JPH11143660A - 印刷管理装置 - Google Patents

印刷管理装置

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JPH11143660A
JPH11143660A JP9310325A JP31032597A JPH11143660A JP H11143660 A JPH11143660 A JP H11143660A JP 9310325 A JP9310325 A JP 9310325A JP 31032597 A JP31032597 A JP 31032597A JP H11143660 A JPH11143660 A JP H11143660A
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JP
Japan
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tray
paper feed
paper
feed tray
client
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Application number
JP9310325A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
浩一 田中
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH11143660A publication Critical patent/JPH11143660A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の給紙トレイが不用意に使用されないよ
うに管理することを、非常に簡易な作業で実現する。 【解決手段】 印刷管理装置は、ネットワークに接続さ
れている全プリンタの全給紙トレイを識別するトレイ識
別情報を含む給紙トレイ管理情報を記憶しており、セキ
ュリティ管理者から、特定の給紙トレイに対するパスワ
ードの設定を含む管理情報の更新が要求されると(204が
肯定) 、管理情報の更新を行う(212) 。利用者より「使
用する給紙トレイ」が指定が指定されて印刷が要求され
ると(200が肯定) 、指定された給紙トレイにパスワード
が設定されていれば(218が肯定) 、パスワードの入力を
要請して管理情報に記憶されているパスワードと照合す
る(220〜224)。そして、パスワードが一致した場合(218
が肯定) にのみプリンタによって印刷を実行させる(23
0) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷管理装置に係
り、特に、クライアントからの指示に応じて、前記クラ
イアントと同一のネットワークに接続されているプリン
タで実行される印刷を管理する印刷管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各々パーソナルコンピュータ
やワークステーション等で構成される複数のクライアン
トと、複数の印刷装置(プリンタ)とをネットワークを
介して互いに接続し、多数の利用者が各クライアントを
介して共有資源として各プリンタを利用できる構成のネ
ットワークシステムが知られている。また、この種のネ
ットワークシステムに用いられるプリンタとして、近
年、大容量の給紙トレイを装備したプリンタや給紙トレ
イを多数装備したプリンタが見受けられるようになって
きている。
【0003】上記のように、大容量の給紙トレイを装備
したプリンタを用いることで、給紙トレイに用紙を補給
する補給作業を行う頻度を低下させることができると共
に、給紙トレイに用紙が無くなり用紙が補給される迄印
刷できない状態が発生する頻度も低下させることができ
る。また、多数の給紙トレイを装備したプリンタを用い
ることで、様々な種類の用紙(例えば上質紙、再生紙
(リサイクル用紙)、片面が印刷された用紙(所謂裏
紙)、特殊用紙(例えば請求書や証券等の事前に印刷さ
れた帳票類等))を予め給紙トレイ内に収容しておくこと
ができ、印刷の実行指示時に利用者が使用する給紙トレ
イを指定することにより、利用者が所望する用紙に印刷
を行うことができる。従って、所望の種類の用紙への印
刷を実行させるために、プリンタの給紙トレイ内の用紙
を所望の種類の用紙に入れ換える等の煩雑な作業を行う
必要もなくなる。
【0004】しかし、プリンタの特定の給紙トレイに、
例えば単価が高く特定の用途にのみ用いる用紙(例えば
上質紙や特殊用紙等)が収容されていたとしても、印刷
の実行指示時に使用する給紙トレイとして前記特定の給
紙トレイを指定することは何れの利用者であっても可能
であるので、利用者が使用する給紙トレイを誤って指定
する等により、利用者が意図していないにも拘らず上質
紙や特殊用紙等への印刷が行われることがあり、資源
(用紙)が無駄に消費されることがあった。
【0005】このため特開平7−148996号公報に
は、セキュリティ管理者が、個々のプリンタの給紙トレ
イ(カセット)のIDコード爪を設定し、セキュリティ
管理用のアプリケーションを実行させてキーコードを設
定しておき、プリンタがネットワークを介してクライア
ントと接続されると、クライアントの前記プリンタに対
応するドライバに、キーコードが設定された給紙トレイ
の情報をネットワークを介して設定し、使用する給紙ト
レイとしてキーコードが設定された給紙トレイが選択さ
れた場合には、プリンタドライバが利用者に対してキー
コードの入力を要求し、入力されたキーコードが一致し
た場合にのみ給紙トレイの使用を許可する出力方法が開
示されている。
【0006】上記の方法によれば、キーコードが設定さ
れた給紙トレイについては、設定されたキーコードを知
っている利用者、すなわち前記給紙トレイと関連の有る
利用者のみが利用可能となるので、利用者が意図しない
用紙を用いて印刷が行われることを未然に防止すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法におけるキーコードの設定は、給紙トレイ(カセッ
ト)のIDコード爪を物理的に設定した後に、セキュリ
ティ管理用アプリケーションを実行してキーコードを論
理的に設定する、という煩雑な作業であり、キーコード
の初期設定やキーコードの変更、或いはキーコードを設
定する給紙トレイの追加・変更等の作業が煩雑であると
いう問題がある。
【0008】また上記方法では、どのプリンタのどの給
紙トレイにキーコードが設定されているのか等の情報
が、各クライアントのプリンタドライバに各々設定され
ることで分散されて保持されているため、キーコードの
変更やキーコードを設定する給紙トレイの追加・変更が
あった場合に、各クライアントのプリンタドライバに前
記情報を再設定する必要があると共に、機能追加等の理
由でプリンタドライバが変更された場合にも、変更後の
プリンタドライバに前記情報を再設定する必要がある。
【0009】更に上記の方法では、ネットワークプリン
タとして、IDコード爪が設けられた給紙トレイを装備
しているプリンタ以外は使用できない、という制約があ
り、IDコード爪が設けられていない給紙トレイを装備
しているプリンタを用いているシステムには適用できな
い、という欠点がある。
【0010】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、特定の給紙トレイが不用意に使用されないように管
理することを、非常に簡易な作業で実現することができ
る印刷管理装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る印刷管理装置は、ネットワ
ークに接続されているプリンタの全ての給紙トレイにつ
いて、各給紙トレイを識別するトレイ識別情報を記憶し
た記憶手段と、特定の給紙トレイに対してパスワードを
設定する情報が入力されると、入力されたパスワードを
前記特定の給紙トレイのトレイ識別情報と対応させて前
記記憶手段に記憶させる管理手段と、前記ネットワーク
に接続されているクライアントから印刷に用いる給紙ト
レイが指定されて印刷の実行が指示されると、指定され
た給紙トレイのトレイ識別情報に対応して前記記憶手段
にパスワードが記憶されている場合には前記クライアン
トに対してパスワードの入力を要請し、前記クライアン
トを介して入力されたパスワードが前記記憶されている
パスワードと不一致のときには、指定された給紙トレイ
は使用不可であることを前記クライアントに対して通知
し、前記入力されたパスワードが前記記憶されているパ
スワードと一致したときには、対応するプリンタに対し
指定された給紙トレイに収容されている用紙への印刷を
実行させる印刷制御手段と、を含んで構成されている。
【0012】請求項1記載の発明では、記憶手段は、ネ
ットワークに接続されているプリンタの全ての給紙トレ
イについて、各給紙トレイを識別するトレイ識別情報を
記憶している。また管理手段は、特定の給紙トレイに対
