JP5098610B2 - コイル挿入方法 - Google Patents

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Description

この発明は、コイル周長の短縮をおこなうことで発生するコイルとコイル挿入治具(以下ウェッジガイドと称する。)との干渉を防止するためのコイル挿入方法及びコイル挿入装置に関するものである。
電動機は、磁極の形成された固定子と可動子とで構成されている。その中で、固定子は、ヨーク部、及びそのヨーク部の内周に複数配置され内径方向に突出した歯部(ティース)で構成される鉄心と、この歯部間に形成されるスロットと呼ばれる空間を利用して各歯部に巻回されたコイルと、で構成されており、各コイルに通電することにより各歯部が磁極を形成する。
この歯部にコイルを巻回す方法は、通常、コイル挿入装置と呼ばれる装置を使って固定子を構成する鉄心のスロット内にあらかじめ巻回されたコイルを挿入するという方法に拠っている。
このコイル挿入装置を使ったコイル挿入方法においては、あらかじめ巻回されたコイルをスロット内に挿入するために、巻回されたコイルはこれを挿入される鉄心の挿入方向の長さよりも長くする必要がある。特に、コイル挿入装置を使ったコイル挿入の場合、鉄心を通過したコイルをコイル挿入装置から分離させるために、コイル挿入側とは反対側の鉄心端で、ある程度の長さコイルを突出させる必要があった。
このような事情のため、歯部にきっちりと巻回された場合のコイル周長に比べてコイル周長は長くなっており、電動機の効率低下の一因となっていた。磁極を形成するコイルの周長が上記のような理由で長くなることによる電動機の効率低下を改善する方法として、特許文献1に記載された発明では、コイル挿入装置を構成するコイル挿入治具であるストリッパ、及び巻回したコイルを掛けて、前記ストリッパに連動して動くブレードの動作順序の変更、及びブレードの配置の工夫により周長の短いコイルを鉄心のスロット内に挿入する方法が示されている。これは鉄心端からの一部のブレードの突出高さを抑えることで、挿入終了時点で鉄心端から突出したコイル長が小さくても、ブレードからの取り外しを可能にしたものである。
なお、コイルを鉄心に挿入する際には、コイル挿入に併せて、隣り合う歯部間に形成されるスロット開口部を塞ぐとともにコイルを束ね、歯部やコアからコイルを絶縁するためのウェッジを前記スロット内に挿入する必要がある。図14は上記特許文献1に記載の発明も含め、従来のコイル挿入装置を示す側面断面図とその装置を利用したコイル挿入方法を示している。図14(a)は鉄心スロット内へコイルおよびウェッジの挿入を開始したところで、図14(b)はスロット内へのコイル及びウェッジの挿入が終了した後を示している。図14(a)(b)の1は鉄心、2は鉄心スロット内に予め装着されたスロットセル、3は巻回されたコイルの束、4はストリッパ、5はブレード、6はブレードを支持するブレードホルダ、7はストリッパをその軸方向に駆動するストリッパ駆動軸、8はブレードホルダを駆動するブレードホルダ駆動軸、9はスロット開口部を塞ぐとともに巻回したコイルの各スロット挿入単位を束ね周囲のヨーク部、歯部との間を絶縁するウェッジ、10はウェッジの一端を押圧してスロット内に挿入するウェッジプッシャ、11はウェッジをウェッジプッシャで押圧してスロットに挿入する際にウェッジおよびウェッジプッシャをガイドするためのウェッジガイドである。ストリッパ4、ブレード5、ブレードホルダ6、ウェッジプッシャ10、ウェッジガイド11はコイル挿入装置の構成要素であり、ストリッパ4、ブレード5、ブレードホルダ6、ウェッジプッシャ10は図示していない駆動部を介して鉄心1の軸方向に動くように構成されている。図14(a)に明示されている通り、コイル3の挿入開始時にはウェッジガイド11の先端部は鉄心1のコイル挿入端部に接しているか、ごく近傍に位置している。これは、コイル挿入装置にセットされたコイル3の鉄心スロット内への挿入と合わせて、同じくコイル挿入装置にセットされたウェッジ9も鉄心スロット内に挿入する必要があるため、このウェッジ9をガイドする必要があることによる。
特開2005−192327号公報
前記従来技術(特許文献1)によれば、同一ターン数という条件下で周長の短いコイル3を挿入することができる。一方、図14(a)(b)に示すように、コイル挿入時、鉄心外にある挿入側コイルエンド部はコイル3の長さが短くなるほど、鉄心の径方向内側向きに引き寄せられる力が大きく作用する。そのため、コイル周長が短くなると、コイル挿入時に鉄心外にあるコイル3の部分(以下ではこの部分をコイルエンド部と呼ぶ。図14(b)の31がコイルエンド部であり、スロットへの挿入進行状況に応じてその長さは変化する。)の長さが短くなることから、コイルエンド部31が鉄心の径方向内側向きに引き寄せられる力が大きくなる。その結果、ウェッジガイド11によってコイルエンド部31が損傷を受けやすくなるため、上記特許文献1に係る従来技術によってもコイル周長を十分に短縮することができなかった。
本発明に係るコイル挿入方法は、
