイズレベルのためのエントリ120と対応するマイクロフォン利得値のためのエントリ122を有する例示マイクロフォン利得ルックアップテーブル116を示す。マイクロフォン利得値は例えば、マイクロフォン102の増幅器(図示せず)に印加するための電圧または電流レベルを表すデジタル値であり得る。エントリ120は個々のノイズレベルまたはノイズレベルのレンジを指定することができる。各予測される量子化入力ノイズレベルはルックアップテーブル116内で表される。テーブル116内に対応するエントリを持たないノイズレベルが検出された場合には、デフォルト値が使用される。一般的な技術に従って、ルックアップテーブル116はリードオンリメモリ(ROM)の一部として実装される。他の実装において、ルックアップテーブル116はソフトウエアアルゴリズムのような他の適切な技術を用いて実装可能である。
言及したように、マイクロフォン利得ルックアップテーブル116から読み出した背景ノイズレベル値はマイクロフォン102に印加されその利得を調節する。ノイズレベルが上昇するにつれ減少するマイクロフォン利得を供給する種々の値をルックアップテーブル116に記憶することにより、騒々しい環境でさらに大声で話す電話ユーザの自然の傾向が自動的に補償される。また、マイクロフォン利得を減少することにより、マイクロフォン自体102あるいはDSP110における信号のクリッピングによりS/N比の損失が回避される。
背景ノイズレベルは計算可能であり、対応する利得レベルが読み出され、連続的にあるいは周期的にマイクロフォン102に印加される。例示実施形態において、マイクロフォン利得は2乃至3秒おきに再調節され、それにより、背景ノイズレベルの増加と、対応するユーザの音声の大声の増加との間の典型的な遅延に順応する。他の実施形態において、ノイズレベルが検出され、呼あたり一度のみ、あるいはおそらくセルラ電話の電源を入れたときのみ設定される。
本発明において、スピーカ104の利得はマイクロフォン利得と同様に自動的に調節される。背景ノイズレベル検出ユニット114により計算された背景ノイズレベル値はスピーカ利得ルックアップテーブル118に印加されその背景ノイズレベルにふさわしいスピーカ利得値を読み出す。例示的スピーカ利得ルックアップテーブル118は図5に示される。スピーカ利得ルックアップテーブル118は背景ノイズレベルのためのエントリ130と、対応するスピーカ利得値のエントリ132を有する。スピーカ利得値は、スピーカの増幅器(別個に図示せず)の利得を制御するための電圧または電流レベルを表すことができる。デフォルト値は、スピーカ利得ルックアップテーブル118のエントリを持たないノイズレベルに対して使用可能である。また、マイクロフォン利得ルックアップテーブル116のように、スピーカ利得ルックアップテーブル118は連続的にまたは周期的に、あるいは恐らく呼あたり一度あるいは電源を入れたときのみアクセス可能である。
しかしながら、ノイズレベルが増加するにつれ利得を減少するように選択された値で都合よくプログラムされたマイクロフォン利得ルックアップテーブル116と異なり、スピーカ利得ルックアップテーブル118は、ノイズレベルが増加するにつれ利得を増加するように選択された値で都合よくプログラムされる。スピーカ利得値は例えば、背景ノイズレベルの増加に実質的に比例した量だけ利得を増加するように設定することができる。そのこと自体は、ユーザは、手動制御ユニット(図示せず)によりスピーカ利得を調節する必要が無い。むしろ、自動調節が実行される。
以上述べたことは、セルラ電話の環境の背景ノイズレベルの増加に応答して自動的にマイクロフォン利得を減少し、スピーカ利得を増加するように構成されたセルラ電話の例示実施形態である。例示実施形態において、マイクロフォン利得の減少とスピーカ利得の増加は共に背景ノイズレベルの増加に比例する。他の実施形態において、マイクロフォン利得とスピーカ利得と背景ノイズレベルの間の他の関係は、想像される。一般に、所望の関係は単にルックアップテーブルを適切な値であらかじめプログラムすることにより使用可能である。値は、初めは簡単な比例のような数学的関係に基づいて計算し得る。他の場合には、背景ノイズレベルの変化に応答して、実際の電話ユーザが自分の話すボリュームを増加させる度合いを経験的に測定することにより決定可能である。理解し得るように、ルックアップテーブルに記憶するための適切な値を決定するための広範囲の可能な技術を本発明の一般的な原理と矛盾せずに使用することができる。さらに、ルックアップテーブルは必要ない。マイクロフォンの利得とスピーカの利得を調節するいかなる適当な手段も使用することができる。例えば、検出されたノイズレベルデジタル値はアナログ電圧に変換され、必要であれば、増減および反転する回路により処理され、利得を調節するために、マイクロフォンおよびスピーカの各増幅器に直接印加される。
一実施形態によれば、電話のための一般的な逆方向リンク回路にリミッターを追加することができる。図6に示すように、電話(図示せず)のための逆方向リンク回路200は、マイクロフォン202、アナログ利得ロジック204(一般的には、汎用演算増幅器)、加減算器206、エコーキャンセラーフィルタ208、静的利得ロジック210、ノイズサプレッサ212、リミッター214およびアナログ−デジタルコンバータ(A/D)216を含む。