してパスワードを設定する情報が入力されると、入力さ
れたパスワードを前記特定の給紙トレイのトレイ識別情
報と対応させて記憶手段に記憶させる。上記情報の入力
形態は、ネットワークに接続されているクライアントを
介して入力される形態であってもよいし、印刷管理装置
に直接入力される形態であってもよい。パスワードを設
定する情報が入力される毎に、トレイ識別情報と対応さ
せて記憶手段に記憶させることにより、記憶手段に記憶
された情報に基づいて、ネットワークに接続されている
プリンタの全ての給紙トレイについて、パスワードの設
定の有無及び設定されたパスワードの内容を判断するこ
とができる。
【0013】また、ネットワークに接続されているクラ
イアントから印刷に用いる給紙トレイが指定されて印刷
の実行が指示されると、印刷制御手段は、指定された給
紙トレイのトレイ識別情報に対応して記憶手段にパスワ
ードが記憶されている場合にはクライアントに対してパ
スワードの入力を要請する。そして、クライアントを介
して入力されたパスワードが記憶されているパスワード
と不一致のときには、指定された給紙トレイは使用不可
であることをクライアントに対して通知し、入力された
パスワードが記憶されているパスワードと一致したとき
には、対応するプリンタに対し指定された給紙トレイに
収容されている用紙への印刷を実行させる。
【0014】これにより、パスワードが設定された給紙
トレイについては、設定されたパスワードを知っている
利用者以外は使用不可となるので、パスワードが設定さ
れた給紙トレイが不用意に使用されないように管理する
ことができる。また、パスワードの設定は、印刷管理装
置に対し、単に特定の給紙トレイに対してパスワードを
設定する情報を入力するのみで済み、IDコード爪を設
定したり管理用アプリケーションを実行させる等の煩雑
な作業を行う必要はない。従って請求項1の発明によれ
ば、特定の給紙トレイが不用意に使用されないように管
理することを、非常に簡易な作業で実現することができ
る。
【0015】また、各給紙トレイのパスワードの設定の
有無及び設定されたパスワードの内容は全て記憶手段に
記憶されており、記憶手段に記憶されているこれらの情
報に基づいて印刷制御手段が各給紙トレイの使用を管理
しているので、これらの情報をクライアント側で記憶し
ておく必要はなく、パスワードの変更、パスワードを設
定する給紙トレイの追加・変更、或いはクライアント側
のドライバの変更等を行う場合にも、クライアント側で
記憶している前記情報の再設定(メインテナンス)を行
う必要もなくなる。
【0016】請求項2記載の発明に係る印刷管理装置
は、複数のクライアントが接続されたネットワークに接
続されているプリンタの全ての給紙トレイについて、各
給紙トレイを識別するトレイ識別情報を記憶した記憶手
段と、特定の給紙トレイの使用を許可するクライアント
を識別するクライアント識別情報が入力されると、入力
されたクライアント識別情報を前記特定の給紙トレイの
トレイ識別情報と対応させて前記記憶手段に記憶させる
管理手段と、クライアントから、印刷に用いる給紙トレ
イが指定されると共に自身のクライアント識別情報が入
力されて印刷の実行が指示されると、指定された給紙ト
レイのトレイ識別情報に対応して前記記憶手段に記憶さ
れているクライアント識別情報と前記入力されたクライ
アント識別情報とを照合し、前記指定された給紙トレイ
の前記クライアントによる使用が許可されているか否か
を判断し、使用が許可されていないと判断したときに
は、前記指定された給紙トレイは使用不可であることを
前記クライアントに対して通知し、使用が許可されてい
ると判断したときには、対応するプリンタに対し指定さ
れた給紙トレイに収容されている用紙への印刷を実行さ
せる印刷制御手段と、を含んで構成されている。
【0017】請求項2記載の発明の管理手段は、特定の
給紙トレイの使用を許可するクライアントを識別するク
ライアント識別情報が入力されると、入力されたクライ
アント識別情報を前記特定の給紙トレイのトレイ識別情
報と対応させて記憶手段に記憶させる。このクライアン
ト識別情報は、クライアントの装置を識別する情報であ
ってもよいし、クライアントを利用する利用者を識別す
る情報であってもよい。またクライアント識別情報に
は、全てのクライアント(又は全ての利用者)に対して
給紙トレイの使用を許可する情報が含まれていてもよ
い。特定の給紙トレイの使用を許可するクライアントの
情報が入力される毎に、トレイ識別情報と対応させて記
憶手段に記憶させることにより、記憶手段に記憶された
情報に基づいて、ネットワークに接続されているプリン
タの全ての給紙トレイについて、使用を許可されている
クライアントを判断することができる。
【0018】またクライアントから、印刷に用いる給紙
トレイが指定されると共に自身のクライアント識別情報
が入力されて印刷の実行が指示されると、印刷制御手段
は、指定された給紙トレイのトレイ識別情報に対応して
記憶手段に記憶されているクライアント識別情報と入力
されたクライアント識別情報とを照合し、指定された給
紙トレイの前記クライアントによる使用が許可されてい
るか否かを判断する。そして、使用が許可されていない
と判断したときには、指定された給紙トレイは使用不可
であることをクライアントに対して通知し、使用が許可
されていると判断したときには、対応するプリンタに対
し指定された給紙トレイに収容されている用紙への印刷
を実行させる。
【0019】これにより、各給紙トレイについて、使用
が許可されているクライアント以外は使用不可となるの
で、使用が許可されていないクライアントにより給紙ト
レイが不用意に使用されないように管理することができ
る。また、給紙トレイの使用を許可するクライアントの
設定は、印刷管理装置に対し、使用を許可するクライア
ントを識別するクライアント識別情報を各給紙トレイに
ついて各々入力するのみで済み、IDコード爪を設定し
たり管理用アプリケーションを実行させる等の煩雑な作
業を行う必要はない。従って請求項2の発明によれば、
特定の給紙トレイが不用意に使用されないように管理す
ることを、非常に簡易な作業で実現することができる。
【0020】また、給紙トレイの使用が許可されている
クライアントは、各給紙トレイ毎に全て記憶手段に記憶
されており、記憶手段に記憶されているこれらの情報に
基づいて印刷制御手段が各給紙トレイの使用を管理して
いるので、これらの情報をクライアント側で記憶してお
く必要はなく、パスワードの変更、パスワードを設定す
る給紙トレイの追加・変更、或いはクライアント側のド
ライバの変更等を行う場合にも、請求項1の発明と同様
に、クライアント側で記憶している前記情報の再設定
(メインテナンス)を行う必要もなくなる。
【0021】請求項3記載の発明に係る印刷管理装置
は、ネットワークに接続されているプリンタの全ての給
紙トレイについて、各給紙トレイを識別するトレイ識別
情報を記憶した記憶手段と、前記ネットワークに接続さ
れたクライアントで実行される各種アプリケーションの
うち、特定の給紙トレイの使用を許可するアプリケーシ
ョンを識別するアプリケーション識別情報が入力される
と、入力されたアプリケーション識別情報を前記特定の
給紙トレイのトレイ識別情報と対応させて前記記憶手段
に記憶させる管理手段と、クライアントで印刷の実行を
指示する所定のアプリケーションが実行されることによ
り、前記クライアントから印刷に用いる給紙トレイが指
定されると共に前記所定のアプリケーションのアプリケ
ーション識別情報が入力されて印刷の実行が指示される
と、指定された給紙トレイのトレイ識別情報に対応して
前記記憶手段に記憶されているアプリケーション識別情
報と前記入力されたアプリケーション識別情報とを照合
し、前記指定された給紙トレイの前記所定のアプリケー
ションによる使用が許可されているか否かを判断し、使
用が許可されていないと判断したときには、前記指定さ
れた給紙トレイは使用不可であることを前記クライアン
トに対して通知し、使用が許可されていると判断したと
きには、対応するプリンタに対し指定された給紙トレイ
に収容されている用紙への印刷を実行させる印刷制御手
段と、を含んで構成されている。
【0022】請求項3記載の発明の管理手段は、ネット
ワークに接続されたクライアントで実行される各種アプ
リケーションのうち、特定の給紙トレイの使用を許可す
るアプリケーションを識別するアプリケーション識別情
報が入力されると、入力されたアプリケーション識別情
報を特定の給紙トレイのトレイ識別情報と対応させて記
憶手段に記憶させる。このアプリケーション識別情報に
は、全てのアプリケーションに対して給紙トレイの使用
を許可する情報が含まれていてもよい。特定の給紙トレ
イの使用を許可するアプリケーションの情報が入力され
る毎に、トレイ識別情報と対応させて記憶手段に記憶さ
せることにより、記憶手段に記憶された情報に基づい
て、ネットワークに接続されているプリンタの全ての給
紙トレイについて、使用を許可されているアプリケーシ
