JP5101033B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
この接触帯電方式は、帯電ローラ等の帯電部材を感光体に接触させると共に、電圧を印加して感光体を帯電させる方式であるため、帯電効率がよくオゾン発生量も削減することができる。通常、帯電ローラは、導電性スポンジやゴム等の弾性部材で形成されている。感光体は、たとえばOPC(有機光半導体)で形成されている。OPC(有機光半導体)感光体は、白黒及びカラーを問わず、電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置でよく用いられている。
ところが、このOPC感光体は、長期間繰り返し使用されることにより、感光体に接触する帯電ローラ表面の微小な凹凸や付着物の影響を受けて、感光体層が削り取られ磨耗していくので、感光体層の膜厚分布が不均一となる。そのため、OPC感光体を用いた接触帯電方式では、感光体の静電容量分布が不均一となり、感光体の帯電電位分布は均一なものとはならない。この場合、感光体は、感光体層の不均一な膜厚分布に対応して帯電されるので、帯電ムラが起こり、帯電電位分布の均一性が損なわれやすいものとなる。
そこで、帯電安定性を向上させる技術として、感光体と帯電ローラとの圧接部(帯電ニップ部)に、感光体表面の残留電荷を除去するための除電光を当てる方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方式によれば、感光体の膜の摩耗劣化による感光体の帯電ムラが防止され、帯電安定性を向上させることができる。
一方、電子写真方式の画像形成装置の感光体としては、OPC感光体以外にも、たとえばa−Si(アモルファスシリコン)感光体が用いられる。このa−Si(アモルファスシリコン)感光体は、表面硬度が大きく長期間繰り返し使用しても劣化する恐れが小さい上、半導体レーザ等に高い感度を示すこともあり、白黒の高速複写機およびレーザビームプリンタ等の画像形成装置によく用いられている。
その一方で、a−Si(アモルファスシリコン)感光体は、表面硬度が大きく、極めて摩耗しにくい性質があるため、OPC感光体を用いた接触帯電方式に比べて、感光体層の摩耗劣化等による帯電ムラはほとんど発生しない。したがって、a−Si感光体を用いた接触帯電方式では、帯電ニップ部に除電光を当てない工夫が必要となる。
請求項1にかかる本願発明では、遮光部材が配設されているので、a−Si(アモルファスシリコン)感光体と帯電ローラとの接触部位およびその近傍に、除電器からの光が回り込まない。そのため、a−Si(アモルファスシリコン)感光体の帯電電位の低下が防止され、帯電ムラの発生等による帯電性の悪化を防止することが可能となる。すなわち、請求項1にかかる本願発明によれば、良好な除電効果を発揮すると共に、帯電信頼性にも優れた画像形成装置が得られる。
また、遮光部材がa−Si(アモルファスシリコン)感光体の表面に接触するように配設されているので、a−Si(アモルファスシリコン)感光体と帯電ローラとの接触部位およびその近傍に、除電器からの光の回り込みを略完全に遮蔽する。そのため、より一層、a−Si(アモルファスシリコン)感光体の帯電電位の低下が防止され、帯電ムラの発生等による帯電性の悪化が防止される。また、a−Si(アモルファスシリコン)感光体への遮光部材の接触により、この遮光部材は、たとえば感光体の表面に残留するトナーを掻き落とすブレード等のクリーニング手段で除去されなかった残留付着物を除去するための2次的なクリーニング機能を併せ持つものとなっている。
プリンター10は、プリンター本体内に配設されたa−Si(アモルファスシリコン)感光体(以下、単に、「感光体」という。)12を含み、感光体12は、所定の方向に変位される。本実施形態例では、感光体12が、たとえばドラム状に形成され、図1の矢印に示す方向に、一定の回転速度で回転可能に形成されている。
感光体12の周囲には、その回転方向に沿って、順に、接触帯電部材として形成される帯電ローラ14、画像データに基づいて感光体12の表面にレーザ光等の画像光を露光する露光装置(図示せず)、露光装置により感光体12の表面に形成された静電画像をトナー画像として顕在化させる現像装置(図示せず)、現像装置で形成されたトナー画像を普通紙等の記録用紙に転写する転写装置(図示せず)、転写後の感光体12の表面に残留付着したトナー等の付着物を除去するブレード16を有するクリーニング装置18、および、クリーニングした後の感光体12の表面に残留する残留電位を除電する除電器20が配置されている。これらの一連の装置の動作は、感光体12の回転に応じて、連続的に繰り返して行われる。