ユーザはマイクロフォン202に向けて話し、マイクロフォンは音波の音声信号を電気の音声信号に変換する。音声信号はアナログ利得ロジック204に供給され、アナログ利得ロジック204は、アナログ利得を音声信号に印加する。次に音声信号はA/D216に供給され、A/D216はアナログ音声信号をサンプリングし、量子化して、例えばパルスコード変調(PCM)、μ-lawまたはA-lawを含む多数の公知の技術に従ってデジタルフォーマットに変換する。エコーキャンセラーフィルタ208により発生された信号は、加減算器206により2値化音声信号から減算され、それにより音声信号がエコー成分を消去する。加減算器206、A/D216およびエコーキャンセラーフィルタ208は関連技術でよく知られた一般的なコンポーネントであることが都合がよい。
フィルタされた音声信号は静的利得ロジック201に供給され、静的利得ロジック210は静的なデジタル入力利得を印加して音声信号の増幅を密に調節する。静的利得ロジック210の実装するための装置は、この分野において良く知られている。静的利得は、アナログ利得の減少を補償するためにリミッターしきい値と関連して選択されると都合がよい。リミッター214は各話言葉に動作するように構成されると都合がよく、例えば大声で話すユーザにより話された言葉のように最大化された音声信号のクリッピングを防止するように作用する。
増幅された音声信号は、ノイズサプレッサ212に供給され、ノイズサプレッサ212は、ユーザが話したときにマイクロフォン202に受信された音声信号の背景ノイズ成分を除去する。ノイズサプレッサ212を実装するための装置は、この分野において公知である。一実施形態において、ノイズサプレッサ212は使用されない。他の実施形態において、A/D216、エコーキャンセラーフィルタ208、加減算器206、静的利得ロジック210、ノイズサプレッサ212およびリミッターはすべてデジタルシグナルプロセッサ(DSP)により実現される。図6に示す実施形態において、信号はノイズサプレッサ212によりリミッター214に供給される。リミッター214は、下記するように音声信号が最大化された場合音声信号のクリッピングを防止するように作用する。リミッター214は出力信号を発生し、変調されデジタル通信チャネル上に送信される前にエンコーダ(図示せず)に供給される。
一実施形態に従って構成されたリミッター214の詳細を図7に示す。リミッタ214は、ピーク測定ロジック300、2を底とする対数ロジック302、加減算器304、リミッターロジック306、第1乗算器308、2を底とする反転対数ロジック310、平滑化ロジック312、遅延素子314および第2乗算器316を含む。
2値化された音声サンプルx[n]は、一般的な乗算器210であることが都合がよい静的利得ロジック210により静的入力利得と乗算される。デジタル利得Gは音声サンプルx[n]の増幅レベルを密に調整すなわち調節する。次に、音声サンプルx[n]はリミッター214に供給される。リミッター214はDSPに実装されると都合がよい。リミッター214において、入力音声サンプルx[n]はピーク測定ロジック300に供給されるとともに遅延素子314に供給される。
ピーク測定ロジック300は、音声サンプルx[n]のピークを測定するために以下の式を実行する。
xpeak[n] = (1-RT)xpeak[n-1] + ATxdiff[n]
上記式において、音声サンプルx[n]のピーク値は1マイナスリリース時間RTに以前のサンプルx[n-1]のピーク値を乗算し、攻撃時間(attack time)と差分値xdiff[n]の乗算値を加算した量に等しく設定される。差分値xdiff[n]は、この差分値が零よりも大きければ現在の音声サンプルの絶対値と以前の音声サンプルのピーク値との間の差分に等しく設定される。そうでなければ、差分値xdiff[n]は零に等しく設定される。
計算されたピーク値xpeak[n]は2を底とする対数ロジック302に供給される。2を底とする対数ロジック302は、ピーク値xpeak[n]の底を2とした対数を計算し、デシベル(dB)の単位の出力信号を発生する。dB信号は加減算器304に供給される。加減算器304は、dB信号から制限しきい値Lthreshを減算する。この結果得られるdB信号がリミッターロジック306に供給される。リミッターロジック306はその信号に制限機能を実行する。次にその信号は第1乗算器308に供給される。第1乗算器308はその信号と減衰(負)勾配値−Lslopeとを乗算する。加減算器304、リミッターロジック306および第1乗算器308は、入力dB値(および出力dB値)が制限しきい値Lthresh以下という条件で、入力dBに等しい出力dBを発生するように動作する。例えば、入力dB値が20dB上昇すると出力dBは1dBだけ増加するように、入力dB値が制限しきい値Lthreshを越えると、勾配値−Lslopeに従って、出力信号の勾配は減衰され、あるいはある基準で表される。制限しきい値Lthreshは、飽和減少のためのデジタルの密な調節の前に静的利得ロジック増幅器210のオリジナル飽和ポイントに非常に近い値に選択することができることが都合がよい。オリジナル飽和ポイントはアナログ分野で実装されるマイクロフォンシステムの所望の送信利得により定義される。