ョンを判断することができる。
【0023】また、クライアントで印刷の実行を指示す
る所定のアプリケーションが実行されることにより、前
記クライアントから印刷に用いる給紙トレイが指定され
ると共に所定のアプリケーションのアプリケーション識
別情報が入力されて印刷の実行が指示されると、印刷制
御手段は、指定された給紙トレイのトレイ識別情報に対
応して記憶手段に記憶されているアプリケーション識別
情報と入力されたアプリケーション識別情報とを照合
し、前記指定された給紙トレイの所定のアプリケーショ
ンによる使用が許可されているか否かを判断する。そし
て、使用が許可されていないと判断したときには、前記
指定された給紙トレイは使用不可であることをクライア
ントに対して通知し、使用が許可されていると判断した
ときには、対応するプリンタに対し指定された給紙トレ
イに収容されている用紙への印刷を実行させる。
【0024】これにより、各給紙トレイについて、使用
が許可されているアプリケーション以外は使用不可とな
るので、使用が許可されていないアプリケーションによ
り給紙トレイが不用意に使用されないように管理するこ
とができる。また、給紙トレイの使用を許可するアプリ
ケーションの設定は、印刷管理装置に対し、使用を許可
するアプリケーションを識別するアプリケーション識別
情報を各給紙トレイについて各々入力するのみで済み、
IDコード爪を設定したり管理用アプリケーションを実
行させる等の煩雑な作業を行う必要はない。従って請求
項3の発明によれば、特定の給紙トレイが不用意に使用
されないように管理することを、非常に簡易な作業で実
現することができる。
【0025】また、給紙トレイの使用が許可されている
アプリケーションは、各給紙トレイ毎に全て記憶手段に
記憶されており、記憶手段に記憶されているこれらの情
報に基づいて印刷制御手段が各給紙トレイの使用を管理
しているので、これらの情報をクライアント側で記憶し
ておく必要はなく、パスワードの変更、パスワードを設
定する給紙トレイの追加・変更、或いはクライアント側
のドライバの変更等を行う場合にも、請求項1及び請求
項2の発明と同様に、クライアント側で記憶している前
記情報の再設定(メインテナンス)を行う必要もなくな
る。
【0026】なお、本発明に係るトレイ識別情報は、例
えば請求項4に記載したように、各給紙トレイを物理的
に識別する物理的識別情報から構成することができる。
この場合、印刷制御手段は、各給紙トレイを物理的に識
別する情報により印刷に用いる給紙トレイが指定される
と、記憶手段に記憶されている物理的識別情報に基づい
て指定された給紙トレイを判断することができる。
【0027】また、本発明に係るトレイ識別情報は、例
えば請求項5に記載したように、各給紙トレイを物理的
に識別する物理的識別情報と、各給紙トレイを収容して
いる用紙の種類により各給紙トレイを論理的に識別する
論理的識別情報と、から構成することも可能である。こ
の場合、給紙トレイに収容された用紙の種類を自動的に
検出することは困難であるので、管理手段は、特定の給
紙トレイ内に収容されている用紙の種類を表す情報が入
力されると、入力された情報を特定の給紙トレイの物理
的識別情報と対応させて論理的識別情報として記憶手段
に記憶させる。これにより、印刷制御手段は、給紙トレ
イに収容されている用紙の種類を表す情報により印刷に
用いる給紙トレイが指定されると、記憶手段に記憶され
ている論理的識別情報に基づいて指定された給紙トレイ
を判断することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0029】〔第1実施形態〕図1には、本第1実施形
態に係るネットワークシステム10が示されている。ネ
ットワークシステム10は、伝送媒体12に、パーソナ
ルコンピュータ、或いはワークステーションから成る複
数台のクライアント14A、14B、14C、14D…
と、複数台のプリンタ16A、16B、16C…と、本
発明に係る印刷管理装置18と、が各々接続されて構成
されている。
【0030】クライアント14A、14B、14C、1
4D…は略同様の構成とされており(以下、これらをク
ライアント14と総称する)、図2に示すように、クラ
イアント14はCPU14A、ROM14B、RAM1
4C、入出力ポート14Dを備えており、これらはバス
14Eを介して互いに接続されている。入出力ポート1
4Dは通信制御ユニット14Fを介して伝送媒体12に
接続されている。また入出力ポート14Dには、ディス
プレイ14G、キーボード14H、マウス14J、及び
ハードディスク等から成る不揮発性の記憶装置14Kが
各々接続されている。
【0031】また印刷管理装置18は、CPU18A、
ROM18B、RAM18C、入出力ポート18Dを備
えており、これらはバス18Eを介して互いに接続され
ている。入出力ポート18Dは通信制御ユニット18F
を介して伝送媒体12に接続されている。また入出力ポ
ート18Dには、ハードディスク等から成る不揮発性の
記憶装置18Kが各々接続されている。なお、ROM1
8Bには、本発明に係る印刷管理装置としての機能を実
現するためのプログラムが記憶されている。このプログ
ラムは印刷管理装置18の電源が投入されるとROM1
8Bから読み出されて実行される。
【0032】プリンタ16A、16B、16C…は略同
様の構成とされており(以下、これらをプリンタ16と
総称する)、前述の印刷管理装置18と同様に、CPU
16A、ROM16B、RAM16C、入出力ポート1
6Dを備えており、これらはバス16Eを介して互いに
接続されている。入出力ポート16Dは通信制御ユニッ
ト16Fを介して伝送媒体12に接続されている。ま
た、入出力ポート16Dには実際の印刷処理を行うプリ
ンタ部20が接続されている。
【0033】図3に示すように、プリンタ部20はケー
シング20Aの下方側に、互いに種類やサイズの異なる
用紙P1〜P5を各々集積状態で収容可能な5個の給紙
トレイ30A〜30Eを装填可能とされている。なお、
給紙トレイ30Eは他の給紙トレイ30A〜30Dより
も大容量(より多数枚の用紙Pを収容可能)とされてい
る。プリンタ部20には、給紙トレイ30Aの装填位置
に対応する位置に、一端が回動可能に軸支されたアーム
32と、該アーム32の他端に回転可能に軸支された引
出ローラ34と、アーム32の一端側にアーム32の回
動中心と同軸に配置されたローラ36と、該ローラに対
応して設けられたローラ38が設けられている。また、
上記のアーム32、引出ローラ34、ローラ36、38
は他の給紙トレイ30B〜30Eの装填位置に対応する
位置にも各々設けられている。
【0034】図3では用紙Pの搬送路を想像線で示して
おり、この搬送路に沿って複数の搬送ローラ対40A〜
40Eが順に配設されている。給紙トレイ30A〜30
Eの何れかからの用紙Pの引込みが指示されると、プリ
ンタ部20は対応する引出ローラ34を下方へ移動さ
せ、最上層の用紙Pに接触した状態で引出ローラ34を
回転させ、用紙Pの引き出しを行う。引き出された用紙
Pは搬送ローラ対40に挟持されて上方へ搬送される。
【0035】また搬送ローラ対40Eの用紙Pの搬送方
向下流側には、用紙Pの搬送方向を90°変更するロー
ラ42、ローラ対44が順に配設されている。またロー
ラ42の近傍には、プリンタ部20内部に用紙Pを手差
しで挿入するためのトレイ46が設けられており、トレ
イ46に対応してプリンタ部20の内部には、トレイ4
6に載置された用紙Pを引き込むためのローラ対48が
設けられている。
【0036】一方、プリンタ部20のケーシング20A
内部の上方側には、円筒状の像担持体50が回転可能に
配置されており、像担持体50の外周側には帯電器52
及び画像記録部54が配設されている。帯電器52は像
担持体50の外周面を帯電させる。また画像記録部54
には用紙Pに印刷すべき画像を表すイメージデータが入
出力ポート16Dを介して入力され、入力されたイメー
ジデータを1ライン単位の連続した電気信号に変換し、
更に該電気信号に応じて変調した光ビームを像担持体5
0の外周面に照射して像担持体50の外周面に静電潜像
を形成させる。また画像記録部54は現像装置を備えて
おり、像担持体50の外周面に形成した静電潜像を現像
装置により現像し、トナー像を形成させる。
【0037】像担持体50の下方には転写ローラ56が
配設されており、転写ローラ配設部位まで搬送された用
紙Pには、像担持体50の外周面に形成されたトナー像
が転写される。転写ローラ56の用紙P搬送方向下流側
には定着ローラ58及び定着ローラ58に対して対向配
置されたローラ60、ローラ対62が順次配設されてお
り、トナー像が転写された用紙Pは定着ローラ58とロ
ーラ60とに挟持されてトナー像が定着され、ローラ対
62によって搬送されてケーシング20A外へ排出され
る。
【0038】また、ケーシング20Aの側部にはソータ
装置66が取付けられている。ソータ装置66は、ケー
シング20Aから突出するように配置された多数のトレ
