JP2004070053A - 光スイッチ及び光スイッチアレー - Google Patents

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Shiyoukou Tei
鄭 昌鎬
Keiji Isamoto
諫本 圭史
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Abstract

【課題】光多重通信システムなどに用いられる小型で安価な光スイッチを提供すること。
【解決手段】ベース2上に光ファイバ11〜14、シリンドリカルレンズ4、MEMS基板5を配置する。光ファイバ11からの光を光ファイバ13に入射する角度と、光ファイバ11からの光を光ファイバ14に、光ファイバ12からの光ファイバ13に入射する角度とに、ミラーユニット21のチルトミラーを切換える。こうすればシリンドリカルレンズ4や光ファイバ11〜14をベース2上の所定位置に固定しておくだけで、正確な光軸合わせが不要の光スイッチが実現できる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ネットワークシステムの分岐ノードに用いられる集積化した光スイッチ及び光スイッチアレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムにおいて光波長多重分割及び伝送技術の進展に伴い多様で柔軟な光伝送システムが要求されている。光伝送システムにおいては、任意のノードで波長多重された光信号から所望の波長の光を取り出し、又は所望の波長の光を加えて波長多重光として伝送することが求められる。
【0003】
図12は従来の4チャンネルの光アドドロップ装置の構成を示している。本図において波長多重光は光分波器101に加えられ、多重化された波長λ1 〜λn から所望の波長、例えばλ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 が分波される。分波された波長の光は光スイッチ102a〜102dに夫々入射される。光スイッチ102a〜102dには新たに変調された波長λ1 〜λ4 の信号も同時に入射される。光スイッチ102a〜102dは2つの入力、2つの出力端を有しており、外部からの制御信号に基づいて光分波器で分波された信号と新たに変調されたλ1 〜λ4 の信号とを選択して、2つの出力端より出力する。光スイッチ102a〜102dの夫々の出力は光可変アッテネータ103a〜103d及び分波器104a〜104dを介して合波器105に与えられる。分波器104a〜104dは光可変アッテネータ103a〜103dの出力の一部を抽出してモニタ106に出力する。そしてモニタ106にて光可変アッテネータからの出力を調整することにより、信号光の光強度を夫々同一あるいは最適となるように設定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近の波長多重伝送技術の進歩に伴い光ファイバを伝送されてくる情報が各波長の信号として分配(クロスコネクト)されたり、選択され、又は新たな信号がアドドロップされたりして必要な経路に伝送されていく。このようなノードでは、合分波器や光スイッチ,光アッテネータ等の光部品が用いられるが、これらの部品は極めて低損失であることが求められている。又これに加えて小型で安価な光部品が求められている。
【0005】
又既に確立された半導体プロセス技術を利用したMEMS(Micro Electronics and Mechanical Systems)技術に基づく2次元型及び3次元型の光スイッチが提案されている。2次元型のスイッチは光の通路を平面上に沿って配置し、ポップ型のミラーを設けて出力側の受光レンズに導くようにした構造のものが提案されている。このスイッチではN×Nのスイッチを構成するためにN2 のミラーが必要で大規模なスイッチの構成が難しいという欠点があった。又光の空間を通過する距離が経路によって変化するため、挿入損失も変化することがあるという欠点があった。
【0006】
一方3次元型の光スイッチは3次元に入出力レンズアレイを配置し、ミラーを設けて光を3次元上に移動させて所望の入出力部を空間上に配置した構造のものが提案されている。このスイッチはN×Nのスイッチを実現するために2N個のミラーがあればよく、大規模なスイッチに有利であるが、位置を正確に設定することが難しく、素子の制御が複雑になるという欠点があった。又これらはいずれも波長多重光通信において用いられるアド、ドロップのスイッチングに適したものではなかった。このようにいずれもMEMS技術の性能と特徴を生かしたものではないという欠点があった。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、2×2アドドロップスイッチを平面上に配置可能として入出力光を短距離で結合できる光学構成をとることによって、このような問題点を解決するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の光スイッチは、ベース上に互いに平行に隣接して配置された第1,第2の入射部及び第1,第2の出射部と、前記第1,第2の入射部と前記1,第2の出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記第1の出射部に入射する第1の位置と、前記第1の入射部より出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第2の出射部に入射すると共に、前記第2の入射部から出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第1の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0009】