第1増幅器308は出力dB信号を2を底とする反転対数ロジック310に供給し、2を底とする反転対数ロジック310は値2をdB信号値(dBでG)の指数累乗することによりdB信号の底を2とする反転対数を計算する。2を底とする反転対数ロジック310は出力信号f[n]を発生する。信号f[n]は平滑化回路312に供給され、平滑化回路312は次式に従って平滑化された出力信号を発生する。
g[n] = (1-k)g[n-1] + kf[n]
但し値kは最適オーディオ品質のために有利に選択される平滑化係数である。
平滑化された信号g[n]は、第2乗算器316に供給される。入力音声サンプルx[n]を受信する遅延素子314は、時間Dだけ各音声サンプルx[n]を遅延するように構成され、遅延された出力音声サンプルx[n-D]を発生する。遅延音声サンプルx[n-D]は第2乗算器316に供給される。第2乗算器316は遅延音声サンプルx[n-D]と平滑化関数g[n]を乗算し、変調されデジタル通信チャネル上に送信される前にエンコーダ(図示せず)に供給するための制限された出力信号を発生する。
従ってリミッター214は信号レベルを、大きさがおよそLthreshの値に制限する。大声で話す人を飽和することなくソフトに話す人に適切な利得を提供するために、初期段階のアナログ利得が固定dB量だけ低減され、付加的なヘッドルームが利用可能なデジタル利得Gにより補償される。従ってリミッター214は、ソフトに話す人に適切な信号対量子化ノイズレベルを与えながら、大声のレベルをデジタル通信チャネルの他方側のA/D216のフルレンジに低減する。公知のDSP技術に従って種々の数学的計算を実行することができる。従ってリミッター214は大声の信号の飽和を回避しながら感知した入力ダイナミックレンジを広げるためにキャパシティを有利に供給する。上述した実施形態に従って補償可能な入力信号レベルにおける他の変形例は例えば電話に対するハンドフリー自動車キットおよびマウスピースマイクに対するラペルマイクを含む。逆方向リンク回路網に向けられた上述した実施形態は、ユーザにより話されるいかなる通信装置にも具備可能であることは当業者には理解できるであろう。同様に、順方向リンク回路網に向けられた下記の実施形態は音を発するいかなる通信装置にも具備可能であることは当業者には理解できるであろう。
一実施形態によれば、電話のための一般的な順方向回路網は、利用可能なヘッドルームおよび背景ノイズ評価に基づいて電話のスピーカボリュームを調節するように変更可能である。図8に示すように、電話(図示せず)のための順方向リンク回路網は出力フィルタ402、固定利得ロジック404、コンプレッサ406、自動ボリューム制御(AVC)ロジック408、ユーザボリューム設定ロジック410、デジタル−アナログコンバータ(D/A)412およびスピーカ414を含む。
図示のために、マイクロフォン202、アナログ利得ロジック204、A/D216、エコーキャンセラーフィルター208、加減算器206およびノイズサプレッサ212を含む、電話のための図6の逆方向リンク回路網の付随のコンポーネントも描かれている。種々の逆方向リンク素子が機能し、図6を参照して上述したように実現することができる。一実施形態において、デジタル順方向リンク回路網およびデジタル逆方向リンク回路網はDSPにおいて実現される。
図8において、2値化音声サンプルx[n]は他の電話から通信チャネル上で受信され、デコーダ(図示せず)により復号される。音声サンプルx[n]はでコーダから出力され、当業者には理解できるように適切なフィルタ動作のために出力フィルタ402に供給される。出力フィルタ402は、ろ過した音声サンプルを固定利得ロジック404に供給する。固定利得ロジック404は音声サンプルと固定利得Gを乗算し、増幅した音声サンプルを発生する。増幅された音声サンプルはコンプレッサ406に供給される。コンプレッサ406は、図9を参照して以下に説明するように、音声サンプルを圧縮または伸張する。
圧縮された音声サンプルはAVCロジック408に供給される。AVCロジック408はさらに加減算器206の出力に接続されている。AVCロジック408は加減算器206から周期的に更新された背景ノイズ評価(BNE)を受信する。AVCロジック408は、(コンプレッサ406から得られた)利用可能なヘッドルーム及び(ノイズサプレッションの前に逆方向リンク回路網から得られた)BNEに基づいてAVCを供給する。AVCロジック408により実行可能な例示AVCアルゴリズムは図10を参照して以下に記述する。
AVCロジックがOFFモードの場合には、ボリューム制御は電話上のボリューム制御ボタン(図示せず)およびユーザボリューム設定ロジック410を介してユーザにより指定される。AVCロジック3408がONの場合には、AVCロジック408は、背景ノイズレベルおよび利用可能なヘッドルームの変更に応答してボリューム制御を自動的に供給する。一実施形態において、ユーザは、AVCモードをOFFまたはONにすることができる。例えば、ユーザは最初にスピーカボリュームレベルを手動で設定することができ、次にAVCロジック408をオンにしてその後スピーカボリューム制御を供給することができる。
AVCロジック408はボリューム制御信号を発生し、このボリューム制御信号はユーザボリューム設定ロジック410に印加される。ユーザボリューム設定ロジック410は、適切なボリュームレベルの出力2値化音声サンプルをD/A412に供給する。D/A412は、出力2値化音声サンプルをアナログ信号に変換し、そのアナログ信号をスピーカ414に供給する。スピーカ414はその信号をユーザのために可聴スピーカ出力信号に変換する。