電動機の固定子鉄心内周に配置された複数の歯部の各々に巻き回したコイルを装着するために、前記固定子鉄心の隣り合う歯部で形成された空間であるスロット内に、前記コイルの各スロットへの挿入単位を束ね、前記スロットを形成する歯部との間を絶縁するとともに前記スロット開口部を塞ぐためのウェッジと、前記巻回したコイルと、を挿入する、固定子鉄心スロットへのコイル挿入方法であって、前記スロット位置に対応して円周上に複数配置された前記固定子軸方向に可動のブレードに前記巻き回したコイルを掛け、前記複数のブレードが配置された面を端面とした前記ブレードと同方向に移動可能なストリッパと前記ブレードとにより、前記ブレードに掛けられたコイルを保持するとともに、前記ウェッジを前記スロット内に挿入する際に前記ウェッジの動きをガイドするウェッジガイドを前記スロットの前記コイル挿入端に配置する準備・配置工程と、前記固定子鉄心の歯部の配置された内側の孔内に、前記ブレードと前記ストリッパとを前記ブレード配置端面を前面として挿入することにより前記ブレードに掛けられたコイルを押圧して前記スロット内に前記コイルの一部を挿入するとともに、前記コイル挿入方向に前記ウェッジガイドに沿って前記スロット内に前記ウェッジの一部を挿入する初期挿入工程と、前記コイルと前記ウェッジが前記スロット内に一部挿入された後、前記鉄心のコイル挿入端と前記鉄心側の前記ウェッジガイドの先端部との間を所定の距離離す退避工程と、前記離した距離を保ったまま、引き続き前記初期挿入工程と同様に、前記スロットへのコイル挿入およびウェッジ挿入を実施し、前記コイルおよびウェッジを前記スロット内に挿入完了させる再挿入工程とを備えたものである。
本発明に係る第三のコイル挿入装置は、巻き回したコイルを電動機の固定子鉄心内周に配置された複数の歯部に装着するために、前記固定子鉄心を支持する鉄心支持部を備え、前記支持された鉄心の隣り合う歯部で形成された空間であるスロット内に、前記コイルの各スロットへの挿入単位を束ね、前記スロットを形成する歯部との間を絶縁するとともに前記スロット開口部を塞ぐためのウェッジと、前記巻き回したコイルと、を挿入するコイル挿入装置であって、円周上に複数配置され、前記配置された面に垂直な方向に可動に構成され、前記巻き回したコイルを掛けるためのブレードと、当該複数のブレードが配置された面を端面とし、前記ブレードと同方向に可動のストリッパと、同じく円周上、前記ブレード配置位置の間にそれぞれ配置された、前記ストリッパと同方向に可動の前記ウェッジ押圧用ウェッジプッシャと、前記ウェッジプッシャ配置位置に対応して、前記ウェッジのスロット内挿入時のガイド用に円周上に配置されたウェッジガイドと、前記鉄心及び前記ウェッジガイドの鉄心側の先端部間の距離を変えるための退避機構と、を備え、前記ウェッジプッシャは、前記ウェッジガイドのコイル挿入側端部から突出して移動可能で、前記突出可能な部分の長さを前記スロットの軸方向長に別途定める所定の長さを加えた長さとし、且つ、前記突出可能な部分の固定子径方向厚さを、そのストリッパに対向する面の反対側の面を内径方向に凹ませることにより、非突出部の固定子径方向厚さよりも薄くしたものである。
本発明に係るコイル挿入方法によれば、初期挿入工程の後、ウェッジガイド先端部と固定子鉄心のコイル挿入端との間を所定の距離離し、その後、初期挿入工程と同様の工程を継続してコイル及びウェッジをスロット内に挿入することとしたので、コイル挿入の進行とともにコイル未挿入部に働く径方向内向きに引き寄せられる力に起因するコイルエンド部とウェッジガイドとの干渉を低減でき、従ってコイルの損傷を低減できるので、従来よりも周長を短くしたコイルの鉄心スロット内への挿入が可能となる。
実施の形態1
本実施の形態1に係る発明は、ブレードと、ストリッパと、ウェッジプッシャと、ウェッジガイドとを備えたコイル挿入装置を使って、巻回したコイルと、当該コイルの各スロット挿入単位を束ね絶縁するウェッジとを、電動機を構成する鉄心のスロットに挿入する際に、コイル挿入工程の途中で、鉄心のコイル挿入端とウェッジガイド先端部との間を所定の距離離した後にコイル挿入工程を継続するというものである。
図1は、この発明の実施の形態1によるコイル挿入装置を使った鉄心スロット内へのコイル挿入方法を示す図で、コイル挿入が完了したときの状態を示している。ここで、スロットとはコイルを巻き回し磁極を形成するための固定子鉄心の、円周上に複数個配置され、内径方向に突き出した突起部である歯部と、これと隣り合う歯部とで形成される空間をいう。各歯部の先端は円周方向に拡張された拡張部を有するが、隣り合う拡張部間には間隙がある。この間隙をスロットの開口部と呼ぶことにする。
図のコイル挿入装置は側面断面図である。図において、1は電動機を構成する固定子鉄心で、その内周に複数の歯部と呼ばれる突起部を有している。また、図示していないが、鉄心1を支持する鉄心支持部と、鉄心の軸方向に鉄心の支持位置を動かすことができる鉄心支持部駆動機構がある。2は前記隣り合う歯部間のスロットと呼ばれる空間に挿入されたスロットセル、3は巻回されたコイル、4は巻回されたコイル3を鉄心スロット内のスロットセル2に挿入するための治具であるストリッパ、5はストリッパ4の外周部に、巻回されたコイル3を鉄心スロット内への挿入単位毎に分けて挟持するために配置された複数個のブレード、6はブレード5を取り付けたブレードホルダ、7はストリッパ4を駆動するストリッパ駆動軸、8はブレードホルダ6を駆動するブレードホルダ駆動軸、9はスロット内に挿入されたコイルに対して、スロット開口部を塞ぐとともにコイル3を束ね当該コイルとスロットを形成する鉄心歯部側面との間を絶縁するウェッジ、10はウェッジ9を鉄心スロット内のスロットセル2に挿入するために押圧するウェッジプッシャ、11はウェッジ9を鉄心スロット内のスロットセル2に挿入するときにウェッジ及びウェッジプッシャ10をガイドするウェッジガイドである。ストリッパ駆動軸7、ブレードホルダ駆動軸8、ウェッジプッシャ10をそれぞれ軸方向に駆動する駆動装置は図示していない。なお、コイル挿入装置を構成するのは上記図示していない鉄心支持部、同じく図示していない鉄心支持部駆動機構、ストリッパ4、ブレード5、ブレードホルダ6、ストリッパ駆動軸7、ブレードホルダ駆動軸8、ウェッジプッシャ10、ウェッジガイド11、及び上記図示していない駆動装置である。
なお、以下ではスロット内への挿入とスロットセル内への挿入とは同義として使用する。