イ64を備えており、ケーシング20A外へ排出された
用紙Pが、何れかのトレイ64上に載置されるように各
トレイ64を各々移動させる。
【0039】次に本第1実施形態の作用を説明する。本
第1実施形態に係る印刷管理装置18は、記憶装置18
Kに、例として次の表1に示す給紙トレイ管理テーブル
を記憶するための記憶領域が設けられている。
【0040】
【表1】
【0041】この給紙トレイ管理テーブルは、全てのプ
リンタ16の全ての給紙トレイ30について、各給紙ト
レイを物理的に識別するための物理名(表1における
「プリンタP1」「プリンタP2」「給紙トレイ1」
「給紙トレイ2」等、請求項4及び請求項5に記載の物
理的識別情報に相当)を記憶するためのエリアと、各ト
レイに収容されている用紙のサイズ及び種類(上質紙、
再生紙(リサイクル用紙:表1では「R紙」と表記)、
裏紙、請求書帳票、証券用帳票等)を記憶するためのエ
リアと、パスワード保護の有無を表す情報を記憶するた
めのエリアと、パスワード保護有りの給紙トレイに対し
て設定されるパスワードを記憶するためのエリアが各々
設けられて構成されている。給紙トレイ管理テーブルに
は、初期状態(パスワード等を未設定の状態)では、各
給紙トレイを物理的に識別するための物理名のみが記憶
されている。
【0042】なお、給紙トレイ管理テーブルに用紙のサ
イズ及び種類を記憶することは、本発明の実施にあたっ
て必須ではないが、後述する給紙トレイ管理情報の表示
の際に用紙のサイズ及び種類が併せて表示されることに
より、利用者が「使用する給紙トレイ」を容易に判断す
ることができるので好ましい。
【0043】次に図4及び図5を参照し、各クライアン
ト14のCPU14Aで各々実行される印刷指示処理
(図4)及び印刷管理装置18のCPU18Aで実行さ
れる印刷管理処理(図5)について説明する。
【0044】印刷管理装置18のCPU18Aで実行さ
れる印刷管理処理では、ステップ200において、クラ
イアント14から「印刷要求」を受信したか否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ202へ移行
し、クライアント14から「管理情報表示要求」を受信
したか否か判定する。この判定も否定された場合にはス
テップ204へ移行し、クライアント14から「管理情
報更新要求」を受信したか否か判定する。この判定も否
定された場合にはステップ200に戻り、上記の何れか
の要求を受信する迄ステップ200〜204を繰り返
す。
【0045】一方、クライアント14のCPU14Aで
実行される印刷指示処理では、ステップ100で利用者
から印刷の実行が指示されたか否か判定する。判定が否
定された場合にはステップ102へ移行し、利用者から
給紙トレイ管理情報の表示が指示されたか否か判定す
る。この判定が否定された場合にはステップ104へ移
行し、利用者から給紙トレイ管理情報を更新するための
更新情報が入力されたか否か判定する。この判定も否定
された場合にはステップ100に戻り、ステップ100
乃至ステップ104の何れかの判定が肯定される迄、ス
テップ100乃至ステップ104の判定を繰り返す。
【0046】ところで本実施形態では、パスワードの変
更を含む給紙トレイ管理情報の初期設定や変更はセキュ
リティ管理者によって行われる。給紙トレイ管理情報の
初期設定や変更を行う場合、セキュリティ管理者は、予
め定められた(セキュリティ管理者用に用意された)ク
ライアント14のキーボード14Hやマウス14Jを操
作して、まず給紙トレイ管理情報の表示を指示する。こ
れにより、印刷指示処理ではステップ102の判定が肯
定されてステップ105へ移行し、給紙トレイ管理情報
をディスプレイ14Gに表示するための「管理情報表示
要求」を印刷管理装置18に送信する。次のステップ1
06では印刷管理装置18から「管理情報表示応答」を
受信したか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0047】クライアント14から送信された「管理情
報表示要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷
管理処理ではステップ202の判定が肯定されてステッ
プ206へ移行し、給紙トレイ管理テーブルに記憶され
ている情報(給紙トレイ管理情報)を記憶装置18Kか
ら取り込み、受信した「管理情報表示要求」の送信元の
クライアント14に対し、前記取り込んだ給紙トレイ管
理情報を「管理情報表示応答」として送信してステップ
200に戻る。
【0048】印刷管理装置18から送信された「管理情
報表示応答」がクライアント14で受信されると、印刷
指示処理ではステップ106の判定が肯定されてステッ
プ108へ移行し、「管理情報表示応答」として受信し
た給紙トレイ管理情報の内容をディスプレイ14Gに表
示する。ディスプレイ14Gに表示された内容を確認す
ることにより、セキュリティ管理者は、給紙トレイ管理
テーブルに現在記憶されている給紙トレイ管理情報の内
容を把握することができる。
【0049】給紙トレイ管理情報の初期設定や変更を行
う場合、続いてセキュリティ管理者は、ディスプレイ1
4Gに表示された給紙トレイ管理情報を更新するための
更新情報をキーボード14H等を介して入力する。例え
ば給紙トレイ管理情報の初期設定を行う際には、各給紙
トレイ毎に用紙サイズ及び種類を設定する情報を入力す
る。また、特定の利用者にのみ使用される用紙(例えば
上質紙や請求書帳票、証券用帳票等)を収容している給
紙トレイについては「パスワード保護有り」とする情報
を入力し、更に所定のパスワード(例えば表1に示した
「xx」や「♯♯」等)を設定する情報を入力する。ま
た、給紙トレイ管理情報の変更を行う際には、上述した
情報を変更設定する情報を入力する。
【0050】印刷指示処理では、セキュリティ管理者か
ら何らかの情報(更新情報)が入力されると、ステップ
104の判定が肯定されてステップ110に移行し、入
力された更新情報をRAM14C等に記憶して保持する
と共に、ディスプレイ14Gに表示している給紙トレイ
管理情報の内容を入力された更新情報に応じて変更す
る。次のステップ112では、利用者から給紙トレイ管
理情報の更新指示が入力されたか否か判定する。判定が
否定された場合にはステップ104へ戻る。従って、セ
キュリティ管理者から更新情報が入力される毎にステッ
プ110、ステップ112が繰り返され、ディスプレイ
14Gに表示している給紙トレイ管理情報が、セキュリ
ティ管理者が意図する内容に変更されることになる。
【0051】ディスプレイ14Gに表示している給紙ト
レイ管理情報の内容が意図している内容に変更される
と、セキュリティ管理者はキーボード14H等を操作す
ることにより、印刷管理装置18側の給紙トレイ管理テ
ーブルに記憶されている給紙トレイ管理情報の更新を指
示する。これによりステップ112の判定が肯定されて
ステップ114へ移行し、セキュリティ管理者によって
入力されてRAM14C等に保持していた更新情報を
「管理情報更新要求」として印刷管理装置18へ送信す
る。次のステップ116では印刷管理装置18から「管
理情報更新要求」に対する応答を受信したか否か判定
し、判定が肯定される迄待機する。
【0052】クライアント14から送信された「管理情
報更新要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷
管理処理ではステップ204の判定が肯定されてステッ
プ208へ移行し、受信した「管理情報更新要求」の送
信元のクライアント14が、給紙トレイ管理情報の更新
が可能なクライアント(セキュリティ管理者が使用する
クライアント)か否か判定する。判定が肯定された場合
にはステップ212へ移行し、記憶装置18Kに記憶さ
れている給紙トレイ管理テーブルの内容(給紙トレイ管
理情報)を、受信した更新情報に基づいて更新する。こ
のステップ212は請求項1に記載の管理手段に対応し
ている。次のステップ214では給紙トレイ管理情報の
更新が完了したことを「管理情報更新要求」送信元のク
ライアント14に通知し、ステップ200に戻る。
【0053】給紙トレイ管理情報の更新が完了したこと
がクライアント14に通知されると、印刷指示処理では
ステップ116の判定が肯定され、ステップ118では
「管理情報更新要求」に対する結果(給紙トレイ管理情
報の更新の完了)をディスプレイ14Gに表示し、ステ
ップ100に戻る。
【0054】このように、給紙トレイ管理情報の初期設
定や変更にあたり、給紙トレイ30に対してIDコード
爪を設定する等の煩雑な作業を行う必要はなく、非常に
簡易な作業で給紙トレイ管理情報の初期設定や変更を行
うことができる。
【0055】なお、クライアント14からの「管理情報
表示要求」の送信は、セキュリティ管理者以外の一般の
利用者が指示することも可能である。但し、印刷管理処
理のステップ206では、「管理情報表示要求」の送信
元のクライアント14が、セキュリティ管理者が使用す
る予め定められたクライアント以外のクライアントであ