一実施形態において、コンプレッサ406は図9に示すように圧縮と伸張を供給するように実行することができる。図9に示すように、電話(図示せず)の順方向リンク回路網は、便宜的には一般的な乗算器である固定利得ロジック404と、要望に応じて圧縮器または伸張器として使用可能なコンプレッサ406を含む。
コンプレッサ406は遅延素子500、フィルタ502、根2乗平均(RMS)計算機504、対数計算ロジック506、加減算器508、コンプレッサロジック510、第1乗算器512、反転対数計算ロジック514、アタック/リリースタイムアプリケーションロジック516および第2乗算器518を含む。他の実施形態においては、フィルタ502は使用されない。
2値化音声サンプルx[n]は乗算器404に供給される。乗算器404は音声サンプルx[n]とデジタル利得Gとを乗算する。デジタル利得Gは、最もソフトに話す人を所望の信号レベルに引き上げ、ピークの期間にコンプレッサ406を駆動することを保証するために、下記に定義した圧縮しきい値に関連して、選択されることが都合がよい。次に、音声サンプルx[n]は、コンプレッサ406に供給される。コンプレッサ406は、DSPにより実現されることが都合がよい。コンプレッサ406において、入力音声サンプルx[n]はフィルタ502と遅延素子500に供給される。遅延素子は例えば出力サンプルFIFOで実現可能であり、予測的に出力信号レベルを制御するように動作し、それにより、送信前にピークをアタックする。フィルタ502は、種々の公知のフィルタ技術に従って音声サンプルをフィルタするように構成可能である。例えば、フィルタ502は、どの周波数に圧縮決定をするかを選択するように帯域フィルタとして構成可能である。一実施形態において、順方向リンク回路網400がハンドフリー自動車キットに具備される場合に、フィルタ502はコンプレッサ406に入力されるかなりの歪みを有した周波数を昇圧するように動作する。所定のしきい値を超える歪みレベルを有する信号の周波数はフィルタ502により昇圧される。フィルタされた音声サンプルはRMS計算機504に供給される。
RMS計算機504は以下の式を実行して音声サンプルのRMSを計算する。
Xrms[n] = (1-TAV)xrms[n-1] + TAVx2[n]
上記式において、音声サンプルx[n]のRMS値は1−時間平均係数TAVが以前のサンプルx[n-1]のRMS値と乗算され、時間平均係数TAVと現在の音声サンプルx[n]の2乗との積が加算された量に等しく設定される。時間平均係数TAVはRMS平均のレートを決定するように作用する。音声サンプルのRMSレベルはエネルギドメイン信号に印加される1次のローパスフィルタを用いて計算されることが都合がよい。この平滑化フィルタのための時定数は、関心のある最小の周波数成分が所定の平滑化フィルタに対して一定のRMSを得ることができるように選択されることが都合がよい。一例として、100Hzの正弦曲線の場合、時定数は約10msでなければならない。
計算されたRMS値xrms[n]は対数計算ロジック506に供給される。対数計算ロジック506は、RMS値xrms[n]の2を底とした対数を計算し、計算された底を2とした対数値と0.5を乗算しデシベル(dB)単位の出力信号を発生する。このdB信号は加減算器508に供給される。加減算器508はこのdB信号から圧縮しきい値Cthreshを減算する。その結果得られたdB信号はコンプレッサロジック510に供給される。コンプレッサロジック510は、その信号に圧縮機能を実行する。次に、信号は第1乗算器512に供給される。第1乗算器512は、この信号と減衰(負)圧縮勾配値−Cslopeとを乗算する。この信号のRMSレベルが値Cthreshよりも上昇すると、次式に従ってdBの比として圧縮比Rを指定する値Cslopeに基づいて(適切なアタックおよびリリース時間を有して)圧縮が信号に印加される。
Cslope = 1−1/R
圧縮比Rはそれ以上だとすべての圧縮が実際に生じるRMSレベルとして定義可能である。特定の信号路の圧縮しきい値Cthreshと圧縮勾配値Cslopeは、正規化のために望まれる平均dBm0の話し手レベルに従って選択しなければならない。
第1乗算器512は、出力dB信号を反転対数計算ロジック514に供給する。反転対数計算ロジック514は、値2をdB信号値(dBでG)の指数累乗することによりdB信号の2を底とする反転対数を計算する。反転対数計算ロジック514は出力信号f[n]を発生する。信号f[n]はアタック/リリースタイムアプリケーションロジック516に供給され、このロジック516は次式に従って出力信号g[n]を発生する。
g[n] = (1-k)g[n-1] + kf[n]
但し値kは最適オーディオ品質のために便宜的に選択された平滑化係数である。アタック/リリースタイムアプリケーションロジック516は平滑化機能の役目を果たすことが都合がよい。アタックとリリースは、1次平滑化機能を用いて印加され、出力信号に印加するための平滑利得曲線を供給する(値kはアタックまたはリリースが印加されるかに応じて変化する)。アタック時間は迅速かつ正確に入力サンプルのピークをアタックするために1ミリ秒(ms)に設定することが都合がよい。リリース時間は、コンプレッサ406の品質に影響を及ぼすことから迅速な利得変動を維持するために100および200msの間に設定することが都合がよい。一実施形態において、1msの予測遅延を用いてアタック時間を緩和する。他の実施形態において、出力利得曲線に影響を及ぼすことから入力信号の発振を防止するために、アタックとリリースはヒステリシスを用いて実行される。
