JP5097343B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、多機能の複合機などの画像形成装置に関する。
複数段の給紙トレイを備えた画像形成装置において、給紙動作中に給紙トレイの用紙がなくなったとき、自動的に他の給紙トレイに切り替えて給紙動作を継続する自動用紙選択機能が知られている。
例えば、特許文献1に示された技術内容によれば、ユーザの予期せぬ給紙トレイからの給紙を防ぐために、複数の給紙トレイの各々ごとに紙種情報を持ち、選択された給紙トレイの紙種と同じ紙種をもつ給紙トレイへの切り替えのみを可能とする処理を行っている。
また、プリンタドライバから自動用紙選択指定にて印刷要求があった場合、特定の紙種だけを給紙選択対象として給紙トレイを検索可能とするか、あるいはある特定の給紙トレイからは給紙しないようにトレイロックをかけるようにする処理を行っている。
特開2000−143017公報
ところで、従来技術では、自動用紙選択機能設定時にすべての給紙トレイにロックがかけられていた場合、印刷実行不可となりアラートメッセージを表示して終了となる。しかし、自動用紙選択機能が設定されている場合は、すべての給紙トレイにロックがかけられていた場合でも、いずれかの給紙トレイから給紙が行われ、印刷が実行されることが望ましい。
そこで、本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、ユーザの意図に沿った印刷を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、用紙の種類が異なる複数種類の用紙をそれぞれ異なる給紙トレイに格納し、前記給紙トレイから給紙先を自動で選択する自動用紙選択機能を有する画像形成装置であって、前記給紙トレイが給紙先として選択されるための条件である給紙先選択条件を満たすか否か判断する第一の判断手段と、全ての前記給紙トレイが前記給紙先選択条件を満たさない場合、前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされているか否か判断する第二の判断手段と、前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされている場合、前記画像形成装置本体の設定内容に基づいて前記給紙先選択条件を変更するか否かを判断する設定変更条件パラメータを確認し、前記設定変更条件パラメータがオンの場合、前記給紙先選択条件を変更する給紙先選択条件変更手段と、前記給紙トレイのうち予め設定されている優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たすか否か判断する第三の判断手段と、前記優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たす場合、前記優先給紙トレイを給紙先として選択する選択手段とを備えた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、用紙の種類が異なる複数種類の用紙をそれぞれ異なる給紙トレイに格納し、前記給紙トレイから給紙先を自動で選択する自動用紙選択機能を有する画像形成装置であって、前記給紙トレイが給紙先として選択されるための条件である給紙先選択条件を満たすか否か判断する第一の判断手段と、全ての前記給紙トレイが前記給紙先選択条件を満たさない場合、前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされているか否か判断する第二の判断手段と、前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされている場合、前記給紙先選択条件を変更するか否かを判断する設定変更条件パラメータを確認し、前記設定変更条件パラメータがオンの場合、前記画像形成装置本体の設定内容に基づいて前記給紙先選択条件を変更する給紙先選択条件変更手段と、前記給紙トレイのうち予め設定されている優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たすか否か判断する第三の判断手段と、前記優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たす場合、前記優先給紙トレイを給紙先として選択する選択手段とを備えることで、それぞれの設定とユーザの要求を比較して、よりユーザの意図に沿った印刷を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。本画像形成装置1は、操作パネル2、ホストI/F装置3、インタプリタ4、そして、描画エンジン5から構成される。
操作パネル2は、機器本体の設定を表示し、ユーザからの入力を受け付け機器本体の設定を変更する。ホストI/F装置3は、ホストコンピュータ11から印刷データを受け付ける。インタプリタ4は、ホストI/F装置3が受け取った印刷データをPDLデータとして解釈、解析する。描画エンジン5は、インタプリタ4から渡されたページイメージを印刷する。