この図の示す特徴は、鉄心1のコイル挿入端とウェッジガイド11の先端部との間が所定の距離Lだけ開いていることである。この距離Lは以下で説明するコイル挿入手順の初期には実質的には0であり、挿入工程の途中で、コイル挿入装置の鉄心支持部駆動機構を介して鉄心支持部の位置を変えることにより、鉄心1のコイル挿入端とウェッジガイド11を分離させることで設けた距離である。この点の詳細は図2を使い、以下で説明する。
図2に上記コイル挿入装置を使ってコイル3とウェッジ9とを鉄心1のスロットセル2内に挿入する方法の手順を示す。図2はこの手順を示したフロー図である。手順は大きく3つの工程(図2の200、300、400に対応)に分けられる。第一の工程(図2の200)は、コイル挿入装置のウェッジガイド11の先端部を鉄心1のコイル挿入端に接触あるいは近接させた状態で、コイル3とウェッジ9とを所定量、鉄心の各スロットセル2に挿入する工程、第二の工程(図2の300)は、所定量コイル3とウェッジ9とを鉄心の各スロットセル2内に挿入した後、ウェッジガイド11を鉄心のコイル挿入端から所定の距離離す工程、第三の工程(図2の400)は、鉄心1のコイル挿入端とウェッジガイド11を所定の距離離した状態で、コイル3とウェッジ9とを引き続きスロットセル2内に挿入し、挿入を完了する工程である。
以下、図2に従って、各工程の詳細な手順を説明する。
(1)第一の工程(図2の200)
この工程は以下のステップ1から3までの手順で構成される。
ステップ1(図2の210):準備手順
コイル挿入装置に対して巻回したコイル3およびウェッジ9が所定数装着される。コイル3は鉄心の各スロットセル2内に挿入する単位毎に各ブレードで挟持する形にしてコイル挿入装置に装着される。また、コイル3が挿入されるスロット数と同数のウェッジ9がコイル挿入装置内に配置される。
ステップ2(図2の220):配置手順
鉄心支持部を介してコイル挿入装置に鉄心1が装着される。このとき、ウェッジガイド11の先端部は鉄心1のコイル挿入端に接触、もしくはごく近傍に配置された状態である。この状態は、従来技術を示す図14(a)と同様である。すなわち、この例ではウェッジガイド11の先端部が鉄心1のコイル挿入端に接触している。これは、挿入初期には、コイル3及びウェッジ9を鉄心の所定のスロットセル2に適正に挿入するための位置あわせ及び保持のためのガイドが必要なことによる。すなわち、コイル3の挿入初期段階では、コイル3とウェッジ9を所定のスロット2内に正常な形で挿入するために、鉄心1とコイル挿入装置の位置関係を規定すると共にウェッジ9のスロットセル2への挿入のガイドとなるウェッジガイド11を鉄心1のコイル挿入端に接触もしくはごく近傍に配置する必要がある。
ステップ3(図2の230):初期挿入手順
コイル挿入装置の図示していない駆動装置を介してストリッパ4とブレード5とウェッジプッシャ10とを軸方向に動かす。この動きによりコイル3はブレード5で挟持されたままストリッパ4で押圧され、ストリッパ4が鉄心内に挿入されることにより、コイル3が鉄心のスロットセル2内に挿入されていく。また、これにあわせてウェッジプッシャ10もストリッパ4と同方向に動き、コイル挿入装置内に供給されたウェッジ9の一端をウェッジプッシャ10が押圧することによりウェッジガイド11間をとおりウェッジ9を鉄心スロット内に挿入する。
(2)第二の工程(図2の300)
この工程以降が本願発明の特徴となる部分である。
ステップ4(図2の310):退避手順
コイル3とウェッジ9とが所定量スロットセル2内に挿入された時点で、鉄心支持部駆動機構を介して鉄心支持部を鉄心1の軸方向に動かすことにより、鉄心1のコイル挿入端を第一の工程で設定された位置に対してウェッジガイド11の先端部から遠ざける方向に所定距離、鉄心1を退避させる。ここで、所定量のコイル3とウェッジ9とをスロットセル2内に挿入したことを条件としたのは、これにより、コイル3とウェッジ9との配置関係を安定させ、その後のコイル3とウェッジ9のスロットセル2内への挿入をスムーズにするためである。
(3)第三の工程(図2の400)
ステップ5(図2の410):再挿入手順
ウェッジガイド11の先端部と鉄心1のコイル挿入端とを所定距離離した状態で、コイル挿入装置の図示していない駆動装置を介してストリッパ4とブレード5とウェッジプッシャ10とを再度挿入方向に動かす。この動きによりコイル3はブレード5で挟持されたままストリッパ4で押圧され、ストリッパ4が鉄心内に挿入されることにより、コイル3も鉄心1のスロット内に挿入されていく。また、ウェッジ9はコイル3とストリッパ4の側面とではさまれる形になるのでストリッパ4の側面と、これに対向するウェッジ9の面との摩擦力が大きくなるような処置を施すことにより、ストリッパ4を鉄心内に挿入するに伴い、あわせてウェッジ9もスロット2内に挿入されることになる。挿入が完了したら、例えば特許文献1に記載されているような従来と同様の方法でコイル3をブレード5から取り外した後、コイル挿入装置から鉄心を取り外す。以上で、鉄心1のスロット内へのコイル3とウェッジ9の挿入が完了する。
以上の通り、特に周長の短いコイルの場合、従来であれば挿入が進むにつれコイルが鉄心の径方向内向きに引寄せられてコイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉によりコイル3が損傷を受けていた。本実施の形態によれば、コイル挿入工程の途中で、鉄心1のコイル挿入端をコイル挿入開始時点の配置に対して、ウェッジガイド11の先端部から所定距離離した後、再度コイル3及びウェッジ9のスロット2への挿入を再開することとしたので、コイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉が低減する。この方法によれば、ステップ5において、鉄心スロット内のスロットセル2へのウェッジ9の挿入時にウェッジプッシャ10を用いなくても良いため、ウェッジ9の挿入終了位置までウェッジプッシャ10を送り出す必要がない。このため、ウェッジガイド11とコイルエンド部31との干渉が低減するという効果と併せて、ウェッジプッシャ10とコイルエンド部31との干渉もなくなり、その点からもコイル3の損傷を低減することができる。