平滑化された信号g[n]は第2乗算器518に供給される。入力音声サンプルx[n]を受信する遅延素子500は各音声サンプルx[n]を時間Dだけ遅延するように構成され、遅延された出力音声サンプルx[n-D]を発生する。遅延された音声サンプルx[n-D]は第2乗算器518に供給される。第2乗算器518は遅延された音声サンプルx[n-D]と平滑関数g[n]とを乗算し、AVCロジック408(図8)に供給するための圧縮された出力信号を発生する。
コンプレッサロジック510は、加減算器508が伸張しきい値EthreshからdB信号を減算するように構成し、第1乗算器512が信号と正の伸張勾配値Eslopeとを乗算するように構成することにより伸張ロジックとしても使用することができる。加減算器508と第1乗算器512は有利にプログラマブルに再構成できるので、コンプレッサロジック510は圧縮機能と伸張機能の両方の役目を果たすことができる。信号のRMSレベル値Ethresh以下に落ちると、dBの比として伸張比を指定する値Eslopeに基づいて信号に伸張を印加する。
一実施形態によれば、AVCアルゴリズムは、ユーザに適切なボリュームレベルを与えるために逆方向リンクの環境条件を探知し、順方向リンクのボリュームを自動的に調節するように図10のフローチャートに示されるステップを実行する。有利なことに、ユーザは所望のボリュームレベルステップポイントを設定することができ、そして所望であれば、それ以降自動的に操作されるボリューム制御について忘れることができる。図10のAVCアルゴリズムは、プログラマブル圧縮しきい値Cthreshより上の小さなレンジに信号レベルを制限するコンプレッサ406(図9参照)と関連して機能する。利用可能な歪みのないヘッドルームは、圧縮しきい値Cthreshに依存する。
図10のフローチャートに従って、ステップ600において、AVCアルゴリズムは背景ノイズ評価(BNE)(dB値)を取得する。次に、AVCアルゴリズムはステップ602に進む。ステップ602において、AVCアルゴリズムはBNEを第1の整調可能しきい値T3(dB)と比較する。BNEが第1整調可能しきい値T3よりも大きければ、AVCアルゴリズムはステップ604に進む。一方、BNEが第1整調可能しきい値T3より大きくなければ、AVCアルゴリズムはステップ606に進む。
ステップ604において、現在のサンプル値であるtarget[n]のボリュームターゲット値は第1のあらかじめ定義された利得値G3に等しく設定される。次に、AVCアルゴリズムはステップ608に進む。一実施形態において、第1のあらかじめ定義された利得値G3は18dBに設定され高ノイズ環境のための適切なボリュームを提供する。
ステップ606において、AVCアルゴリズムは第1整調しきい値T3からヒステリシス値H(dB)を減算し、その結果得られた差分とBNEとを比較する。BNEが第1整調しきい値T3とヒステリシス値Hとの間の差分より大きければ、AVCアルゴリズムはステップ610に進む。一方、BNEが第1整調可能しきい値T3とヒステリシス値Hとの間の差分より大きくなければAVCアルゴリズムはステップ612に進む。ヒステリシス値HはBNEの瞬時の変化による変動から利得を守る役目を果たす。
ステップ610において、AVCアルゴリズムは以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値を第1のあらかじめ定義された利得値G3と比較する。以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第1のあらかじめ定義された利得値G3と等しければ、AVCアルゴリズムはステップ604に進む。一方、以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第1のあらかじめ定義された利得値G3と等しくなければAVCアルゴリズムはステップ614に進む。
ステップ612において、AVCアルゴリズムはBNEと第2整調可能しきい値T2(dB)とを比較する。BNEが第2整調可能しきい値T2より大きければ、AVCアルゴリズムはステップ614に進む。一方、BNEが第2整調可能しきい値T2より大きくなければ、AVCアルゴリズムはステップ616に進む。
ステップ614において、現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値は、第2のあらかじめ定義された利得値G2に等しく設定される。次に、AVCアルゴリズムはステップ608に進む。一実施形態において、第2のあらかじめ定義された利得値G2は12dBに設定され中程度のノイズ環境のための適切なボリュームを提供する。
ステップ616において、AVCアルゴリズムは第2整調しきい値T2からヒステリシス値Hを減算し、その結果得られた差分をBNEと比較する。BNEが第2整調しきい値T2とヒステリシス値Hとの間の差分よりも大きければ、AVCアルゴリズムはステップ618に進む。一方、BNEが第2整調しきい値T2とヒステリシス値Hとの間の差分より大きくなければ、AVCアルゴリズムはステップ620に進む。
