JP5097986B2 - 液封センサ - Google Patents
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Description
この液封センサでは、ある方向に加速度が加わった際に、液封部に封入された液体の変動を検出部が検出することによって、何れの方向においても加速度に対する感度を高めることができる。すなわち、この液封センサに加速度が加わったときには、加速度が加わる方向に液封部内の液体が移動する(偏る)ため、このような簡便な構成でありながら、検出方向の自由度を高めることが可能である。さらに、この液封センサでは、液封部に封入される液体の粘性を変えることによって、検出感度を容易且つ自由に設定することができる。
この場合、耐熱性及び耐寒性に優れ、粘度の温度依存性も小さいことから、上記液封部に封入される液体として非常に適している。
また、上記検出部の素子には、接点素子、静電容量素子、圧電素子、抵抗素子、光検出素子及び感磁素子の何れかを用いることができる。
この場合、液封センサの液封部を形成する際、移動体が液体の表面張力を補助するようにして液体を保持するので、液封部の成形がより行いやすくなり形状の自由度が増す。
この場合、液封センサに加速度が加わると、液体より比重の大きな移動体が液体中を移動することにより液体の変動が増大されるので、検出部の検出の感度が高まるとともに精度が向上する。また加えられた加速度が減じると、移動体は制御部によって元の待機位置に戻されるようになっているので、検出の精度が確保される。
この場合、移動体は、液体中の移動の抵抗が低減され、移動しやすくされているので、液体の変動をより確実に増大させるようになっている。従って、検出部の検出の精度がより向上する。また、制御部は、例えば略円錐穴状若しくは略すり鉢状からなる凹状に形成されており、移動した移動体を元の待機位置に自然に戻すようになっている。すなわち、制御部は、移動体を待機位置に戻すために特別な外部エネルギー等を必要とせず、簡便に構成されている。
この場合、例えば移動体が、鉄、コバルト、ニッケル又はガドリニウムやこれらを含有する合金等の、磁力に反応して吸引される性質の金属材料からなり、また制御部が、マグネット等の、磁力を発生する磁性部材で形成されている。そして、液封センサに加速度が加えられていない状態では、この移動体は制御部の生じる磁力により待機位置に保持されている。また、液封センサに加速度が加えられた状態では、移動体が前記磁力に抗して液封部の液体中を移動し、液体の変動を増大させるようになっている。また、加えられた加速度が減じた際には、制御部の吸引作用によって元の待機位置に迅速に戻されるようになっている。従って、多種多様な検出の要望に対応することが可能である。
また、前記基板の上にパッケージを被せることによって、このパッケージと前記基板との間の密閉された空間内に前記液封部を封入したこととしてもよい。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
先ず、第1の実施形態として図1に示す液封センサ1について説明する。
この液封センサ1は、図1(a),(b)に示すように、基板2上に配置された検出部3と、この検出部3上に配置された液封部4とを備え、この液封部4に封入された液体Lの変動を検出部3が検出し、その検出結果を電気信号に変換して出力するものである。
例えば、上記液封センサ1は、液封部4に封入された液体Lの変動を検出するものとして、上記接点素子7の他にも、例えば、静電容量素子や、圧電素子、抵抗素子、光検出素子、感磁素子などを用いた構成としてもよい。
次に、第2の実施形態として図3に示す液封センサ20について説明する。
この液封センサ20は、図3(a)に示すように、基板21の両面にスペーサ22を介して一対のダイヤフラム23a,23bが貼り合わされることによって、基板21と一対のダイヤフラム23a,23bとの間に空隙が設けられた構造を有している。また、一対のダイヤフラム23a,23bの互いに対向する面とは反対側の面には、それぞれ液体Lを封入する一対の液封部24a,24bが設けられている。
次に、参考例として図4に示す液封センサ40について説明する。
この液封センサ40は、図4(a),(b)に示すように、基板41上に配置された検出部42と、この検出部42上に配置された液封部43とを備え、この液封部43に封入された液体Lの変動を検出部42が検出し、その検出結果を電気信号に変換して出力するものである。
例えば、上記液封センサ40は、図5(a),(b)に示すように、遮光膜46に複数の開口部46aを設けた構成としてもよい。具体的に、これら複数の開口部46aは、上記各光検出素子44の直上に位置するように上記遮光膜46に形成されている。
次に、参考例として図6に示す液封センサ60について説明する。
この液封センサ60は、図6(a),(b)に示すように、基板61上に配置された検出部62と、この検出部62上に配置された液封部63とを備え、この液封部63に封入された液体Lの変動を検出部62が検出し、その検出結果を電気信号に変換して出力するものである。
次に、第3の実施形態として図7に示す液封センサ80について説明する。
この液封センサ80は、図7(a),(b)に示すように、基板81上に配置された検出部82と、この検出部82上に配置された液封部83とを備え、この液封部83に封入された液体Lの変動を検出部82が検出し、その検出結果を電気信号に変換して出力するものである。