本願の請求項2の光スイッチは、互いに平行に隣接して配置された入射部及び第1,第2の出射部と、前記入射部と前記1,第2の出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記第1の出射部に入射する第1の位置と、前記入射部より出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第2の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0010】
本願の請求項3の光スイッチは、互いに平行に隣接して配置された第1,第2の入射部及び出射部と、前記第1,第2の入射部と前記出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記出射部に入射する第1の位置と、前記第2の入射部から出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0011】
本願の請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の光スイッチにおいて、前記各入射部及び前記各出射部は、光ファイバと、その先端に設けられ光ファイバの光をコリメートするレンズ部であることを特徴とするものである。
【0012】
本願の請求項5の発明は、請求項4の光スイッチにおいて、前記各入射部及び各出射部は、ベース上に固定され、前記各光ファイバを収納するV溝を有するブロックにより保持されていることを特徴とするものである。
【0013】
本願の請求項6の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の光スイッチにおいて、前記シリンドリカルレンズは、前記各入射部及び各出射部の光軸に平行な平面を下面に有し、前記ベース上にその下面が固定されていることを特徴とするものである。
【0014】
本願の請求項7の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の光スイッチにおいて、前記ミラーユニットは、上面に反射面が形成された可動部の一部がヒンジ部でベース基板と接続され、そのヒンジを中心に回転するチルトミラーと、基板上に形成された電極との間に電圧を加えることによって、前記チルトミラーを回転させることを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項8の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の光スイッチにおいて、前記ベースは、前記各入射部及び各出射部、前記ミラーユニット及び前記シリンドリカルレンズを位置決めするための位置決め機構を有することを特徴とするものである。
【0016】
本願の請求項9の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の光スイッチにおいて、前記シリンドリカルレンズは、前記ベースと一体に成形されてなることを特徴とするものである。
【0017】
本願の請求項10の光スイッチアレーは、前記ベースに請求項1〜9のいずれか1項記載の光スイッチを複数並列に配置したことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態1による2×2アドドロップによる光スイッチの組立状態を示す斜視図、図2は組立後の状態を示す斜視図であり、図3、図4はその互いに異なった方向からの断面図である。これらの図に示すように、本実施の形態による光スイッチ1はベース2上の所定の位置にブロック3、シリンドリカルレンズ4及び後述するチルトミラーを保持するMEMS(マイクロエレクトロメカニカルシステム)基板5を固定して構成される。ベース2には図1に破線で示すようにあらかじめ各部品を配置するためのマーキングが施され、その位置に正確に載置する。又MEMS基板5を配置するための溝がベース2の端部に設けられる。ブロック3やシリンドリカルレンズ4の位置決めを正確にするため、図5に示すように、ベース2の表面にガイド用突起2a〜2hやピン、窪み等の位置決め機構を設けておいてもよい。
【0019】
さてブロック3は図3に断面図を示すように、上面に平行な4本のV字形の溝を有し、X軸方向に平行なV字形の溝が並列に形成されている。ブロック3のV字形溝6,7,8,9はXY平面に平行に形成される。その溝にちょうど高さが一致する光ファイバ11〜14が平行に配置されており、この先端部分には夫々コリメートレンズ15〜18が一体に形成されている。光ファイバ11とその先端のコリメートレンズ15とは第1の入射部を構成しており、光ファイバ12とその先端のコリメートレンズ16とは第2の入射部を構成している。又光ファイバ13とコリメートレンズ17とは第1の出射部を構成しており、光ファイバ14とコリメートレンズ18とは第2の出射部を構成している。第1,第2の入射部の光軸L1,L2とし、第1,第2の出射部の光軸L3,L4とする。これらの光軸はX軸に平行とする。このように入出射部の光ファイバをブロック3のV字形溝に挿入して固定しておくことによって、光軸の位置決めを正確に行うことができる。