なお、上記ステップ3では「ウェッジ9の一端をウェッジプッシャ10が押圧することによりウェッジ9を鉄心のスロットセル2内に挿入する。」と記載したが、ステップ3の全手順でウェッジプッシャ10の押圧によりウェッジ9を挿入する必要は必ずしもない。はじめからもしくは途中からウェッジプッシャ10によらずにウェッジ9をスロットセル2内に挿入することができれば、当該方法により、例えばステップ5と同じ方法でウェッジ9を挿入することができるようになった場合はその方法によって挿入しても良い。このような場合はコイル挿入装置にウェッジプッシャ10を装備しなくても良い場合があることになる。
また、ステップ4の退避手順では、鉄心支持部を鉄心1の軸方向に駆動する鉄心支持部駆動機構を設け、これにより鉄心1の支持位置を変え、鉄心1のコイル挿入端を第一の工程で設定された位置に対してウェッジガイド11の先端部から遠ざける方向に所定距離、鉄心1を退避させるとしたが、これに代えて、鉄心支持部に支持された鉄心1の軸方向にウェッジガイド11を稼動させるウェッジガイド駆動機構を設けて、ウェッジガイド11を駆動することにより、鉄心1のコイル挿入端とウェッジガイド11の先端部との間を所定距離離すようにしてもよい。この場合は、鉄心支持部駆動機構を省略しても良いが、鉄心の設置調整用に残しておいても良い。
両機構とも、前記鉄心及び前記ウェッジガイドの鉄心側の先端部の間の距離を変えるための退避機構として位置づけることができる。
実施の形態2
本実施の形態は、実施の形態1のステップ5に記載した「ストリッパ4の側面と、これに対向するウェッジ9の面との摩擦力」を大きくして、ウェッジ9の鉄心スロットセル2への挿入を確実にするための具体的な方法およびコイル挿入装置についての発明を記載したものである。
図3(a)(b)は、この発明の実施の形態2におけるストリッパ4の断面図を示したものである。断面方向は図1と同じである。図3(a)(b)において、41はストリッパ4の先端部、42はストリッパ4の側面、43はストリッパ4に内蔵された摩擦部材43で、ここでは具体例として鋸歯状の突起がストリッパ径方向外側に向いた形状をしたものを示している。44は摩擦部材43をストリッパ4の内部に収納する収納室である。この摩擦部材43は、この図では図示はしていないが、エアシリンダ等を利用した駆動装置やバネを用いた構造によりストリッパ側面42の方向に拡張可能となっている。
コイル挿入前は、図3(a)に示すように、摩擦部材43を収納室44に収納し、摩擦部材43の摩擦力を発生させる部分である摩擦抵抗部、例えば図3では鋸歯状のものが形成されている部分、がストリッパ4の側面42から外に出ない状態にしておく。この状態で実施の形態1のステップ1からステップ3までの手順を実行する。ステップ4の手順は、所定量のコイル3およびウェッジ9が鉄心のスロットセル2に挿入された後に実施される。ステップ5では図3(b)に示すようにストリッパ4の側面42から摩擦抵抗部を外に出してウェッジ9に食い込ませて側面42とこれに対向するウェッジ9の面との間の摩擦力を増大させ、その状態でストリッパ4を鉄心1に挿入することでウェッジ9を鉄心のスロットセル2へ挿入する。この方法によれば、摩擦部材43を拡張させ、ストリッパ側面42から摩擦抵抗部を露出させた後は、スロットセル2へのウェッジ9の挿入にウェッジプッシャ10を用いなくても良いため、ウェッジ9の挿入終了位置までウェッジプッシャ10を送り出す必要がない。従って、ウェッジガイド11とコイルエンド部31との干渉が低減するという効果と併せて、ウェッジプッシャ10とコイルエンド部31との干渉もなくなり、コイル3の損傷を低減することができる。また、ウェッジ9の挿入を終了した後は、再度、摩擦部材43をストリッパ4の収納室44に収納することでウェッジ9をスロット2内に挿入したまま、ストリッパ4のみを鉄心1から引き抜くことができる。
図4(a)(b)は、ストリッパ4の収納室44に収納されている摩擦部材43を側面42から外に出す機構の一例を示している。ここで、ストリッパ4の先端部41はその中心部に図の下方に伸びる突起部411を有している。そしてこの突起部411はその表面から斜め下方に向かう溝412を有し、この溝412に摩擦部材43の突起部431が嵌めあわされている。更に、先端部41は、その両端部に設けた弾性体受け413で弾性体45を介してストリッパ4の収納室44の上部に設けられた弾性体受け443で支持されている。摩擦部材43はその収納室44の内部上面441及び内部下面442により図の左右方向に移動可能に支持されている。ストリッパ4の先端部41に負荷がかかっていない状態では、上記収納室44上部に取り付けた弾性体45の弾性復元力により、ストリッパ4の先端部41が押し上げられ、先端部41の突起部411の同方向の動きを介して摩擦部材43はストリッパ4の収納室44内に収納された状態になっている。
図4(b)は、図の上方からストリッパ4の先端部41に負荷がかかったときの状態を示している。負荷に応じて弾性体45が撓み、先端部41は図の下方に沈み込む。そのとき突起部411も同方向に沈み込むので突起部411に設けられた溝412に嵌めあわされた摩擦部材43の突起部431が受ける力により摩擦部材43は図の左右方向に拡張する。そして、弾性体45の弾性率に依存して所定の負荷が先端部41に継続してかけられると摩擦部材43の摩擦抵抗部が側面42の外側に出た状態が維持されることになる。一方、上記負荷が低減するか、なくなれば弾性体45の復元力により、摩擦部材43は再び収納室44内に収納されることになる。