なお、軸受け部28aおよび28bは、それぞれ、ハウジング26の長手方向の一端側および他端側に配設された軸受け支持部30aおよび30bによって、ハウジング26に支持されている。軸受け支持部30aおよび30bは、それぞれ、取付け部材(図示せず)によって、当該プリンター10の筐体(図示せず)に取り付けられている。
図1に示した実施形態例では、遮光部材24が帯電ローラ14を囲うように配置されたが、図2に示す実施形態例では、遮光部材24を除電器20の側にのみ配置されている。すなわち、遮光部材24は、帯電ローラ14の軸方向に沿って長手方向に延びるたとえば1つの矩形状の遮光プレート34を含む。遮光プレート34は、除電器20からの除電光を遮断するように、帯電ローラ14と除電ランプ22との間に配設されている。
図3および図7,図8,図9に示す実施形態例は、図1および図4,図5,図6に示す実施形態例と比べて、特に、遮光部材24が、感光体12の表面に接触するように配設されている点で相違している。すなわち、遮光部材24は、感光体12の表面に当接する遮光当接片40を含む。遮光当接片40は、たとえばウレタンフィルムおよびPETフィルム等の柔軟性を有するシート状物に形成され、帯電ローラ14の軸方向に沿って長手方向に延び設けられる。遮光当接片40は、たとえばハウジング26の遮光壁26aの下端部に取り付けられている。この場合、遮光当接片40は、その幅方向の一端部が感光体12の表面に当接するように、その幅方向の他端部がハウジング26の遮光壁26aの下端部に取り付けられている。
また、この実施形態例では、クリーニング装置18のブレード16で掻き落とすことができなかった、たとえば感光体12の表面に残留するトナー等の残留付着物を、遮光当接片40が感光体12に当接することにより、残留付着物を掻き落として除去することができる。つまり、この遮光当接片40は、感光体12の表面に付着した残留付着物を除去するための2次的なクリーニング機能をも有するものとなっている。
12 a−Si(アモルファスシリコン)感光体
14 帯電ローラ
14a 一端軸部
14b 他端軸部
16 ブレード
18 クリーニング装置
20 除電器
22 除電ランプ
24 遮光部材
26 ハウジング
26a,26b,26c 遮光壁
28a,28b 軸受け部
30a,30b 軸受け支持部
32 歯車部
34 遮光プレート
40 遮光当接片
Claims (1)
- 所定の方向に変位されるa−Si(アモルファスシリコン)感光体、
前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体の表面に接触し、前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体を帯電させる帯電ローラ、および
除電光源を有し、前記除電光源からの光によって前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体の残留電荷を除去する除電器を含む、画像形成装置であって、
前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体と前記帯電ローラとの接触部位およびその近傍へ前記除電光源からの光が照射されないように、前記光を遮蔽する遮光部材が配設され、
前記遮光部材が前記帯電ローラを支持するハウジングとして兼用され、
ハウジングとして兼用されている前記遮光部材および前記帯電ローラを有する帯電ローラユニットが、前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体に着脱可能であり、
前記遮光部材が前記a−Si(アモルファスシリコン)感光体の表面に接触するように配設されていること、
を特徴とする、画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2006118777A JP5101033B2 (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006118777A JP5101033B2 (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | 画像形成装置 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2006118777A Active JP5101033B2 (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | 画像形成装置 |
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- 2006-04-24 JP JP2006118777A patent/JP5101033B2/ja active Active
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