【0020】
さてベース2上にはコリメートレンズ側にシリンドリカルレンズ4が固定される。シリンドリカルレンズ4は下面と上面が平面状に形成されており、下面がベース2の所定位置に配置される。シリンドリカルレンズ4の光軸はX軸に平行とする。このシリンドリカルレンズ4はMEMS基板5上に焦点を結び、この位置には後述するミラーユニットが形成される。
【0021】
又MEMS基板5の側面には光軸L1, L2, L3,L4でなす面内で光軸1L2, L3の間の位置にミラーユニット21が配置される。以下ミラーユニット21の周辺部分について図6に基づいて説明する。ミラーユニット21はMEMS基板5の上面に、図示のように対称に第1, 第2の電極22a,22bが形成されている。又その側方にはスペーサ23a,23bを介して第3, 第4の電極24a,24bが配置されており、この中心からヒンジ25を介してチルトミラー26が回動自在に保持されている。ヒンジ25とチルトミラー26を貫くラインは回動軸となっており、この回動軸に沿ってMEMS基板5の第1, 第2の電極22a,22bが分断されるようになっている。チルトミラー26は直径約90μmの円形又は六角形状の部材であり、その表面はミラーであり、且つ電極ともなっている。そして図7に示すように、チルトミラー26に電気的に接続されている電極24a,24bと電極22a,22bの一方との間に、電圧が電圧源27、スイッチ28を介して印加できるように構成される。
【0022】
図7(a)は電圧を印加しない状態であり、(b)は電圧を印加した状態である。図7(b)に示すように電圧を印加することによって静電気力がチルトミラー26aと一方の電極22aとの間に働き、チルトミラー26をヒンジ25に沿って回動させることができる。そしてこの電圧を変化させることによって傾き角度を変化させることができる。ここで電圧源27と電圧のオンオフを制御するスイッチ28とは、チルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部を構成している。そしてチルトミラーの回動軸はZ軸に平行な軸とし、回動角度はθとする。
【0023】
ここで用いられる回動可能なミラーユニット21として、例えばMEMSオプティカル社のSERIES8001を用いてもよい。
【0024】
次に本実施の形態の動作について図8、図9を用いて説明する。まずチルトミラー21が図8に示すように各光軸を含むXY平面と平行な面に垂直状態とする。このとき入力用の光ファイバ11から光が入射されると、コリメートレンズ15によって平行光となり、シリンドリカルレンズ4を通って焦点位置のチルトミラー26に入射する。そしてチルトミラー26で同一の角度で反射されてコリメートレンズ17に加わり、光ファイバ13に加わる。従って光ファイバ11のINポートと光ファイバ13のOUTポートが接続されることとなる。又光ファイバ12から光が入射されると、コリメートレンズ16によって平行光となり、シリンドリカルレンズ4を通って焦点位置のチルトミラー26に入射する。そしてチルトミラー26で同一の角度で反射される。この反射光もシリンドリカルレンズ4を通って平行に出射される。このとき図8に示すように光ファイバ12,13の間隔aと、光ファイバ11,12の間隔及び13,14の間隔bとを異ならせておけば、光ファイバ12からの光は他の光ファイバに再び入射することがなくなる。
【0025】
次に図9に示すようにチルトミラー26を角度θだけ回転させる。このとき光ファイバ11から光が入射されると、コリメートレンズ15によって平行光となり、シリンドリカルレンズ4を通って焦点位置のチルトミラー26に入射する。そしてチルトミラー26で同一の角度で反射されてコリメートレンズ18に加わり、光ファイバ14に入射する。又光ファイバ12から光が入射されるとコリメートレンズ16によって平行光となり、シリンドリカルレンズ4を通って焦点位置のチルトミラー26に入射する。そしてチルトミラー26で同一の角度で反射される。この光はシリンドリカルレンズ4を介してコリメートレンズ17に加わり、光ファイバ13に入射する。こうして光ファイバ11のINポートと光ファイバ14のDROPポート、及び光ファイバ12のADDポートと光ファイバ13のOUTポートが、シリンドリカルレンズ4、チルトミラー26を介して連結されることとなる。
【0026】
ここでコリメートレンズ4の焦点距離:f=1.7mm、
回転角度の動作最適値がθ=3°
ファイバ間の平均間隔を(a+b)/2=0.6mm
と決めたとすると、
tan φ=(a+b)/2f (1)
φ=φ’+ 2θ      (2)
tan φ’=(a−b)/2f(3)
式(1)よりφ=19.4°,  (2) よりφ’=13.4°
(a−b)/2f=tan φ’=0.8
即ち、a−b=0.8
a+b=1.2より、a=0.5, b=0.7mmとなる。
【0027】