った場合には、給紙トレイ管理テーブルに記憶されてい
るか否かに拘らずパスワードは送信しない。
【0056】従って、ディスプレイ14Gには給紙トレ
イ管理情報の内容として、各給紙トレイ30についての
パスワード保護の有無は表示されるものの、パスワード
保護「有り」の給紙トレイ30に対して設定されたパス
ワードは表示されず、セキュリティ管理者が設定したパ
スワードが、パスワード保護「有り」の給紙トレイ30
と無関係の不特定多数の利用者に知られることはない。
特定の給紙トレイ30に設定されたパスワードは、特定
の給紙トレイ30と関連の有る利用者(例えば業務上、
特定の給紙トレイ30に収容されている用紙への印刷を
行う必要がある利用者)にのみ、例えば文書等で通知さ
れる。
【0057】また、セキュリティ管理者以外の一般の利
用者が「管理情報更新要求」の送信を指示した場合、印
刷管理処理では、ステップ208の判定が肯定されてス
テップ210へ移行し、「管理情報更新要求」送信元の
クライアント14に対して給紙トレイ管理情報の更新を
実行できない旨を通知し、給紙トレイ管理テーブルの内
容(給紙トレイ管理情報)の更新を行うことなくステッ
プ200に戻る。従って、セキュリティ管理者以外の利
用者によって給紙トレイ管理テーブルの内容が変更され
ることもない。
【0058】ところで、利用者がキーボード14Hやマ
ウス14J等を操作してプリンタ16による印刷の実行
を指示すると、印刷指示処理ではステップ100の判定
が肯定されてステップ120へ移行し、「印刷を実行す
るプリンタ」及び「使用する給紙トレイ」の指定を促す
メッセージをディスプレイ14Gに表示し、利用者に対
してプリンタ及び給紙トレイを指定するよう要請する。
これにより、利用者はキーボード14Hやマウス14J
等を操作して「印刷を実行するプリンタ」及び「使用す
る給紙トレイ」を指定する。
【0059】利用者から「印刷を実行するプリンタ」及
び「使用する給紙トレイ」が指定されると、次のステッ
プ122では、印刷管理装置18に対し、利用者から指
定された「印刷を実行するプリンタ」を表す情報及び
「使用する給紙トレイ」を表す情報を含んだ「印刷要
求」を送信する。次のステップ124では印刷管理装置
18から「印刷要求」に対する応答を受信したか否か判
定し、判定が肯定される迄待機する。
【0060】クライアント14から送信された「印刷要
求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷管理処理
ではステップ200の判定が肯定されてステップ216
へ移行し、受信した「印刷要求」に含まれている「印刷
を実行するプリンタ」を表す情報に基づいて、利用者に
よって指定されたプリンタ16を判断し、指定されたプ
リンタ16の各給紙トレイ30の物理名を「印刷要求」
に含まれている「使用する給紙トレイ」を表す情報と各
々照合することで、利用者によって指定された給紙トレ
イ30を判断し(この判断は請求項4に記載の印刷制御
手段に対応している)、利用者によって指定された給紙
トレイ30についての情報を、記憶装置18Kに記憶さ
れている給紙トレイ管理テーブルから抽出する。
【0061】次のステップ218では、ステップ216
で抽出した情報に基づいて、利用者から指定された給紙
トレイ30がパスワード保護有りの給紙トレイか否か判
定する。判定が否定された場合にはステップ230へ移
行し、「印刷を実行するプリンタ」として指定されたプ
リンタ16に対し、「使用する給紙トレイ」として指定
された給紙トレイ30に収容されている用紙を用いて印
刷を行うよう指示する。
【0062】これにより、印刷の実行が指示されたプリ
ンタ16では印刷管理装置18からの指示に応じた印刷
処理を行う。すなわち、「使用する給紙トレイ」として
指定された給紙トレイ30から引出ローラ34により用
紙を引き出して像担持体50へ向けて搬送すると共に、
「印刷要求」送信元のクライアント14から印刷管理装
置18を介して転送された印刷データ(用紙に印刷すべ
き画像を表すデータ)に基づき、帯電器52及び画像記
録部54により像担持体50上にトナー像を形成し、形
成したトナー像を用紙に転写し、定着させてトレイ64
上に排出する。従って、「使用する給紙トレイ」として
指定された給紙トレイ30がパスワード保護されていな
い場合には、従来と同様に何れの利用者から印刷の実行
が指示された場合にも、前記給紙トレイ30に収容され
ている用紙を用いた印刷が実行されることになる。
【0063】一方、利用者から指定された給紙トレイ3
0がパスワード保護有りの給紙トレイであった場合に
は、ステップ218の判定が肯定されてステップ220
へ移行し、「印刷要求」の送信元のクライアント14に
対して「パスワード入力要求」を送信する。次のステッ
プ222ではクライアント14から「パスワード通知」
を受信したか否か判定し、ステップ222の判定が肯定
される迄待機する。
【0064】印刷管理装置18から送信された「パスワ
ード入力要求」がクライアント14で受信されると、印
刷指示処理では、ステップ124の判定が肯定されてス
テップ126へ移行し、印刷管理装置18からの応答が
「パスワード入力要求」か否か判定する。この場合は判
定が肯定されてステップ128へ移行し、先に指定した
「使用する給紙トレイ」のパスワードの入力を促すメッ
セージをディスプレイ14Gに表示し、利用者に対して
パスワードを入力するよう要請する。これにより、利用
者はキーボード14H等を操作して「使用する給紙トレ
イ」のパスワードを入力する。ステップ130では、利
用者から入力されたパスワードを「パスワード通知」と
して印刷管理装置18に送信し、ステップ124に戻
る。
【0065】クライアント14から送信された「パスワ
ード通知」が印刷管理装置18で受信されると、印刷管
理処理では、ステップ222の判定が肯定されてステッ
プ224へ移行し、クライアント14から通知されたパ
スワードを、「使用する給紙トレイ」に設定されている
パスワード(ステップ216で抽出した情報に含まれて
いるパスワード)と照合する。そして、次のステップ2
26ではパスワードが一致したか否か判定する。判定が
否定された場合には、ステップ228で「印刷要求」送
信元のクライアント14に対し、パスワードの不一致の
ため印刷を実行できない旨を印刷不可通知として送信
し、ステップ200に戻る。
【0066】従って、パスワード保護有りの給紙トレイ
30に設定されているパスワードを知らない利用者、す
なわち前記給紙トレイ30と関連の無い利用者が、「使
用する給紙トレイ」として前記給紙トレイ30を誤って
指定したとしても、前記給紙トレイ30に収容されてい
る用紙への印刷が行われることはなく、パスワードが設
定された給紙トレイ30に収容されている用紙が無駄に
消費されることを防止することができる。
【0067】一方、照合したパスワードが一致していた
場合には、印刷を要求している利用者は、「使用する給
紙トレイ」として指定された給紙トレイ30と関連の有
る利用者であると判断できるので、先のステップ226
の判定が肯定されてステップ230へ移行し、「印刷を
実行するプリンタ」として指定されたプリンタ16に対
し、「使用する給紙トレイ」として指定された給紙トレ
イ30に収容されている用紙を用いて印刷を行うよう指
示する。これにより、印刷の実行が指示されたプリンタ
16では、先に説明したパスワード保護されていない給
紙トレイ30を使用した印刷処理と同様の印刷処理を行
う。
【0068】なお、図5に示した印刷管理処理のうち、
ステップ218、ステップ224、ステップ226、ス
テップ228、ステップ230は請求項1に記載の印刷
制御手段に対応している。
【0069】次のステップ232ではプリンタ16にお
ける印刷処理が終了したか否か判定し、判定が肯定され
る迄待機する。そして、プリンタ16から印刷処理が終
了したことが通知されると、ステップ234で「印刷要
求」送信元のクライアント14に対して印刷処理が終了
したことを印刷終了通知として送信し、ステップ200
に戻る。
【0070】印刷管理装置18からの印刷終了通知又は
印刷不可通知がクライアント14で受信されると、印刷
指示処理では、ステップ124の判定が肯定され、ステ
ップ126の判定が否定されてステップ132へ移行
し、「印刷要求」に対する結果として印刷管理装置18
から通知された内容をディスプレイ14Gに表示し、ス
テップ200に戻る。
【0071】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、本第2実施形態の作用
について第1実施形態と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0072】本第2実施形態に係る給紙トレイ管理テー
ブルは、全てのプリンタ16の全ての給紙トレイ30を
識別する情報を記憶するためのエリアとして、各給紙ト
レイを物理的に識別するための物理名を記憶するための
エリアに加えて、次の表2に示すように、各給紙トレイ
