JP5099121B2 - Memsデバイスおよび光スイッチ - Google Patents

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Description

この発明は、固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスおよび光スイッチに関するものである。
従来、光通信システムにおいて光路を切り替える光スイッチには、半導体の微細加工技術を利用して作製された微小な部品から構成されるMEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスが用いられている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
MEMSデバイスは、電極間に高電圧を印加して両電極に電荷を集中させ、その静電気力により機械的な変化を起こす。MEMSデバイスは、印加する電圧をコントロールすることにより変位を任意に設定することができるため、光スイッチの他にも多くの用途で使用されている。
図15は、従来のMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。図15に示すように、MEMSデバイスは、固定電極1510および可動電極1520を備えている。固定電極1510および可動電極1520にはそれぞれ櫛歯状に形成された複数の電極1511〜1514および複数の電極1521〜1524がそれぞれ形成されている。
固定電極1510および可動電極1520に電圧を印加することによって、電極1511〜1514にはプラスの電荷が帯電し、電極1521〜1524にはマイナスの電荷が帯電する。このため、電極1511〜1514と電極1521〜1524との間に静電引力が発生し、固定電極1510に対して可動電極1520が矢印1530で示す方向に変位する。
MEMSデバイスを光スイッチに用いる場合、可動電極1520にミラーを固定する。固定電極1510および可動電極1520に電圧を印加することによって可動電極1520を変位させ、可動電極1520に固定されたミラーが光を反射させる角度を変化させる。これにより、固定電極1510および可動電極1520に印加する電圧を制御することで光路の切替を行う。
特開2004−70053号公報
しかしながら、上述したMEMSデバイスにおいては、可動電極1520の変位量を大きくして性能を向上させるために固定電極1510および可動電極1520間に印加する電圧を大きくすると、固定電極1510および可動電極1520間で火花放電が発生する場合がある。この場合、意図しない変動を可動電極1520が起こしたり、固定電極1510および可動電極1520が破損したりするという問題がある。
図16は、火花放電の原理を説明する図である。図16に示すように、電極1601,1602間に印加する電圧を上げると、符号1610で示すように、電極1601,1602間に存在する気体分子1611が、高電圧によって加速された電子1612と衝突して電離する。また、符号1620で示すように、電離によって生成された正イオン1621は負極である電極1602に衝突する。この際に起こる二次電子放出により瞬間的に大量の電流が流れることを火花放電という。
図17は、従来のMEMSデバイスにおける火花放電が発生した際の状態を示す図である。図17の符号1701に示すように、電極1512と電極1521との間で火花放電が発生した場合、電極1512および電極1521近傍の電極(あるいはすべての電極)に帯電した電荷は再結合により消滅する。
このため、可動電極1520を変位させていた静電引力が瞬間的に低下する。瞬間的に静電引力が低下すると、意図しない変動を可動電極1520が起こしてしまうという問題がある。特に、MEMSデバイスを光スイッチとして光ネットワークに用いた場合、火花放電が発生すると、可動電極1520の変動により光路が乱れ、ネットワークの通信が遮断されるという問題がある。
また、電極1512と電極1521との間で火花放電が発生した場合、他の電極、電源あるいはグランドから電極1512と電極1521に電荷が補充され、電極1512および電極1521間の電位差が十分に小さくなるまで時間がかかる。このため、火花放電の発生時間が長くなり、可動電極1520が元の位置に収束するまでの復帰時間が長くなるという問題がある。また、火花放電の発生時間が長くなるため、放電による電流量が大きくなり、可動電極1520の変動が大きくなるという問題がある。
図18は、図17に示したMEMSデバイスと等価な回路図である。MEMSデバイスの固定電極1510および可動電極1520は、並列に接続された複数のコンデンサで等価に示すことができる。ここで、図18に示すように、複数のコンデンサは、並列に接続されているため容量の大きな一つのコンデンサ1801と見なすことができる。
固定電極1510および可動電極1520間で発生する火花放電は、コンデンサ1801の両端に接続されたスイッチ1802を瞬間的にONにした状態と等価に示すことができる。スイッチ1802を瞬間的にONにすることにより、コンデンサ1801に帯電した電荷はスイッチ1802を通過して消滅する。