インタプリタ4はPDLデバイス制御コマンド処理部6とPDL描画処理コマンド処理部7と描画処理・デバイス制御部8とから構成される。PDLデバイス制御コマンド処理部6は、デバイス制御コマンドの解析、実行処理を行う。PDL描画処理コマンド処理部7は、描画処理コマンドの解析、実行処理を行う。描画処理・デバイス制御部8は、PDLデータの解析結果に沿って、デバイスの制御や印刷するページイメージの作成を行う。
PDLデバイス制御コマンド処理部6は、給紙先選択処理部9や排紙先選択処理部10などの処理部から構成される。
図2は図1に示す給紙先選択処理部の構成図である。給紙先選択処理部9は、コマンド解析部21、本体設定解析部22、給紙先選択部23、給紙先選択条件決定部24から構成される。
給紙先選択処理部9は、給紙先選択に関係するPDLコマンドを、また、描画処理・デバイス制御部8から本体設定を受信する。給紙先選択処理部9は、受信した情報から給紙先を選択し、選択した給紙先情報を描画処理・デバイス制御部8に通知する。
コマンド解析部21は、PDLコマンドを受信すると、給紙先選択の条件と給紙先指定値を解析結果として作成し、それを給紙先選択条件決定部24に通知する。
本体設定解析部22は、描画処理・デバイス制御部8から、給紙先検索順(給紙先名と給紙先設定で指定される)や実機に装着されている給紙先の設定、セキュリティ対応情報といった本体設定を受信すると、各給紙先の給紙先選択に関係する設定値をまとめ、給紙先選択部23に給紙先優先度・給紙先設定・本体設定として通知する。
給紙先選択部23は、給紙先選択条件決定部24から給紙先指定値を、また本体設定解析部22から給紙先情報等を受け取ると、給紙先指定値に沿った給紙先を選択する。そして、描画処理・デバイス制御部8に、選択した給紙先の情報を通知する。
給紙先指定値に沿った給紙先が選択できなかった場合、本体設定を給紙先選択条件決定部24に通知し、再度給紙先指定値を受け取り、給紙先指定値に沿った給紙先を選択する。そして、描画処理・デバイス制御部8に、選択した給紙先の情報を通知する。
本構成によればユーザの指定を満たす給紙先が選択できない状況に陥った場合に、本体設定からその状況を打開できる条件があるかどうかチェックできるので、より多く出力を得ることができる。
また、給紙先選択条件を給紙先選択条件決定部24で管理することで、本体設定のうち給紙先が選択できない状況を打開できる条件が変わっても、給紙先選択条件を使用している箇所に影響を及ぼすことがない。
[実施例1]
(1)給紙先選択条件
用紙サイズ及び紙種、または用紙サイズのみ、または紙種のみ。ユーザが印刷データで指定する。
(2)全給紙トレイの設定トレイロックON。トレイロックの設定は、図1の操作パネル2を使ってユーザが変更できる。
(3)給紙トレイが選択できない場合の給紙先選択条件変更条件
・全給紙トレイがロックされていること。
・エラースキップ設定がOnであること。なお、エラースキップの設定は、図1の操作パネル2を使ってユーザが変更できる。
次に処理の流れを、図3を参照しながら説明する。
先ず、全ての給紙トレイにおいて、給紙トレイが給紙先選択条件を満たすかチェックする(S1)。満たす給紙トレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S2)。一方、満たす給紙トレイがなければ、全給紙トレイがロックされているかチェックする(S3)。
全給紙トレイがロックされており、かつ、エラースキップがOnの場合は優先給紙トレイを選択する(S5)。
また全段トレイロックではない場合、または、エラースキップがOffの場合、エラー時の処理を行う(S6)。
これまでは給紙トレイが全段ロックされている場合、トレイ番号を指定していないデータを送信すると、トレイロックされた給紙トレイを選択できないので、印刷されなかった。しかし、実施例1により、エラースキップがOnであれば全段ロックされていても優先給紙トレイから印刷するので、全段トレイロックされていることをユーザが知らない場合でも印刷することができる。
実施例1とエラースキップ設定以外の構成が同じで、異なる効果を期待できる実施例を、以下に4つ挙げる。これらの実施例は、エラースキップのOn/Offに左右されない。
[実施例2]
実施例2は、実施例1の処理の流れを次のように修正する。違いはステップS4としてユーザ要求とトレイ設定の比較を追加した点である。
この場合も、図3に示すように、先ず全ての給紙トレイにおいて、給紙トレイが給紙先選択条件を満たすかチェックする(S1)。給紙先選択条件を満たす給紙トレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S2)。一方、給紙先選択条件を満たす給紙トレイがなければ、全給紙トレイがロックされているかチェックする(S3)。