に収容されている用紙の種類によって各給紙トレイを論
理的に識別するための論理名(請求項5に記載の論理的
識別情報に相当)を記憶するためのエリアが設けられて
いる。
【0073】
【表2】
【0074】この給紙トレイ管理テーブルには、初期状
態では、第1実施形態と同様に各給紙トレイを物理的に
識別するための物理名のみが記憶されている。
【0075】各給紙トレイ30の論理名は、クライアン
ト14側で実行される印刷指示処理(図6参照)におい
て、セキュリティ管理者が給紙トレイ管理情報に対する
更新情報を入力する際に併せて入力され(ステップ11
0)、この情報が「管理情報更新要求」として印刷管理
装置18に送信される(ステップ114)。「管理情報
更新要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷管
理処理(図7参照)では、受信した更新情報に基づいて
給紙トレイ管理テーブルの内容(給紙トレイ管理情報)
を更新する(ステップ212)。これにより、給紙トレ
イ管理テーブルに、給紙トレイ管理情報として、各給紙
トレイ30毎の論理名や他の情報(用紙サイズ、用紙種
類、パスワード保護の有無、パスワード)が記憶される
ことになる。なお、このときのステップ212は、より
詳しくは請求項5に記載の管理手段に対応している。
【0076】また、本第2実施形態に係る印刷指示処理
(図6)では、利用者がキーボード14Hやマウス14
J等を操作することで利用者からプリンタ16による印
刷の実行が指示されると、第1実施形態で説明した印刷
指示処理(図4)のステップ120、122に代えてス
テップ140、142を実行する。
【0077】すなわちステップ140では、「印刷を実
行するプリンタ」及び「使用する用紙種」の指定を促す
メッセージをディスプレイ14Gに表示し、利用者に対
してプリンタ及び用紙種を指定するよう要請する。これ
により、利用者はキーボード14Hやマウス14J等を
操作して「印刷を実行するプリンタ」及び「使用する用
紙種」(例えば「上質紙」「普通紙」「再生紙」等)を
指定する。そして利用者から「印刷を実行するプリン
タ」及び「使用する用紙種」が指定されると、次のステ
ップ142では、印刷管理装置18に対し、利用者から
指定された「印刷を実行するプリンタ」を表す情報及び
「使用する用紙種」を表す情報を含んだ「印刷要求」を
送信する。このように、本第2実施形態では、利用者が
使用する給紙トレイ30の論理名(使用する用紙の種
類)を指定することで、使用する給紙トレイ30が指定
される。
【0078】クライアント14から送信された上記の
「印刷要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷
管理処理(図7)では、第1実施形態で説明した印刷管
理処理(図5)のステップ216に代えてステップ24
0を実行する。すなわち、ステップ240では、受信し
た「印刷要求」に含まれている「印刷を実行するプリン
タ」を表す情報に基づいて、利用者によって指定された
プリンタ16を判断し、指定されたプリンタ16の各給
紙トレイ30の論理名を「印刷要求」に含まれている
「使用する用紙種」を表す情報と各々照合することで、
利用者によって指定された給紙トレイ30を判断し(こ
の判断は請求項5に記載の印刷制御手段に対応してい
る)、判断した給紙トレイ30の物理名を「使用する給
紙トレイ」として設定し、記憶装置18Kに記憶されて
いる給紙トレイ管理テーブルから利用者によって指定さ
れた給紙トレイ30についての情報を給紙トレイ管理テ
ーブルから抽出する。
【0079】このように、本第2実施形態では各給紙ト
レイ30を識別する情報として、各給紙トレイ30に収
容されている用紙の種類を表す論理名も給紙トレイ管理
情報として記憶しておき、指定された用紙種に基づいて
「使用する給紙トレイ」を自動的に判断するようにした
ので、利用者が各給紙トレイ30にどのような用紙が収
容されているかを意識することなく、印刷に使用する用
紙の種類(論理名)を単に指定することで印刷の実行を
指示することができる。
【0080】なお、上記で説明した処理以外(例えば
「使用する給紙トレイ」がパスワード保護されている給
紙トレイであった場合のパスワードの照合等)について
は、第1実施形態で説明した印刷指示処理及び印刷管理
処理と略同じである。
【0081】但し、上記のように「使用する給紙トレ
イ」を印刷に使用する用紙の種類(論理名)で指定する
場合、指定した種類の用紙が何れの給紙トレイ30に収
容されているのかを利用者が意識する必要がないので、
この利点を生かし、「使用する給紙トレイ」がパスワー
ド保護されている給紙トレイであった場合には、利用者
に対し、「印刷を実行するプリンタ」で「使用する用紙
種」の用紙を使用して印刷を行うためのパスワードを入
力させる(図6のステップ144)。そして、入力され
たパスワードを「使用する給紙トレイ」に設定されてい
るパスワードと照合する(図7のステップ224)。こ
れにより、パスワード保護された給紙トレイに収容され
ていることにより使用が制限されている所定の種類の用
紙を使用した印刷を行わせるために、利用者が、給紙ト
レイ管理情報を表示させて前記所定の種類の用紙が何れ
の給紙トレイに収容されているかを確認したり、前記所
定の種類の用紙が何れの給紙トレイに収容されているか
を意識してパスワードを記憶する必要がなくなり、単に
所定の種類の用紙と対応してパスワードを記憶しておく
ことで、所定の種類の用紙を使用した印刷を行わせるこ
とが可能となる。
【0082】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態も第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、本第3実施形態の作用
について第1実施形態と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0083】本第3実施形態に係る給紙トレイ管理テー
ブルは、次の表3に示すように、パスワード保護の有無
を表す情報を記憶するためのエリア、及びパスワード保
護有りの給紙トレイに対して設定されるパスワードを記
憶するためのエリアに代えて、各給紙トレイを使用可能
なクライアント(使用を許可するクライアント)を識別
するためのクライアント識別情報(請求項2に対応)を
記憶するためのエリアが設けられている。
【0084】
【表3】
【0085】クライアント識別情報は、クライアント1
4側で実行される印刷指示処理(図8参照)において、
セキュリティ管理者が給紙トレイ管理情報に対する更新
情報を入力する際に設定され(ステップ110)、具体
的には、特定の利用者にのみ使用される用紙を収容して
いる給紙トレイに対し、使用を許可するクライアント
(例えば前記特定の利用者が使用するクライアント)に
対応するクライアント識別情報を順に設定していくこと
によって成される。なお、全てのクライアントの使用を
許可する給紙トレイ(使用を制限しない給紙トレイ)に
対しては、セキュリティ管理者は、表3にも示すように
クライアント識別情報として「全クライアント」の使用
を許可することを表す情報が設定される。
【0086】上記のようにして入力された更新情報が
「管理情報更新要求」として印刷管理装置18に送信さ
れ(ステップ114)、この「管理情報更新要求」が印
刷管理装置18で受信されると、印刷管理処理(図9参
照)では、受信した更新情報に基づいて給紙トレイ管理
テーブルの内容(給紙トレイ管理情報)を更新する(ス
テップ212)。これにより、給紙トレイ管理テーブル
に各給紙トレイ30毎のクライアント識別情報が記憶さ
れることになる。なお、このときのステップ212は請
求項2に記載の管理手段に対応している。
【0087】また、本第3実施形態に係る印刷指示処理
(図8)では、利用者から印刷の実行が指示され(ステ
ップ120の判定が肯定される)、利用者から「印刷を
実行するプリンタ」及び「使用する給紙トレイ」が指定
される(ステップ120)と、第1実施形態に係る印刷
指示処理(図4)のステップ122に代わるステップ1
50において、印刷管理装置18に対し、利用者から指
定された「印刷を実行するプリンタ」を表す情報及び
「使用する給紙トレイ」を表す情報に加えて、個々のク
ライアント14毎に予め設定されたクライアント識別情
報を含んだ「印刷要求」を送信する。
【0088】クライアント14から送信された上記の
「印刷要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷
管理処理(図9)では、受信した「印刷要求」に含まれ
ている「印刷を実行するプリンタ」及び「使用する給紙
トレイ」に基づいて、利用者によって指定された給紙ト
レイ30についての情報を給紙トレイ管理テーブルから
抽出し(ステップ216)、ステップ250へ移行す
る。ステップ250では、ステップ216で抽出した情
報に含まれているクライアント識別情報を、受信した