図19は、従来のMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフである。図19において、横軸は、時間[sec]を示している。縦軸は、可動電極1520に固定されたミラーの回転角度[°]を示している。符号1901は、火花放電が発生した時点を示している。図19に示すように、可動電極1520に固定されたミラーの変動量は、火花放電が発生した瞬間に最も大きくなり、時間が経つとともに小さくなっていく。
この火花放電の問題に対して、固定電極1510および可動電極1520の表面全体を絶縁膜で覆うことによって、正イオンが電極に衝突する際の二次電子の発生を抑えることが考えられる。たとえば、具体的な方法の一例として、コーティング材を高温に熱し、蒸気を発生させ真空中でMEMSデバイスに蒸気を当て表面に付着させる真空蒸着などを用いることができる。
しかし、図15で示した櫛歯形状のように、固定電極1510および可動電極1520の形状が複雑な場合、固定電極1510および可動電極1520全体を均一にコーティングすることが困難であるという問題がある。また、固定電極1510および可動電極1520には高電圧を印加するため、固定電極1510および可動電極1520の表面を絶縁膜で覆うと、電圧を変動させても分極に変動前の影響が残る残留分極が発生する場合がある。この場合、電圧の制御をしても、意図した変位量と実際の変位量に誤差が生じるという問題がある。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、火花放電が発生しても安定して動作することができるMEMSデバイスおよび光スイッチを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかるMEMSデバイスは、固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスにおいて、前記固定電極に設けられた第1電極群と、前記可動電極に設けられ、前記第1電極群に対向して位置する第2電極群とを備え、前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方は互いに抵抗を介して接続されることを特徴とする。
上記構成によれば、第1電極群および第2電極群の少なくとも一方は抵抗によって電気的に分離され、火花放電が発生した場合でも放電の影響を受ける電極が限定される。このため、固定電極および可動電極間の静電引力の低下を抑えることができる。また、火花放電が発生してから可動電極が元の位置に収束するまでの復帰時間を短くすることができる。
この発明にかかるMEMSデバイスおよび光スイッチによれば、火花放電が発生した場合の意図しない可動電極の変動を低減し、火花放電が発生しても安定して動作することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの概要を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。 図3は、図2に示したMEMSデバイスと等価な回路図である。 図4は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの作用を示す斜視図である。 図5は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの効果を示す表である。 図6は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフ(その1)である。 図7は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの抵抗を作成するプロセスの一例を示す斜視図である。 図8は、不純物濃度と抵抗の関係を示すグラフである。 図9は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの電極部分の変形例と等価な回路図である。 図10は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフ(その2)である。 図11は、実施の形態2にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。 図12は、実施の形態3にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。 図13は、実施の形態3にかかるMEMSデバイスの電極部分の変形例を示す斜視図である。 図14は、実施の形態4にかかる光スイッチを示す平面図である。 図15は、従来のMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。 図16は、火花放電の原理を説明する図である。 図17は、従来のMEMSデバイスにおける火花放電が発生した際の状態を示す図である。 図18は、図17に示したMEMSデバイスと等価な回路図である。 図19は、従来のMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフである。
符号の説明
100 MEMSデバイス
200 基板
300 ミラー