全給紙トレイがロックされている場合、優先給紙トレイの用紙サイズと紙種が給紙先選択条件を満たすかチェックし(S4)、給紙先選択条件を満たす場合、優先給紙トレイを選択する(S5)。
また、全段トレイロックではない場合、または、優先給紙トレイの用紙サイズと紙種が給紙先選択条件を満たさない場合(S6)、エラー時の処理を行う。
この修正により、実施例1の効果に加え、優先給紙トレイがユーザの指定した条件を満たす場合に印刷するので、全段トレイロックされていることをユーザが知らない場合でもユーザの要求を満たす用紙から印刷することができる。
[実施例3]
実施例3は、図3に示した実施例2における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、優先給紙トレイの用紙サイズが給紙先選択条件を満たすかチェックするように修正する。
この修正により、実施例2の効果に加え、ユーザの要求に紙種があってもそれを無視するので、出力を得る状況を増やすことができる効果を奏する。これはユーザが紙種の一致を重視していない場合に有効である。
[実施例4]
実施例4は、図3に示した実施例2における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、優先給紙トレイの用紙サイズが給紙先選択条件の用紙サイズより大きいかをチェックするように修正する。
この修正により、紙種の指定を無視し、ユーザの要求より大きいサイズを選択するので、印刷すべきデータを落とすことなく出力することを保証した上で、実施例2の効果に加え、出力を得る状況を増やすことができる効果を奏する。これはユーザが印刷データの出力を重視している(用紙サイズ・紙種の一致はさほど重視されていない)場合に有効である。
[実施例5]
実施例5は、図3に示した実施例2における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、優先給紙トレイの紙種が給紙先選択条件を満たすかチェックするように修正する。
この修正により、実施例2の効果に加え、ユーザの要求に用紙サイズがあってもそれを無視するので、出力を得る状況を増やすことができる効果を奏する。これはユーザが用紙サイズの一致を重視していない場合に有効である。
[実施例6]
実施例6は、図3に示した実施例2における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、優先給紙トレイの紙種が普通紙、または再生紙かチェックするように修正する。
この修正により、実施例2の効果に加え、ユーザの要求に用紙サイズがあってもそれを無視するので、出力を得る状況を増やすことができる効果を奏する。このとき、紙種が普通紙・再生紙のみの場合の出力となるので、厚紙やOHPなど一般的に使用されない用紙への印刷は防ぐことができる。これはユーザが用紙サイズの一致は重視していないが、出力する紙種に関しては一般的なものに限定したい場合に有効である。
条件を変更することで、実施例2〜6の処理を実施するか否かを切り替えることが可能な実施例を次に挙げる。
[実施例7]
(1)給紙先選択条件
用紙サイズ及び紙種、または用紙サイズのみ、または紙種のみ。ユーザが印刷データで指定する。
(2)全給紙トレイの設定
トレイロックOn。トレイロックする/しないの設定は、図1の操作パネル2を使って、ユーザが変更できる。
(3)給紙トレイが選択できない場合の給紙先選択条件変更条件
・全給紙トレイがロックされていること。
・本体設定にある設定変更条件パラメータがOnであること。この設定変更条件パラメータは、図1の操作パネル2を使って、ユーザが設定を変更できる。
次に実施例7の処理の流れを図4により説明する。
実施例2からの変更点は、設定変更条件パラメータの設定チェックを追加した点である。
この場合も、先ず、全ての給紙トレイにおいて、給紙トレイが給紙先選択条件を満たすかチェックする(S1)。給紙先選択条件を満たす給紙トレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S2)。
一方、給紙先選択条件を満たす給紙トレイがなければ、全給紙トレイがロックされているかチェックする(S3)。
そして、全給紙トレイがロックされている場合、設定変更条件パラメータの設定値をチェックする(S4)。設定変更条件パラメータがOnであれば、優先給紙トレイの用紙サイズと紙種が給紙先選択条件を満たすかチェックし(S5)、給紙先選択条件を満たす場合は優先給紙トレイを選択する(S6)。
また、全段トレイがロックされていない場合や、設定変更条件パラメータがOffの場合、或いは優先給紙トレイの用紙サイズと紙種が給紙先選択条件を満たさない場合、エラー時の処理を行う(S7)。
ユーザによっては、用紙サイズ・紙種とも一致し、トレイロックされていない給紙トレイからの給紙を望む場合もある。