ここで図8に示すように、コリメートレンズ4の焦点位置を1〜2mm程度とする。光ファイバ11から光ファイバ13又は14に達するまでの間隔は、X軸に平行なラインを考慮しない場合は5mm以下となり、光の空間での進行距離であるワーキングディスタンスを極めて小さくすることができる。このためレンズファイバやボールレンズファイバ等を採用することができ、挿入損失を小さくすることができる。このためチルトミラーとして直径の小さい小型のミラーを使用することができる。チルトミラーが小型であれば低電圧駆動で高速に回動を行うことができるため、スイッチング速度を高速にすることができる。
【0028】
次に本発明の実施の形態2について説明する。前述した実施の形態では、1チャンネルの2×2のスイッチングを行う光スイッチについて説明したが、本実施の形態はこのような光スイッチを多数並列に配置した光スイッチアレーである。図10は実施の形態2の概略を示す斜視図である。各光スイッチについては実施の形態1と同様であるので詳細な説明を省略する。この実施の形態では図10に示すように、ベース30上に4本の光ファイバ対31〜34が横方向に並列に配列されている。そして各光ファイバ対に対向する位置に実施の形態1と同様に、各対の光ファイバの光軸を集束するシリンドリカルレンズ35〜38を配置する。この場合には4×4本のV溝が設けられたブロックを用いてもよく、又複数のシリンドリカルレンズが連結して一体化されたシリンドリカルレンズを用いてもよい。又この各シリンドリカルレンズの焦点位置にミラーユニット40〜43を有するMEMS基板39を設ける。各ミラーユニットは前述の場合と同様に、夫々チルトミラーを有している。チルトミラーの動作については実施の形態1と同様である。こうすればベース30上にこれらの光部品とMEMS基板とを配置するだけで、光スイッチアレーを容易に組立てることができる。このように光スイッチアレーを構成すれば、各チルトミラーの角度を変化させることによって2×2のスイッチングを4チャンネル並列に実行することができる。
【0029】
又4チャンネルに限らず、任意の自然数をnとすると、n×4の光ファイバを並列に配列して光スイッチアレーとすることにより、(2×2)×nのスイッチングを実現することができる。こうすれば多チャンネルを基板上に配置して組立てることができ、小型のアレー化された光スイッチアレーを実現できる。
【0030】
又前述した実施の形態では光ファイバ11〜14の4本の光ファイバにより2×2のアドドロップ型の光スイッチとしているが、これに限定されるものではない。出射側を光ファイバ13のみとし、2×1のスイッチングを行う光スイッチとすることもできる。入力側を光ファイバ11のみとし、その光をチルトミラーの傾きによって光ファイバ13と14のいずれかの光ファイバに入射させる1×2のスイッチングを行う光スイッチとすることも可能である。
【0031】
又前述した実施の形態では図11に示すように、各光ファイバの先端に小型ボールレンズをコリメートレンズとして取り付けたもので説明している。これに代えて通常の非球面レンズ、GRINレンズ、あるいはマイクロレンズアレーなどをコリメートレンズとして各光ファイバを接続したコリメータを採用しても良い。
【0032】
又シリンドリカルレンズはベース2と一体化して成形したり、フォトリゾグラフィやエッチング技術を用いてベースと同時に成形することができる。こうすればベース上に配置する必要がなく、位置決め精度を向上させて製造工程を簡略化することが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本願の請求項1〜10の発明によれば、入出力光を短距離で結合することができ、小型で安価の光スイッチを実現することができる。又下面が平坦なシリンドリカルレンズを用いてベース上に配置するだけで位置決めを容易に行うことができ、実際に光を入射して最適位置や角度等を微調整する必要がなくなる。従って光軸合わせが不要で信頼性の高い光スイッチとすることができる。又請求項1では2×2の光スイッチ、請求項2では1×2の光スイッチ、請求項3では2×1の光スイッチを小型で安価に実現することができる。更に請求項5に示すように入出射部をV字形溝を有するブロック内で保持することによって、入出射部の位置決めを容易に行うことができる。請求項6においてもシリンドリカルレンズを正確にベース上に配置することができる。又この光スイッチをアレー状に形成することによって、nチャンネルのスイッチを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光スイッチの組立構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1による光スイッチの全体構成を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態のブロックとその上部に配置される光ファイバを示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1による光スイッチの主要部の構成を示す断面図である。
【図5】実施の形態1の変形例を示す組立構成図である。
【図6】本実施の形態によるミラーユニットの構造を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態によるミラーユニットの電圧を印加しない状態、及び印加した状態の回動を示す断面図である。