400,500 アクチュエータ
410 固定電極
411〜414,421〜424 電極
414a〜414a,421a〜424a 抵抗
420 可動電極
430 電圧印加部
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるMEMSデバイスおよび光スイッチの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの概要を示す斜視図である。図1に示すように、実施の形態1にかかるMEMSデバイス100は、基板200と、ミラー300と、アクチュエータ400と、アクチュエータ500と、を備えている。MEMSデバイス100は、ミラー300の角度を微小に変化させ、ミラー300に反射する光の経路を切り替える光スイッチである。
ミラー300は、基板200上において、図のX軸およびY軸方向の軸を中心として微小回転可能に設けられている。アクチュエータ400は、X軸方向の軸を中心としてミラー300を微小回転させるアクチュエータである。アクチュエータ400は、固定電極410と、可動電極420と、電圧印加部430と、を備えている。固定電極410は基板200に固定されている。
可動電極420は、基板200に設けられた軸201を中心として回転自在である。可動電極420は、軸201を中心として回転することで固定電極410との相対的な位置が変化する。また、可動電極420にはミラー300が固定されている。電圧印加部430は、固定電極410と可動電極420とに電圧を印加する。電圧印加部430には、固定電極410と可動電極420とに電圧印加部430が印加する電圧を制御する電圧制御部(不図示)が接続されている。
電圧制御部は、固定電極410と可動電極420とに電圧印加部430が印加する電圧をたとえば数十〜数百Vに制御する。これにより、固定電極410と可動電極420とに電圧を印加すると、固定電極410と可動電極420との間に静電引力が発生し、可動電極420が軸201を中心として微小回転する。可動電極420の微小回転に伴って、可動電極420に固定されたミラー300も軸201を中心として微小回転する。
このため、ミラー300が光を反射させる角度が変化する。固定電極410と可動電極420とに印加する電圧を変化させることで、可動電極420の回転量が変化し、ミラー300が光を反射させる角度を調節することができる。固定電極410と可動電極420とに印加する電圧を変化させることで光路の切替を行うことができる。
アクチュエータ500は、Y軸方向の軸を中心としてミラー300を微小回転させるアクチュエータである。アクチュエータ500の構成については、アクチュエータ400の構成と同様であるため説明を省略する。アクチュエータ400によってX軸方向の軸を中心としてミラー300を微小回転させ、さらにアクチュエータ500によってY軸方向の軸を中心としてミラー300を微小回転させることで、ミラー300が光を反射させる角度を二次元的に変化させることができる。
図2は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。図2において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、固定電極410は、基板200に固定され電圧が印加される固定電極部410aと、固定電極部410aの一面に櫛歯状に形成された複数の電極411〜414(第1電極群)と、を有している。
可動電極420は、電圧が印加される可動電極部420aと、可動電極部420aの一面に形成された複数の電極421〜424(第2電極群)と、を有している。可動電極420に設けられた電極421〜424は、固定電極410に設けられた電極411〜414に対向し、互い違いに位置する櫛歯状に形成されている。
ここでは、電極411〜414および電極421〜424は、等間隔に並んだ複数の平板によって形成される櫛歯形状である。電極411〜414と電極421〜424とは、固定電極410および可動電極420に対して電圧が印加された場合に、静電引力により可動電極420が固定電極410に対して変位するために必要な距離を互いに有して配置されている。
固定電極410に設けられた電極411〜414のそれぞれの基端(根本)には抵抗414a〜414aが設けられている。ここで、電極411〜414のそれぞれの基端とは、電極411〜414のそれぞれの固定電極410に対する付け根部分、または付け根部分に近い部分をいう。また、可動電極420に設けられた電極421〜424のそれぞれの基端には抵抗421a〜424aが設けられている。抵抗414a〜414aおよび抵抗421a〜424aには、たとえば10kΩの高抵抗を用いる。
これにより、固定電極410に設けられた電極411〜414は、互いに抵抗411a〜414aを介して接続されることで電気的に分離される。また、可動電極420に設けられた電極421〜424は、互いに抵抗421a〜424aを介して接続されることで電気的に分離される。
図3は、図2に示したMEMSデバイスと等価な回路図である。図3に示すように、実施の形態1にかかるMEMSデバイス100の電極411〜414と、電極411〜414に対向して位置する電極421〜424とは、並列に接続された複数のコンデンサ311〜314で等価に示すことができる。