そこで、実施例2〜実施例6にあるようなユーザ指定を一部無視するような処理を本当に行うのかどうか切り替えることができるようにすることで、よりユーザの意図を汲み取った処理を行うことができるようになる。
条件を変更し、印刷データでの優先給紙トレイからの出力条件の指定を可能にした実施例を以下に挙げる。
[実施例8]
(1)給紙先選択条件
用紙サイズ及び紙種、または用紙サイズのみ、または紙種のみ。ユーザが印刷データで指定する。
(2)全給紙トレイの設定
トレイロックOn。トレイロックする/しないの設定は、図1の操作パネル2を使って、ユーザが設定を変更できる。
(3)給紙トレイが選択できない場合の給紙先選択条件変更条件
・全給紙トレイがロックされていること。
・印刷データで優先給紙トレイからの出力条件が指定されていること。この場合、指定は、PJLやPDLコマンドを用いる。
次に実施例8の処理の流れを図5により説明する。
先ず、この場合も全ての給紙トレイにおいて、給紙トレイが給紙先選択条件を満たすかチェックし(S1)、給紙先選択条件を満たす給紙トレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S2)。給紙先選択条件を満たす給紙トレイがなければ、全トレイがロックされているかチェックする(S3)。
全給紙トレイがロックされている場合、印刷データに優先給紙トレイでの出力条件が無条件であるという指定があるかチェックする(S4)。
印刷データに指定がある場合、優先給紙トレイを選択する(S5)。
また、全段トレイロックではない場合、または、印刷データに優先給紙トレイでの出力条件がない場合、エラー時の処理を行う(S6)。
ユーザによっては、無条件で優先給紙トレイから出力することを望まないことも考えられる。
そのため、実施例8のように無条件で出力するか否かを切り替えるようにすることで、ユーザの意図をより汲み取った処理を行うことができる。また、操作パネル2を介さずに印刷データで変更できることで、より簡単に設定変更ができ、利便性の向上も望める。
実施例8において、優先給紙トレイからの出力条件は、無条件であることだったが、他の条件として次の3つが考えられる。
[実施例9]
実施例9は、図5に示した実施例8における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、印刷データに優先給紙トレイでの出力条件として用紙サイズ及び紙種が一致していることという指定があるかチェックするように修正する。
この修正により、実施例8の効果に加え、ユーザの要求した用紙サイズと紙種に一致した場合だけ印刷されるので、よりユーザの要求を満たす用紙から印刷することができるという効果を奏する。
[実施例10]
実施例10は、図5に示した実施例8における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、印刷データに優先給紙トレイでの出力条件として用紙サイズが一致していることという指定があるかチェックするように修正する。
この修正により、実施例8の効果に加え、ユーザの要求に紙種があってもそれを無視するので、出力を得る状況を増やすことができるという効果を奏する。これはユーザが紙種の一致を重視していない場合に有効である。
[実施例11]
実施例11は、図5に示した実施例8における処理の流れのステップS4を、全給紙トレイがロックされている場合、印刷データに優先給紙トレイでの出力条件として紙種が一致していることという指定があるかチェックするように修正する。
この修正により、実施例8の効果に加え、ユーザの要求に用紙サイズがあってもそれを無視するので、出力を得る状況を増やすことができるという効果を奏する。これはユーザが用紙サイズの一致を重視していない場合に有効である。
条件を変更し、印刷データによるトレイロックの解除を可能にした実施例を以下に挙げる。
[実施例12]
(1)給紙先選択条件
用紙サイズ及び紙種、または用紙サイズのみ、または紙種のみ。ユーザが印刷データで指定する。
(2)全給紙トレイの設定
トレイロックOn。トレイロックする/しないの設定は、図1の操作パネル2を使って、ユーザが変更できる。
(3)給紙トレイが選択できない場合の給紙先選択条件変更条件
・全給紙トレイがロックされていること。
・印刷データでトレイロック解除が指定されていること。この場合、指定は、PJLやPDLコマンドを用いる。
次に実施例12の処理の流れを図6により説明する。
この場合も、全ての給紙トレイにおいて、給紙トレイが給紙先選択条件を満たすかチェックする(S1)。給紙先選択条件を満たす給紙トレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S2)。
一方、給紙先選択条件を満たす給紙トレイがなければ、全給紙トレイがロックされているかチェックし(S3)、全給紙トレイがロックされている場合、印刷データにトレイロック解除の指定があるかチェックする(S4)。