ステップ618において、AVCアルゴリズムは以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値を第2のあらかじめ定義された利得値G2と比較する。以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第2のあらかじめ定義された利得値G2に等しければ、AVCアルゴリズムはステップ614に進む。一方、以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第2のあらかじめ定義された利得値G2に等しくなければ、AVCアルゴリズムはステップ622に進む。
ステップ620において、AVCアルゴリズムはBNEを第3整調可能しきい値T1(dB)と比較する。BNEが第3整調可能しきい値より大きければ、AVCアルゴリズムはステップ622に進む。一方、BNEが第3整調可能しきい値T1より大きくなければAVCアルゴリズムはステップ624に進む。
ステップ622において、現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値が第3のあらかじめ定義された利得値G1と等しく設定される。次に、AVCアルゴリズムはステップ608に進む。一実施形態において、第3のあらかじめ定義された値G1は6dBに設定され、低ノイズ環境のために適切なボリュームを提供する。
ステップ624において、AVCアルゴリズムは第3整調可能しきい値T1からヒステリシス値Hを減算し、その結果得られた差分をBNEと比較する。BNEが、第3整調可能しきい値T1とヒステリシス値Hとの間の差分より大きければ、AVCアルゴリズムはステップ626に進む。一方、BNEが、第3整調可能しきい値T1とヒステリシス値Hとの間の差分より大きくなければ、AVCアルゴリズムはステップ628に進む。
ステップ626において、AVCアルゴリズムは以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値を第3のあらかじめ定義された利得値G1と比較する。以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第3のあらかじめ定義された利得値G1に等しければ、AVCアルゴリズムはステップ622に進む。一方、以前のサンプルtarget[n-1]のボリュームターゲット値が第3のあらかじめ定義された利得値に等しくなければ、AVCアルゴリズムはステップ628に進む。ステップ628において、現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値は0dBに等しく設定される。すなわち信号に利得が印加されない。次に、AVCアルゴリズムはステップ608に進む。
ステップ608において、圧縮しきい値CthreshがデジタルヘッドルームパラメータAVC_Headroomに加算され、第1の加算値を生成する。現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値が現在のボリュームレベルに加算され第2の加算値を生成する。第1と第2の加算値は互いに比較される。第1の加算値が第2の加算値よりも大きければ、AVCアルゴリズムはステップ630に進む。一方、第1の加算値が第2の加算値よりも大きくなければ、AVCアルゴリズムはステップ632に進む。
ステップ630において、AVCアルゴリズムは圧縮しきい値CthreshをデジタルヘッドルームコントロールパラメータAVC_Headroomに加算し第1の加算値を生成し、第1の加算値から現在のボリュームレベルを減算し、差分値を生成する。現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値はその差分値のためのボリュームターゲット値に等しく設定される。次に、AVCアルゴリズムはステップ632に進む。全体の利得は、(コンプレッサ(図示せず)により供給される)利用可能なデジタルヘッドルームおよびコントロールパラメータAVC_Headroomとにより制限されることを指摘しなければならない。ヘッドルームコントロールパラメータAVC_Headroomは利用可能なヘッドルームから減算され利用可能な合計利得を制限する。圧縮しきい値Cthresh、ヘッドルームコントロールパラメータAVC_Headroom、および現在のボリュームレベルの和は0dBm0より小さい値に制限されるので、デジタルクリッピングの欠落が保証される。
ステップ632において、時間平均係数TAVと現在のサンプルtarget[n]のボリュームターゲット値の積が(1−時間平均係数TAV)の量と以前のサンプルAGCVVolGain[n-1]の自動利得制御値(AGC)との積に加算される。その結果得られた加算値は、現在のサンプルAGCVolGain[n]のAGC値に等しく設定される。次に、AVCアルゴリズムはステップ634に進む。ステップ634において、AVCアルゴリズムは現在のサンプルのためのボリューム制御を印加する。
図10を参照して述べた実施形態において、3つの整調しきい値と3つのあらかじめ定義されたゲイン値が使用された。当業者には、いかなる合理的な数の調整しきい値とあらかじめ定義されたゲイン値を使用することができるであろうことは明白である。例えば、他の実施形態において、7つの整調しきい値と7つのあらかじめ定義されたゲイン値が使用される。