先端部41への負荷はストリッパ4を鉄心1に挿入することで生じる。すなわち、ストリッパ4の先端部41には巻回したコイル3の束がブレード5で区分けされて搭載されており、ストリッパ4を鉄心1に挿入するときにはコイル3が同時に鉄心スロット内に挿入されていく。そのコイル挿入時の抵抗が反力となり先端部41への負荷となる。従って、コイル3の挿入が進行するにつれて当該負荷は大きくなり、摩擦部材43の摩擦抵抗部がストリッパ4の側面42の外に出てくることになる。逆にストリッパ4を鉄心1から引き抜くときは先端部41への負荷はなくなり、摩擦部材43はストリッパ4の収納室44に収納される。そうするとウェッジ9とストリッパ4の側面42との間の摩擦力は大きく低減することになるので、ウェッジ9を鉄心スロット内に残したままストリッパ4を鉄心1から引き抜くことができる。
図5(a)(b)は、ストリッパ4に収納された摩擦部材43を側面42の外に出す機構の他の例を示している。ここで、摩擦部材43はストリッパ4の収納室44の内部上面441及び内部下面442、先端部41の中央部にある突起部411の側面、及び収納室44の内部の上部側面444に配置した弾性体46を介して収納室44内に左右方向に移動可能に支持されている。更に、摩擦部材43の下面の一部はその途中から突起部411の側面に向かって上方に傾斜する傾斜部433を有しており、図の左右両側に配置されている摩擦部材43のどちらの傾斜部433に対しても当接しているカム板47によっても支持されている。カム板47はその駆動軸48を介してカム板駆動機構49を作動させることにより図の上下方向に駆動される。通常時は図5(a)に示すように、摩擦部材43はストリッパ4の収納室44に収納された状態になっている。次に、図5(b)に示すように、カム板駆動機構49を作動させて駆動軸48を図の上方に駆動した場合にはカム板47も上方へ移動し、このカム板47の移動により摩擦部材43の傾斜部433に力がかかる。この力により、摩擦部材43は弾性体受け面432で当接している弾性体46の弾性復元力に抗して図の左右方向に拡張することになり、カム板47が所定距離上昇すると、摩擦部材43の摩擦抵抗部がストリッパ4の側面42の外に出た状態になる。駆動軸48を図の下方に駆動した場合にはカム板47も下方へ移動し、摩擦部材43は弾性体46の弾性復元力によりストリッパ4の収納室44内に収納される。この機構によれば、カム板駆動機構49の制御により、駆動軸48の動作方向を任意に決定することができるため、ウェッジ9との摩擦力の制御も任意に行うことができるという利点がある。
実施の形態1ではステップ4の退避手順を実施するタイミングとして所定量のコイル3及びウェッジ9が鉄心スロット内に挿入されていることとし、その理由を、その後の(ステップ5での)コイル3及びウェッジ4の挿入をスムーズにするためとした。ここでは、この点についてもう少し詳しく説明する。
まず、図4(a)(b)に示す機構を使った場合について説明する。ストリッパ4の先端部41にコイル3による鉄心スロットセル2への挿入に伴う負荷が所定の値以上になると摩擦部材43がストリッパ4の側面42の外に出てくることになる。この状態になると、ウェッジプッシャ10によることなくウェッジ9を鉄心スロット内のスロットセル2に挿入することができるので、この状態になった時点以降であればいつでもステップ4の退避手順を実行できる。しかし、コイル3とウェッジ9とがある程度の量、スロットセル2内に挿入された状態に至っていない状態でステップ4に移行すると、コイル3とウェッジ9との配置関係が不安定な状況でステップ5に移行することにつながり、挿入に異常をきたす恐れがあり好ましくない。また、ステップ4への移行があまり遅くなると、ステップ3の挿入手順が、コイルエンド部31の長さが短くなった状態で行われることになり、コイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉が問題となる。従って、鉄心スロットセル2への挿入という点からコイル3とウェッジ9との配置関係が安定する程度にコイル3とウェッジ9がスロットセル2内に挿入された後で、且つウェッジプッシャ10を使用しなくても、ストリッパ4の側面42(正確には摩擦部材43の摩擦抵抗面)とウェッジ9との摩擦力により、コイル3と共にウェッジ9をスロットセル2内に挿入できる状況になった時点以降、できるだけ早い時点でステップ4の退避手順を実行したほうが良い。このような条件を満たすタイミングは事前に試行することで把握することができる。
次に、図5(a)(b)に示す機構を使った場合について説明する。この場合は、摩擦部材43をストリッパ4の側面42の外に出すタイミングは、カム板駆動機構49を作動させることにより任意に設定できる。従って、スロットセル2への挿入という点からコイル3とウェッジ9との配置関係が安定する程度にコイル3とウェッジ9とがスロットセル2内に挿入された後であれば、ウェッジプッシャ10によることなく、いつでもウェッジ9をスロットセル2内に挿入することができる。上記同様、コイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉を低減するために上記条件を満たした後は速やかにステップ4に移行するのが好ましい。このような条件を満たすタイミングについても、すでに述べたとおり事前に試行することで把握することができる。なお、この機構を使ったウェッジ9の挿入はステップ3の段階からでも実施可能であり、その場合、ウェッジプッシャ10は不要となる。
実施の形態3