コンデンサ311〜314は、抵抗331〜334および抵抗341〜344によって分離されているため容量の大きな一つのコンデンサとはならず、独立した複数のコンデンサと見なすことができる。電極411〜414および電極421〜424をコンデンサ311〜314として見る場合、コンデンサ311〜314のそれぞれの容量が1.4pF程度になるように電極411〜414および電極421〜424の形状および位置を設計する。
固定電極410および可動電極420に電圧を印加する電圧印加部430は、回路の電源320と等価に示すことができる。電極411〜414の基端に設けられた抵抗411a〜414aは、コンデンサ311〜314のそれぞれの両端に設けられた抵抗331〜334で等価に示すことができる。また、電極421〜424の基端に設けられた抵抗421a〜424aは、コンデンサ311〜314のそれぞれの両端に設けられた抵抗341〜344で等価に示すことができる。
火花放電は、コンデンサ311〜314の一つ(ここではコンデンサ314)の両端を接続するスイッチ350を瞬間的にONにした状態と等価に示すことができる。スイッチ350を瞬間的にONにすることにより、スイッチ350が接続されたコンデンサ314に帯電した電荷はスイッチ350を通過して消滅する。
ここで、スイッチ350が接続されていないコンデンサ311〜313は、抵抗331〜334および抵抗341〜344によってコンデンサ314と分離されている。このため、コンデンサ311〜313に帯電した電荷はスイッチ350を瞬間的にONにしても維持される。
図4は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの作用を示す斜視図である。図4に示すように、固定電極410にプラスの電荷、可動電極420にマイナスの電荷が帯電して静電引力が発生しているとする。ここで、たとえば符号401で示すように、電極412と電極421との間で火花放電が発生した場合、電極412および電極421に帯電した電荷は消滅する。
ここで、電極412は、抵抗412aによって電極411,413および電極414から電気的に分離されている。このため、電極411,413および電極414から電極412への電荷の移動が抑えられる。また、電極421は、抵抗421aによって電極422〜424から電気的に分離されている。このため、電極422〜424から電極421への電荷の移動が抑えられる。
これにより、電荷が消滅する電極を火花放電が発生した電極412および電極421のみに限定することができ、固定電極410および可動電極420間の静電引力の低下を抑えることができる。たとえば、固定電極410および可動電極420に設けられた櫛歯状の電極をそれぞれ20本とした場合、一組の電極の間で火花放電が発生しても、残りの19組の電極の間においては静電引力を維持することができる。このため、固定電極410および可動電極420間の静電引力の低下を20分の1にまで低減できる。
また、火花放電によって流れた電流は、抵抗412aおよび抵抗421aにおいて電圧に変換されるため、電極412および電極421の電位は少量の電流によって変動する。したがって、火花放電が発生した場合に大きな電流が生じ、火花放電が発生した電極412および電極421間の電位差が瞬時に変化する。このため、火花放電の発生時間を短縮し、火花放電による電流量を低減することができる。
図5は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの効果を示す表である。図5に示す表において、第1列目は、固定電極410および可動電極420に設けられた抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aの抵抗値[Ω]を示している。第2列目は、固定電極410および可動電極420間で火花放電が発生した場合の固定電極410および可動電極420間の電圧の降下量[%]を示している。
第3列目は、固定電極410および可動電極420間で火花放電が発生し、固定電極410および可動電極420間で電圧が降下したことによる、火花放電の発生直後のミラー300の回転角度の変動量[°]を示している。第4列目は、図3に示した等価回路のRC時定数[sec]を示している。
表の第2行目に示すように、固定電極410および可動電極420に抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aを設けない従来のMEMSデバイスの場合(抵抗を1Ωとする)の電圧降下量を100%とし、以下の場合との比較対象とする。この場合のミラー300の回転角度の変動量は2.55°である。また、この場合、等価回路のRC時定数は0.1psecである。
表の第3行目に示すように、電極411〜414および電極421〜424の基端に設ける抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aを1kΩとした場合、電極411〜414および電極421〜424の一組の間で火花放電が発生しても電圧降下は45.3%となる。この場合のミラー300の回転角度の変動量は1.04°である。また、この場合、等価回路のRC時定数は100psecである。