一実施形態において、AVCがアクティブになると、ユーザには、周囲の環境条件に無関係にユーザ好適ボリュームレベルとして定義されたセットポイントが提供される。例示的設定は以下の表1に示される。
Figure 0005102273
表1において、圧縮しきい値Cthreshは−9dBm0に設定され、高、中、低のユーザ設定のためのボリュームレベルはそれぞれ6、4、および2に設定される。ボリュームの設定は、0dBで始まる3dBステップ単位であると仮定する。すなわち、設定7は0dBであり、設定6は−3dBであり、設定5は−6dBである等である。いずれの設定においても、ユーザが高ノイズ周囲環境にいるとき、AVCアルゴリズムはさらに12dBの利得を信号レベルに供給する。同様に、中程度のノイズ周囲環境においては、AVCアルゴリズムは、さらに6dBの利得を信号レベルに供給する。静かなノイズ周囲環境を記載する列はAVC OFFモードに等しい。3つ(高、中、低)以外のいかなる数のセットポイントを使用できることは理解されなければならない。
一実施形態において、図8を参照して上述したAVCロジックのようなAVCロジックは、本発明の譲受人に譲渡され、本明細書に完全に組み込まれる米国特許第5,414,796に記載された可変レートCELPコーダーのような可変レート音声コーダーと連携して使用される。上述したように、固定デジタル利得が入力音声サンプルと乗算されると、サンプルの振幅値が上昇する。圧縮しきい値Cthreshはサンプルのレベルに関して平滑化最高値として作用する。しかしながら、無音声(沈黙)サンプルの場合、増加された利得により背景ノイズをユーザに対して比較的高くする。それゆえ、ユーザは、より低いS/N比(SNR)を感知する。しかし、保持する音声コーダーの知識を用いてサンプルのどのフレームが1/8レートで符号化/復号化されるか(すなわち、どのフレームが無音声フレームか)を決定することができる。従って、無音期間中に背景ノイズの相対的な増加を補償するために、1/8レートで符号化/復号化された各フレームは固定デジタル利得Gと乗算されない。
以上、移動電話内のマイクロフォン利得とスピーカ利得を自動的に調節するための新規で改良された方法および装置について述べた。当業者には、本明細書において述べた実施形態に関連して記述した種々の図示ロジカルブロックおよびアルゴリズムステップはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、アプリケーション特定集積回路(ASIC)、ディスクリーとゲートまたはトランジスタロジック、例えばレジスタおよびFIFOのようなディスクリートハードウエアコンポーネント、ファームウエア命令セットを実行するプロセッサ、あるいは何らかの一般的なプログラマブルソフトウエアモジュールおよびプロセッサを用いて実装または実行可能であることが理解されるであろう。プロセッサは、マイクロプロセッサであることが都合がよいが、代替において、プロセッサは、いかなる一般的なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステート(符号で表す)マシンである得る。ソフトウエアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、レジスタあるいは、この分野で知られている他の形態の書き込み可能な記憶媒体に常駐可能である。当業者はさらに、上記記載において参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは電圧、電流、電磁波、磁界または粒子、光学フィールドまたは粒子またはそれらのいずれかの組合せにより表されることが都合がよいことが理解される。
好適実施形態の上述の記載は、当業者が本発明を作成または使用することができるように提供される。これらの実施形態の種々の変形例は、当業者には直ちに明白であり、本明細書で定義した一般的な原理は、発明能力を使用することなしに他の実施形態に適用可能である。従って、本発明はここに示した実施形態に限定されることを意図したものではなく、ここに開示した原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲と一致する。

Claims (11)

  1. 通信装置のマイクロフォンの利得を調節するための装置であって、
    前記マイクロフォンに入力され2値化された音声信号を、調節可能なデジタル利得を用いて増幅するデジタル増幅器と、
    前記デジタル増幅器に接続され、前記マイクロフォンに入力される音声信号のピーク検出を実行するように構成されたリミッターと、
    を具備し、前記ピーク検出は、リリース時間値とアタック時間値との関数として計算され、前記ピーク検出は、音声サンプルx[n]のピーク値を、1マイナスリリース時間に以前の音声サンプルx[n-1]のピーク値を乗算した結果に、音声サンプルx[n]の絶対値と以前の音声サンプルx[n−1]のピーク値との間の差分とアタック時間との乗算値を加算した量に設定することを含む、装置。
  2. 前記デジタル増幅器および前記リミッターに接続されたノイズサプレッサーをさらに具備する、請求項1の装置。
  3. 前記マイクロフォンに入力されたアナログの音声信号を増幅する、前記マイクロフォンに接続されたアナログ増幅器と、前記アナログ増幅器に接続されたアナログ−デジタルコンバータと、をさらに具備する、請求項1の装置。