【図8】実施の形態1によるチルトミラーを回動させない状態での反射面と光の経路を示す図である。
【図9】実施の形態1によるチルトミラーを回動させた状態での反射面と光の経路を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2による光スイッチアレーを示す斜視図である。
【図11】光ファイバとその先端に設けられるコリメートレンズを示す図である。
【図12】従来の4チャンネルの光アドドロップの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光スイッチ
2 ベース
3 ブロック
4 シリンドリカルレンズ
5 MEMS基板
6〜9 V字形溝
11〜14 光ファイバ
15〜18 コリメートレンズ
21 ミラーユニット
22a,22b, 24a,24b 電極
23a,23b スペーサ
25 ヒンジ
26 チルトミラー
27 電圧源
28 スイッチ
31〜34 光ファイバ対
35〜38 シリンドリカルレンズ
39 MEMS基板
40〜43 ミラーユニット
51,52 コリメータ

Claims (10)

  1. ベース上に互いに平行に隣接して配置された第1,第2の入射部及び第1,第2の出射部と、
    前記第1,第2の入射部と前記1,第2の出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、
    前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記第1の出射部に入射する第1の位置と、
    前記第1の入射部より出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第2の出射部に入射すると共に、前記第2の入射部から出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第1の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  2. 互いに平行に隣接して配置された入射部及び第1,第2の出射部と、
    前記入射部と前記1,第2の出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、
    前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記第1の出射部に入射する第1の位置と、
    前記入射部より出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記第2の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  3. 互いに平行に隣接して配置された第1,第2の入射部及び出射部と、
    前記第1,第2の入射部と前記出射部の各光軸の光を集束させるシリンドリカルレンズと、
    前記シリンドリカルレンズの焦点位置に配置され、前記各光軸でなす面に垂直な回動軸に沿って回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された光を前記出射部に入射する第1の位置と、
    前記第2の入射部から出射され、前記シリンドリカルレンズを介して前記チルトミラーで反射された反射光を前記出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  4. 前記各入射部及び前記各出射部は、光ファイバと、その先端に設けられ光ファイバの光をコリメートするレンズ部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  5. 前記各入射部及び各出射部は、ベース上に固定され、前記各光ファイバを収納するV溝を有するブロックにより保持されていることを特徴とする請求項4記載の光スイッチ。
  6. 前記シリンドリカルレンズは、前記各入射部及び各出射部の光軸に平行な平面を下面に有し、前記ベース上にその下面が固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  7. 前記ミラーユニットは、
    上面に反射面が形成された可動部の一部がヒンジ部でベース基板と接続され、そのヒンジを中心に回転するチルトミラーと、基板上に形成された電極との間に電圧を加えることによって、前記チルトミラーを回転させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  8. 前記ベースは、前記各入射部及び各出射部、前記ミラーユニット及び前記シリンドリカルレンズを位置決めするための位置決め機構を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  9. 前記シリンドリカルレンズは、前記ベースと一体に成形されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  10. 前記ベースに請求項1〜9のいずれか1項記載の光スイッチを複数並列に配置したことを特徴とする光スイッチアレー。
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