そして、チェック対象の給紙トレイが給紙先選択条件を満たすか判断し(s5)、給紙先選択条件を満たすトレイがあれば、その給紙トレイを選択する(S6)。
また全段トレイロックではない場合や、印刷データにトレイロック解除の指定がない場合、或いは2度目のチェックでも給紙先選択条件を満たすトレイがない場合、エラー時の処理を行う(S7)。
ユーザによっては、トレイロック設定にかかわらず印刷してほしいと望む場合も考えられる。そのため、印刷データによるトレイロックの解除を可能にすることで、そのデータの場合だけトレイロックを解除できるようになり、より出力を得る状況を増やすことができる。また、操作パネル2を介さずに印刷データで変更できることで、より簡単に設定変更ができ、また、トレイロック解除の影響を、そのデータを印刷する時だけにとどめることができる。
条件を変更し、ユーザの権限によって給紙先選択条件変更条件の変更を可能にした実施例を以下に挙げる。
[実施例13]
(1)給紙先選択条件
用紙サイズ及び紙種、または用紙サイズのみ、または、紙種のみ。ユーザが印刷データで指定する。
(2)全給紙トレイの設定
トレイロックOn。トレイロックする/しないの設定は、図1の操作パネル2を使って、ユーザが変更できる。
(3)給紙トレイが選択できない場合の給紙先選択条件変更条件
・全給紙トレイがロックされていること。
・アクセスロール機能が有効なプリンタであること。アクセスロール機能を有効にする設定は、図1の操作パネル2を使って、ユーザが変更できる。
・機器管理者権限で印刷データを送信したこと。この場合、ユーザの権限の指定は、PJLを用いる。
実施例13は、図6に示した実施例12における処理の流れのステップS5を、全トレイがロックされている場合、アクセスロール機能が有効で、かつ、ユーザの権限が機器管理者権限かチェックするように修正する。
セキュリティを考えると、誰でもが画像形成装置の設定を無視するのは望ましくない。そのため、機器管理者権限のユーザに限り、画像形成装置の設定を無視して優先給紙から給紙できることで、画像形成装置の設定などを把握している人に限り、画像形成装置の設定を無視するような処理ができる。
実施例13において、機器管理者権限のユーザの場合、無条件で優先給紙トレイから給紙していたが、他の給紙条件として次のものも考えられる。
[実施例14]
実施例14は図6に示した実施例13における処理の流れのステップ05を、全トレイがロックされている場合、アクセスロール機能が有効で、かつ、ユーザの権限が機器管理者権限かチェックするように修正する。そして上記条件を満たす場合、トレイロックを無視して再度ステップS1、S2の処理を行う。
この修正により、実施例13の効果に加え、ユーザの要求した用紙サイズと紙種に一致した給紙トレイから印刷されるので、よりユーザの要求を満たす用紙から印刷することができる効果を奏する。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図1に示す給紙先選択処理部の構成図である。 本発明の画像形成装置における第1の処理例を示すフロー図である。 本発明の画像形成装置における第2の処理例を示すフロー図である。 本発明の画像形成装置における第3の処理例を示すフロー図である。 本発明の画像形成装置における第4の処理例を示すフロー図である。
符号の説明
1 画像形成装置、2 操作パネル、3 ホストI/F装置、4 インタプリタ、5 描画エンジン

Claims (1)

  1. 用紙の種類が異なる複数種類の用紙をそれぞれ異なる給紙トレイに格納し、前記給紙トレイから給紙先を自動で選択する自動用紙選択機能を有する画像形成装置であって、
    前記給紙トレイが給紙先として選択されるための条件である給紙先選択条件を満たすか否か判断する第一の判断手段と、
    全ての前記給紙トレイが前記給紙先選択条件を満たさない場合、前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされているか否か判断する第二の判断手段と、
    前記給紙トレイの全てが給紙しないようにロックされている場合、前記給紙先選択条件を変更するか否かを判断する設定変更条件パラメータを確認し、前記設定変更条件パラメータがオンの場合、前記画像形成装置本体の設定内容に基づいて前記給紙先選択条件を変更する給紙先選択条件変更手段と、
    前記給紙トレイのうち予め設定されている優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たすか否か判断する第三の判断手段と、
    前記優先給紙トレイに格納されている用紙の種類が、変更された前記給紙先選択条件を満たす場合、前記優先給紙トレイを給紙先として選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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