また、液封センサ80に加えられた加速度が減じると、図8(b)に示すように、移動体89はダイヤフラム85の制御部87の傾斜に沿って最深部分(待機位置)へと戻り、保持される。
また加えられた加速度が減じると、移動体89は制御部87によって元の待機位置に戻されるようになっているので、検出の精度が確保されている。すなわち、制御部87は、凹状に形成されているので、加えられた加速度が減じた際には、移動した移動体89を元の待機位置に自然に戻すようになっている。従って、制御部87は、移動体89を待機位置に戻すために特別な外部エネルギー等を必要とせず、簡便に構成されている。
例えば、移動体89は、その形状が本実施形態の球状に限定されるものではなく、略立方体状、略直方体状、略円盤状又は略円柱状等それ以外の形状であっても構わない。また、その数量も1つに限定されるものではなく、複数設けられていることとしてもよい。
また、移動体89の比重は液体Lより大きいこととして説明したが、これに限られるものではない。
また、上記液封センサ80は、液封部83に封入された液体Lの変動を検出するものとして、上記接点素子86の他にも、例えば、静電容量素子や、圧電素子、抵抗素子、感磁素子などを用いた構成としてもよい。
また、検出部82は、液体Lの変動を検出する代わりに、移動体89の変動を検出するように構成されていても構わない。この場合には、例えば移動体89として磁性を有する金属材料を用いるとともに、検出部82として磁気抵抗素子やホール素子等からなる感磁素子を用いて構成することができる。
なお、制御部91としては、磁気コイル92の代わりに常時磁力を発生するマグネット等を用いても構わない。
又、制御部91を、磁力に反応して吸引される性質の金属材料で形成するとともに、移動体94を、磁力を発生するマグネット等で形成することとしても構わない。
2 基板
3 検出部
4 液封部
5 スペーサ
6 ダイヤフラム
7 接点素子
7a,7b 接点電極
8 可撓性膜
9 パッケージ
20 液封センサ(第2の実施形態)
21 基板
22 スペーサ
23a,23b 一対のダイヤフラム
24a,24b 一対の液封部
25 可撓性膜
26 検出部
27 第1の静電容量素子
27a,27b 一対の電極
28 第2の静電容量素子
28a,28b 一対の電極
29 パッケージ
40 液封センサ(参考例)
41 基板
42 検出部
43 液封部
44 光検出素子
45 可撓性膜
46 遮光膜
46a 開口部
60 液封センサ(参考例)
61 基板
62 検出部
63 液封部
64 圧電素子
65 凹部
66 可撓性膜
67 パッケージ
80 液封センサ(第3の実施形態)
81 基板
82 検出部
83 液封部
84 スペーサ
85,93 ダイヤフラム
86 接点素子
86a,86b 接点電極
87,91 制御部
88 可撓性膜
89,94 移動体
90 パッケージ
92 磁気コイル
L 液体
Claims (10)
- 液体を封入する液封部と、
前記液封部に封入された液体の変動を検出する検出部とを備え、
前記液封部は、前記液体の液滴が形成された前記検出部のダイヤフラム面上を可撓性膜で覆うことにより、前記液体を液滴の状態で気密に封止してなり、
前記可撓性膜が、化学気相成長法により形成したパラキシリレン系樹脂膜からなり、
前記検出部は、前記ダイヤフラムの前記液封部とは反対側に、該ダイヤフラムの撓みを検出する複数の素子を備えることを特徴とする液封センサ。 - 前記液体が、シリコーンオイルからなることを特徴とする請求項1に記載の液封センサ。
- 前記液封部が、前記検出部を挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液封センサ。
- 前記検出部の素子が、接点素子、静電容量素子、圧電素子、抵抗素子、光検出素子及び感磁素子の何れかであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液封センサ。
- 前記液封部の前記液体中を移動自在に設けられる移動体と、
移動した前記移動体を前記液封部の待機位置に戻すための制御部と、を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液封センサ。 - 前記移動体は、前記液体より比重が大きいことを特徴とする請求項5に記載の液封センサ。
- 前記移動体は、球状に形成されており、
前記制御部は、前記移動体を保持可能な凹状に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の液封センサ。 - 前記移動体が、磁気的に吸引される性質の金属材料又は磁力を生じる磁性部材のうちいずれか一方からなり、
前記制御部が、他方からなることを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の液封センサ。 - 前記検出部のダイヤフラムの前記液封部とは反対側には、スペーサを介することにより空隙を設けて基板が貼り合わされており、
前記検出部の素子は、前記基板と前記ダイヤフラムとの互いに対向する面に、対として設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の液封センサ。 - 前記基板の上にパッケージを被せることによって、このパッケージと前記基板との間の密閉された空間内に前記液封部を封入したことを特徴とする請求項9に記載の液封センサ。
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