図6は、この発明の実施の形態3によるコイル挿入方法を示すものであり、この方法に使用するコイル挿入装置の側面断面図を併せて示している。図7(a)は、この方法に使用するウェッジ9の形状を示す斜視図、図7(b)は図7(a)に示す方向Aから見たウェッジ9の側面図、図8はこの方法に使用するコイル挿入装置のストリッパ4の形状を示す側面断面図である。
この方法の特徴は使用するウェッジ9とストリッパ4の形状にある。ウェッジ9については図7(a)(b)に示すようにウェッジ9の挿入側先端部に折り返し部91を設けている。また、ストリッパ4は側面42に突起部421を設けている。ストリッパ4を突起部421の位置に応じて決まる所定距離、鉄心1の軸方向に移動させると、ウェッジ9の折り返し部91がストリッパ4の突起部421により引っ掛けられ、その後はストリッパ4の鉄心1への挿入に併せてコイル3と共にウェッジ9がスロットセル2内に挿入されていく。従って、この方法を採用した場合は、ステップ3及びステップ5でのウェッジ9のスロットセル2への挿入はウェッジプッシャ10に拠ることなく、本実施の形態で説明した方法によることになる。
ステップ4の退避手順を実行するタイミングは、スロットセル2への挿入という点からコイル3とウェッジ9との配置関係が安定する程度にコイル3とウェッジ9とがスロットセル2内に挿入された後、速やかにステップ4に移行するのが好ましい。
ウェッジ9が挿入終了位置に来るとストリッパ4は下降するが、このときウェッジ9の折り返し部91は突起部421に引っ掛からないためストリッパ4のみが下降し、ウェッジ9はコイル3と共にスロットセル2内の所定の位置に残ることになる。
この方法によれば、ウェッジプッシャ10でウェッジ9を押圧することなくウェッジをスロットセル2内に挿入することができるので、ウェッジガイド11の先端部と鉄心1のコイル挿入端との間の距離を初期設定時点よりも大きくして挿入手順を継続しても、容易にコイル3とウェッジ9とをスロットに挿入することができる。その際、コイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉が低減するため、コイル3の損傷も低減する。なお、この方法によれば、ウェッジプッシャ10を使用する必要はなくなる。
実施の形態4
図9はこの発明の実施の形態4によるコイル挿入方法を示すものであり、この方法に使用するコイル挿入装置の側面断面図を併せて示している。
この方法の特徴は、ウェッジ9の長さを延長したことである。ウェッジ9の延長された長さは、実施の形態1のステップ4で説明したウェッジガイド11を退避させた後のウェッジガイド先端と鉄心1のコイル挿入端との距離Lに相当する長さとする。ウェッジ9の長さを延長することで、ウェッジガイド11の先端部が鉄心1のコイル挿入端から離れていても、ウェッジ9の長さの延長された部分が離れた位置にあるウェッジガイド11の先端部にまで届く。そのためウェッジ9の下端部はぎりぎりまでウェッジガイド11にガイドされる長さが残っており、更に、ウェッジプッシャ10の先端部もウェッジガイド11の先端部から飛び出すこともない。従って、鉄心1とウェッジガイド11を離した状態で、従来と同様にウェッジプッシャ10を使った押圧によりウェッジ9をスロットセル2内に挿入することができる。
実施の形態1のステップ3と5でのコイル3及びウェッジ9のスロットセル2への挿入はどちらもウェッジプッシャ10による押圧による。その他の手順は実施の形態1の場合と同じである。
この方法によればコイル3とウェッジプッシャ10との干渉がなく、且つウェッジガイド11との干渉も低減された状態で、コイル3およびウェッジ9をスロットセル2内に挿入することができるので挿入に伴うコイルの損傷が低減できる。
なお、この方法ではコイル挿入装置は長さが延長されたウェッジ9を装着できるようなものであれば、従来装置をそのまま使用することができる。
なお、本実施の形態にかかる発明を実施の形態2および3に係る発明と併用しても良い。
実施の形態5
図10はこの発明の実施の形態5に係るコイル挿入方法を示すものであり、この方法に使用するコイル挿入装置の側面断面図を併せて示している。この図はこの方法によりコイル3及びウェッジ9をスロットセル2に挿入し終わった状態を示している。図11(a)は本実施の形態によるウェッジプッシャ10の形状を示す斜視図である。本実施の形態に係る発明の特徴は、ウェッジプッシャ10の厚さを、ウェッジ9を押圧する先端部から所定の長さにわたり、所定量薄くしたことにある。図11(a)の101が厚さを薄くした薄肉部を示している。これに対して薄くしていない部分102を以下では非薄肉部と呼ぶことにする。この薄肉部101は、ストリッパ4のある側とは反対側の面を削ることにより所定量薄くしたものである。上記薄肉部101の長さは、実施の形態1のステップ4、すなわち退避手順後のウェッジガイド11の先端と鉄心1のコイル挿入端との間の距離Lに相当する長さである。薄肉部101と非薄肉部102との間には、両面をスムーズな面で結ぶ肉厚傾斜部103が配置されている。薄肉部101の先端にはウェッジ押圧面104が配置されており、この面でウェッジ9を押圧してウェッジ9をスロット内に挿入する。
図11(b)は、本実施の形態に係るウェッジプッシャ10でウェッジ9を押圧している状態を図11(a)に示す方向Aから見たときの側面図である。
次に挿入方法について説明する。
本実施の形態による挿入方法では実施の形態1のステップ1からステップ4はそのまま踏襲され、ステップ5の手順が次のように変わる。