「印刷要求」に含まれているクライアント識別情報と照
合し、「印刷要求」に含まれているクライアント識別情
報が記憶されているか否か、すなわち「印刷要求」送信
元のクライアント14は、「使用する給紙トレイ」の使
用を許可されているクライアントか否か判定する。
【0089】判定が否定された場合には、ステップ22
8で「印刷要求」送信元のクライアント14に対し、パ
スワードの不一致のため印刷を実行できない旨を印刷不
可通知として送信する。また、ステップ250の判定が
肯定された場合には、「印刷を実行するプリンタ」とし
て指定されたプリンタ16に対し、「使用する給紙トレ
イ」として指定された給紙トレイ30に収容されている
用紙を用いて印刷を行うよう指示する。
【0090】従って、特定の給紙トレイ30の使用が許
可されていないクライアント14を利用している利用
者、すなわち前記特定の給紙トレイ30と関連の無い利
用者が、「使用する給紙トレイ」として前記特定の給紙
トレイ30を誤って指定したとしても、前記給紙トレイ
30に収容されている用紙への印刷が行われることはな
く、クライアント識別情報により使用が制限されている
給紙トレイ30に収容されている用紙が無駄に消費され
ることを防止することができる。
【0091】なお、図9に示した印刷管理処理のうち、
ステップ250、ステップ228、ステップ230は請
求項2に記載の印刷制御手段に対応している。
【0092】〔第4実施形態〕次に本発明の第4実施形
態について説明する。なお、本第4実施形態も第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、本第4実施形態の作用
について第3実施形態と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0093】本第4実施形態に係る給紙トレイ管理テー
ブルは、次の表4に示すように、クライアント識別情報
を記憶するためのエリアに代えて、各給紙トレイを使用
可能なアプリケーション(使用を許可するアプリケーシ
ョン)を識別するためのエリアが設けられている。
【0094】
【表4】
【0095】アプリケーション識別情報は、クライアン
ト14側で実行される印刷指示処理(図10参照)にお
いて、セキュリティ管理者が給紙トレイ管理情報に対す
る更新情報を入力する際に設定され(ステップ11
0)、具体的には、クライアントで実行される各種のア
プリケーションのうち、特定のアプリケーションが実行
されて印刷の実行が指示されるときにのみ印刷に使用さ
れる用紙(例えば請求書帳票は、請求書印刷プログラム
が実行されて印刷の実行が指示されるときにのみ印刷に
使用される)を収容している給紙トレイに対し、使用を
許可するアプリケーション(前記特定のアプリケーショ
ン)に対応するアプリケーション識別情報を順に設定し
ていくことによって成される。なお、全てのアプリケー
ションの使用を許可する給紙トレイ(使用を制限しない
給紙トレイ)に対しては、表4にも示すようにアプリケ
ーション識別情報として「特に(制限)無し」であるこ
とを表す情報が設定される。
【0096】上記のようにして入力された更新情報が
「管理情報更新要求」として印刷管理装置18に送信さ
れ(ステップ114)、この「管理情報更新要求」が印
刷管理装置18で受信されると、印刷管理処理(図11
参照)では、受信した更新情報に基づいて給紙トレイ管
理テーブルの内容(給紙トレイ管理情報)を更新する
(ステップ212)。これにより、給紙トレイ管理テー
ブルに各給紙トレイ30毎のアプリケーション識別情報
が記憶されることになる。なお、このときのステップ2
12は請求項3に記載の管理手段に対応している。
【0097】また、本第4実施形態に係る印刷指示処理
(図10)では、利用者から印刷の実行が指示され(ス
テップ120の判定が肯定される)、利用者から「印刷
を実行するプリンタ」及び「使用する給紙トレイ」が指
定される(ステップ120)と、ステップ160におい
て、利用者がクライアント14に対して印刷の実行を指
示する際に用いたアプリケーション(例えば特定の請求
書を発行するためのプログラム、特定の証券を印刷する
ためのプログラム、或いはワードプロセッサで作成され
た文書一般を印刷するプログラム等)を検知する。そし
て、次のステップ162では、第3実施形態に係る印刷
指示処理(図8)のステップ150に代わるステップ1
62において、印刷管理装置18に対し、利用者から指
定された「印刷を実行するプリンタ」を表す情報及び
「使用する給紙トレイ」を表す情報に加えて、ステップ
160で検知したアプリケーションに対応するアプリケ
ーション識別情報を含んだ「印刷要求」を送信する。
【0098】クライアント14から送信された上記の
「印刷要求」が印刷管理装置18で受信されると、印刷
管理処理(図11)では、受信した「印刷要求」に含ま
れている「印刷を実行するプリンタ」及び「使用する給
紙トレイ」に基づいて、利用者によって指定された給紙
トレイ30についての情報を給紙トレイ管理テーブルか
ら抽出し(ステップ216)、ステップ260へ移行す
る。ステップ260では、ステップ216で抽出した情
報に含まれているアプリケーション識別情報を、受信し
た「印刷要求」に含まれているアプリケーション識別情
報と照合し、「印刷要求」の送信に使用されたアプリケ
ーションは、「使用する給紙トレイ」の使用を許可され
ているアプリケーションか否か判定する。
【0099】判定が否定された場合には、ステップ22
8で「印刷要求」送信元のクライアント14に対し、パ
スワードの不一致のため印刷を実行できない旨を印刷不
可通知として送信する。また、ステップ250の判定が
肯定された場合には、「印刷を実行するプリンタ」とし
て指定されたプリンタ16に対し、「使用する給紙トレ
イ」として指定された給紙トレイ30に収容されている
用紙を用いて印刷を行うよう指示する。
【0100】従って、利用者が所定のアプリケーション
を使用して印刷の実行を指示した際に、「使用する給紙
トレイ」として前記所定のアプリケーションによる使用
が許可されていない給紙トレイ30、すなわち所定のア
プリケーションを使用して印刷の実行を指示する際には
使用されない用紙が収容されている給紙トレイ30を誤
って指定したとしても、前記給紙トレイ30に収容され
ている用紙への印刷が行われることはなく、アプリケー
ション識別情報により使用が制限されている給紙トレイ
30に収容されている用紙が無駄に消費されることを防
止することができる。
【0101】なお、図11に示した印刷管理処理のう
ち、ステップ260、ステップ228、ステップ230
は請求項2に記載の印刷制御手段に対応している。
【0102】なお、上記では給紙トレイ管理情報の初期
設定や変更を行うための更新情報が、クライアント14
を介して印刷管理装置18入力される場合を説明した
が、これに限定されるものではなく、印刷管理装置18
にキーボード等を設け、更新情報が印刷管理装置18に
直接入力されるようにしてもよい。
【0103】また、表1〜表4は、5個の給紙トレイ3
0を装着可能なプリンタ16が2台設けられている場合
の給紙トレイ管理情報の内容の一例を各々表している
が、給紙トレイ30の数及びプリンタ16の台数は上記
に限定されるものではなく、本発明は、例えば複数の給
紙トレイを装着可能なプリンタが1台のみ設けられてい
る場合、給紙トレイを1個のみ装着可能なプリンタが複
数台設けられている場合、或いは3台以上のプリンタが
設けられている場合等に適用可能であることは言うまで
もない。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、特定の給紙トレイに対してパスワードを設定する情
報が入力されると、入力されたパスワードを特定の給紙
トレイと対応させて記憶させ、クライアントから印刷に
用いる給紙トレイが指定されて印刷の実行が指示される
と、指定された給紙トレイの識別情報に対応してパスワ
ードが記憶されている場合にはパスワードの入力を要請
し、入力されたパスワードが記憶されているパスワード
と不一致のときには、指定された給紙トレイは使用不可
であることを通知し、入力されたパスワードが記憶され
ているパスワードと一致したときには、指定された給紙
トレイに収容されている用紙への印刷を実行させるよう
にしたので、特定の給紙トレイが不用意に使用されない
ように管理することを、非常に簡易な作業で実現するこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0105】請求項2記載の発明は、特定の給紙トレイ
の使用を許可するクライアントを識別するクライアント
識別情報が入力されると、入力されたクライアント識別
情報を特定の給紙トレイの識別情報と対応させて記憶さ
せ、クライアントから、印刷に用いる給紙トレイが指定
されると共に自身のクライアント識別情報が入力されて
印刷の実行が指示されると、指定された給紙トレイの前
記クライアントによる使用が許可されているか否かを判