  4. 前記リミッターは、次式に従ってピーク検出を実行するように構成される、請求項1の装置;
    xpeak[n] = (1-RT)xpeak[n-1] + ATxdiff[n]
    ここで、xpeak[n]は2値化された音声サンプルx[n]のピーク値、RTはリリース時間値、ATはアタック時間値、xpeak[n−1]は以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値、xdiff[n]は差分値であり、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化された音声サンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零よりも大きければ、2値化された音声サンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分に等しく、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化された音声サンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零より大きくなければ、零に等しい。
  5. 通信装置のマイクロフォンの利得を調節するための装置であって、
    前記マイクロフォンに入力され、2値化された音声信号にデジタル利得を印加する手段と、
    前記デジタル利得を制限する手段と、
    を具備し、前記制限する手段は、リリース時間とアタック時間との関数として前記音声信号のピーク検出を実行し、前記ピーク検出は、音声サンプルx[n]のピーク値を、1マイナスリリース時間に以前の音声サンプルx[n-1]のピーク値を乗算した結果に、音声サンプルx[n]の絶対値と以前の音声サンプルx[n−1]のピーク値との間の差分とアタック時間との乗算値を加算した量に設定することを含む、
    装置。
  6. ノイズを抑制する手段と、
    前記音声信号を2値化して、そこから2値化されたサンプルを生成する手段と、
    をさらに具備する請求項5の装置。
  7. 前記制限する手段は、次式に従ってピーク検出を実行する請求項6の装置;
    xpeak[n] = (1-RT)xpeak[n-1] + ATxdiff[n]
    ここで、xpeak[n]は2値化された音声サンプルx[n]のピーク値、RTはリリース時間値、ATはアタック時間値、xpeak[n−1]は以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値、xdiff[n]は差分値であり、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零よりも大きければ、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分に等しく、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零より大きくなければ、零に等しい。
  8. 通信装置のマイクロフォンの利得を調節する方法であって、
    デジタル増幅器が、前記マイクロフォンに入力され、2値化された音声信号にデジタル利得を印加するステップと、
    リミッターが、前記デジタル利得を制限するステップと、
    を含み、前記制限するステップは、リリース時間とアタック時間との関数として前記音声信号のピーク検出を実行し、前記ピーク検出は、音声サンプルx[n]のピーク値を、1マイナスリリース時間に以前の音声サンプルx[n-1]のピーク値を乗算した結果に、音声サンプルx[n]の絶対値と以前の音声サンプルx[n−1]のピーク値との間の差分とアタック時間との乗算値を加算した量に設定することを含む、方法。
  9. ノイズサプレッサが、ノイズを抑制するステップと、
    アナログ−デジタルコンバータが、前記音声信号を2値化して、そこから2値化サンプルを生成するステップと、をさらに含む請求項8の方法。
  10. 前記ピーク検出は、次式に従って実行される請求項9の方法;
    xpeak[n] = (1-RT)xpeak[n-1] + ATxdiff[n]
    ここで、xpeak[n]は2値化された音声サンプルx[n]のピーク値、RTはリリース時間値、ATはアタック時間値、xpeak[n−1]は以前の2値化された音声サンプルx[n−1]のピーク値、xdiff[n]は差分値であり、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零よりも大きければ、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分に等しく、
    前記差分値xdiff[n]は、2値化されたサンプルx[n]の絶対値と、以前の2値化されたサンプルx[n−1]のピーク値x[n−1]との差分が零より大きくなければ、零に等しい。
  11. 請求項8および請求項9−10のうちのいずれか1つの方法を実行するように実行可能な命令群を備えるコンピュータ読出可能媒体。
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