本実施の形態ではステップ5でのウェッジ9をスロットセル2内に挿入する手段として、ステップ3の手順をそのまま踏襲する。その結果、これまで述べてきた各実施の形態の場合と同様、コイルエンド部31とウェッジガイド11との干渉が低減されるが、ステップ5でのウェッジ9の挿入手順の途中から、ウェッジプッシャ10の先端部が、ステップ4の退避手順後のウェッジガイド11先端部と鉄心1のコイル挿入端との間に露出し、コイルエンド部31と干渉することになる。しかし、本実施の形態によれば、ウェッジプッシャ10の露出する部分は薄肉部101であり、薄肉化された分だけコイルエンド部31との干渉が低減されることになる。従ってコイル3の損傷も低減する。
なお、このウェッジプッシャ10は上記薄肉部101と非薄肉部102との間でその厚さを滑らかに変化させた肉厚傾斜部103を有する形状にしたが、この肉厚傾斜部103は必須というわけではない。このような肉厚傾斜部103を設けることにより、上記薄肉部101と非薄肉部102の厚みの違いにより生じる段差を無くすことができ、コイル3と上記段差の接触によるコイル3の損傷を防止することができる。
実施の形態6
本実施の形態は実施の形態5を改良したものである。改良点はウェッジ9を押圧するウェッジプッシャ10の先端部の構造にある。ウェッジ9はウェッジプッシャ10の薄肉部に対応した厚さの先端部で押圧されてスロット2内に挿入されるが、押圧時にこの先端部からウェッジ9の押圧を受けている部分がウェッジプッシャ10の先端部からずれることによりウェッジプッシャ10のウェッジ9を押圧する面から外れてしまい、ウェッジ9を正常にスロット2内に挿入することができなくなるという事故が起こることがある。本実施の形態はこのようなずれによるウェッジ9の挿入不良事故を防止するために、ウェッジプッシャ10のウェッジ9を押圧する面にウェッジの位置ずれ防止構造を備えたというものである。
図13(a)は上記位置ずれ防止構造の一例を示すもので、本実施の形態に係る方法に使用するウェッジプッシャ10の斜視図、図13(b)は、図13(a)に示す方向Aから見たときの、ウェッジ9を押圧しているウェッジプッシャ10の側面断面図である。
図13(a)(b)からわかるように、ウェッジプッシャ10のウェッジ9を押圧するウェッジプッシャ10のウェッジ押圧面104には、押圧されるウェッジ9の先端部を挟み込む形で位置ずれ防止用の突起105を設け、ウェッジ9がウェッジ押圧面104から位置ずれが起こることを防止している。これによりウェッジ9の位置ずれによる挿入不備を防止できる。
なお、図12に、参考までに従来のウェッジプッシャ10の形状を表す図を示した。図12(a)は従来のウェッジプッシャ10を示す斜視図、図12(b)は従来のウェッジプッシャ10で、ウェッジ9を押圧している状態を図12(a)に示す方向Aから見たときの側面図を示す。コイルエンド部31との干渉を低減するため、従来においてもウェッジプッシャ10の先端部はテーパ形状により薄肉化されておりウェッジ9を受ける面は小さくなっている。そのため実施の形態5に示した薄肉部101を備えたウェッジプッシャ10によるウェッジ9のずれによる挿入不良は、従来型のウェッジプッシャ10についても発生する可能性がある。従って、本実施の形態による発明を従来のウェッジプッシャ10に適用しても上記と同様な効果を奏することができる。
ウェッジ押圧面104の他のずれ防止構造としては、突起に代えて、ウェッジを挟み込む溝部を備えたものであってもよいし、ウェッジ押圧面104を粗面化することにより、摩擦係数を増大させたものでも良い。これらのいずれかの方法により押圧時にウェッジ9の位置ずれを低減することができ上記と同様の効果を奏することができる。
なお、上記ウェッジプッシャ10の薄肉部101の厚さは図12(a)に示す従来のウェッジプッシャ10の先端部の厚さと同程度とする。
この発明の実施の形態1によるコイル挿入方法、及びこの方法に使用するコイル挿入装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1によるコイル挿入方法手順を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるストリッパの内部構造例を示す断面図である。 (a)摩擦部材がストリッパ内に収納された状態を示す断面図。 (b)摩擦部材の摩擦抵抗部がストリッパ側面外に出た状態を示す断面図。 この発明の実施の形態2によるストリッパの内部構造の具体例1を示す断面図である。 (a)摩擦部材がストリッパ内に収納された状態を示す断面図。 (b)摩擦部材の摩擦抵抗部がストリッパ側面外に出た状態を示す断面図。 この発明の実施の形態2によるストリッパの内部構造の具体例2を示す断面図である。 (a)摩擦部材がストリッパ内に収納された状態を示す断面図。 (b)摩擦部材の摩擦抵抗部がストリッパ側面外に出た状態を示す断面図。 この発明の実施の形態3によるコイル挿入方法、及びこの方法に使用するコイル挿入装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態3によるウェッジを示す図である。 (a)ウェッジの斜視図。 (b)ウェッジの側面図。 この発明の実施の形態3によるストリッパの形状を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態4によるコイル挿入方法、及びこの方法に使用するコイル挿入装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態5によるコイル挿入方法、及びこの方法に使用するコイル挿入装置を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態5によるウェッジプッシャの形状を示す図である。 (a)ウェッジプッシャの斜視図。 (b)ウェッジを押圧しているウェッジプッシャの側面断面図。 従来のウェッジプッシャの形状を示す図である。 (a)ウェッジプッシャの斜視図。 (b)ウェッジを押圧しているウェッジプッシャの側面断面図。 この発明の実施の形態6によるウェッジプッシャの形状を示す図である。 (a)ウェッジプッシャの斜視図。 (b)ウェッジを押圧しているウェッジプッシャの側面断面図。 従来のコイル挿入方法、及びその方法に使用するコイル挿入装置を示す側面断面図である。 (a)コイル,ウェッジの挿入初期状態を示す図 (b)コイル,ウェッジの挿入完了直後を示す図