断し、使用が許可されていないと判断したときには、指
定された給紙トレイは使用不可であることを通知し、使
用が許可されていると判断したときには、指定された給
紙トレイに収容されている用紙への印刷を実行させるよ
うにしたので、特定の給紙トレイが不用意に使用されな
いように管理することを、非常に簡易な作業で実現する
ことができる、という効果を有する。
【0106】請求項3記載の発明は、クライアントで実
行される各種アプリケーションのうち、特定の給紙トレ
イの使用を許可するアプリケーションを識別するアプリ
ケーション識別情報が入力されると、入力されたアプリ
ケーション識別情報を特定の給紙トレイの識別情報と対
応させて記憶させ、印刷の実行を指示する所定のアプリ
ケーションが実行されることで、クライアントから印刷
に用いる給紙トレイが指定されると共に所定のアプリケ
ーションのアプリケーション識別情報が入力されて印刷
の実行が指示されると、指定された給紙トレイの所定の
アプリケーションによる使用が許可されているか否かを
判断し、使用が許可されていないと判断したときには、
指定された給紙トレイは使用不可であることを通知し、
使用が許可されていると判断したときには、指定された
給紙トレイに収容されている用紙への印刷を実行させる
ようにしたので、特定の給紙トレイが不用意に使用され
ないように管理することを、非常に簡易な作業で実現す
ることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るネットワークシステムの概略
構成図である。
【図2】ネットワークシステムを構成するクライアン
ト、印刷管理装置、及びプリンタの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図3】プリンタのうち実際の印刷処理を行うプリンタ
部の概略構成図である。
【図4】第1実施形態に係る印刷指示処理の内容を示す
フローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る印刷管理処理の内容を示す
フローチャートである。
【図6】第2実施形態に係る印刷指示処理の内容を示す
フローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る印刷管理処理の内容を示す
フローチャートである。
【図8】第3実施形態に係る印刷指示処理の内容を示す
フローチャートである。
【図9】第3実施形態に係る印刷管理処理の内容を示す
フローチャートである。
【図10】第4実施形態に係る印刷指示処理の内容を示
すフローチャートである。
【図11】第4実施形態に係る印刷管理処理の内容を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ネットワークシステム 14 クライアント 16 プリンタ 18 印刷管理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されているプリンタ
    の全ての給紙トレイについて、各給紙トレイを識別する
    トレイ識別情報を記憶した記憶手段と、 特定の給紙トレイに対してパスワードを設定する情報が
    入力されると、入力されたパスワードを前記特定の給紙
    トレイのトレイ識別情報と対応させて前記記憶手段に記
    憶させる管理手段と、 前記ネットワークに接続されているクライアントから印
    刷に用いる給紙トレイが指定されて印刷の実行が指示さ
    れると、指定された給紙トレイのトレイ識別情報に対応
    して前記記憶手段にパスワードが記憶されている場合に
    は前記クライアントに対してパスワードの入力を要請
    し、前記クライアントを介して入力されたパスワードが
    前記記憶されているパスワードと不一致のときには、指
    定された給紙トレイは使用不可であることを前記クライ
    アントに対して通知し、前記入力されたパスワードが前
    記記憶されているパスワードと一致したときには、対応
    するプリンタに対し指定された給紙トレイに収容されて
    いる用紙への印刷を実行させる印刷制御手段と、 を含む印刷管理装置。
  2. 【請求項2】 複数のクライアントが接続されたネット
    ワークに接続されているプリンタの全ての給紙トレイに
    ついて、各給紙トレイを識別するトレイ識別情報を記憶
    した記憶手段と、 特定の給紙トレイの使用を許可するクライアントを識別
    するクライアント識別情報が入力されると、入力された
    クライアント識別情報を前記特定の給紙トレイのトレイ
    識別情報と対応させて前記記憶手段に記憶させる管理手
    段と、 クライアントから、印刷に用いる給紙トレイが指定され
    ると共に自身のクライアント識別情報が入力されて印刷
    の実行が指示されると、指定された給紙トレイのトレイ
    識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されているクラ
    イアント識別情報と前記入力されたクライアント識別情
    報とを照合し、前記指定された給紙トレイの前記クライ
    アントによる使用が許可されているか否かを判断し、使
    用が許可されていないと判断したときには、前記指定さ
    れた給紙トレイは使用不可であることを前記クライアン
    トに対して通知し、使用が許可されていると判断したと
    きには、対応するプリンタに対し指定された給紙トレイ
    に収容されている用紙への印刷を実行させる印刷制御手
    段と、 を含む印刷管理装置。
  3. 【請求項3】 ネットワークに接続されているプリンタ
    の全ての給紙トレイについて、各給紙トレイを識別する
    トレイ識別情報を記憶した記憶手段と、 前記ネットワークに接続されたクライアントで実行され
    る各種アプリケーションのうち、特定の給紙トレイの使
    用を許可するアプリケーションを識別するアプリケーシ
    ョン識別情報が入力されると、入力されたアプリケーシ
    ョン識別情報を前記特定の給紙トレイのトレイ識別情報
    と対応させて前記記憶手段に記憶させる管理手段と、 クライアントで印刷の実行を指示する所定のアプリケー
    ションが実行されることにより、前記クライアントから
    印刷に用いる給紙トレイが指定されると共に前記所定の
    アプリケーションのアプリケーション識別情報が入力さ
    れて印刷の実行が指示されると、指定された給紙トレイ
    のトレイ識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されて
    いるアプリケーション識別情報と前記入力されたアプリ
    ケーション識別情報とを照合し、前記指定された給紙ト
    レイの前記所定のアプリケーションによる使用が許可さ
    れているか否かを判断し、使用が許可されていないと判
    断したときには、前記指定された給紙トレイは使用不可
    であることを前記クライアントに対して通知し、使用が
    許可されていると判断したときには、対応するプリンタ
    に対し指定された給紙トレイに収容されている用紙への
    印刷を実行させる印刷制御手段と、 を含む印刷管理装置。
  4. 【請求項4】 前記給紙トレイを識別する情報は、各給
    紙トレイを物理的に識別する物理的識別情報から成り、 前記印刷制御手段は、各給紙トレイを物理的に識別する
    情報により印刷に用いる給紙トレイが指定されると、記
    憶手段に記憶されている物理的識別情報に基づいて指定
    された給紙トレイを判断することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れか1項記載の印刷管理装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙トレイを識別する情報は、各給
    紙トレイを物理的に識別する物理的識別情報と、各給紙
    トレイを収容している用紙の種類により各給紙トレイを
    論理的に識別する論理的識別情報と、から成り、 前記管理手段は、特定の給紙トレイ内に収容されている
    用紙の種類を表す情報が入力されると、入力された情報
    を前記特定の給紙トレイの物理的識別情報と対応させて
    論理的識別情報として前記記憶手段に記憶させ、 前記印刷制御手段は、給紙トレイに収容されている用紙
    の種類を表す情報により印刷に用いる給紙トレイが指定
    されると、記憶手段に記憶されている論理的識別情報に
    基づいて指定された給紙トレイを判断することを特徴と
    する請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の印刷管理
    装置。
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