表の第4行目に示すように、電極411〜414および電極421〜424の基端に設ける抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aを10kΩとした場合、電極411〜414および電極421〜424の一組の間で火花放電が発生しても電圧降下は7.7%となる。この場合のミラー300の回転角度の変動量は0.19°である。また、この場合、等価回路のRC時定数は1nsecである。
このように、電極411〜414および電極421〜424の基端に高抵抗を設けることで、火花放電が発生した場合のミラー300の回転角度の変動量を大幅に低減することができる。特に、電極411〜414および電極421〜424の基端に10kΩの抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aを挿入することで、ミラー300の回転角度の変動量は、通信システムに影響を与えない程度の大きさとなる。製造性の限界の問題から、抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aは1kΩ〜20kΩの範囲で設定するとよい。
なお、電極411〜414および電極421〜424の基端に抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aを設けることで、等価回路の中にRCフィルタができることになる(図3参照)。このRCフィルタのRC時定数は1nsec程度まで増加する。しかし、ミラー300の回転は機械的な動作であるため、ミラー300の回転角度の変動はRC時定数と比較して十分に遅い。
具体的には、可動電極420およびミラー300の回転の応答速度は、共振周波数から計算すると1msec程度である。この応答速度は、RCフィルタのRC時定数1nsecの約100万倍である。このため、この等価回路のRC時定数は、可動電極420およびミラー300の回転の応答速度に吸収され、無視することができる。
図6は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフ(その1)である。図6において、横軸は、時間[sec]を示している。縦軸は、MEMSデバイス100のミラー300の回転角度[°]を示している。符号601は、火花放電が発生した時点を示している。図6に示すように、火花放電が発生した瞬間のミラー300の回転角度の変動量は、従来(図19参照)と比較して大幅に低減されている。また、火花放電が発生してからミラー300の回転角度が元の角度に収束するまでの復帰時間が短くなっている。
図7は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの抵抗を作成するプロセスの一例を示す斜視図である。多くの半導体は、単結晶では抵抗率が高く、半導体として使用する場合は故意に不純物をドープする。母材の熱エネルギによって、ドープした不純物のイオンから電子あるいは正孔が乖離し、乖離した電子あるいは正孔がキャリアとなる。このため、不純物をドープした部分の抵抗率は不純物が多いほど下がり、電気を通しやすくなる。
一方、母材に不純物をドープする場合でも、母材とはイオン価が反対の不純物をドープすると、不純物をドープした部分の抵抗率が上がる。たとえば、4価の半導体シリコンに3価のイオンがドープされていた場合、さらに5価のイオンをドープしていくと、3価のイオンで発生した正孔と5価のイオンで発生した電子とが再結合し、半導体の伝導帯および価電子帯のキャリアが減少する。
これにより、母材における、5価のイオンをドープした部分の抵抗率を上げることができる。3価のイオンと5価のイオンが同数になった場合には、不純物がドープされていない真性半導体に近い抵抗率にまで上げることができる。このように、母材にドープして母材の抵抗率を上げるためのイオンを補償イオンという。
ここでは、図7に示すように、Si2701を挟んでn型Si702およびn型Si703を形成し、n型Si702の表面にレジスト層704をパターニングする。レジスト層704の上から補償イオン705をドープすることで、n型Si702のレジスト層704を設けなかった部分706の抵抗率を上げることができる。また、図示しないが、n型Si703の表面にも同様にレジスト層を設けて補償イオン705をドープすることで、n型Si703の一部の抵抗率を上げることができる。
そして、n型Si702およびn型Si703からSi2701およびレジスト層704を取り除くことで、一部の抵抗率が上がったn型Si702およびn型Si703を得ることができる。このn型Si702およびn型Si703を適宜切断することで、上述した櫛歯形状の固定電極410および可動電極420や、後述する各種の電極を作成することができる。また、補償イオン705をドープする際に電界で加速することにより、n型Si702およびn型Si703の表面だけでなく内部まで補償イオン705をドープすることが可能である。