符号の説明
1 鉄心、2 スロットセル、3 コイル、4 ウェッジガイド、5 ブレード、6 ブレードホルダ、7 ストリッパ駆動軸、8 ブレードホルダ駆動軸、9 ウェッジ、10 ウェッジプッシャ、11 ウェッジガイド、31 コイルエンド部、41 ストリッパ先端部、42 ストリッパ側面、43 摩擦部材、44 摩擦部材収納室、45弾性部材1、46 弾性部材2、47 カム板、48 カム板駆動軸、49 カム板駆動装置、91 ウェッジ折り返し部、101 薄肉部、102 非薄肉部、103 肉厚傾斜部、104 ウェッジ押圧面、105 突起、200 第一の工程、210 準備手順、220 装着手順、230 初期挿入手順、300 第二の工程、310 退避手順、400 第三の工程、410 再挿入手順、411 ストリッパ先端部の突起部、412 ストリッパ先端部の突起部溝、413 ストリッパ先端部の弾性体受け、421 ストリッパ側面突起部、431 摩擦部材突起部、432 摩擦部材弾性体受け面、433 摩擦部材傾斜部、441 摩擦部材収納室内部上面、442 摩擦部材収納室内部下面、443 摩擦部材収納室上部弾性体受け、444 摩擦部材収納室内部の上部側面

Claims (6)

  1. 電動機の固定子鉄心内周に配置された複数の歯部の各々に巻き回したコイルを装着するために、前記固定子鉄心の隣り合う歯部で形成された空間であるスロット内に、前記コイルの各スロットへの挿入単位を束ね、前記スロットを形成する歯部との間を絶縁するとともに前記スロット開口部を塞ぐためのウェッジと、前記巻回したコイルと、を挿入する、固定子鉄心スロットへのコイル挿入方法であって、
    前記スロット位置に対応して円周上に複数配置された前記固定子軸方向に可動のブレードに前記巻き回したコイルを掛け、前記複数のブレードが配置された面を端面とした前記ブレードと同方向に移動可能なストリッパと前記ブレードとにより、前記ブレードに掛けられたコイルを保持するとともに、前記ウェッジを前記スロット内に挿入する際に前記ウェッジの動きをガイドするウェッジガイドを前記スロットの前記コイル挿入端に配置する準備・配置工程と、前記固定子鉄心の歯部の配置された内側の孔内に、前記ブレードと前記ストリッパとを前記ブレード配置端面を前面として挿入することにより前記ブレードに掛けられたコイルを押圧して前記スロット内に前記コイルの一部を挿入するとともに、前記コイル挿入方向に前記ウェッジガイドに沿って前記スロット内に前記ウェッジの一部を挿入する初期挿入工程と、前記コイルと前記ウェッジが前記スロット内に一部挿入された後、前記鉄心のコイル挿入端と前記鉄心側の前記ウェッジガイドの先端部との間を所定の距離離す退避工程と、前記離した距離を保ったまま、引き続き前記初期挿入工程と同様に、前記スロットへのコイル挿入およびウェッジ挿入を実施し、前記コイルおよびウェッジを前記スロット内に挿入完了させる再挿入工程とを備えたコイル挿入方法。
  2. スロット内へのウェッジの挿入は、ストリッパを鉄心内に挿入するときに、前記ストリッパの内蔵機構により、所定の条件で、前記ウェッジに対向する前記ストリッパ外周側面に摩擦力を生じさせる摩擦部材を張り出させ、前記スロット開口部を介して、この摩擦部材と前記ウェッジとを接触させ、両者間の摩擦力により、前記ストリッパの鉄心内への挿入に合わせて前記ウェッジを前記スロット内に挿入する方法によることを特徴とする請求項1に記載のコイル挿入方法。
  3. 摩擦部材は、ウェッジ側面に向けて鋸状の歯を突出させたものであることを特徴とする請求項2に記載のコイル挿入方法。
  4. スロット内へのウェッジの挿入は、ウェッジと対向する外周側面に突起を設けたストリッパと、前記スロットへの挿入側先端部を前記ストリッパ側に折り返した折り返し部を設けたウェッジとを用い、前記ストリッパの前記鉄心内への挿入の際に、前記突起で前記ウェッジの折り返し部を引っ掛けることにより、前記ストリッパによるコイルの前記スロット内への挿入とともに前記ウェッジを前記スロット内に挿入する方法によることを特徴とする請求項1に記載のコイル挿入方法。
  5. スロット内へのウェッジの挿入は、退避工程における鉄心のコイル挿入端とウェッジガイド先端部との間の退避後の距離に相当する長さに前記スロットの軸方向長を加えた長さよりも長いウェッジを用い、前記退避工程中、ウェッジプッシャによる前記ウェッジの押圧端が、ウェッジガイド先端部よりも実効的に突出しない状態で、前記長くしたウェッジの一端を、ウェッジプッシャを介して押圧することにより、コイル挿入時の前記ストリッパの鉄心内への挿入に合わせて前記ウェッジを前記スロット内に挿入する方法によることを特徴とする請求項1に記載のコイル挿入方法。
  6. スロット内へのウェッジの挿入は、鉄心のコイル挿入端とウェッジガイド先端部との間の退避後の距離に相当する長さよりも長いウェッジプッシャを用い、前記工程中ウェッジガイド先端部から突出るウェッジプッシャの最大長さを突出部として、この突出部のストリッパ対向面と反対側の面を内径方向に凹ませることによりウェッジプッシャの非突出部の厚さよりも薄くしたウェッジプシャの先端部を介して、コイル挿入時のストリッパの鉄心内への挿入に合わせて、前記ウェッジの一端を押圧する方法によることを特徴とする請求項1に記載のコイル挿入方法。
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