図8は、不純物濃度と抵抗の関係を示すグラフである。図8において、横軸は、固定電極410および可動電極420の抵抗となる部分にドープする不純物の濃度[1/m3]を示している。縦軸は、固定電極410および可動電極420に形成される抵抗[Ω]を示している。符号801に示すように、従来の不純物濃度は1023/m3程度であり、抵抗は1Ω程度である。
これに対して、実施の形態1にかかるMEMSデバイス100においては、符号802に示すように、抵抗を形成する部分706に補償イオン705をドープし、不純物濃度を1019/m3程度にまで低減することで、10kΩ程度の抵抗を形成することができる。なお、ここでは抵抗を作成するプロセスの一例を示したが、抵抗を作成するプロセスはこれに限られず、各種の方法を用いることができる。
図9は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスの電極部分の変形例と等価な回路図である。図9において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。上述した実施の形態1においては、固定電極410および可動電極420に抵抗411a〜414aおよび抵抗421a〜424aがそれぞれ設けられている場合について説明したが、抵抗は、可動電極420または固定電極410の一方にのみ設けられていてもよい。
図10は、実施の形態1にかかるMEMSデバイスにおける火花放電による変位変動を示すグラフ(その2)である。図10は、固定電極410に設けられた電極411〜414のみにそれぞれ20kΩの抵抗を設けた場合の変位変動を示している。符号1001は、火花放電が発生した時点を示している。符号1001に示すように、火花放電が発生した瞬間のミラー300の回転角度の変動量は、従来(図19参照)と比較して大幅に低減されている。
このように、固定電極410または可動電極420の一方にしか抵抗を設けない場合でも本発明の効果を得ることができる。また、固定電極410および可動電極420の両方に抵抗を設ける場合よりも大きな抵抗を用いることで、固定電極410および可動電極420の両方に抵抗を設ける場合と同等の効果を得ることができる。
なお、ここでは、抵抗414a〜414aおよび抵抗421a〜424aの抵抗値が10kΩまたは20kΩ程度である場合について説明したが、これらの抵抗の抵抗値は、固定電極410および可動電極420の形状と、固定電極410と可動電極420とに電圧印加部430が印加する電圧と、に応じて設定する(以後の実施の形態でも同様)。
たとえば、固定電極410と可動電極420とに電圧印加部430が印加する電圧が高いほど、これらの抵抗の抵抗値を高く設定する必要がある。ここでいう固定電極410および可動電極420の形状とは、電極411〜414のそれぞれの間隔および電極421〜424のそれぞれの間隔や、電極411〜414および電極421〜424の互いに対向する電極同士の間隔や対向面積などである。
これらの抵抗の抵抗値は、電極411〜414間および電極421〜424間における電荷の移動が抑えられる程度の抵抗値に設定する。これにより、電荷が消滅する電極を火花放電が発生した電極のみに限定することができ、上述のように、固定電極410および可動電極420間の静電引力の低下を抑えることができる。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。上述した実施の形態1にかかるMEMSデバイス100においては、固定電極410および可動電極420に櫛歯状の電極414〜414および電極421〜424を設ける構成について説明したが、固定電極410および可動電極420の形態はこれに限られない。すなわち、固定電極410および可動電極420に、複数の電極がアレイ状に設けられていればよい。
たとえば、図11に示すように、実施の形態2にかかるMEMSデバイス100は、可動電極1110と、固定電極1120と、固定電極1130と、を備えている。可動電極1110は、軸1140を中心として微小回転可能に設けられている。可動電極1110は、平板部1110aと、平板部1110bと、を有している。
平板部1110bは、平板部1110aの裏面の中央に平板部1110aとは垂直に設けられている。したがって、可動電極1110の縦断面はT字となる。平板部1110aの表面には図示しないミラーが固定されている。平板部1110aの裏面の、平板部1110bによって区切られた2つの領域には、複数の並行電極1111(第2電極群)と、複数の並行電極1112(第2電極群)と、がそれぞれ設けられている。
固定電極1120には、可動電極1110に設けられた複数の並行電極1111に対向して位置する複数の並行電極1121(第1電極群)が形成されている。固定電極1130には、可動電極1110に設けられた複数の並行電極1112に対向して位置する複数の並行電極1131(第1電極群)が形成されている。
これにより、可動電極1110と、固定電極1120および固定電極1130と、に電圧を印加すると、可動電極1110と、固定電極1120および固定電極1130と、の間に静電引力が発生する。印加する電圧に応じて、複数の並行電極1111が複数の並行電極1121に引き寄せられたり、複数の並行電極1112が複数の並行電極1131に引き寄せられたりする。
このため、可動電極1110が軸1140を中心として微小回転する。可動電極1110の微小回転に伴って、可動電極1110に固定されたミラーも軸1140を中心として微小回転する。このため、ミラーが光を反射させる角度が変化する。可動電極1110と、固定電極1120および固定電極1130と、に印加する電圧を変化させることで、可動電極1110の回転の方向および回転量が変化し、ミラーが光を反射させる角度を調節することができる。
可動電極1110に設けられた複数の並行電極1111の基端には複数の抵抗1111aがそれぞれ設けられている。また、可動電極1110に設けられた複数の並行電極1112の基端には複数の抵抗1112aがそれぞれ設けられている。また、固定電極1120に設けられた複数の並行電極1121の基端には複数の抵抗1121aがそれぞれ設けられている。また、固定電極1130に設けられた複数の並行電極1131の基端には複数の抵抗1131aがそれぞれ設けられている。
これにより、可動電極1110に設けられた複数の並行電極1111は、互いに複数の抵抗1111aを介して接続されることで電気的に分離される。また、可動電極1110に設けられた複数の並行電極1112は、互いに複数の抵抗1112aを介して接続されることで電気的に分離される。
また、固定電極1120に設けられた複数の並行電極1121は、互いに複数の抵抗1121aを介して接続されることで電気的に分離される。また、固定電極1130に設けられた複数の並行電極1131は、互いに複数の抵抗1131aを介して接続されることで電気的に分離される。なお、この場合の電気等価回路は図3に示した等価回路と同様になる。
これにより、複数の並行電極1111,1112および複数の並行電極1121,1131の一組の電極の間で火花放電が発生しても、電荷が消滅する電極を火花放電が発生した一組の電極のみに限定することができ、その他の並行電極間の静電引力の低下を抑えることができる。このため、火花放電が発生した場合の、可動電極1110に固定されたミラーの回転角度の変動を低減することができる。
また、この構成においては、各抵抗1111a,1112a,1121a,1131aは、それぞれ可動電極1110,固定電極1120および固定電極1130に対するアスペクト比が小さい。このため、各抵抗1111a,1112a,1121a,1131aを可動電極1110,固定電極1120および固定電極1130にそれぞれ形成するプロセスが容易である。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3にかかるMEMSデバイスの電極部分を示す斜視図である。図13は、実施の形態3にかかるMEMSデバイスの電極部分の変形例を示す斜視図である。図12および図13において、図2に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施の形態1および2にかかるMEMSデバイス100においては、固定電極410および可動電極420に設けられた複数の電極(たとえば電極411〜414)の基端に抵抗(たとえば抵抗411a〜414a)を設ける構成について説明したが、抵抗を設ける形態はこれに限られない。すなわち、複数の電極が互いに抵抗を介して接続され、電気的に分離されていればよい。
たとえば図12に示すように、複数の電極を一つの抵抗によって分離してもよい。具体的には、固定電極410においては、電極411〜414が設けられている固定電極部410aの一面に抵抗1201が形成されていてもよい。これにより、電極411〜414が互いに抵抗1201を介して接続され、電気的に分離される。
また、可動電極420においては、電極421〜424が設けられている可動電極部420aの一面に抵抗1202が形成されていてもよい。これにより、電極421〜424が互いに抵抗1202を介して接続され、電気的に分離される。この場合の電気等価回路は図3に示した等価回路と同様になる。
また、たとえば図13に示すように、固定電極部410aにおける、電極411〜414が設けられているそれぞれの部分を区切る位置に、抵抗1311〜1313をそれぞれ設けてもよい。これにより、電極411〜414が互いに抵抗1311〜1313を介して接続され、電気的に分離される。
また、可動電極部420aにおける、電極421〜424が設けられているそれぞれの部分を区切る位置に、抵抗1321〜1323をそれぞれ設けてもよい。これにより、電極421〜424が互いに抵抗1321〜1323を介して接続され、電気的に分離される。この場合の電気等価回路は図3に示した等価回路と同様になる。
なお、実施の形態3にかかるMEMSデバイス100および実施の形態3にかかるMEMSデバイス100の変形例は、上述した実施の形態1または2にかかるMEMSデバイス100(図2,9,11など参照)にも適用することができる。
(実施の形態4)
図14は、実施の形態4にかかる光スイッチを示す平面図である。図14に示すように、上述した各実施の形態にかかるMEMSデバイス100を回路基板1400に複数配置することで、パッケージ状の光スイッチを形成することができる。複数のMEMSデバイス100は、回路基板1400に対してワイヤボンディングなどによって接続される。
回路基板1400には、固定電極410と可動電極420とに電圧印加部430が印加する電圧を制御する電圧制御部(不図示)が設けられている。電圧制御部は、回路基板1400に配置された複数のMEMSデバイス100に印加する電圧をそれぞれ制御し、それぞれのMEMSデバイス100が備えるミラー300が光を反射させる角度を調節する。
以上説明したように、この発明にかかるMEMSデバイスおよび光スイッチによれば、火花放電が発生した場合の固定電極および可動電極間の静電引力の低下を抑えることができる。このため、この発明にかかるMEMSデバイスおよび光スイッチによれば、火花放電が発生した場合の意図しない可動電極の変動を抑え、安定して動作することができる。また、火花放電の発生時間を短縮し、火花放電が発生してから可動電極が元の位置に収束するまでの復帰時間を短くすることができる。
なお、上述した各実施の形態では、本発明にかかるMEMSデバイスを光スイッチに適用した場合について説明したが、本発明にかかるMEMSデバイスの利用は光スイッチには限られない。
また、本発明によれば火花放電が発生しても意図しない可動電極の変動を抑えることができるが、さらに、電極の表面全体を絶縁膜で覆う構成にしてもよい。これにより、火花放電の発生を抑制しつつ、火花放電が発生しても意図しない可動電極の変動を抑えることができる。このため、光スイッチなどのMEMSデバイスをより安定して動作させることができる。
以上のように、この発明にかかるMEMSデバイスおよび光スイッチは、固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスおよび光スイッチに有用であり、特に、電極の形状が複雑であり、大きな変位量が必要な場合に適している。

Claims (9)

  1. 固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスにおいて、
    前記固定電極に設けられた第1電極群と、
    前記可動電極に設けられ、前記第1電極群に対向して位置する第2電極群とを備え、
    前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方は互いに抵抗を介して接続され
    前記第1電極群および第2電極群は、互いに対向して互い違いに位置する櫛歯電極であり、前記抵抗は、前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方の前記櫛歯電極のそれぞれの根本に設けられていることを特徴とするMEMSデバイス。
  2. 前記第1電極群および第2電極群を覆う絶縁膜をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のMEMSデバイス。
  3. 固定電極に対して可動電極を所望の量だけ変位させるように前記固定電極および可動電極に対して電圧を印加する電圧印加手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のMEMSデバイス。
  4. 前記抵抗は、固定電極および可動電極となる半導体の一部に、当該半導体とは反対のイオン価の補償イオンをドープして形成されていることを特徴とする請求項1に記載のMEMSデバイス。
  5. 請求項1に記載のMEMSデバイスと、
    前記可動電極に固定され、当該可動電極の変位量に応じて光を反射させる角度が変化するミラーと、
    を備えることを特徴とする光スイッチ。
  6. 請求項5に記載の光スイッチをアレイ状に複数配置したことを特徴とする光スイッチ。
  7. 固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスにおいて、
    前記固定電極に設けられた第1電極群と、
    前記可動電極に設けられ、前記第1電極群に対向して位置する第2電極群とを備え、
    前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方は互いに抵抗を介して接続され、
    前記第1電極群および第2電極群は、互いに対向して位置する複数の並行電極であることを特徴とするMEMSデバイス。
  8. 前記抵抗は、前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方の前記並行電極のそれぞれの根本に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のMEMSデバイス。
  9. 固定電極に対して可動電極が印加電圧に応じて変位するMEMSデバイスにおいて、
    前記固定電極に設けられた第1電極群と、
    前記可動電極に設けられ、前記第1電極群に対向して位置する第2電極群とを備え、
    前記第1電極群および第2電極群の少なくとも一方は互いに抵抗を介して接続され、
    前記固定電極および可動電極は、電圧が印加される電極部と、当該電極部の一面にアレイ状に設けられた前記第1電極群および第2電極群と、から形成されており、
    前記抵抗は、前記固定電極および可動電極の少なくとも一方の前記電極部の一面に設けられていることを特徴とするMEMSデバイス。
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